説明

体重計

【課題】新たなロードセルの開発なく既存のロードセルを用いてより大きな重量を正確に測定可能な体重計を提供する。
【解決手段】載せ台は、使用者の左右方向に沿う長さが前後方向に沿う長さ以上に長く、第1及び第2ロードセルを左右方向に沿って離間配置、第3及び第4ロードセルを第1及び第2ロードセルに対向させて左右方向に沿って離間配置、第5及び第6ロードセルを左右方向に沿って離間配置、第7及び第8ロードセルを第5及び第6ロードセルに対向させて左右方向に沿って離間配置し、第5及び第7ロードセルは第1及び第3ロードセルの間、第6及び第8ロードセルは第2及び第4ロードセルの間に設け、第1及び第5ロードセル、第3及び第7ロードセル、第2及び第6ロードセル、第4及び第8ロードセルの各距離は等間隔であり、第5及び第7ロードセルの距離並びに第6及び第8ロードセルの距離よりも小さい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロードセルを用いた体重計に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の体重計として特許文献1に記載された体重計がある。この体重計は、底部プレートの4つのコーナーに設置された4つのロードセルを備え、測定対象の重量に応じて各ロードセルにかかった負荷に基づいて、体重を算出する。上述のような体重計に用いられるロードセルは、一般的には、負荷がかけられることにより所定の歪みを生ずる起歪部を有する起歪体と、その起歪部に貼られる歪みゲージと、から構成されるが、主として起歪体の大きさ、厚さ、形状等によって、測定可能な重量範囲が定まる。すなわち、ロードセルは、所望の範囲の重量を測定できるように起歪体が設計される。従って、上述のような体重計が、例えば200kgまでの体重を測定するものであれば、そのような仕様で設計された4つのロードセルが用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2977278号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ロードセルの仕様を超える体重測量を行う体重計(前記の例に対して例えば300kgまでの体重を測定するための体重計)に、そのロードセル4つをそのまま配置して用いても、精度のよい測定はできない。また、このような場合に、改めて所望の範囲の重量を測定可能なロードセルの開発をするのには、時間やコストを要するという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、新たなロードセルを開発することなく、既存のロードセルを用いることによって、より大きな重量の測定を正確に行うことができる体重計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の体重計は、少なくとも8つのロードセルによる検出結果に基づいて、載せ台に載った使用者の体重を測定する体重計であって、前記載せ台は、前記使用者の左右方向に沿う長さが、前記使用者の前後方向に沿う長さ以上に長く寸法付けられており、第1ロードセル及び第2ロードセルを、前記左右方向に沿わせて離間配置し、第3ロードセル及び第4ロードセルを、前記第1ロードセル及び前記第2ロードセルに対向させかつ前記左右方向に沿わせて離間配置し、第5ロードセル及び第6ロードセルを、前記左右方向に沿わせて離間配置し、第7ロードセル及び第8ロードセルを、前記第5ロードセル及び前記第6ロードセルに対向させかつ前記左右方向に沿わせて離間配置し、前記第5ロードセル及び前記第7ロードセルは、前記第1ロードセルと前記第3ロードセルとの間に設けられ、前記第6ロードセル及び前記第8ロードセルは、前記第2ロードセルと前記第4ロードセルとの間に設けられ、前記第1ロードセルと前記第5ロードセルとの距離、前記第3ロードセルと前記第7ロードセルとの距離、前記第2ロードセルと前記第6ロードセルとの距離、及び、前記第4ロードセルと前記第8ロードセルとの距離は、等間隔であり、かつ、前記第5ロードセルと前記第7ロードセルとの距離、及び、前記第6ロードセルと前記第8ロードセルとの距離、よりも小さいことを特徴とする。
【0007】
本発明の体重計において、前記第1ロードセルと前記第5ロードセルとの距離、前記第3ロードセルと前記第7ロードセルとの距離、前記第2ロードセルと前記第6ロードセルとの距離、及び、前記第4ロードセルと前記第8ロードセルとの距離は、ロードセル同士が互いに干渉しない距離で短く設定されることを特徴とする。
【0008】
本発明の体重計において、前記第1ロードセル及び前記第5ロードセル、前記第3ロードセル及び前記第7ロードセル、前記第2ロードセル及び前記第6ロードセル、並びに、前記第4ロードセル及び前記第8ロードセルは、ロードセル同士が互いに干渉することなく接近させて設けられていることを特徴とする。
【0009】
本発明の体重計において、前記第1ロードセル乃至前記第4ロードセルは、直角四辺形状に配される第1ロードセル配置を形成し、前記第5ロードセル乃至前記第8ロードセルは、直角四辺形状に配される第2ロードセル配置を形成し、前記左右方向に沿う前記第1ロードセル配置の長さと、前記左右方向に沿う前記第2ロードセル配置の長さと、は同一であり、前記前後方向に沿う前記第1ロードセル配置の長さは、前記前後方向に沿う前記第2ロードセル配置の長さよりも長く、前記第1ロードセル配置の対角線の交点と、前記第2ロードセル配置の対角線の交点と、前記載せ台の中心点と、が垂直方向に一致することを特徴とする。
【0010】
本発明の体重計において、前記第1ロードセル、前記第3ロードセル、前記第5ロードセル及び前記第7ロードセル、並びに、前記第2ロードセル、前記第4ロードセル、前記第6ロードセル及び前記第8ロードセルは、前記前後方向に沿って設けられることを特徴とすることを特徴とする。
【0011】
本発明の体重計において、前記載せ台は略矩形状であり、前記載せ台の四隅のそれぞれに、前記第1ロードセル乃至前記第4ロードセルが設けられていることを特徴とする。
【0012】
本発明の体重計において、前記第1ロードセル乃至前記第8ロードセルは、同一の特性を有することを特徴とする。
【0013】
前記第1ロードセル乃至前記第8ロードセルは、前記体重計を設置した状態で、前記第1ロードセル乃至前記第4ロードセルの固定端部が、前記第5ロードセル乃至前記第8ロードセルの固定端部よりも低くなるように設けられ、前記第5ロードセル乃至前記第8ロードセルは、前記載せ台に前記使用者が載った状態において、可動端部から荷重を受けることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、少なくとも8個のロードセルを適切に配置することにより、新たなロードセルを開発することなく、既存のロードセルを用いることによって、より大きな重量を正確に測定可能な体重計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施形態に係る体重計の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る体重計のロードセル及び脚部の分解斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係る体重計の主要な構成を示すブロック図である。
【図4】実施例1に係る体重計におけるロードセルの配置を示す平面図である。
【図5】図4に示すIV−IV線における断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係るブリッジ回路の構成を示す図である。
【図7】比較例1に係る体重計におけるロードセルの配置を示す平面図である。
【図8】比較例2に係る体重計におけるロードセルの配置を示す平面図である。
【図9】比較例3に係る体重計におけるロードセルの配置を示す平面図である。
【図10】荷重試験において基準位置の場合の荷重位置を示す平面図である。
【図11】荷重試験において内側位置の場合の荷重位置を示す平面図である。
【図12】荷重試験において外側位置の場合の荷重位置を示す平面図である。
【図13】荷重試験において下側位置の場合の荷重位置を示す平面図である。
【図14】荷重試験において部分集中の場合の荷重位置を示す平面図である。
【図15】実施例1における荷重位置、荷重値、及び誤差の数値を示す表である。
【図16】実施例1における荷重値と誤差との関係を示すグラフである。
【図17】実施例1における荷重位置と誤差の数値を示す表である。
【図18】実施例1における荷重位置と誤差との関係を示すグラフである。
【図19】比較例1における荷重位置、荷重値、及び誤差の数値を示す表である。
【図20】比較例1における荷重値と誤差との関係を示すグラフである。
【図21】比較例1における荷重位置と誤差の数値を示す表である。
【図22】比較例1における荷重位置と誤差との関係を示すグラフである。
【図23】比較例2における荷重位置、荷重値、及び誤差の数値を示す表である。
【図24】比較例2における荷重値と誤差との関係を示すグラフである。
【図25】比較例3における荷重位置、荷重値、及び誤差の数値を示す表である。
【図26】比較例3における荷重値と誤差との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態に係る体重計について図面を参照しつつ詳しく説明する。以下の実施形態では、本発明を人の体重を測定する体重計に適用した例について説明するが、体重のみを測定する体重計に限定されるものではない。体重以外の生体情報、例えば、身長、脂肪率、内臓脂肪レベル、体水分量、筋肉量、基礎代謝量、骨量、除脂肪量、体細胞量、血圧、内臓脂肪面積、BMI、肥満度、細胞内液量、細胞外液量を測定する機能を有する体脂肪計や体組成計として構成してもよい。
【0017】
図1は、本発明の実施形態に係る体重計の分解斜視図、図2は、本発明の実施形態に係る体重計のロードセル及び脚部の分解斜視図、図3は、本発明の実施形態に係る体重計の主要な構成を示すブロック図、図4は、実施例1に係る体重計におけるロードセルの配置を示す平面図、図5は、図4に示すIV−IV線における断面図、図6は、本発明の実施形態に係るブリッジ回路の構成を示す図である。なお、図4に関しては、表示部及び操作部の図示を省略すると共に、8つのロードセルの位置を破線で示している。
【0018】
図1又は図3に示すように、体重計10は、載せ台20、センサベース30、脚部41〜48、底板部材50、少なくとも8つのロードセル61〜68、アンプ70、A/D変換回路80、制御回路12、記憶部14、表示部15、操作部16、を備える。以下に、各部材の詳細な構成について説明する。
【0019】
載せ台20は、例えば強化ガラスで成形してなる板状部材である。体重計10は、この載せ台20の上面20aに載った使用者(被測対象)の体重(重量)を測定する。図4に示すように、載せ台20は、これに載る使用者の左右方向(図1のx軸方向)に沿う長さL23が、使用者の前後方向(図1のy軸方向)に沿う長さL21と同じ、又は長さL21よりも長く寸法付けられている。図1に示す本実施形態においては、載せ台20は平面視略矩形板状部材とした例を示す。本発明において、載せ台20は、矩形以外の形状(例えば、正方形、楕円形、円形など)でもよいが、本発明による体重計10は測定対象が人であるため、両足を肩幅程度に広げて(離して)体重計10に乗ることができるのに適した形状であって、かつ、材料コストを抑えるという観点からすると、載せ台20は、長さL23が長さL21よりも長い矩形状とするのが特に好適である。
【0020】
図1に示すように、載せ台20は、表示部15及び操作部16が配置されてもよいが、後述のセンサベース30等に配置したり、体重計10とは別体で構成したりしてもよい。図3に示すように、表示部15及び操作部16は、制御回路12に接続されている。また、制御回路12には、記憶部(例えば、RAM(Random Access Memory))14が接続されており、種々のプログラム等のデータを記憶させることができるようになっている。
【0021】
図3に示すように、制御回路12には、A/D変換回路80及びアンプ70を介して、8つのロードセル61〜68が接続されている。制御回路12、記憶部14、アンプ70、及び、A/D変換回路80は、図3以外では図示を省略しているが、体重計10の任意の位置、例えば、載せ台20の下面側に適宜配置することができる。
【0022】
センサベース30は、主としてロードセル61〜68を取り付けるための部材として、樹脂(例えば、ABS樹脂(アクリロニトリル/ブタジエン/スチレン共重合体))を成形して、載せ台20と略同一の平面形状で構成され、載せ台20の下面側に設けられる。ロードセル61〜68の固定端部(図2の符号64a、図5の符号62a、66a参照)を取り付けるための取付部が構成されている。取付部は、一例として起歪体の固定端部を3方向からロック可能な3つの爪状部で構成すればよいが(図5の符号32、36参照)、その構成は特に限定されるものではない。また、本実施形態においてはセンサベース30を備える構成を説明するが、ロードセル61〜68を取り付けることができる構造を載せ台20自体に設けることができれば、センサベース30を有しない構成の体重計としてもよい。なお、図1において、センサベース30に取り付けられるロードセル61〜68(及び脚部41〜48)の位置を破線で表示している。
【0023】
底板部材50は、載せ台20及びセンサベース30に対応した平面形状を備えた板状部材であって、載せ台20及びセンサベース30とともに体重計10のケースを構成する。ロードセル61〜68の取付位置(図1の破線で示すロードセル位置参照)に対応して、脚部41〜48、特に脚部本体(図5の符号42a、46a参照)が相通可能な貫通孔51〜58を有する。また、貫通孔51〜58の周囲には、脚部41〜48を取り付けるための凸部(図2の符号54a、図5の符号52a、56a参照)が設けられている。
【0024】
本実施形態の体重計10は、同一の特性を有する8つのロードセル61〜68を有し、脚部41〜48と対応させて設けられる。ロードセル及び脚部に関しては、図1において分解図示しているロードセル64及び脚部44についての分解斜視図である図2を参照して説明する。ロードセル64は、起歪体64a(図5の符号62a、66a参照)と、歪みゲージ64b(図5の符号62b、66b参照)と、からなる。起歪体64aは、センサベース30に固定される固定端部64aと、脚部44からの負荷を受ける可動端部64aと、負荷を受けたときに歪みを生ずる起歪部64aと、を有し、歪みゲージ64bは起歪部64aに貼られている。可動端部64aは、ブリッジ部材64cが架け渡されて、リベット64dがブリッジ部材64cの貫通孔64c21及び可動端部64aの貫通孔64a21を通って固定し、同様に、リベット64dがブリッジ部材64cの貫通孔64c22及び可動端部64aの貫通孔64a22を通って固定している。
【0025】
図2に示すように、脚部44は、脚部本体44aと、縁辺部44bと、当接部44cとからなる。縁辺部44bは、脚部本体44aから水平方向に広がるようなリング状の部材であり、脚部本体44aとの間は弾性変形可能な連結部44bによって連結されている。また、縁辺部44bは、底板部材50の凸部54aと嵌合可能な凹部44bを有する。当接部44cは、脚部本体44aの上部に、鉄などの硬質な材料で設けられ、ロードセル64の可動端部64aに取り付けられたブリッジ部材64cの頂部64cと当接するようになっている(図5参照)。
【0026】
ロードセル61〜63、65〜68、脚部41〜43、46〜48も、ロードセル64及び脚部44と同様の構成となっている。図5に示すように、起歪体62a、66aは、固定端部62a、66aがセンサベース30の取付部32、36によって固定されており、可動端部62a、66aがブリッジ部材62c、66c及び脚部42、46から荷重を受けることができる構成である。即ち、体重計10が床面に設置され、脚部41〜48が接地している状態において、使用者が載せ台20の上面20aに載ると、脚部41〜48それぞれの連結部(図2の符号44b参照)が適宜弾性変形し、荷重(使用者の体重)が、ロードセル61〜68それぞれの可動端部(図2の符号64a参照)に伝達され、その荷重により起歪部(図2の符号64a参照)が変形するようになっている。
【0027】
使用者が体重計10に載ることによってロードセルの起歪部の変形(伸縮)と共に生ずる歪みゲージの伸縮(伸縮による抵抗値の変化)を検知するために、8つのロードセル61〜68の歪みゲージは、一例として、図6に示すようなホイートストンブリッジ回路90を構成する。このホイートストンブリッジ回路90に基づいて、使用者が載る前と後とで電圧の変化を検出し、その差に基づいて使用者の体重を算出することができるようになっている。体重の算出は、制御回路12が所定のプログラムに従って行う。
【0028】
図6に示すホイートストンブリッジ回路90では、第1ホイートストンブリッジ回路91と第2ホイートストンブリッジ回路92とが、入力部と出力部だけでなくロードセル61〜68の中間でも並列に接続されていてもよい。
【0029】
第1ホイートストンブリッジ回路91では、第1ロードセル61、第2ロードセル62の引張側の受感部610a、620aが直列に接続されて第1ホイートストンブリッジ回路91の第1辺が形成される。さらに、第2ロードセル62、第3ロードセル63の圧縮側の受感部620b、630bが直列に接続されて、第1ホイートストンブリッジ回路91の第1辺に連続する第2辺が形成される。また、第3ロードセル63、第4ロードセル64の引張側の受感部630a、640aが直列に接続されて、第1ホイートストンブリッジ回路91の第2辺に連続する第3辺が形成される。そして、第4ロードセル64、第1ロードセル61の圧縮側の受感部640b、610bが直列に接続されて、第1ホイートストンブリッジ回路91の第3辺と第1辺とを連結する第4辺が形成される。
【0030】
第1ホイートストンブリッジ回路91と同様に、第5ロードセル65、第6ロードセル66の引張側の受感部650a、660aが直列に接続されて、第1ホイートストンブリッジ回路91の第1辺と平行な第2ホイートストンブリッジ回路92の第1辺が形成される。さらに、第6ロードセル66、第7ロードセル67の圧縮側の受感部660b、670bが直列に接続されて、第2ホイートストンブリッジ回路92の第1辺に連続する第2辺が形成されている。また、第7ロードセル67、第8ロードセル68の引張側の受感部670a、680aが直列に接続されて、第2ホイートストンブリッジ回路92の第2辺に連続する第3辺が形成される。そして、第8ロードセル68、第5ロードセル65の圧縮側の受感部680b、650bが直列に接続されて、第2ホイートストンブリッジ回路92の第3辺と第1辺とを連結する第4辺が形成される。
【0031】
体重の測定においては、使用者が載せ台20上に載る前のホイートストンブリッジ回路90を介して取得した電圧値(いわゆるゼロ点)を基準として設定しておく。使用者が載せ台20上に載った後、ホイートストンブリッジ回路90を介して電圧値が測定され、アンプ70でそれぞれ増幅されて、A/D変換回路80でそれぞれディジタル化され、制御回路12へ入力される。制御回路12では、入力された各電圧値を、記憶部14にあらかじめ記憶させた算出プログラムを用いて、ロードセル61〜68にかかる荷重値としてそれぞれ算出し、この荷重値から使用者の体重を算出する。
【0032】
次に、8つのロードセル61〜68の配置方法について、図4を参照して説明する。8つのロードセル61〜68のうち、第1ロードセル61及び第2ロードセル62は、使用者の左右方向(図1のx軸方向)に沿わせて離間配置し、第3ロードセル63及び第4ロードセル64を、第1ロードセル61及び第2ロードセル62に対向させかつ左右方向(図1のx軸方向)に沿わせて離間配置する。また、第5ロードセル65及び第6ロードセル66を、左右方向に沿わせて離間配置し、第7ロードセル67及び第8ロードセル68を、第5ロードセル65及び第6ロードセル66に対向させかつ左右方向に沿わせて離間配置する。このとき、第5ロードセル65及び第7ロードセル67は、第1ロードセル61と第3ロードセル63との間に設け、第6ロードセル66及び第8ロードセル68は、第2ロードセル62と第4ロードセル64との間に設ける。また、第1ロードセル61と第5ロードセル65との距離、第3ロードセル63と第7ロードセル67との距離、第2ロードセル62と第6ロードセル66との距離、及び、第4ロードセル64と第8ロードセル68との距離(即ち、図4において、(長さLa−長さLb)/2)は、等間隔であり、かつ、第5ロードセル65と第7ロードセル67との距離、及び、第6ロードセル66と第8ロードセル68との距離(即ち、図4において長さLb)よりも小さく設定されている。
【0033】
特に、第1ロードセル61と第5ロードセル65との距離、第3ロードセル63と第7ロードセル67との距離、第2ロードセル62と第6ロードセル66との距離、及び、第4ロードセル64と第8ロードセル68との距離は、ロードセル同士が互いに干渉しない距離で短く設定される。
【0034】
更に、第1ロードセル61及び第5ロードセル65、第3ロードセル63及び第7ロードセル67、第2ロードセル62及び第6ロードセル66、並びに、第4ロードセル64及び第8ロードセル68は、ロードセル同士が互いに干渉することなく接近させるのが好適である。
【0035】
また、図4に示すように、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64は、直角四辺形状に配される第1ロードセル配置Aを形成し、第5ロードセル65乃至第8ロードセル68は、直角四辺形状に配される第2ロードセル配置Bを形成し、左右方向(図1のx軸方向)に沿う第1ロードセル配置Aの長さLaと、左右方向(図1のx軸方向)に沿う第2ロードセル配置Bの長さLbとは同一であり、前後方向(図1のy軸方向)に沿う第1ロードセル配置Aの長さLaは前後方向(図1のy軸方向)に沿う第2ロードセル配置の長さLbよりも長く、第1ロードセル配置Aの対角線a1、a2の交点C1と、第2ロードセル配置Bの対角線b1、b2の交点C2と、載せ台20の中心点C3と、が垂直方向(図1のz軸方向)に一致するようにしてもよい。
【0036】
さらに、第1ロードセル61、第3ロードセル63、第5ロードセル65及び第7ロードセル67、並びに、第2ロードセル62、第4ロードセル64、第6ロードセル66及び第8ロードセル68は、前後方向(図1のy軸方向)に沿って設けるのが好適である。
【0037】
また、本実施形態における載せ台20は略矩形状であるため、載せ台20の四隅のそれぞれに、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64を設ければよい。このとき、第5ロードセル65、第6ロードセル66、第7ロードセル67及び第8ロードセル68は、載せ台20の4つの側面21〜24のうち、互いに対向する左右側の2つの側面21、22に沿って配置される。
【0038】
第1ロードセル61と第5ロードセル65との距離、第3ロードセル63と第7ロードセル67との距離、第2ロードセル62と第6ロードセル66との距離、及び、第4ロードセル64と第8ロードセル68との距離をゼロとすると、ロードセル同士が接触し、検出の際に互いに干渉して正確な測定が妨げられるため、前記距離はゼロよりも大きいことが好ましい。
【0039】
載せ台20の長さL21が長さL23と等しい場合、即ち載せ台20の形状が正方形や円形である場合であっても、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64、及び、第5ロードセル65乃至第8ロードセル68の配置は上記の様に設定するのが好適である。載せ台20の長さL21が長さL23と等しい場合、及び、長さL23よりも長い場合、のいずれであっても、使用者が両足を適度に開いた(離した)状態で載ると、載せ台20(及びセンサベース30)に多少の撓みが生ずる。このとき、載せ台20の中央が、左側及び右側の側面21、22よりも沈み、前側及び後ろ側の側面23、24が弓形に撓む。そのため、まず4つのロードセル(第1ロードセル61乃至第4ロードセル64)は、載せ台20の中央から最も遠い位置に配置すると共に、追加される4つのロードセル(第5ロードセル65乃至第8ロードセル68)は、撓みの少ない左側の側面21及び右側22に沿ってそれぞれ2つずつ配置されるのが好適である。また、載せ台20の中央へ近づく程、前記撓みの沈み量が増すため、載せ台20の中央から最も遠い位置に配置すると共に、追加される4つのロードセル(第5ロードセル65乃至第8ロードセル68)は、可能な限り載せ台20の中央から遠い位置に配置されるのが好適である。
【0040】
次に、図7乃至図26を参照しつつ、実施例1(図4、図16、図18)及び比較例1〜3における荷重試験について説明する。まず、8つのロードセルの配置について説明する。図7は、比較例1に係る体重計におけるロードセルの配置を示す平面図、図8は、比較例2に係る体重計におけるロードセルの配置を示す平面図、図9は、比較例3に係る体重計におけるロードセルの配置を示す平面図である。なお、図7乃至図9に関しては、表示部及び操作部の図示を省略すると共に、8つのロードセルの位置を破線で示している。
【0041】
実施例1については、図4に示すように配置されている。これに対して、図7に示す比較例1では、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64は、載せ台20の四隅よりもやや内側に配置され、第1ロードセル61、第2ロードセル62は前側の側面23に沿って配置され、第3ロードセル63、第4ロードセル64は後ろ側の側面24に沿って配置される。さらに、第5ロードセル65、第7ロードセル67は、第1ロードセル61、第3ロードセル63よりも内側であって、左側の側面21に沿うように配置される。また、第6ロードセル66、第8ロードセル68は、第2ロードセル62、第4ロードセル64よりも内側であって、右側の側面22に沿うように配置される。したがって、側面23、側面24と平行な方向(図1におけるx軸方向と同じ方向)において、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64は、第5ロードセル65乃至第8ロードセル68に対して、内側に配置されている。
【0042】
図8に示す比較例2では、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64は、実施例1と同様に載せ台20の四隅にそれぞれ配置されている。また、第5ロードセル65、第6ロードセル66は、側面23、側面24と平行な方向(図1におけるx軸方向と同じ方向)において第1ロードセル61、62の内側であって、側面23に沿って配置される。第7ロードセル67、第8ロードセル68は、側面23、側面24と平行な方向(図1におけるx軸方向と同じ方向)において第3ロードセル63、第4ロードセル64の内側であって、側面24に沿って配置されている。
【0043】
図9に示す比較例3では、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64は、実施例1と同様に載せ台20の四隅にそれぞれ配置されている。また、第5ロードセル65乃至第8ロードセル68は、載せ台20の対角線上に、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64の内側にそれぞれ配置されている。
【0044】
この荷重試験においては、載せ台20に対応する、縦330mm×横450mm×厚さ10mmの強化ガラスの下面に8個のロードセルを接着した構成とし、上面の所定位置に荷重をかける。ここで、ロードセル61〜68として、秤量50kgの同じスパン層別のものを使用した。
【0045】
また、荷重のかけ方について、図10乃至図14を参照して説明する。図10は、荷重試験において基準位置の場合の荷重位置を示す平面図、図11は、荷重試験において内側位置の場合の荷重位置を示す平面図、図12は、荷重試験において外側位置の場合の荷重位置を示す平面図、図13は、荷重試験において下側位置の場合の荷重位置を示す平面図、図14は、荷重試験において部分集中の場合の荷重位置を示す平面図である。なお、図10乃至図14に関しては、表示部及び操作部の図示を省略している。
【0046】
図10に示す「基準位置」は、使用者の両足が載せられることが推測される一般的な荷重位置として、載せ台20の前後方向(図1のy軸方向と同じ方向)略中央において左右対称になる2つの領域L11、L12を設定した。具体的には、これらの領域L11、L12は、200mmの間隔をおいて配置され、領域L11及び領域L12と側面24との間隔は65mmである。また、領域L11、L12は、縦200mm×横70mmの形状をそれぞれ有する。
【0047】
図11に示す「内側位置」は、図10の基準位置よりも左右方向(図1のx軸方向と同じ方向)に内側となる2つの領域L21、L22を設定した。領域L21、L22の間隔は、基準位置よりも狭い110mmである。また、領域L21及び領域L22と側面24との間隔は、基準位置と同じ65mmであり、領域L21、L22は、領域L11、L12と同じ形状(縦200mm×横70mm)をそれぞれ有する。
【0048】
図12に示す「外側位置」は、図10の基準位置よりも左右方向(図1のx軸方向と同じ方向)に外側となる2つの領域L31、L32を設定した。領域L31、L32の間隔は、基準位置よりも広い290mmであり、領域L31、L32は側面21、22に近接する。また、領域L31及び領域L32と側面24との間隔は、基準位置と同じ65mmである。また、領域L31、L32は、領域L11、L12と同じ形状(縦200mm×横70mm)をそれぞれ有する。
【0049】
図13に示す「下側位置」は、図10の基準位置よりも前後方向(図1のy軸方向と同じ方向)に下側となる2つの領域L41、L42を設定した。領域L41、L42の間隔は、基準位置の2つの領域L11、L12の間隔と同じ200mmである。また、領域L41、L42と側面24との間隔は15mmである。さらに、領域L41、L42は、領域L11、L12と同じ形状(縦200mm×横70mm)をそれぞれ有する。
【0050】
図14に示す「部分集中位置」は、載せ台20の中央に領域L51を設定した。領域L51は、縦70mm×横125mmの形状を有する。領域L51は、側面21及び側面22のそれぞれから162.5mm、側面23及び側面24のそれぞれから130mmの位置にある。
【0051】
荷重試験においては、実施例1及び比較例1乃至比較例3について、図10乃至図14に示す荷重位置に0kg、50kg、100kg、150kg、200kg、250kg、及び300kgの荷重をかけ、誤差を算出している。ここで、誤差とは、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64によって構成される第1ホイートストンブリッジ回路(図6の符号91参照)に基づいて算出した重量値と実際の荷重値との差、及び、第5ロードセル65乃至第8ロードセル68によって構成される第2ホイートストンブリッジ回路(図6の符号92参照)に基づいて算出した重量値と実際の荷重値との差、である。
【0052】
つづいて、荷重試験の結果について、図15乃至図26を参照して説明する。図15は、実施例1における荷重位置、荷重値、及び誤差の数値を示す表である。図16は、実施例1における荷重値と誤差との関係を示すグラフであって、図15に対応する。図17は、実施例1における荷重位置と誤差の数値を示す表である。図18は、実施例1における荷重位置と誤差との関係を示すグラフであって図17に対応する。図19は、比較例1における荷重位置、荷重値、及び誤差の数値を示す表である。図20は、比較例1における荷重値と誤差との関係を示すグラフであって図19に対応する。図21は、比較例1における荷重位置と誤差の数値を示す表である。図22は、比較例1における荷重位置と誤差との関係を示すグラフであって図21に対応する。図23は、比較例2における荷重位置、荷重値、及び誤差の数値を示す表である。図24は、比較例2における荷重値と誤差との関係を示すグラフであって図23に対応する。図25は、比較例3における荷重位置、荷重値、及び誤差の数値を示す表である。図26は、比較例3における荷重値と誤差との関係を示すグラフであって図25に対応する。
【0053】
図15乃至図26の各図中、「ロードセルの位置」に関する「外側」及び「上下」という表示は、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64に対応し、「内側」及び「左右」という表示は、第5ロードセル65乃至第8ロードセル68に対応するものである。また、図17、図18、図21、図22においては、体重約107kg、足のサイズ27cmの測定対象者が体重計10に載った場合の荷重位置(足を載せた位置)と誤差を示している。
【0054】
図15、図16によれば、実施例1は、比較例1乃至3と比べて、外側のロードセル(第1ロードセル61乃至第4ロードセル64)と内側のロードセル(第5ロードセル65乃至第8ロードセル68)は、いずれの荷重位置でも荷重値の差が少ないため、ロードセルの配置バランスがよいことが分かる。図17、図18においては、比較例1(図21、図22)と比較して、いずれの荷重位置でも誤差を小さく抑えることができており、外側のロードセルと内側のロードセルに対する荷重バランスがよいことが分かる。
【0055】
図19乃至図22に示すように、比較例1は、実施例1に対して、上下側のロードセル(第1ロードセル61乃至第4ロードセル64)と左右側のロードセル(第5ロードセル65乃至第8ロードセル68)は、いずれの荷重位置でも荷重値の差が大きいため、ロードセルの配置バランスが良くない。
【0056】
図23、図24によれば、比較例2は、実施例1と比較して、外側のロードセル(第1ロードセル61乃至第4ロードセル64)と内側のロードセル(第5ロードセル65乃至第8ロードセル68)は、いずれの荷重位置でも荷重値の差が大きいため、ロードセルの配置バランスが良くない。
【0057】
図25、図26によれば、比較例3は、実施例1と比べて、外側のロードセル(第1ロードセル61乃至第4ロードセル64)と内側のロードセル(第5ロードセル65乃至第8ロードセル68)は、いずれの荷重位置でも荷重値の差が大きいため、ロードセルの配置バランスが良くない。
【0058】
以上の荷重試験の結果によれば、実施例1は、比較例1乃至比較例3のようなばらつきが少なく、体重計に載った使用者の体重を、8つのロードセルにほぼ均等に分散させて測定することができるため、ロードセルを4つから8つに増やすことによる測定範囲の拡大効果が最も高い。
【0059】
以下に変形例について説明する。上述の実施形態に係る体重計10においては、8つのロードセル61〜68を同一のロードセルとし、センサベース30の所定位置に配置しており、使用者が載っていない状態において、8つのロードセル61〜68は、設置面に対して同じ高さに取り付けられている。載せ台20上に使用者が載ることによって、載せ台20(及びセンサベース30)の撓み、載せ台20の中央に近い側に配置される第5ロードセル65乃至第8ロードセル68の沈み込みは、載せ台20の中央から遠い側に配置される第1ロードセル61乃至第4ロードセル64の沈み込みよりも相対的に大きいものである。そのため、この差を打ち消すように、第5ロードセル65乃至第8ロードセル68の固定端部が、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64の固定端部よりも高い位置になるように、取り付けるようにしてもよい。
【0060】
即ち、第1ロードセル61乃至第8ロードセル68は、体重計10を設置した状態で、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64の固定端部が、第5ロードセル65乃至第8ロードセル68の固定端部よりも低くなるように設けられ、第5ロードセル65乃至第8ロードセル68は、載せ台20に使用者が載った状態において、可動端部から荷重を受けるようにする。この変形例によれば、第1ロードセル61乃至第4ロードセル64と、第5ロードセル65乃至第8ロードセル68と、に係る荷重をさらに均等にすることができるため、より正確な測定を行うことができる。
【0061】
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0062】
以上のように、本発明に係る体重計は、体重の大きな使用者の体重測定に特に有用である。
【符号の説明】
【0063】
10 体重計
12 制御回路
14 記憶部
15 表示部
16 操作部
20 載せ台
20a 上面
21〜24 側面
30 センサベース
32、36 取付部
41〜48 脚部
50 底板部材
51〜58 貫通孔
61 第1ロードセル
62 第2ロードセル
63 第3ロードセル
64 第4ロードセル
65 第5ロードセル
66 第6ロードセル
67 第7ロードセル
68 第8ロードセル
70 アンプ
80 A/D変換回路
90 ホイートストンブリッジ回路
91 第1ホイートストンブリッジ回路
92 第2ホイートストンブリッジ回路
A 第1ロードセル配置
a1、a2 第1ロードセル配置の対角線
B 第2ロードセル配置
b1、b2 第2ロードセル配置の対角線
C1、C2 交点
C3 中心点
21 前後方向に沿う載せ台の長さ
23 左右方向に沿う載せ台の長さ
a1 左右方向に沿う第1ロードセル配置の長さ
a2 左右方向に沿う第1ロードセル配置の長さ
b1 前後方向に沿う第2ロードセル配置の長さ
b2 前後方向に沿う第2ロードセル配置の長さ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも8つのロードセルによる検出結果に基づいて、載せ台に載った使用者の体重を測定する体重計であって、
前記載せ台は、前記使用者の左右方向に沿う長さが、前記使用者の前後方向に沿う長さ以上に長く寸法付けられており、
第1ロードセル及び第2ロードセルを、前記左右方向に沿わせて離間配置し、第3ロードセル及び第4ロードセルを、前記第1ロードセル及び前記第2ロードセルに対向させかつ前記左右方向に沿わせて離間配置し、
第5ロードセル及び第6ロードセルを、前記左右方向に沿わせて離間配置し、第7ロードセル及び第8ロードセルを、前記第5ロードセル及び前記第6ロードセルに対向させかつ前記左右方向に沿わせて離間配置し、
前記第5ロードセル及び前記第7ロードセルは、前記第1ロードセルと前記第3ロードセルとの間に設けられ、
前記第6ロードセル及び前記第8ロードセルは、前記第2ロードセルと前記第4ロードセルとの間に設けられ、
前記第1ロードセルと前記第5ロードセルとの距離、前記第3ロードセルと前記第7ロードセルとの距離、前記第2ロードセルと前記第6ロードセルとの距離、及び、前記第4ロードセルと前記第8ロードセルとの距離は、等間隔であり、かつ、前記第5ロードセルと前記第7ロードセルとの距離、及び、前記第6ロードセルと前記第8ロードセルとの距離、よりも小さいこと
を特徴とする体重計。
【請求項2】
前記第1ロードセルと前記第5ロードセルとの距離、前記第3ロードセル(63)と前記第7ロードセルとの距離、前記第2ロードセルと前記第6ロードセルとの距離、及び、前記第4ロードセルと前記第8ロードセルとの距離は、ロードセル同士が互いに干渉しない距離で短く設定されることを特徴とする請求項1に記載の体重計。
【請求項3】
前記第1ロードセル及び前記第5ロードセル、前記第3ロードセル及び前記第7ロードセル、前記第2ロードセル及び前記第6ロードセル、並びに、前記第4ロードセル及び前記第8ロードセルは、ロードセル同士が互いに干渉することなく接近させて設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の体重計。
【請求項4】
前記第1ロードセル乃至前記第4ロードセルは、直角四辺形状に配される第1ロードセル配置を形成し、前記第5ロードセル乃至前記第8ロードセルは、直角四辺形状に配される第2ロードセル配置を形成し、前記左右方向に沿う前記第1ロードセル配置の長さと、前記左右方向に沿う前記第2ロードセル配置の長さと、は同一であり、前記前後方向に沿う前記第1ロードセル配置の長さは、前記前後方向に沿う前記第2ロードセル配置の長さよりも長く、前記第1ロードセル配置の対角線の交点と、前記第2ロードセル配置の対角線の交点と、前記載せ台の中心点と、が垂直方向に一致することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうち、いずれか1に記載の体重計。
【請求項5】
前記第1ロードセル、前記第3ロードセル、前記第5ロードセル及び前記第7ロードセル、並びに、前記第2ロードセル、前記第4ロードセル、前記第6ロードセル及び前記第8ロードセルは、前記前後方向に沿って設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち、いずれか1に記載の体重計。
【請求項6】
前記載せ台は略矩形状であり、前記載せ台の四隅のそれぞれに、前記第1ロードセル乃至前記第4ロードセルが設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のうち、いずれか1に記載の体重計。
【請求項7】
前記第1ロードセル乃至前記第8ロードセルは、同一の特性を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のうち、いずれか1に記載の体重計。
【請求項8】
前記第1ロードセル乃至前記第8ロードセルは、前記体重計を設置した状態で、前記第1ロードセル乃至前記第4ロードセルの固定端部が、前記第5ロードセル乃至前記第8ロードセルの固定端部よりも低くなるように設けられ、前記第5ロードセル乃至前記第8ロードセルは、前記載せ台に前記使用者が載った状態において、可動端部から荷重を受けることを特徴とする請求項1乃至請求項7のうち、いずれか1に記載の体重計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2012−145389(P2012−145389A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−2695(P2011−2695)
【出願日】平成23年1月11日(2011.1.11)
【出願人】(000133179)株式会社タニタ (303)