説明

便座装置

【課題】男子小用時における周囲への尿の飛散を低減し、便器周辺の汚染と悪臭を低減させる効果を有する省エネルギー効果を備えた標的手段を提供することを目的とする。
【解決手段】人体検知手段6と、便座の回動位置検知手段7と、それらからの入力信号に基づき標的手段5を制御する制御手段8を備え、制御手段8は、人体検知手段8により人体を検知し、かつ、回動位置検知手段7により便座2が立位状態であることを検知すると、標的手段5の標的表示を行うことにより、便座2に着座して使用する時は標的手段5は点灯せず、省エネルギーな標的手段を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、男子小用時の標的指示機能を有する便座装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、男子小用時に尿が飛散し、酸化、腐敗によって発生する悪臭を低減させる目的で、男子小用の標的を指示する装置がある(例えば、特許文献1参照)。トイレ室内への入室を検出し、便器の鉢内部の所定の位置に標的を指示することで、男子小用時の狙いが定まり、尿の飛散が低減させる効果がある。
【特許文献1】特開平6−336754号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の標的指示制御方法では、男子が小用時に入室した際は、便座装置を操作することなく標的を得られるが、それ以外の例えば女性の使用時や清掃時に入室した際も標的が点灯することとなり、無駄に電力を消費するという課題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、実際の使用に即した標的指示制御を有する便座装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の便座装置は上記課題を解決するために、便器に設置された回動可能な便座と、便座の使用者を検知する人体検知手段と、便座への使用者の着座を検知する着座検知手段と、便器の鉢内部に標的を指示する標的手段と、人体検知手段と着座検知手段とから入力した信号に基づいて標的手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、人体検知手段により人体を検知し、かつ、着座検知手段が着座を検知しないと標的手段の作動を行うよう構成されたものである。
【0005】
上記発明によれば、男子小用時の状態の、便座使用者を検出し、かつ、着座を検知しないといった時のみ作動を行うため、便座に着座して使用する男性大便時や女性の便座使用時は点灯せず、省エネルギー化が図れる。
【発明の効果】
【0006】
以上のように本発明によれば、便座使用者を検出し、かつ、着座を検知しないといった男子小用の実際の使用に即した標的指示制御を行うため、省エネルギーな男子小用時の標的指示機能を有する便座装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
請求項1に記載の発明は、便器に設置された回動可能な便座と、便座の使用者を検知する人体検知手段と、便座への使用者の着座を検知する着座検知手段と、便器の鉢内部に標的を指示する標的手段と、人体検知手段と着座検知手段とから入力した信号に基づいて標的手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、人体検知手段により人体を検知し、かつ、着座検知手段が着座を検知しないと標的手段の作動を行うよう構成されたものであり、男子小用時の状態の、便座使用者を検出し、かつ、着座を検知しないといった時のみ作動を行うため、便座に着座して使用する男性大便時や女性の便座使用時は点灯せず、省エネルギー化が図れる。
【0008】
請求項2に記載の発明は、便器に設置された回動可能な便座と、便座の使用者を検知する人体検知手段と、便座の回動位置を検知する回動位置検知手段と、便器の鉢内部に標的
を指示する標的手段と、人体検知手段と回動位置検知手段とから入力した信号に基づいて標的手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、人体検知手段により人体を検知し、かつ、回動位置検知手段により便座が立位状態であることを検知すると標的手段の作動を行うよう構成されたものであり、男子小用時の状態の、便座使用者を検出し、かつ、便座が立位状態である時のみ標的指示を行うため、便座に着座して使用する男性大便時や女性の便座使用時は点灯せず、省エネルギー化が図れる。また、便座が立位状態である時のみ標的指示を行う構成のため、トイレルームの清掃などの際に入室しても無駄に作動することもなく、省エネルギーである。
【0009】
請求項3記載の発明は、特に、第2の発明において、便座内に便座の着座部を暖房する便座加熱手段と、人体検知手段と回動位置検知手段とから入力した信号に基づいて標的手段と便座加熱手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、人体検知手段により人体を検知し、回動位置検知手段が便座の立位を検知すると標的手段の作動を行い、便座加熱手段の加熱を行わないようにしたことを特徴とするものであり、男子小用時の状態の、便座使用者を検出し、かつ、便座が立位状態である時のみ標的指示を行い、さらに男子小用時は不要であるため、便座の着座部の加熱を行わない制御となっており、便座の暖房機能を有しつつも省エネルギーな構成で標的指示を実現できる。
【0010】
請求項4記載の発明は、便器に設置された回動可能な便座と、便座の使用者を検知する人体検知手段と、便器の鉢内部に標的を指示する標的手段と、人体検知手段から入力した信号に基づいて標的手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、人体検知手段により人体を検知すると、所定時間経過後に一定時間のみ標的手段の作動を行うよう構成されたものであり、人体を検知すれば、着座の有無にかかわらず標的指示を行うため、夜間などのトイレ室内の照明が十分でない状況において便器の鉢内部の照明としても効果があり、使用者が確実に便器の鉢内部を認識できるため、男子小便の便器周辺への飛散低減を実現できる。
【0011】
請求項5記載の発明は、特に第1から第4のいずれか1つの発明において、標的手段は、男子小便の飛散の低減化が最も期待できる便鉢内の貯留水面に標的を指示することで、放尿位置を誘導し、より一層の男子小便の飛散低減を実現できる。
【0012】
請求項6記載の発明は、特に第1から第5のいずれか1つの発明において、標的手段は、便器の便鉢内部の貯留水部の底面を指示するので、各種便器の形状によって貯留水の状態が異なる場合もかならず貯留水部へ標的指示するので、条件を選ばずに確実に標的照射することができる。
【0013】
請求項7記載の発明は、特に第1から第6のいずれか1つの発明において、標的手段は、便器の便鉢内の前後方向の略中心線を指示することで、水面の高さや形状が異なる様々な便器に対して常に中心線を指示する構成となり、便器形状によらず水面の略中央を狙いやすくなり、男子小便の便器周辺への飛散低減を実現できる。
【0014】
請求項8記載の発明は、特に第1から第7のいずれか1つの発明において、標的手段の指示位置を変える変更手段を備え、前記変更手段により標的の指示位置を変更するので、例えば、照射開始時に標的の指示位置を動かし視認性を向上させたり、設置条件に合わせた位置決めなどを行ったり、標的の照射位置を変更をさせながら照射することで標的を追随させながら放尿させるようなことも可能となる。
【0015】
請求項9記載の発明は、特に第1から第8のいずれか1つの発明において、便器に載置する便座装置本体を有し、標的手段は光照射により指示を行うように構成し、便座装置本体の略中心の便器に対向する位置に標的手段を設けたものであり、水面の高さや形状が異
なる様々な便器に対して略中央を指示することができ、男子小便の便器周辺への飛散低減を実現できる。
【0016】
請求項10記載の発明は、特に第1から第9のいずれか1つの発明において、人体洗浄機能を有し、使用時には収納位置から伸出し、不使用時には収納される人体洗浄ノズルを備え、標的手段は人体洗浄ノズルを収納する位置の近傍に設けたものであり、ノズルの影になるため、比較的標的手段が男性小便の飛散などで汚れにくく、また、洗浄ノズルがノズル洗浄機能を持つ場合はそれを共用することで標的手段の洗浄も行うことができ、標的を清潔に保ち、また曇りを防止できる。
【0017】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照にしながら説明する。なお、本実施の形態によって発明が限定されるものではない。
【0018】
(実施の形態1)
図1に断面で表示した便器上面に設置した便座装置の側面図を、図2に断面で表示した便器上面に設置した正面図を示す。便座装置は便座装置本体1に回動自在な便座2、便蓋3が設けられ、便器4の上面に設置されている。便座装置本体1の略中央下部に便器4の鉢内部の貯留洗浄水に向かって光を投光する標的手段5が設置してある。標的手段5は便器4の左右方向の略中心となる前後方向の中心線上に対応する位置に設置してある。標的手段5は光源としてLEDを使用し、レンズによる収斂機能で投光した光は直径2cm以下の小さな範囲に集束させることができる。また、標的手段5の投光方向を変える変更手段5aである電動駆動部を設けてある。
【0019】
また、便座装置本体1の内部にはトイレ空間への使用者の入室を検知する赤外線焦電センサからなる人体検知手段6と、さらに機械的に便座2の回動位置を検出する回動検知手段7を内蔵する。
【0020】
また、便座装置本体1の内部には標的手段5と、人体検知手段6と、回動位置検知手段7と電気的に接続し、これらの機能を制御する制御部8を内蔵している。
【0021】
また、便座装置本体1の前方には用便後の局部を洗浄する人体洗浄ノズル9を出没自在に設置してある。
【0022】
以上の構成により、使用者がトイレ空間に入室すると人体検知手段6が人体の入室を検知し、検知し続けている間は制御部8に人体の検知信号を送信し続ける。その後、使用者が男性であり小便を行うために、便座2を回動させ立位状態にさせた際、回動位置検知手段7により便座2が立位状態であるという信号をその状態を保持し続ける間制御部8に送信し続ける。
【0023】
制御部8は便座使用者の入室検出信号を受信中、かつ便座2の立位状態信号を受信中であるときのみ標的手段5を動作させ、鉢内部の貯留水面に男性小用の標的(図1のA領域に指示したもの)を表示する。
【0024】
男子小用時に標的が表示されると、一般的に使用者は標的に向かって放尿するため、小便は便器4の貯留水部に放尿されることとなり、便器の周辺部や便器外への小便の飛散を低減することができる。
【0025】
このとき、便鉢内部の貯留水の水面に標的を照射すると同時に底面部にも標的が照射される。この便鉢内部の貯留水部の底面に照射された標的(図1のB領域へ指示したもの)に向かって放尿するようにしてもよい。水面にのみ標的を照射する場合は、標的手段5よ
り出された標的像の反射像を水面に投影させればよい。もしくは標的手段5の表面で光を拡散させることで、貯留水部の水面にのみ標的手段5の明かりが投影される。貯留水部底面に照射する場合は、本実施の形態のように、光源を用いる場合は集光して照射するような構成とすればよい。
【0026】
貯留水面の略中央部にもしくは、便鉢内の貯留水部底面の略中央部に標的を指示して、これに向かって放尿するよう誘導することが望ましいが、便器内面の露出面と、水面との臨界領域とを避け、水面に尿が着水するのであれは飛び散りが低減されるので、水面のどこかの位置、または便鉢内面の貯留水部底面のいずれかの位置に標的が指示されていればよい。
【0027】
また、便座に着座して使用するときは標的手段が点灯しないため、省エネルギーで実現でき、標的手段5の寿命を伸ばすことができる。
【0028】
また、人体洗浄ノズル9の収納位置の下部近傍に標的手段5を設けたことで、人体洗浄ノズル9の影となり比較的小便の飛散などで汚れにくく、また人体洗浄ノズル9がノズル洗浄機能を有する場合、それを共用し標的手段の洗浄も行うことで、標的を清潔に保ち、また曇りを防止できる。
【0029】
なお、本実施の形態に置いては、便座2と便蓋3の回動は使用者が手で行う手動式としたが、これに限ることではなく、便座、便蓋回動手段(図示せず)を設置し、リモートコントローラ(図示せず)を用いることで、使用者は直接便座2に触れることなく便座2を立位状態にでき、かつ便座の回動が標的手段5の動作スイッチにもなっているため、衛生的かつ容易に標的指示を得ることができる。
【0030】
また、本実施の形態においては、人体検知手段6として便座装置本体1に赤外線焦電センサを設置したが、これ以外にトイレ空間内に設置した光センサや床に設置した重量センサ等が考えられる。
【0031】
また、本実施の形態においては、回動位置検出手段7としては、機械的に便座2の位置を検出する手段を採用したが、これ以外に電動開閉ユニットを用い便座2を回動させる場合に使用される便座開閉の制御信号の利用等が考えられる。
【0032】
また、標的手段5は便鉢内の貯留水に向かって投光しているが、貯留水の水面の略中央を指示することが最適であり、これにより一層の男子小便の飛散低減効果が期待できる。その際、本実施の形態においては標的手段5を便器の左右方向の略中心となる前後方向の中心線上に対向する位置に設けたことで、複雑な標的の位置調整手段を必要とせず便座装置本体1を前後に微調整するだけで、水面の高さや形状が異なる様々な便器に対して貯留水部の略中央を指示することができ、安価で故障の少ない標的指示を有する構成を得られる。また、便器4の形状によっては貯留洗浄水の範囲が狭いものもあり、その場合は便器4の底面部に直接投光しても良い。
【0033】
また、標的手段5をポイントではなく、便鉢内の中心線を指示するような構成とすることでも、男子小便時に水面の略中央を狙いやすくなり、この構成にすると便座装置本体1の前後調整すら必要なく、水面の高さや形状が異なる様々な便器に対して小便の飛散低減効果が期待できる。
【0034】
また、変更手段5aによって、標的手段5による標的指示を行いながら指示位置を変更させる構成とすると、例えば標的の照射開始時に照射位置を周辺から貯水部へというように照射位置を移動させたり、照射中の標的を動かすなどして、使用者の注意を喚起し照射
していることの視認性を向上させることができる。あるいは、放尿中に標的指示しながら指示位置を移動させることで標的を追随させるようにして、興味を持たせるような使用の仕方をすることもできる。
【0035】
なお、本実施の形態では、変更手段5aは、標的手段5自体の志向方向を変えるようにそれ自体を駆動させるような構成としたが、例えば光源の照射面に取り付けたレンズに偏向させる機能を設けて、レンズを付け替えたり、レンズを揺動させたり、指向性のあるレンズ等を設けて回転させることで標的指示方向、指示位置を変えるような構成としてもよい。
【0036】
また、変更手段5aを用いて便器形状と便座装置本体の設置条件にあうように標的指示位置を調整するのに用いてもよい。
【0037】
なお、標的手段5の光源としてLEDを使用したが、これに限るものではなく、白熱電球やレーザ光の使用が考えられる。また標的手段5の投影光は投影範囲全体が均一な明るさではなく、部分的に明暗の差を設けたり、小動物や符号等の形状を投影する構成とすることにより、視認効果が高まり、標的としての効果をより向上することができる。また、投影光の明るさを順次変化させることにより、より効果を高めることができる。
【0038】
また、標的手段5の投影光の色は白色に限るものではなく、赤色、青色、緑色等の色が考えられるが、便器の色に対応して選択することにより視認効果を高めることができる。一般的な便器としては、白色、水色、ピンク、ベージュが多く使用されており、投影光を緑色にすることにより、これらの全ての色に効果的に対応可能となる。また、複数の色を組み合わせたり、複数の色を順次変化させたりすることにより、より視認効果を高めることができる。
【0039】
(実施の形態2)
図3は本発明の実施の形態2における便座装置を断面で表示した便器上面に設置した状態の側面図である。
【0040】
本実施の形態が実施の形態1異なる点は、便座2の内部に着座部を暖房する加熱手段10を設置したことであり、制御部8は人体検知手段6と回動位置検知手段7とから入力した信号に基づいて標的手段5と加熱手段10を制御するものとなっている。
【0041】
便座加熱手段10は、非使用時は待機モードとしてある温度(例えば18℃)を保持し、使用者のトイレ空間への入室を人体検知手段6が検知した後に目標温度(例えば40℃)まで便座を加熱、保温する構成であり、省エネルギー化を考慮した瞬間暖房便座となっている。
【0042】
上記構成の便座装置は、便座使用者の入室検出信号を受信中、かつ便座2の立位状態信号を受信中であるときのみ標的手段5を動作させ、さらに便座加熱手段10を待機モードに移行し通電を抑制することができる。そのため、便座の暖房機能を有しつつもさらに省エネルギーな構成とともに標的指示を実現できる。
【0043】
(実施の形態3)
図4は本発明の実施の形態3における便座装置を断面で表示した便器上面に設置した状態の側面図である。
【0044】
本実施の形態が実施の形態1と異なる点は、実施の形態1が備えている回動位置検知手段7の変わりに着座検知手段11を設けた構成とした点であり、制御部8は人体検知手段
6と着座検知手段11とから入力した信号に基づいて標的手段5を制御するものとなっている。
【0045】
上記構成の便座装置は、使用者がトイレ空間に入室すると人体検知手段6が人体の入室を検知し、人体を検知し続け、かつ着座が検知されない間、標的手段5を動作させ、標的を指示させる。そのため、便座に着座して使用する男性大便時や女性の便座使用時は点灯せず、省エネルギーな構成で標的を得られる。
【0046】
さらに、男子小用時以外においても、夜間や悪天候時などのトイレ内の照明が十分でない状況でトイレ用照明の点灯を忘れた場合には、標的手段5がトイレ空間内のあかりとして有効であり、怪我の予防を図ることができる。
【0047】
なお、本実施の形態では着座検知手段11として便座2の脚部に設置した機構的なスイッチを考えているが、同様の場所に構成した重量センサや便座装置本体1に内蔵した赤外線焦電センサや光センサなどの方法もある。
【産業上の利用可能性】
【0048】
以上のように、本発明にかかる便座装置は、流体の噴射標的を設けることにより周囲への飛散を低減することができるので、他の洗浄装置や注水装置への利用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態1における便座装置の側面図
【図2】同実施の形態1における便座装置の正面図
【図3】本発明の実施の形態2における便座装置の側面図
【図4】本発明の実施の形態3における便座装置の側面図
【符号の説明】
【0050】
1 便座装置本体
2 便座
4 便器
5 標的手段
6 人体検知手段
7 回動位置検知手段
8 制御部(制御手段)
9 人体洗浄ノズル
10 便座加熱手段
11 着座検知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器に設置された回動可能な便座と、前記便座の使用者を検知する人体検知手段と、前記便座への使用者の着座を検知する着座検知手段と、前記便器の鉢内部に標的を指示する標的手段と、前記人体検知手段と前記着座検知手段とから入力した信号に基づいて標的手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記人体検知手段により人体を検知し、かつ、前記着座検知手段が着座を検知しない場合に前記標的手段の作動を行う便座装置。
【請求項2】
便器に設置された回動可能な便座と、前記便座の使用者を検知する人体検知手段と、前記便座の回動位置を検知する回動位置検知手段と、前記便器の鉢内部に標的を指示する標的手段と、前記人体検知手段と前記回動位置検知手段とから入力した信号に基づいて標的手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記人体検知手段により人体を検知し、かつ、前記回動位置検知手段により前記便座が立位状態であることを検知する場合に標的手段の作動を行う便座装置。
【請求項3】
便座内に便座の着座部を暖房する便座加熱手段と、人体検知手段と回動位置検知手段とから入力した信号に基づいて標的手段と前記便座加熱手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、人体検知手段により人体を検知し、回動位置検知手段が便座の立位を検知すると標的手段の作動を行い、前記便座加熱手段の加熱を行わないようにしたことを特徴とする請求項2に記載の便座装置。
【請求項4】
便器に設置された回動可能な便座と、前記便座の使用者を検知する人体検知手段と、前記便器の鉢内部に標的を指示する標的手段と、前記人体検知手段から入力した信号に基づいて標的手段を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、人体検知手段により人体を検知すると、所定時間経過後に一定時間の間標的手段の作動を行う便座装置。
【請求項5】
標的手段は、便器の便鉢内部における貯留水面を指示する請求項1から4のいずれか1項記載の便座装置。
【請求項6】
標的手段は、便器の便鉢内部の貯留水部の底面を指示する請求項1から4のいずれか1項記載の便座装置。
【請求項7】
標的手段は、便器の便鉢内の前後方向の略中心線を指示する請求項1から6のいずれか1項記載の便座装置。
【請求項8】
標的手段の指示位置を変える変更手段を備えた請求項1から7のいずれか1項記載の便座装置。
【請求項9】
便器に載置する便座装置本体を有し、標的手段は光照射により指示を行うように構成し、前記便座装置本体の略中心の便器に対向する位置に前記標的手段を設けた請求項1から8のいずれか1項記載の便座装置。
【請求項10】
人体洗浄機能を有し、使用時には収納位置から伸出し、不使用時には収納される人体洗浄ノズルを備え、標的手段は人体洗浄ノズルを収納する位置の近傍に設けた請求項1から9のいずれか1項記載の便座装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−325906(P2007−325906A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−216873(P2006−216873)
【出願日】平成18年8月9日(2006.8.9)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】