説明

便座装置

【課題】 女性使用者が使用する場合に、女性局部の洗浄に対して洗浄効果が得られ、使用者にとって違和感なく快適に使用できる便座装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 使用者が着座する着座面3を有する便座4を備える便座装置1において、着座面3の前方に人体局部を洗浄する湾曲した洗浄ノズル15を備え、着座面3の前方からアーム18の回動により使用時に洗浄ノズル15が便座4の開口9内に突出させて、洗浄水が噴出する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は人体局部洗浄装置を用いて人体局部の洗浄を行う便座装置に関するものであり、特に、人体局部洗浄装置の洗浄ノズルの構成に係わる。
【背景技術】
【0002】
従来、便座装置は使用者の快適性を高めるために、人体局部を洗浄する洗浄機構や、使用時に着座する便座の着座面を温める暖房機構や、洗浄後に洗浄水の乾燥を行う乾燥機構、更には脱臭・消臭機構など様々な機能が設けられている。近年では、さらに利用者の快適性を高めるために、利用者、特に女性に対して、女性がより快適に使用できる便座装置が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1においては、便座の着座面の前方にビデ洗浄ノズルを設け、使用時にはビデ洗浄ノズルが前方から直線的な動きで便座の開口内に突出する便座装置が提案されている。このような構成の便座装置では便座の前方にビデ洗浄ノズルを配置させることにより、ビデ洗浄ノズルから噴出される洗浄水を女性局部の前方から当てることができ、女性局部の洗浄効果をより高めることができる。また、特許文献2においては、便座の先端に、女性用排便用洗浄ノズルと女性用小便用洗浄ノズルを設け、これら洗浄ノズルを作動させる場合には、洗浄ノズルが便座の着座面の前方から便器の中間方向に向けて突出させることにより、洗浄ノズルから洗浄水を噴出するようにした知能型便器が提案されている。
【特許文献1】特開平8−209780(第1頁)
【特許文献2】特開2008−14129(第1頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した特許文献1に示される便座装置では、女性使用者がビデ洗浄ノズルを使用する場合にはビデ洗浄ノズルに洗浄位置を調整する機能がないため、使用者の体型によっては洗浄を行いたい女性局部の下方にビデ洗浄ノズルを移動させることができず、使用者の体型によってはビデ洗浄ノズルの噴射口から噴出する洗浄水を、洗浄したい女性局部に当てることが難しい。そのため、洗浄する女性局部の洗浄効果が十分に得られない。
【0005】
上記した特許文献2に示される便座装置では、洗浄ノズルを便座の前方から便座の中間方向に突き出して女性局部下方に移動させるが、洗浄ノズルから洗浄水を噴出させる角度は直進運動により一定のままとなる。そのため、利用する女性使用者にとっては、洗浄する女性局部に当てる洗浄水の角度が一定であり、洗浄水の当たる角度の自分の好みに合わせた調整ができない。つまり、利用する女性使用者にとっては、自分の好みに合わせたよりきめ細かい洗浄装置の調整ができず、快適な洗浄感を十分に得ることができなくなる。また、便座の着座面の前方から2つのノズルを突き出すための機構を便座内に配置するために、ノズルを収納する場所が着座面の前方に必要となる。そのため、使用者にとっては、着座面の前方に洗浄ノズルを突出させる機構が配設されるため着座面から前方に大きく突出するので、使用者は着座する際に違和感を覚えるものとなる。
【0006】
そこで、本発明は上記した問題点を解決するものであり、女性使用者が使用する場合に、女性局部の洗浄に対して洗浄効果が得られ、使用者にとって違和感なく快適に使用できる便座装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した目的を達成するために講じた手段は、着座面を有する便座と、便器に対して取り付けられ、人体局部洗浄装置が設けられる本体部と、前記人体洗浄装置につながる洗浄ノズルを制御する制御部とを備えた便座装置において、前記洗浄ノズルは湾曲したアームを有し、前記着座面の前方から前記アームの回動により使用時に前記洗浄ノズルが前記便座の開口内に突出する構成としたことである。
【0008】
この場合、前記洗浄ノズルは洗浄水を噴出する噴出口を有し、前記アームの角度を変化させることにより前記噴出口の位置を変化させる回動機構を備えると良い。
【0009】
また、前記アームの角度を変化させる女性用の操作スイッチを備え、前記制御部は該操作スイッチの操作により回動機構を作動させて前記アームの角度制御を行うと良い。
【0010】
更に、前記アームは前記着座面の形状に沿って配設され、前記回動機構が前記着座面の側方に設けられていると良い。
【0011】
更にその上、前記アームの角度を段階的に変化させる女性用の操作スイッチを設けると良い。
【発明の効果】
【0012】
上記した手段によれば、洗浄ノズルは湾曲したアームを有し、着座面の前方からアームの回動により使用時に洗浄ノズルが便座の開口内に突出するようにしたので、洗浄ノズルは湾曲したアームにより便座の着座面の形状に合わせることができる。そうすることにより、便座装置の手前に立つ使用者の視界から湾曲したアームを便座内に隠すことができ、便座装置の美観を損ねることがない。
【0013】
また、洗浄ノズルの噴出口は、便座前方に配置されるようにすれば、女性使用者の洗浄局部に洗浄水を前方から効率良く当てることができ、洗浄ノズルの回動による移動距離を後方から洗浄ノズルを便座内に突出させるよりも短くすることもでき、人体局部洗浄装置につながる洗浄ノズルを動作させる機構の小型化が図れる。特に、女性使用者の場合には、女性局部を前方から洗浄することができるため、女性局部の洗浄効果が高まる。
【0014】
この場合、洗浄ノズルは洗浄水を噴出する噴出口を有し、アームの角度を変化させることにより噴出口の位置を変化させる回動機構により、洗浄ノズルの噴出口を着座面に着座した使用者の洗浄する人体局部の下方に従来よりも短い距離にて移動させることもできる。洗浄する洗浄部の下方から洗浄水を噴出することができるので洗浄効果が高まる。また、利用者が洗浄ノズルの回転角度を調整するようにでき、人体局部に当たる洗浄水の角度を調整することもできるため、自分の好みに合わせた洗浄感を得ることができる。
【0015】
また、アームの角度を変化させる女性用の操作スイッチを備え、制御部は操作スイッチの操作により回動機構を作動させてアームの角度制御を行うと、女性使用者は操作スイッチの操作により自分の好みに合わせた洗浄感を得ることができる。
【0016】
更に、アームは着座面の形状に沿って配設され、回動機構が前記着座面の側方に設けると、前方よりも比較的に広くなった便座の側方のスペースに回動機構を設けることができるので、回動機構の配置の自由度が向上する。回動機構を側方に設ければ、従来の如く着座面の前方にその機構を配置しなくて良くなり、着座面の前方にその機構を収納する張り出し部は不要となる。そのため、使用者が着座面に着座する際、不快感を与えることがない。
【0017】
更にその上、アームの角度を段階的に変化させる女性用の操作スイッチを設ければ、女性の好みの角度を登録することもでき、女性使用者の好みに応じた洗浄角度を選択できる。使用中に、洗浄ノズルの角度が揺り動かされるように回転角度を調整した場合には、洗浄する局部に当たる洗浄水の当たる角度が変化し、さらに洗浄効果を高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態における便座装置1の斜視図である。図1に示す便座装置1は、主に女性向けに作られたものであり、女性用マンションや女性用ホテルやデパート等の公共な場所において適用が可能となっている。
【0020】
図1に示す便座装置1はトイレ空間の床面に固定される。陶器製の便器2は出っ張りのない曲線をイメージした丸みを帯びた形状となっている。便座装置1は便器2の上に着座面3を有する便座4が設けられる。便座4は前方が後方に比べて若干高く(傾斜角度:2〜3度)なっており、後方には便器2の上に取り付けられた陶器あるいは強化樹脂により作られた本体部5が設けられている。本体部5が取り付けられた便器2の着座面3の後方には、配管類を隠すための便器カバー6が便器2および本体部5の外形の形状に合わせて一体的に装着されている。本体部5の下方には、非使用時に着座面3に蓋をする樹脂製の便蓋7がヒンジ機構8を介して便器2に対し、開閉自在に取り付けられている。図1の(a)は、便蓋7が開いた開状態を示しており、(b)は、便蓋7が閉じた閉状態を示している。
【0021】
便蓋7は本体部後方に設けられたヒンジ機構8により開閉自在となっており、閉状態では着座面3の外形に略一致する大きさとなっている。この便蓋7は開状態では使用者が便座使用時にもたれることができるよう、クッション材を外皮カバーで覆った背もたれ面41を有すると共に、閉状態においては使用者が着座できる便蓋7の着座面42を有する。便蓋7に設けられた背もたれ面41と着座面42の表面には抗菌処理が施されている。便蓋7を閉じた状態では着座面42に使用者が着座しても、使用時にリラックス感が得られるよう設計が成されている。この場合、図1(b)に示される如く、便蓋7が閉状態の場合には、便蓋7は背もたれ面41が便座4の着座面3に略一致する大きさの面で支えられているため、便蓋7の歪みが抑制される。そのため、利用者は安心して腰掛けることができ、女性使用者の場合にあっては、トイレ空間の中で座りながら化粧や身だしなみを整えることができるようになる。
【0022】
一方、図3に示されるように、便蓋7が開状態にあっては、便蓋7は背もたれ面41の背面となる便蓋7の着座面42が本体部5の所定角度を有する外形に一致した面で支えられるため、利用者がもたれる際にヒンジ機構8にかかる応力が軽減され、便蓋7の歪みが抑制される。そのため、使用者は背もたれ面41にもたれても姿勢が安定し、その結果、この便蓋7は快適な背もたれとして利用することができる。また、便蓋7が開状態では、本体部5の上部形状が便蓋7の外周形状と略一致或いは相似形状に形成されているため、便蓋7が閉状態にある場合には便座4および便器2と一体感が生まれると共に、開状態にあっても本体部5の外形と略一致する形状としているので一体感が生まれ、便座装置1のインテリア性が向上する。
【0023】
次に、便座装置1の内部に設けられた人体局部洗浄装置10の機構について説明する。人体局部洗浄装置10は、主としてヒータを内部に有する温水タンク12、制御装置13を備え、更には制御装置13に電気的に接続されるステッピングモータ23と、温水タンク12に機械的につながる洗浄ノズル15を先端に有するアーム18とを備えている。
【0024】
図2は、図1の(a)に示す状態での便座装置1の上視図であり、図3はその側面図である。本体部5の背面(図3に示す右側)内部には、人体局部を洗浄する洗浄水を内部に設けられたヒータにより温める温水タンク12と、使用時に洗浄ノズル15から洗浄水を噴出させる人体局部洗浄機能を制御する制御装置13を備える。温水タンク12には、便座4の中央付近まで伸びた給水管14が接続されている。そして、給水管14の端部には内部に洗浄水が流れるアーム18が湾曲形状を呈しアーム18の先には洗浄水が噴出する噴出口16を有する洗浄ノズル15が設けられている。噴出口16はアーム18の前方端部において、洗浄使用時に使用者の人体局部が狙えるよう1つあるいは複数設けられ、噴出口16は洗浄水を所定動作で噴出するよう、所定形状の孔が複数形成されていても良い。給水管14と洗浄ノズル15は、フレキシブル性のあるホース17で接続されている。本実施形態における洗浄ノズル15は、主にビデ洗浄用として使用することができる。
【0025】
洗浄ノズル15は、便座4の着座面3の中央横に着座面3の裏面にボルト等の締結部材により固定された回動機構21により、アーム18を図3に示すA方向に回動することにより使用時には便座4の開口の中央に向かって突出し、非使用時には−A方向に回動して着座面3の前方裏面の空間内に完全収納される。アームの一端はステーピングモータ23の回転をギヤ24により減速し、減速された回転を回転軸25を介してアーム18に伝えることによりアーム18は所定角度の範囲内で回動自在となっている。
【0026】
次に、図4を参照して、人体局部の洗浄機能を操作するリモコン装置31について説明する。リモコン装置31と制御装置13との間は赤外線通信で情報の伝達が成され、制御装置13の内部には図示しないが公知の赤外線送受信部と処理部とを備えている。
【0027】
リモコン装置31には(a)に示す主操作面32と、(b)に示す副操作面33があり、主操作面32がリモコン装置本体から上方に対して開閉可能となっている。主操作面32を片側に設けられた図示しない爪部あるいは突起部を持って上に引っ張り上げると、副操作面33が現れるようになっている。主操作面32には使用者の使用頻度が比較的に高い操作スイッチ30(例えば、洗浄水によるシャワー機能を使用時に洗浄を停止する停止スイッチ34、女性用ビデスイッチで生理時と通常時に切り換えるスイッチ35(生理時),36(通常時)、洗浄水により洗浄を行うシャワースイッチ37)等が設けられている。また、副操作面33には使用頻度が比較的に低いスイッチ50(例えば、使用者の使用形態を変えるプログラムスイッチであり、女性向けにビデの洗浄位置を変えるビデ1とビデ2およびシャワー機能を選択する選択スイッチ51、洗浄の強さを選択するスイッチ52、便座装置1への電源をオン/オフする電源スイッチ54、節電のオンオフを切り換える節電スイッチ56、洗浄ノズル15のそうじを行うノズル洗浄スイッチ57および温水の温度を調整する温水温度調整スイッチ55)等が配置されていると共に、上記したスイッチ類の状態が視覚的にわかるように各々インジケータが設けられている。
【0028】
ここで特徴的なスイッチとしては、女性使用者の場合、生理中用と普段用(通常使用)など、自分好みの洗浄水の角度・強度を登録しておくことができる。即ち、プログラム機能として、操作スイッチ51によりビデ1、ビデ2、シャワーのいずれかを選択し、その状態で操作スイッチ52により洗浄の強さを決め、操作スイッチ53により洗浄位置を所定の位置(例えば、図3に示す水平方向に対して25度、30度、35度等)あるいは好みに応じた任意の位置に予めメモリに記憶させ登録しておくことができる。これにより、使用者は自分の体調に合わせてビデ洗浄やシャワー機能による洗浄が行え、いつも快適な洗浄感が得られるようになる。
【0029】
次に、便座装置1の動作について説明する。
【0030】
女性使用者が洗浄を行う場合、副操作面33を開けてビデ1、ビデ2、シャワーの状態を好みに合わせて上記した方法により予めメモリに記憶させ登録しておく(初期登録)。
【0031】
初期登録後、女性使用者はリモコン装置31の主操作面32にあるビデ1の操作スイッチ35を押す動作を行う。すると、リモコン装置31からのスイッチ操作の情報を制御装置13は受信し、制御装置13は信号状態を判断してステッピングモータ23に対して指令を与える。制御装置13はステッピングモータ23に対してパルス信号を与えてPWM制御すると、ステッピングモータ23は制御装置13からの指令により回転を行う。モータ回転はモータ出力軸に噛合する回動機構21内のギヤ24に伝えられ、回転軸25を介して先端に洗浄ノズル15が設けられたアーム18を図3に示すA方向に回動させる。この場合、洗浄ノズル15のアーム角度は所定角度(例えば、30度)だけ下がるようになっている。洗浄ノズル15はこの位置で着座した女性使用者の女性局部に対して下方あるいは所定角度をもって斜め下方から洗浄水を当てることができるので洗浄力が高まる。女性使用者の場合には、女性局部に対して洗浄水を前側下方あるいは斜め下の方向から当てることができるため洗浄力に優れる。
【0032】
洗浄を終了させたい場合には、停止スイッチ34を押すことにより、赤外線で送られてきた情報を制御装置13は受けて、制御装置13はステッピングモータ23を逆方向に廻す指令を与える。すると、モータ回転はモータ出力軸に噛合する回動機構21内のギヤ24に伝えられ、回転軸25を介して先端に洗浄ノズル15が設けられたアーム18を図3に示す−A方向に回動させ、アーム18が着座面3から突出せず略水平状態になる元の初期位置に戻る。
【0033】
本実施形態において、洗浄ノズル15は回動する半径を小さくするために、便座4の外周縁部より内周縁部に近い位置に着座面3の形状に沿って、噴出口16が着座面3の前方となるように配置しているので、着座面3に着座した使用者の人体局部を前方の下方から洗浄する際、洗浄ノズル15の回動する移動距離を短くすることもできる。
【0034】
洗浄ノズル15は湾曲形状としているので便座形状に沿って配置し易くなり、便座4の着座面3の前方に洗浄ノズルの機構を設ける突起部を設ける必要もなく、便座内に収納することができる。このような収納により、便座装置1の手前に立つ使用者からは洗浄ノズル15が視界に入らず、便座装置1の美観を保つことが可能である。さらに、使用時に洗浄ノズル15に尿等がかからないため、衛生的なものとすることができる。
【0035】
本実施形態においては、湾曲形状した洗浄ノズル15は女性局部を洗浄するビデ洗浄ノズルとして説明したが、着座面の3の後方に配置される公知のおしり洗浄ノズルを併用することも可能である。
【0036】
また、上記した洗浄ノズルは90度以上回動させることによりおしり洗浄ノズルとして使用することも可能である。
【0037】
更に、上記した便座装置1には、着座面3を温める暖房機構や、洗浄水による洗浄後に人体局部に付着した洗浄水を乾燥させる乾燥機構、脱臭/消臭機構等を必要に応じて付加させることもできる。
【0038】
アーム18の先端に設けられた洗浄ノズル16は、回動する角度によって人体局部が正確に狙えるように、先端の洗浄ノズル16のみがアーム18に対して回動するようにしても良い。また、アーム18の回動する角度に応じて、温水タンク12から噴出させる洗浄水の圧力を変化させても良い。例えば、アーム18の回動する角度が大きくなるに従って洗浄水の圧力を高くすることにより、使用者にとっては常に一定の圧力にて人体局部の洗浄を行うことも可能である。上記した制御は制御装置13によって、付加機能として制御されるようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態における便座装置の斜視図であり、(a)は便蓋を開状態にしたとき、(b)は便蓋を閉状態としたときの斜視図である。
【図2】図1(a)の上視図である。
【図3】図1(a)の側面図である。
【図4】図1に示す便座装置に用いられるリモコン装置を示す図であり、(a)は主操作面を閉状態にした場合に上視図であり、(b)は主操作面を開状態にした場合の上視図である。
【符号の説明】
【0040】
1: 便座装置
2: 便器
3: 着座面
4: 便座
5: 本体部
7: 便蓋
9: 開口
10: 人体局部洗浄装置
13: 制御装置
15: 洗浄ノズル
16: 噴出口
18: アーム
21:回動機構
31:リモコン装置
30(34,35,36,37): 操作スイッチ
50(51,52,53,54,55,56,57): 操作スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着座面を有する便座と、
便器に対して取り付けられ、人体局部洗浄装置が設けられる本体部と、
前記人体局部洗浄装置につながる洗浄ノズルを制御する制御部とを備えた便座装置において、
前記洗浄ノズルは湾曲したアームを有し、前記着座面の前方から前記アームの回動により使用時に前記洗浄ノズルが前記便座の開口内に突出することを特徴とする便座装置。
【請求項2】
前記洗浄ノズルは洗浄水を噴出する噴出口を有し、前記アームの角度を変化させることにより前記噴出口の位置を変化させる回動機構を備えた請求項1に記載の便座装置。
【請求項3】
前記アームの角度を変化させる女性用の操作スイッチを備え、前記制御部は該操作スイッチの操作により回動機構を作動させて前記アームの角度制御を行う請求項1に記載の便座装置。
【請求項4】
前記アームは前記着座面の形状に沿って配設され、前記回動機構が前記着座面の側方に設けられている請求項1に記載の便座装置。
【請求項5】
前記アームの角度を段階的に変化させる女性用の操作スイッチを設けた請求項1に記載の便座装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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