説明

供花装置

【課題】
LEDランプの特性を活用して、造花が恰も生花の如く印象付けられ、且つ、コンパクト化した供花装置を開発する。
【解決手段】
本発明供花装置は、(a)造花等を収納可能な空間を備えた縦長の筒体を設け、(b)該筒体の上部にLEDランプを光源とする発光部を形成し、(c)該発光部の下にLEDランプからの光を放散する放射空間を配し、(d)該放射空間に臨んで造花を配した献花部を形成すると共に、上記放射光を受けて発色する造花の色として、LEDランプの光源色と補色関係を成す色を少なくとも一種類以上配色した供花装置であって、該筒体の上下に筒体直径より大径を成す上蓋及び下蓋を被せると共に少なくとも2本の支柱を立設し、LEDランプを収納したランプ室を配して発光部を形成したことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、葬式、結婚式等の葬祭を主として、その装飾用として用いる供花装置に関し、さらに詳細には、LEDの光源の特性を活用して、献げた花が造花でありながら看る者に恰も生花としての印象を与えることのできる供花装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、葬式、結婚式等の葬祭に用いられる供花として、光の作用を応用したものが幾つか提案されている。
例えば、特許文献1には、光学繊維の一端を造花の花びら、葉、がく等の薄片部材の端縁の近傍に沿って配置し、該光学繊維の他端側を束ね、該他端側に発光装置を設けた発光体が提案されている。
又、特許文献2には、LEDランプと、このLEDランプを覆う花びらとを有する花部を備えた電飾造花において、前記花びらは光透過性の膜と、この膜に付属させた光散乱材とを有する電飾造花が提案されている。
【0003】
特許文献1にあっては、薄片部材の端縁に配置された光学繊維が発光し、花弁や葉などの端縁に光りが連なって見える効果を導いている。
又、特許文献2にあっては、花びらの膜厚を変化させることにより花びらの屈折を変化させたり、葉の表面に光散乱材を配置することで、光演出性のある造花を導いている。
【0004】
しかし、これら提案にあっては、造花を対象とするが、前者では花及び葉の形状に沿って配した光学繊維のスポット的な発光による現象をみるものであり、後者では、光学繊維に代わってLEDランプを用いるが、花弁や葉などの形状に模したランプの光を見るものであって、それらはいずれも花の形態に光の作用を付加することによる面白さを求めるものであって、花そのものの美しさを探求するものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−70760号公報
【特許文献2】特開2003−210513号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、造花を対象としつつも、あくまで本来の花のもつ美しさを訴求し、LEDランプの特性を活用して、造花が恰も生花の如く印象付けられる供花装置を提供せんとするものであり、先に本出願人が出願した供花装置(特願2011−85114号)を更にコンパクト化すると共に強度的な補充を目的としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明は、(a)造花等を収納可能な空間を備えた縦長の筒体を設け、(b)該筒体の上部にLEDランプを光源とする発光部を形成し、(c)該発光部の下にLEDランプからの光を放散する放射空間を配し、(d)該放射空間に臨んで造花を配した献花部を形成すると共に、上記放射光を受けて発色する造花の色として、LEDランプの光源色と補色関係を成す色を少なくとも一種類以上配色した供花装置であって、該筒体の上下に筒体直径より大径を成す上蓋及び下蓋を被せると共に該上蓋及び下蓋との間の左右方向に少なくとも2本の支柱を立設し、該上蓋の上にLEDランプを収納したランプ室を配した発光部を形成した、ことを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の供花装置は、上蓋及び下蓋との間で背面側に支柱を立設し、該支柱に壁面取付用のフックを配設したことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の供花装置は、造花の色として採択した色を花弁に配したことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の供花装置は、筒体の後ろ側に背景となる背景壁を形成し、該背景壁の色に、花弁に採択した色と視認性又は誘目性の点で有利となる色を採択したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明供花装置は、上下が蓋体で覆われた縦長の筒体内に、造花等が収納されており、それが主に葬式、結婚式等の冠婚葬祭の際の花を献上する供花装置として機能し、その際、筒体上部に設けられた発光部から出た光は、放射空間を経て、下方の造花に放散されるが、該放射空間を隔てて発光部に臨んだ造花の花弁等が放射光を受けて、確実に受光され、より広い受光面積が確保される。即ち、放射空間により、発光部から放散された光が造花の花弁等に当たり、看る者にとって適切な角度で照射される関係となると共に、より広い受光面積の確保により彩度が高くなる。
【0012】
このとき、造花の色を、少なくとも一色以上をLEDランプの光源の色と補色関係にある色とすると、光源のうち補色関係にある一色が選択的に吸収され、それ以外の色が反射光として放射され、即ち、全体として白色光を構成するLEDの光源のうち、補色関係にある一色が選択的に吸収されることとなり、残された光が反射光となって他の色より強調された色として発色するものとなる。
【0013】
上記供花装置にあって、該上蓋及び下蓋との間で左右方向に立設された少なくとも2本の支柱によって、筒体は上蓋及び下蓋との係合が弱くとも、強度的に充分に保持される。
又、該上蓋の上にLEDランプを収納したランプ室を配することで、上蓋及び下蓋に遮光壁がなくとも、LEDランプの大半が隠蔽され、幻想的な発光部の機能が維持される。
【0014】
上記採択された色を花弁に配すると、花の主体となる花弁が強調され、生花とイメージされる確率が高まるものとなる。
【0015】
造花の色に膨張色又は進出色を配すると、看る者にとって、より膨らんで又はより近づいた色として見えるものとなる。
【0016】
背景壁を形成し、その背景色を、造花の色との関係で視認性又は誘目性の点で有利な色を採択すると、より見つけ易い色、又は、心理的にも注意を喚起することのできる色となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明装置全体の正面図。
【図2】本発明装置の一部縦断正面図。
【図3】本発明装置の一部縦断側面図。
【図4】フックを取着した態様の正面図。
【図5】献花部の一部拡大図。
【0018】
本発明供花装置は、図1に示す如く、造花等を収納する筒体1と、LEDランプを備えた発光部2と、筒体上部を占める空間層部3と、筒体内に収納する献花部4と、筒体の上下を覆う蓋部5と、筒体の上部に設ける名札部7と、筒体を支える脚部8とから成る。
【0019】
筒体1は、造花を収納して供花としての役割を果たすと共に、本発明にあっては、一定の演出効果を導くステージの役割を果たすものである。
先ず、後述する造花等を収納可能な容積を備えた縦長の筒体とし、具体的には、直径200〜400mm程度の円筒体を指すが、円筒に限らず六角形、正方形、長方形、三角形等の角形筒体でも良い。
その素材は、造花が透視する部分には透明体を配するが、その他の一部に半透明又は不透明の素材を配しても良い。透明体素材には、軽量性と耐候性に優れたアクリル樹脂(ポリメタクリル酸メチル樹脂)が好ましいが、ガラスでも良い。
【0020】
発光部2は、上記筒体1の上部にLEDランプ2cを配して構成し、該LEDランプ2cには、(a)青色のLEDと蛍光体を組み合わせ、青色LEDが発光した青い光を黄色の蛍光体に当てて白色光とするタイプと、(b)赤色LEDと緑色LEDと青色LEDの三色のLEDを組み合わせて白色光とするタイプとがある。
(a)タイプのものは、発光効率が良く、(b)タイプのものは、蛍光体を使用しないので光のロスが少ないメリットがある。
本実施態様では、発光効率が良いことから、高輝度が期待できる(a)タイプで具体例を構成した。LED数76個、消費電力5w、光速600lm、色温度5200Kのものを使用した。
【0021】
該LEDランプ2cは、図2、図3に示す如く、後述する上蓋5aの上にLEDランプ2cを収納可能なランプ室2aを形成する。ランプ室2aには、頭部にソケット2bを配し、該ソケット2bに取り付けられたLEDランプ2cの照射面が下端窓から放射空間3aを臨む形態とする。
【0022】
空間層部3は、光の演出効果を導くための補助的役割を果たすもので、後述の献花部4を配する際に、上記発光部2の下に、発光される光を放散させる為の放射空間3aを形成するものとする。
従って、該空間層部3の形成は、LEDランプ2cからの光が放散される一定容積の空間を形成するものとするが、そのパターンは一つに限定されず、具体的には、図示の如く、発光部2から約150〜300mm程度の長さで空間を確保する。
【0023】
献花部4は、図5に示す如く、献花としての荘厳さやシットリ感と、一方である程度の華やかさを要するもので、本発明にあっては、その演出効果の主体をなすもので、光源としてのLED発光との関係から特定機能を発揮させ、看る者に造花が恰も生花とイメージされる構成とする。
先ず、献花部4の中心には造花4aを配し、その他に盛り籠等4bを配する。
造花4aは、例えば針金をクローラルテープで巻いて茎4aを形成し、その上にシルク、ナイロン等の布で花弁4aを形成し、葉4aを花弁4aと同様にシルク、ナイロン等で形成する。
【0024】
そして、該造花4aの構成にあって、下記のイ)色の採択、ロ)その採択を配する花弁、茎、葉の選択、ハ)背景色等を決定する。
イ)色の採択
先ず、色の採択にあっては、該放射空間に臨んで、放射光を受けて発色する造花4aの色として、LEDランプの光源色と補色関係を成す色を少なくとも一種類以上配色したものとする。
花の種族が複数ある場合には、その中から選んで配色するものとするが、看る者により強い印象を与えることのできる花とするのが望ましい。
図示の本実施態様にあっては、主体をオンシジウムとしてこれに黄色を付し、他の花としてコチョーランに紫色、ユリに白色を付した。
上述LEDランプ2cにおいて、青色LEDに黄色の蛍光体を組み合わせた(a)タイプのものは、青色と補色関係にある黄色と、逆に黄色と補色関係にある青色の2色が候補対象となる。赤色LEDと緑色LEDと青色LEDの三色のLEDを組み合わせた(b)タイプのものでは、緑色、赤色、黄色がそれぞれ候補対象となる。
本実施態様にあっては、(a)タイプを用いたので、黄色と青色を候補とした。
【0025】
更に、色の採択にあっては、色には、色の膨張色と収縮色、進出色と後退色、視認性、誘目性等の性格があり、それらを花弁、葉との区別、又背景色等との関係で活用する。
ロ)花弁、茎、葉の別
これらの色を、花弁4aに配するか、茎4aに配するか、葉4aに配するかは、そのときの献花部4をどう構成するかによって異なる。本発明にあっては、造花を生花にイメージさせることが目的であるから、その生花とイメージする主体は花の中心である花弁にあると考え、造花4aのうち花弁4aに上記LEDランプの光源色と補色関係を成す色を配した。
【0026】
更に、その採択した造花4aの色に、暖色系の膨張色及び進出色と寒色系の収縮色及び後退色がある場合には、膨張色又は進出色を採択し、本実施態様にあっては、上記黄色と青色のうち、黄色は膨張及び進出色で青色は収縮及び後退色であることから、主体となる種族の造花4aの花弁4aに黄色を採択し、青色を他の種族の花弁4a、又は、茎4a、葉4a等に配した。
【0027】
ハ)背景色
同じ色であっても、その背景色を違えると、色の視認性又は誘目性が異なってくる。
そこで、本発明にあっては、造花4aの後ろ側に背景となる背景壁4cを形成し、上記造花4aに採択した色との関係で、視認性又は誘目性において有利な色を採択する。
視認性は色の見つけやすさであり、誘目性は種々の色のなかから心理的に注意を促す度合いであり、上記の如く、本実施態様にあって造花4aに黄色を配した場合、視認性及び誘目性のいずれにあっても有利な色は、黒色である。
【0028】
蓋部5は、図1、図2に示す如く、筒体の上下を覆うもので、上蓋5aと下蓋5bとから成る。
上蓋5aは、LEDランプを吊り下げる基体ともなり、又、後述の名札部7を立設する基体でもある。下蓋5bは、脚部8の基体となる。
上蓋5aと下蓋5bにあって、本発明では該筒体の上下に筒体直径より大径を成す上蓋5a及び下蓋5bを被せると共に、左右方向で筒体からはみ出した部位の上蓋5a及び下蓋5bとの間に少なくとも2本の支柱6a,6bを、例えばパイプ状の素材にて立設する。
上記素材は、例えばアルミニウムで形成する。
【0029】
一方、上蓋5aの上には、上述の如く、ランプ室2aを形成するが、そのランプ室2aは名札部7の裏側に配設するのが望ましい。
又、該ランプ室2aには、LEDランプ2cの全体を収容するが、LEDランプ2cの先端が放射空間3aに若干顔を出す態様としても良い。
【0030】
名札部7は、必要に応じて設けるもので、献上人の氏名、名称等を表示した名札を挿脱可能に形成する。又、脚部8は、上記筒体1を支えるもので、上記蓋部5と同様アルミニウム等で形成する。
【0031】
又、図4に示す如く、上蓋及び下蓋との間で背面側に支柱6cを立設し、そこにフック6dを付設する態様とすることもできる。この場合、脚部8は不要となり、壁面に鍵孔部を設け、そこにフック6dを掛けて吊す状態とする。
【0032】
次に、本発明の作用効果について説明する。
本発明供花装置は、上下が蓋部5で覆われた縦長の筒体1内に、上部に発光部2とその下に空間層部3及び献花部4とが形成されており、それらが協働して葬式、結婚式等の際の花を献上する供花装置として機能する。
その際、本発明装置にあっては、上述の如く、献げた花が造花でありながら、看る者に恰も生花としての印象を与えることができるものとなる。その理由は、確定されるものはないが、以下の如くに推察される。
【0033】
先ず、筒体1上部に設けられた発光部2から出た光は、放射空間3aを経て、下方の献花部4に放散されるが、該放射空間3aを隔てて発光部2に臨んだ花弁4a等が放射光を受けて、確実に受光され、より広い受光面積が確保される。即ち、放射空間3aにより、発光部2からの放射光が造花4aの花弁4a等に、看る者にとって適切な角度で照射される関係となると共に、より広い受光面積の確保により彩度が高くなる。
【0034】
このとき、造花4aの色を、少なくとも一色以上をLEDランプ2cの光源の色と補色関係にある色とすると、その光源のうち補色関係にある一色が選択的に吸収され、それ以外の色が反射光として放射され、即ち、全体として白色光を構成するLEDランプ光源のうち、補色関係にある一色が選択的に吸収されることとなり、残された光が反射光となって他の色より強調された色として発色するものとなる。
例えば、光源色を、青色ダイオードと黄色の蛍光体で構成された上記(a)タイプのLEDランプ2cでは、黄色又は青色が吸収又は反射光に該当するものとなり、そこで、造花4aの色として黄色を採択すれば、光源としての青色が吸収され、残りの光が反射光となる。すると、選択的吸収がなされた青色と補色関係にある黄色が反射光となり、相対的に強調された色として発色することとなる。
このとき、上記採択された色を造花4aのうちの花弁4aに配すると、看る者が花としてイメージする主体は花弁にあると考えられるから、造花を生花とイメージする確率が高まるものとなる。
【0035】
そして、その花のうち造花4aを黄色とすれば、黄色は膨張色及び進出色であることから、看る者にとって、他の色と比較して、より膨らんで及びより近づいた色として見えるものとなる。
【0036】
更に、造花4aの後ろ側に背景となる背景壁4cを形成し、上記花弁4aに採択した色との関係で、視認性又は誘目性等の点で有利な色を採択すると、他の色より見つけ易い色となり、又は、心理的に注意を喚起する色となる。本例にあっては、花弁4aに黄色を採択すると、黒色が視認性及び誘目性のいずれにあっても有利な効果をもたらすものとなる。
斯かる採択した色の膨張・進出性、及び背景色との関係から生まれる視認性や誘目性は、看る者にとって上記造花を恰も生花としてイメージする効果を高めることができる。
【0037】
LEDランプ2cを備えた発光部2は、白熱光や蛍光灯と比較して偏光性が高く、筒体1下方に向けた光りが遠方まで放射されるので、筒体1内に収容された造花4aの下方の位置のもの迄効率良く照射することができる。届いた光は、筒体1内部に形成された献花部4等を浮き上がらせる。
【0038】
上記LEDランプによる見え方を、白熱球、蛍光灯と比較して、色紙で試験したところ、下記の如き結果を得た。
試験方法:各色の色紙を並べ、そこに白熱球(60w)、蛍光灯(60w)、LEDランプ(上記実施態様と同一)の順で光りを当て、それをカメラで撮影し、見え方を目視により観察した。
【表1】

この結果、LEDランプによる色は、明瞭で、特に黄色と青色にあっては、白熱球、蛍光灯と比較して、あざやかな色或いは濃い色として観察された。
【0039】
上記造花4aに実施検分のテストを試みたところ、看た人の殆どに、「これは生花?」と錯覚させる現象が起こった。これは、上述の如く、筒体1内に形成される発光部2及び空間層部3及び献花部4等の構成がLEDランプを主体として互いが協働して作用し、献げた花が造花でありながら、恰も生花としての印象を看る者に与えることができるものと推察される。
【0040】
又、LEDランプ2cの発光部2は、放射光のなかに紫外線の占める割合が極めて少なく、種々の染料を造花4aの色として使用しても、退色、変色を起こす割合が低く、長期間の使用に耐えることができる。
更に、LEDランプ2cは、白熱光や蛍光灯と比較して発光熱量が非常に少なく、筒体1内空間を高温にすることがないので、特別な冷却装置や送風装置を必要としないことも有利な点である。
【0041】
上記供花装置にあって、該上蓋5a及び下蓋5bに筒体を囲う遮光壁等の壁体が連設されていると筒体が保持されるが、これがないと保持が弱くなるおそれがある。
しかし、該上蓋5a及び下蓋5bとの間で左右方向に少なくとも2本の支柱6a,6bを立設すれば、筒体は上蓋5a及び下蓋5bとの係合が弱くとも、強度的に充分に保持される。
又、上記遮光壁がなくなるとランプが露出してしまうが、しかし、該上蓋の上にLEDランプ2cを収納したランプ室2aを配することで、ランプ室2aの壁によってLEDランプ2cの大半が隠蔽され、幻想的な発光部2の機能が維持される。名札部7の裏側とすれば、その存在も気にならない。
【0042】
又、上記脚部8の代わりに、上蓋及び下蓋との間で背面側に支柱6cを立設すると共にそこにフック6dを付設すると、脚部8で立設することなく、筒体1の献花部4を壁に掛けた状態で展示することができる。
【0043】
1 筒体
2 発光部
2a ランプ室
2b ソケット
2c LEDランプ
3 空間層部
3a 放射空間
4 献花部
4a 造花
4a 花弁
4a2
4a3
4c 背景壁
5 蓋部
5a 上蓋
5b 下蓋
6a、6b、6c 支柱
6d フック
7 名札部
8 脚部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)造花等を収納可能な空間を備えた縦長の筒体を設け、(b)該筒体の上部にLEDランプを光源とする発光部を形成し、(c)該発光部の下にLEDランプからの光を放散する放射空間を配し、(d)該放射空間に臨んで造花を配した献花部を形成すると共に、上記放射光を受けて発色する造花の色として、LEDランプの光源色と補色関係を成す色を少なくとも一種類以上配色した供花装置であって、
該筒体の上下に筒体直径より大径を成す上蓋及び下蓋を被せると共に、該上蓋及び下蓋との間の左右方向に少なくとも2本の支柱を立設し、
該上蓋の上にLEDランプを収納したランプ室を配した発光部を形成した、ことを特徴とする供花装置。
【請求項2】
上蓋及び下蓋との間で背面側に支柱を立設し、該支柱に壁面取付用のフックを配設したことを特徴とする請求項1記載の供花装置。
【請求項3】
造花の色として採択した色を花弁に配したことを特徴とする請求項1又は2記載の供花装置。
【請求項4】
筒体の後ろ側に背景となる背景壁を形成し、該背景壁の色に、造花に採択した色と視認性又は誘目性の点で有利となる色を配したことを特徴とする請求項1〜3いずれかに記載の供花装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−72144(P2013−72144A)
【公開日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−210074(P2011−210074)
【出願日】平成23年9月27日(2011.9.27)
【出願人】(511050918)