作業車両
【課題】エアコンユニットを備えたキャビンを有する作業車両において、ボンネットとエンジンの間に、エアコンユニット用の冷媒管を配管するとともにマフラーを設置した場合でも、製造コストを低く抑えることが可能な作業車両を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、エンジン6上方を覆うボンネット4を開状態で保持するステー14を起立姿勢と倒伏姿勢に案内するガイド16を、エンジン6上方において前後方向となるように設けると共に、エンジン6後方にエアコンユニット26を装備するキャビン7を搭載し、前記エアコンユニット26の冷媒管29をボンネット4内においてエンジン6の後方側から上方側を通過させて前方側のコンプレッサー31に配管するにあたり、同じくボンネット31内に設けるマフラー39からの熱が冷媒管29に伝わらないように、当該冷媒管29をマフラー39とは反対側の、前記ガイド16の側面に沿わせて配管する。
【解決手段】本発明は、エンジン6上方を覆うボンネット4を開状態で保持するステー14を起立姿勢と倒伏姿勢に案内するガイド16を、エンジン6上方において前後方向となるように設けると共に、エンジン6後方にエアコンユニット26を装備するキャビン7を搭載し、前記エアコンユニット26の冷媒管29をボンネット4内においてエンジン6の後方側から上方側を通過させて前方側のコンプレッサー31に配管するにあたり、同じくボンネット31内に設けるマフラー39からの熱が冷媒管29に伝わらないように、当該冷媒管29をマフラー39とは反対側の、前記ガイド16の側面に沿わせて配管する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ボンネットによって上方が覆われたエンジンの後方にエアコンユニットを装備するキャビンを搭載した作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
ボンネットによって上方が覆われたエンジンの後方にエアコンユニットを装備するキャビンを搭載し、エンジンの前方側に前記エアコンユニット用のコンプレッサーを配置した作業車両が従来公知である。
【0003】
このような作業車両に改良を加えたものとして、前記エアコンユニットの冷媒管をボンネット内においてエンジンの後方から上方側を通過させてコンプレッサーに配管し、エンジンとボンネットとの間のスペースを有効に活用した特許文献1に示す作業車両が公知になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平3−114416号公報(第1−3図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記文献の作業車両では、ボンネット内におけるエンジン上方に、冷媒管を配管するとともにマフラーを設置することが多く、この場合には、マフラー側からの熱が冷媒管に伝わってエアコンの冷却効率が低下することを防止するために、マフラーから冷媒管への熱伝導を防止する部材を別途設ける必要があり、部品点数が増加して製造コストを低く抑えることが困難になるという課題がある。
本発明は、上記課題を解決し、ボンネットによって上方が覆われたエンジンの後方にエアコンユニットを装備するキャビンを搭載した作業車両において、エンジンとボンネットとの間のスペースを有効に活用すべくエアコンユニット用の冷媒管を配管するとともにマフラーを設置した場合でも、製造コストを低く抑えることが可能な作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達しするため本発明の作業車両は、第1に、エンジン6の上方を覆うボンネット4を開状態で保持するステー14を起立姿勢と倒伏姿勢に案内するガイド16を、エンジン6の上方において前後方向となるように設けると共に、エンジン6の後方にエアコンユニット26を装備するキャビン7を搭載し、前記エアコンユニット26の冷媒管29をボンネット4内においてエンジン6の後方側から上方側を通過させて前方側のコンプレッサー31に配管するにあたり、同じくボンネット31内に設けるマフラー39からの熱が冷媒管29に伝わらないように、当該冷媒管29をマフラー39とは反対側の、前記ガイド16の側面に沿わせて配管することを特徴としている。
【0007】
第2に、ガイド16によるステー14の起立姿勢への切換を補助的にガイドする補助ガイド48を前記ガイド16に設け、該補助ガイド48に冷媒管29を取付けることにより該冷媒管29の動きを規制してなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
以上のように構成される本発明の作業車両によれば、ボンネットを開状態で保持するステーを起立姿勢と倒伏姿勢に案内するガイドが、ボンネット内に設けるマフラーからの熱が冷媒管に伝わることを防止する機能を有するため、別途、マフラーから冷媒管への熱伝導を防止する部材を設ける必要がなく、部品点数の増加が防止して製造コストを低く抑えることが可能になるという効果がある。
【0009】
また、ガイドによるステーの起立姿勢への切換を補助的にガイドする補助ガイドを前記ガイドに設け、該補助ガイドに冷媒管を取付けることにより該冷媒管の動きを規制することにより、ステーの起立姿勢への切換を補助的にガイドする部材と、冷媒管の動きを規制する部材との両方をそれぞれ個別に設ける必要がなく、部品点数の増加が防止して製造コストを低く抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の作業車両を適用した農業用のトラクタの側面図である。
【図2】本発明の作業車両を適用した農業用のトラクタの平面図である。
【図3】本発明の作業車両を適用した農業用のトラクタの正面図である。
【図4】本発明の作業車両を適用した農業用のトラクタの斜視図である。
【図5】本トラクタのフレーム構造を示す斜視図である。
【図6】本トラクタの前側のフレーム構造を示す斜視図である。
【図7】エンジンルームの構成を示す左前側斜視図である。
【図8】エンジンルームの構成を示す右前側斜視図である。
【図9】エンジンルームの構成を示す平面図である。
【図10】エンジンルームの構成を示す右側面図である。
【図11】エンジンルームの構成を示す左側面図である。
【図12】ボンネットが閉じられた際のステー及びガイドの状態を示す斜視図である。
【図13】ボンネットが閉じられた際のステー及びガイドの状態を示す側面図である。
【図14】ボンネットが開けられた際のステー及びガイドの状態を示す斜視図である。
【図15】ボンネットが開けられた際のステー及びガイドの状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1乃至4は、本発明の作業車両を適用した農業用のトラクタの側面図、平面図、正面図及び斜視図であり、図5は、本トラクタのフレーム構造を示す斜視図であり、図6は、本トラクタの前側のフレーム構造を示す斜視図である。
【0012】
図示するトラクタは、左右一対の前輪1,1及び後輪2,2によって支持されるシャーシフレーム3上の前側半部に上方がボンネット4によって覆われたエンジン6が配置されるとともに、シャーシフレーム3上の後側半部にキャビン7が立設されることにより走行機体8を構成しており、この走行機体8の後方にリンク機構(図示しない)を介してロータリ耕耘装置等の作業が昇降自在に連結されている。
【0013】
上記エンジン6はシャーシフレーム3上に固設され、前方を覆うフロントグリル9と、両側方を覆う左右のサイドカバー11,11と、上方を覆う前述のボンネット4とによって、囲繞される空間がエンジンルーム12をなし、このエンジンルーム12内にエンジン6が配置されている。
【0014】
ボンネット4は後端部の左右一対の支持軸13,13を支点に上下揺動自在に支持されている。該上下揺動によって、ボンネット4は、後端部から前端部に向かって上方に傾斜してエンジンルーム12の上方を開放させる開姿勢(開状態)と、後端部から前端部に向かって水平方向を向いてエンジンルーム12を閉塞させる閉姿勢(閉状態)と、に姿勢切換可能に構成される。
【0015】
また、エンジンルーム12内には、ボンネット4を開姿勢で保持する保持具である棒状のステー14と、ステー14を案内する板状のガイド16とが設けられている。このガイド16はボンネット4の開閉に伴いステー14を起立姿勢と倒伏姿勢に案内し、ステー14は起立姿勢時にボンネット4を開姿勢に保持する一方で、倒伏姿勢時にエンジンルーム12内に収容される。このステー14とガイド16の詳細については後述する。
【0016】
上記キャビン7は、左右一対の前側の支柱であるフロントピラー17,17と、左右一対の後側の支柱であるリアピラー18,18と、この上下方向に延びる4本の各支柱17,18の上端部間を連結固定する方形枠状のルーフフレーム19と、によりキャビンフレーム21を構成している。
【0017】
このキャビン7は、左右の各側面側に開閉扉22が開閉自在に設置され、前面側にフロントパネル23、後面にリヤパネル25がそれぞれ嵌め込み固定されており、左右の各リアピラー18の下端部からは、該下端部から前方斜め下方のキャビン7の床側に至って後輪2の前側上方をカバーする円弧状のフェンダーカバー20が延設されている。
【0018】
また、キャビン7の天井部を構成するルーフ24側には、ルーフフレーム19に固定された状態で、エアコン装置の一部を構成するエアコンユニット26が設置されている。エアコンユニット26は、蒸発器であるエバポレータ27と、エバポレータ27からの冷気をキャビン7内に送風する送風ファン28と、を備えている。
【0019】
ちなみに、エアコン装置によるクーラシステムについて説明すると、エバポレータ27で気化された冷媒は、気化された冷媒が通る冷媒管であるガス状側クーラホース29を介して、エンジン6前方のコンプレッサー31に送られる。コンプレッサー31によって圧縮された高圧のガス状冷媒は、凝縮器であるコンデンサ32に送られ冷却されて液化される。液化された冷媒は、液化された冷媒が通る冷媒管である液状側クーラホース33を介して再びエバポレータ27に戻され、気化される。以下、エバポレータ27→ガス状側エアコンホース29→コンプレッサー31→コンデンサ32→液状側エアコンホース33→エバポレータ27→・・・の循環を繰り返して、キャビン7内を冷却する。
【0020】
上記2本の冷媒管の配管構造について説明すると、該2本の冷媒管29,33は、エアコンユニット26側でまとめられ、左右の一方側(図示する例では左側)である冷媒管設置側のリアピラー18及びフェンダーカバー20に沿ってキャビン7の床下まで配管された後、該床下を通してキャビンの前端側まで配管された後に分離され、共にエンジンルーム12内に導入される。
【0021】
エンジンルーム12(ボンネット4内)に導入された一方側の冷媒管であるガス状側クーラホース29は、エンジン6の冷媒管設置側の側面側を通して、エンジン6の後方側に配管された後、エンジン6の後方側からエンジン6の上方側を通過させてエンジン6の前方側のコンプレッサー31まで配管される。エンジンルーム12に導入された他方側の冷媒管である液状側クーラホース33は、エンジン6の冷媒管設置側の側面側を通して、エンジン6の前方側のコンプレッサー31まで配管される。
【0022】
また、エアコン装置によるヒータシステムについて説明すると、エンジン6の熱で暖められた冷却水が送り側ヒータホース34を介してエアコンユニット26側に送られ、この冷却水の熱によって温められたエアが上述の送風ファン28によってキャビン7内に送風され、キャビン7内を暖める。そして、エアユニット26側の上記冷却水は、温度が低下した状態で、戻し側ヒータホース36を介して、エンジン6側に戻される。
【0023】
上記2本のヒータホース34,36の配管構造について説明すると、該2本のヒータホース34,36は、エアコンユニット26側で結束され、左右の他方側(図示する例では右側)であるヒータホース設置側のリアピラー18及びフェンダーカバー20に沿ってキャビン7の床下まで配管された後、該床下を通してキャビン7の前端側まで配管された後に分離され、共にエンジンルーム12内に導入される。
【0024】
次に、図5乃至11に基づき、エンジンルーム12内の構成について詳述する。
図7乃至11は、エンジンルームの構成を示す左前側斜視図、右前側斜視図、平面図、右側面図及び左側面図である。エンジンルーム12とキャビン7内は、隔壁37によって隔てられている。
【0025】
エンジンルーム12に設置されたエンジン6の前方にはエンジン動力によって駆動される冷却ファン(図示しない)の上下及び左右を囲繞するシュラウド38が、エンジン6上方側の左右一方側(図示する例では右側)には前後方向の円筒状のマフラー39が、エンジン6上方側の左右他方側には給油口40が、エンジン6の前側斜め上方には前後方向の円柱状の上述のコンプレッサー31が、それぞれ配置されている。
【0026】
上記冷却ファン及びフシュラウド38の前方には、正面視方形状をなして通気性を有し且つエンジン6側で加熱された冷却水が送られるラジエータ41が配置され、該ラジエータ41の前方に上述の正面視方形状の通気性を有するコンデンサ32が設置されている。冷却ファンによって前方から後方に吹き入れられる冷却風がコンデンサ32及びラジエータ41を吹き抜ける過程で、コンデンサ32内の冷媒及びラジエータ41内の冷却水が風冷される。
【0027】
上記マフラー39は、エンジン6からの排気ガスをテールパイプ42によって機外に排出する。ちなみに、エンジン6には、エアクリーナ43で浄化されて空気が、エアクリーナパイプ44を介して、流入される。なお、エアクリーナ43は、コンデンサ32の前方に配置されている。
【0028】
上記給油口40は、ボンネット4を閉めた際に、ボンネット4に形成された露出孔4aを介してボンネット4の上面から露出する位置に配置されており(図4参照)、このため、ボンネット4を閉じた状態で、給油口40から燃料を供給できる。
【0029】
次に、図12乃至15に基づき、ステー14及びガイド16の構成並びにガス状側クーラホース29のエンジン6上方側での配管構造について説明する。
図12,13は、ボンネットが閉じられた際のステー及びガイドの状態を示す斜視図及び側面図であり、図14,15は、ボンネットが開けられた際のステー及びガイドの状態を示す斜視図及び正面図である。
【0030】
上記ステー14は、両端部が屈曲形成された金属製棒状部材であって、全体がクランク状をなしている。ステー14の屈曲形成された両端部は、それぞれ互いが離間するように左右方向に延びる軸部をなしており、この両軸部の内の一方がガイド16に挿通支持されるガイド側軸部14aとなり、他方がボンネット4側に支持されるボンネット側軸部14bとなる。
【0031】
上記ガイド16は側面視で前後方向に長い方形状をなす板状部材であって、後端部が連結杆45を介して隔壁37側に連結固定されるとともに前端部がエンジン6側にボルト固定されている。これにくわえて、ガイド16には、挿通孔46が穿設されている。この挿通孔46は、前後方向に延びるガイド部46aと、該ガイド部46aの後端部から下方に延びる係止部46bとから構成されている。
【0032】
上記ボンネット側軸部14bは、ボンネット4側からエンジンルーム12側に延設されたステーブラケット47に軸周りに前後回動自在に支持されている。このステーブラケット47は、ボンネット4を開閉させた場合でも、常に、上記ガイド部46aよりも後側に位置するように配置されている。一方、上記ガイド側軸部14aは、ガイド16の挿通孔46に移動可能且つ軸周りに前後回動自在に挿通されている。
【0033】
そして、ボンネット4の閉姿勢時には、ガイド側軸部14aがガイド部46aの前端部に位置してステー14が倒伏姿勢となる。続いて、上方揺動によりボンネット4を閉姿勢から閉姿勢に切換える過程では、ガイド側軸部14aがガイド部46a内を後方移動してステー14が徐々に起立状態となる。そして、ボンネット4が開姿勢に切換えられると、ガイド側軸部14aがガイド部46aの後端部に達して係止部46bに嵌り込み、ステー14が起立姿勢に切換えられる。すなわち、ガイド16は、ボンネット4の閉作動に伴いステー14を倒伏姿勢に切換える一方で、ボンネット4の開作動に伴いステー14を起立姿勢に切換えるように構成されている。
【0034】
ステー14は、起立姿勢時、ガイド側軸部14aが係止部46bに嵌り込んで前後動が規制されてボンネット4の下方揺動を規制する突っ張りとして機能する。これによってボンネット4が開姿勢で保持される。ちなみに、作業者が、ガイド側軸部14aをガイド部46aに戻すと、再び、ガイド側軸部14aの挿通孔46内での前後動が許容される状態になり、ボンネット4の上下揺動が許容される。
【0035】
また、ガイド側軸部14aが係止部46bに位置している際、ガイド側軸部14aが挿通孔46に十分に挿入されていない場合には、ステー14が左右方向に傾いて起立姿勢に完全に切換えられていない状態になり、開姿勢で保持されるボンネット4のガタが大きくなるという問題がある。このため、本トラクタは、係止部46bに位置するガイド側軸部14aを、挿通孔46に十分に挿入せしめることにより、ステー14の起立姿勢への円滑な切換えを補助的にガイドする補助ガイド48を備えている。
【0036】
補助ガイド48は、ガイド16からステー14側に向かって上方傾斜する傾斜面を有するように、該ガイド16から一体的に突設された板状部材である。これに対応して、周縁部が上記傾斜面に当接するガイドリング49が上記ガイド側軸部14aの基端部に固着されている。そして、ガイド側軸部14が係止部46bに位置する際には、ガイドリング49が補助ガイド48の傾斜面を滑り落ちて、ガイド側軸部14aを挿通孔46に十分に挿入せしめ、ステー14を起立姿勢に完全に切換える。
【0037】
また、ガイド側軸部14aのガイド16から突出した先端部側に抜け止リング50が取付固定され、ステー14のガイド16からの抜けが防止される。
【0038】
上記構成のステー14及びガイド16において、この前後方向のガイド16の左右一方側(図示する例では左側方)の側方にマフラー39が配置され、他方側の側方に上述のガス状側クーラホース29が配管されているため、該ガイド16がマフラー39側からガス状側クーラホース29への熱伝導を遮断する金属製部材として機能する。このため、マフラー39側からの熱によって、ガス状側クーラホース29内の冷媒が加熱され、冷房効率が低下することが防止される。
【0039】
また、ガス状側クーラホース29は、ガイド16のマフラー39に近接又は接触する側と反対側の側面に沿って配管されており、クランプ等のリング状の係止具51によって、補助ガイド48の上記傾斜面と反対側の面に当接するように、該補助ガイド48に取付け係止されている。すなわち、補助ガイド48によって、ガス状側クーラホース29の動き規制され、該ガス状側クーラホース29がエンジン6の上方で不測にずれることが防止される。
【符号の説明】
【0040】
4 ボンネット
6 エンジン
7 キャビン
14 ステー(保持具)
16 ガイド
26 エアコンユニット
29 ガス状側クーラホース(冷媒管)
31 コンプレッサー
39 マフラー
48 補助ガイド
【技術分野】
【0001】
この発明は、ボンネットによって上方が覆われたエンジンの後方にエアコンユニットを装備するキャビンを搭載した作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
ボンネットによって上方が覆われたエンジンの後方にエアコンユニットを装備するキャビンを搭載し、エンジンの前方側に前記エアコンユニット用のコンプレッサーを配置した作業車両が従来公知である。
【0003】
このような作業車両に改良を加えたものとして、前記エアコンユニットの冷媒管をボンネット内においてエンジンの後方から上方側を通過させてコンプレッサーに配管し、エンジンとボンネットとの間のスペースを有効に活用した特許文献1に示す作業車両が公知になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平3−114416号公報(第1−3図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記文献の作業車両では、ボンネット内におけるエンジン上方に、冷媒管を配管するとともにマフラーを設置することが多く、この場合には、マフラー側からの熱が冷媒管に伝わってエアコンの冷却効率が低下することを防止するために、マフラーから冷媒管への熱伝導を防止する部材を別途設ける必要があり、部品点数が増加して製造コストを低く抑えることが困難になるという課題がある。
本発明は、上記課題を解決し、ボンネットによって上方が覆われたエンジンの後方にエアコンユニットを装備するキャビンを搭載した作業車両において、エンジンとボンネットとの間のスペースを有効に活用すべくエアコンユニット用の冷媒管を配管するとともにマフラーを設置した場合でも、製造コストを低く抑えることが可能な作業車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達しするため本発明の作業車両は、第1に、エンジン6の上方を覆うボンネット4を開状態で保持するステー14を起立姿勢と倒伏姿勢に案内するガイド16を、エンジン6の上方において前後方向となるように設けると共に、エンジン6の後方にエアコンユニット26を装備するキャビン7を搭載し、前記エアコンユニット26の冷媒管29をボンネット4内においてエンジン6の後方側から上方側を通過させて前方側のコンプレッサー31に配管するにあたり、同じくボンネット31内に設けるマフラー39からの熱が冷媒管29に伝わらないように、当該冷媒管29をマフラー39とは反対側の、前記ガイド16の側面に沿わせて配管することを特徴としている。
【0007】
第2に、ガイド16によるステー14の起立姿勢への切換を補助的にガイドする補助ガイド48を前記ガイド16に設け、該補助ガイド48に冷媒管29を取付けることにより該冷媒管29の動きを規制してなることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
以上のように構成される本発明の作業車両によれば、ボンネットを開状態で保持するステーを起立姿勢と倒伏姿勢に案内するガイドが、ボンネット内に設けるマフラーからの熱が冷媒管に伝わることを防止する機能を有するため、別途、マフラーから冷媒管への熱伝導を防止する部材を設ける必要がなく、部品点数の増加が防止して製造コストを低く抑えることが可能になるという効果がある。
【0009】
また、ガイドによるステーの起立姿勢への切換を補助的にガイドする補助ガイドを前記ガイドに設け、該補助ガイドに冷媒管を取付けることにより該冷媒管の動きを規制することにより、ステーの起立姿勢への切換を補助的にガイドする部材と、冷媒管の動きを規制する部材との両方をそれぞれ個別に設ける必要がなく、部品点数の増加が防止して製造コストを低く抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の作業車両を適用した農業用のトラクタの側面図である。
【図2】本発明の作業車両を適用した農業用のトラクタの平面図である。
【図3】本発明の作業車両を適用した農業用のトラクタの正面図である。
【図4】本発明の作業車両を適用した農業用のトラクタの斜視図である。
【図5】本トラクタのフレーム構造を示す斜視図である。
【図6】本トラクタの前側のフレーム構造を示す斜視図である。
【図7】エンジンルームの構成を示す左前側斜視図である。
【図8】エンジンルームの構成を示す右前側斜視図である。
【図9】エンジンルームの構成を示す平面図である。
【図10】エンジンルームの構成を示す右側面図である。
【図11】エンジンルームの構成を示す左側面図である。
【図12】ボンネットが閉じられた際のステー及びガイドの状態を示す斜視図である。
【図13】ボンネットが閉じられた際のステー及びガイドの状態を示す側面図である。
【図14】ボンネットが開けられた際のステー及びガイドの状態を示す斜視図である。
【図15】ボンネットが開けられた際のステー及びガイドの状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下図示する例に基づき本発明の実施形態について説明する。
図1乃至4は、本発明の作業車両を適用した農業用のトラクタの側面図、平面図、正面図及び斜視図であり、図5は、本トラクタのフレーム構造を示す斜視図であり、図6は、本トラクタの前側のフレーム構造を示す斜視図である。
【0012】
図示するトラクタは、左右一対の前輪1,1及び後輪2,2によって支持されるシャーシフレーム3上の前側半部に上方がボンネット4によって覆われたエンジン6が配置されるとともに、シャーシフレーム3上の後側半部にキャビン7が立設されることにより走行機体8を構成しており、この走行機体8の後方にリンク機構(図示しない)を介してロータリ耕耘装置等の作業が昇降自在に連結されている。
【0013】
上記エンジン6はシャーシフレーム3上に固設され、前方を覆うフロントグリル9と、両側方を覆う左右のサイドカバー11,11と、上方を覆う前述のボンネット4とによって、囲繞される空間がエンジンルーム12をなし、このエンジンルーム12内にエンジン6が配置されている。
【0014】
ボンネット4は後端部の左右一対の支持軸13,13を支点に上下揺動自在に支持されている。該上下揺動によって、ボンネット4は、後端部から前端部に向かって上方に傾斜してエンジンルーム12の上方を開放させる開姿勢(開状態)と、後端部から前端部に向かって水平方向を向いてエンジンルーム12を閉塞させる閉姿勢(閉状態)と、に姿勢切換可能に構成される。
【0015】
また、エンジンルーム12内には、ボンネット4を開姿勢で保持する保持具である棒状のステー14と、ステー14を案内する板状のガイド16とが設けられている。このガイド16はボンネット4の開閉に伴いステー14を起立姿勢と倒伏姿勢に案内し、ステー14は起立姿勢時にボンネット4を開姿勢に保持する一方で、倒伏姿勢時にエンジンルーム12内に収容される。このステー14とガイド16の詳細については後述する。
【0016】
上記キャビン7は、左右一対の前側の支柱であるフロントピラー17,17と、左右一対の後側の支柱であるリアピラー18,18と、この上下方向に延びる4本の各支柱17,18の上端部間を連結固定する方形枠状のルーフフレーム19と、によりキャビンフレーム21を構成している。
【0017】
このキャビン7は、左右の各側面側に開閉扉22が開閉自在に設置され、前面側にフロントパネル23、後面にリヤパネル25がそれぞれ嵌め込み固定されており、左右の各リアピラー18の下端部からは、該下端部から前方斜め下方のキャビン7の床側に至って後輪2の前側上方をカバーする円弧状のフェンダーカバー20が延設されている。
【0018】
また、キャビン7の天井部を構成するルーフ24側には、ルーフフレーム19に固定された状態で、エアコン装置の一部を構成するエアコンユニット26が設置されている。エアコンユニット26は、蒸発器であるエバポレータ27と、エバポレータ27からの冷気をキャビン7内に送風する送風ファン28と、を備えている。
【0019】
ちなみに、エアコン装置によるクーラシステムについて説明すると、エバポレータ27で気化された冷媒は、気化された冷媒が通る冷媒管であるガス状側クーラホース29を介して、エンジン6前方のコンプレッサー31に送られる。コンプレッサー31によって圧縮された高圧のガス状冷媒は、凝縮器であるコンデンサ32に送られ冷却されて液化される。液化された冷媒は、液化された冷媒が通る冷媒管である液状側クーラホース33を介して再びエバポレータ27に戻され、気化される。以下、エバポレータ27→ガス状側エアコンホース29→コンプレッサー31→コンデンサ32→液状側エアコンホース33→エバポレータ27→・・・の循環を繰り返して、キャビン7内を冷却する。
【0020】
上記2本の冷媒管の配管構造について説明すると、該2本の冷媒管29,33は、エアコンユニット26側でまとめられ、左右の一方側(図示する例では左側)である冷媒管設置側のリアピラー18及びフェンダーカバー20に沿ってキャビン7の床下まで配管された後、該床下を通してキャビンの前端側まで配管された後に分離され、共にエンジンルーム12内に導入される。
【0021】
エンジンルーム12(ボンネット4内)に導入された一方側の冷媒管であるガス状側クーラホース29は、エンジン6の冷媒管設置側の側面側を通して、エンジン6の後方側に配管された後、エンジン6の後方側からエンジン6の上方側を通過させてエンジン6の前方側のコンプレッサー31まで配管される。エンジンルーム12に導入された他方側の冷媒管である液状側クーラホース33は、エンジン6の冷媒管設置側の側面側を通して、エンジン6の前方側のコンプレッサー31まで配管される。
【0022】
また、エアコン装置によるヒータシステムについて説明すると、エンジン6の熱で暖められた冷却水が送り側ヒータホース34を介してエアコンユニット26側に送られ、この冷却水の熱によって温められたエアが上述の送風ファン28によってキャビン7内に送風され、キャビン7内を暖める。そして、エアユニット26側の上記冷却水は、温度が低下した状態で、戻し側ヒータホース36を介して、エンジン6側に戻される。
【0023】
上記2本のヒータホース34,36の配管構造について説明すると、該2本のヒータホース34,36は、エアコンユニット26側で結束され、左右の他方側(図示する例では右側)であるヒータホース設置側のリアピラー18及びフェンダーカバー20に沿ってキャビン7の床下まで配管された後、該床下を通してキャビン7の前端側まで配管された後に分離され、共にエンジンルーム12内に導入される。
【0024】
次に、図5乃至11に基づき、エンジンルーム12内の構成について詳述する。
図7乃至11は、エンジンルームの構成を示す左前側斜視図、右前側斜視図、平面図、右側面図及び左側面図である。エンジンルーム12とキャビン7内は、隔壁37によって隔てられている。
【0025】
エンジンルーム12に設置されたエンジン6の前方にはエンジン動力によって駆動される冷却ファン(図示しない)の上下及び左右を囲繞するシュラウド38が、エンジン6上方側の左右一方側(図示する例では右側)には前後方向の円筒状のマフラー39が、エンジン6上方側の左右他方側には給油口40が、エンジン6の前側斜め上方には前後方向の円柱状の上述のコンプレッサー31が、それぞれ配置されている。
【0026】
上記冷却ファン及びフシュラウド38の前方には、正面視方形状をなして通気性を有し且つエンジン6側で加熱された冷却水が送られるラジエータ41が配置され、該ラジエータ41の前方に上述の正面視方形状の通気性を有するコンデンサ32が設置されている。冷却ファンによって前方から後方に吹き入れられる冷却風がコンデンサ32及びラジエータ41を吹き抜ける過程で、コンデンサ32内の冷媒及びラジエータ41内の冷却水が風冷される。
【0027】
上記マフラー39は、エンジン6からの排気ガスをテールパイプ42によって機外に排出する。ちなみに、エンジン6には、エアクリーナ43で浄化されて空気が、エアクリーナパイプ44を介して、流入される。なお、エアクリーナ43は、コンデンサ32の前方に配置されている。
【0028】
上記給油口40は、ボンネット4を閉めた際に、ボンネット4に形成された露出孔4aを介してボンネット4の上面から露出する位置に配置されており(図4参照)、このため、ボンネット4を閉じた状態で、給油口40から燃料を供給できる。
【0029】
次に、図12乃至15に基づき、ステー14及びガイド16の構成並びにガス状側クーラホース29のエンジン6上方側での配管構造について説明する。
図12,13は、ボンネットが閉じられた際のステー及びガイドの状態を示す斜視図及び側面図であり、図14,15は、ボンネットが開けられた際のステー及びガイドの状態を示す斜視図及び正面図である。
【0030】
上記ステー14は、両端部が屈曲形成された金属製棒状部材であって、全体がクランク状をなしている。ステー14の屈曲形成された両端部は、それぞれ互いが離間するように左右方向に延びる軸部をなしており、この両軸部の内の一方がガイド16に挿通支持されるガイド側軸部14aとなり、他方がボンネット4側に支持されるボンネット側軸部14bとなる。
【0031】
上記ガイド16は側面視で前後方向に長い方形状をなす板状部材であって、後端部が連結杆45を介して隔壁37側に連結固定されるとともに前端部がエンジン6側にボルト固定されている。これにくわえて、ガイド16には、挿通孔46が穿設されている。この挿通孔46は、前後方向に延びるガイド部46aと、該ガイド部46aの後端部から下方に延びる係止部46bとから構成されている。
【0032】
上記ボンネット側軸部14bは、ボンネット4側からエンジンルーム12側に延設されたステーブラケット47に軸周りに前後回動自在に支持されている。このステーブラケット47は、ボンネット4を開閉させた場合でも、常に、上記ガイド部46aよりも後側に位置するように配置されている。一方、上記ガイド側軸部14aは、ガイド16の挿通孔46に移動可能且つ軸周りに前後回動自在に挿通されている。
【0033】
そして、ボンネット4の閉姿勢時には、ガイド側軸部14aがガイド部46aの前端部に位置してステー14が倒伏姿勢となる。続いて、上方揺動によりボンネット4を閉姿勢から閉姿勢に切換える過程では、ガイド側軸部14aがガイド部46a内を後方移動してステー14が徐々に起立状態となる。そして、ボンネット4が開姿勢に切換えられると、ガイド側軸部14aがガイド部46aの後端部に達して係止部46bに嵌り込み、ステー14が起立姿勢に切換えられる。すなわち、ガイド16は、ボンネット4の閉作動に伴いステー14を倒伏姿勢に切換える一方で、ボンネット4の開作動に伴いステー14を起立姿勢に切換えるように構成されている。
【0034】
ステー14は、起立姿勢時、ガイド側軸部14aが係止部46bに嵌り込んで前後動が規制されてボンネット4の下方揺動を規制する突っ張りとして機能する。これによってボンネット4が開姿勢で保持される。ちなみに、作業者が、ガイド側軸部14aをガイド部46aに戻すと、再び、ガイド側軸部14aの挿通孔46内での前後動が許容される状態になり、ボンネット4の上下揺動が許容される。
【0035】
また、ガイド側軸部14aが係止部46bに位置している際、ガイド側軸部14aが挿通孔46に十分に挿入されていない場合には、ステー14が左右方向に傾いて起立姿勢に完全に切換えられていない状態になり、開姿勢で保持されるボンネット4のガタが大きくなるという問題がある。このため、本トラクタは、係止部46bに位置するガイド側軸部14aを、挿通孔46に十分に挿入せしめることにより、ステー14の起立姿勢への円滑な切換えを補助的にガイドする補助ガイド48を備えている。
【0036】
補助ガイド48は、ガイド16からステー14側に向かって上方傾斜する傾斜面を有するように、該ガイド16から一体的に突設された板状部材である。これに対応して、周縁部が上記傾斜面に当接するガイドリング49が上記ガイド側軸部14aの基端部に固着されている。そして、ガイド側軸部14が係止部46bに位置する際には、ガイドリング49が補助ガイド48の傾斜面を滑り落ちて、ガイド側軸部14aを挿通孔46に十分に挿入せしめ、ステー14を起立姿勢に完全に切換える。
【0037】
また、ガイド側軸部14aのガイド16から突出した先端部側に抜け止リング50が取付固定され、ステー14のガイド16からの抜けが防止される。
【0038】
上記構成のステー14及びガイド16において、この前後方向のガイド16の左右一方側(図示する例では左側方)の側方にマフラー39が配置され、他方側の側方に上述のガス状側クーラホース29が配管されているため、該ガイド16がマフラー39側からガス状側クーラホース29への熱伝導を遮断する金属製部材として機能する。このため、マフラー39側からの熱によって、ガス状側クーラホース29内の冷媒が加熱され、冷房効率が低下することが防止される。
【0039】
また、ガス状側クーラホース29は、ガイド16のマフラー39に近接又は接触する側と反対側の側面に沿って配管されており、クランプ等のリング状の係止具51によって、補助ガイド48の上記傾斜面と反対側の面に当接するように、該補助ガイド48に取付け係止されている。すなわち、補助ガイド48によって、ガス状側クーラホース29の動き規制され、該ガス状側クーラホース29がエンジン6の上方で不測にずれることが防止される。
【符号の説明】
【0040】
4 ボンネット
6 エンジン
7 キャビン
14 ステー(保持具)
16 ガイド
26 エアコンユニット
29 ガス状側クーラホース(冷媒管)
31 コンプレッサー
39 マフラー
48 補助ガイド
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジン(6)の上方を覆うボンネット(4)を開状態で保持するステー(14)を起立姿勢と倒伏姿勢に案内するガイド(16)を、エンジン(6)の上方において前後方向となるように設けると共に、エンジン(6)の後方にエアコンユニット(26)を装備するキャビン(7)を搭載し、前記エアコンユニット(26)の冷媒管(29)をボンネット(4)内においてエンジン(6)の後方側から上方側を通過させて前方側のコンプレッサー(31)に配管するにあたり、同じくボンネット(31)内に設けるマフラー(39)からの熱が冷媒管(29)に伝わらないように、当該冷媒管(29)をマフラー(39)とは反対側の、前記ガイド(16)の側面に沿わせて配管することを特徴とする作業車両。
【請求項2】
ガイド(16)によるステー(14)の起立姿勢への切換を補助的にガイドする補助ガイド(48)を前記ガイド(16)に設け、該補助ガイド(48)に冷媒管(29)を取付けることにより該冷媒管(29)の動きを規制してなる請求項1の作業車両。
【請求項1】
エンジン(6)の上方を覆うボンネット(4)を開状態で保持するステー(14)を起立姿勢と倒伏姿勢に案内するガイド(16)を、エンジン(6)の上方において前後方向となるように設けると共に、エンジン(6)の後方にエアコンユニット(26)を装備するキャビン(7)を搭載し、前記エアコンユニット(26)の冷媒管(29)をボンネット(4)内においてエンジン(6)の後方側から上方側を通過させて前方側のコンプレッサー(31)に配管するにあたり、同じくボンネット(31)内に設けるマフラー(39)からの熱が冷媒管(29)に伝わらないように、当該冷媒管(29)をマフラー(39)とは反対側の、前記ガイド(16)の側面に沿わせて配管することを特徴とする作業車両。
【請求項2】
ガイド(16)によるステー(14)の起立姿勢への切換を補助的にガイドする補助ガイド(48)を前記ガイド(16)に設け、該補助ガイド(48)に冷媒管(29)を取付けることにより該冷媒管(29)の動きを規制してなる請求項1の作業車両。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−42304(P2011−42304A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−192687(P2009−192687)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【出願人】(000001878)三菱農機株式会社 (1,502)
【Fターム(参考)】
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