説明

作業車両

【課題】作業車両において低振動で作業を行い、操縦の快適性を実現する。
【解決手段】コントローラ21の入力側に接続されている低振動モード入切スイッチSW1、エンジン回転数センサSE1、車体振動センサを設け、出力側に駆動手段を介して接続されているエンジンガバナ22、エンジン燃料噴射調節手段23を設けた作業車両において、前記コントローラ21に低振動制御手段を設け、前記低振動モード入切スイッチSW1の入り状態では、所定のエンジン性能曲線26に従って振動が最も低くなるエンジン回転数を選択するように前記エンジンガバナ22を調節制御することを特徴とする作業車両の構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業車両に関し、特に作業車両の低振動制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
キャビン室内の騒音(振動)を消音する能動型消音装置を備えて作業車両において、車両にキャビン室内の音を検出する騒音(振動)検出手段を装備し、車両に搭載している騒音(振動)発生源に振動アクチュエータを装備し、騒音(振動)検出手段の検出値に基づいて振動アクチュエータに制御信号を出力し、騒音(振動)を減衰する振動を与えるようにしたものは、公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−96566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、作業車両において振動が最も低くなる所定の低振動制御曲線に従ってエンジン回転数を選択しながら作業走行し、操縦の快適性及びオペレータの疲労軽減を図ろうとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明は、コントローラ(21)の入力側に接続されている低振動モード入切スイッチ(SW1)、エンジン回転数センサ(SE1)、車体振動センサを設け、出力側に駆動手段を介して接続されているエンジンガバナ(22)、エンジン燃料噴射調節手段(23)を設けた作業車両において、前記コントローラ(21)に低振動制御手段を設け、前記低振動モード入切スイッチ(SW1)の入り状態では、所定のエンジン性能曲線(26)に従って振動が最も低くなるエンジン回転数を選択するように前記エンジンガバナ(22)を調節制御することを特徴とする作業車両とする。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記コントローラ(21)の入力側に接続されているエンジン負荷検出センサ(SE5)を設け、前記コントローラ(21)に低振動制御手段を設け、低振動モード入切スイッチ(SW1)の入り状態では、前記エンジン性能曲線(26)に基づく低振動制御中には、所定のエンスト設定回転数より検出エンジン回転数が低くならないように前記燃料噴射調節手段(23)の燃料噴射量を調節制御するようにしたことを特徴とする作業車両とする。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2の発明において、前記コントローラ(21)の入力側に接続されているステップ振動センサ(SE2)、ハンドル振動センサ(SE3)、シート振動センサ(SE4)を設け、前記コントローラ(21)に低振動制御手段を設け、前記低振動モード入切スイッチ(SW1)の入り状態では、前記エンジン性能曲線(26)に従ってステップ振動センサ(SE2)、ハンドル振動センサ(SE3)及びシート振動センサ(SE4)の検出振動が最も低くなるエンジン回転数を選択するように前記エンジンガバナ(22)を調節制御するようにしたことを特徴とする作業機の低振動制御装置とする。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の発明において、前記低振動モード入切スイッチ(SW1)を低振動モードと低振動省エネモードに切り換え可能に構成し、前記コントローラ(21)に低振動制御手段を設け、前記低振動モード入切スイッチ(SW1)の低振動省エネモード入り状態では、前記エンジン性能曲線(26)よりもエンジントルクが所定値低い省エネ制御曲線(27)に従って振動が最も低くなるエンジン回転数を選択するように前記エンジンガバナ(22)を調節制御するようにしたことを特徴とする作業車両とする。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の発明によると、低振動モード入切スイッチ(SW1)の入り状態では、所定のエンジン性能曲線(26)に従って振動が最も低くなるエンジン回転数を選択するようにエンジンガバナ(22)を調節制御するので、低振動状態で作業を行い、オペレータの操縦性が向上させ、疲労軽減を図ることができる。
【0010】
請求項2の発明によると、請求項1の発明の前記効果に加えて、低振動モード入切スイッチ(SW1)の入り状態では、エンジン性能曲線(26)に基づく低振動制御中には、所定のエンスト設定回転数より検出エンジン回転数が低くならないように燃料噴射調節手段(23)の燃料噴射量を調節制御するので、エンジン(E)のエンスト回転数に近い回転数で振動の最も低くなる回転数を選択しながらエンジン(E)の回転数を制御することができ、エンストを防止しながら低振動で燃料の節減を図りながら作業をすることができる。
【0011】
請求項3の発明によると、請求項1又は請求項2の発明の前記効果に加えて、低振動モード入切スイッチ(SW1)の入り状態では、エンジン性能曲線(26)に従ってステップ振動センサ(SE2)、ハンドル振動センサ(SE3)及びシート振動センサ(SE4)の検出振動が最も低くなるエンジン回転数を選択するようにエンジンガバナ(22)を調節制御するので、操縦位置にあるステップ(17)、ステアリングハンドル(16)及びシート(6)の振動を少なくし、オペレータの身体全体の快適性を向上させることができる。
【0012】
請求項4の発明によると、請求項2の発明の前記効果に加えて、低振動モード入切スイッチ(SW1)の低振動省エネモード入り状態では、エンジン性能曲線(26)よりもエンジントルクが所定値低い省エネ制御曲線(27)に従って振動が最も低くなるエンジン回転数を選択するようにエンジンガバナ(22)を調節制御するので、単一の低振動モード入切スイッチ(SW1)の切り換えにより低振動で且つ省エネ運転を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】トラクタ全体の側面図である。
【図2】トラクタ全体の平面図である。
【図3】制御ブロック図である。
【図4】スイッチの正面図である。
【図5】エンジン性能曲線でありエンジン回転数とトルクとの関係を示す図である。
【図6】操作パネルの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づいてこの発明を農業用トラクタに施した実施例について説明する。
まず、図1及び図2に基づき本発明を備えたトラクタの全体構成について説明する。
トラクタは走行車体1の前側部にエンジンE(図示省略)を搭載し、エンジンEをボンネット2で被覆し、エンジンEからの回転動力をミッションケース3内の油圧式無段変速装置及びギヤ式副変速装置で変速し、左右前輪4,4及び左右後輪5,5へ伝達している。
【0015】
また、ミッションケース3の後側上部にはシート6を設け、その左右両側に左右フェンダ7,7を設けている。また、走行車体1の後側にはシリンダケース8を設け、シリンダケース8の後側部に左右リフトアーム9,9を上下回動自在に設け、3点リンク機構10により連結したロータリ耕耘装置11を昇降可能に連結している。
【0016】
また、エンジンEの後方には、ハンドルフレーム15を立設し、その上部にステアリングハンドル16を設けている。走行車体1の後部に後側安全フレーム19を立設している。
【0017】
次に、トラクタの低振動制御構成について説明する。
コントローラ21の入力側には、図3に示すように、低振動モード入切スイッチSW1と、エンジン回転数センサSE1と、オペレータの足載せ用のステップ17の振動を検出するステップ振動センサSE2と、ステアリングハンドル16の振動を検出するハンドル振動センサSE3と、シート6の振動を検出するシート振動センサSE4と、エンジンEの負荷を検出するエンジン負荷検出センサSE5を接続している。
【0018】
また、コントローラ21の出力側には、駆動手段を介してエンジンEの回転数を調節するエンジンガバナ22と、エンジンEの燃料噴射量を調節する燃料噴射調節手段23を接続している。
【0019】
低振動モード入切スイッチSW1を入りにすると、コントローラ21の指令により予め設定されたエンジン性能曲線26に従ってトラクタの振動が最も低いエンジン回転数になるようにエンジンガバナ22のアームを駆動手段を介して調節制御するようにしている。このエンジン性能曲線26は図5に示すように、エンジン回転数とエンジントルクとの関係で設定されていて、エンジン回転数が所定回転数の定格回転数以上で最高回転数以下の所定範囲において設定されていて、走行作業状態における実験値に基づき設定されている。
【0020】
このエンジン性能曲線26は、図5に示すように、エンジンEの定格回転数以上で最高回転数以下の所定回転数の範囲にわたって設定されていて、低回転数から順次回転数が増加するにしたがってエンジントルクが増加し所定回転数でトルクの増大が停止する上昇曲線26aと、上昇曲線26aの上昇端部からエンジンEの回転数が増加するにしたがってエンジントルクが順次減少する下降曲線26bとで構成されている。
【0021】
エンジン性能曲線26に基づく低振動作業モード中には、エンジン回転数センサSE2でエンジンEの回転数を検出し、エンジン負荷検出センサSE5でエンジン負荷を検出し、ステップ振動センサSE2、ハンドル振動センサSE3及びシート振動センサSE4により振動を検出する。しかして、コントローラ21により所定のエンスト設定回転数より検出エンジン回転数が低くならないように燃料噴射調節手段23の燃料噴射量を制御し、エンスト回転数に近い回転数で振動の最も低くなる回転数を選択しながらエンジンEの回転数を制御するようにしている。
【0022】
前記構成によると、低振動モード入切スイッチSW1を入りにすると、低振動状態で作業をすることができ、操縦の快適性を向上させ、オペレータの疲労軽減を図ることができる。
【0023】
また、低振動モードの運転中にはエンスト回転数に近い回転数で振動の最も低くなる回転数を選択しエンジン回転数を制御するので、エンストを防止しながら低振動で燃料の節減を図りながら作業をすることができる。
【0024】
また、エンスト設定回転数に近い回転数で振動数の最も低くなるエンジン回転数に制御するにあたり、ステップ振動センサSE2、ハンドル振動センサSE3及びシート振動センサSE4の振動検出数をコントローラ21に読み込み、これらの合計検出振動数(あるいはこれらの中の最高検出振動数)が最も低くなるようにエンジン回転数を制御するようにしている。
【0025】
従って、圃場条件である土壌の硬軟や、ロータリ耕耘装置11の耕耘深度の大小、代掻き作業、犁の牽引作業に応じて発生する振動が最も低くなるエンジ回転数を選択することができ、各種作業における快適操縦を実現することができる。
【0026】
また、エンジン性能曲線26を低回転数から順次回転数が増加するにしたがってエンジントルクが増加し所定回転数でトルクの増大が停止する低回転数領域上昇制御曲線26aと、低回転数領域上昇制御曲線26aの上昇端部からエンジン回転数が増加するにしたがってエンジントルクが順次減少する高回転数領域下降制御曲線26bとで構成しているので、低速回転数領域あるいは高回転数領域で駆動している作業機に対応して低振動状態の運転をすることができる。
【0027】
また、低振動モード入切スイッチSW1を、図4に示すように、切り位置a、低振動モード切換位置b、低振動低燃費モード切換位置cを設け、切り換えできるように構成してもよい。コントローラ21の振動燃費制御手段には、図5に示すように、低振動モード運転にけるエンジン性能曲線26と、このエンジン性能曲線26よりも所定トルク低く位置に省エネ(低燃費)制御曲線27を設定している。この低燃費制御曲線27は、エンジン性能曲線26に略平行にエンジントルクの所定値少ない位置に設定されていて、低回転数から順次回転数が増加するにしたがってトルクが増加し所定回転数でトルクの増大が停止する低回転数領域上昇制御曲線27aと、低回転数領域上昇制御曲線27aの上昇端部からエンジン回転数が増加するにしたがってエンジントルクが順次減少する高回転数領域下降制御曲線27bとで構成されている。
【0028】
しかして、低振動モード入切スイッチSW1を低振動モード切換位置bに切り換え、副変速レバーを低速走行位置に操作し、主変速レバーを変速操作し、作業機昇降レバーを作業位置に下降し作業を開始すると、アクセルぺダルの操作とは無関係にコントローラ21の低振動回転指令により前記エンジン性能曲線26に基づきエンジン回転数が制御されトラクタが運転される。
【0029】
また、低燃費モード切換位置cに切り換えると、前記低燃費制御曲線27に基づきエンジン回転数が制御されエンジントルクを下げた状態でエンジン回転数が制御され、更に燃料を節減した低燃費運転をすることができる。
【0030】
また、低燃費モード切換位置cに切り換えられた場合には、エンジン負荷をエンジン負荷検出センサSE5で検出し、低燃費制御曲線27の設定しているエンジントルクと検出負荷とを比較し、エンジン負荷に余力がある場合にのみ低燃費運転に移行するようにしている。
【0031】
そして、エンジン負荷に余力がない場合には、低振動モードに基づき運転を継続し、低燃費制御運転には移行しないようにし、操作パネルの表示画面に「余裕トルクがないため低燃費モードに移行できない」旨表示するようにしている。
【0032】
また、エンジン性能曲線26に基づきトラクタが運転されている場合に、エンジントルクに余力がある場合には、表示画面に「エンジントルクに余力があり、低燃費モードでの運転が可能である」旨表示し、オペレータに低燃費モード運転を促すようにしている。
【0033】
前記構成によると、低振動モード入切スイッチSW1の切り換え操作により低振動モードでエンジンストップを防止しながら円滑に作業をすることができる。また、低燃費モードでは更に振動を少なくし燃料を節減しながら低コストで運転することができ、作業適応性の向上を図ることができる。
【0034】
なお、ステップ振動センサSE2、ハンドル振動センサSE3及びシート振動センサSE4に代えてトラクタの騒音発生源であるエンジンE、ロータリ耕耘装置11等の近傍に騒音検出手段を設け、これらの騒音が最も低くなるように低振動制御曲線26に従ってエンジン回転数を制御するようにしてもよい。
【0035】
次に、図6に基づきトラクタのオート作業切換スイッチSW2について説明する。
ステアリングハンドル16の前方の自動操作パネル31には、多数の自動関連スイッチ及びスイッチの切換表示部を設けている。自動操作パネル31の左側部にはオート作業切換スイッチSW2を設け、その側方にオート1切換表示部32a、マルチ切換表示部32b及びオート2切換表示部32cを設け、オート作業切換スイッチSW2をONする毎に、これらの表示が順次切り換えられ、スイッチの切換表示をするようにしている。
【0036】
そして、オート作業切換スイッチSW2をオート1切換表示部32aに切り換えると、機体後部に左右方向の軸回りにロータリ耕耘装置11を連結した状態での耕耘作業に適した自動制御機能及び作業部の適正回転数がコントローラの指令により設定される。すなわち、旋回時の前輪増速機能、旋回時及び後進時におけるロータリ耕耘装置11の自動昇降機能が作動状態となり、走行速度が標準走行速度に設定され、ロータリ耕耘装置11の回転数が標準回転数に設定され、操作を簡単化しながら耕耘作業をすることができる。
【0037】
また、マルチ切換表示部32bに切り換えると、三点リンク機構10によりロータリ耕耘装置11を連結したマルチ作業、すなわち、ロータリ耕耘装置11による耕耘作業、これに続く畦成形板による畦成形、これに続く成形畦表面へのフイルム懸け作業に適した自動制御機能及び作業部の回転数が設定される。すなわち、旋回時及び後進時のロータリ耕耘装置11の自動昇降機能が作動状態となり、走行速度が低速作業速度に設定され、ロータリ耕耘装置11の回転数が標準回転数に設定され、操作を簡単化しながら耕耘、畦成形、フイルム懸けの複合作業をすることができる。
【0038】
また、オート2切換表示部32cに切り換えると、三点リンク機構10にロータリ耕耘装置11を連結した軽作業である代掻き作業に適した自動機能が設定される。すなわち、旋回時の前輪増速機能、旋回時及び後進時のロータリ耕耘装置11の自動昇降機能が作動状態となり、走行速度が高速作業速度に設定され、ロータリ耕耘装置11の回転数が高速回転数に設定され、操作を簡単化しながら代掻き作業をすることができる。
【0039】
従来構成では、オート作業切換スイッチSW2ではオート1切換表示部32aとマルチ切換表示部32bとに切り換えるだけのものに比較して、前記構成によると、操作を簡単化し多数の作業にきめ細かく対応し作業性の向上を図ることができる。
【符号の説明】
【0040】
21 コントローラ
22 エンジンガバナ
23 エンジン燃料噴射調節手段
26 エンジン性能曲線
27 エネ制御曲線
SW1 低振動モード入切スイッチ
SE1 エンジン回転数センサ
SE2 ステップ振動センサ
SE3 ハンドル振動センサ
SE4 シート振動センサ
SE5 エンジン負荷検出センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コントローラ(21)の入力側に接続されている低振動モード入切スイッチ(SW1)、エンジン回転数センサ(SE1)、車体振動センサを設け、出力側に駆動手段を介して接続されているエンジンガバナ(22)、エンジン燃料噴射調節手段(23)を設けた作業車両において、前記コントローラ(21)に低振動制御手段を設け、前記低振動モード入切スイッチ(SW1)の入り状態では、所定のエンジン性能曲線(26)に従って振動が最も低くなるエンジン回転数を選択するように前記エンジンガバナ(22)を調節制御することを特徴とする作業車両。
【請求項2】
請求項1の発明において、前記コントローラ(21)の入力側に接続されているエンジン負荷検出センサ(SE5)を設け、前記コントローラ(21)に低振動制御手段を設け、低振動モード入切スイッチ(SW1)の入り状態では、前記エンジン性能曲線(26)に基づく低振動制御中には、所定のエンスト設定回転数より検出エンジン回転数が低くならないように前記燃料噴射調節手段(23)の燃料噴射量を調節制御するようにしたことを特徴とする作業車両。
【請求項3】
請求項1又は請求項2の発明において、前記コントローラ(21)の入力側に接続されているステップ振動センサ(SE2)、ハンドル振動センサ(SE3)、シート振動センサ(SE4)を設け、前記コントローラ(21)に低振動制御手段を設け、前記低振動モード入切スイッチ(SW1)の入り状態では、前記エンジン性能曲線(26)に従ってステップ振動センサ(SE2)、ハンドル振動センサ(SE3)及びシート振動センサ(SE4)の検出振動が最も低くなるエンジン回転数を選択するように前記エンジンガバナ(22)を調節制御するようにしたことを特徴とする作業機の低振動制御装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の発明において、前記低振動モード入切スイッチ(SW1)を低振動モードと低振動省エネモードに切り換え可能に構成し、前記コントローラ(21)に低振動制御手段を設け、前記低振動モード入切スイッチ(SW1)の低振動省エネモード入り状態では、前記エンジン性能曲線(26)よりもエンジントルクが所定値低い省エネ制御曲線(27)に従って振動が最も低くなるエンジン回転数を選択するように前記エンジンガバナ(22)を調節制御するようにしたことを特徴とする作業車両。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate