説明

作業機のキャブガード

【課題】ガードの強度の向上に応えることが可能になると共に、掃除の際のヘッドガードの開閉作業の容易化や開き力を助成する付勢手段の小型化が可能となる作業機のキャブガードを提供する。
【解決手段】キャブ5の前窓の前面に前窓ガード23,24を取付ける。キャブ5の天窓25上に天窓ガード26を開閉可能に取付ける。前窓と天窓25との間のコーナー部を覆うコーナーガード27を斜めに設ける。コーナーガード27は、前窓ガード23の上端に下端を固定し、上端をキャブ5に設けた取付け座55に取付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、解体機やスクラップ処理機等の作業機のキャブの前窓の前面および天窓の上面に取付けられるキャブガードに関する。
【背景技術】
【0002】
解体機においては、作業中にキャブに向かって落下するコンクリートブロック等の落下物からキャブやオペレータを護るため、キャブの前窓の前面や天窓の上面にキャブガードを設ける。このようなキャブガードを備えたキャブにおいて、前窓や天窓が汚れると、キャブ内のオペレータによる目視対象物の視認が困難になるため、掃除をする必要がある。ここで、もし天窓とその上のヘッドガードとの間に隙間を設け、その隙間から手をいれて天窓の掃除を行なう構造にすると、その隙間は手を入れるだけの幅とする必要が生じる。その結果、ヘッドガードの高さが高くなって輸送制限高さを超えてしまうおそれがある。
【0003】
そこでこのヘッドガードの高さを低くするには、特許文献1に記載のように、ヘッドガードを開閉可能とし、掃除の時にはヘッドガードを開いて掃除を行なう構造とすることが好ましい。すなわち、ヘッドガードを開閉可能とすれば、ヘッドガードを閉じた通常の作業状態や輸送状態ではヘッドガードと天窓との間の隙間を狭くすることができる。この特許文献1に記載のヘッドガードは、天窓上を覆う水平ガードと、天窓と前窓との間のコーナー部を覆う斜めのガードとを一体に構成し、この一体化したヘッドガードの前端部に設けた蝶番を中心にヘッドガードを開閉可能としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−163595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のように、ヘッドガードを天窓上部の水平ガードとコーナー部を覆う斜めのガードとを一体化して開閉する構成にすると、ヘッドガードの重量が大となり、掃除に伴うヘッドガードの開閉作業に多大の労力を要すると共に、ヘッドガードを開く際に押上力を助成するガスシリンダ等の付勢手段の規模を大きくする必要があるという問題点がある。
【0006】
また、解体機等の作業機において、作業中に高所から落下するコンクリートブロック等の落下物から天窓やオペレータを護るには、ガードの強度を高くする必要がある。ガードの強度を高くするには、ガードの構成部材の厚みや幅を大きくする必要があり、その結果、ガードの重量が増大する。しかしながら、特許文献1に記載の構成においては、開閉操作に要する労力の関係上、より以上の重量の増大が困難になり、強度を高めることが困難であるという問題点がある。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑み、ガードの強度の向上の要求に応えることが可能になると共に、掃除の際のヘッドガードの開閉作業の容易化や開き力を助成する付勢手段の小型化が可能となる作業機のキャブガードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の作業機のキャブガードは、
キャブの前窓の前面に取付けた前窓ガードと、
キャブの天窓上に開閉可能に取付けた天窓ガードと、
前記前窓ガードの上端に下端を固定し、上端をキャブに設けた取付け座に固定して斜めに取付けられ、前記前窓と前記天窓との間のコーナー部を覆うコーナーガードとを備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項2の作業機のキャブガードは、請求項1に記載の作業機のキャブガードにおいて、
キャブの上面に設けられた前記天窓ガードの取付け座を、前記コーナーガードの上端を固定する取付け座として兼用したことを特徴とする。
【0010】
請求項3の作業機のキャブガードは、請求項1または2に記載の作業機のキャブガードにおいて、
前記コーナーガードの上枠の板面および前記天窓ガードの前枠の板面を、キャブ内のオペレータの視線の方向と平行に設定したことを特徴とする。
【0011】
請求項4の作業機のキャブガードは、請求項1から3までのいずれか1項に記載の作業機のキャブガードにおいて、
前記コーナーガードにおける作業用フロントの反対側の縦枠上に、複数のライトを縦枠の長手方向に並べて取付けたことを特徴とする。
【0012】
請求項5の作業機のキャブガードは、請求項1から4までのいずれか1項に記載の作業機のキャブガードにおいて、
前記コーナーガード上にライトを傾斜角調整可能に取付けると共に、ライト最上部が最も低くなる姿勢において、前記最上部が前記天窓ガードの上面以下となるように設定したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、キャブの上面を覆うヘッドガードを、コーナー部を覆うコーナーガードと、このコーナーガードと別体に開閉可能に取付けられた天窓ガードとに分離したので、開閉可能な天窓ガードを軽量に構成することができる。このため、天窓を掃除する際に天窓ガードを容易に開閉することが可能となる。また、開閉される天窓ガードの重量が従来のヘッドガードより軽量となるので、天窓ガードを開く際に押上力を助成する付勢手段の規模を小さくすることが可能となる。また、天窓ガードの重量を従来のヘッドガード程度としても開閉可能となるので、強度を高くした天窓ガードを構成することが可能となる。
【0014】
請求項2の発明によれば、キャブの上面に設けられた天窓ガードの取付け座を、コーナーガードの取付け座として兼用したので、コーナーガード専用の取付け座を設ける必要がなく、取付け座の数を削減することができ、オペレータの視界を良好とすることができる。
【0015】
請求項3の発明によれば、コーナーガードの上枠の板面および天窓ガードの前枠の板面を、キャブ内のオペレータの視線の方向と平行に設定したので、これらの部材がオペレータの視野の妨げとなることを最小限に留めることができる。
【0016】
請求項4の発明によれば、コーナーガードの作業用フロントの反対側の縦枠に、複数のライトを縦枠の長手方向に並べて取付けたので、ライトが作業用フロント側、すなわち作業対象側の視界を遮ることがなく、作業対象物の方向の視界が良好となる。
【0017】
請求項5の発明によれば、コーナーガード上にライトを姿勢変更可能に取付けると共に、ライト最上部が最も低くなる姿勢において、前記最上部が前記天窓ガードの上面より低くなる構造としたので、ガードを含めたキャブの高さを輸送制限高さ以下に抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明を適用した作業機の一例を示す側面図である。
【図2】本発明のキャブガードの一実施の形態を示す側面図である。
【図3】この実施の形態のキャブガードの正面図である。
【図4】この実施の形態のキャブガードの平面図である。
【図5】この実施の形態のキャブガードの取付け構造を示す側面図である。
【図6】この実施の形態のキャブガードの部分拡大正面図である。
【図7】この実施の形態のキャブガードの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1は本発明を適用した作業機の一例を示す側面図である。この例では作業機が解体機である場合について示す。図1において、1は下部走行体、2はこの下部走行体1上に旋回装置3を介して設置された上部旋回体である。この上部旋回体2は、旋回フレーム2a上に油圧パワーユニット4、キャブ5およびカウンタウエイト6等を搭載して構成される。
【0020】
7は作業用フロントを構成する長尺フロントであり、この長尺フロント7は、旋回フレーム2aに油圧シリンダ8により俯仰可能に取付けられた長尺の基端ブーム9と、この基端ブーム9の先端に油圧シリンダ10により回動可能に取付けられた中継ブーム11と、この中継ブーム11の先端に油圧シリンダ12により回動可能に取付けられたアーム13と、このアーム13の先端に油圧シリンダ14によりリンク15,16を介して回動可能に取付けられた破砕装置17とからなる。この破砕装置17は、対をなす破砕爪19,19をそれぞれ対応する油圧シリンダ18,18により開閉する構成を有する。
【0021】
図1に示すように、キャブ5にはキャブガード21を取付ける。図2の側面図、図3の正面図、図4の平面図に示すように、このキャブガード21は、キャブ5の前窓22の前面に取付けられた上下の前窓ガード23,24と、キャブ5の天板部5bの天窓25上に取付けられた天窓ガード26と、前窓ガード23と天窓ガード26との間に斜めに取付けられ、前窓22と天窓25との間のコーナー部を覆うコーナーガード27とからなる。
【0022】
上側の前窓ガード23は、型材でなる左右の縦枠32,32および下枠33と、平板でなる上枠34とで矩形の枠を組み、この枠内に、平板でなる複数枚の縦板35と1枚の横板36とを組み合わせて溶接して構成している。下側の前窓ガード24は、型材でなる左右の縦枠38,38、上枠39および下枠40とで矩形の枠を組み、この枠内に複数枚の縦板41を溶接してなる。
【0023】
図5の側面図に示すように、前窓ガード23をキャブ5に取付けるため、キャブ5の前面の左右のフレーム5aに取付け座43を溶接し、前窓ガード23の左右の縦枠32に設けたブラケット44を、この取付座43にボルト45、ナット46により固定する。下側の前窓ガード24の取付けも同様に行なう。
【0024】
図3、図4に示すように、コーナーガード27は、型材でなる左右の縦枠48,48および平板でなる上枠49、下枠50とで矩形の枠を組み、この枠内に、平板でなる複数枚の縦板51を溶接して構成する。図5の側面図および図6の正面図に示すように、コーナーガード27の下端は、その下枠50を前窓ガード23の上枠34に重ねてボルト53、ナット54により固定して取付ける。図7の斜視図に示すように、キャブ5の天板部5bの左右に設けた側部フレーム5cに、天窓ガード26を取付けるための取付け座55,56を設ける。図5に示すように、コーナーガード27の上端は、その左右の縦枠48に設けたブラケット57を、天窓ガード取付け用の取付け座55にボルト58、ナット59により固定して取付ける。
【0025】
前窓ガード23,24およびコーナーガード27と前窓22との間には、掃除の際に横方向から手を入れることが可能な隙間を形成している。そしてこの隙間の存在により、前窓22の掃除の際にはこれらのガード23,24,27の開閉は不要としている。
【0026】
天窓ガード26は、図4に示すように、型材でなる左右の側枠60,60および後枠61と、平板でなる前枠62とで矩形の枠を組み、この枠内の後部、すなわち、天窓25上より後部に対面する部分は平板63により閉塞し、この閉塞部と前枠62との間に平板でなる複数枚の縦板64を溶接してなる。この天窓ガード26は、キャブ5の天板部5b上の枢着部66を中心として開閉可能に取付けられる。この枢着部66は、キャブ5のフロント7側、すなわちステップ5dが設けられたキャブ5のドア5e側(図1参照)の反対側に設ける。
【0027】
図7の斜視図に示すように、天板部5bと天窓ガード26との間に、天窓ガード26に押し上げ方向の力を付与して開閉を容易化するためのガスシリンダ68を取付ける。このガスシリンダ68は圧搾ガスを密閉空間に封入したものである。枢着部66の反対側に設けた取付け座55,56はねじ孔55a,56aを有する一方、天窓ガード26の枢着部66の反対側の側枠60には、取付け座55,56に固定するためのブラケット70,71を取付けている。図2、図5に示すように、天窓ガード26を閉じる際には、ブラケット70,71を取付け座55,56に載せ、ボルト72,73をブラケット70,71に通してねじ孔55a,56aに螺合することにより、天窓ガード26を側部フレーム5cに固定する。
【0028】
このように天窓ガード26を天板部5bに固定した状態においては、図5に示すように、コーナーガード27の上枠49に天窓ガード26の前枠62が近接して対面し、天窓ガード26にコンクリートブロック等が落下して天窓ガード26が撓むと前枠62がコーナーガード27の上枠49に当接し、これによって天窓ガード26がコーナーガード27によって支持され、天窓ガード26のより以上の変形が防止される。一方、コーナーガード27にコンクリートブロック等が落下した場合は、コーナーガード27の上枠49が天窓ガード26の前枠62に当接して天窓ガード26でも荷重を受ける。このような構造として、ガード全体の強度向上を図っている。
【0029】
図5に示すように、前記コーナーガード27の上枠49の板面および天窓ガード26の前枠62の板面を、いずれもキャブ5内のオペレータ67の視線69の方向と平行、すなわちアイポイント67aから放射状となるように設定している。このように各部材の板面の向きを設定することにより、これらの部材がオペレータの視野の妨げとなることを最小限に留めることができる。
【0030】
図2、図5、図7において、75は天窓ガード26を開いた状態において、天窓ガード26の枢着部66の反対側を支持しておく支持ロッドである。この支持ロッド75は、天窓ガード26の側枠60の側面に根本部75aを回動可能に支持させ、天窓ガード26を閉じている作業状態では図2、図5に示すようにこの支持ロッド75を側枠60に添わせ、止め具76により側枠60に止めておく。この止め具76は、図5に示すように、止め具本体76aを蝶番76bにより開閉可能に取付けて構成され、支持ロッド75を止め具本体76aと側枠60との間に挟持した状態において、ボルト76cにより側枠60に止め具本体76aを固定することにより、支持ロッド75を側枠60に保持しておくものである。
【0031】
一方、天窓25を掃除するため、天窓ガード26を図7に示すように開いた状態においては、ボルト76cを緩めて止め具本体76aを開くことにより、支持ロッド75の拘束を解き、支持ロッド75を根本部75aを中心として回し、支持ロッド75の自由端を天板部5bに設けた側部フレーム5cに取付けた係止具77に係止させて天窓ガード26の降下を止めておく。
【0032】
図2、図4、図7において、80はキャブ5の天板部5bにおける天窓ガード26で覆われた部分より後部を覆う後部ガードである。この後部ガード80は、型材で矩形に組まれた枠81内に板材82を張ることにより構成している。この後部ガード80は天板部5bに固定して取付ける。
【0033】
図2〜図6において、84は作業箇所を照明するライトである。このライト84は、コーナーガード27におけるフロント7の反対側縦枠48上にU字形ブラケット85を介して取付ける。このライト84は縦枠48の長手方向に沿って複数個(図示例は2個)取付ける。図6に示すように、これらのライト84は、ボルト86をブラケット85に設けた孔を通してライト84の枠に設けたねじ孔84aに螺合し締結することによりブラケット85に固定され、ボルト86を緩めることにより、ボルト86を中心に回動することにより、姿勢変更可能である。
【0034】
図5に示すように、これらのライト84は、輸送時にはライト84の姿勢が最も低くなり、ライト84の最上部が天窓ガード26の上面より低くなるように設定する。すなわち、図5の例では、ライト84が実線で示す前向きの場合より2点鎖線で示す上向きの姿勢のときにライト84の最上部がΔHだけ低くなり、最上部が最も低い姿勢となる。このようにライト84の姿勢を低くすることにより、ライト84の上面が天窓ガード26の上面と同等またはその上面より低くなるように構成している。
【0035】
以上に述べたように、この実施の形態においては、キャブ5の上面を覆うヘッドガードを、前窓22と天窓25とのコーナー部を覆うコーナーガード27と、このコーナーガードと別体に開閉可能に取付けられた天窓ガード26とに分離したので、開閉可能な天窓ガード26を軽量に構成することができる。このため、天窓25を掃除する際に天窓ガード26を容易に開閉することが可能となる。また、開閉される天窓ガード26の重量が従来のヘッドガードより軽量となるので、天窓ガード26を開く際に押上力を助成するガスシリンダ68等の付勢手段の規模を小さくすることが可能となる。また、天窓ガード26の重量を従来のヘッドガードと同等程度としても開閉可能となるので、強度を高くした天窓ガード26を構成することが可能となる。
【0036】
また、この実施の形態においては、コーナーガード27の上枠49の板面および天窓ガード26の前枠62の板面をいずれもキャブ5内のオペレータの視線の方向と平行となるように設定したので、これらの部材がオペレータの視野の妨げとなることを最小限に留めることができる。
【0037】
また、この実施の形態においては、コーナーガード27の下端を前窓ガード23に取付けると共に、キャブ5の上面に設けられた天窓ガード26の取付け座55をコーナーガード27の取付けに兼用したので、コーナーガード27専用の取付け座を設ける必要がなく、取付け座の数を削減することができ、オペレータの視界を良好とすることができる。
【0038】
また、この実施の形態においては、コーナーガード27のフロント7の反対側に、複数のライト84を縦枠48の長手方向に並べて取付けたので、ライト84がフロント7側、すなわち作業対象側の視界を遮ることがなく、作業対象方向の視界が良好となる。
【0039】
また、この実施の形態においては、コーナーガード27上にライト84を姿勢変更可能に取付けると共に、ライト84の最上部が最も低くなる姿勢において、最上部が天窓ガード26の上面以下となる構造としたので、ガードを含めたキャブの高さを輸送制限高さ以下に抑えることが可能となる。
【0040】
また、この実施の形態においては、フロント7の反対側に天窓ガード26の枢着部66を設けているので、キャブ5に昇降するためのステップ5dに作業員が乗った状態で天窓ガード26を開閉することができる。
【0041】
以上本発明を実施の形態により説明したが、本発明は、上記実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更、付加が可能である。例えば前窓ガード23,24やコーナーガード27も開閉可能に構成してもよい。また、天窓ガード26に開く方向の力を付与する付勢手段としては、ガスシリンダ以外にばねを用いた構成のものを用いることができる。また、本発明は天窓ガードが必要な例えばスクラップ処理機や掘削機等の他の作業機にも適用することが可能である。
【符号の説明】
【0042】
1:下部走行体、2:上部旋回体、2a:旋回フレーム、3:旋回装置、4:油圧パワーユニット、5:キャブ、6:カウンタウエイト、7:作業用フロント、21:キャブガード、22:前窓、23,24:前窓ガード、25:天窓、26:天窓ガード、27:コーナーガード、32:縦枠、33:下枠、34:上枠、35:縦板、36:横板、38:縦枠、39:上枠、40:下枠、41:縦板、43:取付け座、44:ブラケット、45:ボルト、46:ナット、48:縦枠、49:上枠、50:下枠、51:縦板、53:ボルト、54:ナット、55,56:取付け座、57:ブラケット、58:ボルト、59:ナット、60:側枠、61:後枠、62:前枠、63:平板、64:縦板、66:枢着部、68:ガスシリンダ、70,71:ブラケット、72,73:ボルト、75:支持ロッド、76:止め具、77:係止具、80:後部ガード、84:ライト、85:U字形ブラケット、86:ボルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
キャブの前窓の前面に取付けた前窓ガードと、
キャブの天窓上に開閉可能に取付けた天窓ガードと、
前記前窓ガードの上端に下端を固定し、上端をキャブに設けた取付け座に固定して斜めに取付けられ、前記前窓と前記天窓との間のコーナー部を覆うコーナーガードとを備えたことを特徴とする作業機のキャブガード。
【請求項2】
請求項1に記載の作業機のキャブガードにおいて、
キャブの上面に設けられた前記天窓ガードの取付け座を、前記コーナーガードの上端を固定する取付け座として兼用したことを特徴とする作業機のキャブガード。
【請求項3】
請求項1または2に記載の作業機のキャブガードにおいて、
前記コーナーガードの上枠の板面および前記天窓ガードの前枠の板面を、キャブ内のオペレータの視線の方向と平行に設定したことを特徴とする作業機のキャブガード。
【請求項4】
請求項1から3までのいずれか1項に記載の作業機のキャブガードにおいて、
前記コーナーガードにおける作業用フロントの反対側の縦枠上に、複数のライトを縦枠の長手方向に並べて取付けたことを特徴とする作業機のキャブガード。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれか1項に記載の作業機のキャブガードにおいて、
前記コーナーガード上にライトを姿勢変更可能に取付けると共に、ライト最上部が最も低くなる姿勢において、前記最上部が前記天窓ガードの上面以下となるように設定したことを特徴とする作業機のキャブガード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−12837(P2012−12837A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−150588(P2010−150588)
【出願日】平成22年6月30日(2010.6.30)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】