説明

作業車両

【課題】 本発明の課題は、騒音が低減されるとともに、オペレータの視界を広げられるとともに操作エリア内の明るさが確保され、しかも低コストかつ軽量なヘッドガードを備える作業車両を提供することにある。
【解決手段】 本発明に関わる作業車両は、運転席7に着座したオペレータを保護するプロテクトフレーム10を備えて成る作業車両1であって、プロテクトフレーム10におけるオペレータの頭上に配設されるヘッドガード12は、板状の防振材12a2が単数または複数枚密着し重ねて接合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転席に着座したオペレータを保護するプロテクトフレームの防音性を向上した作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
作業車両の一態様であるフォークリフト100は、図7に示すように、車両本体101の前方に作業機102が装備されている。
【0003】
フォークリフト100は、車両本体101を走行させたり、フォーク103をマスト105に沿って上下方向に昇降動作させるとともにチルト動作させることにより、フォーク103上の荷の運搬等の各種作業が行なわれる。
【0004】
フォークリフト100の運転は、オペレータがプロテクトフレーム110で保護される操作エリア100a内の運転席104に着座し、ハンドル106、操作レバー等を適宜、操作することによって行なわれる。
【0005】
ところで、プロテクトフレーム110は、安全上、積み荷が落下した場合にも大丈夫なように充分な強度を有することが要求され、過酷な強度テストが行なわれている。
【0006】
そのため、プロテクトフレーム110は、左右一対のフロントステー111f、111fとルーフステー111t、111tとリアステー111r、111rとを有するとともに、オペレータの頭上を覆う天板状のヘッドガード112を具え、上記所定の強度を有するように構成されている。
【0007】
ところで、フォークリフトは、市場、工場内等の薄暗い場所でも使用される。
【0008】
そのため、図8に示すフォークリフト200のように、プロテクトフレーム210のヘッドガード212を、例えば厚さ12mm、高さ25mmの寸法の断面矩形状の鋼製のフラットバー212tを格子状に形成し、フラットバー212t間の空間を利用して運転席
204に着座するオペレータの明るさを確保している。
【0009】
なお、図8に示すフォークリフト200において、プロテクトフレーム210のヘッドガード212以外の構成要素は図7に示すフォーク100と同様であるから、フォークリフト100の構成要素の符号の100の位を200の位に変えて示し、詳細な説明は省略する。
【0010】
なお、本願に係る文献公知発明としては、下記の特許文献1、2がある。
【特許文献1】実開平6−10288号公報
【特許文献2】特開平11−292488号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、図7に示すフォークリフト100は、プロテクトフレーム110のヘッドガード112が平面状に延在し面が広いため、走行時のタイヤ、パワーライン等を発生源とする振動音の伝播がし易く、運転席104に着座したオペレータの耳元の騒音が大きい。
【0012】
また、ヘッドガード112が平面状に延在し操作エリア100a内を覆うため、市場、工場内等の暗がりで作業する際、乏しい光が更に遮られ、作業上の問題となる場合がある。
【0013】
一方、図8に示すフォークリフト200は、断面矩形状のフラットバー212tを格子状に形成したヘッドガード212を用いるため、走行時のタイヤ、パワーライン等を発生源とする振動音の伝播が低減され、運転席204に着座したオペレータの耳元の騒音が防止されている。
【0014】
しかし、このヘッドガード212は、断面矩形状のフラットバー212tを格子状に形成しているため、オペレータから見た目が角張っている鉄のフラットバー212tが視認され、ヘッドガード212の構造が簡単、シンプルという利点はあるものの、見た目が悪く、製品のデザイン上、問題がある。
【0015】
そこで、ヘッドガードを、薄い鋼板をプレス加工によって細いメンバとして格子状に形成した場合には、該メンバの面積が広く、上述と同様な騒音の問題が発生し易い。
【0016】
また、騒音の低減策として適用される制振材、吸音材は、高価であり、コスト増の起因となる。
【0017】
本発明は上記実状に鑑み、騒音が低減されるとともに、オペレータの視界を広げられるとともに操作エリア内の明るさが確保され、しかも低コストかつ軽量なヘッドガードを備える作業車両の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するべく、本発明の請求項1に関わる作業車両は、運転席に着座したオペレータを保護するプロテクトフレームを備えて成る作業車両であって、前記プロテクトフレームにおける前記オペレータの頭上に配設されるヘッドガードは、板状の防振材が単数または複数枚密着し重ねて接合されている。
【0019】
本発明の請求項2に関わる作業車両は、請求項1に記載の作業車両において、前記ヘッドガードは、上方が開放された断面略凹字状に形成され該略凹字状の溝内に板状の防振材が単数または複数枚密着し重ねて接合されるとともに、格子状に配設された格子ビームを有している。
【0020】
本発明の請求項3に関わる作業車両は、請求項1または請求項2に記載の作業車両において、前記板状の防振材は、鋼板である。
【0021】
本発明の請求項4に関わる作業車両は、請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載の作業車両において、前記ヘッドガードにおける防振材の板厚は、該防振材の接合箇所の板厚より薄いことを特徴としている。
【発明の効果】
【0022】
以上、詳述した如く、本発明の請求項1に関わる作業車両は、運転席に着座したオペレータを保護するプロテクトフレームを備えて成る作業車両であって、前記プロテクトフレームにおける前記オペレータの頭上に配設されるヘッドガードは、板状の防振材が単数または複数枚密着し重ねて接合されるので、走行時のタイヤ、パワーライン等を発生源として伝播される振動のエネルギーを摩擦熱エネルギーに変換させることにより該振動の減衰が早まり、振動の伝播音を抑制することができ、騒音を下げることが可能である。
【0023】
また、防振材は板状であるので、板金で構成でき、低コストである。
【0024】
本発明の請求項2に関わる作業車両のヘッドガードは、上方が開放された断面略凹字状に形成され該略凹字状の溝内に板状の防振材が単数または複数枚密着し重ねて接合されるとともに、格子状に配設された格子ビームを有するので、走行時のタイヤ、パワーライン等を発生源として伝播される振動のエネルギーを摩擦熱エネルギーに変換させることにより該振動の減衰が早まり、振動の伝播音を抑制することができ、騒音を下げることが可能である。
【0025】
また、防振材は板状であるので、板金で構成でき、低コストである。
【0026】
また、ヘッドガードの格子ビームは、格子状に配設されるので、オペレータの広い視界を確保でき、また、外部の光を格子ビーム間を通過させ操作エリア内の明るさを得られる。
【0027】
また、ヘッドガードの格子ビームは、断面略凹字状の形状であり、格子状に形成されるので、薄い板状の格子ビームで所定の強度を達成できる。
【0028】
また、ヘッドガードの格子ビームは、略凹字状の形状であるため、下方のオペレータからは、断面略凹字状の形状の下面しか視認されることはなく、見栄えが良い。
【0029】
本発明の請求項3に関わる作業車両は、板状の防振材が鋼板であるので、安価である。
【0030】
本発明の請求項4に関わる作業車両は、ヘッドガードにおける防振材の板厚が該防振材の接合箇所の板厚より薄いので、防振材が少ない原材料の使用量で済み、原材料費が少なく済み、コスト低減が可能であり、また、軽量である。
【0031】
また、防振材を多数枚重ねて接合しても重量の増加が少なく済み、軽量かつ小占有スペースでありながら、大きな防振、騒音低減効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0033】
本発明を適用した作業車両の一態様であるフォークリフト1は、斜め後方から見た斜視図の図1に示すように、車両本体1Hの前方に作業機2が装備されている。
【0034】
フォークリフト1は、車両本体1Hを走行させたり、作業機2に設置されるフォーク3を、リフトシリンダ4によってマスト5に沿って上下方向に昇降動作させるとともに、チルトシリンダによって前傾、後傾などのチルト動作させることにより、フォーク3上に載せた荷の運搬作業等を行う。
【0035】
上記作業を行なうためのフォークリフト1の運転は、プロテクトフレーム10で保護される操作エリア1a内に配設される運転席7にオペレータが着座し、ハンドル8、操作レバー、および、オペレータの足元のブレーキペダル9等を適宜、操作することにより行なわれる。
【0036】
上記プロテクトフレーム10は、左右一対の前方のフロントステー11f、11fと上部のルーフステー11t、11tと後方のリアステー11r、11rとを有するとともに、オペレータの頭上を覆う天板状のヘッドガード12を有している。
【0037】
プロテクトフレーム10は、安全上、積み荷がヘッドガード12等に落下した場合にも大丈夫なように、充分な強度を有するように構成されている。
【0038】
プロテクトフレーム10におけるヘッドガード12は、その斜視図の図2に示すように、車両本体1H前後方向に延在するとともに外周部に配置される左サイドメンバ12lおよび右サイドメンバ12rと、車両本体1H左右方向に延在するとともに外周部に配置される前クロスメンバ12fおよび後クロスメンバ12bとが、各々の端部が溶接によって固定され矩形状の外枠を形成している。
【0039】
上記前クロスメンバ12fおよび後クロスメンバ12bは、鋼製のプレス加工品であり、後クロスメンバ12bは、格子ビーム12a、12a、…が固定される略U字状凹部12b1が形成され、また、前クロスメンバ12fは、格子ビーム12a、12a、…を固定するための支持バー12f1が固定されている。
【0040】
上記左サイドメンバ12lおよび右サイドメンバ12rは、鋼製のプレス加工品であり、横断面L字状に形成されている。
【0041】
また、ヘッドガード12は、格子状に配設される複数の格子ビーム12a、12a、…を有しており、複数の格子ビーム12a、12a、…は、前クロスメンバ12fおよび後クロスメンバ12bに掛け渡され溶接で固定されている。
【0042】
また、ヘッドガード12は、補強ビーム12kを有しており、該補強ビーム12kは、格子ビーム12aの中央上部に溶接で固定されるとともに左サイドメンバ12lおよび右サイドメンバ12rに掛け渡され溶接で固定されている。
【0043】
上記補強ビーム12kは、鋼製のプレス加工品であり、図2に示すように、断面矩形状を呈して棒状に形成されている。
【0044】
上記格子ビーム12aは、図2のA部拡大図の図3に示すように、横断面略U字状に形成された例えば板厚3.2mmの鋼板のプレス加工品の主格子ビーム(防振材の接合箇所)12a1と、横断面が略U字状に形成された例えば板厚0.6mmの鋼板のプレス加工品の2〜3枚の防振ビーム(防振材)12a2とを有しており、格子ビーム12aの分解状態を表す図4に示すように、主格子ビーム12a1のU字溝内に2〜3枚の防振ビーム12a2が密着して重ね合わせ固定されている。
【0045】
主格子ビーム12a1と防振ビーム12a2、…との固定は、格子ビーム12aの上面部12a0(図3参照)、すなわち図4に示す主格子ビーム12a1の上部12a10と防振ビーム12a2、…の上面12a20、…とを長手方向に亘って断続的に溶接している。
【0046】
なお、主格子ビーム12a1と防振ビーム12a2、…との固定方法は、溶接以外に主格子ビーム12a1と防振ビーム12a2、…とをプレスで固定しても良いし、或いは、主格子ビーム12a1と防振ビーム12a2、…とに雌ネジを切り、雄ネジで固定しても良いし、或いは、主格子ビーム12a1と防振ビーム12a2、…とに固定用の穴を開けてボルトとナットで固定しても良い等、その固定法は上述の溶接に限定されるものではない。
【0047】
図5(a)は、主格子ビーム12a1および防振ビーム12a2、…の断面形状を示した概念図であり、図5(b)〜図5(d)は、図5(a)に示す主格子ビーム12a1と防振ビーム12a2、…の断面形状に対する変形例を示した概念図である。
【0048】
図5(b)に示す変形例の主格子ビーム(防振材の接合箇所)22a1と防振ビーム(防振材)22a2は、上側に開く略コ字状の断面形状を呈している。
【0049】
また、図5(c)に示す変形例の主格子ビーム(防振材の接合箇所)32a1と防振ビーム(防振材)32a2は、U字状の断面形状を呈している。
【0050】
また、図5(d)に示す変形例の主格子ビーム(防振材の接合箇所)42a1と防振ビーム(防振材)42a2は、v字状の断面形状を呈している。
【0051】
このように、主格子ビーム12a1と防振ビーム12a2は、さまざまの断面形状が可能であり、上側に開く略凹字状の形状を呈して構成されている。
【0052】
上記構成によれば、ヘッドガード12の主格子ビーム12a1の略凹字状の溝内に防振ビーム12a2、…を密着して重ね合わせることにより、走行時のタイヤ、パワーライン等を発生源として伝播される振動のエネルギーを摩擦熱エネルギーに変換させることにより、該振動の減衰が早まり、振動の伝播音を抑制することができ、騒音を下げることが可能である。 この騒音低減効果は、騒音低減を目的とする制振材、吸音材よりも効果が高い。
【0053】
また、ヘッドガード12の主格子ビーム12a1および防振ビーム12a2、…は、板金構成部品であるため、比較的安価に製造でき、耐久性、耐侯性にも優れる。
【0054】
また、ヘッドガード12の格子ビーム12aは、格子状に構成されるので、オペレータの広い視界を確保できるとともに、外部の光を格子ビーム12a間を通過させることが可能であり、操作エリア1a内の明るさを得られる。
【0055】
また、ヘッドガード12の格子ビーム12aは、断面略凹字状の形状に形成されるとともに格子状に配設されるので、板厚の薄い鋼板を用いても所定の強度を達成できる。
【0056】
また、ヘッドガード12の格子ビーム12aは、薄い鋼板で形成できるため、少ない原材料の使用量で済み、原材料費が少なく済み、コスト低減が可能であり、軽量である。
【0057】
また、ヘッドガード12の格子ビーム12aは、略凹字状の形状であるため、下方のオペレータからは、断面略凹字状の形状の下面しか視認されることはなく、見栄えが良い。
【0058】
なお、上述の実施例1では、ヘッドガード12における主格子ビーム12a1の略凹字状の溝内に防振ビーム12a2、…を2〜3枚、密着して重ね合わせる場合を例示して説明したが、複数枚であれば2〜3枚に限定されることはない。
【0059】
また、主格子ビーム12a1の略凹字状の溝内に防振ビーム12a2を単数、密着して重ね合わせても、上記と同様な作用効果が得られる。
【0060】
また、上述の実施例1では、防振ビーム12a2の板厚が、接合箇所の主格子ビーム12a1の板厚より薄い場合を例示して説明したが、防振ビーム12a2の板厚が接合箇所の主格子ビーム12a1の板厚と同等またはより厚い場合にも、上記と同様な所定の作用効果が得られる。
【実施例2】
【0061】
次に、フォークリフト1の実施例2のプロテクトフレーム50について、プロテクトフレーム50の斜視図の図6を用いて説明する。
【0062】
プロテクトフレーム50におけるヘッドガード52以外の構成は、実施例1のプロテクトフレーム10と同様であるから、実施例1のプロテクトフレーム10の構成要素の10の位の符号を50の位の符号に変えて示し、詳細な説明は省略する。
【0063】
プロテクトフレーム50におけるヘッドガード52は、図6に示すように、車両本体1H前後方向に延在するとともに外周部に配置される左サイドメンバ52lおよび右サイドメンバ52rと、車両本体1H左右方向に延在するとともに外周部に配置される前クロスメンバ52fおよび後クロスメンバ52bとが、各々の端部が溶接によって固定され、矩形状の外枠を形成している。
【0064】
そして、ヘッドガード52は、上記外枠に固定される鋼板のプレス加工品である天板53を有している。
【0065】
この天板53の前方部53αには、オペレータの視界を広げるとともに、外部の光を透過させて明るさを確保するための複数の視界窓53a1、…が形成されており、天板53の後方部53βには、強度を確保するための複数の凸部53tが形成されている。
【0066】
上記天板53の前方部53α上には、雨よけの透明なアクリル等の樹脂製板53a2が配設されており、また、ヘッドガード52の強度を確保するため、補強ビーム52kが天板53、左サイドメンバ52lおよび右サイドメンバ52rに固定されている。
【0067】
上記天板53の後方部53βの凸部53t上の平面(防振材の接合箇所)には、天板53の板厚3.2mmより薄い例えば板厚0.6mmの鋼板の防振板(防振材)53sが2〜3枚、周囲を溶接され密着し重ねて接合されている。
【0068】
なお、数枚の防振板53sの凸部53t上への接合は、上記溶接以外に、防振板53bの端部、中央部等をボルトで締め付け、密着させ重ねて接合しても良く、防振板53bの凸部53t上への接合方法は溶接に限定されるものではない。
【0069】
上記構成によれば、ヘッドガード52の天板53の複数の凸部53t上の平面に天板53より薄い板厚の数枚の防振板53sを密着して重ね合わせることにより、走行時のタイヤ、パワーライン等を発生源として伝播される振動のエネルギーを摩擦熱エネルギーに変換させ、該振動の減衰が早まり、振動の伝播音を抑制することができ、騒音を下げることができる。
【0070】
この騒音低減効果は、騒音の低減を目的とする制振材、吸音材よりも効果が高い。
【0071】
また、ヘッドガード52の天板53の防振板53sは、板金構成部品であるため、比較的安価に製造できる。
【0072】
なお、上述の実施例では、ヘッドガード52の天板53上に防振板53sを2〜3枚、密着して重ね合わせる場合を例示して説明したが、複数枚であれば2〜3枚に限定されることはない。
【0073】
また、ヘッドガード52の天板53上に単数の防振板53bを密着して重ね合わせても、上記と同様な作用効果が得られる。
【0074】
また、上述の実施例2では、防振板53bの板厚が、接合箇所のヘッドガード52の天板53の板厚より薄い場合を例示して説明したが、防振板53bの板厚が接合箇所の天板53の板厚と同等またはより厚い場合にも、上記と同様な所定の作用効果が得られる。
【0075】
また、上述の実施例1、2では、防振板として鋼板を例示して説明したが、鋼板以外の金属材料、高強度樹脂等、板状の防振材であれば鋼板以外の材料も適用可能であり、鋼板に限定されることはない。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明の活用例として、フォークリフトを例示して説明したが、作業車両であれば、フォークリフトに限定されることはなく、幅広く本発明を適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の実施例に関わるフォークリフトを斜め後方から見た斜視図。
【図2】実施例のフォークリフトのヘッドガードを示す斜視図。
【図3】図2のA部拡大図。
【図4】図3に示す格子ビームの分解状態を示す斜視図。
【図5】(a)は、主格子ビームと防振ビームの略U字状の断面形状を示す概念図、(b)〜 (d)は、主格子ビームと防振ビームの断面形状の変形例を示す概念図。
【図6】実施例2のヘッドガードを含むプロテクトフレームを示す斜視図。
【図7】従来のフォークリフトを示す斜視図。
【図8】従来のフォークリフトを示す斜視図。
【符号の説明】
【0078】
1…フォークリフト(作業車両)、
7…運転席、
10、50…プロテクトフレーム、
12、52…ヘッドガード、
12a…格子ビーム、
12a1…主格子ビーム(防振材の接合箇所)、
12a2…防振ビーム(防振材)、
22a1…主格子ビーム(防振材の接合箇所)、
22a2…防振ビーム(防振材)、
32a1…主格子ビーム(防振材の接合箇所)、
32a2…防振ビーム(防振材)、
42a1…主格子ビーム(防振材の接合箇所)、
42a2…防振ビーム(防振材)42a2、
53s…防振板(防振材)、
53t…天板の後方部の凸部上の平面(防振材の接合箇所) 。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転席に着座したオペレータを保護するプロテクトフレームを備えて成る作業車両であって、
前記プロテクトフレームにおける前記オペレータの頭上に配設されるヘッドガードは、板状の防振材が単数または複数枚密着し重ねて接合される
ことを特徴とする作業車両。
【請求項2】
前記ヘッドガードは、上方が開放された断面略凹字状に形成され該略凹字状の溝内に板状の防振材が単数または複数枚密着し重ねて接合されるとともに、格子状に配設された格子ビームを有する

ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記板状の防振材は、鋼板である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
前記ヘッドガードにおける防振材の板厚は、該防振材の接合箇所の板厚より薄い
ことを特徴とする請求項1から請求項3のうちの何れか一項に記載の作業車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−162751(P2008−162751A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−353927(P2006−353927)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【出願人】(000184643)コマツユーティリティ株式会社 (106)
【出願人】(000001236)株式会社小松製作所 (1,686)
【Fターム(参考)】