作物栽培用マルチング材製造方法及びその方法により製造されるマルチング材
【課題】親環境的でありながら保温、保湿等の基本機能外に強度が向上し分解速度が調節でき、遮光率を高め雑草生成を抑制し、ｐｈ調節機能を通じ土質改善効果を得られる新しい形態の作物栽培用マルチング材製造方法及びその方法により製造されたマルチング材を提供すること。
【解決手段】スパンレース不織布反物で形成された基材上部に天然綿層を形成し、これらを結束することによりひとつのシート型本体を形成させ、本体の分解速度と強度を調節できるよう上部にメチルセルロイス系有機バインドインＣＭＣをバインディングさせ、本体の上部に遮光効能を高め雑草生育抑制効能を持続させるため着色し、ｐｈ調節剤を添加しアルカリ性になるよう人為的に調節する。
【解決手段】スパンレース不織布反物で形成された基材上部に天然綿層を形成し、これらを結束することによりひとつのシート型本体を形成させ、本体の分解速度と強度を調節できるよう上部にメチルセルロイス系有機バインドインＣＭＣをバインディングさせ、本体の上部に遮光効能を高め雑草生育抑制効能を持続させるため着色し、ｐｈ調節剤を添加しアルカリ性になるよう人為的に調節する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は作物栽培用マルチング材製造方法及びその方法により製造されたマルチング材に関するものであり、より詳細には保温、保湿、雑草生育抑制により、強度増加及び酸性化された土壌を中性化し土質向上と作物の害虫被害を減少させるよう改善された作物栽培用マルチング材製造方法及びその方法により製造されたマルチング材に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般的にマルチングとは、農作物を栽培する時に耕地土壌の表面を覆うことを言いますが、作物の生育に必要な温度及び水分を適切に維持し、作物の根を保護し、雑草等が生育しないようにする用途で使用する。
【０００３】
これに使用されるマルチング材料は普通低価格で使用が手軽なビニール樹脂が多く使用されていますが、特に土地の傾斜や関係施設の不備により、降雨量に依存するほかない耕作地はマルチング材の使用がほぼ必須的だと言えます。
【０００４】
しかし上記のように普遍化された従来のマルチング材の場合、土壌の水分または保温性を維持はできるが土壌の酸素供給が円滑にできず作物の根の発育が旺盛にはいかないという問題点がある。
【０００５】
また、作物の収穫が終わり次の作物を栽培するためには、以前のビニールマルチング材を除去しなければならないため煩わしさを伴う。
【０００６】
最近の自然状態では生分解可能なマルチング材に対する研究が深く進行されてきましたし、その一環で韓国内特許第５４５２７１号他、多量の改良技術が利用され出した。
【０００７】
利用され出すとともに、親環境生分解性農業用マルチングフィルムに、ステアリン酸、中質炭酸カルシウム、ビニールケトン系球重合ポリマー、ポルリエティルレヌァックス、乳糖、エチルアセテート、メタクリルレート、粉牛乳、イソブチルアルコール、ベンジンとＬＭＰＥを混合した生分解化合物にＬＤＰＥ、ＬＬＤＯＥ、ＨＤＰＥ、ＰＳＰとＰＰのどれかひとつ、またはこれらを混合したプラスチック樹脂を混合加工後圧出したもの、そしてわらや乾草を改良したものからポリマーフィルムに至るまで多様である。
【０００８】
しかし、今まで開始したマルチング材関連技術らは、作物の焦点が合わせた状態で改良されてきたため、土壌自体から生じる問題を克服するには限界がある。
【０００９】
特にポリマーフィルム形態を通じ、マルチング材自体の強度改善効果はあるが、土壌の中和作用を誘導し土質を改善できる具体的な技術に対する開始はなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
本発明は上述したことのような従来の技術上の諸般問題点らを考慮し、これを解決しようと創出されたこととし、より親環境的でありながら保温、保湿等の基本機能外に強度が向上し、分解速度が調節でき、遮光率を高め雑草生成を抑制し、何よりもｐｈ調節機能を通じ土質改善効果を得られる新しい形態の作物栽培用マルチング材製造方法及びその方法により製造されたマルチング材を提供することにその主な解決課題がある。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
本発明の請求項１は、作物栽培用マルチング材製造方法において；
スパンレース不織布反物で構成された基材上に天然綿を配置して天然綿層を形成し、これらをニードルパンチングして結束させることによりひとつのシート型本体を形成させる第１段階と；
上記第１段階後 ニードルパンチングされたシート型本体の分解速度と強度を調節できるよう、上部にメチルセルロース有機バインドインＣＭＣをバインディングさせる第２段階と；
上記第２段階後、上記シート型本体の上部に遮光効能を高め、雑草生育抑制効能を持続させるため着色する第３段階と；
上記第３段階後ｐｈ調節剤を添加し上記シート型本体のｐｈがアルカリ性になるよう、人為的に調節する第４段階を含めて構成されることを特徴とする作物栽培用マルチング材製造方法。
請求項２は、請求項１において；
上記第３段階の着色は黒色系列の不透明な着色用着色剤としたことを特徴とする作物栽培用マルチング材製造方法。
請求項３は、請求項１において；
上記第４段階に使用されるｐｈ調節剤は水ガラス水溶液や炭酸塩または中炭酸塩を特徴とする、作物栽培用マルチング材製造方法。
請求項４は、請求項１ないし請求項３の中で選択された、どれかひとつの項の方法で製造された作物栽培用マルチング材。
【００１２】
本発明は上記の解決課題を達成するための手段で、作物栽培用マルチング材製造方法によってスパンレース不織布反物が形成された基材上部に天然綿を配置し天然綿層を形成し、これらをニードルパンチングし結束することにより、ひとつのシート型本体を形成させる第一段階；上記第一段階後ニードルパンチング本体の分解速度と強度を調節できるよう上部にメチルセルロイス系有機バインドインＣＭＣをバインディングさせる第二段階と；上記第二段階後、上記シート型本体の上部に遮光効能を高め雑草生育抑制効能を持続させるため着色する第三段階；上記第三段階後、ｐｈ調節剤を添加し上記のシート型本体のｐｈがアルカリ性になるよう人為的に調節する第４段階を含め構成されるのを特徴とする作物栽培用マルチング材製造方法を提供する。
【発明の効果】
【００１３】
本発明によりマルチング材固有の機能である保温、保湿効果はもちろん、これに加え強度向上にともなう分解速度調節機能、遮光効果向上による雑草生成抑制、ｐｈ調節による中和作用による土質改善効果等が得られます。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明によるマルチング材の構造をみせた例示的な断面図。
【図２】本発明にともなうマルチング材の製造方法をみせたフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【００１５】
図１及び本発明によってマルチング材の構造を見せる、例示的な断面図であり、図２は本発明にともなうマルチング材の製造方法を見せるフローチャートである。
【実施例】
【００１６】
図１及び図２に図示されるように、本発明によるマルチング材はスパンレース不織布反物を基材（１００）とし、上記基材（１００）の上部に天然綿層（２００）を形成し、上記基材（１００）と天然綿層（２００）をニードルパンチングにより結束させ、一つの本体になるよう結束部（３００）を含めて構成される。
【００１７】
この時、上記基材（１００）のスパンレース不織布反物は、高圧の水をノズルで噴射させ繊維が互いに絡まるようにした不織布で、水の流れで繊維を絡まるようしたので繊維の損傷が殆どなく、形が良くてニットと類似の組織を持つ。
【００１８】
したがってこのようなスパンレース不織布反物の組織が、こまかくて柔らかい特徴を持つ。
【００１９】
特にジェット水流をウェッブに噴射し、繊維を結合させる方法であるＳＬ法によりスロンレース不織布反物は大量生産が可能であり、ジェット水流を受けるウェッブ下に設置された版のパターンにより多様なデザインを得ることができて、接着剤を未使用のため、ドレープ性・吸収性・バルキー性等が優秀である。
【００２０】
原料では主にポリエステル・レーヨン・パルプが使用されてきたが、最近ではアラミド繊維・綿・ナイロン・アクリル・パルプ等多様な原料を使用し製品化が可能となった。
【００２１】
そして、天然綿層（２００）は本発明によるマルチング材の厚さを一定に維持させながら後出するバインディング及び着色し易いよう加工された原料として、保温・水分蒸発抑制のため使用される。
【００２２】
上記天然綿層（２００）に使用する綿は、天然綿で土壌に有機物を供給しながら土壌の湿度を調節する機能を持つ。
【００２３】
このような天然綿は弾力あるため復元性が良く、光沢があり、粘りが多い。特に本発明で上記天然綿のなかで、綿を広げるとき切れにくいものを使用するのが良い。
【００２４】
また、本発明にともなうマルチング材は上記基材（１００）と天然綿層（２００）のニードルパンチングによる結束部（３００）を通じ結束させ一体化によってひとつのシート形態を持つ。
【００２５】
これを通じて、本発明マルチング材は上記基材（１００）と天然綿層（２００）が結束部（３００）により結束されたため機械的性質、すなわち強度が増加し、圧着された状態で細かいながら微細な起工を形成することにより吸湿性が向上し雑草の生育を抑制することになる。
【００２６】
このように、本発明にともなう上で述べた構造をベースにし、そこに付加的な構成がさらに添加され、最終的なマルチング材を実現することになるが、例えば図２のように、先に上で述べた層状構造を持つよう基材（１００）と天然綿層（２００）及び結束部（３００）構成して、ひとつのシートを作成する第１段階（Ｓ１００）が遂行される。
【００２７】
次に上記層状構造が持つ本発明マルチング材のメチルセルロイス系有機バインドインＣＭＣをバインディングさせる第２段階（Ｓ１１０）が遂行される。
【００２８】
上記ＣＭＣ（カールポッシメチルセルロース）はパルプが主な構成体となるが、すなわち木から作られたパルプに苛性ソーダを入れアルカリ化された植物性にし、そこにモノクロール酢酸ソーダを添加し製造される天然草の一種である。
【００２９】
このようにＣＭＣを本発明マルチング材にバインディングさせる理由はニードルパンチングされたマルチング材の分解速度を調節し、また強度を調節するために、化学バインダーを使用するようになれば有害なので、食用が可能な程度に人体にほぼ害にならない天然バインダーのＣＭＣを添加させることが特に望ましい。
【００３０】
それのみならず、上記ＣＭＣは自主的にアルカリ性を持つため、作物栽培年数が長いほど酸性化する土壌を中和させ、土質を改善するのにも一助となることになる。
【００３１】
以後、遮光の効果を高め、雑草生育抑制効果を持続させるため、着色する第３段階（Ｓ１２０）が遂行される。
【００３２】
このとき、上記着色のための着色材料は黒色系列の不透明色が望ましい。
【００３３】
最後に、上記第３段階（Ｓ１２０）を経て着色が完了したら酸性化した土壌の中和のためアルカリ成分を添加するｐｈ調節段階の第４段階（Ｓ１３０）が遂行される。
【００３４】
上記第４段階（Ｓ１３０）はｐｈ調節剤を本発明マルチング材に添加させ、マルチング材のｐｈがアルカリ性になるよう人為的に調節することを言い、これを通じ土質を向上させ、作物の害虫被害を予防することになる。
【００３５】
特に本発明に使用されるｐｈ調節材料は水ガラス水溶液や炭酸塩または中炭酸塩のようなアルカリ性塩が望ましい。
【産業上の利用可能性】
【００３６】
以上の説明の通り、本発明によりマルチング材の土壌はもちろん、作物にも有害な化学接着剤を使用せず、成分全部親環境的な天然素材を使用し製造されるのはもちろん、アルカリ性を持つＣＭＣはもちろん追加的に添加されたｐｈ調節剤によりアルカリ性を持つので酸性の土壌と結合して中和作用を誘導し、これを通じて元気な土壌を作れるため、効用度が高いと言えるだろう。
【符号の説明】
【００３７】
１００ 基材
２００ 天然綿層
３００ 結束部
Ｓ１００ シート製造
Ｓ１１０ ＣＭＣバインディング
Ｓ１２０ 着色
Ｓ１３０ ｐｈ調節
【技術分野】
【０００１】
本発明は作物栽培用マルチング材製造方法及びその方法により製造されたマルチング材に関するものであり、より詳細には保温、保湿、雑草生育抑制により、強度増加及び酸性化された土壌を中性化し土質向上と作物の害虫被害を減少させるよう改善された作物栽培用マルチング材製造方法及びその方法により製造されたマルチング材に関するものである。
【背景技術】
【０００２】
一般的にマルチングとは、農作物を栽培する時に耕地土壌の表面を覆うことを言いますが、作物の生育に必要な温度及び水分を適切に維持し、作物の根を保護し、雑草等が生育しないようにする用途で使用する。
【０００３】
これに使用されるマルチング材料は普通低価格で使用が手軽なビニール樹脂が多く使用されていますが、特に土地の傾斜や関係施設の不備により、降雨量に依存するほかない耕作地はマルチング材の使用がほぼ必須的だと言えます。
【０００４】
しかし上記のように普遍化された従来のマルチング材の場合、土壌の水分または保温性を維持はできるが土壌の酸素供給が円滑にできず作物の根の発育が旺盛にはいかないという問題点がある。
【０００５】
また、作物の収穫が終わり次の作物を栽培するためには、以前のビニールマルチング材を除去しなければならないため煩わしさを伴う。
【０００６】
最近の自然状態では生分解可能なマルチング材に対する研究が深く進行されてきましたし、その一環で韓国内特許第５４５２７１号他、多量の改良技術が利用され出した。
【０００７】
利用され出すとともに、親環境生分解性農業用マルチングフィルムに、ステアリン酸、中質炭酸カルシウム、ビニールケトン系球重合ポリマー、ポルリエティルレヌァックス、乳糖、エチルアセテート、メタクリルレート、粉牛乳、イソブチルアルコール、ベンジンとＬＭＰＥを混合した生分解化合物にＬＤＰＥ、ＬＬＤＯＥ、ＨＤＰＥ、ＰＳＰとＰＰのどれかひとつ、またはこれらを混合したプラスチック樹脂を混合加工後圧出したもの、そしてわらや乾草を改良したものからポリマーフィルムに至るまで多様である。
【０００８】
しかし、今まで開始したマルチング材関連技術らは、作物の焦点が合わせた状態で改良されてきたため、土壌自体から生じる問題を克服するには限界がある。
【０００９】
特にポリマーフィルム形態を通じ、マルチング材自体の強度改善効果はあるが、土壌の中和作用を誘導し土質を改善できる具体的な技術に対する開始はなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【００１０】
本発明は上述したことのような従来の技術上の諸般問題点らを考慮し、これを解決しようと創出されたこととし、より親環境的でありながら保温、保湿等の基本機能外に強度が向上し、分解速度が調節でき、遮光率を高め雑草生成を抑制し、何よりもｐｈ調節機能を通じ土質改善効果を得られる新しい形態の作物栽培用マルチング材製造方法及びその方法により製造されたマルチング材を提供することにその主な解決課題がある。
【課題を解決するための手段】
【００１１】
本発明の請求項１は、作物栽培用マルチング材製造方法において；
スパンレース不織布反物で構成された基材上に天然綿を配置して天然綿層を形成し、これらをニードルパンチングして結束させることによりひとつのシート型本体を形成させる第１段階と；
上記第１段階後 ニードルパンチングされたシート型本体の分解速度と強度を調節できるよう、上部にメチルセルロース有機バインドインＣＭＣをバインディングさせる第２段階と；
上記第２段階後、上記シート型本体の上部に遮光効能を高め、雑草生育抑制効能を持続させるため着色する第３段階と；
上記第３段階後ｐｈ調節剤を添加し上記シート型本体のｐｈがアルカリ性になるよう、人為的に調節する第４段階を含めて構成されることを特徴とする作物栽培用マルチング材製造方法。
請求項２は、請求項１において；
上記第３段階の着色は黒色系列の不透明な着色用着色剤としたことを特徴とする作物栽培用マルチング材製造方法。
請求項３は、請求項１において；
上記第４段階に使用されるｐｈ調節剤は水ガラス水溶液や炭酸塩または中炭酸塩を特徴とする、作物栽培用マルチング材製造方法。
請求項４は、請求項１ないし請求項３の中で選択された、どれかひとつの項の方法で製造された作物栽培用マルチング材。
【００１２】
本発明は上記の解決課題を達成するための手段で、作物栽培用マルチング材製造方法によってスパンレース不織布反物が形成された基材上部に天然綿を配置し天然綿層を形成し、これらをニードルパンチングし結束することにより、ひとつのシート型本体を形成させる第一段階；上記第一段階後ニードルパンチング本体の分解速度と強度を調節できるよう上部にメチルセルロイス系有機バインドインＣＭＣをバインディングさせる第二段階と；上記第二段階後、上記シート型本体の上部に遮光効能を高め雑草生育抑制効能を持続させるため着色する第三段階；上記第三段階後、ｐｈ調節剤を添加し上記のシート型本体のｐｈがアルカリ性になるよう人為的に調節する第４段階を含め構成されるのを特徴とする作物栽培用マルチング材製造方法を提供する。
【発明の効果】
【００１３】
本発明によりマルチング材固有の機能である保温、保湿効果はもちろん、これに加え強度向上にともなう分解速度調節機能、遮光効果向上による雑草生成抑制、ｐｈ調節による中和作用による土質改善効果等が得られます。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明によるマルチング材の構造をみせた例示的な断面図。
【図２】本発明にともなうマルチング材の製造方法をみせたフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【００１５】
図１及び本発明によってマルチング材の構造を見せる、例示的な断面図であり、図２は本発明にともなうマルチング材の製造方法を見せるフローチャートである。
【実施例】
【００１６】
図１及び図２に図示されるように、本発明によるマルチング材はスパンレース不織布反物を基材（１００）とし、上記基材（１００）の上部に天然綿層（２００）を形成し、上記基材（１００）と天然綿層（２００）をニードルパンチングにより結束させ、一つの本体になるよう結束部（３００）を含めて構成される。
【００１７】
この時、上記基材（１００）のスパンレース不織布反物は、高圧の水をノズルで噴射させ繊維が互いに絡まるようにした不織布で、水の流れで繊維を絡まるようしたので繊維の損傷が殆どなく、形が良くてニットと類似の組織を持つ。
【００１８】
したがってこのようなスパンレース不織布反物の組織が、こまかくて柔らかい特徴を持つ。
【００１９】
特にジェット水流をウェッブに噴射し、繊維を結合させる方法であるＳＬ法によりスロンレース不織布反物は大量生産が可能であり、ジェット水流を受けるウェッブ下に設置された版のパターンにより多様なデザインを得ることができて、接着剤を未使用のため、ドレープ性・吸収性・バルキー性等が優秀である。
【００２０】
原料では主にポリエステル・レーヨン・パルプが使用されてきたが、最近ではアラミド繊維・綿・ナイロン・アクリル・パルプ等多様な原料を使用し製品化が可能となった。
【００２１】
そして、天然綿層（２００）は本発明によるマルチング材の厚さを一定に維持させながら後出するバインディング及び着色し易いよう加工された原料として、保温・水分蒸発抑制のため使用される。
【００２２】
上記天然綿層（２００）に使用する綿は、天然綿で土壌に有機物を供給しながら土壌の湿度を調節する機能を持つ。
【００２３】
このような天然綿は弾力あるため復元性が良く、光沢があり、粘りが多い。特に本発明で上記天然綿のなかで、綿を広げるとき切れにくいものを使用するのが良い。
【００２４】
また、本発明にともなうマルチング材は上記基材（１００）と天然綿層（２００）のニードルパンチングによる結束部（３００）を通じ結束させ一体化によってひとつのシート形態を持つ。
【００２５】
これを通じて、本発明マルチング材は上記基材（１００）と天然綿層（２００）が結束部（３００）により結束されたため機械的性質、すなわち強度が増加し、圧着された状態で細かいながら微細な起工を形成することにより吸湿性が向上し雑草の生育を抑制することになる。
【００２６】
このように、本発明にともなう上で述べた構造をベースにし、そこに付加的な構成がさらに添加され、最終的なマルチング材を実現することになるが、例えば図２のように、先に上で述べた層状構造を持つよう基材（１００）と天然綿層（２００）及び結束部（３００）構成して、ひとつのシートを作成する第１段階（Ｓ１００）が遂行される。
【００２７】
次に上記層状構造が持つ本発明マルチング材のメチルセルロイス系有機バインドインＣＭＣをバインディングさせる第２段階（Ｓ１１０）が遂行される。
【００２８】
上記ＣＭＣ（カールポッシメチルセルロース）はパルプが主な構成体となるが、すなわち木から作られたパルプに苛性ソーダを入れアルカリ化された植物性にし、そこにモノクロール酢酸ソーダを添加し製造される天然草の一種である。
【００２９】
このようにＣＭＣを本発明マルチング材にバインディングさせる理由はニードルパンチングされたマルチング材の分解速度を調節し、また強度を調節するために、化学バインダーを使用するようになれば有害なので、食用が可能な程度に人体にほぼ害にならない天然バインダーのＣＭＣを添加させることが特に望ましい。
【００３０】
それのみならず、上記ＣＭＣは自主的にアルカリ性を持つため、作物栽培年数が長いほど酸性化する土壌を中和させ、土質を改善するのにも一助となることになる。
【００３１】
以後、遮光の効果を高め、雑草生育抑制効果を持続させるため、着色する第３段階（Ｓ１２０）が遂行される。
【００３２】
このとき、上記着色のための着色材料は黒色系列の不透明色が望ましい。
【００３３】
最後に、上記第３段階（Ｓ１２０）を経て着色が完了したら酸性化した土壌の中和のためアルカリ成分を添加するｐｈ調節段階の第４段階（Ｓ１３０）が遂行される。
【００３４】
上記第４段階（Ｓ１３０）はｐｈ調節剤を本発明マルチング材に添加させ、マルチング材のｐｈがアルカリ性になるよう人為的に調節することを言い、これを通じ土質を向上させ、作物の害虫被害を予防することになる。
【００３５】
特に本発明に使用されるｐｈ調節材料は水ガラス水溶液や炭酸塩または中炭酸塩のようなアルカリ性塩が望ましい。
【産業上の利用可能性】
【００３６】
以上の説明の通り、本発明によりマルチング材の土壌はもちろん、作物にも有害な化学接着剤を使用せず、成分全部親環境的な天然素材を使用し製造されるのはもちろん、アルカリ性を持つＣＭＣはもちろん追加的に添加されたｐｈ調節剤によりアルカリ性を持つので酸性の土壌と結合して中和作用を誘導し、これを通じて元気な土壌を作れるため、効用度が高いと言えるだろう。
【符号の説明】
【００３７】
１００ 基材
２００ 天然綿層
３００ 結束部
Ｓ１００ シート製造
Ｓ１１０ ＣＭＣバインディング
Ｓ１２０ 着色
Ｓ１３０ ｐｈ調節
【特許請求の範囲】
【請求項１】
作物栽培用マルチング材製造方法において；
スパンレース不織布反物で構成された基材上に天然綿を配置して天然綿層を形成し、これらをニードルパンチングして結束させることによりひとつのシート型本体を形成させる第１段階と；
上記第１段階後 ニードルパンチングされたシート型本体の分解速度と強度を調節できるよう、上部にメチルセルロース有機バインドインＣＭＣをバインディングさせる第２段階と；
上記第２段階後、上記シート型本体の上部に遮光効能を高め、雑草生育抑制効能を持続させるため着色する第３段階と；
上記第３段階後ｐｈ調節剤を添加し上記シート型本体のｐｈがアルカリ性になるよう、人為的に調節する第４段階を含めて構成されることを特徴とする作物栽培用マルチング材製造方法。
【請求項２】
請求項１において；
上記第３段階の着色は黒色系列の不透明な着色用着色剤としたことを特徴とする作物栽培用マルチング材製造方法。
【請求項３】
請求項１において；
上記第４段階に使用されるｐｈ調節剤は水ガラス水溶液や炭酸塩または中炭酸塩を特徴とする、作物栽培用マルチング材製造方法。
【請求項４】
請求項４は、請求項１ないし請求項３の中で選択された、どれかひとつの項の方法で製造された作物栽培用マルチング材。
【請求項１】
作物栽培用マルチング材製造方法において；
スパンレース不織布反物で構成された基材上に天然綿を配置して天然綿層を形成し、これらをニードルパンチングして結束させることによりひとつのシート型本体を形成させる第１段階と；
上記第１段階後 ニードルパンチングされたシート型本体の分解速度と強度を調節できるよう、上部にメチルセルロース有機バインドインＣＭＣをバインディングさせる第２段階と；
上記第２段階後、上記シート型本体の上部に遮光効能を高め、雑草生育抑制効能を持続させるため着色する第３段階と；
上記第３段階後ｐｈ調節剤を添加し上記シート型本体のｐｈがアルカリ性になるよう、人為的に調節する第４段階を含めて構成されることを特徴とする作物栽培用マルチング材製造方法。
【請求項２】
請求項１において；
上記第３段階の着色は黒色系列の不透明な着色用着色剤としたことを特徴とする作物栽培用マルチング材製造方法。
【請求項３】
請求項１において；
上記第４段階に使用されるｐｈ調節剤は水ガラス水溶液や炭酸塩または中炭酸塩を特徴とする、作物栽培用マルチング材製造方法。
【請求項４】
請求項４は、請求項１ないし請求項３の中で選択された、どれかひとつの項の方法で製造された作物栽培用マルチング材。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２０１１−１２０５９１（Ｐ２０１１−１２０５９１Ａ）
【公開日】平成２３年６月２３日（２０１１．６．２３）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２９３８６９（Ｐ２０１０−２９３８６９）
【出願日】平成２２年１２月９日（２０１０．１２．９）
【出願人】（５１１００２３７５）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年６月２３日（２０１１．６．２３）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１２月９日（２０１０．１２．９）
【出願人】（５１１００２３７５）
【Ｆターム（参考）】
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