説明

便座装置

【課題】夏場では供給される上水温度もトイレ室内の温度も高いため、トイレ不使用中は
温水温度も暖房便座温度も通常状態よりも低く設定しても差し支えない。本発明は、集合
住宅のように窓のないトイレでは、トイレ使用時にはトイレ照明が点灯されるため、照明
の消灯状態ではトイレ不使用状態と判断し、トイレ室内の雰囲気温度が夏場のように高い
ときは、温水ヒータと便座ヒータを、通常通電モードよりも通電率が低下する節電モード
とすることにより、集合住宅として好適な節電効果を奏する便座装置を提供する。
【解決手段】便座ヒータで加温する暖房便座と、温水ヒータで温めた温水を人体の局部に
向けて噴射する洗浄ノズルを備えた便座装置において、トイレ使用時では、便座ヒータと
温水ヒータは通常通電制御モードであり、トイレ不使用時では、トイレ室内の雰囲気温度
検知センサが所定温度以上を検知しているときは、便座ヒータと温水ヒータによる加温温
度を低下する節電制御モードとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、暖房便座を開閉自在に支持した便座本体部が洋式便器上に設置され、洗浄ノ
ズルから温水を噴出して人体の局部を洗浄する便座装置に関する。
【背景技術】
【0002】
トイレ内の雰囲気温度検出装置が31℃以上を検出したとき夏場とし、この夏場におい
て便座表面温度を体温程度の36℃付近に保温しておき、着座後に暖房便座の熱源への電
力供給を停止する第1技術と、トイレ使用前は暖房便座の熱源への電力供給を停止してお
り、トイレ内に使用者が進入すると人体センサの検出にて暖房便座の熱源へ電力供給を開
始して、便座表面温度を31℃になるように制御する第2技術が開示されたものがある。
(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2000−225077号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1のものは、夏場に便座に着座したときに感じるべたつき感をなくするために
、人体からの蒸泄物が便座により冷やされて結露することを防ぐための技術であり、便座
表面温度を体温程度の36℃付近に保つことにより、その目的を達成するようにしている

【0004】
本発明は、1DK、1LDKのように1戸の床面積が比較的小さく、独身者向けに建て
られたアパートのような集合住宅に設置される便座装置に関する。最近、このような集合
住宅のトイレも、温水洗浄式で且つ暖房便座である形態の便座装置を設置するようになり
、この便座装置では、加温部へ供給された上水を温水ヒータで温めた温水を人体の局部に
向けて噴射する洗浄ノズルを備え、暖房便座が便座ヒータで加温されている。
【0005】
一般的に、このような集合住宅の所有者は、光熱費込みの賃貸料でもって入居者に賃貸
する形態である。温水洗浄式で且つ暖房便座は、通常、前記温水ヒータと便座ヒータは、
通電状態のままであり、モデル的部屋ではこれらの電気代は一ヶ月略500円前後である
。集合住宅の所有者としては、これらの電気代が少なくて済むことは直接利益に繋がるた
め、そのための設備投資に余念がない。
【0006】
このような集合住宅は、間取りの関係から、トイレは窓のない箇所に作られる。このた
め、トイレ使用時にはトイレ照明を点けることが必要である。また、夏季では、供給され
る上水温度もトイレ室内の温度も高いため、トイレ不使用中は温水温度も暖房便座温度も
通常状態よりも低く設定しても差し支えない。
【0007】
本発明は、このような点に鑑み、集合住宅として好適な節電効果を奏する便座装置を提
供するものである。その手段として、通常、トイレ使用時にはトイレ照明が点灯されるた
め、点灯状態ではトイレ使用状態と判断し、トイレ室内の雰囲気温度が夏場のように高い
ときは、温水ヒータと便座ヒータを、トイレ照明の点灯状態よりも通電率が低下する節電
モードとするように制御することにより、待機状態における便座装置での消費電力を少な
くする技術を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明の便座装置は、便座ヒータで加温する暖房便座を開閉自在に支持した便座本体
部が洋式便器上に設置され、供給された上水を温水ヒータで温める加温部及びこの加温部
で温められた温水を人体の局部に向けて噴射する洗浄ノズルを前記便座本体部に備え、ス
イッチの操作によって前記洗浄ノズルによる洗浄を行なう便座装置において、前記便座装
置が設置されたトイレ室内の雰囲気温度が所定温度以上か未満かまたは所定温度超過か以
下かの判定を行なう温度判定手段と、トイレ照明がONかOFFかの判定を行なう照度判
定手段を備え、前記温度判定手段により前記雰囲気温度が所定温度以上か超過のとき、前
記照度判定手段によりトイレ照明ONであれば前記便座ヒータと前記温水ヒータは設定制
御モードでありトイレ照明OFFであれば前記便座ヒータと前記温水ヒータは節電制御モ
ードとなることを特徴とする。
【0009】
第2発明の便座装置は、便座ヒータで加温する暖房便座を開閉自在に支持した便座本体
部が洋式便器上に設置され、供給された上水を温水ヒータで温める加温部及びこの加温部
で温められた温水を人体の局部に向けて噴射する洗浄ノズルを前記便座本体部に備え、ス
イッチの操作によって前記洗浄ノズルによる洗浄を行なう便座装置において、前記便座装
置が設置されたトイレ室内の雰囲気温度が高温期温度(夏季温度)と定めた所定温度以上
か未満かまたは所定温度超過か以下かの判定を行なう温度判定手段と、トイレ照明がON
かOFFかの判定を行なう照度判定手段を備え、前記温度判定手段により前記雰囲気温度
が所定温度以上か超過のとき、前記照度判定手段によりトイレ照明ONであれば、前記温
水ヒータで温める温水温度を所定の第1設定温度に制御すると共に前記便座ヒータを通電
OFFモードとし、前記照度判定手段によりトイレ照明OFFであれば前記温水温度が前
記第1設定温度よりも低い第2設定温度となるよう前記温水ヒータを節電制御すると共に
前記便座ヒータを通電OFFモードとすることを特徴とする。
【0010】
第3発明の便座装置は、便座ヒータで加温する暖房便座を開閉自在に支持した便座本体
部が洋式便器上に設置され、供給された上水を温水ヒータで温める加温部及びこの加温部
で温められた温水を人体の局部に向けて噴射する洗浄ノズルを前記便座本体部に備え、ス
イッチの操作によって前記洗浄ノズルによる洗浄を行なう便座装置において、前記便座装
置が設置されたトイレ室内の雰囲気温度が第1所定温度(夏季判定温度)以上か未満かま
たは第1所定温度超過か以下かの判定を行なう第1温度判定手段と、前記雰囲気温度が前
記第1所定温度(夏季判定温度)より低い第2所定温度(春秋季温度)以上か未満かまた
は第2所定温度超過か以下かの判定を行なう第2温度判定手段と、トイレ照明がONかO
FFかの判定を行なう照度判定手段を備え、前記第1温度判定手段により前記雰囲気温度
が前記第1所定温度(夏季判定温度)以上または超過であり、前記照度判定手段によりト
イレ照明がONのときは、前記便座ヒータをOFFモードにすると共に前記温水ヒータの
通電状態を高温期温度制御モード(夏季温度制御モード)とし、前記照度判定手段により
トイレ照明がOFFのときは、前記便座ヒータをOFFモードにすると共に前記温水ヒー
タの通電状態を前記高温期温度制御モード(夏季温度制御モード)よりも低い節電温度制
御モードとし、前記第2温度判定手段により前記雰囲気温度が前記第2所定温度(春秋季
判定温度)以上または超過の状態において、前記照度判定手段によりトイレ照明がONの
ときは、前記便座ヒータと前記温水ヒータの通電状態を中温期温度制御モード(春秋季温
度制御モード)とし、前記照度判定手段によりトイレ照明がOFFのときは、前記便座ヒ
ータと前記温水ヒータの通電状態を前記中温期温度制御モード(春秋季温度制御モード)
よりも低い節電温度制御モードとし、前記第2温度判定手段により前記雰囲気温度が前記
第2所定温度(春秋季判定温度)未満または以下の状態において、前記照度判定手段によ
り前記トイレ照明がONのときは、前記便座ヒータと前記温水ヒータの通電状態を低温期
温度制御モード(冬季温度制御モード)とし、前記照度判定手段により前記トイレ照明が
OFFのときは、前記便座ヒータと前記温水ヒータの通電状態を前記低温期温度制御モー
ド(冬季温度制御モード)よりも低い節電制御モードとすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
第1発明では、窓のないトイレでトイレ照明が点灯(ON)した状態によってトイレ使
用中であることがキャッチされ、所定温度に対して雰囲気温度(トイレ内空気温度)が高
いか低いかの判定において、所定温度以上か超過かの状態であれば、そのときトイレ照明
ONかOFFかの状態に応じて、便座ヒータと温水ヒータを設定制御モードとするか、節
電制御モードとするかの制御を行なう。このため、所定温度に対して雰囲気温度(トイレ
内空気温度)が高い状態では、トイレ照明OFFのトイレ不使用時には節電制御モードと
なり、トイレ使用時には速やかに温水と便座の温度を設定温度に復帰する。これによって
、トイレ不使用時には節電力消費を押えた省エネ効果を図り、トイレ使用時は所定の設定
温度に復帰してトイレ使用に適するものとなる。
【0012】
第2発明では、窓のないトイレでトイレ照明が点灯(ON)した状態によってトイレ使
用中であることがキャッチされ、雰囲気温度(トイレ内空気温度)が夏場温度と定めた所
定温度(例えば25℃)を基準とした判定にて、トイレ不使用中では便座ヒータをOFF
とし温水ヒータは節電状態とする。そして、トイレ使用が開始されたときは、速やかに温
水の温度を設定温度に復帰する。これは、雰囲気温度が夏場のように高い温度状態では、
便座を加温しなくても便座に着座した人が冷たく感じることは殆んどなく、トイレ使用に
際する問題はなく、むしろトイレ使用中及び不使用中の節電効果が大きいものとなる。
【0013】
第3発明では、第2発明の効果に加えて、冬、春秋、夏の3シーズンの温度状態に応じ
て節電制御モードの制御状態を変えるため、一律の節電制御モードを行う場合に比して、
節電効果を発揮しつつ、トイレ不使用中の温水と便座の加温温度をトイレ室内の温度に応
じた状態に設定できるため、トイレ不使用状態からトイレ使用状態になったときの温水と
便座の加温状態を適正に維持できるものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の便座装置は、便座ヒータで加温する暖房便座を開閉自在に支持した便座本体部
が洋式便器上に設置され、供給された上水を温水ヒータで温める加温部及びこの加温部で
温められた温水を人体の局部に向けて噴射する洗浄ノズルを前記便座本体部に備え、スイ
ッチの操作によって前記洗浄ノズルによる洗浄を行なう便座装置において、前記便座装置
が設置されたトイレ室内の雰囲気温度が所定温度以上か未満かまたは所定温度超過か以下
かの判定を行なう温度判定手段と、トイレ照明がONかOFFかの判定を行なう照度判定
手段を備え、前記温度判定手段により前記雰囲気温度が所定温度以上か超過のとき、前記
照度判定手段によりトイレ照明ONであれば前記便座ヒータと前記温水ヒータは設定制御
モードでありトイレ照明OFFであれば前記便座ヒータと前記温水ヒータは節電制御モー
ドとなるものである。以下、本発明の実施形態を図に基づき記載する。
【実施例1】
【0015】
図1は本発明に係る便座装置の斜視図、図2は図1の便座装置の本体ケース及び操作部
の内部構成を一部破断により示す平面図、図3は本発明に係る便座装置の制御回路図、図
4は本発明に係る便座装置の夏場における省エネ制御機能図、図5は本発明に係る便座装
置の季節における省エネ制御機能図である。
【0016】
本発明の実施例を先ず図1に基づき説明すると、1は洋式便器2の上に着脱可能に設置
された温水洗浄・暖房便座式の便座装置で、本体ケース3に便座4とこの便座4の上面を
覆う便蓋5を上下方向に開閉自在に枢支している。本体ケース3の一方の側面には給水管
6を突設し、この給水管6にフレキシブルな配管ホース7を接続していると共に、この配
管ホース7は、分岐水栓8を介して上水を供給する市水等の水道管9に接続している。
【0017】
本体ケース3は、その一方の側面に、前方が上記便座4の側面に沿って延設された操作
部10を一体的に突設しており、操作部10は本体ケース3の一部分を構成する。操作部
10は、この操作部10の上面から操作される後述の複数のスイッチやこのスイッチによ
る動作状態を表示する表示部となるLEDを収納している。
【0018】
本発明の制御部32を構成する電気部品を取り付ける制御用基板は、単一の構成でもよ
いが、図示の実施例では、操作部10が便座4の側部に配置された構成であるため、制御
回路基板がメイン基板17と操作基板18とで構成されている。なお、制御回路基板が操
作基板18によって全て構成される場合は操作基板18のみである。実施例では前者の方
式である。操作をリモートコントロール方式とする場合は、操作部10の操作基板18の
部分が、本体ケース3から離れてトイレの壁等に取り付けられるリモートコントローラと
なり、この場合の本発明の本体ケース3内の制御用基板は、メイン基板17となる。
【0019】
図示の構成において、本体ケース3内には、図2に示す様に、主とした機能部品として
、内部に配置した温水ヒータ42で所定温度に加熱する加温部となる温水タンク13と、
この温水タンクと上記給水管6とを接続する給水配管14と、給水配管14に接続した電
磁弁11と減圧弁12、洗浄ノズルセット15と、脱臭機構16と、メイン基板17とを
収納配置している。
【0020】
洗浄ノズルセット15は、ノズルベース19に一対のおしり用洗浄ノズル20とビデ用
洗浄ノズル21を前後方向に進出及び後退自在に収納し、温水タンク13より洗浄用の温
水は、給湯配管22を通り、かつ、図示しない切り替え弁によって、おしり用洗浄ノズル
20とビデ用洗浄ノズル21のいずれか一方へ供給される。
【0021】
脱臭機構16は、脱臭用触媒24と、脱臭ファン25と、ファンケース26にて主に構
成し、このファンケース26は、上記洋式便器2のボウルに対向して開口した第1吸気孔
27と、本体ケース3内に開口した第2吸気孔28と、これらの吸気孔から吸引した空気
が上記脱臭用触媒24を通過した後、本体ケース3の外に排出する排気孔29とを設けて
いる。
【0022】
便座4は、図1に一部断面で示すように、便座4の裏側にアルミニウム箔4Aを介して
絶縁被覆された便座ヒータ41が取り付けられており、便座ヒータ41の発熱によって便
座4が加温される。
【0023】
操作部10は、図1に一部拡大で示すように、上面開口のボックス状をなし、その中に
絶縁性の操作基板18を水平状態に収納し、操作基板18には、各種の操作スイッチと、
LED表示部が取り付けられている。この操作スイッチとして、おしり(肛門)洗浄開始
スイッチ45、ビデ洗浄開始スイッチ46、洗浄停止スイッチ44、洗浄水の水勢増減ス
イッチ47Pと47Q、温水タンク13の温水温度調節スイッチ48、便座ヒータ41に
よる便座2の温度を可変する便座温度調節スイッチ49が設けられ、また、LED表示部
として、水勢増減スイッチ47Pと47Qに対応して水勢の強中弱の状態を3段階で表示
するLED47L、温水温度調節スイッチ48に対応して温水温度を低中高の3段階で表
示するLED48L、便座温度調節スイッチ49に対応して便座温度を低中高の3段階で
表示するLED49Lが設けられている。
【0024】
操作部10の上面開口は、前記の各スイッチ及びLEDの対応部分に貫通孔を形成した
カバー板で覆われており、このカバー板の上面は、前記貫通孔を塞ぐようにこれらスイッ
チに対応する部分が可撓性を有し、且つ前記LEDに対応する部分が透光性を有するフィ
ルム10Fで覆われている。このため、これらスイッチ44、45、46、47Pと47
Q、48、49に対応するフィルム10Fの押圧部分44A、45A、46A、47Aと
47B、48A、49Aを押すことによって、対応するスイッチが作動する。なお、便座
4と便蓋5を上下方向に電動機にて開閉する場合には、その開閉スイッチとその押圧部分
を前記スイッチ同様に操作部10に設ければよい。
【0025】
図3は、制御手段となる制御回路30の構成を示すもので、商用電源31にマイクロコ
ンピュータを中心に構成した制御部32を接続し、かつこの制御部の入出力回路には上記
操作基板18を接続し、入力回路には上記便座4への着座を検出する着座スイッチ33と
、便座4の温度を検出する便座用温度センサ35と、トイレ室内の温度を検出する雰囲気
温度検知センサ50と、トイレ室内の明るさを検知する明るさ検知センサ53を接続して
いる。雰囲気温度検知センサ50(室温センサ50ともいう)は、トイレ室内の空気温度
を検出するように、本体ケース3またはその一部である操作部10に形成した窓51内に
トイレ室へ臨むように取り付けられる。また、明るさ検知センサ53(照度センサ53と
もいう)は、本体ケース3またはその一部である操作部10に形成した窓52内にトイレ
室へ臨むように取り付けられる。
【0026】
制御部32は、タイマ、メモリ等を含み、所定のプログラムに従って、後述の温度判定
手段による動作、照度判定手段による動作等を行なうマイクロコンピュータ制御方式であ
る。商用電源31には、上記制御部32の出力にて各々制御するスイッチング素子36、
37、38、39、40を介して、便座ヒータ41、温水タンク13内の水を加熱する温
水ヒータ42、上記切り替え弁を駆動する洗浄モータ43、脱臭ファン25、電磁弁11
を接続している。
【0027】
制御部32は着座スイッチ33により便座4への人体の着座を検出すると、スイッチン
グ素子39を通電して脱臭ファン25を回転し、おしり(肛門)洗浄開始スイッチ45ま
たはビデ洗浄開始スイッチ46が押されると、制御部32はそれに対応したスイッチング
素子38、40を適宜作動して洗浄モータ43の作動にて上記切り替え弁を駆動すると共
に電磁弁11が開き、上記切り替え弁にて切り替えられた方の洗浄ノズル20または21
が進出すると共に、電磁弁11を通して温水タンク13内へ掛かる上水の水圧によって、
温水の洗浄水が選択された方の洗浄ノズル20または21から噴出する。そして、洗浄停
止スイッチ44が押されると、制御部32はスイッチング素子38、40を適宜作動して
洗浄モータ43を作動して、上記切り替え弁を初期位置へ戻すと共に、電磁弁11を閉じ
ることによって水圧を掛からなくして、洗浄水の噴出を停止すると共に進出していた洗浄
ノズル20または21がバネ力にて後退する復帰する。
【0028】
本発明では、トイレ使用時では、便座ヒータ41と温水ヒータ42は、制御部32の動
作によって、通常通電制御モード(通常通電制御状態)である。この通常通電制御モード
は、温水タンク13の温水の温度は、温度調節スイッチ48のON操作によって使用者が
任意に設定した温度であり、図示のものは、温度調節スイッチ48のON操作ごとに、強
(40℃)中(38℃)弱(35℃)の3段階を選択して設定でき、それに対応して点灯
するLED48Lを備えている。この場合の温水の温度は、温水検知センサ54の検知に
基づく制御部32の動作によって、スイッチング素子37が温水ヒータ42の通電をON
―OFF制御することによって、この設定した温度に制御される。このため、通常通電制
御モードは、設定温度での通電制御モードと称することもできる。
【0029】
また、この通常通電制御モードは、便座4の加温温度は、便座温度調節スイッチ49の
ON操作によって使用者が任意に設定した温度であり、図示のものは、便座温度調節スイ
ッチ49のON操作ごとに、強(39℃)中(37℃)弱(35℃)の3段階を選択して
設定でき、それに対応して点灯するLED49Lを備えている。この場合の便座4の温度
は、便座用温度センサ35の検知に基づく制御部32の動作によって、スイッチング素子
36が便座ヒータ41の通電をON―OFF制御することによって、この設定した温度に
制御される。
【0030】
なお、温度調節スイッチ48及びまたは便座温度調節スイッチ49を設けないものでは
、温水の設定温度及びまたは便座4の設定温度は、制御部32に設定した温度であり、通
常通電制御モードにおける制御は、この制御部32に設定した温度での制御となる。
【0031】
そして、本発明は、トイレ室内の雰囲気温度(空気温度)が夏場のように高い温度状態
では、その温度を雰囲気温度検知センサ50で検出し制御部32の動作によって、トイレ
不使用時において節電するように、制御部32の動作によって、便座ヒータ41と温水ヒ
ータ42による加温温度を低下した制御状態となるように節電制御モード(節電制御状態
)とする。トイレ不使用時では、雰囲気温度検知センサ50が所定温度以上(例えば25
℃以上)を検知し、且つ、トイレ照明灯が点灯されていないため、明るさ検知センサ53
がその暗い状態を検知しているときは、温水ヒータ42の通電率を低下した節電制御モー
ドとし、且つ、便座ヒータ41をOFFまたは通電率を低下した節電制御モードとする。
これによって、夏季または季節によって、便座ヒータ41と温水ヒータ42による加温温
度を低下する節電制御モードとなるため、省エネ効果が得られる。そして、トイレ使用状
態になると通常通電制御モードとすることにより、温水と便座4を適温状態に維持するこ
とができる。
【0032】
トイレ室内の温度は、外気温の変化に応じて変化するため、本発明では、特に効果のあ
る夏季における節電効果を得る技術を提供する。これを図4に基づき説明する。図4に示
すように、便座装置1が設置されたトイレ室内の雰囲気温度が雰囲気温度検知センサ50
で検出され、その温度が高温期温度(夏季温度)と定めた所定温度(例えば25℃)以上
か未満かまたはこの所定温度超過か以下かの判定を温度判定手段によりステップS1で行
ない、トイレ照明がONかOFFかの判定を照度判定手段によりステップS2で行なう。
この温度判定ステップS1により前記雰囲気温度が所定温度(例えば25℃)以上か超過
のときは、照度判定ステップS2によりトイレ照明ON(点灯)であれば、図4の下部の
枠内に示す処理Aのように、温水ヒータ42で温める温水温度を所定の第1設定温度(例
えば35℃)に制御すると共に便座ヒータ41を通電OFFモードとする。また、温度判
定ステップS1により前記雰囲気温度が所定温度(例えば25℃)以上か超過のとき、照
度判定ステップS2によりトイレ照明OFF(消灯)であれば、図4の下部の枠内に示す
処理Bのように、温水温度が第1設定温度(例えば35℃)よりも低い第2設定温度(例
えば30℃)となるよう温水ヒータ42を節電制御すると共に、便座ヒータ41を通電O
FFモードとする節電制御モードとする。
【0033】
また、図4に示すように、温度判定ステップS1により前記雰囲気温度が所定温度(例
えば25℃)未満か以下のときは、節電制御モードに入らず、通常通電制御モードとなる
。これによって、夏場のように高い温度状態では、制御部32の動作によって、便座ヒー
タ41と温水ヒータ42の節電効果を得る制御が得られる。このようにして、温度判定ス
テップS1及び照度判定ステップS2による判定、及び処理Aまたは処理Bが行なわれる
動作が、制御部32の動作によって定期的に行なわれるように、制御部32は、所定のプ
ログラムに従って動作するマイクロコンピュータ制御方式である。
【0034】
更に発展して、トイレ室内の温度は、季節によって変化するため、本発明では、四季に
応じて節電効果を得る技術を提供する。これを図5に基づき説明する。図5に示すように
、便座装置1が設置されたトイレ室内の雰囲気温度が雰囲気温度検知センサ50で検出さ
れ、その温度が第1所定温度(夏季判定温度と称し、例えば25℃)以上か未満かまたは
この第1所定温度超過か以下かの判定を第1温度判定手段にて行なうステップS1と、ト
イレ照明がONかOFFかの判定を照度判定手段にて行なうステップS2を備え、且つ、
第1温度判定手段S1により前記雰囲気温度が前記第1所定温度(例えば25℃)未満ま
たは以下の状態において、前記雰囲気温度が前記第1所定温度(例えば25℃)より低い
第2所定温度(春秋季判定温度と称し、例えば10℃)以上か未満かまたは第2所定温度
超過か以下かの判定を第2温度判定手段にて行なうステップS3と、トイレ照明がONか
OFFかの判定を照度判定手段にて行なうステップS4を備える。
【0035】
第1温度判定ステップS1により前記雰囲気温度が前記第1所定温度(例えば25℃)
以上または超過であり、照度判定ステップS2によりトイレ照明がON(点灯)のときは
、図5の左下部の枠内に示す処理Aのように、便座ヒータ41をOFFモード(非通電状
態)にすると共に温水ヒータ42の通電状態を高温期温度制御モード(夏季温度制御モー
ドとも称す)とし、温水ヒータ42で温める温水温度を所定の第1設定温度(例えば35
℃)に制御する状態とする。この状態は高温期(夏季)における通常通電制御モードであ
る。
【0036】
また、第1温度判定ステップS1により前記雰囲気温度が前記第1所定温度(例えば2
5℃)以上または超過であり、照度判定ステップS2によりトイレ照明がOFF(消灯)
のときは、図5の左下部の枠内に示す処理Bのように、便座ヒータ41をOFFモード(
非通電状態)にすると共に温水ヒータ42の通電状態を前記高温期温度制御モード(夏季
温度制御モード)よりも低い節電温度制御モードとする。この節電温度制御モードでは、
温水温度が前記第1設定温度(例えば35℃)よりも低い第2設定温度(例えば30℃)
となるように、制御部32の動作によって温水ヒータ42の通電が制御され、節電状態と
なる。
【0037】
また、図5に示すように、温度判定ステップS1により前記雰囲気温度が所定温度(例
えば25℃)未満か以下のときは、第2温度判定ステップS3により前記雰囲気温度が前
記第2所定温度(例えば10℃)以上または超過の状態において、照度判定ステップS4
によりトイレ照明がON(点灯)のときは、図5の左下部の枠内に示す処理Cのように、
便座ヒータ41と温水ヒータ42の通電状態を中温期温度制御モード(春秋季温度制御モ
ード)とし、便座4と温水の温度を第3設定温度に制御する状態とする。この第3設定温
度制御は、便座ヒータ41で温める便座4の温度を37℃とし、温水ヒータ42で温める
温水温度を38℃とする。この状態は中温期(春秋季)における通常通電制御モードであ
る。
【0038】
また、照度判定ステップS4によりトイレ照明がOFF(消灯)のときは、便座ヒータ
41と温水ヒータ42の通電状態を中温期温度制御モード(春秋季温度制御モード)より
も低い節電温度制御モードとする。この節電温度制御モードでは、図5の左下部の枠内に
示す処理Dのように、前記第3設定温度で示した便座4の温度37℃と温水の温度38℃
が、それよりも低い第4設定温度となるように、即ち、便座4の温度が35℃及び温水の
温度が35℃となるように、制御部32の動作によって便座ヒータ41と温水ヒータ42
の通電が制御され、節電状態となる。
【0039】
また、第2温度判定ステップS3により雰囲気温度が前記第2所定温度(例えば10℃
)未満または以下の状態において、照度判定ステップS5によりトイレ照明がON(点灯
)のときは、図5の左下部の枠内に示す処理Eのように、便座ヒータ41と温水ヒータ4
2の通電状態を低温期温度制御モード(冬季温度制御モード)とし、便座4と温水の温度
を第5設定温度に制御する状態とする。この第5設定温度制御は、便座ヒータ41で温め
る便座4の温度を39℃とし、温水ヒータ42で温める温水温度を40℃とする。この状
態は低温期(冬季)における通常通電制御モードである。
【0040】
そして、照度判定ステップS5によりトイレ照明がOFF(消灯)のときは、便座ヒー
タ41と温水ヒータ42の通電状態を、低温期温度制御モード(冬季温度制御モード)よ
りも低い節電温度制御モードとする。この節電温度制御モードでは、図5の左下部の枠内
に示す処理Fのように、前記第5設定温度で示した便座4の温度39℃と温水の温度40
℃が、それよりも低い第6設定温度となるように、即ち、便座4の温度が37℃及び温水
の温度が38℃となるように、制御部32の動作によって便座ヒータ41と温水ヒータ4
2の通電が制御され、節電状態となる。
【0041】
このようにして、ステップS1乃至S5における各温度判定及び照度判定よる判定、及
び処理A乃至Fが行なわれる動作が、図5に示すように制御部32の動作によって定期的
に行なわれるようにするために、制御部32は、所定のプログラムに従って動作する。な
お、上記の温度は、他の数値に設定したものであってもよい。
【0042】
上記のように、トイレの使用時と不使用時を、トイレ照明灯が点灯しているか否かを明
るさ検知センサ53の検知によって行なう方式では、消灯せずにトイレから出てトイレ照
明灯60が点灯したままであれば、S6〜S8のように雰囲気温度検知センサ50が節電
モードに入るべき所定温度以上または以下を検知していても、節電制御モードに切り替わ
らない。これを防止するために、第1の方式として、着座した便座4から離れたとき、着
座スイッチ33が作動(検出)するため、これによって制御部32に含まれたタイマがス
タートし、所定時間(例えば10分〜30分の間のいずれかの設定時間)内に再びトイレ
使用状態にならないときは、この所定時間経過後に、制御部32によって自動的に節電制
御モードに切り替わる。そして、再びトイレ使用によって着座したことを検出するよう着
座スイッチ33が作動(検出)したとき、上記同様に、通常通電制御モードに切り替わる
ように動作する構成とする。
【0043】
また、第2の方式として、トイレ室内に対する人の進入・退出を赤外線で検知する人感
センサ55を制御部32に接続し、この人感センサ55の検知に基づき、通常通電制御モ
ードから節電制御モードへの切り替え、および節電制御モードから通常通電制御モードへ
の切り替えを行うと共に、トイレ照明の点灯・消灯を行なう。このようにすれば、トイレ
照明を点灯・消灯する手動スイッチも不要であると共に、人感センサ55の検知に基づき
、トイレ室内からの人の退出に基づき、制御部32の動作によって、強制的に節電制御モ
ードに切り替わるようになる。そして、再びトイレ使用によって人感センサ55が人の進
入を検知したとき、上記同様に、通常通電制御モードに切り替わるように動作する。
【0044】
上記のような制御動作が行なわれる状態において、酔っ払った状態で便座4に着座した
場合等では、ややもすると便座に座っている時間が長くなる虞があり、その場合、通常通
電制御モードが長くなり、着座した人が低温やけどになるお虞がある。これを防止するた
めに、通常通電制御モードが所定時間以上(例えば、30分〜60分の間のいずれかの時
間以上)になれば、制御部32のタイマによって、便座ヒータ41の発熱を低下させるか
通電を切る。その方法は、着座スイッチ33が着座を検出したときから前記タイマが作動
し、前記所定時間(30分〜60分)経ったら便座ヒータ41の発熱を低下させるか通電
OFFとするよう、自動的に節電制御モードに切り替わる。これによって、着座時間が長
い場合の低温やけどを防止できる効果がある。そして、トイレ不使用時になれば、着座し
た便座4から離れたとき、着座スイッチ33が作動(検出)するため、制御部32によっ
て、便座ヒータ41と温水ヒータ42は節電制御モードとなる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、上記実施例に示した構成に限定されず、種々の形態の便座装置に適用できる
ものであり、本発明の技術範囲において種々の形態を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明に係る便座装置の斜視図である。
【図2】図1の便座装置の本体ケース及び操作部の内部構成を一部破断により示す平面図である。
【図3】本発明に係る便座装置の制御回路図である。
【図4】本発明に係る便座装置の夏場における省エネ制御機能図である。
【図5】本発明に係る便座装置の季節における省エネ制御機能図である。
【符号の説明】
【0047】
1・・・・温水洗浄便座
2・・・・洋式便器
3・・・・本体ケース
4・・・・便座
5・・・・便蓋
10・・・操作部
13・・・温水タンク(加温部)
17・・・メイン基板
18・・・操作基板
20・・・おしり用洗浄ノズル
21・・・ビデ用洗浄ノズル
30・・・制御回路
32・・・制御部
33・・・着座スイッチ
35・・・便座用温度センサ
41・・・便座ヒータ
42・・・温水ヒータ
50・・・雰囲気温度検知センサ
53・・・明るさ検知センサ
54・・・温水検知センサ
55・・・人感センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便座ヒータで加温する暖房便座を開閉自在に支持した便座本体部が洋式便器上に設置さ
れ、供給された上水を温水ヒータで温める加温部及びこの加温部で温められた温水を人体
の局部に向けて噴射する洗浄ノズルを前記便座本体部に備え、スイッチの操作によって前
記洗浄ノズルによる洗浄を行なう便座装置において、前記便座装置が設置されたトイレ室
内の雰囲気温度が所定温度以上か未満かまたは所定温度超過か以下かの判定を行なう温度
判定手段と、トイレ照明がONかOFFかの判定を行なう照度判定手段を備え、前記温度
判定手段により前記雰囲気温度が所定温度以上か超過のとき、前記照度判定手段によりト
イレ照明ONであれば前記便座ヒータと前記温水ヒータは設定制御モードでありトイレ照
明OFFであれば前記便座ヒータと前記温水ヒータは節電制御モードとなることを特徴と
する便座装置。
【請求項2】
便座ヒータで加温する暖房便座を開閉自在に支持した便座本体部が洋式便器上に設置さ
れ、供給された上水を温水ヒータで温める加温部及びこの加温部で温められた温水を人体
の局部に向けて噴射する洗浄ノズルを前記便座本体部に備え、スイッチの操作によって前
記洗浄ノズルによる洗浄を行なう便座装置において、前記便座装置が設置されたトイレ室
内の雰囲気温度が高温期温度と定めた所定温度以上か未満かまたは所定温度超過か以下か
の判定を行なう温度判定手段と、トイレ照明がONかOFFかの判定を行なう照度判定手
段を備え、前記温度判定手段により前記雰囲気温度が所定温度以上か超過のとき、前記照
度判定手段によりトイレ照明ONであれば、前記温水ヒータで温める温水温度を所定の第
1設定温度に制御すると共に前記便座ヒータを通電OFFモードとし、前記照度判定手段
によりトイレ照明OFFであれば前記温水温度が前記第1設定温度よりも低い第2設定温
度となるよう前記温水ヒータを節電制御すると共に前記便座ヒータを通電OFFモードと
することを特徴とする便座装置。
【請求項3】
便座ヒータで加温する暖房便座を開閉自在に支持した便座本体部が洋式便器上に設置さ
れ、供給された上水を温水ヒータで温める加温部及びこの加温部で温められた温水を人体
の局部に向けて噴射する洗浄ノズルを前記便座本体部に備え、スイッチの操作によって前
記洗浄ノズルによる洗浄を行なう便座装置において、前記便座装置が設置されたトイレ室
内の雰囲気温度が第1所定温度以上か未満かまたは第1所定温度超過か以下かの判定を行
なう第1温度判定手段と、前記雰囲気温度が前記第1所定温度より低い第2所定温度以上
か未満かまたは第2所定温度超過か以下かの判定を行なう第2温度判定手段と、トイレ照
明がONかOFFかの判定を行なう照度判定手段を備え、前記第1温度判定手段により前
記雰囲気温度が前記第1所定温度以上または超過であり、前記照度判定手段によりトイレ
照明がONのときは、前記便座ヒータをOFFモードにすると共に前記温水ヒータの通電
状態を高温期温度制御モードとし、前記照度判定手段によりトイレ照明がOFFのときは
、前記便座ヒータをOFFモードにすると共に前記温水ヒータの通電状態を前記高温期温
度制御モードよりも低い節電温度制御モードとし、前記第2温度判定手段により前記雰囲
気温度が前記第2所定温度以上または超過の状態において、前記照度判定手段によりトイ
レ照明がONのときは、前記便座ヒータと前記温水ヒータの通電状態を中温期温度制御モ
ードとし、前記照度判定手段によりトイレ照明がOFFのときは、前記便座ヒータと前記
温水ヒータの通電状態を前記中温期温度制御モードよりも低い節電温度制御モードとし、
前記第2温度判定手段により前記雰囲気温度が前記第2所定温度未満または以下の状態に
おいて、前記照度判定手段により前記トイレ照明がONのときは、前記便座ヒータと前記
温水ヒータの通電状態を低温期温度制御モードとし、前記照度判定手段により前記トイレ
照明がOFFのときは、前記便座ヒータと前記温水ヒータの通電状態を前記低温期温度制
御モードよりも低い節電制御モードとすることを特徴とすることを特徴とする便座装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−84487(P2010−84487A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−257559(P2008−257559)
【出願日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(302071092)テガ三洋工業株式会社 (244)
【Fターム(参考)】