説明

便器用工具

【課題】コスト低減を図る。
【解決手段】ナット25A,25Bを締め付けるために用いられる便器用工具10であって、基部11と、第1ナット25Aと嵌合可能であって基部11の長さ方向における一方の端部から基部11の長さ方向と略直角な方向へ突出する第1ソケット部14Aと、第2ナット25Bと嵌合可能であって基部11の長さ方向における他方の端部から基部11の長さ方向と略直角な方向へ突出する第2ソケット部14Bとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便器用工具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
洋風の便器本体に便座を取り付ける場合には、便器本体の取付孔にボルトを貫通してその雄ネジ部を便器本体外に突出させ、この雄ネジ部の突出部分にナットを螺合して締め付ける作業が行われる。そして、ナットを締め付ける際には、ナットに嵌合されるソケット部と、作業者が握る操作部とを備えた便器用工具が用いられる。特許文献1には、便器用工具の一例が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−104217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなボルトとナットによる取付け構造においては、便器の種類によってナットの外周形状や外径寸法等が異なる場合がある。ところが、上記特許文献1の便器用工具は、設けられているソケット部の数が1つだけであったため、ナットの種類が異なる複数の便器に対応させるためには、各ナットに応じた複数種類の便器用工具を用意する必要がある。便器用工具の種類が多くなると、金型コストや部品管理コストがアップするため、対策が望まれる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、コスト低減を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、便器の組立て作業においてナットを締め付けるために用いられる便器用工具であって、基部と、前記ナットと嵌合可能であり、前記基部の長さ方向における一方の端部から、前記基部の長さ方向と略直角な方向へ突出する第1ソケット部と、前記ナットと嵌合可能であり、前記基部の長さ方向における他方の端部から、前記基部の長さ方向と略直角な方向へ突出する第2ソケット部とを備えているところに特徴を有する。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記基部の長さ方向と直角な仮想投影面上において、前記第1ソケット部と前記第2ソケット部が互いに正反対の方向へ突出しているところに特徴を有する。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記第1ソケット部と前記第2ソケット部のうち少なくとも一方の前記ソケット部における突出方向と反対側の端面には、前記突出方向に対して斜めをなすテーパ面が形成されているところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0008】
<請求項1の発明>
ナットを締め付ける際には、いずれか一方のソケット部をナットに嵌合し、そのソケット部を中心として便器用工具を旋回させることにより、ナットを回転させる。本発明では、1つの便器用工具によって、形状の異なる少なくとも2種類のナットの締付け作業に対応することができるので、便器用工具の種類が増えることに起因するコストアップを抑えることができる。
【0009】
<請求項2の発明>
スペース上の制約のために便器用工具を1回転させることができない場合には、その限られたスペース内で便器用工具を極力大きく旋回させれば、ナットに対するソケット部の着脱回数が少なくて済む。この点に鑑み本発明では、仮想投影面上において、第1ソケット部と第2ソケット部をほぼ一直線状に並ぶように配置して、便器用工具の旋回方向と平行な幅方向の寸法を小さくした。このように、便器用工具を幅狭の形状としたことにより、限られたスペース内における便器用工具の最大旋回角度を大きくして、ナットに対するソケット部の着脱回数を減らすことができるので、作業性の向上を図ることができる。
【0010】
<請求項3の発明>
テーパ面は、基部の長さ方向に沿った外面と、ソケット部における突出方向に沿った外面との両外面に対して鈍角状に連なっているので、基部とソケット部を手で掴んだときの触感が良好である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施形態1の便器用工具の斜視図
【図2】便器用工具の断面図
【図3】便器用工具の正面図
【図4】便器用工具の使用形態をあらわす側面図
【図5】便器用工具の別の使用形態をあらわす側面図
【発明を実施するための形態】
【0012】
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図5を参照して説明する。本実施形態の便器用工具10は、図4,5に示すように、便器20において、便器本体21に便座支持部材22を組み付ける際に使用されるものである。便器本体21に便座支持部材22を取り付ける際には、便座支持部材22に係止したボルト23を、便器本体21に形成されている上下貫通形態の取付孔24に対して上から挿通し、便器本体21の下面から突出しているボルト23の雄ネジ部に、ナット25A,25Bを螺合する。本実施形態の便器用工具10は、このナット25A,25Bを締め付ける作業に用いられる。また、便器20の種類によって、ナット25A,25Bの外周形状が異なるのであるが、本実施形態の便器用工具10は、単一部品でありながら、外周形状の異なる第1と第2の2種類のナット25A,25Bに対応している。
【0013】
便器用工具10は、合成樹脂製であり、図1,2に示すように、基部11と第1ソケット部14Aと第2ソケット部14Bとを一体に形成して構成されている。尚、以下の説明における便器用工具10の向きについては、ソケット部14A,14Bの軸線を上下方向に向けて便器用工具10を使用している状態(図2を参照)を基準とする。基部11は、全体として水平方向に長く、水平な基板部12と、基板部12の両側縁部に連なる左右対称な一対の側板部13とからなる。側板部13は、板面を鉛直方向(基板部12とに対して直角な方向)に向けており、基板部12の両側縁は、左右両側板部13の上下方向における中央位置に連なっている。つまり、基部11の長さ方向と直角に切断した断面形状は、H形である。
【0014】
第1ソケット部14Aは、軸線を上下方向に向けた略円筒形をなし、基部11の長さ方向における一方の端部から、上方(即ち、基部11の長さ方向に対して直角な方向)へ突出した形態となっている。第1ソケット部14Aの外径寸法は、基部11の幅寸法(=側板部13の外面間の寸法)よりも少し大きく、基板部12の端部と両側板部13の端部が、第1ソケット部14Aの下端部の外面に対して突き当たるように連なっている。第1ソケット部14Aの基部11からの突出寸法(基部11の上面から第1ソケット部14Aの上端までの寸法)は、基部11の長さ方向とほぼ同じ寸法とされている。第1ソケット部14Aの内部は、上下方向に貫通した第1貫通孔15Aとなっており、第1貫通孔15Aの上端部(基部11からの第1ソケット部14Aの突出方向における先端部)は、第1ナット25Aに対して相対回転規制状態に嵌合される第1嵌合部16Aとなっている。
【0015】
第1ソケット部14Aの円形をなす下端面のうち基部11に近い側の略半円形領域は、第1ソケット部14Aの軸線に対して直角をなし、側板部13の下端面に対して同じ高さで面一状に連なっている。一方、第1ソケット部14Aの下端面のうち基部11と反対側の略半円形領域は、第1ソケット部14Aの軸線と直角な水平面に対して鈍角をなす第1テーパ面17Aとなっている。したがって、図2に示すように、基部11からの第1ソケット部14Aの突出方向(つまり、第1ソケット部14Aの軸線と平行な上下方向)及び基部11の長さ方向(つまり、水平方向)の両方向と直角な方向から便器用工具10を見ると、第1テーパ面17Aと基部11(側板部13)の下端縁とが鈍角状に連なり、第1テーパ面17Aと第1ソケット部14Aの基部11とは反対側の外面とが鈍角状に連なっている。
【0016】
第2ソケット部14Bは、軸線を上下方向に向けた略円筒形をなし、基部11の長さ方向における他方(第1ソケット部14Aとは反対側)の端部から、下方(即ち、基部11の長さ方向に対して直角であって、第1ソケット部14Aの突出方向とは正反対の方向)へ突出した形態となっている。第2ソケット部14Bの外径寸法は、第1ソケット部14Aとほぼ同じであり、基部11の幅寸法(=側板部13の外面間の寸法)よりも少し大きい。そして、基板部12の端部と両側板部13の端部が、第2ソケット部14Bの上端部の外面に対して突き当たるように連なっている。
【0017】
第2ソケット部14Bの基部11からの突出寸法(基部11の下面から第2ソケット部14Bの下端までの寸法)は、第1ソケット部14Aの突出寸法よりも小さい寸法とされている。第2ソケット部14Bの内部は、上下方向に貫通した第2貫通孔15Bとなっており、第2貫通孔15Bの下端側の領域(基部11からの第2ソケット部14Bの突出方向における先端部であり、上下方向においては基部11の下端よりも下方の領域)は、第2ナット25Bに対して相対回転規制状態に嵌合される第2嵌合部16Bとなっている。この第2嵌合部16Bの内周形状は上記第1嵌合部16Aとは異なる形状となっている。
【0018】
第2ソケット部14Bの円形をなす上端面のうち基部11に近い側の略半円形領域は、第2ソケット部14Bの軸線に対して直角をなし、側板部13の上端面に対して同じ高さで面一状に連なっている。一方、第2ソケット部14Bの上端面のうち基部11と反対側の略半円形領域は、第2ソケット部14Bの軸線と直角な水平面に対して鈍角をなす第2テーパ面17Bとなっている。したがって、図2に示すように、基部11からの第2ソケット部14Bの突出方向(つまり、第2ソケット部14Bの軸線と平行な上下方向)及び基部11の長さ方向(つまり、水平方向)の両方向と直角な方向から便器用工具10を見ると、第2テーパ面17Bと基部11(側板部13)の上端縁とが鈍角状に連なり、第2テーパ面17Bと第2ソケット部14Bの基部11とは反対側の外面とが鈍角状に連なっている。
【0019】
また、上記のように第1ソケット部14Aが基部11から上方へ突出しているのに対し、第2ソケット部14Bは、基部11から第1ソケット部14Aとは正反対の下方へ突出しているので、図3に示すように、基部11の長さ方向と直角な仮想投影面上においては、第1ソケット部14Aと第2ソケット部14Bとがほぼ一直線状に上下に並ぶように配置され、便器用工具10の幅方向の寸法が最小に抑えられている。この仮想投影面上における便器用工具10の幅方向は、ナット25A,25Bを締め付ける際にソケット部14A,14Bを中心として便器用工具10を旋回させるときの変位方向と平行な方向である。したがって、便器用工具10は、その旋回方向と平行な幅方向において、幅狭の形状に成形されている。
【0020】
次に、便器用工具10の使用形態を説明する。第1ナット25Aを締め付ける際には、図4に示すように、便器用工具10の基部11と第2ソケット部14Bを手で掴み、第1ソケット部14Aが基部11から上方へ突出する向きにして、第1ソケット部14Aを下からボルト23に外嵌し、第1嵌合部16Aを第1ナット25Aに嵌合する。そして、第1ソケット部14Aの上下方向の軸線を中心として便器用工具10を水平に旋回させることにより、第1ナット25Aを螺進させて締め付ける。
【0021】
また、第2ナット25Bを締め付ける際には、図5に示すように、便器用工具10の基部11と第1ソケット部14Aを手で掴み、第2ソケット部14Bが基部11から上方へ突出する向きにして、第2ソケット部14Bを下からボルト23に外嵌し、第2嵌合部16Bを第2ナット25Bに嵌合する。そして、第2ソケット部14Bの上下方向の軸線を中心として便器用工具10を水平に旋回させることにより、第2ナット25Bを螺進させて締め付ける。
【0022】
尚、上記の締付け作業において、ボルト23の周囲に、便器用工具10を一回転させるだけの十分なスペースが確保されていない場合には、便器用工具10を、ナット25A,25Bに嵌合した状態で可能な範囲内で旋回させ、その後、一旦ナット24A,25Bから外して、逆向きに旋回させて再びナット25A,25Bに嵌合して旋回する、という工程を複数回繰り返せばよい。また、ボルト23の周囲に便器用工具10を一回転させるだけの十分なスペースが確保されている場合には、便器用工具10を、ナット25A,25Bに嵌合させたままの状態で複数回転させればよい。
【0023】
本実施形態の便器用工具10は、基部11と、基部11の長さ方向における一方の端部から基部11の長さ方向と略直角な方向へ突出する第1ソケット部14Aと、基部11の長さ方向における他方の端部から基部11の長さ方向と略直角な方向へ突出する第2ソケット部14Bとを備えているので、形状の異なる2種類のナット25A,25Bの締付け作業に対応することができる。これにより、便器用工具10の種類が増えることに起因するコストアップを抑えることができる。
【0024】
また、ソケット部14A,14Bの基部11からの突出方向が鈍角である場合には、ソケット部14A,14Bの軸線方向(ナット24A,25Bに嵌合した状態では上下方向)において便器用工具10の寸法が大きくなるのであるが、本実施形態では、ソケット部14A,14Bの基部11からの突出方向を略直角としたので、ソケット部14A,14Bの軸線方向において便器用工具10の小型化を図ることができる。
【0025】
また、スペース上の制約のために便器用工具10を一回転させることができない場合には、その限られたスペース内で便器用工具10を極力大きく旋回させれば、ナット25A,25Bに対するソケット部14A,14Bの着脱回数が少なくて済む。この点に鑑み、本実施形態では、基部11の長さ方向と直角な仮想投影面上において、第1ソケット部14Aと第2ソケット部14Bをほぼ一直線状に並ぶように配置して、便器用工具10の旋回方向と平行な幅方向の寸法を小さくした。このように、便器用工具10を幅狭の形状としたことにより、限られたスペース内における便器用工具10の最大旋回角度を大きくして、ナット25A,25Bに対するソケット部14A,14Bの着脱回数を減らすことができるので、作業性の向上を図ることができる。
【0026】
また、第1ソケット部14Aにおける突出方向と反対側の端面には、その突出方向に対して斜めをなす第1テーパ面17Aを形成し、第2ソケット部14Bにおける突出方向と反対側の端面には、その突出方向に対して斜めをなす第2テーパ面17Bを形成し、これらのテーパ面17A,17Bが、基部11の長さ方向に沿った外面と、ソケット部14A,14Bにおける突出方向に沿った外面との両外面に対して鈍角状に連なる形態とした。このように、本実施形態では、便器用工具10を操作するときに手が触れる部分を鈍角状に形成したので、基部11とソケット部14A,14Bを手で掴んだときの触感が良好となり、操作性の向上が期待できる。また、ボルト23及びナット25A,25Bの下方空間が狭い場合には、この空間内へ便器用工具10を水平に進入させる際に、テーパ面17A,17Bの傾斜をガイド手段として利用することも可能である。
【0027】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、基部の長さ方向と直角な仮想投影面上において第1ソケット部と第2ソケット部とが互いに正反対方向(互いに180°をなす方向)に突出する形態としたが、基部の長さ方向と直角な仮想投影面上において第1ソケット部と第2ソケット部とが鈍角、直角、鋭角のいずれかの角度をなす方向に突出するようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、第1ソケット部の突出寸法と第2ソケット部の突出寸法を異なる寸法としたが、第1ソケット部と第2ソケット部の突出寸法は同じ寸法であってもよい。この場合、第1ソケット部と第2ソケット部を外観上で識別するための手段として、色違いにしたり、外周形状を異ならせたり、外周に凹凸部を形成する等の識別手段を設けることが望ましい。
(3)上記実施形態では、第1ソケット部の外径寸法と第2ソケット部の外径寸法を同じ寸法としたが、第1ソケット部と第2ソケット部の外径は互いに異なる寸法であってもよい。
(4)上記実施形態では、第1ソケット部を貫通形態の筒状としたが、第1ソケット部は、非貫通形態の有底筒状としてもよい。
(5)上記実施形態では、第2ソケット部を貫通形態の筒状としたが、第2ソケット部は、非貫通形態の有底筒状としてもよい。
(6)上記実施形態では、1つの便器用工具に形成されるソケット部の数を2つとしたが、1つの便器用工具に3つ以上のソケット部を形成してもよい。具体的には、基部の一方の端部又は両端部に、突出方向の異なる複数のソケット部を形成すればよい。
(7)上記実施形態では、第1ソケット部のテーパ面を、第1ソケット部における突出方向と反対側の端面のうちのほぼ半分の領域のみに形成したが、テーパ面は、第1ソケット部における突出方向と反対側の端面の全領域に亘って形成してもよい。
(8)上記実施形態では、第2ソケット部のテーパ面を、第2ソケット部における突出方向と反対側の端面のうちのほぼ半分の領域のみに形成したが、テーパ面は、第2ソケット部における突出方向と反対側の端面の全領域に亘って形成してもよい。
(9)上記実施形態では、第1ソケット部における突出方向と反対側の端面に、突出方向に対して斜めをなすテーパ面を形成したが、このようなテーパ面を形成せず、第1ソケット部における突出方向と反対側の端面を、その全領域に亘って突出方向と直角な面としてもよい。
(10)上記実施形態では、第2ソケット部における突出方向と反対側の端面に、突出方向に対して斜めをなすテーパ面を形成したが、このようなテーパ面を形成せず、第2ソケット部における突出方向と反対側の端面を、その全領域に亘って突出方向と直角な面としてもよい。
(11)上記実施形態では、便器用工具を合成樹脂製としたが、便器用工具の材質は、金属等、合成樹脂以外のものであってもよい。
【符号の説明】
【0028】
10…便器用工具
11…基部
14A…第1ソケット部
14B…第2ソケット部
17A…第1テーパ面
17B…第2テーパ面
20…便器
25A…第1ナット
25B…第2ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器の組立て作業においてナットを締め付けるために用いられる便器用工具であって、
基部と、
前記ナットと嵌合可能であり、前記基部の長さ方向における一方の端部から、前記基部の長さ方向と略直角な方向へ突出する第1ソケット部と、
前記ナットと嵌合可能であり、前記基部の長さ方向における他方の端部から、前記基部の長さ方向と略直角な方向へ突出する第2ソケット部とを備えていることを特徴とする便器用工具。
【請求項2】
前記基部の長さ方向と直角な仮想投影面上において、前記第1ソケット部と前記第2ソケット部が互いに正反対の方向へ突出していることを特徴とする請求項1記載の便器用工具。
【請求項3】
前記第1ソケット部と前記第2ソケット部のうち少なくとも一方の前記ソケット部における突出方向と反対側の端面には、前記突出方向に対して斜めをなすテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の便器用工具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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