説明

併用医薬

本発明は、血中活性型グルカゴン様ペプチド−1(GLP−1)および/または血中活性型グルカゴン様ペプチド−2(GLP−2)による作用増強を有することを特徴とする、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPPIV)阻害剤とビグアナイド剤とを組み合わせてなる医薬を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤とビグアナイド剤とを組み合わせてなる医薬。
【請求項2】
医薬が血中活性型グルカゴン様ペプチド−1(血中活性型GLP−1)および/または血中活性型グルカゴン様ペプチド−2(血中活性型GLP−2)による作用増強を有することを特徴とする請求項1記載の医薬。
【請求項3】
血中活性型GLP−2による作用増強を有することを特徴とする医薬。
【請求項4】
ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤と請求項3記載の医薬とを組み合わせてなる医薬。
【請求項5】
ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤が一般式

〔式中、Tは環中1または2個の窒素原子を含む、置換基を有していてもよい単環式または二環式である4〜12員ヘテロ環式基を意味する;
Xは置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を有していてもよいC2−6アルケニル基、置換基を有していてもよいC2−6アルキニル基、置換基を有していてもよいC6−10アリール基、置換基を有していてもよい5〜10員ヘテロアリール基、置換基を有していてもよいC6−10アリールC1−6アルキル基または置換基を有していてもよい5〜10員ヘテロアリールC1−6アルキル基を意味する;
およびZはそれぞれ独立して、窒素原子または式−CR=で表される基を意味する;
およびRはそれぞれ独立して、式−A−A−A(式中、Aは、単結合または下記置換基B群から選ばれる1〜3個の基を有していてもよいC1−6アルキレン基を意味する;
は、単結合、酸素原子、硫黄原子、スルフィニル基、スルホニル基、カルボニル基、式−O−CO−、式−CO−O−、式−NR−、式−CO−NR−、式−NR−CO−、式−SO−NR−または式−NR−SO−を意味する;
およびRは、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基、5〜10員ヘテロアリール基、4〜8員ヘテロ環式基、5〜10員ヘテロアリールC1−6アルキル基、C6−10アリールC1−6アルキル基またはC2−7アルキルカルボニル基を意味する。
ただし、AおよびRはそれぞれ独立して下記置換基B群からなる群から選ばれる1〜3個の基を有していてもよい。)で表される基を意味する。Zが式−CR=である場合、RおよびRが一緒になって5〜7員環を形成しても良い。
ただし、▲1▼Rが水素原子でありZが窒素原子であり、かつZが−CH=である場合、▲2▼Zが窒素原子であり、かつZが−C(OH)=である場合を除く。
<置換基B群>
置換基B群は、水酸基、メルカプト基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C6−10アリール基、5〜10員ヘテロアリール基、4〜8員ヘテロ環式基、C1−6アルコキシ基、C1−6アルキルチオ基、式−SO−NRB1−RB2、式−NRB1−CO−RB2、式−NRB1−RB2(式中、RB1およびRB2はそれぞれ独立して水素原子またはC1−6アルキル基を意味する。)で表される基、式−CO−RB3(式中、RB3は4〜8員ヘテロ環式基を意味する。)で表される基、式−CO−RB4−RB5および式−CH−CO−RB4−RB5(式中、RB4は単結合、酸素原子または式−NRB6−を意味し、RB5およびRB6はそれぞれ独立して水素原子、C1−6アルキル基、C3−8シクロアルキル基、C2−6アルケニル基、C2−6アルキニル基、C−10アリール基、5〜10員ヘテロアリール基、4〜8員ヘテロ環C1−6アルキル基、C6−10アリールC1−6アルキル基または5〜10員ヘテロアリールC1−6アルキル基を意味する。)で表される基からなる群を意味する。)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物である請求項1または4記載の医薬。
【請求項6】
がピペラジン−1−イル基または3−アミノ−ピペリジン−1−イル基である請求項5記載の医薬。
【請求項7】
がピペラジン−1−イル基である請求項5記載の医薬。
【請求項8】
Xが3−メチル−2−ブテン−1−イル基、2−ブチニル基、ベンジル基または2−クロロフェニル基である請求項5〜7のいずれか1項記載の医薬。
【請求項9】
Xが2−ブチニル基である請求項5〜7のいずれか1項記載の医薬。
【請求項10】
が窒素原子であり、Zが式−CR=(式中、Rは請求項5記載のRと同意義である。)で表される基である請求項5〜9のいずれか1項記載の医薬。
【請求項11】
が窒素原子であり、Zが式−CR=(式中、Rは請求項5記載のRと同意義である。)で表される基である請求項5〜9のいずれか1項記載の医薬。
【請求項12】
がメチル基、シアノベンジル基、フルオロシアノベンジル基、フェネチル基、2−メトキシエチル基または4−メトキシカルボニルピリジンー2−イル基である請求項5〜11のいずれか1項記載の医薬。
【請求項13】
がメチル基または2−シアノベンジル基である請求項5〜11のいずれか1項記載の医薬。
【請求項14】
が水素原子、シアノ基、メトキシ基、カルバモイルフェニルオキシ基、式

(式中、A27は酸素原子、硫黄原子または−NH−を意味する;A28およびAはそれぞれ独立して水素原子またはC1−6アルキル基を意味する。)で表される基である請求項5〜13のいずれか1項記載の医薬。
【請求項15】
が水素原子、シアノ基または2−カルバモイルフェニルオキシ基である請求項5〜13のいずれか1項記載の医薬。
【請求項16】
一般式(I)で表される化合物が
(1)7−(2−ブチニル)−2−シアノ−1−メチル−8−(ピペラジン−1−イル)−1,7−ジヒドロプリン−6−オン、
(2)3−(2−ブチニル)−5−メチル−2−(ピペラジン−1−イル)−3,5−ジヒドロイミダゾ[4,5−d]ピリダジン−4−オン、
(3)2−(3−アミノピペリジン−1−イル)−3−(2−ブチニル)−5−メチル−3,5−ジヒドロイミダゾ[4,5−d]ピリダジン−4−オン、
(4)2−[7−(2−ブチニル)−1−メチル−6−オキソ−8−(ピペラジン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−1H−プリン−2−イルオキシ]ベンツアミド、
(5)7−(2−ブチニル)−1−(2−シアノベンジル)−6−オキソ−8−(ピペラジン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−1H−プリン−2−カルボニトリル、および
(6)2−[3−(2−ブチニル)−4−オキソ−2−(ピペラジン−1−イル)−3,4−ジヒドロイミダゾ[4,5−d]ピリダジン−5−イルメチル]ベンゾニトリルから選ばれるいずれか1の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物である請求項5記載の医薬。
【請求項17】
ジペプチジルペプチダーゼIV阻害剤が一般式

(式中、T、X、RおよびRは請求項5記載のT、X、RおよびRと同意義である。)で表される化合物もしくはその塩またはそれらの水和物である請求項1または4記載の医薬。
【請求項18】
がピペラジン−1−イル基である請求項17記載の医薬。
【請求項19】
Xが2−ブチニル基または2−クロロフェニル基である請求項17または18記載の医薬。
【請求項20】
Xが2−ブチニル基である請求項17または18記載の医薬。
【請求項21】
が水素原子、メチル基、2−プロピニル基、2−ブチニル基、シアノメチル基、フェネチル基、フェノキシエチル基または一般式

(ここでRは、水酸基、C1−6アルコキシ基またはフェニル基を意味する。)で示される基である請求項17〜20いずれか1項記載の医薬。
【請求項22】
が水素原子、C1−6アルキル基、エトキシエチル基、テトラヒドロフラニルメチル基、一般式

(ここでRおよびRは、それぞれ同一または異なっていてもよい水素原子、メチル基またはフェニル基を意味する;Rは、水酸基、C1−6アルコキシ基またはフェニル基を意味する。)で示される基または一般式

で示される基である請求項17〜21のいずれか1項記載の医薬。
【請求項23】
一般式(II)で表される化合物が
(1)7−(2−ブチニル)−1,3−ジメチル−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(2)7−(2−ブチニル)−3−メチル−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(3)[7−(2−ブチニル)−3−メチル−2,6−ジオキソ−8−(ピペラジン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロプリン−1−イル]酢酸メチルエステル、
(4)7−(2−ブチニル)−3−メチル−8−(ピペラジン−1−イル)−1−(2−プロピニル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(5)1,7−ビス(2−ブチニル)−3−メチル−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(6)[7−(2−ブチニル)−3−メチル−2,6−ジオキソ−8−(ピペラジン−1−イル)−2,3,6,7−テトラヒドロプリン−1−イル]アセトニトリル、
(7)7−(2−ブチニル)−3−メチル−1−[(2−オキソ−2−フェニル)エチル]−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(8)7−(2−ブチニル)−3−エチル−1−メチル−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(9)[7−(2−ブチニル)−1−メチル−2,6−ジオキソ−8−(ピペラジン−1−イル)−1,2,6,7−テトラヒドロプリン−3−イル]酢酸メチルエステル、
(10)7−(2−ブチニル)−3−(2−テトラヒドロフラニル)メチル−1−メチル−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(11)[7−(2−ブチニル)−1−メチル−2,6−ジオキソ−8−(ピペラジン−1−イル)−1,2,6,7−テトラヒドロプリン−3−イル]フェニル酢酸メチルエステル、
(12)7−(2−ブチニル)−3−プロピル−1−メチル−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(13)7−(2−ブチニル)−3−(2−オキソ−2−フェネチル)−1−メチル−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(14)2−[7−(2−ブチニル)−1−メチル−2,6−ジオキソ−8−(ピペラジン−1−イル)−1,2,6,7−テトラヒドロプリン−3−イル〕プロピオン酸エチルエステル、
(15)7−(2−ブチニル)−3−(2−エトキシエチル)−1−メチル−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(16)7−(2−ブチニル)−3−イソプロピル−1−メチル−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(17)7−(2−ブチニル)−3−(3,3−ジメチル−2−オキソブチル)−1−メチル−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(18)7−(2−ブチニル)−1−メチル−3−(2−オキソピロリジン−3−イル)−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(19)7−(2−ブチニル)−3−(2−エトキシエチル)−1−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(20)[7−(2−ブチニル)−2,6−ジオキソ−1−(2−オキソ−2−フェニルエチル)−8−(ピペラジン−1−イル)−1,2,6,7−テトラヒドロプリン−3−イル]酢酸メチルエステル、
(21)[7−(2−ブチニル)−2,6−ジオキソ−1−(2−フェネチル)−8−(ピペラジン−1−イル)−1,2,6,7−テトラヒドロプリン−3−イル]酢酸エチルエステル、
(22)[7−(2−ブチニル)−2,6−ジオキソ−1−(2−フェネチル)−8−(ピペラジン−1−イル)−1,2,6,7−テトラヒドロプリン−3−イル]酢酸、
(23)7−(2−ブチニル)−3−[2−オキソ−2−(ピロリジン−1−イル)エチル]−1−(2−フェネチル)−8−(ピペラジン−1−イル)−3,7−ジヒドロプリン−2,6−ジオン、
(24)2−[7−(2−ブチニル)−2,6−ジオキソ−1−(2−フェネチル)−8−(ピペラジン−1−イル)−1,2,6,7−テトラヒドロプリン−3−イル]−N−メチルアセトアミド、
(25)2−[7−(2−ブチニル)−2,6−ジオキソ−1−(2−フェネチル)−8−(ピペラジン−1−イル)−1,2,6,7−テトラヒドロプリン−3−イル]−N−シクロプロピルアセトアミド、
(26)2−[7−(2−ブチニル)−2,6−ジオキソ−1−(2−フェネチル)−8−(ピペラジン−1−イル)−1,2,6,7−テトラヒドロプリン−3−イル]−N−フェニルアセトアミドおよび
(27)2−[7−(2−ブチニル)−2,6−ジオキソ−1−(2−フェネチル)−8−(ピペラジン−1−イル)−1,2,6,7−テトラヒドロプリン−3−イル]−N−(2−プロピニル)アセトアミドから選ばれるいずれか1の化合物もしくはその塩またはそれらの水和物である請求項17記載の医薬。
【請求項24】
ビグアナイド剤がメトフォルミンである請求項1記載の医薬。
【請求項25】
医薬が、血中活性型GLP−1および/または血中活性型GLP−2が関与する疾患の予防または治療剤である請求項1または2記載の医薬。
【請求項26】
前記疾患が、糖尿病、肥満、高脂血症および消化管疾患からなる群から選ばれる少なくとも1つである請求項25記載の医薬。
【請求項27】
医薬が、血中活性型GLP−2が関与する疾患の予防または治療剤である請求項3または4記載の医薬。
【請求項28】
前記疾患が、消化管疾患である請求項27記載の医薬。
【請求項29】
有効量の請求項1または2記載の医薬を投与することを含む、血中活性型GLP−1および/または血中活性型GLP−2が関与する疾患の予防または治療方法。
【請求項30】
血中活性型GLP−1および/または血中活性型GLP−2が関与する疾患の予防または治療剤の製造のための請求項1または2記載の医薬の使用。
【請求項31】
有効量の請求項3または4記載の医薬を投与することを含む、血中活性型GLP−2が関与する疾患の予防または治療方法。
【請求項32】
血中活性型GLP−2が関与する疾患の予防または治療剤の製造のための請求項3または4記載の医薬の使用。
【請求項33】
請求項1または2記載の医薬を用いることを特徴とする、血中活性型GLP−1および/または血中活性型GLP−2による作用を増強する方法。
【請求項34】
請求項3または4記載の医薬を用いることを特徴とする、血中活性型GLP−2による作用を増強する方法。

【国際公開番号】WO2004/028524
【国際公開日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【発行日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−539479(P2004−539479)
【国際出願番号】PCT/JP2003/012075
【国際出願日】平成15年9月22日(2003.9.22)
【出願人】(000000217)エーザイ株式会社 (102)
【Fターム(参考)】