説明

便座装置

【課題】ケース後面のスピーカからの音がトイレルーム内に伝わり易く、またスピーカ設置部に水が掛かりにくく、しかもトイレルーム内の美観も良好となる便座装置を提供する。
【解決手段】便座ボックス2のアンダーボックス部6aの後面に凹所6bが設けられている。この凹所6bは、アンダーボックス部6aの後面から前方に向って凹陥していると共に、アンダーボックス部6aの底面に向って開放している。洋風便器1は、凹所6b以外のアンダーボックス部6aの後面と、カバー7の後面7aと、サイドカバー5の後縁とがトイレルームの壁面Wに当接するようにしてトイレルームの床面F上に据え付けられている。スピーカ9からの音は、開口8から凹所6bを通ってトイレルーム内に伝わる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋風便器の後部に設置される便座装置に係り、特に後面にスピーカが設けられた便座装置に関する。
【背景技術】
【0002】
洋風便器の後部上面に便座ボックス等のケースが設置され、このケースに便座及び便蓋を起倒方向回動可能に取り付けた洋風便器設備が広く用いられている。
【0003】
特開2004−113388号公報には、このケースの後面にスピーカを設けた便座装置が記載されている。同号公報の便座装置にあっては、その0011段落の通り、ケースの後面が上斜め方向に傾斜している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−113388号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
トイレルーム内に洋風便器を設置する場合、洋風便器をなるべく後方に配置することにより、洋風便器前方のスペースを広くとることが望まれることが多い。
【0006】
そこで、洋風便器を、その後端が該便器後方のトイレルーム壁面に当接するように設置することがある。この場合、便座ボックス等のケース後面にスピーカが設置されていると、スピーカと壁面との間のスペースが小さいか又は無いため、スピーカの音が外部に伝わりにくくなる。例えば、スピーカの音がケース内にこもってしまい、音質が悪くなる。
【0007】
上記特開2004−113388号公報のように、ケース後面が上向き斜面になっている場合、この傾斜角を大きくすることにより、ケース後面と壁面との間に比較的大きな隙間が存在することになり、ケース後面のスピーカからの音がこの隙間を通ってトイレルーム室内に伝わり易くなる。
【0008】
ところが、上記特開2004−113388号公報のようにケース後面が上向き斜面であると、ケース後面の上縁部とトイレルーム壁面との間に大きな隙間が視認されることになり、美観(見栄え)が悪くなると共に、この隙間にゴミ、埃や小物などが入り込み易い。
【0009】
また、特開2004−113388号公報にあっては、ケース後面が上向き斜面となっているので、ケースに水が掛ったときにこの水が後面を伝わり落ちてスピーカに接触するおそれがある。これを防ぐためには、同号公報の図5〜7のように、スピーカに水が伝わることを防止するために、スピーカ設置部の上側に突起を設けることが必要となる。
【0010】
本発明は、このような問題点を解決し、ケース後面のスピーカからの音がトイレルーム内に伝わり易く、またスピーカ設置部に水が掛かりにくく、しかもトイレルーム内の美観も良好となる便座装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の便座装置は、洋風便器の後部に設置されるケースと、該ケースに取り付けられた便座とを備え、該ケースの後面の一部にスピーカ設置部が設けられている便座装置において、該ケースの後面のうち該スピーカ設置部よりも上位に、最も後方に位置する最後方部が設けられていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項2の便座装置は、請求項1において、前記ケースの後面の下部に、前方に向って凹陥する凹所が設けられており、該凹所に前記スピーカ設置部が設けられており、該凹所はケースの下方又は側方に向って開放していることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3の便座装置は、請求項1又は2において、該最後方部は、該ケースの後面の上縁部であることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4の便座装置は、請求項1ないし3のいずれか1項において、該ケースの後面は下向きに傾斜する斜面を有しており、前記スピーカ設置部は、この斜面又はそれよりも下方に配置されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明の便座装置を備えた便器設備は、ケース後面のスピーカ設置部の上側に最後方部が存在するので、この最後方部をトイレルームの壁面に当接又は著しく近接させるようにして設置した場合でも、ケース後面のスピーカ設置部と壁面との間に空間部が形成される。そのため、スピーカからの音が該空間部を通ってトイレルーム内に伝わり易くなり、音質の低下も防止される。
【0016】
本発明では、この最後方部がスピーカ設置部の上側に位置するので、ケースに掛った水がケース後面を伝わり落ちてきても、スピーカ設置部に掛かりにくいものとなる。ケース後面に凹部を設け、スピーカ設置部をこの凹部に設けた場合には、スピーカ設置部に水が掛かりにくくなると共に、埃も付きにくくなる。
【0017】
最後方部をケース後面の上縁部に設け、この最後方部を便器後方のトイレルーム壁面に当接又は著しく近接させることにより、ケース後面とトイレルーム壁面との間の隙間に小物やゴミ、水などが入り込むことが防止される。また、ケース後面の上縁部とトイレルーム壁面との間に隙間が全く又は殆ど生じないので、美観が良好となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態に係るトイレルーム内の斜視図である。
【図2】(a)図は実施の形態に係る便座装置の便座ボックスの斜視図、(b)図は(a)図のB−B線断面図である。
【図3】別の実施の形態に係る便座装置の便座ボックスの斜視図である。
【図4】実施の形態に係る便座装置の便座ボックスの断面図である。
【図5】実施の形態に係る便座装置の便座ボックスの断面図である。
【図6】実施の形態に係る便座装置の便座ボックスの断面図である。
【図7】実施の形態に係る便座装置の便座ボックスの分解斜視図である。
【図8】図7の便座ボックスの断面図である。
【図9】別の実施の形態に係る便座装置の便座ボックスの斜視図である。
【図10】別の実施の形態に係る便座装置を備えた洋風便器の側面図である。
【図11】さらに別の実施の形態に係る便座装置を備えた洋風便器の側面図である。
【図12】異なる実施の形態に係る便座装置の便座ボックスの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図及び第2図は第1の実施の形態を示すものであり、第1図はトイレルーム内の斜視図、第2図(a)は便座ボックスの後方からの斜視図、第2図(b)は同(a)のB−B線断面図である。なお、以下の説明において、前後左右は、便座に通常使用姿勢にて座った使用者から見た前後左右を表わす。
【0020】
陶器又は焼結合成樹脂等よりなる洋風便器1の後部上面にケースとしての便座ボックス2が設置され、この便座ボックス2の前部が該洋風便器1の鉢部に臨んでいる。この便座ボックス2の前部には、便座3及び便蓋4が上下方向回動可能に取り付けられている。
【0021】
図示は省略するが、便座ボックス2内には、便座3に着座した用便者の臀部等を洗浄水(例えば温水)で洗浄するためのノズルと、この洗浄水を加温するためのヒータ、温水タンク等の加温手段等を備えた衛生洗浄装置が設置されている。便座ボックス2の前端面には、このノズルを洋風便器1の鉢部内に突出させるための開口が設けられている。また、便座ボックス2内には、衛生洗浄装置の他に、温風乾燥装置や脱臭装置なども設置されている。これらの装置は、リモコン(図示略)のスイッチ操作に基づいて作動する。
【0022】
この実施の形態では、便座ボックス2は、ベース6と、該ベース6に被さるカバー7とを有した中空箱形状である。ベース6の後部からは下方にアンダーボックス部6aが突設されており、このアンダーボックス部6a内にスピーカ9が設置されている。なお、ベース6の該アンダーボックス部6aよりも前側部分が洋風便器1の後部上面に載置され、ボルト(図示略)によって該便座ボックス2が洋風便器1に固定されている。
【0023】
アンダーボックス部6aの左右のサイド部に、第1図に示すようにサイドカバー5がフック、ビス等によって着脱可能に装着されている。
【0024】
アンダーボックス部6aの後面に凹所6bが設けられている。この凹所6bは、アンダーボックス部6aの後面から前方に向って凹陥していると共に、アンダーボックス部6aの底面に向って開放している。凹所6bのアンダーボックス部後面からの凹陥深さは5〜20mm特に5〜10mm程度が好ましい。凹所6bの天井面部分は、便座ボックス後面に対し略垂直(例えば90°±10°程度)となっている。
【0025】
この凹所6bの奥壁面(壁面Wに対峙する縦面)の左右2箇所に、スピーカ9からの音を便座ボックス2外に導くためのスリット状開口8が設けられている。スピーカ9は、この開口8に臨むようにしてアンダーボックス部6a内に設置されている。なお、開口8には、布、メッシュなどよりなる埃除けシートが設けられている。この実施の形態では、この開口8部分がスピーカ設置部となっている。
【0026】
この実施の形態では、アンダーボックス部6aの後面(ただし、凹所6bを除く)とカバー7の後面7aとは面一の鉛直面となっている。便座ボックス2の後面の上縁部は、この面一の鉛直面部分に含まれている。
【0027】
この便座ボックス2を備えた洋風便器1は、凹所6b以外のアンダーボックス部6aの後面と、カバー7の後面7aと、サイドカバー5の後縁とがトイレルームの壁面Wに当接するか、又は壁面Wからの距離が15mm以内となるように著しく近接するようにしてトイレルームの床面F上に据え付けられている。洋風便器1は、その最後部が壁面Wよりも前方に位置している。
【0028】
第1図の通り、サイドカバー5の下端と床面Fとの間には10〜20mm程度の隙間があいている。
【0029】
スピーカ9からの音(音楽や、流水音、便器設備の作動状況又は作動方法等を示す音声など)は、開口8及び凹所6bを通ってトイレルーム内に伝わる。この凹所6bは、アンダーボックス部6aの下方に向って開放しているので、音は、凹所6bからサイドカバー5と床面Fとの間の隙間を通ってトイレルーム内に良く伝わる。この際の音質の低下も全く又は殆どない。なお、サイドカバー5の後縁の全体又は一部と壁面Wとの間に15〜30mm程度の隙間を設けてもよく、この場合には、スピーカ9からの音はこの隙間を通ってトイレルーム内に良く伝わる。
【0030】
この便器設備を備えたトイレルームにあっては、便座ボックス2の後面の上縁部を含め凹所6bよりも上側部分が壁面Wに当接又は著しく近接しているので、美観が良好であると共に、ゴミ、小物等が便座ボックス2の後面に入り込むことがない。また、スピーカ設置部が凹所6bの奥壁面に設けられているので、スピーカ設置部に水が掛かることが防止されると共に、開口8に埃が付着することも抑制される。
【0031】
[別の実施の形態]
上記第1の実施の形態では、凹所6bは後方及び下方に向ってのみ開放しているが、第3図の便座ボックス2Aの凹所6cのように、さらに左右の側方に向っても開放してもよい。この実施の形態によれば、スピーカ9からの音は、凹所6cから左右方向にも抜けるようになる。この実施の形態のその他の構成は第1の実施の形態と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
【0032】
上記実施の形態では、便座ボックス2の後面は、凹所6b、6cを除いて面一の鉛直面となっているが、第4図の便座ボックス2Bのように、カバー7の後面7bが下部ほど前方となる下向きの斜面となっていてもよい。この実施の形態では、アンダーボックス部6aの洋風便器はその全体が面一状の鉛直面となっており、後面7bの下端に連なっている。アンダーボックス部6aの後面は、カバー7の後面7bの上縁部よりも5〜20mm程度前方に位置している。
【0033】
第12図の便座ボックス2Hのように、アンダーボックス部6aの後面を、下部ほど前方となるように下向きの斜面とし、この後面の開口8に対面させてスピーカ9を設置してもよい。この斜面は、アンダーボックス部6aの後面の左端から右端まで連続していてもよく、左右方向の中央部にのみ設けられてもよい。開口8及びスピーカ9は斜面の下部に設けられることが好ましい。開口8付近においては、アンダーボックス部6aの後面と壁面Wとの間に5mm以上、例えば5〜20mm程度の隙間があくことが望ましい。第12図のその他の構成は、第2図(b)又は第3図と同一であり、同一符号は同一部分を示している。
【0034】
第5図の実施の形態では、便座ボックス2Cの後面は、上縁部7tが最も後方に突出している。この上縁部7tは、上下方向に所定幅を有した鉛直面よりなり、カバー7の左側面及び右側面にまで達している。
【0035】
この上縁部7tの下側に続く後面7cは、上縁部7tよりも5〜20mm程度前方に位置した鉛直面よりなる。アンダーボックス部6aの後面は、全体として、後面7cと面一状の鉛直面よりなる。
【0036】
第6図の実施の形態では、便座ボックス2Dのカバー7の後面7aは、全体としてごくわずかに、上部ほど前方となるように傾斜している。この傾斜角度(壁面Wとの挟角)は5°以上特に5〜10°程度が好適である。便座ボックス2Dのアンダーボックス部6aの構成は第2図(b)と同一である。この実施の形態では、カバー7の後面7aの下端と、アンダーボックス部6aの後面のうち凹部6bよりも上側部分とが最後方部となっている。この実施の形態でも、凹部6bの奥壁面にスピーカ設置部(開口8付近)が存在している。また、カバー後面7aの前傾角度も小さいので、第1の実施の形態と同様の効果が奏される。
【0037】
第6図では、ベース6はアンダーボックス部6aまで一連一体に図示されているが、複数のパーツにて構成されていてもよい。このような実施の形態の詳細構造を第7,8図に示す。第7図はこの便座ボックス2Eの後方からの分解斜視図であり、リヤアンダーカバーは分離した状態にて示されている。第8図は、便座ボックスの内部機構を省略した便座ボックススケルトン部分の縦断面図である。
【0038】
この便座ボックス2Eのカバー7の構成は第6図の便座ボックス2Dと同一であり、カバー後面7aは若干前傾している。
【0039】
第8図のように、ベースは、固定ベース6Aと昇降ベース6Bとで構成されている。固定ベース6Aは、便器に対し固定されている。昇降ベース6Bは、その後部が固定ベース6Aに重なり、前部がカバー7の前端まで延在している。
【0040】
この昇降ベース6Aは、便座ボックス2E内に設けられたラックアンドピニオン機構や油圧シリンダ機構などの昇降機構によって昇降駆動される。なお、手動にて昇降するよう構成されてもよい。カバー7は、この昇降ベース6Bに取り付けられており、便座3及び便蓋4と共に、昇降ベース6Bと一緒に昇降する。7hは便座3及び便蓋4の支持部を示す。
【0041】
固定ベース6Aの後部下面から下方にブラケット11が突設され、このブラケット11にフロントアンダーカバー12がビス、ボルト等の留付具によって取り付けられている。このフロントアンダーカバー12は、アンダーボックス部6aを前後に2分割したうちの前半側を構成している。
【0042】
このフロントアンダーカバー12に、スピーカ9の取付部13が設けられており、スピーカ9の後部が該取付部13に係合している。
【0043】
スピーカ9には、側周面から1対の取付片部9aが突設されており、該取付片部9aがフロントアンダーカバー12の取付座13aに対しビス留めされている。
【0044】
フロントアンダーカバー12と係合するリヤアンダーカバー14は、前記アンダーボックス部6aを前後に2分割したときの後半側を構成するものである。
【0045】
第6図の実施の形態と同じく、このリヤアンダーカバー14の下部に凹部6bが設けられ、この凹部6bの奥壁面にスピーカ設置部が設けられている。
【0046】
第8図に示す通り、このスピーカ設置部を構成する開口はガラリ状となっており、水や埃などが内部に浸入しにくい構造となっている。
【0047】
このリヤアンダーカバー14は、フロントアンダーカバー12に設けられたボス部12bに対しビス留めされる。
【0048】
この第7,8図の実施の形態でも、第6図の実施の形態と同様の作用効果が奏される。なお、カバー後面7aを若干、上部ほど前方となるように前傾させているので、カバー7を昇降ベース6Bと共に昇降させるときに、カバー後面7aがトイレルーム壁面と接触することが防止又は抑制され、カバー7がスムーズに昇降する。昇降ベース6Bを上昇させると、その下側の便器上面を入念に清掃することができる。
【0049】
上記各実施の形態はいずれもアンダーボックス部6aを有しているが、本発明では、便座ボックスはアンダーボックス部を備えなくてもよい。第9図はかかる実施の形態に係る便座ボックス2Fの斜視図、第10図は該便座ボックス2Fを備えた洋風便器1Fの設置状態を示す断面図である。
【0050】
この実施の形態では、便座ボックス2Fはカバー7部分のみを有しており、便座ボックス2Fの底面は全体として略水平な面一状となっている。この便座ボックス2Fの底面のほぼ全体が洋風便器1Fの後部上面に配置されている。この便座ボックス2Fの後面は、下縁を除いて面一状の鉛直面の後面7eと、この後面7eの下側に連なり、後面7eから段差状に凹陥する凹所7dとから構成されている。この凹所7dの後面7eからの凹陥深さは5〜20mm程度が好適である。凹所7dは、便座ボックス2Fの左右の側面にまで到達している。前記実施の形態と同じく、この凹所7dの左右2箇所にスピーカ用の開口8が設けられている。第10図の通り、この後面7eを壁面Wに当接させた状態にて洋風便器1Fがトイレルーム床面F上に設置されている。スピーカ9からの音は、凹所7dから便座ボックス2Fの側方へ抜ける。
【0051】
第9,10図では、便座ボックス2Fの後面7eは鉛直面となっているが、前記第6〜8図のように若干前傾していてもよい。また、第11図の便座ボックス2Gのように、後面7fが下向きの斜面となっていてもよい。図示は省略するが、この斜面よりなる後面7fの下部に開口8が設けられ、スピーカ9がこの開口8に臨むように設けられている。洋風便器1Fは、この後面7fの上縁部を壁面Wに当接させた状態にて設置されている。開口8付近においては、後面7fと壁面Wとの間に5〜20mm程度の隙間があいており、スピーカ9からの音はこの隙間を通って便座ボックス2Gの左右及び下方に抜ける。
【0052】
上記実施の形態はいずれも本発明の一例であり、本発明は図示以外の態様とされてもよい。例えば、第5図、第9,10図では、上縁部7t、後面7eが鉛直面となっているが、それぞれ下向きの斜面とされてもよく、若干前傾してもよい。
【0053】
上記実施の形態では、ケースは便座ボックスであるが、ロータンクカバーの場合にも本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0054】
1,1F 洋風便器
2,2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2H 便座ボックス
5 サイドカバー
6 ベース
6A 固定ベース
6B 昇降ベース
6a アンダーボックス部
6b,6c 凹所
7 カバー
7c,7d 凹所
8 開口
9 スピーカ
11 ブラケット
12 フロントアンダーカバー
13 スピーカ係合部
14 リヤアンダーカバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洋風便器の後部に設置されるケースと、該ケースに取り付けられた便座とを備え、該ケースの後面の一部にスピーカ設置部が設けられている便座装置において、
該ケースの後面のうち該スピーカ設置部よりも上位に、最も後方に位置する最後方部が設けられていることを特徴とする便座装置。
【請求項2】
請求項1において、前記ケースの後面の下部に、前方に向って凹陥する凹所が設けられており、
該凹所に前記スピーカ設置部が設けられており、
該凹所はケースの下方又は側方に向って開放していることを特徴とする便座装置。
【請求項3】
請求項1又は2において、該最後方部は、該ケースの後面の上縁部であることを特徴とする便座装置。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項において、該ケースの後面は下向きに傾斜する斜面を有しており、前記スピーカ設置部は、この斜面又はそれよりも下方に配置されていることを特徴とする便座装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−99294(P2011−99294A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256115(P2009−256115)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【出願人】(000000479)株式会社INAX (1,429)
【Fターム(参考)】