作業管理システム、装置、方法、およびプログラム
【課題】より利便性の高い作業管理装置を提供する。
【解決手段】作業管理装置4は、作業指示者端末2から、作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を受信すると、作業指示情報を、作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末1に通知する。作業管理装置4は、作業員端末1から作業員の進捗状況情報を受信すると、進捗状況情報を格納する。
【解決手段】作業管理装置4は、作業指示者端末2から、作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を受信すると、作業指示情報を、作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末1に通知する。作業管理装置4は、作業員端末1から作業員の進捗状況情報を受信すると、進捗状況情報を格納する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業員の作業の進捗状況を管理する作業管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
システム開発やシステム保守を行なう際、作業指示者から作業員に指示された作業の進捗状況を管理する作業管理装置が利用されることがある。
【0003】
この作業管理装置の一例として、作業員の作業の進捗状況を視覚的に表示することのできる作業管理装置が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された作業管理装置は、一つの作業を一つのノードで表示し、ノードとノードを一意的な方向の線で結んで作業の流れを表示する。
【0004】
図7は特許文献1に記載された作業管理装置の画面の一例である。図7では、作業90、作業91、および作業92は既に終了した作業を示しており、作業93は現在作業中を示している。また、作業94は未着手な作業を示しており、作業95、作業96、作業97、および作業98は実行不可能な作業を示している。実行不可能な作業とは、前の作業が終了しなければ、着手することのできない作業である。このように現在の作業の進捗状況をノードと一意的な方向の線で表示することにより、作業指示者や作業員は作業の進捗状況を容易に把握することができる。
【0005】
また、作業管理装置の他の例として、作業員の作業の進捗状況を収集することのできる作業管理装置が開示されている(特許文献2参照)。特許文献2に記載された作業管理装置は、無線回線を介して作業員端末と接続し、作業員端末からの要求により、作業指示者からの作業の指示情報を作業員端末に送信する。作業員端末は、作業管理装置から指示情報を受信すると、受信した指示情報を作業員に表示する。そして、作業管理装置は、作業員端末に作業員の作業の進捗状況が入力されると、入力された作業員の作業の進捗状況を収集する。
【特許文献1】特開平6−19921号公報
【特許文献2】特開2006−221507号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された作業管理装置は、登録された作業について進捗状況を管理することはできるが、作業指示を作業管理装置に登録するのとは別に電話などで作業員に対して作業を指示する必要があった。
【0007】
また、特許文献2に記載された作業管理装置は、作業員端末からの要求により、作業の指示情報を作業員端末に送信している。そのため、作業員端末から作業管理装置に指示情報を要求しても、作業指示者からの指示情報が作業管理装置に登録されていない可能性があった。その場合、作業の指示情報が登録されるまで、作業員端末から作業管理装置に指示情報を要求し続ける必要があった。
【0008】
本発明の目的は、より利便性の高い作業管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の作業管理システムは、
作業指示者の指示に基づいて作業員に作業を指示し、前記作業員による作業の進捗状況を管理する作業管理システムであって、
ネットワークに接続しており、前記作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を送信する作業指示者端末と、
前記作業指示情報を受信できる状態でネットワークに接続しており、前記作業指示者端末からの前記作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報に示されている作業を作業員に提示し、前記作業員他作業の実施の状況を入力すると、前記作業員による作業の進捗状況を示す進捗状況情報を送信する作業員端末と、
ネットワークを介して、前記作業指示者端末および前記作業員端末と接続し、前記作業指示者端末から、前記作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報を、前記作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末に送信し、前記作業員端末から前記作業員の進捗状況情報を受信すると、前記進捗状況情報を記憶する作業管理装置と、を有している。
【0010】
本発明によれば、作業指示者端末から作業管理装置に作業指示情報を登録すると作業管理装置から作業員端末に作業指示情報を通知するため、作業指示情報を作業管理装置に登録するのとは、別に電話などで作業員に対して作業を指示する必要がなく、また作業員端末1から作業管理装置にその都度要求して作業指示情報の登録を確認する必要がないので、より利便性の高い作業管理装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、より利便性の高い作業管理装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態における作業管理システムの構成を示すブロック図である。本作業管理システムは、作業管理システムは、作業員端末1、作業指示者端末2、技術支援部門端末3、および作業管理装置4を有している。
【0013】
技術支援部門端末3は、作業の手順を示す作業項目を作業手順情報として作業管理装置4に登録し、また作業項目ごとに細分化されている作業手順書を作業管理装置4に登録する。
【0014】
技術支援部門端末3は、インターネットを介して作業管理装置4と接続しており、技術支援部門の技術支援担当者から作業手順情報が入力されると、入力された作業手順情報を作業管理装置4に送信する。また、技術支援部門端末3は、技術支援担当者から作業手順書を指定されると、指定された作業手順書を作業管理装置4に送信する。
【0015】
また、技術支援部門端末3は、技術支援担当者から作業員の作業の進捗状況についての検索条件を受け付けると、受け付けた検索条件を検索条件情報として作業管理装置4に送信し、進捗状況の検索を指示する。また、技術支援部門端末3は、作業管理装置4から検索条件情報に基づく検索の結果である進捗状況を受信すると、受信した進捗状況を技術支援担当者に表示する。
【0016】
作業指示者端末2は各作業員の作業指示情報を作業管理装置4に登録する。作業指示情報とは、各作業員に作業を指示するための情報である。
【0017】
作業指示者端末2は、インターネットを介して作業管理装置4と接続しており、作業指示者から各作業員の作業指示情報が入力されると、入力された各作業員の作業指示情報を作業管理装置4に送信する。
【0018】
また、作業指示者端末2は、作業指示者から進捗状況に関する検索条件を受け付けると、受け付けた検索条件を検索条件情報として作業管理装置4に送信し、進捗状況の検索を指示する。また、作業指示者端末2は、作業管理装置4から検索条件情報に基づく検索の結果である進捗状況を受信すると、受信した進捗状況を作業指示者に表示する。
【0019】
これにより、作業指示者は、進捗状況を随時把握できるので、例えば、遅延している作業に対しては別の作業員を追加して割り当て、作業の先行している作業員に対しては別の作業を追加して割り当てることができる。
【0020】
作業員端末1は、作業管理装置4から送信される作業指示情報を受信できる状態でインターネットに接続しており、作業指示情報を受信すると、その作業指示情報により指示された作業を作業員に表示する。
【0021】
また、作業員端末1は、作業員からの要求により作業選択画面を表示し、作業員から作業に関する選択を受け付ける。作業選択画面とは、作業開始登録、作業手順取得、または作業終了登録のいずれか一つを選択するための画面である。
【0022】
作業員端末1は、作業員により作業開始登録が選択されると、作業開始登録処理を作業管理装置4に要求し、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信する。作業員端末1は、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信すると、受信した作業指示情報を表示し、作業員に作業の選択を促す。
【0023】
作業員端末1は、作業員により作業が選択されると、選択結果を作業管理装置4に通知し、選択された作業の作業手順書を作業管理装置4から受信する。作業員端末1は、作業管理装置4から作業手順書を受信すると、受信した作業手順書を作業員に表示する。これによれば、作業手順書は細分化されているので、一度に表示する作業手順の分量が減らせるため、必要な実施手順を抜かしたり、実施する順序を間違えたりする可能性を軽減できる。
【0024】
また、作業員端末1は、作業員により作業手順取得が選択されると、作業手順取得処理を作業管理装置4に要求し、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信する。作業員端末1は、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信すると、受信した作業指示情報を表示し、作業員に作業の選択を促す。
【0025】
作業員端末1は、作業員により作業が選択されると、作業の選択結果を作業管理装置4に通知し、通知された作業の作業手順書を作業管理装置4から受信する。作業員端末1は、作業管理装置4から作業手順書を受信すると、受信した作業手順書を作業員に表示する。
【0026】
また、作業員端末1は、作業員により作業終了登録が選択されると、作業終了登録処理を作業管理装置4に要求し、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信する。作業員端末1は、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信すると、受信した作業指示情報を表示し、作業員に作業の選択を促す。
【0027】
作業員端末1は、作業員により作業が選択されると、作業の選択結果を作業管理装置4に通知する。
【0028】
作業管理装置4は、インターネットを介して技術支援部門端末3と接続しており、作業指示者端末2と接続している。また、作業管理装置4はインターネットを介して作業員端末1と接続している。
【0029】
作業管理装置4は、技術支援部門端末3から作業手順情報を受信すると、受信した作業手順情報を内部に格納する。また、作業管理装置4は、技術支援部門端末3から作業手順書を受信すると、受信した作業手順情書を作業手順情報に関連付けて内部に格納する。
【0030】
また、作業管理装置4は、作業指示者端末2から作業指示情報を受信すると、受信した作業指示情報を内部に格納するとともに、格納した作業指示情報を作業員端末1へ送信し、作業員端末1の作業員に作業が発生したことを知らせる。
【0031】
作業管理装置4は、作業員端末1から作業開始登録処理が要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0032】
作業管理装置4は、作業員端末1から作業開始登録処理が要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信する。作業管理装置4は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された日時を作業開始日時として内部に格納するとともに、通知された作業の作業手順書を作業員端末1に送信する。
【0033】
また、作業管理装置4は、作業員端末1から作業手順取得処理が要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0034】
作業管理装置4は、作業員端末1から作業手順取得処理が要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信する。作業管理装置4は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された作業の作業手順書を作業員端末1に送信する。
【0035】
また、作業管理装置4は、作業員端末1から作業終了登録処理を要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0036】
作業管理装置4は、作業員端末1から作業終了登録処理を要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信する。作業管理装置4は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された日時を作業完了日時として内部に格納する。
【0037】
これによれば、作業員が作業を開始してから作業を終了までの所要時間を測定することができるので、作業指示者はその所要時間に基づいて作業員により適切な作業を割り当てることができる。
【0038】
また、作業管理装置4は、作業指示者端末2または技術支援部門端末3から進捗状況の検索条件情報を受信すると、受信した検索条件情報を満たす作業の進捗状況を作業指示者端末2または技術支援部門端末3に送信する。これによれば、作業管理装置4は、検索条件に該当する進捗状況だけを作業指示者端末2または技術支援部門端末3に送信するので、トラフィックの負荷を低減できる。
【0039】
図2は本実施形態における作業管理装置4の構成を示すブロック図である。本作業管理装置4は、制御部40、作業手順管理格納部41、作業情報管理格納部42、および進捗管理格納部43を有している。
【0040】
作業手順管理格納部41は作業手順情報に作業手順書を関連付けて格納する。
【0041】
作業情報管理格納部42は作業指示情報を格納する。
【0042】
進捗管理格納部43は作業進捗状況情報を格納する。作業進捗情報には、作業開始日時と作業終了日時が含まれる。
【0043】
制御部40は、技術支援部門端末3から作業手順情報を受信すると、受信した作業手順情報を作業手順管理格納部41に格納する。また、制御部40は、技術支援部門端末3から作業手順書を受信すると、受信した作業手順書を作業手順管理格納部41に格納している作業手順情報に関連付けて作業手順管理格納部41に格納する。
【0044】
また、作業部40は、作業指示者端末2から作業指示情報を受信すると、受信した作業指示情報を作業情報管理格納部42に格納するとともに、格納した作業指示情報を作業員端末1へ送信し、作業員に作業指示を知らせる。
【0045】
制御部40は、作業員端末1から作業開始登録処理を要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0046】
制御部40は、作業員端末1から作業開始登録処理を要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信し、作業員に作業の選択を促す。制御部40は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された日時を作業進捗状況情報(作業開始日時)として進捗管理格納部43に格納するとともに、通知された作業の作業手順書を作業手順管理格納部41から抽出して作業員端末1に送信する。
【0047】
制御部40は、作業員端末1から作業手順取得処理を要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0048】
制御部40は、作業員端末1から作業手順取得処理を要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信し、作業員に作業の選択を促す。制御部40は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された作業の作業手順書を作業手順管理格納部41から抽出して作業員端末1に送信する。
【0049】
制御部40は、作業員端末1から作業完了登録処理を要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0050】
制御部40は、作業員端末1から作業完了登録処理を要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信し、作業員に作業の選択を促す。制御部40は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された日時を作業進捗状況情報(作業終了日時)として進捗管理格納部43に格納する。
【0051】
制御部40は、作業指示者端末2または技術支援部門端末3から進捗状況に関する検索条件情報を受信すると、作業情報管理格納部42に格納している作業指示情報と進捗管理格納部43に格納している作業進捗状況情報とから検索条件情報を満たす進捗状況を抽出する。そして、制御部40は抽出した進捗状況を作業指示者端末2または技術支援部門端末3に送信する。
【0052】
図3は本実施形態における作業管理装置4に格納するデータの一例である。図3Aは本実施形態の作業手順管理格納部41に格納する作業手順情報の一例である。図3Bは本実施形態の作業情報管理格納部42に格納する作業指示情報の一例である。図3Cは本実施形態の進捗管理格納部43に格納される作業進捗状況情報の一例である。
【0053】
まず、図3Aを参照して作業手順管理格納部41に格納する作業手順情報について詳細に説明する。
【0054】
作業手順情報は、作業コード50、作業名51、総手順数52、作業手順番号53、および作業手順書54の5つの列で構成されている。
【0055】
作業コード50には、作業を識別するためのコードが格納されており、そのコードは8桁の英数字である。作業名51には、作業を行なう作業名が格納されており、総手順数52には、作業を開始してから終了するまでに必要な手順の総数が格納されている。作業名コード50が「A0000001」の場合、総手順数52には「25」が格納されており、作業コード50が「A0000002」の場合、総手順数52には「18」が格納されている。
【0056】
作業手順番号53には、1から総手順の数までの通し番号が格納されており、作業名コード50が「A0000001」の場合、1から25までの通し番号が格納されており、作業名コード50が「A0000002」の場合、1から18までの通し番号が格納されている。また、作業手順書54には、作業手順書のファイル名が格納されている。
【0057】
次に、図3Bを参照して作業情報管理格納部42に格納される作業指示情報について詳細に説明する。
【0058】
作業指示情報は、作業指示番号60、作業コード61、作業名62、作業場所63、顧客名64、作業予定日時65、担当作業員コード66、担当作業員名67、および担当作業員連絡先68の9つの列で構成されている。
【0059】
作業指示番号60には、作業指示者からの作業指示を識別するための番号が格納されており、その番号は8桁の英数字である。作業コード61には、作業を識別するためのコードが格納されており、作業名62には、作業を行なう作業名が格納されている。
【0060】
作業場所63には、作業場所の住所が格納されており、顧客名64には、顧客名が格納されている。作業予定日時65には、作業員が作業を行なう予定の日時が格納されており、担当作業員コード66には、作業員を識別するためのコードが格納されており、そのコードは6桁の英数字である。担当作業員名67には、作業を担当する作業員の名前が格納されており、担当作業員連絡先68には、担当作業員の電子メールのアドレスが格納されている。
【0061】
なお、作業指示情報に作業の完了期限が含まれるようにしてもよい。この場合、作業完了期限の例えば1週間前に作業が完了していないときは、作業管理装置4は作業員端末1および作業指示者端末2に作業が完了していないことを示す警告情報を送信し、作業員および作業指示者にその旨を知らせる。これによれば、作業員および作業指示者は作業の期限管理をより確実に行なうことができる。
【0062】
次に、図3Cを参照して進捗管理格納部43に格納される作業進捗状況情報について詳細に説明する。
【0063】
作業進捗状況情報は、作業指示番号70、作業コード71、作業名72、担当作業員コード73、担当作業員名74、総作業数75、着手中の作業手順番号76、進捗状況77、作業開始日時78、および作業完了日時79の10つの列で構成される。
【0064】
作業指示番号70には、作業指示者からの作業指示を識別するための番号が格納されており、その番号は8桁の英数字である。作業コード71には、作業を識別するためのコードが格納されている。作業名72には、作業を行なう作業名が格納されており、担当作業員コード73には、作業員を識別するためのコードが格納されている。担当作業員名74には、作業を担当する作業員の名前が格納されており、総手順数75には、総手順の数が格納されている。
【0065】
着手中の作業手順番号76には、現在着手している作業手順の番号が格納されており、進捗状況77には、現在の進捗状況が格納されている。例えば、作業名コード71が「A0000001」の場合、その作業は既に完了している。また、作業名コード71が「A0000002」の場合、18の作業うち2つの作業が完了している。未着手の場合には、「未着手」の文字列が進捗状況77に格納される。
【0066】
作業開始日時78には、作業を開始した日時が格納されており、また、作業完了日時79には、作業を完了した日時が格納されている。作業が完了すれば、「完了」という文字列が作業完了日時77に格納される。
【0067】
なお、着手中の作業手順番号76、作業開始日時78、作業完了日時79には、初期値として「0」が格納される。
【0068】
図4は本実施形態における作業管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。図4Aでは、技術支援部門端末3が作業手順情報を作業管理装置4に登録するときの動作について説明する。図4Bでは、作業管理装置4に作業指示情報を登録するときの動作について説明する。図4Cでは、作業員端末1が作業管理装置4へ作業の開始を登録するときの動作について説明する。図4Dでは、業員端末1が作業管理装置4から作業手順情報を取得するときの動作について説明する。図4Eでは、作業員端末1が作業管理装置4へ作業の完了を登録するときの動作について説明する。
【0069】
まず、図4Aを参照して技術支援部門端末3から作業管理装置4に作業手順情報を登録するときの作業管理システムの動作について詳細に説明する。
【0070】
技術支援部門端末3は、技術支援担当者により作業名と総手順数とが入力されると、入力された作業名と総手順数例えば「n」を制御部40に送信する(ステップ100)。なお、「n」は自然数である。制御部40は、技術支援部門端末3から作業名と「n」を受信すると、受信した作業名を検索キーとして作業手順管理格納部41に格納している作業名を検索する(ステップ101)。
【0071】
検索した結果(ステップ102)、作業名が一致しなければ未登録の作業名であるので、制御部40は未使用の作業コードを採番する(ステップ103)。
【0072】
次に、制御部40は作業手順番号の値「1」から「n」までの連番となる合計n個のレコードを作業手順管理格納部41に生成する(ステップ104)。制御部40は、レコードを生成すると、生成したレコードの作業コード50の項目に採番した作業コードを格納するとともに、作業名51の項目および総手順数52の項目に受信した作業名および総手順数「n」をそれぞれ格納し、また作業手順番号53の項目に「1」から総手順数「n」までの自然数を昇順に格納する(ステップ105)。
【0073】
次に、制御部40は、作業手順番号の値「1」から作業手順番号の値「n」までのそれぞれに対応する作業手順書を技術支援部門端末3に要求する(ステップ106)。技術支援部門端末3は、技術支援担当者により作業手順書が指定されると、指定された作業手順書を制御部40に送信する(ステップ107)。
【0074】
制御部40は、技術支援部門端末3から作業手順書を受信すると、受信した作業手順書を作業手順管理格納部41に格納するとともに、作業手順書のファイル名を作業手順書54の項目に格納する(ステップ108)。
【0075】
次に、図4Bを参照して作業管理装置4が作業指示者端末2からの作業指示情報を登録するときの動作について詳細に説明する。
【0076】
作業指示者端末2は、作業指示者により作業指示情報が入力されると、入力された作業指示情報を制御部40に送信する(ステップ200)。作業指示情報には、作業コード61、作業場所63、顧客名64、作業予定日時65、担当作業員コード66、担当作業員名67、および担当作業員連絡先68が含まれる。
【0077】
制御部40は、作業指示者端末2から作業指示情報を受信すると、受信した作業指示情報の中の作業コードを検索キーとして作業手順管理格納部41に格納している作業コード51を検索する(ステップ201)。
【0078】
検索した結果、作業コードが一致すれば、既に登録されている作業コードであるので、制御部40は、一致する作業コード50と同じ行の作業名51と総作業数52を作業手順管理格納部41から抽出する(ステップ202)。
【0079】
次に、制御部40は未使用の作業指示番号を採番する(ステップ203)。そして、制御部40は、未使用の作業指示番号を採番すると、採番した作業指示番号を作業情報管理格納部42の作業指示番号60の項目に格納するとともに、作業手順管理格納部41から抽出した作業名51を作業情報管理格納部42の作業名62に格納し、作業指示者端末2から受信した作業指示情報を作業情報管理格納部42の該当する項目61,63,64,65,66,67,68に格納する(ステップ204)。
【0080】
制御部40は、作業情報管理格納部42へ作業指示情報の格納が完了すると、担当作業員連絡先68のアドレスに基づいて作業員端末1へ送信する(ステップ205)。
【0081】
次に、制御部40は、採番した作業指示番号を進捗管理格納部43の作業指示番号70に格納するとともに、作業手順管理格納部41から抽出した作業名51を進捗管理格納部43の作業名72に格納し、作業指示者端末2から受信した作業指示情報を進捗管理格納部43の該当する項目71,73,74,75に格納する(ステップ206)。
【0082】
次に、図4Cを参照して作業員端末1が作業管理装置4へ作業の開始を登録するときの動作について詳細に説明する。
【0083】
作業員端末1は、作業員により作業開始登録が選択されると、制御部40に作業開始登録処理を要求する(ステップ300)。制御部40は、作業員端末1から作業開始登録処理を要求されると、作業指示番号または担当作業員コードの入力を作業員端末1に要求する(ステップ301)。
【0084】
作業員端末1は、作業指示番号または担当作業員コードのうち例えば担当作業員コードが作業員により入力されると、入力された担当作業員コードを制御部40に送信する(ステップ302)。
【0085】
制御部40は、作業員端末1から担当作業員コードを受信すると、受信した担当作業員コードを検索キーとして作業情報管理格納部42に格納している担当作業員コード66を照合する(ステップ303)。
【0086】
照合した結果、一致する担当作業員コードがあれば担当する作業があるので、制御部40は一致する担当作業員コードを含んでいる作業指示情報を作業情報管理格納部42から全て抽出する(ステップ304)。制御部40は、抽出した全ての作業指示情報を作業員端末1に送信する(ステップ305)。
【0087】
作業員端末1は、作業指示者により作業指示情報に基づく作業が選択されると、選択結果を制御部40に送信する(ステップ306)。
【0088】
制御部40は、作業員端末1から選択結果を通知されると、通知された作業の作業指示情報に含まれる作業指示番号と進捗管理格納部43に格納している作業指示番号とを照合する(ステップ307)。
【0089】
照合した結果(ステップ308)、作業指示番号が一致すれば、制御部40は、作業員端末1から作業指示情報を受信した日時を作業開始日時78に格納するするとともに、「1」を着手中の作業手順番号76に格納し、「着手中の作業手順番号/総作業数」を進捗状況77に格納する(ステップ309)。
【0090】
次に、制御部40は、作業指示情報の中の作業コードと作業手順管理格納部41に格納している作業指示情報の中の作業コードとを照合すると共に、作業指示情報の中の着手中の作業手順番号と作業手順管理格納部41に格納している着手中の作業手順番号とを照合する(ステップ310)。制御部40は、それぞれの作業コードおよびそれぞれの着手中の作業手順番号が共に一致した作業手順書を作業手順管理格納部41から抽出する(ステップ311)。制御部40は抽出した作業手順書を作業員端末1に送信する(ステップ312)。
【0091】
なお、制御部40は、進捗管理格納部43に格納している着手中の作業手順番号と総作業数を比較し、着手中の作業手順番号と総作業数とが一致していれば、作業員端末1に最終作業通知を送信するとともに、先に送信した作業手順書が該当作業の最後の手順であることを通知するようにしてもよい。
【0092】
次に、図4Dを参照して作業員端末1が作業管理装置4から作業手順情報を取得するときの動作について詳細に説明する。
【0093】
作業員端末1は、作業員により作業手順取得が選択されると、制御部40に作業手順取得処理を要求する(ステップ400)。制御部40は、作業員端末1から作業手順取得処理を要求されると、作業指示番号または担当作業員コードの入力を作業員端末1に要求する(ステップ401)。
【0094】
作業員端末1は、作業指示番号または担当作業員コードのうち例えば担当作業員コードが作業員により入力されると、入力された担当作業員コードを制御部40に送信する(ステップ402)
制御部40は、作業員端末1から担当作業員コードを受信すると、受信した担当作業員コードを検索キーとして作業情報管理格納部42に格納されている担当作業員コード66を照合する(ステップ403)。
【0095】
照合した結果、一致する担当作業員コードがあれば担当する作業があるので、制御部40は、一致する担当作業員コードの格納されている全ての作業指示情報を作業情報管理格納部42から抽出する(ステップ404)。制御部40は抽出した作業指示情報を作業員端末1に送信する(ステップ405)。
【0096】
作業員端末1は、作業員により作業指示情報に基づく作業が選択されると、選択結果を制御部40に通知する(ステップ406)。
【0097】
制御部40は、作業員端末1から選択結果を通知されると、通知された作業の作業指示情報に含まれる作業指示番号と進捗管理格納部43に格納されている作業指示番号とを照合する(ステップ407)。
【0098】
照合した結果(ステップ408)、作業指示番号が一致すれば、制御部40は、「1」を加算して着手中の作業手順番号76に格納し、「着手中の作業手順番号/総作業数」を進捗状況77に格納する(ステップ409)。
【0099】
次に、制御部40は、作業指示情報の中の作業コードと作業手順管理格納部41に格納している作業指示情報の中の作業コードとを照合すると共に、作業指示情報の中の着手中の作業手順番号と作業手順管理格納部41に格納している着手中の作業手順番号とを照合する(ステップ410)。制御部40は、それぞれの作業コードおよびそれぞれの着手中の作業手順番号が共に一致した作業手順書を作業手順管理格納部41から抽出する(ステップ411)。制御部40は抽出した作業手順書を作業員端末1に送信する(ステップ412)。
【0100】
図4Eを参照して作業員端末1が作業管理装置4へ作業の完了を登録するときの動作について詳細に説明する。
【0101】
作業員端末1は、作業員により作業終了登録が選択されると、制御部40に作業終了登録処理を要求する(ステップ500)。制御部40は、作業員端末1から作業終了登録処理を要求されると、作業指示番号または担当作業員コードの入力を作業員端末1に要求する(ステップ501)。
【0102】
作業員端末1は、作業指示番号または担当作業員コードのうち例えば担当作業員コードが作業員により入力されると、入力された担当作業員コードを制御部40に送信する(ステップ502)
制御部40は、作業員端末1から担当作業員コードを受信すると、受信した担当作業員コードを検索キーとして作業情報管理格納部42に格納している担当作業員コード66を照合する(ステップ503)。
【0103】
照合した結果、一致する担当作業員コードがあれば担当する作業があるので、制御部40は、一致する担当作業員コードの格納されている全ての作業指示情報を作業情報管理格納部42から抽出する(ステップ504)。制御部40は抽出した作業指示情報を作業員端末1に送信する(ステップ505)。
【0104】
作業員端末1は、作業員により作業指示情報に基づく作業が選択されると、選択結果を制御部40に通知する(ステップ506)。
【0105】
制御部40は、作業員端末1から選択結果を通知されると、通知された作業の作業指示情報に含まれる作業指示番号と進捗管理格納部43に格納されている作業指示番号70とを照合する(ステップ507)。
【0106】
照合した結果(ステップ508)、作業指示番号が一致すれば、制御部40は、通知された日時を作業完了日時79に格納するするとともに、「1」を着手中の作業手順番号76に格納し、「完了」という文字列を進捗状況77に格納する(ステップ509)。制御部40は作業員端末1に作業が完了した旨を通知する(ステップ510)。
【0107】
図5は本実施形態における作業進捗状況情報を検索するときの動作を示すシーケンスチャートである。図5では、作業指示者端末2で作業員の作業の進捗状況を検索するときの一例を示すが、技術支援部門端末3についても同様に作業員の作業の進捗状況を検索できる。
【0108】
作業指示者端末2は、作業指示者により進捗状況の検索が要求されると、制御部40に検索処理を要求する(ステップ600)。制御部40は、作業員端末1から検索処理を要求されると、作業情報管理格納部42の項目名と、進捗管理格納部43の項目名と、検索条件の入力を作業員端末1に要求する(ステップ601)。
【0109】
作業指示者端末2は、作業指示者により所望の項目名と検索条件が入力されると、入力された項目名と検索条件とを検索条件情報として制御部40に送信する(ステップ602)。
【0110】
制御部40は、作業指示者端末2から検索条件情報を受信すると、受信した検索条件情報の中の検索条件を作業情報管理格納部42に照合するとともに(ステップ603)、受信した検索条件を進捗管理格納部43に照合する(ステップ604)。
【0111】
制御部40は、検索条件を満たす作業指示情報を作業情報管理格納部42から抽出するとともに(ステップ605)、検索条件を満たす作業進捗状況情報を進捗管理格納部43から抽出する(ステップ606)。
【0112】
制御部40は、抽出した作業指示情報と、抽出した作業進捗状況情報との中に含まれる作業指示番号を主キーにして一つのレコードを生成する(ステップ607)。
【0113】
制御部40は、一つのレコードを生成すると、生成したレコードの中から受信した検索条件情報の中の項目名に該当するデータを抽出する(ステップ608)。制御部40は抽出したデータを検索結果情報として作業指示者端末2に送信する(ステップ609)。
【0114】
図6は作業指示者端末2または技術支援部門端末3に表示されるに作業の進捗状況ついての検索結果の画面例である。
【0115】
作業指示者が作業指示番号、担当作業員コード、作業名、作業開始日時、進捗状況を検索結果で表示する項目として指定し担当作業員コード「C0000a」を検索条件として入力したときの、検索結果が表示されている。担当作業員コード「C0000a」の作業員には、作業指示番号「B000000x」、作業指示番号「B000000y」、作業指示番号「B000000z」の3つの作業が作業指示者により指示されている。作業指示番号「B000000x」の作業の進捗状況は既に完了しており、作業指示番号「B000000z」の作業の進捗状況は未着手である。作業指示番号「B000000y」の作業の進捗状況では、総手順数が18個あり、そのうち2個の手順が終了し、現在3個目の手順が実施されている。
【0116】
以上説明したように、本実施形態によれば、作業管理装置4は、インターネットを介して作業指示者端末2と接続し、また作業員端末1と接続している。作業管理装置4は、作業指示者端末2からの作業指示情報を格納すると、格納した作業指示情報を作業員端末1に送信する。また、作業管理装置4は、作業員端末1から通知された作業指示情報に応じた作業員の作業の進捗状況を格納する。そして、作業指示者端末1は格納している作業員の作業の進捗状況を取得する。
【0117】
これによれば、作業指示者端末2から作業管理装置4に作業指示情報を登録すると作業管理装置4から作業員端末1に作業指示情報を通知するため、作業指示情報を作業管理装置4に登録するのとは、別に電話などで作業員に対して作業を指示する必要がなく、また作業員端末1から作業管理装置4にその都度要求して作業指示情報の登録を確認する必要がないので、より利便性の高い作業管理装置4を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本実施形態における作業管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における作業管理装置4の構成を示すブロック図である。
【図3A】実施形態の作業手順管理格納部41に格納する作業手順情報の一例である。
【図3B】本実施形態の作業情報管理格納部42に格納する作業指示情報の一例である。
【図3C】本実施形態の進捗管理格納部43に格納される作業進捗状況情報の一例である。
【図4A】技術支援部門端末3が作業手順情報を作業管理装置4に登録するときの動作の一例である。
【図4B】作業管理装置4が作業指示情報を登録するときの動作の一例である。
【図4C】作業員端末1が作業管理装置4へ作業の開始を登録するときの動作の一例である。
【図4D】作業員端末1が作業管理装置4から作業手順情報を取得するときの動作の一例である。
【図4E】作業員端末1が作業管理装置4へ作業の完了を登録するときの動作の一例である。
【図5】本実施形態における作業進捗状況情報を検索するときの動作を示すシーケンスチャートである。
【図6】作業指示者端末2または技術支援部門端末3に表示されるに作業の進捗状況ついての検索結果の画面例である。
【図7】特許文献1に記載された作業管理装置の画面の一例である。
【符号の説明】
【0119】
1 作業員端末
2 作業指示者端末
3 技術支援部門端末
4 作業管理装置
40 制御部
41 作業手順管理格納部
42 作業情報管理格納部
43 進捗管理格納部
100〜108,200〜206,300〜312,400〜412,500〜510,600〜609 ステップ
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業員の作業の進捗状況を管理する作業管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
システム開発やシステム保守を行なう際、作業指示者から作業員に指示された作業の進捗状況を管理する作業管理装置が利用されることがある。
【0003】
この作業管理装置の一例として、作業員の作業の進捗状況を視覚的に表示することのできる作業管理装置が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載された作業管理装置は、一つの作業を一つのノードで表示し、ノードとノードを一意的な方向の線で結んで作業の流れを表示する。
【0004】
図7は特許文献1に記載された作業管理装置の画面の一例である。図7では、作業90、作業91、および作業92は既に終了した作業を示しており、作業93は現在作業中を示している。また、作業94は未着手な作業を示しており、作業95、作業96、作業97、および作業98は実行不可能な作業を示している。実行不可能な作業とは、前の作業が終了しなければ、着手することのできない作業である。このように現在の作業の進捗状況をノードと一意的な方向の線で表示することにより、作業指示者や作業員は作業の進捗状況を容易に把握することができる。
【0005】
また、作業管理装置の他の例として、作業員の作業の進捗状況を収集することのできる作業管理装置が開示されている(特許文献2参照)。特許文献2に記載された作業管理装置は、無線回線を介して作業員端末と接続し、作業員端末からの要求により、作業指示者からの作業の指示情報を作業員端末に送信する。作業員端末は、作業管理装置から指示情報を受信すると、受信した指示情報を作業員に表示する。そして、作業管理装置は、作業員端末に作業員の作業の進捗状況が入力されると、入力された作業員の作業の進捗状況を収集する。
【特許文献1】特開平6−19921号公報
【特許文献2】特開2006−221507号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載された作業管理装置は、登録された作業について進捗状況を管理することはできるが、作業指示を作業管理装置に登録するのとは別に電話などで作業員に対して作業を指示する必要があった。
【0007】
また、特許文献2に記載された作業管理装置は、作業員端末からの要求により、作業の指示情報を作業員端末に送信している。そのため、作業員端末から作業管理装置に指示情報を要求しても、作業指示者からの指示情報が作業管理装置に登録されていない可能性があった。その場合、作業の指示情報が登録されるまで、作業員端末から作業管理装置に指示情報を要求し続ける必要があった。
【0008】
本発明の目的は、より利便性の高い作業管理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の作業管理システムは、
作業指示者の指示に基づいて作業員に作業を指示し、前記作業員による作業の進捗状況を管理する作業管理システムであって、
ネットワークに接続しており、前記作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を送信する作業指示者端末と、
前記作業指示情報を受信できる状態でネットワークに接続しており、前記作業指示者端末からの前記作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報に示されている作業を作業員に提示し、前記作業員他作業の実施の状況を入力すると、前記作業員による作業の進捗状況を示す進捗状況情報を送信する作業員端末と、
ネットワークを介して、前記作業指示者端末および前記作業員端末と接続し、前記作業指示者端末から、前記作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報を、前記作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末に送信し、前記作業員端末から前記作業員の進捗状況情報を受信すると、前記進捗状況情報を記憶する作業管理装置と、を有している。
【0010】
本発明によれば、作業指示者端末から作業管理装置に作業指示情報を登録すると作業管理装置から作業員端末に作業指示情報を通知するため、作業指示情報を作業管理装置に登録するのとは、別に電話などで作業員に対して作業を指示する必要がなく、また作業員端末1から作業管理装置にその都度要求して作業指示情報の登録を確認する必要がないので、より利便性の高い作業管理装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、より利便性の高い作業管理装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態における作業管理システムの構成を示すブロック図である。本作業管理システムは、作業管理システムは、作業員端末1、作業指示者端末2、技術支援部門端末3、および作業管理装置4を有している。
【0013】
技術支援部門端末3は、作業の手順を示す作業項目を作業手順情報として作業管理装置4に登録し、また作業項目ごとに細分化されている作業手順書を作業管理装置4に登録する。
【0014】
技術支援部門端末3は、インターネットを介して作業管理装置4と接続しており、技術支援部門の技術支援担当者から作業手順情報が入力されると、入力された作業手順情報を作業管理装置4に送信する。また、技術支援部門端末3は、技術支援担当者から作業手順書を指定されると、指定された作業手順書を作業管理装置4に送信する。
【0015】
また、技術支援部門端末3は、技術支援担当者から作業員の作業の進捗状況についての検索条件を受け付けると、受け付けた検索条件を検索条件情報として作業管理装置4に送信し、進捗状況の検索を指示する。また、技術支援部門端末3は、作業管理装置4から検索条件情報に基づく検索の結果である進捗状況を受信すると、受信した進捗状況を技術支援担当者に表示する。
【0016】
作業指示者端末2は各作業員の作業指示情報を作業管理装置4に登録する。作業指示情報とは、各作業員に作業を指示するための情報である。
【0017】
作業指示者端末2は、インターネットを介して作業管理装置4と接続しており、作業指示者から各作業員の作業指示情報が入力されると、入力された各作業員の作業指示情報を作業管理装置4に送信する。
【0018】
また、作業指示者端末2は、作業指示者から進捗状況に関する検索条件を受け付けると、受け付けた検索条件を検索条件情報として作業管理装置4に送信し、進捗状況の検索を指示する。また、作業指示者端末2は、作業管理装置4から検索条件情報に基づく検索の結果である進捗状況を受信すると、受信した進捗状況を作業指示者に表示する。
【0019】
これにより、作業指示者は、進捗状況を随時把握できるので、例えば、遅延している作業に対しては別の作業員を追加して割り当て、作業の先行している作業員に対しては別の作業を追加して割り当てることができる。
【0020】
作業員端末1は、作業管理装置4から送信される作業指示情報を受信できる状態でインターネットに接続しており、作業指示情報を受信すると、その作業指示情報により指示された作業を作業員に表示する。
【0021】
また、作業員端末1は、作業員からの要求により作業選択画面を表示し、作業員から作業に関する選択を受け付ける。作業選択画面とは、作業開始登録、作業手順取得、または作業終了登録のいずれか一つを選択するための画面である。
【0022】
作業員端末1は、作業員により作業開始登録が選択されると、作業開始登録処理を作業管理装置4に要求し、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信する。作業員端末1は、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信すると、受信した作業指示情報を表示し、作業員に作業の選択を促す。
【0023】
作業員端末1は、作業員により作業が選択されると、選択結果を作業管理装置4に通知し、選択された作業の作業手順書を作業管理装置4から受信する。作業員端末1は、作業管理装置4から作業手順書を受信すると、受信した作業手順書を作業員に表示する。これによれば、作業手順書は細分化されているので、一度に表示する作業手順の分量が減らせるため、必要な実施手順を抜かしたり、実施する順序を間違えたりする可能性を軽減できる。
【0024】
また、作業員端末1は、作業員により作業手順取得が選択されると、作業手順取得処理を作業管理装置4に要求し、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信する。作業員端末1は、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信すると、受信した作業指示情報を表示し、作業員に作業の選択を促す。
【0025】
作業員端末1は、作業員により作業が選択されると、作業の選択結果を作業管理装置4に通知し、通知された作業の作業手順書を作業管理装置4から受信する。作業員端末1は、作業管理装置4から作業手順書を受信すると、受信した作業手順書を作業員に表示する。
【0026】
また、作業員端末1は、作業員により作業終了登録が選択されると、作業終了登録処理を作業管理装置4に要求し、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信する。作業員端末1は、要求を満たす全ての作業指示情報を作業管理装置4から受信すると、受信した作業指示情報を表示し、作業員に作業の選択を促す。
【0027】
作業員端末1は、作業員により作業が選択されると、作業の選択結果を作業管理装置4に通知する。
【0028】
作業管理装置4は、インターネットを介して技術支援部門端末3と接続しており、作業指示者端末2と接続している。また、作業管理装置4はインターネットを介して作業員端末1と接続している。
【0029】
作業管理装置4は、技術支援部門端末3から作業手順情報を受信すると、受信した作業手順情報を内部に格納する。また、作業管理装置4は、技術支援部門端末3から作業手順書を受信すると、受信した作業手順情書を作業手順情報に関連付けて内部に格納する。
【0030】
また、作業管理装置4は、作業指示者端末2から作業指示情報を受信すると、受信した作業指示情報を内部に格納するとともに、格納した作業指示情報を作業員端末1へ送信し、作業員端末1の作業員に作業が発生したことを知らせる。
【0031】
作業管理装置4は、作業員端末1から作業開始登録処理が要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0032】
作業管理装置4は、作業員端末1から作業開始登録処理が要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信する。作業管理装置4は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された日時を作業開始日時として内部に格納するとともに、通知された作業の作業手順書を作業員端末1に送信する。
【0033】
また、作業管理装置4は、作業員端末1から作業手順取得処理が要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0034】
作業管理装置4は、作業員端末1から作業手順取得処理が要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信する。作業管理装置4は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された作業の作業手順書を作業員端末1に送信する。
【0035】
また、作業管理装置4は、作業員端末1から作業終了登録処理を要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0036】
作業管理装置4は、作業員端末1から作業終了登録処理を要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信する。作業管理装置4は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された日時を作業完了日時として内部に格納する。
【0037】
これによれば、作業員が作業を開始してから作業を終了までの所要時間を測定することができるので、作業指示者はその所要時間に基づいて作業員により適切な作業を割り当てることができる。
【0038】
また、作業管理装置4は、作業指示者端末2または技術支援部門端末3から進捗状況の検索条件情報を受信すると、受信した検索条件情報を満たす作業の進捗状況を作業指示者端末2または技術支援部門端末3に送信する。これによれば、作業管理装置4は、検索条件に該当する進捗状況だけを作業指示者端末2または技術支援部門端末3に送信するので、トラフィックの負荷を低減できる。
【0039】
図2は本実施形態における作業管理装置4の構成を示すブロック図である。本作業管理装置4は、制御部40、作業手順管理格納部41、作業情報管理格納部42、および進捗管理格納部43を有している。
【0040】
作業手順管理格納部41は作業手順情報に作業手順書を関連付けて格納する。
【0041】
作業情報管理格納部42は作業指示情報を格納する。
【0042】
進捗管理格納部43は作業進捗状況情報を格納する。作業進捗情報には、作業開始日時と作業終了日時が含まれる。
【0043】
制御部40は、技術支援部門端末3から作業手順情報を受信すると、受信した作業手順情報を作業手順管理格納部41に格納する。また、制御部40は、技術支援部門端末3から作業手順書を受信すると、受信した作業手順書を作業手順管理格納部41に格納している作業手順情報に関連付けて作業手順管理格納部41に格納する。
【0044】
また、作業部40は、作業指示者端末2から作業指示情報を受信すると、受信した作業指示情報を作業情報管理格納部42に格納するとともに、格納した作業指示情報を作業員端末1へ送信し、作業員に作業指示を知らせる。
【0045】
制御部40は、作業員端末1から作業開始登録処理を要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0046】
制御部40は、作業員端末1から作業開始登録処理を要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信し、作業員に作業の選択を促す。制御部40は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された日時を作業進捗状況情報(作業開始日時)として進捗管理格納部43に格納するとともに、通知された作業の作業手順書を作業手順管理格納部41から抽出して作業員端末1に送信する。
【0047】
制御部40は、作業員端末1から作業手順取得処理を要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0048】
制御部40は、作業員端末1から作業手順取得処理を要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信し、作業員に作業の選択を促す。制御部40は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された作業の作業手順書を作業手順管理格納部41から抽出して作業員端末1に送信する。
【0049】
制御部40は、作業員端末1から作業完了登録処理を要求されると、要求に応じた処理を実行する。
【0050】
制御部40は、作業員端末1から作業完了登録処理を要求されると、要求を満たす全ての作業指示情報を作業員端末1に送信し、作業員に作業の選択を促す。制御部40は、作業員端末1から作業の選択結果を通知されると、通知された日時を作業進捗状況情報(作業終了日時)として進捗管理格納部43に格納する。
【0051】
制御部40は、作業指示者端末2または技術支援部門端末3から進捗状況に関する検索条件情報を受信すると、作業情報管理格納部42に格納している作業指示情報と進捗管理格納部43に格納している作業進捗状況情報とから検索条件情報を満たす進捗状況を抽出する。そして、制御部40は抽出した進捗状況を作業指示者端末2または技術支援部門端末3に送信する。
【0052】
図3は本実施形態における作業管理装置4に格納するデータの一例である。図3Aは本実施形態の作業手順管理格納部41に格納する作業手順情報の一例である。図3Bは本実施形態の作業情報管理格納部42に格納する作業指示情報の一例である。図3Cは本実施形態の進捗管理格納部43に格納される作業進捗状況情報の一例である。
【0053】
まず、図3Aを参照して作業手順管理格納部41に格納する作業手順情報について詳細に説明する。
【0054】
作業手順情報は、作業コード50、作業名51、総手順数52、作業手順番号53、および作業手順書54の5つの列で構成されている。
【0055】
作業コード50には、作業を識別するためのコードが格納されており、そのコードは8桁の英数字である。作業名51には、作業を行なう作業名が格納されており、総手順数52には、作業を開始してから終了するまでに必要な手順の総数が格納されている。作業名コード50が「A0000001」の場合、総手順数52には「25」が格納されており、作業コード50が「A0000002」の場合、総手順数52には「18」が格納されている。
【0056】
作業手順番号53には、1から総手順の数までの通し番号が格納されており、作業名コード50が「A0000001」の場合、1から25までの通し番号が格納されており、作業名コード50が「A0000002」の場合、1から18までの通し番号が格納されている。また、作業手順書54には、作業手順書のファイル名が格納されている。
【0057】
次に、図3Bを参照して作業情報管理格納部42に格納される作業指示情報について詳細に説明する。
【0058】
作業指示情報は、作業指示番号60、作業コード61、作業名62、作業場所63、顧客名64、作業予定日時65、担当作業員コード66、担当作業員名67、および担当作業員連絡先68の9つの列で構成されている。
【0059】
作業指示番号60には、作業指示者からの作業指示を識別するための番号が格納されており、その番号は8桁の英数字である。作業コード61には、作業を識別するためのコードが格納されており、作業名62には、作業を行なう作業名が格納されている。
【0060】
作業場所63には、作業場所の住所が格納されており、顧客名64には、顧客名が格納されている。作業予定日時65には、作業員が作業を行なう予定の日時が格納されており、担当作業員コード66には、作業員を識別するためのコードが格納されており、そのコードは6桁の英数字である。担当作業員名67には、作業を担当する作業員の名前が格納されており、担当作業員連絡先68には、担当作業員の電子メールのアドレスが格納されている。
【0061】
なお、作業指示情報に作業の完了期限が含まれるようにしてもよい。この場合、作業完了期限の例えば1週間前に作業が完了していないときは、作業管理装置4は作業員端末1および作業指示者端末2に作業が完了していないことを示す警告情報を送信し、作業員および作業指示者にその旨を知らせる。これによれば、作業員および作業指示者は作業の期限管理をより確実に行なうことができる。
【0062】
次に、図3Cを参照して進捗管理格納部43に格納される作業進捗状況情報について詳細に説明する。
【0063】
作業進捗状況情報は、作業指示番号70、作業コード71、作業名72、担当作業員コード73、担当作業員名74、総作業数75、着手中の作業手順番号76、進捗状況77、作業開始日時78、および作業完了日時79の10つの列で構成される。
【0064】
作業指示番号70には、作業指示者からの作業指示を識別するための番号が格納されており、その番号は8桁の英数字である。作業コード71には、作業を識別するためのコードが格納されている。作業名72には、作業を行なう作業名が格納されており、担当作業員コード73には、作業員を識別するためのコードが格納されている。担当作業員名74には、作業を担当する作業員の名前が格納されており、総手順数75には、総手順の数が格納されている。
【0065】
着手中の作業手順番号76には、現在着手している作業手順の番号が格納されており、進捗状況77には、現在の進捗状況が格納されている。例えば、作業名コード71が「A0000001」の場合、その作業は既に完了している。また、作業名コード71が「A0000002」の場合、18の作業うち2つの作業が完了している。未着手の場合には、「未着手」の文字列が進捗状況77に格納される。
【0066】
作業開始日時78には、作業を開始した日時が格納されており、また、作業完了日時79には、作業を完了した日時が格納されている。作業が完了すれば、「完了」という文字列が作業完了日時77に格納される。
【0067】
なお、着手中の作業手順番号76、作業開始日時78、作業完了日時79には、初期値として「0」が格納される。
【0068】
図4は本実施形態における作業管理システムの動作を示すシーケンスチャートである。図4Aでは、技術支援部門端末3が作業手順情報を作業管理装置4に登録するときの動作について説明する。図4Bでは、作業管理装置4に作業指示情報を登録するときの動作について説明する。図4Cでは、作業員端末1が作業管理装置4へ作業の開始を登録するときの動作について説明する。図4Dでは、業員端末1が作業管理装置4から作業手順情報を取得するときの動作について説明する。図4Eでは、作業員端末1が作業管理装置4へ作業の完了を登録するときの動作について説明する。
【0069】
まず、図4Aを参照して技術支援部門端末3から作業管理装置4に作業手順情報を登録するときの作業管理システムの動作について詳細に説明する。
【0070】
技術支援部門端末3は、技術支援担当者により作業名と総手順数とが入力されると、入力された作業名と総手順数例えば「n」を制御部40に送信する(ステップ100)。なお、「n」は自然数である。制御部40は、技術支援部門端末3から作業名と「n」を受信すると、受信した作業名を検索キーとして作業手順管理格納部41に格納している作業名を検索する(ステップ101)。
【0071】
検索した結果(ステップ102)、作業名が一致しなければ未登録の作業名であるので、制御部40は未使用の作業コードを採番する(ステップ103)。
【0072】
次に、制御部40は作業手順番号の値「1」から「n」までの連番となる合計n個のレコードを作業手順管理格納部41に生成する(ステップ104)。制御部40は、レコードを生成すると、生成したレコードの作業コード50の項目に採番した作業コードを格納するとともに、作業名51の項目および総手順数52の項目に受信した作業名および総手順数「n」をそれぞれ格納し、また作業手順番号53の項目に「1」から総手順数「n」までの自然数を昇順に格納する(ステップ105)。
【0073】
次に、制御部40は、作業手順番号の値「1」から作業手順番号の値「n」までのそれぞれに対応する作業手順書を技術支援部門端末3に要求する(ステップ106)。技術支援部門端末3は、技術支援担当者により作業手順書が指定されると、指定された作業手順書を制御部40に送信する(ステップ107)。
【0074】
制御部40は、技術支援部門端末3から作業手順書を受信すると、受信した作業手順書を作業手順管理格納部41に格納するとともに、作業手順書のファイル名を作業手順書54の項目に格納する(ステップ108)。
【0075】
次に、図4Bを参照して作業管理装置4が作業指示者端末2からの作業指示情報を登録するときの動作について詳細に説明する。
【0076】
作業指示者端末2は、作業指示者により作業指示情報が入力されると、入力された作業指示情報を制御部40に送信する(ステップ200)。作業指示情報には、作業コード61、作業場所63、顧客名64、作業予定日時65、担当作業員コード66、担当作業員名67、および担当作業員連絡先68が含まれる。
【0077】
制御部40は、作業指示者端末2から作業指示情報を受信すると、受信した作業指示情報の中の作業コードを検索キーとして作業手順管理格納部41に格納している作業コード51を検索する(ステップ201)。
【0078】
検索した結果、作業コードが一致すれば、既に登録されている作業コードであるので、制御部40は、一致する作業コード50と同じ行の作業名51と総作業数52を作業手順管理格納部41から抽出する(ステップ202)。
【0079】
次に、制御部40は未使用の作業指示番号を採番する(ステップ203)。そして、制御部40は、未使用の作業指示番号を採番すると、採番した作業指示番号を作業情報管理格納部42の作業指示番号60の項目に格納するとともに、作業手順管理格納部41から抽出した作業名51を作業情報管理格納部42の作業名62に格納し、作業指示者端末2から受信した作業指示情報を作業情報管理格納部42の該当する項目61,63,64,65,66,67,68に格納する(ステップ204)。
【0080】
制御部40は、作業情報管理格納部42へ作業指示情報の格納が完了すると、担当作業員連絡先68のアドレスに基づいて作業員端末1へ送信する(ステップ205)。
【0081】
次に、制御部40は、採番した作業指示番号を進捗管理格納部43の作業指示番号70に格納するとともに、作業手順管理格納部41から抽出した作業名51を進捗管理格納部43の作業名72に格納し、作業指示者端末2から受信した作業指示情報を進捗管理格納部43の該当する項目71,73,74,75に格納する(ステップ206)。
【0082】
次に、図4Cを参照して作業員端末1が作業管理装置4へ作業の開始を登録するときの動作について詳細に説明する。
【0083】
作業員端末1は、作業員により作業開始登録が選択されると、制御部40に作業開始登録処理を要求する(ステップ300)。制御部40は、作業員端末1から作業開始登録処理を要求されると、作業指示番号または担当作業員コードの入力を作業員端末1に要求する(ステップ301)。
【0084】
作業員端末1は、作業指示番号または担当作業員コードのうち例えば担当作業員コードが作業員により入力されると、入力された担当作業員コードを制御部40に送信する(ステップ302)。
【0085】
制御部40は、作業員端末1から担当作業員コードを受信すると、受信した担当作業員コードを検索キーとして作業情報管理格納部42に格納している担当作業員コード66を照合する(ステップ303)。
【0086】
照合した結果、一致する担当作業員コードがあれば担当する作業があるので、制御部40は一致する担当作業員コードを含んでいる作業指示情報を作業情報管理格納部42から全て抽出する(ステップ304)。制御部40は、抽出した全ての作業指示情報を作業員端末1に送信する(ステップ305)。
【0087】
作業員端末1は、作業指示者により作業指示情報に基づく作業が選択されると、選択結果を制御部40に送信する(ステップ306)。
【0088】
制御部40は、作業員端末1から選択結果を通知されると、通知された作業の作業指示情報に含まれる作業指示番号と進捗管理格納部43に格納している作業指示番号とを照合する(ステップ307)。
【0089】
照合した結果(ステップ308)、作業指示番号が一致すれば、制御部40は、作業員端末1から作業指示情報を受信した日時を作業開始日時78に格納するするとともに、「1」を着手中の作業手順番号76に格納し、「着手中の作業手順番号/総作業数」を進捗状況77に格納する(ステップ309)。
【0090】
次に、制御部40は、作業指示情報の中の作業コードと作業手順管理格納部41に格納している作業指示情報の中の作業コードとを照合すると共に、作業指示情報の中の着手中の作業手順番号と作業手順管理格納部41に格納している着手中の作業手順番号とを照合する(ステップ310)。制御部40は、それぞれの作業コードおよびそれぞれの着手中の作業手順番号が共に一致した作業手順書を作業手順管理格納部41から抽出する(ステップ311)。制御部40は抽出した作業手順書を作業員端末1に送信する(ステップ312)。
【0091】
なお、制御部40は、進捗管理格納部43に格納している着手中の作業手順番号と総作業数を比較し、着手中の作業手順番号と総作業数とが一致していれば、作業員端末1に最終作業通知を送信するとともに、先に送信した作業手順書が該当作業の最後の手順であることを通知するようにしてもよい。
【0092】
次に、図4Dを参照して作業員端末1が作業管理装置4から作業手順情報を取得するときの動作について詳細に説明する。
【0093】
作業員端末1は、作業員により作業手順取得が選択されると、制御部40に作業手順取得処理を要求する(ステップ400)。制御部40は、作業員端末1から作業手順取得処理を要求されると、作業指示番号または担当作業員コードの入力を作業員端末1に要求する(ステップ401)。
【0094】
作業員端末1は、作業指示番号または担当作業員コードのうち例えば担当作業員コードが作業員により入力されると、入力された担当作業員コードを制御部40に送信する(ステップ402)
制御部40は、作業員端末1から担当作業員コードを受信すると、受信した担当作業員コードを検索キーとして作業情報管理格納部42に格納されている担当作業員コード66を照合する(ステップ403)。
【0095】
照合した結果、一致する担当作業員コードがあれば担当する作業があるので、制御部40は、一致する担当作業員コードの格納されている全ての作業指示情報を作業情報管理格納部42から抽出する(ステップ404)。制御部40は抽出した作業指示情報を作業員端末1に送信する(ステップ405)。
【0096】
作業員端末1は、作業員により作業指示情報に基づく作業が選択されると、選択結果を制御部40に通知する(ステップ406)。
【0097】
制御部40は、作業員端末1から選択結果を通知されると、通知された作業の作業指示情報に含まれる作業指示番号と進捗管理格納部43に格納されている作業指示番号とを照合する(ステップ407)。
【0098】
照合した結果(ステップ408)、作業指示番号が一致すれば、制御部40は、「1」を加算して着手中の作業手順番号76に格納し、「着手中の作業手順番号/総作業数」を進捗状況77に格納する(ステップ409)。
【0099】
次に、制御部40は、作業指示情報の中の作業コードと作業手順管理格納部41に格納している作業指示情報の中の作業コードとを照合すると共に、作業指示情報の中の着手中の作業手順番号と作業手順管理格納部41に格納している着手中の作業手順番号とを照合する(ステップ410)。制御部40は、それぞれの作業コードおよびそれぞれの着手中の作業手順番号が共に一致した作業手順書を作業手順管理格納部41から抽出する(ステップ411)。制御部40は抽出した作業手順書を作業員端末1に送信する(ステップ412)。
【0100】
図4Eを参照して作業員端末1が作業管理装置4へ作業の完了を登録するときの動作について詳細に説明する。
【0101】
作業員端末1は、作業員により作業終了登録が選択されると、制御部40に作業終了登録処理を要求する(ステップ500)。制御部40は、作業員端末1から作業終了登録処理を要求されると、作業指示番号または担当作業員コードの入力を作業員端末1に要求する(ステップ501)。
【0102】
作業員端末1は、作業指示番号または担当作業員コードのうち例えば担当作業員コードが作業員により入力されると、入力された担当作業員コードを制御部40に送信する(ステップ502)
制御部40は、作業員端末1から担当作業員コードを受信すると、受信した担当作業員コードを検索キーとして作業情報管理格納部42に格納している担当作業員コード66を照合する(ステップ503)。
【0103】
照合した結果、一致する担当作業員コードがあれば担当する作業があるので、制御部40は、一致する担当作業員コードの格納されている全ての作業指示情報を作業情報管理格納部42から抽出する(ステップ504)。制御部40は抽出した作業指示情報を作業員端末1に送信する(ステップ505)。
【0104】
作業員端末1は、作業員により作業指示情報に基づく作業が選択されると、選択結果を制御部40に通知する(ステップ506)。
【0105】
制御部40は、作業員端末1から選択結果を通知されると、通知された作業の作業指示情報に含まれる作業指示番号と進捗管理格納部43に格納されている作業指示番号70とを照合する(ステップ507)。
【0106】
照合した結果(ステップ508)、作業指示番号が一致すれば、制御部40は、通知された日時を作業完了日時79に格納するするとともに、「1」を着手中の作業手順番号76に格納し、「完了」という文字列を進捗状況77に格納する(ステップ509)。制御部40は作業員端末1に作業が完了した旨を通知する(ステップ510)。
【0107】
図5は本実施形態における作業進捗状況情報を検索するときの動作を示すシーケンスチャートである。図5では、作業指示者端末2で作業員の作業の進捗状況を検索するときの一例を示すが、技術支援部門端末3についても同様に作業員の作業の進捗状況を検索できる。
【0108】
作業指示者端末2は、作業指示者により進捗状況の検索が要求されると、制御部40に検索処理を要求する(ステップ600)。制御部40は、作業員端末1から検索処理を要求されると、作業情報管理格納部42の項目名と、進捗管理格納部43の項目名と、検索条件の入力を作業員端末1に要求する(ステップ601)。
【0109】
作業指示者端末2は、作業指示者により所望の項目名と検索条件が入力されると、入力された項目名と検索条件とを検索条件情報として制御部40に送信する(ステップ602)。
【0110】
制御部40は、作業指示者端末2から検索条件情報を受信すると、受信した検索条件情報の中の検索条件を作業情報管理格納部42に照合するとともに(ステップ603)、受信した検索条件を進捗管理格納部43に照合する(ステップ604)。
【0111】
制御部40は、検索条件を満たす作業指示情報を作業情報管理格納部42から抽出するとともに(ステップ605)、検索条件を満たす作業進捗状況情報を進捗管理格納部43から抽出する(ステップ606)。
【0112】
制御部40は、抽出した作業指示情報と、抽出した作業進捗状況情報との中に含まれる作業指示番号を主キーにして一つのレコードを生成する(ステップ607)。
【0113】
制御部40は、一つのレコードを生成すると、生成したレコードの中から受信した検索条件情報の中の項目名に該当するデータを抽出する(ステップ608)。制御部40は抽出したデータを検索結果情報として作業指示者端末2に送信する(ステップ609)。
【0114】
図6は作業指示者端末2または技術支援部門端末3に表示されるに作業の進捗状況ついての検索結果の画面例である。
【0115】
作業指示者が作業指示番号、担当作業員コード、作業名、作業開始日時、進捗状況を検索結果で表示する項目として指定し担当作業員コード「C0000a」を検索条件として入力したときの、検索結果が表示されている。担当作業員コード「C0000a」の作業員には、作業指示番号「B000000x」、作業指示番号「B000000y」、作業指示番号「B000000z」の3つの作業が作業指示者により指示されている。作業指示番号「B000000x」の作業の進捗状況は既に完了しており、作業指示番号「B000000z」の作業の進捗状況は未着手である。作業指示番号「B000000y」の作業の進捗状況では、総手順数が18個あり、そのうち2個の手順が終了し、現在3個目の手順が実施されている。
【0116】
以上説明したように、本実施形態によれば、作業管理装置4は、インターネットを介して作業指示者端末2と接続し、また作業員端末1と接続している。作業管理装置4は、作業指示者端末2からの作業指示情報を格納すると、格納した作業指示情報を作業員端末1に送信する。また、作業管理装置4は、作業員端末1から通知された作業指示情報に応じた作業員の作業の進捗状況を格納する。そして、作業指示者端末1は格納している作業員の作業の進捗状況を取得する。
【0117】
これによれば、作業指示者端末2から作業管理装置4に作業指示情報を登録すると作業管理装置4から作業員端末1に作業指示情報を通知するため、作業指示情報を作業管理装置4に登録するのとは、別に電話などで作業員に対して作業を指示する必要がなく、また作業員端末1から作業管理装置4にその都度要求して作業指示情報の登録を確認する必要がないので、より利便性の高い作業管理装置4を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本実施形態における作業管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態における作業管理装置4の構成を示すブロック図である。
【図3A】実施形態の作業手順管理格納部41に格納する作業手順情報の一例である。
【図3B】本実施形態の作業情報管理格納部42に格納する作業指示情報の一例である。
【図3C】本実施形態の進捗管理格納部43に格納される作業進捗状況情報の一例である。
【図4A】技術支援部門端末3が作業手順情報を作業管理装置4に登録するときの動作の一例である。
【図4B】作業管理装置4が作業指示情報を登録するときの動作の一例である。
【図4C】作業員端末1が作業管理装置4へ作業の開始を登録するときの動作の一例である。
【図4D】作業員端末1が作業管理装置4から作業手順情報を取得するときの動作の一例である。
【図4E】作業員端末1が作業管理装置4へ作業の完了を登録するときの動作の一例である。
【図5】本実施形態における作業進捗状況情報を検索するときの動作を示すシーケンスチャートである。
【図6】作業指示者端末2または技術支援部門端末3に表示されるに作業の進捗状況ついての検索結果の画面例である。
【図7】特許文献1に記載された作業管理装置の画面の一例である。
【符号の説明】
【0119】
1 作業員端末
2 作業指示者端末
3 技術支援部門端末
4 作業管理装置
40 制御部
41 作業手順管理格納部
42 作業情報管理格納部
43 進捗管理格納部
100〜108,200〜206,300〜312,400〜412,500〜510,600〜609 ステップ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業指示者の指示に基づいて作業員に作業を指示し、前記作業員による作業の進捗状況を管理する作業管理システムであって、
ネットワークに接続しており、前記作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を送信する作業指示者端末と、
前記作業指示情報を受信できる状態でネットワークに接続しており、前記作業指示者端末からの前記作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報に示されている作業を作業員に提示し、前記作業員が作業の実施の状況を入力すると、前記作業員による作業の進捗状況を示す進捗状況情報を送信する作業員端末と、
ネットワークを介して、前記作業指示者端末および前記作業員端末と接続し、前記作業指示者端末から、前記作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報を、前記作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末に送信し、前記作業員端末から前記作業員の進捗状況情報を受信すると、前記進捗状況情報を記憶する作業管理装置と、を有する作業管理システム。
【請求項2】
前記作業管理装置は、前記作業指示者端末から前記作業指示情報を受信したとき、前記作業指示情報を前記作業員端末に送信すると共に記憶し、前記作業員端末から要求があると、前記作業員に指示されている作業の作業指示情報を抽出して前記作業員端末に送信する、請求項1に記載の作業管理システム。
【請求項3】
前記作業管理装置は、作業を実施するための手順を示す作業手順書を記憶しており、前記作業員端末からの要求に応じた作業の作業手順書を抽出して前記作業員端末に送信する、請求項1または2に記載の作業管理システム。
【請求項4】
前記作業管理装置は、前記作業指示者端末から作業の進捗状況を検索するための検索条件を受信すると、前記検索条件を満たす前記進捗状況情報を抽出して前記作業指示者端末に送信する、請求項1から3のいずれか1項に記載の作業管理システム。
【請求項5】
作業指示者の指示に基づいて作業員に作業を指示し、前記作業員による作業の進捗状況を管理する作業管理装置であって、
前記作業員による作業の進捗状況を示す進捗状況情報を格納する格納部と、
ネットワークを介して、前記作業指示者の用いる作業指示者端末および前記作業員の用いる作業員端末と接続し、前記作業指示者端末から、前記作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報を、前記作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末に通知し、前記作業員端末から前記作業員の進捗状況情報を受信すると、前記進捗状況情報を前記格納部に記録する制御部と、を有する作業管理装置。
【請求項6】
前記格納部は前記作業指示情報を更に格納し、
前記制御部は、前記作業指示者端末から前記作業指示情報を受信したとき、前記作業指示情報を前記作業員端末に通知すると共に前記格納部に記録し、前記作業員端末から要求があると、前記作業員に指示されている作業の作業指示情報を前記格納部から抽出して前記作業員端末に通知する、請求項5に記載の作業管理装置。
【請求項7】
前記格納部は、作業を実施するための手順を示す作業手順書を更に格納しており、
前記制御部は、前記作業員端末からの要求に応じた作業の作業手順書を前記格納部から抽出して前記作業員端末に送信する、請求項5または6に記載の作業管理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記作業指示者端末から作業の進捗状況を検索するための検索条件を受信すると、前記検索条件を満たす前記進捗状況情報を前記格納部から抽出して前記作業指示者端末に送信する、請求項5から7のいずれか1項に記載の作業管理装置。
【請求項9】
ネットワークを介して作業指示者の用いる作業指示者端末および作業員の用いる作業員端末と接続している作業管理装置において、前記作業指示者の指示に基づいて作業員に作業を指示し、前記作業員による作業の進捗状況を管理するための作業管理方法であって、
前記作業管理装置は、前記作業指示者端末から、前記作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報を、前記作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末に通知し、
指示された前記作業員による作業の進捗状況を示す進捗状況情報を前記作業員端末から受信すると、前記進捗状況情報を格納する、作業管理方法。
【請求項10】
前記作業管理装置は、
前記作業指示者端末から前記作業指示情報を受信したとき、前記作業指示情報を前記作業員端末に通知すると共に格納し、
前記作業員端末から要求があると、前記作業員に指示されている作業の作業指示情報を抽出し、
抽出した前記作業の作業指示情報を前記作業員端末に通知する、請求項9に記載の作業管理方法。
【請求項11】
前記作業管理装置は、
作業を実施するための手順を示す作業手順書を更に格納しており、
前記作業員端末からの要求に応じた作業の作業手順書を抽出し、
抽出した前記作業の作業手順書を前記作業員端末に送信する、請求項9または10に記載の作業管理方法。
【請求項12】
前記作業管理装置は、
前記作業指示者端末から作業の進捗状況を検索するための検索条件を受信すると、前記検索条件を満たす前記進捗状況情報を抽出し、
抽出した前記進捗状況情報を前記作業指示者端末に送信する、請求項9から11のいずれか1項に記載の作業管理方法。
【請求項13】
コンピュータを、ネットワークを介して、作業指示者の用いる作業指示者端末および作業員の用いる作業員端末と接続しており、前記作業指示者の指示に基づいて前記作業員への作業を指示し、作業の進捗状況を管理する作業管理装置として動作させるプログラムであって、
前記作業員による作業の進捗状況を示す進捗状況情報を格納する手順と、
前記作業指示者端末から、前記作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報を、前記作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末に通知する手順と、
前記作業員端末から前記作業員の進捗状況情報を受信すると、前記進捗状況情報を記録する手順と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
作業指示者の指示に基づいて作業員に作業を指示し、前記作業員による作業の進捗状況を管理する作業管理システムであって、
ネットワークに接続しており、前記作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を送信する作業指示者端末と、
前記作業指示情報を受信できる状態でネットワークに接続しており、前記作業指示者端末からの前記作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報に示されている作業を作業員に提示し、前記作業員が作業の実施の状況を入力すると、前記作業員による作業の進捗状況を示す進捗状況情報を送信する作業員端末と、
ネットワークを介して、前記作業指示者端末および前記作業員端末と接続し、前記作業指示者端末から、前記作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報を、前記作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末に送信し、前記作業員端末から前記作業員の進捗状況情報を受信すると、前記進捗状況情報を記憶する作業管理装置と、を有する作業管理システム。
【請求項2】
前記作業管理装置は、前記作業指示者端末から前記作業指示情報を受信したとき、前記作業指示情報を前記作業員端末に送信すると共に記憶し、前記作業員端末から要求があると、前記作業員に指示されている作業の作業指示情報を抽出して前記作業員端末に送信する、請求項1に記載の作業管理システム。
【請求項3】
前記作業管理装置は、作業を実施するための手順を示す作業手順書を記憶しており、前記作業員端末からの要求に応じた作業の作業手順書を抽出して前記作業員端末に送信する、請求項1または2に記載の作業管理システム。
【請求項4】
前記作業管理装置は、前記作業指示者端末から作業の進捗状況を検索するための検索条件を受信すると、前記検索条件を満たす前記進捗状況情報を抽出して前記作業指示者端末に送信する、請求項1から3のいずれか1項に記載の作業管理システム。
【請求項5】
作業指示者の指示に基づいて作業員に作業を指示し、前記作業員による作業の進捗状況を管理する作業管理装置であって、
前記作業員による作業の進捗状況を示す進捗状況情報を格納する格納部と、
ネットワークを介して、前記作業指示者の用いる作業指示者端末および前記作業員の用いる作業員端末と接続し、前記作業指示者端末から、前記作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報を、前記作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末に通知し、前記作業員端末から前記作業員の進捗状況情報を受信すると、前記進捗状況情報を前記格納部に記録する制御部と、を有する作業管理装置。
【請求項6】
前記格納部は前記作業指示情報を更に格納し、
前記制御部は、前記作業指示者端末から前記作業指示情報を受信したとき、前記作業指示情報を前記作業員端末に通知すると共に前記格納部に記録し、前記作業員端末から要求があると、前記作業員に指示されている作業の作業指示情報を前記格納部から抽出して前記作業員端末に通知する、請求項5に記載の作業管理装置。
【請求項7】
前記格納部は、作業を実施するための手順を示す作業手順書を更に格納しており、
前記制御部は、前記作業員端末からの要求に応じた作業の作業手順書を前記格納部から抽出して前記作業員端末に送信する、請求項5または6に記載の作業管理装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記作業指示者端末から作業の進捗状況を検索するための検索条件を受信すると、前記検索条件を満たす前記進捗状況情報を前記格納部から抽出して前記作業指示者端末に送信する、請求項5から7のいずれか1項に記載の作業管理装置。
【請求項9】
ネットワークを介して作業指示者の用いる作業指示者端末および作業員の用いる作業員端末と接続している作業管理装置において、前記作業指示者の指示に基づいて作業員に作業を指示し、前記作業員による作業の進捗状況を管理するための作業管理方法であって、
前記作業管理装置は、前記作業指示者端末から、前記作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報を、前記作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末に通知し、
指示された前記作業員による作業の進捗状況を示す進捗状況情報を前記作業員端末から受信すると、前記進捗状況情報を格納する、作業管理方法。
【請求項10】
前記作業管理装置は、
前記作業指示者端末から前記作業指示情報を受信したとき、前記作業指示情報を前記作業員端末に通知すると共に格納し、
前記作業員端末から要求があると、前記作業員に指示されている作業の作業指示情報を抽出し、
抽出した前記作業の作業指示情報を前記作業員端末に通知する、請求項9に記載の作業管理方法。
【請求項11】
前記作業管理装置は、
作業を実施するための手順を示す作業手順書を更に格納しており、
前記作業員端末からの要求に応じた作業の作業手順書を抽出し、
抽出した前記作業の作業手順書を前記作業員端末に送信する、請求項9または10に記載の作業管理方法。
【請求項12】
前記作業管理装置は、
前記作業指示者端末から作業の進捗状況を検索するための検索条件を受信すると、前記検索条件を満たす前記進捗状況情報を抽出し、
抽出した前記進捗状況情報を前記作業指示者端末に送信する、請求項9から11のいずれか1項に記載の作業管理方法。
【請求項13】
コンピュータを、ネットワークを介して、作業指示者の用いる作業指示者端末および作業員の用いる作業員端末と接続しており、前記作業指示者の指示に基づいて前記作業員への作業を指示し、作業の進捗状況を管理する作業管理装置として動作させるプログラムであって、
前記作業員による作業の進捗状況を示す進捗状況情報を格納する手順と、
前記作業指示者端末から、前記作業員に対して作業を指示するための作業指示情報を受信すると、前記作業指示情報を、前記作業指示情報で作業を指示された作業員の作業員端末に通知する手順と、
前記作業員端末から前記作業員の進捗状況情報を受信すると、前記進捗状況情報を記録する手順と、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2008−276452(P2008−276452A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−118336(P2007−118336)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
[ Back to top ]