説明

便器洗浄装置

【課題】自動洗浄時にトイレットペーパー等の水洗対象物を使用する必要が生じた場合に、便器の洗浄と使用済みの水洗対象物の水洗とを良好に行うことができ、かつ該便器洗浄及び使用済み水洗対象物の水洗に使用される洗浄水の総量を低減することが可能な便器洗浄装置を提供する。
【解決手段】自動洗浄が実施されている途中で使用者が中止操作スイッチ26を操作すると、中止操作スイッチ26が制御回路41に中止操作信号を送信する。制御回路41がこの中止操作信号を受信すると、制御回路41は、給水管34の電磁弁(図示略)を閉弁させるための制御信号を送信し、電磁弁が閉弁する。これにより、便器の自動洗浄が中止される。その後、使用者が大用スイッチ21又は小用スイッチ22を操作すると、大用自動洗浄又は小用自動洗浄が実施される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便器の自動洗浄を行う便器洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
使用者が便器から離れてから設定時間が経過した後に、便器が自動洗浄される便器洗浄装置は公知である。このような便器洗浄装置としては種々のものが知られている。
【0003】
例えば、特開平2006−177064号公報(特許文献1)には、使用者が便座から離座すると、報知音が鳴った後に自動洗浄が実施される便器洗浄装置が記載されている。この報知音の発生により、使用者は自動洗浄の実施を確実に認識することができ、安心してトイレから退出することができる。
【0004】
特開平7−109757号公報(特許文献2)には、使用者が便器から離れてから設定時間が経過した後に自動洗浄が行われる便器洗浄装置において、該設定時間内に洗浄停止スイッチを操作すると、該設定時間を越えても自動洗浄が実施されないように構成された便器洗浄装置が記載されている。これにより、使用者が貴重品等を便器に落としてしまったときに、該貴重品を洗浄水で流してしまうことが回避される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平2006−177064号公報
【特許文献2】特開平7−109757号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1,2の便器洗浄装置によると、自動洗浄開始後に、例えば便器等を拭いたり鼻をかんだりするためにトイレットペーパーを使用する必要が生じた場合、トイレットペーパーの使用中に自動洗浄が終了してしまうことがある。この場合、自動洗浄が終了した後に、この使用済みのトイレットペーパーを流すためだけに再度便器を洗浄水で洗浄する必要が生じて無駄である。また、自動洗浄の途中からトイレットペーパーを入れても必要な便器洗浄水量(例えば6L)のうち残り分(例えば3L)しかなく、後から入れたトイレットペーパーが流れずに残ってしまい、結局のところ再度(例えば6L)流す必要がある。
【0007】
本発明は、自動洗浄時にトイレットペーパー等の水洗対象物を使用する必要が生じた場合に、便器の洗浄と使用済みの水洗対象物の水洗とを良好に行うことができ、かつ該便器洗浄及び使用済み水洗対象物の水洗に使用される洗浄水の総量を低減することが可能な便器洗浄装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明(請求項1)の便器洗浄装置は、便器に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、便座からの離座を検知する離座検知手段と、該離座検知手段が離座を検知した後、設定時間が経過したときに該洗浄水供給手段を作動させる制御手段とを有する便器洗浄装置において、該洗浄水供給手段の作動中に操作したときに、該作動を中止させる中止信号を該制御手段に送信する中止操作手段を有しており、該制御手段は、該中止信号を受信すると、該設定時間が経過しても該洗浄水供給手段を作動させないよう構成されていることを特徴とするものである。
【0009】
請求項2の便器洗浄装置は、請求項1において、前記設定時間が経過する前に操作したときに、該設定時間を遅延させる遅延操作手段を有することを特徴とするものである。
【0010】
請求項3の便器洗浄装置は、請求項1又は2において、前記設定時間が経過するよりも前の時点で、使用者に対して自動洗浄を予告する洗浄予告手段を有することを特徴とするものである。
【0011】
請求項4の便器洗浄装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記中止操作手段は中止操作スイッチであり、便器洗浄装置の各種機能を停止させる停止スイッチが、該中止操作スイッチを兼ねることを特徴とするものである。
【0012】
請求項5の便器洗浄装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記中止操作手段は、便蓋の開動作を検知して前記中止信号を前記制御手段に送信する便蓋回動検知手段であることを特徴とするものである。
【0013】
請求項6の便器洗浄装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記中止操作手段は、使用者の声を検知して前記中止信号を前記制御手段に送信する音声検知手段であることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明(請求項1)の便器洗浄装置によると、中止操作手段の操作によって便器の洗浄水による洗浄(自動洗浄)を中止させ、水洗対象物を便器に捨ててから、便器の自動洗浄を再開することができる。これにより、自動洗浄を最後まで実施してしまった後に、水洗対象物を流すためだけに再度自動洗浄を実施する場合と比べ、洗浄水の消費量が少なくなる。また、自動洗浄の中止後に、余裕をもってトイレットペーパー等の水洗対象物を使用し、便器に捨てることができる。
【0015】
本発明において、設定時間が経過する前に操作したときに、該設定時間を遅延させる遅延操作手段を有することが好ましい。これにより、自動洗浄の開始前の時点で自動洗浄を遅延させる必要のあることがわかっているときに、自動洗浄を確実に遅延させることができる。
【0016】
本発明において、設定時間が経過するよりも前の時点で、使用者に対して自動洗浄を予告する洗浄予告手段を有することが好ましい。これにより、使用者は自動洗浄が開始するタイミングを知ることができる。また、この予告時に、前記遅延操作手段を操作する必要があるか否かを判断することができる。
【0017】
この中止操作手段は、便座ボックス及び/又はリモコンに設置された中止操作スイッチであってもよい。この中止操作スイッチの操作により、容易に自動洗浄を中止することができる。
【0018】
また、便器洗浄装置の各種機能を停止させる停止スイッチがこの中止操作スイッチを兼ねるようにしてもよい。これにより、スイッチの個数を少なくすることができる。
【0019】
この中止操作手段は、便蓋の開動作を検知して前記中止信号を前記制御手段に送信する便蓋回動検知手段であってもよい。これにより、水洗対象物を便器に捨てるために便蓋を開ける動作を中止操作手段と兼ねることができるため、さらにスイッチ操作をする等の手間が省かれる。
【0020】
この中止操作手段は、使用者の声を検知して前記中止信号を前記制御手段に送信する音声検知手段であってもよい。これにより、両手が塞がっていても自動洗浄を容易に中止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係る便器洗浄装置が設置されたトイレルームの斜視図である。
【図2】図1の便器洗浄装置の制御ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の好適な形態について説明する。第1図は実施の形態に係る便器洗浄装置が設置されたトイレルームの斜視図、第2図は第1図の便器洗浄装置の制御ブロック図である。
【0023】
第1図に示すように、洋風便器本体1の後部に、便座ボックス2が設置されている。この便座ボックス2には、便座3及び便蓋4が回動可能に取り付けられている。この洋風便器本体1は水道直結型であり、給水管(洗浄水供給手段)34(第2図)がタンクを介することなく洋風便器本体1のリムに接続されている。
【0024】
この便座ボックス2の内部には、便座着座者の臀部を温水で洗浄するための洗浄ノズル5を備えた温水洗浄装置33(第2図)と、便座3へ着座した人体を検知する着座センサ(離座検知手段)9と、スピーカ7aを備えた音声装置(洗浄予告手段)7(第2図)と、制御回路(制御手段)41(第2図)とが設けられている。便座ボックス2の側面には手動式フラッシュハンドル8が設けられている。但し、洗浄ノズルが無いただの暖房便座でもよい。すなわち本願発明は、自動便器洗浄の機能をもったトイレの総てに適用される。
【0025】
トイレルームの壁面にリモコン20が設置されている。このリモコン20の上面に、大用スイッチ21と小用スイッチ22が設けられている。このリモコン20の前面の右側には、後述する便器の自動洗浄を中止する中止操作スイッチ(中止操作手段)26と、該自動洗浄の開始を遅延させる遅延操作スイッチ(遅延操作手段)27と、おしり洗浄用のおしりスイッチ23と、ビデスイッチ24と、おしり洗浄及びビデ洗浄を停止させる停止スイッチ25とが設けられている。このリモコン20の前面の左側には、表示パネル31と、開閉可能なカバー32とが設けられている。このカバー32内に、後述する設定時間を設定するための設定スイッチ(大)28及び設定スイッチ(小)29が設けられている。
【0026】
大用スイッチ21を押すと、給水管(洗浄水供給手段)34(第2図)から便器本体1に洗浄水が所定量(例えば6L)だけ給水され、便器の大用自動洗浄が行われる。小用スイッチ22を押すと、給水管34(第2図)から便器本体1に洗浄水が所定量(例えば5L)だけ給水され、便器の小用自動洗浄が行われる。おしりスイッチ23を押すと、洗浄ノズル5から温水が噴出し、臀部が洗浄される。ビデスイッチ24を押すと、洗浄ノズル5から温水が噴出する。停止スイッチ25を押すと、洗浄ノズル5からの温水の噴出が停止する。設定スイッチ28,29を操作することにより、後述する設定時間の長さを調節することが可能である。
【0027】
第2図に示す通り、制御回路41は、着座センサ9、中止操作スイッチ26、遅延操作スイッチ27、設定スイッチ28,29、及びスイッチ21〜25からの信号を受信し、給水管34に設置された電磁弁(図示略)、音声装置7、温水洗浄装置33の電磁弁(図示略)、表示パネル31に制御信号を発信可能とされている。
【0028】
第2図に示す通り、便器洗浄装置40は、これら制御回路41、着座センサ9、中止操作スイッチ26、遅延操作スイッチ27、設定スイッチ28,29、給水管34及び音声装置7から構成されている。
【0029】
次に、この便器洗浄装置40の動作例について説明する。
【0030】
<動作例1(スイッチ26,27が操作されない場合の動作例)>
使用者が便座3に着座して用を済ませた後、便座3から離座すると、該着座センサ9が離座信号を制御回路41に送信する。制御回路41がこの離座信号を受信すると、タイマがスタートする。このタイマがスタートしてから所定時間t(例えば7秒)が経過すると、該制御回路41が音声装置7に制御信号を発信し、音声装置7のスピーカ7aが後述する自動洗浄を予告するための洗浄予告音を発生する。その後、タイマがスタートしてから設定時間T(例えば10秒)が経過すると、制御回路41が給水管34の電磁弁(図示略)を開弁させるための制御信号を送信し、電磁弁が所定時間開弁する。これにより、便器の自動洗浄が実施される。この自動洗浄では、上記大用自動洗浄(例えば6L)と同様の洗浄が実施される。
【0031】
なお、タイマがスタートしてから上記設定時間Tが経過するまでの間に、使用者が大用スイッチ21又は小用スイッチ22を操作した場合には、その時点で便器の大用自動洗浄又は小用自動洗浄が行われる。また、タイマが停止し、設定時間Tが経過しても自動洗浄が再度実施されることはない。
【0032】
なお、上記設定時間Tは、設定スイッチ28,29を操作して予め設定しておく。例えば、便器洗浄装置をトイレルームに設置するときに設定しておく。設定スイッチ(大)28を操作すると設定時間Tが長くなり、設定スイッチ(小)29を操作すると設定時間Tが短くなる。
【0033】
上記動作例では、洗浄予告音は1回(例えば自動洗浄開始の3秒前)だけ発生されるが、異なるタイミングで2回(例えば自動洗浄開始の5秒前と3秒前)発声されてもよく、3回以上発声されてもよい。また、この洗浄予告音は、「ピッ」というような機械音でもよく、「あと5秒で自動洗浄を開始します」というような言語でもよい。
【0034】
<動作例2(遅延操作スイッチ27が操作される場合の動作例)>
使用者が便座3に着座して用を済ませた後、便座3から離座すると、該着座センサ9が離座信号を制御回路41に送信する。制御回路41がこの離座信号を受信すると、タイマがスタートする。
【0035】
このタイマがスタートしてから上記設定時間T(例えば10秒)が経過するまでの間に使用者が遅延操作スイッチ27を操作すると、遅延操作スイッチ27が遅延操作信号を制御回路41に送信する。制御回路41がこの遅延操作信号を受信すると、タイマがリセットされ、再スタートする。このタイマが再スタートしてから第2の所定時間t(例えば3秒)が経過すると、該制御回路41が音声装置7に制御信号を発信し、音声装置7のスピーカ7aが後述する自動洗浄を予告するための洗浄予告音を発生する。その後、タイマが再スタートしてから遅延時間T(例えば7秒)が経過すると、制御回路41が給水管34の電磁弁(図示略)を開弁させるための制御信号を送信し、電磁弁が所定時間開弁する。これにより、便器の自動洗浄が実施される。
【0036】
なお、タイマが再スタートしてから上記遅延時間Tが経過するまでの間に、使用者が大用スイッチ21又は小用スイッチ22を操作した場合には、その時点で便器の大用自動洗浄又は小用自動洗浄が行われる。このように大用スイッチ21及び小用スイッチ22が操作された場合には、タイマが停止し、遅延時間Tが経過しても再度自動洗浄が実施されることはない。
【0037】
<動作例3(中止操作スイッチ26が操作される場合の動作例)>
次に、上記動作例1,2に従って自動洗浄が実施されている途中で、使用者が中止操作スイッチ26を操作した場合の動作例について説明する。ここで「自動洗浄が実施されている途中」とは、上記動作例1において設定時間Tが経過して自動洗浄が実施されている途中、上記動作例2において遅延時間Tが経過して自動洗浄が実施されている途中、及び、上記実施例1,2において大用スイッチ21又は小用スイッチ22が操作されて大用自動洗浄又は小用自動洗浄が実施されている途中をいう。
【0038】
上記自動洗浄が実施されている途中で使用者が中止操作スイッチ26を操作すると、中止操作スイッチ26が制御回路41に中止操作信号を送信する。制御回路41がこの中止操作信号を受信すると、制御回路41は、給水管34の電磁弁(図示略)を閉弁させるための制御信号を送信し、電磁弁が閉弁する。これにより、便器の自動洗浄が中止される。その後、使用者が大用スイッチ21又は小用スイッチ22を操作すると、大用自動洗浄又は小用自動洗浄が実施される。なお、リム−ジェット−リムの洗浄パターンの中で、ジェットのタイミング中に中止操作スイッチ26が操作された場合には、ジェットを直ちに中止し、一定水量をリムから流すことも可能とする。これにより、ジェットで中止した場合に封水が切れて臭気が戻ってくることを防ぐことができる。
【0039】
本動作例の利点は以下の通りである。すなわち、上記動作例1,2に従って自動洗浄が実施されている途中で、便器等を拭いたり鼻をかんだりするためにトイレットペーパー等の水洗対象物を使用したくなることがある。この場合、この実施中の自動洗浄を利用してこの水洗対象物を水洗するためには、あわてて水洗対象物を使用する必要があり不便である。また、このようにあわてて水洗対象物を使用した甲斐もなく、この自動洗浄に間に合わないこともある。この場合、この使用済みの水洗対象物を流すためだけに、大用スイッチ21や小用スイッチ22を操作して便器の自動洗浄を再度行う必要があり、水の消費量が多くなる。本動作例によると、自動洗浄の途中で該自動洗浄を中止することができるため、あわてることなく水洗対象物を使用することができる。また、使用済みの水洗対象物を便器に捨てた後に大用スイッチ21や小用スイッチ22を操作することにより、使用済みの水洗対象物を確実に水洗することができる。さらに、自動洗浄が完全に終了した後に再度自動洗浄を実施する場合と比べて、最初の自動洗浄を途中で中止した分だけ水使用量が少なくなる。
【0040】
なお、本動作例では、中止操作スイッチ26が操作されるとタイマが停止したが、これに限定されるものではない。例えば、中止操作スイッチ26が操作されると、タイマがリセットされて再スタートし、第2の設定時間T(例えば10秒)が経過すると、便器の自動洗浄が実施されるようにしてもよい。これにより、使用者が大用スイッチ21又は小用スイッチ22を操作し忘れたときにも、便器が確実に自動洗浄される。この場合、この第2の設定時間Tが経過する前に、上記自動洗浄を予告するための洗浄予告音を発生するようにしてもよく、遅延操作スイッチ27の操作によりこの第2の設定時間Tをさらに遅延可能としてもよい。
【0041】
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0042】
すなわち、上記実施の形態では、リモコンに設けられた中止操作スイッチ26を中止操作手段としたが、これに限定されない。例えば、リモコン20の停止スイッチ25が中止操作スイッチを兼ねるようにしてもよい。この場合、自動洗浄中に停止スイッチ25を操作したときに、中止操作スイッチとして機能するようにすればよい。中止操作スイッチ26を便座ボックス2に設けてもよい。
【0043】
中止操作手段は、便蓋4の開動作を検知する便座回動検知手段であってもよい。例えば、この便座回動検知手段と、使用者が便座から離座したときに便蓋4を閉止させる便蓋回動装置とを便座ボックス2と便蓋4との連結部付近に設置する。この場合、使用者が離座すると、便蓋4が閉じ、上記設定時間T,T又は遅延時間Tの経過後に自動洗浄が実施される。この自動洗浄中に使用者が便蓋4を開けると、便蓋回動検知手段が検知して制御回路41に中止信号を送信することにより、自動洗浄が中止される。
【0044】
中止操作手段は、使用者の声を検知して中止信号を制御回路41に送信する音声検知手段であってもよい。この場合、自動洗浄中に使用者が「待て」等の言葉を発生すると、この発生を音声検知手段が検知し、制御回路41に中止信号を送信することにより、自動洗浄が中止される。
【0045】
なお、これら便座回動検知手段及び音声検知手段を上記遅延操作手段として用いてもよい。この場合、使用者が離座してから設定時間Tが経過する前までの間に、使用者が便蓋4を開けるか又は「待て」等の言葉を発すると、便座回動検知手段又は音声検知手段が遅延操作信号を制御回路41に送信する。これにより、遅延時間Tの経過後に便器の自動洗浄が実施される。
【符号の説明】
【0046】
1 便器本体
2 便座ボックス
3 便座
4 便蓋
5 洗浄ノズル
7 音声装置
7a スピーカ
9 着座センサ
20 リモコン
21〜25 スイッチ
26 中止操作スイッチ
27 遅延操作スイッチ
28〜29 設定スイッチ
34 給水管
41 制御回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器に洗浄水を供給する洗浄水供給手段と、
便座からの離座を検知する離座検知手段と、
該離座検知手段が離座を検知した後、設定時間が経過したときに該洗浄水供給手段を作動させる制御手段と
を有する便器洗浄装置において、
該洗浄水供給手段の作動中に操作したときに、該作動を中止させる中止信号を該制御手段に送信する中止操作手段を有しており、
該制御手段は、該中止信号を受信すると、該設定時間が経過しても該洗浄水供給手段を作動させないよう構成されていることを特徴とする便器洗浄装置。
【請求項2】
請求項1において、前記設定時間が経過する前に操作したときに、該設定時間を遅延させる遅延操作手段を有することを特徴とする便器洗浄装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記設定時間が経過するよりも前の時点で、使用者に対して自動洗浄を予告する洗浄予告手段を有することを特徴とする便器洗浄装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項において、前記中止操作手段は中止操作スイッチであり、
便器洗浄装置の各種機能を停止させる停止スイッチが、該中止操作スイッチを兼ねることを特徴とする便器洗浄装置。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれか1項において、前記中止操作手段は、便蓋の開動作を検知して前記中止信号を前記制御手段に送信する便蓋回動検知手段であることを特徴とする便器洗浄装置。
【請求項6】
請求項1ないし3のいずれか1項において、前記中止操作手段は、使用者の声を検知して前記中止信号を前記制御手段に送信する音声検知手段であることを特徴とする便器洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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