説明

作業車両

【課題】フェンダや、ウインカーランプおよびコンビネーションランプなどの組付け性やメンテナンス性を向上させるとともに、燃料タンクの上面を保護可能とするフェンダ構成にすることで、作業性および耐久性を向上させた作業車両を提供する。
【解決手段】運転席および燃料タンクを支持するフロアフレーム23の左右端部に、左右一対の各フェンダを支持し、フェンダの後部には、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22を備え、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22は、フロアフレーム23に取付けて、フェンダとは別体に備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転席および燃料タンクを支持するフロアフレームの左右端部に、左右一対の各フェンダを支持し、フェンダの後部には、ウインカーランプおよびコンビネーションランプを備える作業車両に関し、より詳細には、ウインカーランプおよびコンビネーションランプは、フロアフレームに取付けて、フェンダとは別体に備える作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の作業車両の一例としてのホイール式トラクタには、例えば、後輪上方に運転席および該運転席の後方に燃料タンクをそれぞれ配置するとともに、該運転席の左右側方であって、左右後輪の前部及び上部を覆うように左右フェンダが配設され、これらフェンダの後端面には、ウインカーランプや、ウインカーランプおよびテールランプなどを組み合わせたコンビネーションランプなどのランプが取付けられているもの(例えば特許文献1および特許文献2)がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−18881号公報
【特許文献2】特開2001−10540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような作業車両では、上記のようなランプがフェンダに一体成形で嵌設または内装されるなど、フェンダにランプを取付けた構成としているため、例えば車両製造時などには、まず、ランプを備えたフェンダを車体に取付けた後、車体側のハーネスと、ランプ側のハーネスとを連結させなければならず、予め車体に取付けたフェンダが、ハーネスを連結させる作業の邪魔となり、作業者は、それら作業を無理な姿勢で行わなければならず、このようなフェンダやランプの組付け作業(メンテナンス作業も含む)が困難となっており、作業効率が悪いという問題があった。また、このような左右フェンダの間であって、運転席後方に配設された燃料タンクは、上方に開放された上面が、雨や跳ね返った土などにさらされ、燃料タンクの耐久性を縮めてしまう問題もあった。
そこで、この発明の目的は、ウインカーランプおよびコンビネーションランプをフェンダとは別体で車体に設置し、それらの組付け性やメンテナンス性を向上させるとともに、燃料タンクの上面を保護可能とするフェンダ構成にすることで、作業性および耐久性を向上させた作業車両を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため、請求項1に記載の発明は、運転席および燃料タンクを支持するフロアフレームの左右端部に、左右一対の各フェンダを支持し、前記フェンダの後部には、ウインカーランプおよびコンビネーションランプを備える作業車両において、前記ウインカーランプおよびコンビネーションランプは、前記フロアフレームに取付けて、前記フェンダとは別体に備えることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記ウインカーランプおよびコンビネーションランプは、前記フロアフレームの中途部に設けたステー上に取付けることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記フェンダの後部には、前記ウインカーランプおよびコンビネーションランプを挿通させる挿通孔を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記フェンダは、左右の該フェンダ後部を連結するとともに、前記燃料タンクの上方を覆設する連結部材を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、運転席および燃料タンクを支持するフロアフレームの左右端部に、左右一対の各フェンダを支持し、フェンダの後部には、ウインカーランプおよびコンビネーションランプを備える作業車両において、ウインカーランプおよびコンビネーションランプは、フロアフレームに取付けて、フェンダとは別体に備えるので、それらウインカーランプおよびコンビネーションランプの組付け作業を、フェンダの組付け作業よりも前に行うことができ、作業者は、フェンダに邪魔されることなく、容易に車体側のハーネスと、ウインカーランプおよびコンビネーションランプ側のハーネスとを接続させることができる。従って、作業性およびメンテナンス性を向上させた作業車両を提供することができる。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、ウインカーランプおよびコンビネーションランプは、フロアフレームの中途部に設けたステー上に取付けるので、ウインカーランプおよびコンビネーションランプを安定した部材に固定設置できるとともに、フェンダの組付け作業前に、容易に車体側のハーネスと、ウインカーランプおよびコンビネーションランプ側のハーネスとを接続させることができる。従って、作業性を向上させた作業車両を提供することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、フェンダの後部には、ウインカーランプおよびコンビネーションランプを挿通させる挿通孔を備えるので、組付作業時やメンテナンス作業時に、先にステーに取付けたウインカーランプおよびコンビネーションランプを、挿通孔に挿通させることで、車体にフェンダを容易に組付けることができる。従って、作業性を向上させた作業車両を提供することができる。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、フェンダは、左右フェンダ後部を連結するとともに、燃料タンクの上方を覆設する連結部材を備えるので、この連結部材が、燃料タンクの上面を、雨水や、跳ね返った泥や土などから保護し、燃料タンクの耐久性を維持するとともに、これら左右フェンダおよび連結部材を一体成形させることで、燃料タンク保護のための連結部材を別途組付ける必要がなく、組付作業性を向上させることができる。従って、耐久性および作業性を向上させた作業車両を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施例に係る作業車両としての、ロプス仕様のホイール式トラクタの左側面図である。
【図2】同トラクタの平面図である。
【図3】フェンダ間に設置された運転席周辺を前方から見た斜視図である。
【図4】ミッションケース上に取付けたフロアフレームの説明図である。
【図5】運転席を取り外して示したフロアフレームの斜視図である。
【図6】フロアフレームを前方から見た拡大斜視図である。
【図7】燃料タンクの取付構造を示すフロアフレームを後方から見た斜視図である。
【図8】ステー上の取付体に取付けた車体左側に備えるウインカーランプおよびコンビネーションランプの斜視図である。
【図9】フェンダを後方から見た斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。
図1は本発明の一実施例に係るロプス仕様のホイール式トラクタの左側面図、図2は同トラクタの平面図である。なお、図に例示したトラクタは、ホイール式トラクタに限定されず、クローラ式トラクタなどであってもよい。
【0015】
このホイール式のトラクタ1は、図1〜2に示すように、前輪2および後輪3を備え、前輪2の上方であって車体フレーム4上にボンネット5を形成し、その内側には原動機部としての図示しないエンジンを配置するとともに、このエンジンの後方には順にそれぞれ図示しないクラッチハウジングおよび後述のミッションケース8が備えられる。
【0016】
そして、ボンネット5に連設したダッシュボード9の後方には、上方にステアリングハンドル11を突設させたステアリングコラム12を設置し、このステアリングコラム12の下方には、フロアパネル13を設け、このフロアパネル13上には、フートアクセルペダル14などを配設して、操縦機構10を構成するとともに、この操縦機構10の後部には、運転席15などが設けられる。
【0017】
さらに、この運転席15は、後輪3の上方であって、前部を下方に屈曲させた形状を有する左右一対のフェンダ16間に配置され、この運転席15の後方には燃料タンク17が配設される。また、フェンダ16は、例えば、副変速レバーやPTOレバーなどの各種操作レバー18が配置されている。
【0018】
また、左右のフェンダ16後端部には、後述するウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22が取付けられている。なお、符号20は、門柱形状を有するロプスフレームである。
【0019】
次に、本願発明の特徴である、フェンダおよびライトについて、その具体的構成を説明する。図3はフェンダ間に設置された運転席周辺を前方から見た斜視図、図4はミッションケース上に取付けたフロアフレームの説明図、図5は運転席を取り外して示したフロアフレームの斜視図、図6はフロアフレームを前方から見た拡大斜視図、図7は燃料タンクの取付構造を示すフロアフレームを後方から見た斜視図、図8はステー上の取付体に取付けた車体左側に備えるウインカーランプおよびコンビネーションランプの斜視図、図9はフェンダを後方から見た斜視図である。
【0020】
まず、図3〜5に示すように、運転席15の下方には、ミッションケース8が配置されており、このミッションケース8上に取付けられたフロアフレーム23に、運転席支持部材aを介して運転席15が取付けられている。
【0021】
このフロアフレーム23は、図6にも示すように、前後に2本の金属類からなる横フレーム部材24,25を並設するとともに、後部の横フレーム部材25の左右両端部から後方に向けて、後部を上方に傾斜させた金属類からなる左右の縦フレーム部材26,27から構成される。
【0022】
そして、これら横フレーム部材24,25上には、金属類からなる運転席支持部材aがボルト締結などで固定されるとともに、横フレーム部材25の左右両端部には、縦フレーム部材26,27の前端部をボルト締結などして、横フレーム部材25に縦フレーム部材26,27が固定される。なお、運転席15は、上述した運転席支持部材a上にボルト締結などで固定される。
【0023】
また、運転席15後方に配置される燃料タンク17は、図7に示すように、横フレーム部材25の後端部および縦フレーム部材26,27の背面に取付けられるが、この場合、燃料タンク17には前面下部および背面左右両端部には、ボルト孔を穿設した鍔部17aが燃料タンク17と一体成形されており、これら鍔部17aのボルト孔と、横フレーム部材25の後端部および縦フレーム部材26,27の背面に穿設したボルト孔とを合わせてボルト締結により、燃料タンク17が、横フレーム部材25の後端部および縦フレーム部材26,27の背面に固定される。
【0024】
そして、上述した縦フレーム部材26,27のそれぞれ中途部には、前部を上方に傾斜させた金属類からなる棒状のステーs1が、ボルト締結などにより固定されるとともに、これらステーs1の前端部には、金属類からなる板状のステーs2がステーs1に、その前端部をボルト締結などさせて、車体後方へ向け、略水平に固定される。
【0025】
さらに、これらステーs2上には、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22を取付ける、金属類からなる取付体28が、ボルト締結または溶接などにより取付けられる。
【0026】
これら取付体28は、図8に示すように、略凸形状を有し、上面には、ウインカーランプ21を取付けるための取付孔29が穿設されるとともに、背面には、コンビネーションランプ22を嵌設するための長方形状の枠体30が形成される。
【0027】
このウインカーランプ21は、ハザードランプを兼用するもので、例えば、支持柱21a上に設けられたプラスチック樹脂などの材質で構成される背面視円状のケース21b内に、ハーネスhを接続したランプが内設され、このケース21bの正面および背面には、赤色で半透明な窓21cが装着されるものである。従って、ウインカーランプ21は、車体の前方および後方の両方から視認可能な構造とされる。なお、ウインカーランプ21は、ケース21b全体を赤色半透明に構成してもよい。
【0028】
一方、コンビネーションランプ22は、直方体形状を有するプラスチック樹脂などの材質で構成され、内部を2つに仕切り、それぞれにハーネスhを接続したランプを内設する箱体22aの背面であって、例えば、取付位置での外側には、ウインカーおよびハザードを兼用した、オレンジ色の半透明な窓22bが装着されるとともに、内側には、テールランプとしての赤色の半透明窓22cが装着される。なお、ハーネスhは、ボンネット5内の図示しないバッテリから、不図示のエアカットプレートを介して、図例のようにミッションケース8の側部に沿い、運転席15下方の横フレーム部材24,25間まで延設されるとともに、この運転席15下方で分岐し、左右の縦フレーム部材26,27に沿わせて各ステーs2上においてさらに分岐させ、左右各ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22に接続している。
【0029】
なお、上述したウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22の形状や半透明窓の色は限定されない。また、コンビネーションランプ22は、ウインカーおよびテールランプの構成に限定されるものではない。
【0030】
次に、上述したフェンダ16は、例えば、FRP(Fiber Reinforced Plastics)や合成樹脂を原料とし、ブロー成形や、射出成形、あるいはガスアシスト成形などで構成され、図9に示すように、左右のフェンダ16それぞれの後端部の上面には、ウインカーランプ21を挿通可能とする挿通孔31が貫設される。
【0031】
また、左右のフェンダ16それぞれの後端部であって、挿通孔31の後方には、コンビネーションランプ22を挿通可能とする挿通孔32が鉛直方向に貫設される。
【0032】
さらに、左右各フェンダ16は、それら後端部の内側に、フェンダ16と同じ材質で、板状の連結部材33を連結させ、これら左右各フェンダ16、連結部材33および底板34が一体成形により構成される。
【0033】
この連結部材33は、フェンダ16の車体組付時において、燃料タンク17の上方に位置し、連結部材33の左側部上には、燃料タンク17の給油口キャップ35を挿通可能とする挿通孔36が貫設される。
【0034】
なお、フェンダ16は、まず、車体右側のフェンダ16上面であって、運転席15の肘置き側方に位置するウインカーランプ21前方には、小物などを収納する図示しない収納スペースを車両下方に向けて凹部状に形成されるとともに、蓋体Cが、該収納スペース後部(側部でもよい)に設けた回動軸sを中心にして、車両前後方向(左右方向でもよい)で前記収納スペースに開閉自在に覆設される。また、蓋体Cの前端部などと、フェンダ16との間には、蓋体Cを施錠する南京錠などの鍵rを設けてもよい。また、蓋体C前方のフェンダ16上面には、PTO入切スイッチ37が設置される。
【0035】
また、車体左側のフェンダ16上面であって、運転席15の肘置き側方に位置するウインカーランプ21前方には、上記同様の、小物などを収納する収納スペースSが、車両下方に向けて凹部状に形成されるとともに、この収納スペースS内の前部には、カップ収納時にカップの滑りを防止する、滑り止め部材(ゴム部材)を備えたカップホルダcが設けられる。そして、収納スペースS前方のフェンダ16上面には、グリップgが取付けられている。なお、例えば、図3に示すように、右フェンダ16の内側上面に形成したレバー溝L1には、それぞれ図示しないドラフトコントロールレバーや、後部作業機操作レバー、前部作業機操作レバーなどの各レバーが設置されるとともに、左フェンダ16の内側上面に形成したレバー溝L2には、それぞれ図示しない主変速レバーや、2駆/4駆切替レバー、副変速レバーなどの各レバーが設置される。
【0036】
ここで、例えば、車両製造時やメンテナンス時などに、フェンダ16や、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22を組付ける際には、まず、縦フレーム部材26,27のそれぞれにステーs1を介して取付けたステーs2上の取付体28における取付孔29に、上方からウインカーランプ21の支持柱21aを挿通し、支持柱21aを、取付体28の上面を挟んでナットなどの締結具によりウインカーランプ21を取付体28の上面に固定する。
【0037】
また、取付体28背面の枠体30に、後方からコンビネーションランプ22を挿通させ、コンビネーションランプ22の両側部と、枠体30の側部とをボルト締結などにより枠体30にコンビネーションランプ22を固定する。
【0038】
次いで、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22のそれぞれに有するハーネスhを、車体(本機)側のハーネスhに接続する。
【0039】
その後、車体上方から、フェンダ16の挿通孔31にウインカーランプ21を挿通させるとともに、フェンダ16の連結部材33における挿通孔36にも、燃料タンク17の給油キャップ35を挿通させる。
【0040】
次いで、フェンダ16を車体前方に向けて若干移動させながらフェンダ16の挿通孔32にコンビネーションランプ22を挿通させる。
【0041】
そして、ステーs1の前端部および縦フレーム部材26,27の後端部と、左右のフェンダ16とをボルト締結により、車体にフェンダ16が組付けられる。
【0042】
このような構成にすることで、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22の組付け作業を、フェンダ16の組付け作業よりも前に行うことができ、作業者は、フェンダ16に邪魔されることなく、容易に車体側の図示しないハーネスと、ランプ側の図示しないハーネスとを接続させることができる。
【0043】
また、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22は、ミッションケース8上のフロアフレーム23中途部にステーs1を介して設けたステーs2上に取付けるので、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22を安定した部材上に固定設置することができる。
【0044】
さらには、フェンダ16の後部に挿通孔31,32を備えるので、先にステーs2に取付けたウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22を、挿通孔31,32に挿通させることで、車体にフェンダ16を容易に組付けることができる。
【0045】
そして、左右のフェンダ16の後部を連結するとともに、燃料タンク17の上方を覆設する連結部材33を備えるので、この連結部材33が、燃料タンク17の上面を、雨水や、跳ね返った泥や土などから保護し、燃料タンク17の耐久性を維持するとともに、これら左右フェンダ16および連結部材33を一体成形させることで、燃料タンク17保護のための連結部材33を別途組付ける必要がなく、組付作業性を向上させることができる。
【0046】
加えて、燃料タンク17や、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22を、フロアフレーム23を構成する縦フレーム部材26,27を兼用して支持できるため、車体を構成する部品点数を削減でき、生産性を向上させることができる。
【0047】
なお、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22を支持させるために、縦フレーム部材26,27に取付けた、ステーs1と、このステーs1に取付けたs2と、このステーs2上に設けた取付体28と(横フレーム部材24,25を含めてもよい)を、予め縦フレーム部材26,27と同じ部材によりフロアフレームとして一体成形して構成することで、それぞれを別途ボルト締結などして取付ける手間がなくなり、車両製造時にさらなる作業効率の向上を図ることができる。
【0048】
以上詳述したように、この例の作業車両(トラクタ1)は、運転席15および燃料タンク17を支持するフロアフレーム23の左右端部に、左右一対の各フェンダ16を支持し、フェンダ16の後部には、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22を備え、ウインカーランプ21およびコンビネーションランプ22は、フロアフレーム23に取付けて、フェンダ16とは別体に備えるものである。
【産業上の利用可能性】
【0049】
なお、上述の例では、作業車両の一例として、農作業車両のホイール式トラクタについて説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、クローラ式トラクタやセミクローラ式トラクタなど、左右フェンダの後部にウインカーランプおよびコンビネーションランプを備えたあらゆる作業車両に適用することができる。
【符号の説明】
【0050】
8 ミッションケース
16 左右フェンダ
17 燃料タンク
21 ウインカーランプ
21a 支持柱
21b ケース
21c,22b 窓
22 コンビネーションランプ
22a 箱体
23 フロアフレーム23
24,25 横フレーム部材
26,27 縦フレーム部材
28 取付体
29 取付孔
30 枠体
31,32,36 挿通孔
33 連結部材
34 底板
35 給油キャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転席および燃料タンクを支持するフロアフレームに、左右一対の各フェンダを支持し、
前記フェンダの後部には、ウインカーランプおよびコンビネーションランプを備える作業車両において、
前記ウインカーランプおよびコンビネーションランプは、前記フロアフレームに取付けて、前記フェンダとは別体に備えることを特徴とする作業車両。
【請求項2】
前記ウインカーランプおよびコンビネーションランプは、前記フロアフレームの中途部に設けたステー上に取付けることを特徴とする、請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記フェンダの後部には、前記ウインカーランプおよびコンビネーションランプを挿通させる挿通孔を備えることを特徴とする、請求項1に記載の作業車両。
【請求項4】
前記フェンダは、左右の該フェンダ後部を連結するとともに、前記燃料タンクの上方を覆設する連結部材を備えることを特徴とする、請求項1に記載の作業車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−126351(P2011−126351A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−284800(P2009−284800)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】