説明

便器洗浄用タンク装置

【課題】
貯水した洗浄水を便器に流出して便器を洗浄する便器洗浄用タンク装置において、洗浄水タンクを小さくする便器洗浄用タンク装置を提供すること。
【解決手段】
便器2を洗浄する洗浄水を貯水し、フロート弁50の開放により洗浄水を便器2へ流出する洗浄水タンク10と、上口部61を越える洗浄水を便器2へ排水する筒状のオーバーフロー管60とを備え、洗浄水タンク10に設けられ洗浄水タンク10内と大気とを連通する通気穴12と、洗浄水の水位変化に従い上下移動し通気穴12を開閉する可動弁80とを有する便器洗浄用タンク装置100とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、貯水した洗浄水を便器に流出して、便器を洗浄する便器洗浄用タンク装置に関し、特に、洗浄水タンクを従来より小さくする便器洗浄用タンク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、供給管を備え、使用者が洗浄水タンクに取り付けられた操作ハンドルを操作すると、供給管から吐出される洗浄水の効果により、洗浄水タンク内に貯水する洗浄水の瞬間流量を増大させる便器洗浄タンク装置が開示されている。
【0003】
この便器洗浄タンク装置は、洗浄水を貯水する貯水部を形成する洗浄水タンクと、洗浄水タンクの上を覆う蓋を有している。従来、本装置にも示される洗浄水タンクと蓋の合わせ部の隙間を利用し、隙間から大気を洗浄水タンク内に流入させ、洗浄水の瞬間流量が確保されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−102568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の便器洗浄タンク装置において、洗浄水タンクの振動や揺れ、又は傾斜などにより、洗浄水タンクと蓋の合わせ部から貯水した洗浄水がこぼれ出ることを防ぐ場合、例えば、洗浄水タンクの洗浄水の水面より上側の寸法を大きくすることが必要とされる。更に、洗浄水タンクの上に蓋が配設されるため、便器洗浄タンク装置が大型化されてしまう。
【0006】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、洗浄水タンクを小さくする便器洗浄タンク装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の技術的課題を解決するために本発明にて講じられた技術的手段は、便器を洗浄する洗浄水を貯水し、フロート弁の開放により前記洗浄水を前記便器へ流出する洗浄水タンクと、上口部を越える前記洗浄水を前記便器へ排水する筒状のオーバーフロー管とを備え、前記洗浄水タンクに設けられ前記洗浄水タンク内と大気とを連通する通気穴と、前記洗浄水の水位変化に従い上下移動することにより、前記通気穴を開閉する可動弁とを有する便器洗浄用タンク装置としたことである。
【0008】
この場合、前記オーバーフロー管の内部と大気とを連通する連通管を有すると良い。
【0009】
また、前記連通管は、一端が前記オーバーフロー管の側面に開口し、他端が前記洗浄水タンクの壁部より大気に開口する構成とすると良い。
【0010】
更に、前記連通管は、一端が前記オーバーフロー管の上端部に挿入され内部に開口し、他端が前記洗浄水タンクの上壁より大気に開口する構成とすると良い。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、洗浄水の流出時には可動弁が降下し通気穴が開放され、洗浄水の洗浄水タンクから便器への瞬間流量が確保される。また、洗浄水の貯水時には可動弁が上昇し通気穴が閉塞されるため、洗浄水タンクが振動、揺れ又は傾斜した場合、洗浄水がこぼれ出るのを防止できる。これにより、洗浄水の水面より上部の空間を小さくでき、洗浄水タンクを小さくすることができる。
【0012】
この場合、オーバーフロー管の内部と大気とを連通する連通管とすれば、大気が連通管を介してオーバーフロー管から洗浄水タンク内に流入され、洗浄水の初期流出と共に通気穴の開放が促進され、洗浄水の流出量を急激に増加できる。
【0013】
また、連通管は一端がオーバーフロー管の側面に開口し、他端が洗浄水タンクの壁部より大気に開口するようにすれば、連通管の配管の自由度を増すことができる。
【0014】
更に、連通管は一端がオーバーフロー管の上端部に挿入され内部に開口し、他端が洗浄水タンクの上壁より大気に開口するようにすれば、連通管の配管をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施例に係る便器洗浄用タンク装置100の構成を示す概略図である。
【図2】便器洗浄用タンク装置100の大気導通機構90の構造図である。
【図3】可動弁80及びフロート体85の平面図である。
【図4】洗浄水の流出水量の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係る便器洗浄用タンク装置200の概略図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係る便器洗浄用タンク装置300の概略図である。
【図7】第3の実施例の変形例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施の形態について、図1から図4に示す本発明の第1の実施例に基づいて以下に説明する。
【0017】
便器洗浄用タンク装置100は、図1に示すように、便器2の後部上方に配設され、便器洗浄のための洗浄水を貯水する洗浄水タンク10を有する。洗浄水タンク10は、上側部材と下側部材が一体的な構造であり、例えば、上側部材と下側部材が溶着等により水密的に結合されている。
【0018】
洗浄水タンク10の一方側壁内側には、洗浄水タンク10へ洗浄水(水道水)の給水・止水を行うボールタップ30が配設されている。ボールタップ30は、図示しない水道管に接続される給水管20に連結されている。給水管20は、洗浄水タンク10の側壁を水密的に貫通し水道管に接続され、水道水をボールタップ30に通水する。ボールタップ30は、洗浄水中に配設されている。
【0019】
ボールタップ30は、洗浄水に浮遊し、洗浄水の水位変化に従い上下移動するフロート31にリンク32を介して連結されている。フロート31の上下移動により、図示しないバルブが開閉され、給水管20から洗浄水タンク10へ洗浄水の給水又は止水が行われる。
【0020】
洗浄水タンク10の他方側壁には、外側に回動自在の操作ハンドル40と内側に操作ハンドル40と一体的に連結され回動するL字状のレバー41が、水密的に側壁を貫通し配設されている。レバー41の先端には、洗浄水タンク10の底部から便器2へ洗浄水を流出する流出路11への連通を開閉するフロート弁50がチェーン42を介して連結されている。レバー41は、洗浄水中に配設されている。
【0021】
洗浄水タンク10の内部には、略円筒状(筒状)のオーバーフロー管60が上下方向に配設されている。オーバーフロー管60は、例えば、ボールタップ30が水漏れした場合、洗浄水タンク10内の上口部61(満水面位置)を越える洗浄水を流出路11に開口する下口部62から便器2へ管内を通して排水する。
【0022】
オーバーフロー管60には、管内と洗浄水タンク10外の大気とを連通する連通管70が設けられている。連通管70は、一端71がオーバーフロー管60の側面に開口し、他端72が洗浄水タンク10の壁部より大気に開口する。これにより、連通管70の配管の自由度を増すことができる。
【0023】
洗浄水タンク10の上壁には、図2に詳細を示すように、洗浄水タンク10の内側と大気とを連通する通気穴12が設けられている。通気穴12の縁部には、洗浄水タンク10の内方且つ垂直に円筒状の縦壁13が形成されている。縦壁13の下端部には、Oリング状のシール部材14が固定されている。シール部材14は、例えば、縦壁13の下端部に形成された周状溝に突設された突部により挟持されている。縦壁13の周囲には、下端に水平方向に延在するストッパ15aが形成され、上端が洗浄水タンク10の上壁に固定される略L字状の複数のガイド棒15が周方向に等間隔に配設されている。
【0024】
縦壁13の外側には、下側に底部81を有する円筒部82からなる凹状の有底円筒部83と、有底円筒部83の開口端から径方向外方向に延出する鍔部84とからなる可動弁80が、縦壁13を覆うように配設されている。鍔部84には、ガイド棒15が挿通される穴84aが形成されている。可動弁80は、穴84aがガイド棒15に案内され上下に移動自在であり、上下移動により通気穴12を開閉する。可動弁80は、底部81がシール部材14と当接し上方への移動が規制され、鍔部84がストッパ15aと当接し下方への移動が規制される。
【0025】
可動弁80の底部81の下側には、図3に示すように、ガイド棒15が挿通される挿通部85aが周方向に等間隔に形成され、密度が洗浄水より小さいフロート体85が固定されている。フロート体85は浮力を発生し、浮力により底部81をシール部材14に押し当て、通気穴12を水密的に閉塞する。フロート体85は、例えば、ブロー成形による中空体又は発泡材から形成される。図2の水面は、満水面位置まで洗浄水が洗浄水タンク10内に貯えられた時(満水時)の水面を示し、鍔部84の上面より下方に位置される。なお、浮力は、可動弁80及びフロート体85の重量、フロート体85の密度・大きさ等により定まる。
【0026】
通気穴12、縦壁13、シール部材14、ガイド棒15、可動弁80及びフロート体85により大気導通機構90が構成される。
【0027】
なお、図2の破線は、洗浄水タンク10内の洗浄水が流出し、可動弁80がストッパ15aと当接したときの可動弁80及びフロート体85を示す。
【0028】
次に、第1の実施例の作動について説明する。
【0029】
便器2を洗浄するため、操作ハンドル40が操作(回動)されると、操作ハンドル40と一体的なレバー41が回動する。レバー41が回動すると、チェーン42を介して連結されているフロート弁50が上方に移動し、洗浄水タンク10内と流出路11が連通される。
【0030】
洗浄水タンク10内と流出路11が連通されると、洗浄水タンク10内の洗浄水が流出路11を通して便器2へ流出される。このとき、オーバーフロー管60に連通される連通管70を通して洗浄水タンク10外から大気が流入される。図4に示すように、大気の流入により、洗浄水の初期流出(T1期間)が開始し、洗浄水の水面が低下し、可動弁80による通気穴12の開放が開始される。通気穴12が開放されると、通気穴12から大量の大気(空気)が洗浄水タンク10内に流入し、洗浄水の流出量を急激に増加し、便器2に短時間に大量流出(T2期間)させることができる。また、図示しない便鉢内の残留洗浄水が流出(T3期間)して、洗浄水タンク10内の水面低下によりフロート弁50が降下すると、洗浄水タンク10内と流出路11が遮断され、洗浄水の流出が止まる。
【0031】
このとき、水面の低下に従いフロート31が降下し、フロート31に連結されるリンク32を介して、図示しないバルブを開き、給水管20から洗浄水タンク10へ洗浄水が給水される。
【0032】
洗浄水タンク10へ洗浄水が給水され、水面が上昇すると、フロート31が上昇する。フロート31の上昇と共にフロート31に連結されるリンク32を介して、図示しないバルブを閉じ、給水管20から洗浄水タンク10への洗浄水が止水され、洗浄水が貯水される。
【0033】
このとき、水面の上昇に従い、洗浄水に浮遊するフロート体85が上昇する。フロート体85の上昇と共に、フロート体85に固定される可動弁80の底部81が縦壁13の下端部に配設されるシール部材14と当接し、通気穴12が水密的に閉塞される。これにより、洗浄水の貯水時又は満水時、洗浄水タンク10が振動、揺れ又は傾斜した場合、洗浄水が通気穴12からこぼれ出るのを防止できる。
【0034】
このように、洗浄水タンク10の上部に大気導通機構90を配設することにより、洗浄水の水面より上部の空間を小さくできる。これにより、洗浄水タンク10の高さを低くでき、洗浄水タンク10を小さくすることができる。
【0035】
次に、本発明の第2の実施例を図5に基づいて説明する。
【0036】
第2の実施例の便器洗浄用タンク装置200は、第1の実施例に対して、可動弁280及び可動弁280を支持する構造が異なる。これ以外については、第1の実施例と同じであるため、必要な場合を除き説明は省略する。
【0037】
洗浄水タンク210の上壁には、図5に詳細を示すように、洗浄水タンク210の内側と大気とを連通する通気穴212が設けられている。通気穴212の縁部には、洗浄水タンク210の内方且つ垂直に円筒状の縦壁213が形成されている。縦壁213の下端部には、Oリング状のシール部材214が固定されている。縦壁213の径方向外方には、下端に水平方向に延在するストッパ215aが形成され、上端が洗浄水タンク210の上壁に固定される略L字状のガイド棒215が配設されている。また、ガイド棒215より更に外方には、下端部に貫通穴216aを有し、上端が洗浄水タンク210の上壁に固定され、長さがガイド棒215より短いヒンジ棒216が配設されている。
【0038】
縦壁213の外側には、下側に底部281を有する円筒部282からなる凹状の有底円筒部283と、有底円筒部283の開口端から径方向外方向に延出する延出部284と、延出部284と反対側の底部281から斜め下方に延出する下方延出部285とからなる可動弁280が、縦壁213を覆うように、配設されている。延出部284の端部には、貫通穴284aが形成されている。貫通穴284a及び貫通穴216aにピン217が挿通され、ヒンジ218が構成されている。
【0039】
可動弁280は、ヒンジ218を中心に上下に回動自在であり、上下回動により通気穴212を開閉する。可動弁280は、底部281がシール部材214と当接し上方への回動が規制され、延出部284がストッパ215aと当接し下方への回動が規制される。なお、ガイド棒とヒンジ棒の径方向位置は、逆であってもよい。この場合、延出部が貫通穴より外方に更に延出し、延出端の上側がヒンジ棒より短いガイド棒と当接し、可動弁の下方への回動が規制される。
【0040】
下方延出部285の端部には、貫通穴285aが形成されている。下方延出部285には、貫通穴285aに支持されるピン219に上部に形成された突部の貫通穴286aが回動自在に挿通され、密度が洗浄水より小さいフロート体286が連結されている。フロート体286は浮力を発生し、浮力により底部281をシール部材214に押し当て、通気穴212を水密的に閉塞する。フロート体286は、例えば、ブロー成形による中空体又は発泡材から形成される。図5の水面は、満水面位置まで洗浄水が洗浄水タンク210内に貯えられた時(満水時)の水面を示し、延出部284の上面より下方に位置される。なお、浮力は、可動弁280及びフロート体286の重量、フロート体286の密度・大きさ等により定まる。
【0041】
通気穴212、縦壁213、シール部材214、ガイド棒215、ヒンジ棒216、ヒンジ218、可動弁280及びフロート体286により大気導通機構290が構成される。
【0042】
なお、図5の破線は、洗浄水タンク210内の洗浄水が流出し、可動弁280がストッパ215aと当接したときの可動弁280及びフロート体286を示す。
【0043】
次に、第2の実施例の作動について説明する。
【0044】
便器2を洗浄するため、操作ハンドル40が操作(回動)されると、洗浄水が洗浄水タンク210から流出する。このとき、洗浄水の水面が低下し、可動弁280がヒンジ218を中心にして下方に回動し、通気穴212が開放される。通気穴212の開放により、通気穴212から大量の大気(空気)が洗浄水タンク210内に流入し、洗浄水の流出量を急激に増加し、便器2に短時間に大量流出させることができる。また、図示しない便鉢内の残留洗浄水が流出して、洗浄水タンク210内の水面低下によりフロート弁50が降下すると、洗浄水タンク210内と流出路11が遮断され、洗浄水の流出が止まる。このとき、水面の低下により、洗浄水に浮遊するフロート31が降下し、フロート31に連結されるリンク32を介して、図示しないバルブを開き、給水管20から洗浄水タンク210へ洗浄水が給水される。
【0045】
洗浄水タンク210へ洗浄水が給水され、水面が上昇すると、フロート31が上昇する。フロート31の上昇と共にフロート31に連結されるリンク32を介して、図示しないバルブを閉じ、給水管20から洗浄水タンク210への洗浄水が遮断され、洗浄水が貯水される。
【0046】
このとき、水面が上昇するに従い、洗浄水に浮遊するフロート体286が上昇する。フロート体286が上昇し、フロート体286に連結される可動弁280がヒンジ218を中心にして上方に回動し、底部281が縦壁213の下端部に配設されるシール部材214と当接し、通気穴212が水密的に閉塞される。これにより、洗浄水の貯水時又は満水時、洗浄水タンク210が振動、揺れ又は傾斜した場合、洗浄水が通気穴212からこぼれ出るのを防止できる。
【0047】
次に、本発明の第3の実施例を図6に基づいて説明する。
【0048】
第3の実施例の便器洗浄用タンク装置300は、第1の実施例に対して、オーバーフロー管360及び連通管370の構造が異なる。これ以外については、第1の実施例と同じであるため、必要な場合を除き説明は省略する。
【0049】
オーバーフロー管360及び連通管370は、略真直状の円筒からなる。連通管370は、一端371がオーバーフロー管360の上端部361に挿入され内部に開口し、他端372が洗浄水タンク310の上壁より大気に開口している。
【0050】
これにより、連通管370の配管(構造)をコンパクトに(短く)でき、延いては洗浄水タンク310をより小さくできる。
【0051】
なお、他端372には、異物等の混入防止のため、メッシュ状の膜373を配設している。
【0052】
次に、第3の実施例の作動について説明する。
【0053】
便器2を洗浄するため、操作ハンドル40が操作(回動)されると、フロート弁50が上方に移動し、洗浄水タンク10内と流出路11が連通される。洗浄水タンク10内と流出路11が連通されると、洗浄水タンク10内の洗浄水が流出路11を通して便器2へ流出される。
【0054】
このとき、オーバーフロー管360に連通される連通管370を通して洗浄水タンク310外から大気が流入される。連通管370の配管が短いため、便器2に洗浄水をより短時間に大量流出させることができる。
【0055】
なお、図7に第3の実施例の変形例を示す。この実施例では、オーバーフロー管460の上端部461の内径が拡大されている。これにより、連通管370の一端371がオーバーフロー管460の内部に開口しても、オーバーフロー管460の通路面積が確保される。
【符号の説明】
【0056】
2・・・便器
10、210、310・・・洗浄水タンク
11・・・流出口
12、212・・・通気穴(大気導通機構)
13、213・・・縦壁(大気導通機構)
14、214・・・シール部材(大気導通機構)
15、215・・・ガイド棒(大気導通機構)
216・・・ヒンジ棒(大気導通機構)
50・・・フロート弁
60・・・オーバーフロー管
61・・・上口部
70、370・・・連通管
71、371・・・一端
72、372・・・他端
80、280・・・可動弁(大気導通機構)
85、286・・・フロート体(大気導通機構)
90、290・・・大気導通機構
100、200、300・・・便器洗浄用タンク装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器を洗浄する洗浄水を貯水し、フロート弁の開放により前記洗浄水を前記便器へ流出する洗浄水タンクと、
上口部を越える前記洗浄水を前記便器へ排水する筒状のオーバーフロー管とを備え、
前記洗浄水タンクに設けられ前記洗浄水タンク内と大気とを連通する通気穴と、
前記洗浄水の水位変化に従い上下移動することにより前記通気穴を開閉する可動弁とを有する便器洗浄用タンク装置。
【請求項2】
前記オーバーフロー管の内部と大気とを連通する連通管を有する請求項1に記載の便器洗浄用タンク装置。
【請求項3】
前記連通管は、一端が前記オーバーフロー管の側面に開口し、他端が前記タンクの壁部より大気に開口する請求項2に記載の便器洗浄用タンク装置。
【請求項4】
前記連通管は、一端が前記オーバーフロー管の上端部に挿入され内部に開口し、他端が前記タンクの上壁より大気に開口する請求項2に記載の便器洗浄用タンク装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2011−202413(P2011−202413A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−70952(P2010−70952)
【出願日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【出願人】(000000011)アイシン精機株式会社 (5,421)
【Fターム(参考)】