便器
【課題】従来の便座は、腰を下ろすのに、足の曲げが90度近くなり、高齢者など、足の曲げが不自由な人々にとって、容易ではない。
【解決手段】 次の構成を有することを特徴とする補助便器である。
イ.洋式便器の便座の内径よりも大きな略円筒型の便器を設けた構成。
ロ.略円筒形の便器の上部には略60度の便座を設けた構成。
ハ.略円筒型の便器の下部に洋式便器の便座の内径よりも小さな略円筒型の部分を設けた構成。
ニ.小さな略円筒形の部分は洋式便座の内径に勘合する構成。
ホ.便座の下端が斜め上方に持ち上がった構成。
【解決手段】 次の構成を有することを特徴とする補助便器である。
イ.洋式便器の便座の内径よりも大きな略円筒型の便器を設けた構成。
ロ.略円筒形の便器の上部には略60度の便座を設けた構成。
ハ.略円筒型の便器の下部に洋式便器の便座の内径よりも小さな略円筒型の部分を設けた構成。
ニ.小さな略円筒形の部分は洋式便座の内径に勘合する構成。
ホ.便座の下端が斜め上方に持ち上がった構成。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋式便器の便座の上に載せて使用する補助便器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の便座は、腰を下ろすのに、足の曲げが90度近くなり、高齢者など、足の曲げが不自由な人々にとって、容易ではない。便座が水平より30度の傾斜があるものを考案しているものもあるが、傾斜角が緩いために従来とあまり変わりがないように思われる。被介護者の用便の現場の様子を観察すると便座に腰を下ろすまで、尿意便意をコントロールすることが出来ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−169049号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
ア.足、腰の曲げが不自由な高齢者、身障者には、従来の流線型便座も傾斜30度便座でも身障者には容易ではない。
イ.30度の傾斜便座では、腰掛けるための動作に変わりがない。
ウ.従来の便座、30度の傾斜便座でも介護者の支えがなくては一人で使用できない。
エ.従来の便座、30度の傾斜便座でも自律は無理である。
オ.従来の便座、30度の傾斜便座でも介護者も腰などに負担がある。
使用者が下着を下ろしてすぐ用便が出来れば、介護者の手を借りず、自律して使用する人も増え、高齢者自身、安心して使用でき、介護者にとっても、負担が少なくて済む。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
次の構成を有することを特徴とする補助便器である。
イ.洋式便器の便座の内径よりも大きな略円筒型の便器を設けた構成。
ロ.略円筒形の便器の上部には略60度の便座を設けた構成。
ハ.略円筒型の便器の下部に洋式便器の便座の内径よりも小さな略円筒型の部分を設けた構成。
ニ.小さな略円筒形の部分は洋式便座の内径に勘合する構成。
ホ.便座の下端が斜め上方に持ち上がった構成。
【発明の効果】
【0006】
本発明の補助便器は、60度の傾斜がある為、足、腰を無理に曲げる事なく使用できる。使用者が下着を下ろしてすぐ用便が出来き、自律にもつながる。下着やトイレ周りを汚す事が防げれば介護者にとっても、被介護者にとっても、両者のトイレに対する負担が軽減される。更に、便座の下端が斜め上方に持ち上がっているので、女性の尿の飛び散りを防止することができると共に、男性の尿の飛び散りを防止できる。本発明の便器は従来の一般機種の便器に簡単に上乗せする事が出来る。プラスチックや合成樹脂などで一体成形できるので安価である。筒状になっているので、男子の尿の飛びちりを防ぐ事が出来る。極めて、男子高齢者には便利である。
【0007】
本発明の補助便器の便座は傾斜が60度あることが必要であるので、60度の斜面に向かって男子は小便を立った状態で済ます事が出来る。カットされた筒状なので飛びちりを防ぐように周りを囲む形成になっている。更に、女子や大便時には、60度の体勢が用便に都合がよく、60度に腰を合わせると自然に上体が60度に傾いて用便をスムーズに行える。この補助便器はプラスチックや合成樹脂製であり取り外しや、洗浄が簡単で一般家庭ですぐに使用が可能である。構造が単純であるため、安価での普及が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施例1の斜視図
【図2】本発明の実施例1の正面図
【図3】本発明の実施例1の男性の使用状態図
【図4】本発明の実施例1の女性の使用状態図
【図5】本発明の実施例2の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施例を図1〜図5を用いて説明する。
【実施例】
【0010】
実施例の補助便座1は、図1に示すように洋式便器5の便座の穴より大きい円筒の上部を斜めにカットした形状の便座台2と、便座台2の下部に設けた洋式便器5の便座の穴に勘合する円筒形の勘合部3により構成される。便座台2には、略60度の傾斜部の下部を斜め上方に持ち上げた形状である返し部6を設けた。図2に示すように、返し部6は便座の中心部を頂点とした山形の形状である。補助便座1は、プラスチック又は合成樹脂により一体成形される。
【0011】
補助便座1は、図3、図4に示すように便器5の蓋を開けて便座は下ろした状態で、洋式便器5の便座の穴に円筒状の勘合部3を挿入して洋式便器5に設置する。洋式便器5の便座の穴より便座台2は大きく、便座台2の下部が洋式便器5の便座の上にのる状態になるので、補助便座1は安定して洋式便器5に設置することができる。
【0012】
次に、洋式便器5に補助便座1を設置した状態での使用方法について、図3、図4を用いて説明する。
【0013】
図3は、男性が補助便座1を使用して小便をする状態を表した図である。従来の洋式便器に比べて便座台2が周囲を覆っているので飛び散ることがない。よって、洋式便器5並びに洋式便器5の周囲を汚すことがない。
【0014】
図4は、女性が補助便座1を使用した状態、及び男性が大便をする状態を表した図である。便座部4の傾きが60度であるので、ほぼ立った状態で用が足せる。よって、足腰への負担を軽減できるので、被介護者にとっては便利である。又、女性が使用した場合、返し部6で尿の飛び散りを防止することができる。
【0015】
傾斜部の下部を斜め上方に持ち上げた形状は、図5の実施例2に示すように端部を平らにしてもよい。
【符号の説明】
【0016】
1 補助便座
2 便座台
3 勘合部
4 便座部
5 洋式便器
6 返し部
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋式便器の便座の上に載せて使用する補助便器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の便座は、腰を下ろすのに、足の曲げが90度近くなり、高齢者など、足の曲げが不自由な人々にとって、容易ではない。便座が水平より30度の傾斜があるものを考案しているものもあるが、傾斜角が緩いために従来とあまり変わりがないように思われる。被介護者の用便の現場の様子を観察すると便座に腰を下ろすまで、尿意便意をコントロールすることが出来ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−169049号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そのために次のような問題点があった。
ア.足、腰の曲げが不自由な高齢者、身障者には、従来の流線型便座も傾斜30度便座でも身障者には容易ではない。
イ.30度の傾斜便座では、腰掛けるための動作に変わりがない。
ウ.従来の便座、30度の傾斜便座でも介護者の支えがなくては一人で使用できない。
エ.従来の便座、30度の傾斜便座でも自律は無理である。
オ.従来の便座、30度の傾斜便座でも介護者も腰などに負担がある。
使用者が下着を下ろしてすぐ用便が出来れば、介護者の手を借りず、自律して使用する人も増え、高齢者自身、安心して使用でき、介護者にとっても、負担が少なくて済む。
本発明は、これらの問題を解決するためになされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
次の構成を有することを特徴とする補助便器である。
イ.洋式便器の便座の内径よりも大きな略円筒型の便器を設けた構成。
ロ.略円筒形の便器の上部には略60度の便座を設けた構成。
ハ.略円筒型の便器の下部に洋式便器の便座の内径よりも小さな略円筒型の部分を設けた構成。
ニ.小さな略円筒形の部分は洋式便座の内径に勘合する構成。
ホ.便座の下端が斜め上方に持ち上がった構成。
【発明の効果】
【0006】
本発明の補助便器は、60度の傾斜がある為、足、腰を無理に曲げる事なく使用できる。使用者が下着を下ろしてすぐ用便が出来き、自律にもつながる。下着やトイレ周りを汚す事が防げれば介護者にとっても、被介護者にとっても、両者のトイレに対する負担が軽減される。更に、便座の下端が斜め上方に持ち上がっているので、女性の尿の飛び散りを防止することができると共に、男性の尿の飛び散りを防止できる。本発明の便器は従来の一般機種の便器に簡単に上乗せする事が出来る。プラスチックや合成樹脂などで一体成形できるので安価である。筒状になっているので、男子の尿の飛びちりを防ぐ事が出来る。極めて、男子高齢者には便利である。
【0007】
本発明の補助便器の便座は傾斜が60度あることが必要であるので、60度の斜面に向かって男子は小便を立った状態で済ます事が出来る。カットされた筒状なので飛びちりを防ぐように周りを囲む形成になっている。更に、女子や大便時には、60度の体勢が用便に都合がよく、60度に腰を合わせると自然に上体が60度に傾いて用便をスムーズに行える。この補助便器はプラスチックや合成樹脂製であり取り外しや、洗浄が簡単で一般家庭ですぐに使用が可能である。構造が単純であるため、安価での普及が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施例1の斜視図
【図2】本発明の実施例1の正面図
【図3】本発明の実施例1の男性の使用状態図
【図4】本発明の実施例1の女性の使用状態図
【図5】本発明の実施例2の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施例を図1〜図5を用いて説明する。
【実施例】
【0010】
実施例の補助便座1は、図1に示すように洋式便器5の便座の穴より大きい円筒の上部を斜めにカットした形状の便座台2と、便座台2の下部に設けた洋式便器5の便座の穴に勘合する円筒形の勘合部3により構成される。便座台2には、略60度の傾斜部の下部を斜め上方に持ち上げた形状である返し部6を設けた。図2に示すように、返し部6は便座の中心部を頂点とした山形の形状である。補助便座1は、プラスチック又は合成樹脂により一体成形される。
【0011】
補助便座1は、図3、図4に示すように便器5の蓋を開けて便座は下ろした状態で、洋式便器5の便座の穴に円筒状の勘合部3を挿入して洋式便器5に設置する。洋式便器5の便座の穴より便座台2は大きく、便座台2の下部が洋式便器5の便座の上にのる状態になるので、補助便座1は安定して洋式便器5に設置することができる。
【0012】
次に、洋式便器5に補助便座1を設置した状態での使用方法について、図3、図4を用いて説明する。
【0013】
図3は、男性が補助便座1を使用して小便をする状態を表した図である。従来の洋式便器に比べて便座台2が周囲を覆っているので飛び散ることがない。よって、洋式便器5並びに洋式便器5の周囲を汚すことがない。
【0014】
図4は、女性が補助便座1を使用した状態、及び男性が大便をする状態を表した図である。便座部4の傾きが60度であるので、ほぼ立った状態で用が足せる。よって、足腰への負担を軽減できるので、被介護者にとっては便利である。又、女性が使用した場合、返し部6で尿の飛び散りを防止することができる。
【0015】
傾斜部の下部を斜め上方に持ち上げた形状は、図5の実施例2に示すように端部を平らにしてもよい。
【符号の説明】
【0016】
1 補助便座
2 便座台
3 勘合部
4 便座部
5 洋式便器
6 返し部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
次の構成を有することを特徴とする補助便器。
イ.洋式便器の便座の内径よりも大きな略円筒形の便座台を設けた構成。
ロ.略円筒形の便座台の上部には略60度の便座を設けた構成。
ハ.略円筒型の便座台の下部に洋式便器の便座の内径よりも小さな略円筒形の勘合部を設けた構成。
ニ.小さな略円筒形の勘合部は洋式便座の内径に勘合する構成。
ホ.便座の下端が斜め上方に持ち上がった構成。
【請求項2】
プラスチックや合成樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載の補助便器。
【請求項3】
一体成形であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の補助便器。
【請求項1】
次の構成を有することを特徴とする補助便器。
イ.洋式便器の便座の内径よりも大きな略円筒形の便座台を設けた構成。
ロ.略円筒形の便座台の上部には略60度の便座を設けた構成。
ハ.略円筒型の便座台の下部に洋式便器の便座の内径よりも小さな略円筒形の勘合部を設けた構成。
ニ.小さな略円筒形の勘合部は洋式便座の内径に勘合する構成。
ホ.便座の下端が斜め上方に持ち上がった構成。
【請求項2】
プラスチックや合成樹脂製であることを特徴とする請求項1に記載の補助便器。
【請求項3】
一体成形であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の補助便器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2013−27540(P2013−27540A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−165419(P2011−165419)
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【特許番号】特許第4995979号(P4995979)
【特許公報発行日】平成24年8月8日(2012.8.8)
【出願人】(308013610)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【特許番号】特許第4995979号(P4995979)
【特許公報発行日】平成24年8月8日(2012.8.8)
【出願人】(308013610)
【Fターム(参考)】
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