説明

作業車両

【課題】作業車両において、排ガス処理装置による工具収納部の過熱を抑制する。
【解決手段】ブルドーザ1は、排ガス処理装置33の後方に配置されるエアクリーナ34と、エアクリーナに接続され、上方カバー14から上方に突出する吸気管8bと、吸気管8bの後方に配置される工具収納部20と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排ガス処理装置を備える作業車両に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ブルドーザなどの作業車両において、工具箱(以下、「工具収納部」という。)を車両内に設置する手法として、エンジン室内に工具箱を設置する手法がある。工具収納部には、エンジン室内に収容される各種機器の点検及び整備に用いられる工具が収納される。
また、近年、自然環境保護の観点から、排ガスを清浄化するための排ガス処理装置が、エンジン室内に搭載されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。排ガス処理装置は、例えば、窒素酸化物(NOx)を低減する装置、一酸化炭素(CO)を低減する装置、或いは、粒子状物質を低減する装置などである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−156835号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の排ガス処理装置は、従来のマフラー装置に比べて高温になりやすいため、エンジン室内に設置される工具収納部が過熱されるおそれがある。
本発明は、上述の状況に鑑みてなされたものであり、作業車両において、排ガス処理装置による工具収納部の過熱を抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様に係る作業車両は、車幅方向において互いに離間する第1側壁部及び第2側壁部と、第1側壁部及び第2側壁部上に配置され、工具収納部を形成する上方カバーと、を有するエンジン室と、エンジン室内に配置されるエンジンと、エンジン室内においてエンジンの上方に配置される排ガス処理装置と、エンジン室内においてエンジンの上方かつ排ガス処理装置の後方に配置されるエアクリーナと、エンジン室内においてエアクリーナに接続されており、上方カバーから上方に突出する吸気管と、を備える。工具収納部は、吸気管の後方に配置される。
【0006】
本発明の第1の態様に係る作業車両によれば、工具収納部は、排ガス処理装置から離間されている。特に、工具収納部と排ガス処理装置との間には吸気管が配置されている。そのため、排ガス処理装置が高温になった場合であっても、排ガス処理装置から発生する熱が工具収納部に伝達されることを抑えることができる。従って、工具収納部が過熱されることを抑制できる。
【0007】
本発明の第2の態様に係る作業車両は、第1の態様に係り、上方カバーは、工具収納部に連なる開口と、開口を開閉可能な蓋と、を有する。
本発明の第2の態様に係る作業車両によれば、エンジン室の外部から工具収納部に直接アクセスできるので、上方カバーを取り外す必要がない。そのため、作業性を向上することができる。
【0008】
本発明の第3の態様に係る作業車両は、第2の態様に係り、開口は、第1側壁部の上方に配置されており、第1側壁部の内側には、エアクリーナのエレメント交換口、燃料フィルターカートリッジ、及びエンジンオイルレベルゲージ(以下、「整備対象機器」と総称する。)の少なくとも1つが設けられる。
本発明の第3の態様に係る作業車両によれば、整備対象機器が集中配置される場所に開口が配置されているので、点検及び整備時に作業者の移動距離を短くできる。そのため、作業性をさらに向上することができる。
【0009】
本発明の第4の態様に係る作業車両は、第1乃至3のいずれかの態様に係り、上方カバーは、排ガス処理装置及びエアクリーナの上方を覆う天板と、天板に連なり天板と第1側壁部との間に配置される第1側板と、天板に連なり天板と第2側壁部との間に配置される第2側板と、天板の下方において第1側板と第2側壁部とに連結され、工具収納部の底板を構成する第1連結板と、を有する。
本発明の第4の態様に係る作業車両によれば、工具収納部の底板が補強部材として利用されているので、別途、補強部材を設ける必要がない。
【0010】
本発明の第5の態様に係る作業車両は、第4の態様に係り、上方カバーは、上面部の下方において第1側板と第2側壁部とに連結されるとともに第1連結板に対して立設されており、工具収納部の前板を構成する第2連結板と、上面部の下方において第1側板と第2側壁部とに連結されるとともに第1連結板に対して立設されており、工具収納部の後板を構成する第3連結板と、を有する。
本発明の第5の態様に係る作業車両によれば、工具収納部の前板及び後板が補強部材として利用されているので、別途、補強部材を設ける必要がない。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、作業車両において、工具収納部の過熱を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態に係るブルドーザ1の全体構成を示す左側面図である。
【図2】実施形態に係るブルドーザ1の一部を示す上面図である。
【図3】実施形態に係るエンジン室8を左上方から見た斜視図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】実施形態に係るエンジン室8の内部構成を示す上面透視図である。
【図6】実施形態に係るエンジン室8の内部構成を示す側面図である。
【図7】実施形態に係る上方カバー14の内部構成を示す斜視透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(ブルドーザ1の全体構成)
実施形態に係る作業車両の構成について、図面を参照しながら説明する。以下においては、作業車両としてブルドーザを例に挙げて説明する。
図1は、実施形態に係るブルドーザ1の全体構成を示す左側面図である。図2は、実施形態に係るブルドーザ1の一部を示す上面図である。なお、以下の説明において、左右とは、運転室7内から前方を見た状態での左右の方向を意味するものとする。
【0014】
ブルドーザ1は、作業機2と、走行装置3と、車両本体4とを備える。作業機2は、ブレード5と油圧シリンダ6とを有する。ブレード5は、車両本体4の前方に配置される。油圧シリンダ6は、図示しない油圧ポンプで発生した油圧によって駆動され、ブレード5を上下に移動させる。走行装置3は、一対の履帯3aを有する走行装置であり、車両本体4に取り付けられる。車両本体4は、運転室7と、エンジン室8とを有する。
【0015】
運転室7には、図示しないシートや操作装置が内装されている。エンジン室8は、運転室7の前方に配置されている。エンジン室8は、一対の履帯3aの間に挟まれているので、エンジン室8の幅は一対の履帯3aの間隔内に制限されている。エンジン室8は、図2に示すように、上面部11と、第1側壁部12と、第2側壁部13とを有する。
上面部11は、エンジン室8の上方を覆っている。上面部11の後部は、後側ほど車幅方向における幅が小さくなるように先細りの形状を有する。上面部11の後端は、運転室7の前面に対向している。上面部11は、着脱可能な上方カバー14を有する。
【0016】
上方カバー14は、天板141と、第1側板142と、第2側板143と、を含む。天板141は、上方カバー14の主体部分であり、後述する排ガス処理装置33及びエアクリーナ34(図5参照)の上方を覆う。天板141には、排気管8aと吸気管8bとが挿通されている。第1側板142は、天板141の左端から下方に連なる。第1側板142は、天板141と第1側壁部12との間に配置される。第2側板143は、天板141の右端から下方に連なる。第2側板143は、天板141と第2側壁部13との間に配置される。なお、上方カバー14の詳細な構成については後述する。
【0017】
第1側壁部12は、前後方向に沿って設けられており、エンジン室8の左方を覆っている。第1側壁部12は、着脱可能な第1側方カバー15を有する。第2側壁部13は、前後方向に沿って設けられており、エンジン室8の右方を覆っている。第2側壁部13は、着脱可能な第2側方カバー16を有する。第1側壁部12と第2側壁部13とは、ブルドーザ1の前後方向に沿った中心線を基準として互いに左右対称な形状を有しており、車幅方向において離間している。
【0018】
ここで、図3は、実施形態に係るエンジン室8を左上方から見た斜視図である。図4は、図3の部分拡大図である。ただし、蓋142aは、図3では閉状態が、図4では、開状態が示されている。
図3に示すように、上方カバー14の天板141には、天板141から上方に突出する排気管8aと吸気管8bとが挿通されている。排気管8aは、エンジン室8内において排ガス処理装置33(図6参照)に接続されている。吸気管8bは、エンジン室8内においてエアクリーナ34(図6参照)に接続されている。排気管8aと吸気管8bは、ブルドーザ1の前後方向に沿った中心線を基準として第1側壁部12側に偏心されている。
【0019】
図4に示すように、上方カバー14の第1側板142は、開口Tと蓋142aとを有する。開口Tは、第1側板142の後端部に形成されている。開口Tは、上方カバー14の内部に形成される工具収納部20に連なる。蓋142aは、開口Tを覆うように取り付けられており、開口Tを開閉可能である。本実施形態において、蓋142aは、上下に回動可能である。作業者は、整備対象機器の点検及び整備する場合、履帯3a上に立った状態で蓋142aの開閉や工具の取出しを行うことができる。
なお、図3に示すように、第1側壁部12は、第1側方カバー15の下方に配置され着脱可能な下方カバー17を備える。
【0020】
(エンジン室8の内部構成)
図5は、実施形態に係るエンジン室8の内部構成を示す上面透視図である。図6は、実施形態に係るエンジン室8の内部構成を示す側面図である。なお、図6では、第1側方カバー15と下方カバー17とが取り外された状態が示されている。
【0021】
エンジン室8内には、エンジン31と、ラジエータ32と、排ガス処理装置33と、エアクリーナ34と、燃料メインフィルターカートリッジ35と、燃料プレフィルターカートリッジ36と、エンジンオイルレベルゲージ37と、ダストインジケータ38とが収容されている。
エンジン31は、例えばディーゼルエンジンであり、上述した油圧ポンプや走行装置3を駆動する駆動源である。エンジン31は、排ガス処理装置33及びエアクリーナ34の下方に配置されている。
【0022】
ラジエータ32は、エンジン室8内においてエンジン31及び排ガス処理装置33の前方に配置されている。ラジエータ32は、エンジン31との間で循環する冷却液を冷却する装置である。ラジエータ32は、前後方向に空気が通過可能に構成されている。ラジエータ32は、車幅方向に概ね沿って配置されている。
排ガス処理装置33は、エンジン31からの排ガスを処理する装置であり、ディーゼル微粒子捕集フィルター(Diesel particulate filter)方式の処理装置である。排ガス処理装置33は、排ガス中に含まれる粒子状物質をフィルターによって捕集し、捕集した粒子状物質をフィルターに付設されたヒータによって焼却する。排ガス処理装置33は、エンジン室8内においてエンジン31の上方、かつ、エアクリーナ34の前方において、車幅方向と交差する交差方向に沿って配置される。すなわち、エアクリーナ34は、上面視において、第1側方カバー15側の端部(左側端部)が前方に、第2側方カバー16側の端部(右側端部)が後方になるよう、斜めに配置される。排ガス処理装置33は、概ね円筒状に形成されている。排ガス処理装置33の上面視における左側前端部上には、排気管8aが接続されている。
【0023】
エアクリーナ34は、エンジン室8内においてエンジン31の上方、かつ、排ガス処理装置33の後方に配置される。エアクリーナ34は、排ガス処理装置33と同様に、交差方向に沿って配置される。エアクリーナ34は、図6に示すように、エレメントを抜き差しするためのエレメント交換口34aを有する。エアクリーナ34の上面視における左側前端部上には、吸気管8bが接続されている。
【0024】
上方カバー14の蓋142aと工具収納部20とは、吸気管8bの後方に配置されている。配置の詳細は次の通りである。排ガス処理装置33及びエアクリーナ34は、車幅方向と交差する交差方向に沿って配置されている。排ガス処理装置33及びエアクリーナ34の前方側端部の前側上方に排気管8a及び吸気管8bが配置されている。蓋142aは、このように車両左側で前方に配置された吸気管8bの後方で、上方カバー14の第1側板142(車両左側)に配置されている。工具収納部20は、蓋142aの車両側において車幅方向に沿って配置される。工具収納部20の構成については後述する。
【0025】
燃料メインフィルターカートリッジ35は、エンジン31に供給される燃料を濾過する。燃料メインフィルターカートリッジ35は、所定期間(例えば、1000時間)ごとに交換する必要がある。
燃料プレフィルターカートリッジ36は、エンジン31に供給される燃料を事前に濾過する。燃料プレフィルターカートリッジ36は、所定期間(例えば、500時間)ごとに交換する必要がある。
【0026】
エンジンオイルレベルゲージ37は、エンジンオイルパンの油量を確認するためのレベルゲージである。ダストインジケータ38は、エアクリーナ34のエレメントの汚れ具合を表示する。
ここで、エレメント交換口34a、燃料メインフィルターカートリッジ35、燃料プレフィルターカートリッジ36、エンジンオイルレベルゲージ37及びダストインジケータ38(以下、「整備対象機器」と総称する。)は、第1側壁部12の内側に配置されている。そのため、整備対象機器は、第1側方カバー15を取り外すことによって外部からアクセス可能である。
【0027】
(上方カバー14の内部構成)
図7は、実施形態に係る上方カバー14の内部構成を示す斜視透視図である。
上方カバー14は、第1連結板144と、第2連結板145と、第3連結板146と、仕切り板147とを備える。工具収納部20は、第1連結板144と第2連結板145と第3連結板146と仕切り板147とによって形成されている。
【0028】
第1連結板144は、車幅方向に沿って概ね水平に配置される板状部材である。第1連結板144は、天板141の下方において第1側板142と第2側板143とに連結される。第1連結板144は、上方カバー14の変形を抑える補強部材として機能する。第1連結板144は、工具収納部20の底板を構成する。
第2連結板145は、車幅方向に沿って概ね垂直に配置される板状部材である。第2連結板145は、天板141の下方において第1側板142と第2側板143とに連結される。また、第2連結板145は、第1連結板144に対して立設されている。本実施形態において、第2連結板145は、第1連結板144の前端部に接続されている。第2連結板145は、上方カバー14の変形を抑える補強部材として機能する。第2連結板145は、工具収納部20の前板を構成する。
【0029】
第3連結板146は、車幅方向に沿って概ね垂直に配置される板状部材である。第3連結板146は、天板141の下方において第1側板142と第2側板143とに連結される。また、第3連結板146は、第1連結板144に対して立設されている。本実施形態において、第3連結板146は、第1連結板144の後端部に接続され、第2連結板145から後方に離間している。第3連結板146は、上方カバー14の変形を抑える補強部材として機能する。第3連結板146は、工具収納部20の後板を構成する。
【0030】
仕切り板147は、第1連結板144上に立設され、第2連結板145と第3連結板146とに連結される。仕切り板147は、上方カバー14の中心線を基準として蓋142aの反対側に設けられている。
なお、天板141には、排気管8aが挿通される第1挿通孔141aと、吸気管8bが挿通される第2挿通孔141bとが形成されている。
【0031】
(作用及び効果)
(1)実施形態に係るブルドーザ1は、排ガス処理装置33の後方に配置されるエアクリーナ34と、エアクリーナに接続され、上方カバー14から上方に突出する吸気管8bと、吸気管8bの後方に配置される工具収納部20と、を備える。
このように、工具収納部20は、排ガス処理装置33から離間されている。特に、工具収納部20と排ガス処理装置33との間には吸気管8bが配置されている。そのため、排ガス処理装置33が高温になった場合であっても、排ガス処理装置33から発生する熱が工具収納部20に伝達されることを抑えることができる。従って、工具収納部20が過熱されることを抑制できる。
【0032】
(2)上方カバー14は、工具収納部20に連なる開口Tと、開口Tを開閉可能な蓋142aとを有する。
従って、エンジン室8の外部から工具収納部20に直接アクセスできるので、上方カバー14を取り外す必要がない。そのため、作業性を向上することができる。
(3)開口Tは、第1側壁部12の上方に配置される。第1側壁部12の内側には、整備対象機器が設けられている。
このように、整備対象機器が集中配置される場所(エンジン室8の左側)に開口Tが配置されているので、点検及び整備時に作業者の移動距離を短くできる。そのため、作業性をさらに向上することができる。
【0033】
(4)上方カバー14は、上方カバー14の変形を抑える補強部材として機能する第1連結板144を有する。第1連結板144は、工具収納部20の底板を構成する。
このように、工具収納部20の底板が補強部材として利用されているので、別途、補強部材を設ける必要がない。
(5)上方カバー14は、上方カバー14の変形を抑える補強部材として機能する第2連結板145を有する。第2連結板145は、工具収納部20の前板を構成する。また、上方カバー14は、上方カバー14の変形を抑える補強部材として機能する第3連結板146を有する。第3連結板146は、工具収納部20の後板を構成する。
このように、工具収納部20の前板及び後板が補強部材として利用されているので、別途、補強部材を設ける必要がない。
【0034】
(その他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)上記実施形態では、作業車両としてブルドーザ1を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。作業車両の他の例としては、ホイールローダーやショベルカーなどが挙げられる。
(B)上記実施形態では、排ガス処理装置33は、ディーゼル微粒子捕集フィルターであることとしたが、これに限られるものではない。排ガス処理装置33は、例えば、選択還元触媒(Selective Catalytic Reduction)方式の装置、OC(酸化触媒)方式の装置、或いは、LNT(NOx吸蔵触媒)方式の装置であってもよい。
(C)上記実施形態では、開口Tは、上方カバー14の第1側板142に形成され第1側壁部12の上方に配置されることとしたが、これに限られるものではない。開口Tは、第2側板143に形成され第2側壁部13の上方に配置されていてもよい。この場合、排ガス処理装置33及びエアクリーナ34は上記実施形態とは逆に上面視において右側が前方となる斜め配置となる。また、開口Tは、天板141に形成されていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明によれば、排ガス処理装置による工具収納部の過熱を抑制できるので、排ガス処理装置を備える作業車両の分野において有用である。
【符号の説明】
【0036】
1 ブルドーザ
2 作業機
3 走行装置
3a 一対の履帯
4 車両本体
5 ブレード
6 油圧シリンダ
7 運転室
8 エンジン室
8a 排気管
8b 吸気管
11 上面部
12 第1側壁部
13 第2側壁部
14 上方カバー
141 天板
142 第1側板
142a 蓋
143 第2側板
144 第1連結板
145 第2連結板
146 第3連結板
147 仕切り板
15 第1側方カバー
16 第2側方カバー
17 下方カバー
20 工具収納部
31 エンジン
32 ラジエータ
33 排ガス処理装置
34 エアクリーナ
34a エレメント交換口
35 燃料メインフィルターカートリッジ
36 燃料プレフィルターカートリッジ
37 エンジンオイルレベルゲージ
38 ダストインジケータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車幅方向において互いに離間する第1側壁部及び第2側壁部と、前記第1側壁部及び前記第2側壁部上に配置され、工具収納部を形成する上方カバーと、を有するエンジン室と、
前記エンジン室内に配置されるエンジンと、
前記エンジン室内において前記エンジンの上方に配置される排ガス処理装置と、
前記エンジン室内において前記エンジンの上方かつ前記排ガス処理装置の後方に配置されるエアクリーナと、
前記エンジン室内において前記エアクリーナに接続されており、前記上方カバーから上方に突出する吸気管と、
を備え、
前記工具収納部は、前記吸気管の後方に配置される、
作業車両。
【請求項2】
前記上方カバーは、
前記工具収納部に連なる開口と、
前記開口を開閉可能な蓋と、
を有する、
請求項1に記載の作業車両。
【請求項3】
前記開口は、前記第1側壁部の上方に配置されており、
前記第1側壁部の内側には、前記エアクリーナのエレメント交換口、燃料フィルターカートリッジ、及びエンジンオイルレベルゲージの少なくとも1つが設けられる、
請求項2に記載の作業車両。
【請求項4】
前記上方カバーは、
前記排ガス処理装置及び前記エアクリーナの上方を覆う天板と、
前記天板に連なり前記天板と前記第1側壁部との間に配置される第1側板と、
前記天板に連なり前記天板と前記第2側壁部との間に配置される第2側板と、
前記天板の下方において前記第1側板と前記第2側壁部とに連結され、前記工具収納部の底板を構成する第1連結板と、
を有する、
請求項1乃至3のいずれかに記載の作業車両。
【請求項5】
前記上方カバーは、
前記上面部の下方において前記第1側板と前記第2側壁部とに連結されるとともに前記第1連結板に対して立設されており、前記工具収納部の前板を構成する第2連結板と、
前記上面部の下方において前記第1側板と前記第2側壁部とに連結されるとともに前記第1連結板に対して立設されており、前記工具収納部の後板を構成する第3連結板と、
を有する、
請求項4に記載の作業車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−154031(P2012−154031A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−11439(P2011−11439)
【出願日】平成23年1月21日(2011.1.21)
【出願人】(000001236)株式会社小松製作所 (1,686)