説明

作業車のキャノピ装置

【課題】 ルーフの雨水を左右支柱に誘導できるようにした作業車のキャノピ装置を提供する。
【解決手段】 ルーフ20の前端部と後端部とに左右方向に長い前雨樋35と後雨樋36とが設けられ、各雨樋35,36は下方に凹んだ雨受け凹部37,38と雨受け凹部37,38の前後方向外端から起立した雨堰き止め部39,40とが形成されており、前記雨受け凹部37,38は左右方向中央部から両端部に向けて徐々に下降し、前雨樋35の雨受け凹部37,38の左右両端は前支柱21の上端部に向けて開口され、後雨樋36の雨受け凹部37,38の左右両端は後支柱22の上端部に向けて開口されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建機、トラクタ等の作業車のキャノピ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
作業車のキャノピ装置には、左右一対の前支柱と、左右一対の後支柱と、前後に対応する前支柱の上端部と後支柱と上端部とを連結する左右一対の側梁とを備え、一対の側梁間にルーフが設けられたものがある(例えば特許文献1)。
この種の従来の作業車のキャノピ装置は、ルーフの前端部等に雨樋用の折り返しが設けられているが、ルーフ全体が概ね平面形状であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4393325号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、従来の作業車のキャノピ装置では、ルーフが平面形状であるため左右方向中央付近でルーフの雨樋から雨水が垂れることがあった。
本発明は上記問題点に鑑み、ルーフの雨水を左右支柱に誘導できるようにした作業車のキャノピ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この技術的課題を解決する本発明の技術的手段は、左右一対の前支柱21と、左右一対の後支柱22と、前後に対応する前支柱21の上端部と後支柱22と上端部とを連結する左右一対の側梁23とを備え、一対の側梁23間にルーフ20)が設けられた作業車のキャノピ装置であって、
前記ルーフ20は、左右方向中央部から左右に向かうに従って徐々に低くなるアーチ状に形成され、前部側から後部側にかけて後上がりに傾斜され、かつ前部側と後部側とが前後方向外端に行くに従って徐々に下方に向かうように湾曲形成されており、
ルーフ20の前端部と後端部とに左右方向に長い前雨樋35と後雨樋36とが設けられ、各雨樋35,36は下方に凹んだ雨受け凹部37,38と雨受け凹部37,38の前後方向外端から起立した雨堰き止め部39,40とが形成されており、
前記雨受け凹部37,38は左右方向中央部から両端部に向けて徐々に下降し、前雨樋35の雨受け凹部37,38の左右両端は前支柱21の上端部に向けて開口され、後雨樋36の雨受け凹部37,38の左右両端は後支柱22の上端部に向けて開口されている点にある。
【0006】
また、本発明の他の技術的手段は、ルーフ20の上面は上方に突出したルーフ凸部43と下方に没入したルーフ凹部44とが中央から左右両側にかけて交互に設けられ、左右のルーフ凹部44はルーフ20の後部から前部にかけて左右方向内方へ傾斜されている点にある。
また、本発明の他の技術的手段は、前記ルーフ凸部43、ルーフ凹部44の後部が左右方向内方に屈曲されてルーフ20の後部で上下方向に交互に配置されている点にある。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ルーフは、左右方向中央部から左右に向かうに従って徐々に低くなるアーチ状に形成され、前部側から後部側にかけて後上がりに傾斜され、かつ前部側と後部側とが前後方向外端に行くに従って徐々に下方に向かうように湾曲形成されているので、ルーフ上面の前端側から後部側にかけて降った雨水は、ルーフ上を左右両側に向けて流れると共に、前方側に向けて流れる。そして、ルーフの前端部に左右方向に長い前雨樋が設けられ、前雨樋は下方に凹んだ雨受け凹部と雨受け凹部の前後方向外端から起立した雨堰き止め部とが形成されており、雨受け凹部は左右方向中央部から両端部に向けて徐々に下降し、前雨樋の雨受け凹部の左右両端は前支柱の上端部に向けて開口されているので、雨水は前雨樋の雨堰き止め部に堰き止められて雨受け凹部に入り、雨受け凹部に入った雨水は左右方向両側に流れて一対の前支柱の上端部に誘導され、前支柱の上端部から前支柱を伝わって下方に排出される。
【0008】
また、ルーフ上面の後部側よりも後方に降った雨水は、左右両側に向けて流れると共にルーフの後方側に向けて流れる。そして、ルーフの後端部に左右方向に長い後雨樋が設けられ、後雨樋は下方に凹んだ雨受け凹部と雨受け凹部の後端から起立した雨堰き止め部とが形成されており、雨受け凹部は左右方向中央部から両端部に向けて徐々に下降し、後雨樋の雨受け凹部の左右両端は後支柱の上端部に向けて開口されているので、雨水は後雨樋の雨堰き止め部に堰き止められて雨受け凹部に入り、雨受け凹部に入った雨水は左右方向両側に流れて一対の後支柱の上端部に誘導され、後支柱の上端部から後支柱を伝わって下方に排出される。
【0009】
従って、ルーフ上面に降った雨水は一対の前支柱及び後支柱の上端部に誘導されて前支柱及び後支柱を伝わって下方に排出され、ルーフの雨樋左右方向中途部から雨水が垂れることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態を示すキャノピ装置の側面図である。
【図2】同キャノピ装置の平面図である。
【図3】同キャノピ装置のルーフ部分の正面断面図である。
【図4】同キャノピ装置のルーフ部分の側面断面図である。
【図5】同キャノピ装置のルーフ部分の正面図である。
【図6】同キャノピ装置のルーフ部分の背面図である。
【図7】同バックホーの全体側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図7において、1は作業車として例示するバックホーであり、該バックホー1は、下部の走行装置2と、該走行装置2上に上下軸回りに左右旋回自在に設けられた機体(旋回体)3と、該機体3の前部に備えられた作業装置4と、キャノピ装置(日よけ装置)5とを備えている。
【0012】
走行装置2は、前後一側のスプロケット6と、他側のアイドラ7と、これらスプロケット6とアイドラ7との間に配置された転輪8とに亘って無端帯状の弾性クローラ9を巻き掛けると共に、該弾性クローラ9を周方向に循環回走して走行可能としたクローラ式走行装置によって構成されている。
機体3は、走行装置2上に上下方向の旋回軸回りに回動自在に支持された旋回台10に、エンジン11、ラジエータ、燃料タンク、運転席24等を搭載してなる。
【0013】
作業装置4は、旋回台10の前部に上下軸回りに左右揺動自在に設けたスイングブラケット12に、左右軸回りに回動自在に枢支連結されたブーム13と、該ブーム13に左右軸回りに回動自在に枢支連結されたアーム14と、該アーム14に左右軸回りに回動自在に枢支連結されたバケット(作業具)15とを備え、これらブーム13、アーム14、バケット15を油圧シリンダからなるブームシリンダ16、アームシリンダ17、バケットシリンダ18によって揺動動作可能としている。
【0014】
キャノピ装置5は、図1〜図7に示すように、機体3に立設されたロプスの機能を有する4柱式のフレーム19と、このフレーム19の上部に設けられたルーフ20とから構成され、ルーフ20は運転席24の上方に位置している。
フレーム19は、運転席24の前方側に位置する左右一対の前支柱21と、運転席24の後方側に位置する左右一対の後支柱22と、左右方向で同じ側にある前支柱21と後支柱22の上端側同志を連結する左右の側梁23とを有する。左右各側の前支柱21と側梁23と後支柱22とはパイプ材をコの字状に屈曲して一体に形成されている。
【0015】
左右前支柱21は旋回台10の前部上に取付固定されている。左右後支柱22は取付部材26を介して旋回台10の後部の固定ボンネット27上に取付固定されている。固定ボンネット27はエンジン11を跨いで配置された支持フレーム(図示せず)に固定され、この支持フレームに固定ボンネット27の後方の開閉ボンネット31が開閉自在に支持されている。
【0016】
また、左右前支柱21の中途部は前連結材28によって相互に連結されており、左右後支柱22の下部側は、後連結材29によって相互に連結されている。左右の各側梁23は前後方向中途部は上連結材30によって相互に連結されている。
各側梁23の前後方向中途部にキャノピ装置5の吊り下げ用フックのフック係合部32が上方突設されている。
【0017】
ルーフ20は、金属製の薄板材から形成され、一対の側梁23間に設けられている。
ルーフ20は図3、図5に示すように、正面視アーチ状に形成され、ルーフ20上面の中央部が高く左右に向かうに従って徐々に低くなっている。
ルーフ20上面は図1に示すように側面視において前部側から後部側にかけて後上がりに傾斜されている。また、ルーフ20上面の前部側と後部側とが前後方向外端に行くに従って徐々に下方に向かうように湾曲形成されている。
【0018】
ルーフ20の前端部と後端部とに左右方向の前雨樋35と後雨樋36とが設けられている。前雨樋35は下方に凹んだ雨受け凹部37と雨受け凹部37の前端から起立した雨堰き止め部39とを有している。前雨樋35は左右方向中央から左右両端側に行くに従って徐々に後方に向かうように弓形に湾曲され、雨受け凹部37は左右方向中央部から両端部に向けて徐々に下降している。雨受け凹部37の左右両端に雨誘導口41が設けられ、雨受け凹部37の左右両端は雨誘導口41を介して一対の前支柱21の上端部に向けて開口されている。
【0019】
後雨樋36は下方に凹んだ雨受け凹部38と雨受け凹部38の後端から起立した雨堰き止め部40とを有している。後雨樋36は左右方向中央から左右両端側に行くに従って徐々に前方に向かうように弓形に湾曲され、雨受け凹部38は左右方向中央部から両端部に向けて徐々に下降している。後雨樋36の雨受け凹部38の左右両端に雨誘導口42が設けられ、雨受け凹部38の左右両端は雨誘導口42を介して一対の後支柱22の上端部に向けて開口されている。
【0020】
ルーフ20の上面には、上方に突出したルーフ凸部43(ルーフ凸部43a,43a,43b,43b)と下方に没入したルーフ凹部44(ルーフ凹部44a,44b,44b)とが中央から左右両側にかけて交互に設けられている。
ルーフ凹部44aはルーフ20の左右方向中央部にあり、その左右両側に一対のルーフ凸部43a,43aが配置され、さらにその左右両側に一対のルーフ凹部44b,44bが配置され、またその左右両側に一対のルーフ凸部43b,43bが配置されている。
【0021】
ルーフ20の前部側では、中央のルーフ凹部44aはルーフ20の前側中途部まであってその前方側で一対のルーフ凸部43a,43aが合流しており、ルーフ凹部44aに入ってここを前方に流れる雨水はこの合流部分で雨水の流速が抑制されるようになっている。また、一対のルーフ凸部43a,43aが合流部分は前方に行くに従って左右幅が小さくなり、左右のルーフ凹部44b,44bはルーフ20の後部から前部にかけて左右方向内方へ傾斜されている。従って、ルーフ凹部44b,44bに入ってここを前方に流れる雨水は左右方向中央部に寄せられながら、前雨樋35の雨堰き止め部39に一旦堰き止められ、前雨樋35の雨受け凹部37内に入ってここから左右方向両側に後方に傾斜しながら流れる。そして、ルーフ凸部43及びルーフ凹部44がルーフ20の前部で左右方向内方に大きく傾斜されて左右方向中央部に寄せられている。
【0022】
ルーフ20の後部では、ルーフ20上面は後部の高位置から後端にかけて下がっており、ルーフ20上面の後部は高位置から後端にかけて、前記ルーフ凸部43及びルーフ凹部44が左右方向内方に屈曲されて上下方向に交互に配置されている。具体的には、ルーフ20の後部の左右中央側では、前側から後に向けて順に、ルーフ凹部44a、ルーフ凸部43a、ルーフ凹部44b、ルーフ凸部43bが並んでおり、これによって、ルーフ20の後部上面を後方に流れる雨水は、流速が弱められた後に、後雨樋36の雨堰き止め部40で一旦堰き止められ、後雨樋36の雨受け凹部37内に入ってここから左右方向両側に後方に傾斜しながら流れるようになっている。
【0023】
ルーフ20の左右両端部には一対の側梁23の上面に沿って円弧状に配置された左右一対の円弧部46が設けられ、円弧部46の左右方向外端は側梁23の上面側の左右方向中央よりも左右方向外方に延長されている。従って、円弧部46の端部から円弧部46と側梁23との間に雨水が侵入するのを防ぐことができる。一対の円弧部46は溶接等により側梁23に固着されている。
【0024】
各円弧部46の左右方向の内方側になだらかなV字状に屈曲した左右一対の雨樋凹部47が形成されている。左右一対の雨樋凹部47と前記ルーフ凸部43とルーフ凹部44とはルーフ20の傾斜に沿って前部側から後部側にかけて後上がりに傾斜されている。ルーフ20上面の前部側と後部側とが前後方向外端に行くに従って徐々に下方に向かうように湾曲形成されている。
【0025】
一対の雨樋凹部47は前端側で前雨樋35の雨受け凹部37の左右外端部、即ち雨誘導口41で雨受け凹部37に合流し、雨樋凹部47に入った雨水と雨受け凹部37に入った雨水とが合流して雨誘導口41から前支柱21の上端部に流れ、ここから前支柱21を伝わって下方に排出されるようになっている。
なお、ルーフ20の後部にはルーフ20の後部を後支柱22の上端部に支持する支持部材49が介在されている。
【0026】
上記実施形態によれば、ルーフ20は、左右方向中央部から左右に向かうに従って徐々に低くなるアーチ状に形成され、前部側から後部側にかけて後上がりに傾斜されているので、ルーフ20上面の前端側から後部側にかけて降った雨水は、ルーフ20上を左右両側に向けて流れると共に、前方側に向けて流れる。そして、ルーフ20の前端部に左右方向に長い前雨樋35が設けられ、前雨樋35は下方に凹んだ雨受け凹部37と雨受け凹部37の前後方向外端から起立した雨堰き止め部39とが形成されており、雨受け凹部37は左右方向中央部から両端部に向けて徐々に下降し、前雨樋35の雨受け凹部37の左右両端は前支柱21の上端部に向けて開口されているので、雨水は雨堰き止め部39に堰き止められて雨受け凹部37に入り、雨受け凹部37に入った雨水は左右方向両側に流れて一対の前支柱21の上端部に誘導され、前支柱の上端部から前支柱21を伝わって下方に排出される。
【0027】
また、ルーフ20上面の後部側よりも後方に降った雨水は、左右両側に向けて流れると共にルーフ20の後方側に流れる。そして、ルーフ20の後端部に左右方向に長い後雨樋36が設けられ、後雨樋36は下方に凹んだ雨受け凹部38と雨受け凹部38の前後方向外端から起立した雨堰き止め部40とが形成されており、雨受け凹部38は左右方向中央部から両端部に向けて徐々に下降し、後雨樋36の雨受け凹部38の左右両端は後支柱22の上端部に向けて開口されているので、雨水は雨堰き止め部40に堰き止められて雨受け凹部38に入り、雨受け凹部38に入った雨水は左右方向両側に流れて後支柱22の上端部に誘導され、後支柱の上端部から後支柱22を伝わって下方に排出される。
【0028】
従って、ルーフ20上面に降った雨水は一対の前支柱21及び後支柱22の上端部に誘導されて前支柱21及び後支柱22を伝わって下方に排出され、ルーフ20の前雨樋35や後雨樋36の左右方向中途部から雨水が垂れることがなくなる。
また、ルーフ20の上面は上方に突出したルーフ凸部43と下方に没入したルーフ凹部44とが中央から左右両側にかけて交互に設けられ、左右のルーフ凹部44はルーフ20の後部から前部にかけて左右方向内方へ傾斜されているので、ルーフ20上面の前端側から後部側にかけて降った雨水であってルーフ凹部44上を流れる雨水は、後から前に流れながら徐々に左右方向中央に集まって前雨樋35の雨堰き止め部39で堰き止められる際に、左右の雨水がぶつかりあって雨水の流速が抑制され、その後、前雨樋35の中央部側から雨受け凹部37を通って左右方向外方に流れて行き、この点からも雨水は一対の前支柱21の上端部から前支柱21を伝わって下方に良好に排出される。
【0029】
また、ルーフ20上面は後部の高位置から後端にかけて下がっており、ルーフ凸部43、ルーフ凹部44の後部が左右方向内方に屈曲されてルーフ20の後部で上下方向に交互に配置されているので、ルーフ20上面の後部側よりも後方に降った雨水は、ルーフ凸部43で雨水の流速が弱められながら、後方及び左右両側へと流れて、この点からも一対の後支柱22の上端部から後支柱22を伝わって下方に良好に排出される。
【0030】
さらに、ルーフ20の両側部乃至側梁23側に降った雨水は、左右一対の雨樋凹部47に入って、ここを前方に流れ、ルーフ20の前端側で前雨樋35の雨堰き止め部39で堰き止められ、雨受け凹部37を通って一対の前支柱21の上端部から前支柱21を伝わって下方に排出される。
なお、前記実施の形態では、ルーフ20は金属製の薄板材から形成されされているが、これに代え、ルーフ20を合成樹脂その他で形成するようにしてもよい。また、前支柱21と後支柱22と側梁23とを別体に構成して、溶接や連結部材等で連結するようにしてもよい。前支柱21と後支柱22と側梁23とを側梁23の前後方向中途部で分割した状態に形成して側梁23の前側と後側とを溶接や連結部材等で連結するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0031】
1 バックホー
5 キャノピ装置
20 ルーフ
21 前支柱
22 後支柱
23 側梁
35 前雨樋
36 後雨樋
37 雨受け凹部
38 雨受け凹部
39 雨堰き止め部
40 雨堰き止め部
43 ルーフ凸部
44 ルーフ凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の前支柱(21)と、左右一対の後支柱(22)と、前後に対応する前支柱(21)の上端部と後支柱(22)と上端部とを連結する左右一対の側梁(23)とを備え、一対の側梁(23)間にルーフ(20)が設けられた作業車のキャノピ装置であって、
前記ルーフ(20)は、左右方向中央部から左右に向かうに従って徐々に低くなるアーチ状に形成され、前部側から後部側にかけて後上がりに傾斜され、かつ前部側と後部側とが前後方向外端に行くに従って徐々に下方に向かうように湾曲形成されており、
ルーフ(20)の前端部と後端部とに左右方向に長い前雨樋(35)と後雨樋(36)とが設けられ、各雨樋(35,36)は下方に凹んだ雨受け凹部(37,38)と雨受け凹部(37,38)の前後方向外端から起立した雨堰き止め部(39,40)とが形成されており、
前記雨受け凹部(37,38)は左右方向中央部から両端部に向けて徐々に下降し、前雨樋(35)の雨受け凹部(37,38)の左右両端は前支柱(21)の上端部に向けて開口され、後雨樋(36)の雨受け凹部(37,38)の左右両端は後支柱(22)の上端部に向けて開口されていることを特徴とする作業車のキャノピ装置。
【請求項2】
ルーフ(20)の上面は上方に突出したルーフ凸部(43)と下方に没入したルーフ凹部(44)とが中央から左右両側にかけて交互に設けられ、左右のルーフ凹部(44)はルーフ(20)の後部から前部にかけて左右方向内方へ傾斜されていることを特徴とする請求項1に記載の作業車のキャノピ装置。
【請求項3】
前記ルーフ凸部(43)、ルーフ凹部(44)の後部が左右方向内方に屈曲されてルーフ(20)の後部で上下方向に交互に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の作業車のキャノピ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−30605(P2012−30605A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−169243(P2010−169243)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(000001052)株式会社クボタ (4,415)
【Fターム(参考)】