説明

作業車両

【課題】フロアパネルの破損を防止できる安全性を向上させた作業車両を提供する。
【解決手段】車体の後部側に運転席を備えるとともに、車体の前部にはボンネット5を備え、運転席とボンネット5との間にフロアパネルを張設し、車体中央部に配設するミッションケース8より左右側方に前後方向で離間する、一対の横フレーム部材22L,22L´,22R,22R´を延出させ、この横フレーム部材22L,22L´,22R,22R´の各外端部を連結する縦フレーム部材21L,21Rを備え、横フレーム部材22L,22L´,22R,22R´、もしくは/および縦フレーム部材21L,21Rに、フロアパネル13を支持する支持部材26を設けるとともに、支持部材26間に位置する縦フレーム部材21L,21Rに、フロアパネル外端部にかかる荷重衝撃を緩和する、荷重衝撃緩和手段27を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体の後部側に運転席を備えるとともに、車体前部にはボンネットを備え、運転席とボンネットとの間にフロアパネルを張設した作業車両に関し、より詳細には、車体中央部に配設するミッションケースより左右側方に前後方向で離間する、一対の横フレーム部材を延出させ、この横フレーム部材の各外端部を連結する縦フレーム部材を備え、横フレーム部材、もしくは/および縦フレーム部材に、フロアパネルを支持する支持部材を設けるとともに、支持部材間に位置する縦フレーム部材に、フロアパネル外端部にかかる荷重衝撃を緩和する、荷重衝撃緩和手段を設けた作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トラクタなどの作業車両には、例えば、エンジンから後方へ延びるミッションケースで車体を構成し、このミッションケース上に緩衝材を介してフロアパネルを装架するとともに、このフロアパネルの後側に作業者が搭乗して座る操縦席を配設するものであって、この緩衝材を、フロアパネルの前後左右4カ所に設けることで、車体に生じる振動からフロアパネルを防振する(例えば特許文献1)ものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−132309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このような作業車両では、フロアパネルの内側に位置するフロアパネルの前後左右に緩衝材が設けられているため、昇降ステップを用いて、作業者がフロアパネルパネル上に乗り降りする際に、作業者が、フロアパネルの外側端上に足を載せた場合、フロアパネルの外側端が揺動し、作業者に違和感を与えたり、特にフロアステップが樹脂製である場合は、板金製に比べると強度が弱いため、フロアパネルの外側端に荷重と衝撃が頻繁に加わる結果、フロアパネルが破損してしまう恐れがあった。
そこで、この発明の目的は、フロアパネルの破損を防止できる安全性を向上させた作業車両を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
このため、請求項1に記載の発明は、車体の後部側に運転席を備えるとともに、前記車体の前部にはボンネットを備え、前記運転席と前記ボンネットとの間にフロアパネルを張設した作業車両において、前記車体中央部に配設するミッションケースより左右側方に前後方向で離間する、一対の横フレーム部材を延出させ、該横フレーム部材の各外端部を連結する縦フレーム部材を備え、前記横フレーム部材、もしくは/および前記縦フレーム部材に、前記フロアパネルを支持する支持部材を設けるとともに、前記支持部材間に位置する前記縦フレーム部材に、前記フロアパネル外端部にかかる荷重衝撃を緩和する、荷重衝撃緩和手段を設けることを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の作業車両において、前記荷重衝撃緩和手段は、弾性部材であることを特徴とする。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1〜2に記載の作業車両において、前記縦フレーム部材には、上方に突出する突出部を設けるとともに、該突出部に、前記弾性部材を着脱自在に装着したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、車体の後部側に運転席を備えるとともに、車体の前部にはボンネットを備え、運転席とボンネットとの間にフロアパネルを張設した作業車両において、車体中央部に配設するミッションケースより左右側方に前後方向で離間する、一対の横フレーム部材を延出させ、この横フレーム部材の各外端部を連結する縦フレーム部材を備え、横フレーム部材、もしくは/および縦フレーム部材に、フロアパネルを支持する支持部材を設けるとともに、支持部材間に位置する縦フレーム部材に、フロアパネル外端部にかかる荷重衝撃を緩和する、荷重衝撃緩和手段を設けるので、例えば、作業者が昇降ステップを用いてフロアパネル上に乗り降りする際、フロアパネルの外側端位置に足をかけて踏み込んでも、荷重衝撃緩和手段が、フロアパネルにかかる荷重衝撃を吸収するため、フロアパネルの破損を防止することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、荷重衝撃緩和手段は、弾性部材であるので、荷重衝撃を効率的に吸収することができ、フロアパネルの破損を防止できる。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、縦フレーム部材には、上方に突出する突出部を設けるとともに、この突出部に、弾性部材を着脱自在に装着したので、縦フレーム部材の外側端と、フロアパネルの外端部との間隙を可及的に狭くすることができ、フロアパネル外端部の振幅を少なくすることができるとともに、突出部に取付けた弾性部材で荷重衝撃を吸収でき、フロアパネルの破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施例に係る農作業車両としての、ロプス仕様のホイール式トラクタの左側面図である。
【図2】フェンダおよびフロアパネルの斜視図である。
【図3】フロアパネルの平面図である。
【図4】縦フレームおよび横フレームを説明する車両前部の平面図である。
【図5】縦フレームおよび横フレームの拡大斜視図である。
【図6】荷重衝撃緩和手段の拡大斜視図である。
【図7】耐荷重衝撃手段としてダンパ部材であるエアダンパを設置したフロアパネル一端部の背面模式図である。
【図8】耐荷重衝撃手段としてダンパ部材であるオイルダンパを設置したフロアパネル一端部の背面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、この発明を実施するための最良の形態について詳述する。
図1は本発明の一実施例に係るロプス仕様のホイール式トラクタの左側面図である。なお、図に例示したトラクタは、ロプス仕様のホイール式トラクタに限定されず、キャビン仕様や、クローラ式などであってもよい。
【0013】
このホイール式のトラクタ1は、前輪2および後輪3を備え、前輪2の上方であって車体フレーム4上にボンネット5を形成し、その内側には原動機部としてのエンジン6を配置するとともに、該エンジン6の後方には、順に図示しないクラッチハウジングおよび後述のミッションケース8が備えられる。
【0014】
そして、ボンネット5に連設したダッシュボード9の後方には、上方にステアリングハンドル11を突設させたステアリングコラム12を設け、該ステアリングコラム12の下方には、後述するフロアパネル13を設け、このフロアパネル13上には、フートアクセルペダル14などを配設して、操縦機構10を構成するとともに、この操縦機構10の後部には、運転席15などが設けられる。なお、符号20は、機体後部に設けられたロプスフレームである。
【0015】
また、この運転席15は、後輪3の上方であって、前部を下方に屈曲させた形状の左右フェンダ16間に配置され、この運転席15の後方には燃料タンク17が配設される。また左右フェンダ16は、例えば、副変速レバーやPTOレバーなどの各種操作レバー18が配置されている。なお、符号sは、作業者の乗降を補助する昇降ステップである。
【0016】
次に、本願発明の特徴である、フロアパネルについて、その具体的構成を説明する。図2はフェンダおよびフロアパネルの斜視図、図3はフロアパネルの平面図、図4は縦フレームおよび横フレームを説明する車両前部の平面図、図5は縦フレームおよび横フレームの拡大斜視図、図6は荷重衝撃緩和手段の拡大斜視図である。
【0017】
まず、図2〜3および上述したように、合成樹脂などからなるフロアパネル13は、ボンネット5と、運転席15との間に備えられる。なお、フロアパネル13上には、通常フロアシート19が取付けられる。
【0018】
このフロアパネル13の下方には、車体中央部にミッションケース8(図2〜3では図示しない)を配設するとともに、該ミッションケース8の左右側面には、図4に示すように、左右側方に前後方向で離間する、一対の横フレーム部材22L,22L´,22R,22R´をボルト締結などで延出させている。なお、図4では、フロアパネル13を取外して示したものである。さらには、横フレーム部材22L,22L´(22R,22R´)の各外端部(22L,22L´同士および22R,22R´同士)には、これら横フレーム部材22L,22L´(22R,22R´)を連結する縦フレーム部材21L(21R)がボルト締結などで備えられる。なお、縦フレーム部材21L,21Rの後端部は、左右各フェンダ16前端部にボルト締結などして固定されている。
【0019】
なお、車両右側部の横フレーム部材22R´は、ミッションケース8の前部から後方外側へ中途部までを斜設(該斜設部は不図示)するとともに、その後端部を、縦フレーム部材21Rの後端部にボルト締結などして接続している。そして、横フレーム部材22R,22R´の内側部には、フートアクセルペダル14を挟んで縦フレーム部材21Rと平行に縦フレーム部材21R´が設置されており、この縦フレーム部材21R´は、その前端部を横フレーム部材22Rにボルト締結などして固定する。また、縦フレーム部材21R´の後端部は、ミッションケース8の中央近傍から左右方向に突設し、ミッションケース8と、フェンダ16の内側部および連設部との間にボルト締結などして設けられた左右一対の右のフレームfにボルト締結などで固定されている。従って、これら横フレーム部材22R,22R´および縦フレーム部材21R,21R´は、フートアクセルペダル14を上方に突設し易くする、平面視略P字(限定されない)を含む形状で構成されたものである。
【0020】
一方、車両左側部の 横フレーム部材22L,22L´および縦フレーム部材21Lは、平面視略三角形(限定されない)の形状で構成され、さらに、この縦フレーム部材21Lの外側端には、下方に向けて、作業者のフロア21昇降を補助するための昇降ステップsがボルト締結などして取付けられる。
【0021】
なお、昇降ステップsは、上述した車体左画輪部への配設に限られず、車体の左右両側部に設けてもよい。
【0022】
そして、フロアパネル13の中央部は、ミッションケース8が位置するため、ミッションケース8の上面に沿って、上方に突出させた中央突設部23を構成するとともに、中央突設部23の左右側方には、左右サイドフレーム22の上面に沿って中央突設部23の高さ位置よりも低くした左右平坦部24が中央突設部23の左右側面に連設される。
【0023】
また、これらフロアパネル13を構成する、上述した中央突設部23と、左右平坦部24との間は、ボルトなどの締結具25により着脱自在に連設されるもので、フロアパネル13の組立性やミッションケース8のメンテナンス性を向上させている。なお、フロアパネル13の厚みは、例えば、左右平坦部24を支持する強度を必要とする中央突設部23を2.4mmとし、左右平坦部24は2.1mmとすることができる。
【0024】
そして、例えば、横フレーム部材22L,22Rの外側部上や、縦フレーム部材21L,21Rの後端部上、フレームfの外端部上には、防振ゴムで構成される支持部材26が設けられるとともに、ミッションケース8の上面(車体前後方向に2箇所)上には、防振ゴム32が取付けられ、これら支持部材26および防振ゴム32を介して、フロアパネル13が設置される。
【0025】
従って、作業者が、フロアパネル13を踏むなどしてフロアパネル13に生じる荷重が、防振ゴム32で緩衝されるとともに、エンジン6の駆動もしくは車両の走行などにより車両に生じた振動は、これら支持部材26により吸収され、作業者はフロアパネル13上で快適に作業を行うことができる。
【0026】
次に、本願発明のフロアパネル13を支持するフレーム22には、荷重衝撃緩和手段が備えられる。作業者は、フロアパネル13上に昇降する際、昇降ステップsからフロアパネル13上、もしくはフロアパネル13上から昇降ステップsへ足を移動させるとき、フロアパネル13における平坦部24の外端部a上に足を載せることがある。
【0027】
このため、フロアパネル13における平坦部24の外端部aに、作業者の体重などによる荷重が集中し、縦フレーム部材21L上であって、支持部材26間に位置する外端部aが撓み、フロアパネル13が損傷してしまう恐れがあった。
【0028】
そこで、支持部材26間に位置する縦フレーム部材21Lには、フロアパネル13の外端部aにかかる荷重衝撃を緩和する、荷重衝撃緩和手段27が設けられる。なお、以下に述べる荷重衝撃緩和手段27は、左右の縦フレーム部材21L,21Rに設けられるが、昇降ステップsを備える一方の縦フレーム部材21L(21R)に設けてもよい。
【0029】
まず、縦フレーム部材21L,21Rは、図6にも示すように、その外側端部を上方に向け、上端部がフロアパネル13における平坦部24の底部に接触しない程度の高さに突出させた、突出部tを形成する。
【0030】
そして、突出部tの、例えば、前後2箇所(複数箇所)には、荷重衝撃緩和手段27としての、略U字形状の弾性部材28を着脱自在に取付ける。なお、弾性部材28は、硬質ゴムなどから構成されるクッションゴムとすることができる。
【0031】
このような構成にすることで、作業者が、特にフロアパネル13上に昇降する際、昇降ステップsもしくはフロアパネル13から、フロアパネル13の縦フレーム部材21L上であって、支持部材26間に位置する外端部aに足を載せることで、この外端部aに荷重が加わっても、縦フレーム部材21Lの外側端部と、フロアパネル13の外端部aとの間隙を可及的に狭くしているため、フロアパネル13の外端部aの振幅を少なくすることができる。また、作業者が、フロアパネル13上に乗り、もしくは運転席15に着座して機体を操縦する場合、フロアパネル13右側の平坦部24に、作業者の足による荷重がかかっても、縦フレーム部材21Rの外側端部と、フロアパネル13右側の外端部a´との間隙を可及的に狭くしているため、上述同様の効果を得ることができる。
【0032】
さらには、弾性部材28が、上述の荷重を吸収して支持するため、フロアパネル13の外端部a,a´が撓んで揺動することや押圧下降することなく、フロアパネル13および縦フレーム部材21L,21Rの損傷を防ぐことができる。
【0033】
なお、耐荷重衝撃手段27は、上述した弾性部材28に限定されず、ダンパ部材を用いてもよい。図7は耐荷重衝撃手段としてダンパ部材であるエアダンパを設置したフロアパネル一端部の背面模式図である。
【0034】
この場合、ダンパ部材29として、例えば図7に示すように、ピストン30aを上下摺動自在に内設し、かつエアを内在させたシリンダ30bからなるエアダンパ30を用い、外側端a(a´)の底部には、ピストン30aの上端を取付けるとともに、縦フレーム部材21L(21R)上にはシリンダ30bが設置される。なお、シリンダ30b側部またはピストン30aのヘッドなどには、図示しないエアの流通孔が設けられる。
【0035】
このような構成により、作業者が、フロアパネル13の外端部a(a´)を踏み、この外端部a(a´)が荷重による下降に伴い、ピストン30aも下降する際、ピストン30a下方のエアがエアバネになり(エアの一部は、前記流通孔から放出される)、外端部a(a´)およびピストン30aにかかる荷重を支持するとともに、衝撃を吸収することで、上述同様の効果を得ることができる。
【0036】
なお、作業者が、フロアパネル13の外端部a(a´)上から足を離すことで、外端部a(a´)にかかる荷重が解除された場合には、外端部a(a´)が反動で元の位置に戻る(上昇)ことにより、ピストン30aも前記流通孔からシリンダ30b内にエアを取り込みながら元の位置に上昇する。
【0037】
また、ダンパ部材29は、エアダンパ30に限定されず、オイルダンパであってもよい。図8は耐荷重衝撃手段としてダンパ部材であるオイルダンパを設置したフロアパネル一端部の背面模式図である。
【0038】
この場合も、図8に例示するように、ピストン31aおよびシリンダ31bからなるオイルダンパ31を用い、外端部a(a´)の底部にピストン31aの上端を取付けるとともに、縦フレーム部材21L(21R)上には、オイルを封入したシリンダ31bが設置されるが、このシリンダ31bは、外筒31baおよび内筒31bbからなる二重構造にしてもよく、ベースバルブbを介してオイルを両筒31ba,31bb間で流通させる。
【0039】
このような構成により、作業者が、外端部a(a´)上を踏み、この外端部a(a´)が荷重による下降に伴い、ピストン30aも下降する際、ピストン31a下方の内筒31bb内のオイルがオイルバネとなり(内筒31bb内のオイルの一部は、ベースバルブbを介して外筒31ba内に移動)、外端部a(a´)およびピストン31aにかかる荷重を支持するとともに、衝撃を吸収することで、上述同様の効果を得ることができる。なお、荷重が解除された場合も上述同様の要領でピストン31aが元の位置に戻る。
【0040】
以上詳述したように、この例の作業車両(トラクタ1)は、車体の後部側に運転席15を備えるとともに、車体の前部にはボンネット5を備え、運転席15とボンネット5との間にフロアパネル13を張設し、車体中央部に配設するミッションケース8より左右側方に前後方向で離間する、一対の横フレーム部材22L,22L´,22R,22R´を延出させ、この横フレーム部材22L,22L´,22R,22R´の各外端部を連結する縦フレーム部材21L,21Rを備え、横フレーム部材22L,22L´,22R,22R´、もしくは/および縦フレーム部材21L,21Rに、フロアパネル13を支持する支持部材26を設けるとともに、支持部材26間に位置する縦フレーム部材21L,21Rに、フロアパネル13外端部a,a´にかかる荷重衝撃を緩和する、荷重衝撃緩和手段27を設けるものである。
【産業上の利用可能性】
【0041】
なお、上述の例では、作業車両の一例として、農作業車両のホイール式トラクタについて説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、クローラ式トラクタやコンバイン、建設作業車両など、フロアパネルを支持する縦フレーム部材に昇降ステップを備えた、あらゆる作業車両に適用できる。
【符号の説明】
【0042】
8 ミッションケース
13 フロアパネル
21L,21R,21R´ 縦フレーム部材
22L,22L´,22R,22R´ 横フレーム部材
23 中央突設部
24 左右平坦部
26 支持部材
27 耐荷重衝撃手段
28 弾性部材
32 防振ゴム
a,a´ 外端部
s 昇降ステップ
t 突出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の後部側に運転席を備えるとともに、前記車体の前部にはボンネットを備え、前記運転席と前記ボンネットとの間にフロアパネルを張設した作業車両において、
前記車体中央部に配設するミッションケースより左右側方に前後方向で離間する、一対の横フレーム部材を延出させ、該横フレーム部材の各外端部を連結する縦フレーム部材を備え、
前記横フレーム部材、もしくは/および前記縦フレーム部材に、前記フロアパネルを支持する支持部材を設けるとともに、
前記支持部材間に位置する前記縦フレーム部材に、前記フロアパネル外端部にかかる荷重衝撃を緩和する、荷重衝撃緩和手段を設けることを特徴とする作業車両。
【請求項2】
前記荷重衝撃緩和手段は、弾性部材であることを特徴とする、請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記縦フレーム部材には、上方に突出する突出部を設けるとともに、該突出部に、前記弾性部材を着脱自在に装着したことを特徴とする、請求項1〜2に記載の作業車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−126352(P2011−126352A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−284801(P2009−284801)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】