説明

作業機搭載用排気ガス浄化システムの制御方法及び作業機搭載用排気ガス浄化システム

【課題】ディーゼルパーティキュレートフィルターを具備する作業機搭載用の排気ガス浄化システムの制御方法を提供する。
【解決手段】排気ガス浄化システム100が、エンジン12を制御するコントローラ14と、作業系の装置に作業を実行させるための動力伝達を接続又は遮断する作業クラッチ17と、燃料タンク30内における燃料量を検出する燃料量検出センサ31と、を備えており、コントローラが実行する工程として、所定時間毎に、ディーゼルパーティキュレートフィルター16を再生する再生運転の実行を決定する決定工程と、作業クラッチが接続されている間、決定工程において決定された再生運転の実行を保留する第1保留工程と、燃料量検出センサによって燃料タンク内の燃料量が所定量未満であることが検出される間、決定工程において決定された再生運転の実行を保留する第2保留工程と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ディーゼルパーティキュレートフィルターを具備する作業機搭載用排気ガス浄化システムの制御方法及び該作業機搭載用排気ガス浄化システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ディーゼルパーティキュレートフィルター(以下、DPF)を具備する排気ガス浄化システムにおいて、DPFを再生する再生運転に関する技術が、公知である。DPFの再生は、例えば、DPFに燃料及び高温の排気ガスを供給することによって行われる。DPFには酸化触媒が設けられており、高温の排気ガスによる高温環境で燃焼が行われることによって、DPFに付着した粒子状物質が燃焼する。例えば、特許文献1には、DPFの再生時に排気ガス温度制御の乱れ等により不完全なDPFの再生が起こるのを防止することを可能にする手段が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−014157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンバインは、刈取り及び脱穀を連続して行う装置であり、刈取部、脱穀部など、複数の作業系の装置を備えている。コンバインの作動中は、これらの作業系の装置が同時に駆動される。このため、コンバインのような作業機では、作業時に、エンジンが常時高速回転(例えば定格回転)に保たれており、高温の排気ガスが排出されている。高温の排気ガスが排出されている間は、DPFにPMも蓄積されるが、同時にDPFの再生も行われている。したがって、高速回転中は基本的に再生運転を実行する必要がない。しかし、コンバインが単に走行しているときなど、非作業時には、エンジンが低速回転に保たれる。この結果、PMが徐々にDPFに蓄積する。このため、一定時間(例えば100時間)毎に、再生運転を強制的に実行することが検討されている。
【0005】
DPFへの燃料の供給は、通常、エンジンを駆動するための燃料噴射装置を燃焼工程後に駆動することによって行われる。このため、エンジンの回転数に比例する頻度で、燃料が燃料噴射装置よりDPFに向けて供給される。この結果、エンジンが高速回転に保たれている作業時に再生運転が実行されると、過剰な量の燃料がDPFに供給されてしまう。つまり、燃費の点で不利である。したがって、再生運転の実行時期は、エンジンが低速回転に保たれている非作業時が望ましい。
【0006】
また、再生運転では燃料が多量に消費されるため、再生運転の実行によって燃料切れを招く虞がある。給油なしで実行できた作業が、再生運転が実行されたことによって、実行できなくなるかもしれない。つまり、再生運転の実行が、作業機会を奪う結果を招いてしまう。具体的には例えば、作業機のオペレータが、その日の内に終了した作業を翌日に回さざるを得なくなってしまう。
【0007】
そこで、本発明は、再生運転が一定時間毎に行われる構成において、高速回転時を避けて再生運転を実行すると共に、燃料切れを招く場合には再生運転の実行を保留する、作業機搭載用排気ガス浄化システムの制御方法及び該作業機搭載用排気ガス浄化システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明は、ディーゼルパーティキュレートフィルターを具備する作業機搭載用の排気ガス浄化システムの制御方法であって、排気ガス浄化システムが、エンジンを制御する制御装置と、エンジンの回転数を所定回転数以上又は未満に設定する切換手段と、燃料タンク内における燃料量を検出する、燃料量検出手段と、を備えており、制御装置が実行する工程として、所定時間毎に、ディーゼルパーティキュレートフィルターを再生する再生運転の実行を決定する、決定工程と、切換手段によってエンジンの回転数が所定回転数以上に設定されている間、決定工程において決定された再生運転の実行を保留する、第1保留工程と、燃料量検出手段によって燃料タンク内の燃料量が所定量未満であることが検出される間、決定工程において決定された再生運転の実行を保留する、第2保留工程と、を備えている。
【0009】
第1発明は、好ましくは、構成(a)、(b)を採用できる。
【0010】
(a)切換手段が、作業機に作業を実行させるための動力伝達を接続又は遮断する作業クラッチである。
【0011】
(b)排気ガス浄化システムが、オペレータに給油を促すための警報装置を備えており、制御装置が実行する工程として、第2保留工程において再生運転の実行が保留されている間、警報装置を作動させる、給油喚起工程を備えている。
【0012】
第2発明は、ディーゼルパーティキュレートフィルターを具備する作業機搭載用の排気ガス浄化システムであって、エンジンを制御する制御装置と、エンジンの回転数を所定回転数以上又は未満に設定する切換手段と、燃料タンク内における燃料量を検出する、燃料量検出手段と、を備えており、制御装置が、所定時間毎に、ディーゼルパーティキュレートフィルターを再生する再生運転の実行を決定する、決定手段と、切換手段によってエンジンの回転数が所定回転数以上に設定されている間、決定手段によって決定された再生運転の実行を保留する、第1保留手段と、燃料量検出手段によって燃料タンク内の燃料量が所定量未満であることが検出される間、決定手段によって決定された再生運転の実行を保留する、第2保留手段と、を備えている。
【0013】
第2発明は、好ましくは、構成(c)、(d)を採用できる。
【0014】
(c)切換手段が、作業機に作業を実行させるための動力伝達を接続又は遮断する作業クラッチである。
【0015】
(d)オペレータに給油を促すための警報装置を備えており、制御装置が、第2保留手段によって再生運転の実行が保留されている間、警報装置を作動させる、給油喚起手段を備えている。
【発明の効果】
【0016】
第1発明又は第2発明によれば、所定回転数以上の高速回転時を避けて再生運転が実行されると共に、燃料の残量が少ない場合には再生運転の実行が保留される。したがって、高速回転時に再生運転が実行されることによって、再生運転のために過剰な燃料が消費されることが防止される。また、再生運転の実行によって燃料切れが発生することを防止できる。
【0017】
構成(a)又は(c)によれば、回転数を切り換える手段として作業機に付属の作業クラッチを利用でき、コストアップを防止できる。
【0018】
構成(b)又は(d)によれば、給油の必要性がオペレータに喚起される。したがって、燃料切れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】コンバインの側面図である。
【図2】コンバインの平面図である。
【図3】排気ガス浄化システムを示すブロック図である。
【図4】排気ガス浄化システムの制御方法を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1は、コンバイン1の側面図である。図2は、コンバイン1の平面図である。コンバイン(作業機)1は、車台2、クローラ式走行装置3、刈取装置4、穀桿搬送チェーン(穀桿搬送装置)5、脱穀装置6、穀粒コンベア(穀粒搬送装置)7、グレンタンク8、穀粒排出オーガ(穀粒排出装置)9、排藁搬送チェーン(排藁搬送装置)10、排藁カッター(排藁切断装置)11、エンジン12、及び運転部13を備えている。
【0021】
コンバイン1は、次のように作業を行う。コンバイン1は、クローラ式走行装置3の駆動により走行しながら、刈取装置4に穀桿を刈り取らせる。穀桿搬送装置5は、刈り取られた穀桿を脱穀装置6に搬送する。脱穀装置6は、穀桿から穀粒を脱穀する。穀粒コンベア7は、脱穀された穀粒をグレンタンク8に搬送する。グレンタンク8は、穀粒を貯蔵する。穀粒排出オーガ9は、必要に応じて、グレンタンク8に貯蔵された穀粒をコンバイン1の機外に排出する。排藁搬送チェーン10は、脱穀後の穀桿である排藁を排藁カッター11に搬送する。排藁カッター11は、排藁を切断する。切断された排藁は、圃場内に排出される。
【0022】
図3は、作業機搭載用排気ガス浄化システム100を示すブロック図である。排気ガス浄化システム100は、コンバイン1内に設けられている。図2において、排気ガス浄化システム100は、エンジン12、コントローラ(制御装置)14、排気管15、DPF(ディーゼルパーティキュレートフィルター)16、作業クラッチレバー17、作業クラッチ23、燃料タンク30、燃料量検出センサ31、及び警報装置41を備えている。
【0023】
コントローラ14は、エンジン12を制御する。
【0024】
排気管15は、エンジン12に接続されており、エンジン12からの排気ガスを大気中に排出する。排気管15内には、DPF16が配置されている。
【0025】
動力伝達機構20が、コンバイン1に設けられている。動力伝達機構20は、エンジン12の出力を、走行系の装置に動力を供給する走行駆動軸21と、作業系の装置に動力を供給する作業駆動軸22とに、分配する。走行系の装置は、クローラ式走行装置3である。作業系の装置は、刈取装置4、穀桿搬送チェーン5、脱穀装置6、穀粒コンベア7、穀粒排出オーガ9、排藁搬送チェーン10、及び排藁カッター11を含んでいる。また、動力伝達機構20は、作業クラッチ23を備えている。作業クラッチ23は、エンジン12から作業駆動軸22への動力伝達を接続又は遮断する装置である。
【0026】
作業クラッチレバー17は、作業クラッチ23を作動させるための操作手段である。作業クラッチレバー17は、運転部13に設けられている。作業クラッチレバー17による切換操作は、コントローラ14に伝達される。このため、コントローラ14は、作業クラッチレバー17の切換操作に基づいて、作業クラッチ23を作動させる。
【0027】
燃料タンク30は、コンバイン1の燃料を貯めるタンクである。燃料量検出センサ31は、燃料タンク30内の燃料量を検出する燃料量検出手段である。燃料量検出センサ31は、例えば、液面レベル検出センサである。
【0028】
警報装置41は、コンバイン1のオペレータに給油を促すための装置である。警報装置は、本実施形態では、ブザー音声出力装置である。警報装置41がオペレータに給油を促す手段であることを示す注意書きが、運転台15上における該ランプの周辺に設けられている。このため、オペレータは、警報装置41の作動の意味を理解できる。
【0029】
図4は、排気ガス浄化システム100の制御方法を示すフロー図である。コントローラ14は、所定時間毎に、DPF16を再生する再生運転の実行を決定する。コントローラ14は、タイマー機能を備えている。このため、コントローラ14は、前回の再生運転の実行時点から現時点までの連続運転時間を計測できる。連続運転時間は、エンジン12が運転された時間の合計を指している。所定時間は、例えば、100時間である。連続運転時間が100時間(所定時間)に到達すると、コントローラ14は再生運転の実行を決定する。ステップS1(決定工程)は、コントローラ14が再生運転の実行を決定したときを指している。再生運転の実行が決定されると、排気ガス浄化システム100の制御が開始される。
【0030】
ステップS1に続くステップS2において、コントローラ14は、作業クラッチレバー17の操作によって作業クラッチ23が遮断されているか否かを確認する。
【0031】
作業クラッチ23の接続又は遮断は、エンジン12の回転数に関係している。作業系の装置を駆動するためには、大きな動力を必要とする。このため、作業クラッチ23が接続されている状態では、コントローラ14は、エンジン12の回転数を、所定回転数以上の回転数(作業用回転数)に保っている。一方、走行系の装置のみを駆動する場合は、大きな動力を必要としない。作業クラッチ23が遮断されている状態では、コントローラ14は、エンジン12の回転数を、所定回転数未満の回転数(走行用回転数)に保っている。
【0032】
再生運転は、燃費を考慮して、作業用回転数ではなく、走行用回転数又は走行用回転数以上作業用回転数未満の回転数において行われる。
【0033】
本実施形態において、作業クラッチ23の接続状況は、エンジン12の回転数を検出するために利用されている。コントローラ14は、作業クラッチ23が接続されているとき、エンジン12の回転数が作業用回転数に保たれていると認識する。コントローラ14は、作業クラッチ23が遮断されているとき、エンジン12の回転数が走行用回転数に保たれていると認識する。
【0034】
ステップS2において作業クラッチ23が接続されている場合、ステップS2の処理が再度実行される。つまり、作業クラッチ23が接続されている限り、ステップS2の処理が連続して実行される。繰り返し実行されるステップS2の処理は、再生運転の実行(ステップS5)を保留する第1保留工程である。
【0035】
ステップS2において作業クラッチ23が遮断されている場合、ステップS3の処理が実行される。ステップS3において、コントローラ14は、燃料量が所定値未満か否かを確認する。
【0036】
ステップS3において燃料量が所定値以上である場合、ステップS4の処理が実行される。ステップS4(実行工程)において、コントローラ14は再生運転を実行する。コントローラ14は、再生運転において、燃焼工程後に追加の燃料を噴射する。また、エンジン12の回転数が、走行用回転数以上作業用回転数未満において高められても良い。DPF16に、高温の排気ガス及び燃料が供給されるので、DPF16において高温で燃焼反応が発生する。この結果、DPF16が再生される。
【0037】
ステップS3において燃料量が所定値未満である場合、ステップS5の処理が実行される。ステップS5(給油喚起工程)において、コントローラ14は、オペレータに給油を促すように、警報装置41を作動させる。警報装置41の作動によって発せられたブザー音によって、オペレータは、給油の必要性を認識できる。
【0038】
ステップS5に続いて、ステップS2の処理が再度実行される。つまり、燃料量が所定値未満である限り、ステップS2、S3、及びS5の処理が繰り返し実行され、ステップS4(再生運転)の処理が実行されない。つまり、ステップS2、S3、及びS5のループ処理は、再生運転の実行(ステップS5)を保留する第2保留工程である。
【0039】
本実施形態は、次の構成により、次の作用、効果を奏する。
【0040】
排気ガス浄化システム100が、コントローラ14と、作業クラッチレバー17(切換手段)と、燃料量検出センサ31と、を備えている。コントローラ14が実行する工程として、決定工程(ステップS1)、第1保留工程(ステップS2のループ)、及び第2保留工程(ステップS2、S3、S5のループ)を備えている。コントローラ14は、決定工程、第1保留工程、及び第2保留工程を実行するための決定手段、第1保留手段、及び第2保留手段を備えている。
【0041】
このため、所定回転数以上の高速回転時を避けて再生運転が実行されると共に、燃料の残量が少ない場合には再生運転の実行が保留される。したがって、高速回転時に再生運転が実行されることによって、再生運転のために過剰な燃料が消費されることが防止される。また、再生運転の実行によって燃料切れが発生することを防止できる。
【0042】
更に、エンジン12の回転数を所定回転数以上又は未満に設定する切換手段が、作業クラッチ17である。
【0043】
このため、回転数を切り換える手段として作業機に付属の作業クラッチを利用でき、コストアップを防止できる。
【0044】
更に、排気ガス浄化システム100が、警報装置41を備えている。コントローラ14が実行する工程として、給油喚起工程(ステップS5)を備えている。コントローラ14は、給油喚起工程を実行するための決定手段、給油喚起手段を備えている。
【0045】
このため、給油の必要性がオペレータに喚起される。したがって、燃料切れを防止できる。
【0046】
本実施形態は、次の変形構成を適用できる。
【0047】
作業クラッチレバー17は、エンジン12の回転数を所定回転数以上又は未満に設定するための切換手段として、利用されている。当該切換手段は、作業クラッチレバー17に限定されない。作業クラッチレバー17に代えて、エンジン12の回転数自体を操作するための操作手段を、前記切換手段として、設けても良い。
【0048】
警報装置41は、ブザー(音声出力装置)に限定されない。警報装置41は、ディスプレイ(画像表示出力装置)、ランプ(光源)、及びブザー(音声出力装置)のいずれか又はこれらの組み合わせであってもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 コンバイン
12 エンジン
14 コントローラ(制御装置)
17 作業クラッチ(切換手段)
30 燃料タンク
31 燃料量検出センサ(燃料量検出手段)
41 警報装置
100 作業機搭載用排気ガス浄化システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディーゼルパーティキュレートフィルターを具備する作業機搭載用の排気ガス浄化システムの制御方法であって、
排気ガス浄化システムが、
エンジンを制御する制御装置と、
エンジンの回転数を所定回転数以上又は未満に設定する切換手段と、
燃料タンク内における燃料量を検出する、燃料量検出手段と、
を備えており、
制御装置が実行する工程として、
所定時間毎に、ディーゼルパーティキュレートフィルターを再生する再生運転の実行を決定する、決定工程と、
切換手段によってエンジンの回転数が所定回転数以上に設定されている間、決定工程において決定された再生運転の実行を保留する、第1保留工程と、
燃料量検出手段によって燃料タンク内の燃料量が所定量未満であることが検出される間、決定工程において決定された再生運転の実行を保留する、第2保留工程と、
を備えている、
作業機搭載用の排気ガス浄化システムの制御方法。
【請求項2】
切換手段が、作業機に作業を実行させるための動力伝達を接続又は遮断する作業クラッチである、
請求項1に記載の作業機搭載用の排気ガス浄化システムの制御方法。
【請求項3】
排気ガス浄化システムが、オペレータに給油を促すための警報装置を備えており、
制御装置が実行する工程として、第2保留工程において再生運転の実行が保留されている間、警報装置を作動させる、給油喚起工程を備えている、
請求項1又は2に記載の作業機搭載用の排気ガス浄化システムの制御方法。
【請求項4】
ディーゼルパーティキュレートフィルターを具備する作業機搭載用の排気ガス浄化システムであって、
エンジンを制御する制御装置と、
エンジンの回転数を所定回転数以上又は未満に設定する切換手段と、
燃料タンク内における燃料量を検出する、燃料量検出手段と、
を備えており、
制御装置が、
所定時間毎に、ディーゼルパーティキュレートフィルターを再生する再生運転の実行を決定する、決定手段と、
切換手段によってエンジンの回転数が所定回転数以上に設定されている間、決定手段によって決定された再生運転の実行を保留する、第1保留手段と、
燃料量検出手段によって燃料タンク内の燃料量が所定量未満であることが検出される間、決定手段によって決定された再生運転の実行を保留する、第2保留手段と、
を備えている、
作業機搭載用の排気ガス浄化システム。
【請求項5】
切換手段が、作業機に作業を実行させるための動力伝達を接続又は遮断する作業クラッチである、
請求項4に記載の作業機搭載用の排気ガス浄化システム。
【請求項6】
オペレータに給油を促すための警報装置を備えており、
制御装置が、第2保留手段によって再生運転の実行が保留されている間、警報装置を作動させる、給油喚起手段を備えている、
請求項4又は5に記載の作業機搭載用の排気ガス浄化システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−106418(P2011−106418A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−264641(P2009−264641)
【出願日】平成21年11月20日(2009.11.20)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】