説明

作業車両

【課題】トラクタの前側安全フレームの取付負荷を軽減する。
【解決手段】エンジンEの下部フレーム部左右両側に左右前側フレーム16a,16bをボルトで連結し、前記左右前側フレーム16a,16bの左右外側面にボルトで取り付けている左右取付板17,17に前側安全フレーム11の左右下部前側安全フレーム11a,11aをボルトで取り付け、前記左右取付板17,17の間を前記左右前側フレーム16a,16bの下方を通る連結板18,19で連結し、前記左右前側フレーム16a,16b、左右取付板17,17を前記エンジンEの下部フレーム部左右両側にボルトで共締めして取り付けたことを特徴とする作業車両とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車両に関する。特に、の前側安全フレーム取付装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トラクタの前側安全フレーム取付構成において、エンジンに近い車体フレームに左右ロワフレームの下部を取り付け、左右ロワフレームの上部にアッハフレームの下部を弾性材を介して連結し、前側安全フレームのエンジンからの振動を少なくしたものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−320463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
エンジンのフレーム部に車体フレームを取り付け、この車体フレームに前側安全フレームの下部を取り付けた構成では、前側安全フレームの上部の負荷がそのまま車体フレームにかかり、小型の作業車両であると、エンジンのフレーム部と車体フレームとを連結するボルトねじ込み部が破損する不具合が発生する恐れがあった。
【0005】
そこで、この発明はこのような不具合を解消しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、ミッションケース(3)の前側にエンジン(E)を配設し、該ミッションケース(3)の上方には前記エンジン(E)の後方に位置するように運転席(6)を配設した作業車両において、前記エンジン(E)の下部フレーム部左右両側に左右前側フレーム(16a,16b)をボルトで連結し、前記左右前側フレーム(16a,16b)の左右外側面にボルトで取り付けている左右取付板(17,17)に前側安全フレーム(11)の左右下部前側安全フレーム(11a,11a)をボルトで取り付け、前記左右取付板(17,17)の間を前記左右前側フレーム(16a,16b)の下方を通る連結板(18,19)で連結し、前記左右前側フレーム(16a,16b)、左右取付板(17,17)を前記エンジン(E)の下部フレーム部左右両側にボルトで共締めして取り付けたことを特徴とする作業車両としたものである。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によると、前側安全フレーム(11)の上部にかかる負荷を連結板(18,19)により軽減し、左右前側フレーム(16a,16b)にかかる負荷を軽減することができ、左右前側フレーム(16a,16b)及び左右取付板(17,17)を取り付けるエンジン(E)のフレーム部の破損を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】トラクタ全体の側面図。
【図2】トラクタ全体の正面図。
【図3】トラクタ前側部の側面図。
【図4】トラクタ前側部の底面図。
【図5】トラクタ前側部の平面図。
【図6】前側安全フレーム下部の正面図、側面図。
【図7】前側フレーム、連結板、下部前側安全フレームの分解して側面図。
【図8】前側安全フレーム下部の側面図。
【図9】ボンネット前側部の側面図、正面図、平面図。
【図10】ボンネット前側部の正面図、平面図。
【図11】ボンネット前側部の正面図、平面図。
【図12】ボンネット前側部の正面図。
【図13】ボンネット前側部の正面図、平面図。
【図14】トラクタ後部の側面図、平面図。
【図15】トラクタ後部の側面図、平面図。
【図16】トラクタ後部の側面図、平面図。
【図17】前側フレームの側面図、平面図。
【図18】前側フレーム、ローダフレームの側面図、平面図。
【図19】ローダフレーム、コントロールバルブ、操作レバーの側面図。
【図20】コントロールバルブの平面図。
【図21】コントロールバルブ、操作レバーの側面図。
【図22】前側フレーム、ローダフレームの側面図、平面図。
【図23】フロアマットの平面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいてこの発明を農業用トラクタに施した実施例について説明する。
【0010】
まず、図1及び図2に基づき本発明を実施するトラクタTの全体構成について説明する。トラクタTは走行車体1の前側部にエンジン(図示省略)を搭載し、エンジンをボンネット2で被覆し、エンジンの回転動力を、ミッションケース3内の伝動機構の主変速装置、副変速装置で変速し、左右前輪4,4及び左右後輪5,5へ伝達している。
【0011】
また、ミッションケース3の後側上部には前側運転席6を設け、その左右両側に左右フェンダ7,7を設けている。走行車体1の前側にフロントローダ(図示省略)を装着可能に構成し、後側にバックホウ(図示省略)を装着可能に構成している。また、走行車体1の後側にはシリンダケース(図示省略)を設け、シリンダケースの後側部にリフトアーム(図示省略)を上下回動自在に設け、3点リンク機構(図示省略)で連結したロータリ耕耘装置(図示省略)を昇降するように構成している。
【0012】
また、エンジンの後方には、ハンドルコラム9を立設し、その上部にステアリングハンドル10を設けている。走行車体1の前後方向中間部に前側安全フレーム11を立設し、後部に後側安全フレーム12を立設している。
【0013】
次に、図3乃至図6に基づき前記前側安全フレーム11の取付構成について説明する。
【0014】
ミッションケース3の前側部にエンジンEを連結し、エンジンEの下部フレーム部に前側フレーム16を取り付けている。この前側フレーム16は、左右前側フレーム16a,16bと、この前側部を連結する前側連結フレーム16cとで構成している。左右前側フレーム16a,16bの前側部にブラケット14を介してフロントアクスルケース13の左右中央部を前後方向の軸回りに上下揺動自在に支持し、その左右両側部に前輪ケース13a,13aを介して左右前輪4,4を支架している。
【0015】
前記左右前側フレーム16a,16bの後部外側面に左右取付板17,17を取り付け、この左右取付板17,17の外側面に前側安全フレーム11の下端部を取り付けている。この前側安全フレーム11は、左右下部前側安全フレーム11a,11bと、正面視逆U字型の上部前側安全フレーム11cと、左右下部安全フレーム11a,11b下部の中央寄りに屈曲して部位に取り付けている左右取付板11d,11dとで構成している。そして、左右取付板17,17の外側面と左右取付板11d,11dの内側面を接合してボルト・ナットで固着し、前側安全フレーム11がステアリングハンドル10の前方に位置するように構成している。
【0016】
この左右取付板17,17及び左右取付板11d,11dの後側下部間を、前側フレーム16の下方を通る後側連結板18で連結し、左右取付板17,17及び左右取付板11d,11dの前側下部を同様にして前側連結板19,19で連結し補強している。
【0017】
エンジンEに取り付けている左右前側フレーム16a,16bに前側安全フレーム11の左右下部安全フレーム11a,11bを直接取り付ける構成であると、前側安全フレーム11の上部にかかった負荷がそのまま左右前側フレーム16a,16bにかかり、小型のトラクタでは左右前側フレーム16a,16bが破損する恐れがあった。
【0018】
しかし、前記構成によると、前側安全フレーム11にかかる負荷を、左右取付板11d,11d、左右取付板17,17、後側連結板18、前側連結板19,19により軽減し、前側フレーム16の左右前側フレーム16a,16bの負荷を軽減し、破損を未然に防止することができる。
【0019】
次に、図7及び図8に基づき前側フレーム16、取付板17、後側連結板18、前側連結板19の取付構成に具体的に説明する。
【0020】
ミッションケース3の前側部にエンジンEをボルト・ナットで取り付け、エンジンEの下部フレーム部の左右両側に前側フレーム16の左右前側フレーム16a,16bをボルトで取り付けている。また、左右前側フレーム16a,16bの外側に、左右取付板17,17、左右下部前側安全フレーム11a,11b側の左右取付板11d,11dを取り付ける。
【0021】
また、エンジンEの下部フレーム部、左右前側フレーム16a,16b、左右取付板17,17、左右取付板11d,11dには、前側部から後側部にわたって、第1取付穴21a、上下一対の第2取付穴21b,21b、第3取付穴21c、第4取付穴21d、上下一対の第5取付穴21e,21eを設けている。
【0022】
次に、これらの取付順序について説明する。まず、エンジンEの下部フレーム部、左右前側フレーム16a,16b、左右取付板17,17、左右取付板11d,11dの前記取付穴を合致させて、第3取付穴21c,…、上側の第5取付穴21eにボルトを挿入締め付けし、仮位置決めする。次いで、第2取付穴21b,21b、下側の第5取付穴21eにボルトを挿入し、締め付け固定する。
【0023】
次いで、左右取付板17,17の後側下部の取付穴22,…、左右取付板11d,11dの後側下部の取付穴22,22、後側連結板19の取付穴22,22にボルトを挿入し締め付け固定する。次いで、左右取付板17,17の前側下部の取付穴23、左右取付板11d,11dの前側下部の取付穴23、前側連結板19の取付穴23にボルトを挿入し締め付け固定する。
【0024】
前記構成によると、前側安全フレーム11の組み付けを容易にしながら前側安全フレーム11の取付強度を強くすることができる。
【0025】
次に、図9に基づきボンネット2のフロントグリル26の取付構成について説明する。
【0026】
ボンネット2の前側下部を例えば左右方向のピン回りに開閉回動自在に軸支し、ボンネット2の前側上部にフロントグリル26を設け、フロントグリル26の左右穴部26a,26aに左右ライト27,27を着脱自在に配設している。
【0027】
ボンネット2の取付フレーム2aを上方へ延出し、取付フレーム2aの上部に弾圧支持手段30,30を設けている。また、左右ライト27,27を支持フレーム27aに支持し、この支持フレーム27aの上部後側部に固定棒29を左右方向に沿わせて取り付けている。
【0028】
しかして、固定棒29により左右ライト27,27及び支持フレーム27aを持ち上げ、フロントグリル26の後方に落し込み、ボンネット2の取付フレーム2aの弾圧支持手段30,30に固定棒29を押し込み弾圧支持し、左右ライト27,27を配設する。
【0029】
そして、固定棒29をフロントグリル26への取付状態において、その左右中央部に指が入る程度の上側へ屈曲した中央屈曲部29cを構成し、固定棒29を指で着脱操作できるようにしている。
【0030】
前記構成によると、固定棒29の中央屈曲部29cに指を入れて持ち上げることにより、左右ライト27,27の着脱を容易にすることができる。
【0031】
また、図10に示すように、固定棒29をフロントグリル26への取付状態において、その左右支持部29a,29aを上方へ折り曲げると、持ち易くなり着脱操作が容易になる。
【0032】
また、図11に示すように、固定棒29をフロントグリル26への取付状態において、その左右弾圧支持手段30,30の左右中央寄りに屈曲した左右屈曲部29b,29bを構成すると、フロントグリル26への取付時の固定棒29の位置決めが容易となる。
【0033】
また、図12に示すように、固定棒29をフロントグリル26への取付状態において、その左右弾圧支持手段30,30の内側寄りに大きく屈曲した左右屈曲部29b,29bを構成すると、固定棒29の位置決めが容易になり、着脱が容易になる。
【0034】
また、図13に示すように、固定棒29の左右両側部を左右弾圧支持手段30,30から左右方向に突出するようにして左右突出部29a,29aを構成すると、固定棒29の左右支持部29a,29aを持つことにより、着脱操作が容易に行なうことができる。
【0035】
次に、図14について説明する。
【0036】
走行車体1にはフロントローダ制御用のコントロールバルブ31を設け、運転席6の例えば右方向に配置する操作レバー32の操作により、フロントローダのリフトシリンダや、バケットシリンダ等を伸縮し、ローダ作業をするようにしている。
【0037】
ミッションケース3の左右両側に左右ステップ33,33を設けている。ミッションケース3の右側部にクラッチペダル34、ブレーキペダル34を左右方向の軸で回動するように軸支している。そして、右ステップ33の下方にこれらペダル34,…の右外側に位置するようにコントロールバルブ31を配設している。そして、平面視で右ステップ33から前後方向、右方向のいずれにも突出しないように配設し、いずれのペダル34,…の移動も妨げないように設置している。
【0038】
また、側面視で右ステップ33の下方にコントロールバルブ31が位置し、且つ、ミッションケース3の最低地上高部分よりも低くならないように配置し、後輪5との法定最小間隙を保持するように配置している。
【0039】
前記構成によると、コントロールバルブ31が右ステップ33及びミッションケース3により保護され、耐久性を高めることができる。
【0040】
また、図15及び図16について説明する。コントロールバルブ31の吐出連結部、還流連結部にクイックカプラ35,…を直接取り付け、コントロールバルブ31の吐出連結部、還流連結部に吐出ホース36、還流ホース37を迅速容易に接続できるようにしている。
【0041】
また、図16に示すように、右ステップ33の外側部から保護カバー38を下方に延出してクランプ39を取り付け、吐出ホース36及び還流ホース37を支持している。前記構成によると、構成の簡素化を図り、ホース36,37の損傷を防止し耐久性を高めることができる。
【0042】
次に、図17に基づき前側フレーム16への取付板17の連結構成の他の実施例について説明する。
【0043】
前側フレーム16の左右前側フレーム16a,16bには、前側部から後側部にかけて、上下一対の第1取付穴21a,21a、第2取付穴21b,21b、第3取付穴21c,31、第4取付穴21d,21dを構成し、エンジンEのフレーム部下部への取付穴としている。左右前側フレーム16a,16bの取付穴21a〜21dの前方外側面にねじ穴付きの取付体24,…を配設し、フロントローダ等の作業機を取り付けるようにしている。
【0044】
また、左右前側フレーム16a,16aの取付穴21a〜21dの下方に下部取付板25,25を一体的に設け、作業機取付用のねじ穴25a,…を設けている。
【0045】
前記構成によると、作業機取付用のボルトとエンジン取付用のボルトを共用としないので、左右前側フレーム16a,16bに対して作業機からの負荷を分散し、エンジンEのフレーム部及び左右前側フレーム16a,16bのボルトねじ込み部の耐久性を高めることができる。
【0046】
次に、図18について説明する。
【0047】
前側フレーム16の左右前側フレーム16a,16bには、前側部から後側部にかけて、上下一対の第1取付穴21a,21a、第2取付穴21b,21b、第3取付穴21c,31、第4取付穴21d,21dを構成し、エンジンEのフレーム部への取付穴としている。これら取付穴21a〜21dの前方外側面にねじ穴付きの複数の取付体24,…を配設している。
【0048】
また、複数の取付体24,24の取付穴と、フロントローダ取付用の左右ローダフレーム41,41の取付穴とをボルトで締め付け固定している。左右前側フレーム16a,16bに対して左右ローダフレーム41,41の下部を下方へ突出するように構成し、左右ローダフレーム41,41の支持凹部41a,41aにフロントローダの軸部を支持するようにしている。また、ローダフレーム41,41の後側部を左右前側フレーム16a,16bよりも後方へ延出している後側延長部41b,41bを構成し、後側延長部41b,41bに作業機取付用穴41c,…を設けている。
【0049】
前記構成によると、フロントローダを低い位置に取り付けることができるものでありながら、左右前側フレーム16a,16bのフロントローダ取付用のボルトとエンジン取付用のボルトを共用としないことにより、左右前側フレーム16a,16bに対してフロントローダからの負荷を軽減し、左右前側フレーム16a,16bの耐久性を高めることができる。
【0050】
次に、図19について説明する。
【0051】
左右前側フレーム16a,16aにフロントローダ取付用のローダフレーム41,41を取り付け、ローダフレーム41,41の下部にコントロールバルブ31を取り付けている。油圧ポンプに接続する吐出ホース36の一端、及び、油圧タンクに接続する還流ホース37の一端をコントロールバルブ31に接続し、これらホース36,37の他端側にクイックカプラ35,35を設け、ブラケット42を介してローダフレーム41の上部に支持している。
【0052】
また、吐出ホース36の一端、及び、還流ホース37の一端をコントロールバルブ31に接続し、吐出還流ホース36,37の他端にクイックカプラ35,35を設け、ブラケット42を介してローダフレーム41の上部に支持している。また、ローダフレーム41にはブラケット42を介して操作レバー32を取り付けている。前記構成によると、コントロールバルブ31、操作レバー32、吐出ホース36、還流ホース37の取付構成を簡単にし、コストの低減しながらホースの接続を容易にすることができる。
【0053】
また、図20のように構成してもよい。コントロールバルブ31の接続油路にクイックカプラ35,…を直接接続し、これらカプラ35,…に吐出ホース36、還流ホース37を接続している。前記構成によると、吐出、還流ホース36,37を短くし、コストの低減を図ることができる。
【0054】
また、図21のように構成してもよい。コントロールバルブ31の接続油路にクイックカプラ35,…を直接接続し、コントロールバルブ31をブラケット42を介してローダフレーム41に取り付ける。そして、コントロールバルブ31のフレーム部に操作レバー32を直接取り付け、コントロールバルブ31のスプールバルブを操作するようにしている。前記構成によると、吐出還流油圧ホース36,37を短くし、操作レバー32とコントロールバルブ31との操作構成を簡単化し、コストの低減を図ることができる。
【0055】
次に、図22について説明する。
【0056】
前側フレーム16の左右前側フレーム16a,16bには、前側部から後側部にかけて、上下一対の第1取付穴21a,21a、第2取付穴21b,21b、第3取付穴21c,31、第4取付穴21d,21dを構成し、これらの第1取付穴21a,21a、第4取付穴21d,21dをエンジンEのフレーム部への取付穴とし、ボルトをねじ込み固定している。
【0057】
左右前側フレーム16a,16bの取付穴21a〜21dの前方外側面にねじ穴付きの複数の取付体24,…を配設し、これら複数の取付体24,24の取付穴と、フロントローダ取付用のローダフレーム41,41の取付穴とをボルトで締め付け固定している。左右前側フレーム16a,16bの第2取付穴21b,21b、第3取付穴21c,31を利用して左右モアブラケット47,47をボルトで取り付けている。
【0058】
前記構成によると、左右前側フレーム16a,16aにローダフレーム41,41とモアブラケット47をボルトの共締めをせずに独立的に連結しているので、左右前側フレーム16a,16aに対するフロントローダとモアとの負荷を軽減し耐久性を高めることができる。
【0059】
次に、図23に基づきミッションケース3の上側に配置するフロアマット51について説明する。
【0060】
フロアマット51を、前後方向に短い所定幅の中央フロアマット51aと、中央フロアマット51aの左右両側に接続している前後に長い所定幅の左右フロアマット51b,51cとで構成している。左フロアマット51bには前進ペダル、後進ペダル用の前後進ペダル穴53a,53bを左右方向に所定間隔を空けて設け、ブレーキペダル用の単一のブレーキ穴54を設け、右フロアマット51bにはクラッチペダル用のクラッチ穴52を設けている。
【0061】
前記構成によると、ミッションケース3及びフロアマット51を共用部品とした複数の型式がある場合において、クラッチペダルの有無、前進ペダル、後進ペダルの設置位置の異なる複数の機種があっても、クラッチ穴52、前後進ペダル穴53a,53bを選択使用することにより、複数の型式に対応することができ、コストの低減を図ることができる。
【符号の説明】
【0062】
4 前輪
3 ミッションケース
6 運転席
11 前側安全フレーム
11a 左右下部前側安全フレーム
16 前側フレーム
16a 左前側フレーム
16b 右前側フレーム
17 左右取付板
18 連結板
19 連結板
E エンジン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ミッションケース(3)の前側にエンジン(E)を配設し、該ミッションケース(3)の上方には前記エンジン(E)の後方に位置するように運転席(6)を配設した作業車両において、前記エンジン(E)の下部フレーム部左右両側に左右前側フレーム(16a,16b)をボルトで連結し、前記左右前側フレーム(16a,16b)の左右外側面にボルトで取り付けている左右取付板(17,17)に前側安全フレーム(11)の左右下部前側安全フレーム(11a,11a)をボルトで取り付け、前記左右取付板(17,17)の間を前記左右前側フレーム(16a,16b)の下方を通る連結板(18,19)で連結し、前記左右前側フレーム(16a,16b)、左右取付板(17,17)を前記エンジン(E)の下部フレーム部左右両側にボルトで共締めして取り付けたことを特徴とする作業車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2011−173540(P2011−173540A)
【公開日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−39837(P2010−39837)
【出願日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】