説明

便座昇降装置

【課題】小さい力で昇降操作が可能な、膝の負担を軽減する便座昇降装置を提供する。
【解決手段】ベース1、支柱2からなる便座昇降装置の据付部材に、回動可能に設けられたキャスター・ガイド3、メインフレーム4、カム7を設け、便座12はメインフレーム4に回動可能に軸支されるとともに、キャスター9、10により、それぞれキャスター・ガイド3、カム7により支持されている。キャスター・ガイド3とメインフレーム4とはジョイント・プレート8で連結されている。以上により、取手11を回動操作することによりカム7を回動させ、便座12を昇降可能とした。なお、便座を上昇させる力を軽減させるガススプリング16を設けている。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術の属する技術分野】
【0001】
本発明は、原点位置を上支点とし下支点を便器上とした補助動力に転がりを活用したキャスター▲1▼,▲2▼カム機構を設けた昇降機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の便座は、腰を降ろす際、足腰の曲げが直角に近くなり、脚力が弱くなった人々にとって容易でない。最近の身体障害者用の便座が実用されているが、設備が高価な上、機構が複雑であり、高齢者、障害者には使い勝手が良くない。その上、体格・体重・姿勢に対する差異により使用できる範囲が限定される。
従来の電動便座では、停電時の電力が供給されていない場所での使用は不可能である。叉体重に対する使用範囲が限定された、ガススプリングを使用した製品も存在するが、この製品は体重による依存性があり、使い勝手がいまいちである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
膝、膝関節、腰の曲げ等が不自由な障害者には、現在普及している便座で着座するのに容易でない。
従来の便座では、体格や姿勢に対する個人差に対応する調整範囲が狭く限定される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
製造コストの低廉化を計り且つ、カム機構の応用により、便座位置をテコの原理を応用した装置で▲11▼の取手部を手動で反時計に駆動することにより便座の位置を降下させ、利用者のお尻部を便座に密着することにより膝関節の負担が軽減される。又、便座から立ち上がる場合には▲11▼の取手を時計方向に駆動すると事により、お尻部と接触している便座が上昇する事になり、膝の負担を軽減して立ちがる事が容易となる。
【発明の効果】
【0005】
転がり摩擦を抑えたカムとテコを併用した原理を活用して、小さい力でカムを反時計方向に力を移動する事より僅かな力で便座に接触したお尻部を降下させる事により膝関節の負担を軽減して便座えの着席が容易となり、又、立ち上がる場合には時計方向に▲11▼の取手部を時計方向に駆動する事によりお尻部を便座ごと上昇させる事により膝の負担を軽減する事が可能となる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施形態を図1〜図6に基づいて説明する。
ベース▲1▼と支柱▲2▼が合体された箇所にキャスターガイド▲3▼設置する。キャスターガイド▲3▼には予め溝が掘られている。取手を手前に引く(反時計方向に回転駆動する)事により、カムがキャスターガイドに沿ってキャスター▲9▼がキャスターガイド▲3▼上を移動し、同時にキャスター▲10▼を移動する事によって便座プレート▲5▼と密着した便座プレートベース▲6▼が降下する。利用者は尻部を便座プレートベースに密着する事になり、取手▲11▼を握った状態で静かに便座プレートベース▲6▼が降下する為、膝の関節への負担が軽減され着席が容易となる。
一方、着座した状態で上昇する場合には取手▲11▼を握った状態で静かに時計回転に駆動する事により便座プレート▲6▼が上昇する為、膝の関節への負担が無く、立ち上がる事が容易な部品配置の構造である。メインフレーム▲4▼と数箇所に調整穴を設けたブランケット▲8▼とのジョイント位置を変える事により便座プレートベース▲6▼の勾配を変換が可能な構造である為、利用者の利便性を計った使い勝手の良い便座昇降機である。
又、腕力の弱った人達にはガススリング▲16▼を併用した部品配置の構造に成っている。ガススプリング▲16▼用いた(出願番号2010−106729)便座昇降機を併用している為、弱者に優しく設計された便座昇降機である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】便座昇降装置の上面図
【図2】便座昇降機の背面図
【図3】便座昇降機の椅子降下状態の図面
【図4】便座昇降機の椅子上昇状態の図面
【図5】便座昇降機の降下状態に於けるカム部分の詳細図面
【図6】便座昇降機の上昇状態に於けるカム部分の詳細図面
【符号の説明】
【0008】
▲1▼ベース
▲2▼支柱
▲3▼キャスター・ガイド
▲4▼メインフレーム
▲5▼便座プレート
▲6▼便座用プレート・ベース
▲7▼カム
▲8▼ジョイト・プレート
▲9▼キャスター1
▲10▼キャスター2
▲11▼取手
▲12▼便座
▲13▼キャスター・ベース
▲14▼カム・ベース
▲15▼カム・ジョイント・シャフト
▲16▼ガススプリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本案の便座は、木材、金属板、金属管、樹脂板、樹脂板、樹脂管、ゴム等の材料を使用して実現する。便座でプレート及び便座用ペレート・ベースを押し上げたり、降下する為に設置し、キャスターベース▲13▼及びカムベース▲14▼がカム▲7▼の接触を滑らかに駆動する様にしたコロを用いて、テコの原理の活用とカム機構▲7▼にキャスター▲9▼及▲10▼を活用し、コロガリを円滑にするカム機構を利用して座の位置をカムに連動した取手▲11▼を手前に引く(反時計方向)に駆動する事により便座に尻部を密着させた状態で便座部を降下させる事により、膝及び膝関節の負担を軽減する。又、尻部を密着た状態で握り棒▲11▼を時計方向に駆動するする事により便座がゆっくり上昇し、立上がったり、座ったりのスクワットが容易になる。その上、既存の便器に取り付け可能な低廉化した補助便座機構である。
【請求項2】
便座でプレート及び便座用ペレート・ベースを押し上げたり、降下する為に設置した、キャスターベース▲13▼及びカムベース▲14▼がカム▲7▼の接触を滑らかに駆動する様にしたコロを用いて、テコの原理の活用とカム機構▲7▼にキャスター▲9▼及び▲10▼を活用し、コロガリを円滑にするカム機構を利用して便座の位置をカムに連動した取手▲11▼を手前に引く(反時計方向)に駆動する事により便座に尻部を密着させた状態で便座部を降下させる事により、膝及び膝関節の負担を軽減する。又、尻部を密着た状態で取手▲11▼を時計方向に駆動するする事により便座がゆっくり上昇し、立上がったり、座ったりのスクワットが容易になる。しかし、腕力の弱っている障害者には腕の負担が大きい為、それを補助する為に、ガススプリンダ用いた(出願番号2010−106729)便座昇降機と請求項1を併用し、且つ弱者に優しく、その上、既存の便器に取り付け可能な低廉化した補助便座機構である。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−170808(P2012−170808A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−53516(P2011−53516)
【出願日】平成23年2月23日(2011.2.23)
【出願人】(598061519)
【出願人】(598061508)
【Fターム(参考)】