説明

係留装置

【課題】係留台に係留した複数の係留索の端部を、係留台を中心とした同心円上で同時に自在に移動させ、尚且つ、係留索が複数回にわたって如何に交差しても相互に捻転しないようにする。
【解決手段】係留台に設けたフックに、スイベルの片方の保持部を係合し、前記スイベルの他方の保持部に、複数の係留索を係合し、また、前記係留索に干渉部材を設け、更に、前記スイベルの片方の保持部に係合し、支持台に傘状のステージを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、係留台に複数の係留索を係合して、前記係留索の他端部を前記係留台を中心とする概ね半球状の面上において如何に自在に移動させても、前記複数の係留索同士が相互に捻転する事がない係留装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
Uコントロールと称される模型飛行機の操縦手段において、用いられる模型飛行機には、通常、推進装置が搭載される。動力源として模型エンジンといわれる内燃機関があるが、小型ながらも大きな回転力を発生する事が可能なので、回転軸にプロペラを装着して推進力に変換するものである。しかしながら、回転中に発生する排気音もまた内燃機関特有のものなので、近年では、静音化を求めて電動モーターを動力源に用いる場合もある。
【0003】
また、模型飛行機を操縦する手段としては、操縦者が把持するハンドルの上下に各1本のワイヤーを連結し、他端を模型飛行機に軸着したベルクランクの、前後の両端に連結して、更に前記ベルクランクにおいて、延長線が軸着部を通り、且つ、ワイヤーと平行に伸びる突起と、模型飛行機の昇降舵面に設けた突起をプッシュロッドで連結し、前記ハンドルの上下操作をワイヤーを介して前記ベルクランクの回動運動に変換し、更に、前記ベルクランクの回動運動を、プッシュロッドを介して、前期昇降舵の上下動に変換して模型飛行機の上昇、下降を操縦する手段をUコントロールと称される。
【0004】
連結したワイヤーを介してハンドルの動きを模型飛行機に軸着したベルクランクに伝える為には、常にワイヤーに対して緊張を与えておかなければならないので、飛行を始めた模型飛行機は操縦者を中心とした半球状の面上を移動する事となる。その特性上、操縦者は模型飛行機を観察しながら操縦し、その挙動に追随しなければならないので、必然的に、操縦者は、模型飛行機の周回に合わせて円周の中心で回転軸となり回転する事となる。中心から見ると模型飛行機は二次元的な挙動を示すことになるが、水平飛行から垂直に姿勢変化せしめ、上昇を続けても頂点付近を通過すると下降姿勢に変化し地面に衝突してしまう。その前に何らかの操作を行わなければならないので、操縦者は模型飛行機を常に観察しておく必要がある。
【0005】
可動空間は操縦者を中心とする半球状の面上に限定されているものの、比較的簡易な構成でありながら、四角宙返りや背面飛行などの曲技飛行が可能である。多彩な操縦技術を駆使した競技も成立しており、国際的な競技会も催されている。
【0006】
また、複数の操縦者による同時飛行を行う競技として、概ね同心円上を複数の模型飛行機が飛行して競い合う種目は衝突の可能性が極めて高く、操縦者は、自身が操縦する模型飛行機のみならず、相手の模型飛行機にも注意を払いながら飛行を継続しなければならないので、相当の技量が要求される。更には、模型飛行機同士の飛行中の交差は、操縦者同士にとっても緊張する瞬間である。自身が操縦する模型飛行機が、相手の模型飛行機に対して、上下どちらを通過したのかを瞬時に見極めて、自身も追随して相手操縦者に対して同様に移動しなければ操縦者同士のワイヤーは捻転してしまう。
【0007】
しかしながら、判断を誤り互いのワイヤーが捻転してしまうと、操縦者は円周の中心にいるので、全体を見回す余裕がなく冷静な判断が不可能となり、捻転を解除しようとして逆に捻転を重ねてしまう場合が多く、やがて双方の操縦ワイヤーが過度に捻転し、ワイヤー同士の摩擦が極端に増大して操縦者のハンドル操作が模型飛行機に伝達できなくなり、結果として操縦不能に陥る。最悪の場合は双方ともに墜落し、瞬時にして塵芥に帰する場面も目撃される。しかも、ひとたび捻転してしまったワイヤーも、例え解れたとしても捩れてしまうので、操縦者のハンドル操作を正確に模型飛行機に伝達する事が不可能なので、もはや再度使用される事はない。
即ち、機体は殆どの場合において修復不可能なほどに破壊してしまい、捩れたワイヤーも使用不可能となってしまうので、資源の継続的利用が標榜されて久しい現今の社会状況に鑑みても、操縦者が冷静に操縦できる事、ワイヤー同士が交差しても捻転しない事、捻転しても操縦が継続可能である事、等を実現する為の何らかの対策が必要であった。
【0008】
他方、前記Uコントロールの模型飛行機を、操縦者が円周の中心で操縦する必要のない手段を施した、ワイヤーコントロール飛行機の操縦台と称される技術も開示されている(特許文献1参照)
【0009】
以下、図7,図8により従来のワイヤーコントロール飛行機の操縦台の実施例について説明する。図7を参照すると、使用操作時、その電源伝導機構20、回転制御機構30、方向転換伝動機構40、牽引機構50及びそれら第一導線10の間の相対連動関係は次のようである。
操縦者が電源制御装置を操作した場合、その制御装置はただちに連接している第一制御線11を動かし、第一制御線11は電源であるので、制御装置は力を電源伝導機構20の一側にある枢設座220へ伝導する。この場合、その電源伝導機構20はそれと同時に方向転換伝導機構40を動かし、その方向転換伝導機構40は第三桿体44が上下に揺動しているので、第二桿体43の方向転換部材45に連接している一方は左右に於いて上へ揺動する。その第二桿体43と第一桿体42が 連接する一端はU型座体31の固定座312と枢接しており、この場合、スチールボール453に取り付けられている第二制御線51はそのためにU型座体31から離れるまたは近寄るくり返し動作が発生し、かつその第二制御線51は桿体510を引き付いており、桿体510は円形片体531を垂直方向の上下揺動動 作を行いさせ、そのためにそれら円形片体531の両端固定孔532、533に設けられているそれら2本の第一導線10は前、後の動作が発生する。
【0010】
図8を参照すると、それら円形片体531の両端から通り出すそれら2本の第一導線10は模型飛行機3の入力端の2本の導線301と連接し、その模型飛行機3の内部構造は一方はそれら導線301が提供する電源をモータの電源入力端と連接し、更にそれら導線301を利用してその模型飛行機3の尾翼303の上、下揺動の作動を制御し、それによって模型飛行機3は操縦者の意志に従って違った飛行の変化を行うことができる。模型飛行機が飛び上がると、回転制御機構30にカウンターウェイト321が取り付けられているので模型飛行機3が水平飛行をしているときでもバランスを保つことができる。(反動力の作用のためである)。また、そのU型座体31と回転ブロック32の間は枢接されている構造であり、かつそのU型座体31と金属桿12も枢接方式であるため、模型飛行機3は操縦第1に於いて360゜回転及び各種旋回動作を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】登録実用新案第3040709
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
以上に述べた従来のワイヤーコントロール飛行機の操縦台の構造は、操縦者が円周の中心で操縦する必要がなく、全体を観察しながら冷静に操縦できる可能性があるものの、操縦機構が比較的複雑であり、しかも、複数の模型飛行機を同時に飛行させる手段を有していないので、使途が限定的であり不便である。
【0013】
本発明は、従来のワイヤーコントロール飛行機の操縦台がなしえなかった課題を解決する為のもので、係留台に複数の係留索を係合して、前記係留索の他端部を前記係留台を中心とする概ね半球状の面上において如何に自在に移動させても、前記複数の係留索同士が相互に捻転しないことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、上記目的を達成する為の第1の課題解決手段として、スイベルの片方の保持部を、係留台に設けたフックに係合し、前記スイベルの他方の保持部に、複数の係留索を係合することを特徴とする。
【0015】
更に、第2の課題解決手段は、前記係留索と前記スイベルの片方の保持部の間に干渉部材を設け、支持台に傘状のステージを設ける事を特徴とする。
【0016】
上記第1の課題解決手段による作用を説明する。係留台2に設けたフック21にスイベル1の保持部11を遊動自在に係合し、更にスイベル1の他の保持部12に遊動自在に係合した複数の、係留索3乃至係留索4の他の端部に、推進装置を備えた、複数の、模型飛行機3A乃至模型飛行機4Aを其々に係合する。また、各模型飛行機はラジオコントロールで昇降舵を操作したり推力の調整を行う為の受信機とサーボ装置、アンプ等を備えているので、模型飛行機3A乃至模型飛行機4Aを操縦する各操縦者は、ラジオコントロールの送信機の操作による操縦が可能となり、円周の中心で操縦する必然性がなくなり、円周全体を観察できる位置からの操縦も可能となる。
【0017】
係留台2に複数の、係留索3乃至係留索4によって係留された、複数の、模型飛行機3A乃至模型飛行機4Aは、係留台2を中心として周回飛行が可能であるが、編隊飛行の如く寄り添って水平周回する場合は、スイベル1は周回する係留索3乃至係留索4に応動してフック21の周囲を旋回するが、フック21を設けた係留台2は、支持台5に回動自在に軸着されているので、係留台2もまた、周回する係留索3乃至係留索4に応動する事が可能である。また、軸着部に任意に回動を停止させる固定手段を装備しておけば自在に固定する事も可能である。或いは、係留台2に一切回動手段を設けない事も可能である。しかしながら、例え、係留台2が回動しなくても、周回する係留索3乃至係留索4に応動して周回するスイベル1の挙動には何等影響はない。即ち、フック21と係合しているスイベル1の保持部11は、周回に伴ってフック21の各接合部の間を首振り運動を伴い往復するが、複数の、係留索3乃至係留索4を係合した他の保持部12に対して、軸着部13を中心として1周回につき1回転する。
【0018】
また、複数の、模型飛行機3A乃至模型飛行機4Aが同時に宙返りなどを行うと、複数の、係留索3乃至係留索4を係合したスイベル1の他の保持部12が応動して、スイベル1の保持部11に対して軸着部13を中心に回転する。更に、何らかの理由により、複数の、模型飛行機3A乃至模型飛行機4Aのいずれか片方の模型飛行機が逆方向に周回して、他方の模型飛行機との衝突を避けて交差したときに、複数の、係留索3乃至係留索4を係合したスイベル1の他の保持部12は、複数の、係留索3乃至係留索4同士の交差に応動して、スイベル1の保持部11に対して軸着部13を中心に半回転する。即ち、係留台2に、係留索により係留したラジオコントロール操縦が可能な複数の模型飛行機は、同心円上で、同時に、且つ自在に飛行させて、複数回にわたる係留索の交差を行っても、係留索同士は捻転しない。
【0019】
また、第2の課題解決手段による作用は、模型飛行機3A乃至模型飛行機4Aのうちの、例えば、飛行していない模型飛行機4Aに係合した係留索4はたるんで垂下し、同様に係留索4とスイベル1の間に介在する干渉部材42も垂下するが、係留台2を支持する支持台5に設けた傘状のステージ22に支えられる。他方、スイベル1は、たとえば、飛行している模型飛行機3Aの係留索3の動きに応動して旋回する。飛行していない模型飛行機4Aに係合した係留索4とスイベル1の間に介在する干渉部材42のスイベル1との係合部は、旋回に追随はしても、干渉部材42が有する適度の弾性と反発力により、係留索4が巻き取られる事なく安全に着地状態を継続する事が可能である。
【発明の効果】
【0020】
上述の如く、本発明にかかる係留装置は、係留台を中心として同心円上を周回する複数の係留索を、係留台に設けたフックに遊動自在に係合したスイベルに遊動自在に係合しているので、従来技術では不可能であった、同心円上を周回する複数の係留索が、自在に移動して如何に交差しても捻転しないことを可能とした。即ち、複数の操縦者による操縦での、複数の模型飛行機の同時飛行も容易となるが、また、全体を観察しながらの操縦も可能となるので模型飛行機同士の衝突の回避も容易になり、更に、双方の係留索の捻転が回避されるので、模型飛行機や係留索の回収率が飛躍的に向上し、より長時間の飛行が可能となるので、資源の継続的利用も可能となる効果を有する。
【0021】
更に、支持台にステージを設け、双方の係留索に干渉部材を介在させると、係留台に係留索によって係合した複数の模型飛行機のうちの片方が着地した状態でも、他方の模型飛行機は飛行を継続する事が可能であり、尚且つ、着地している模型飛行機に係合している係留索が巻き取られる事なく、安全に地上作業を継続できる効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す係留装置の斜視図。
【図2】同係留装置の、操縦者を除く全体を示す斜視図
【図3】同係留装置の、操縦者を除く全体を示す別の斜視図
【図4】同係留装置を屋内に設置した状態を示す斜視図
【図5】同係留装置の他の実施例を示す斜視図
【図6】本発明の第2の実施形態を示す係留装置の、操縦者を除く全体を示す斜視図
【図7】従来のワイヤーコントロール飛行機の操縦台を示す斜視図
【図8】従来のワイヤーコントロール飛行機を示す分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。
【0024】
本発明にかかる係留装置の要部は図1に示すように、係留台2とスイベル1と係留索3と係留索4による構成からなる。以下、詳細を説明する。
【0025】
以下、第1の実施形態について説明すると、図1は要部を示す斜視図で、係留台2に設けたフック21に、スイベル1の保持部11を遊動自在に係合し、更に、スイベル1の他の保持部12に係留索3と係留索4を遊動自在に係合する形態を示す。スイベル1の保持部11と保持部12は回動自在に軸着されている。
尚、係留索3乃至係留索4と保持部12の係合部にスイベル31とスイベル41が介在する形態を示したが、各係留索自体の捻れを取り除く為のもので、この形態に限定するものではなく、係留索末端までにおいて介在位置は任意であり、使用は当業者においては常識である。
また、係留索3乃至係留索4をスイベル31乃至スイベル41に直接係合し、スイベル31乃至スイベル41をスイベル1に直接係合した状態を示したが、運用上の利便性を考慮して任意の係合部にカラビナ等の着脱手段を用いるのは当業者においては常識である。
【0026】
更に、係留台2を、ベース51に立設した支柱52と、それを補強する複数のリブ53で構成した支持台5の上部に設けた状態を示すが、係留台2が各係留索の張力により、回動しても、移動しない手段を準備する事が可能であれば、この形態に限定するものではなく、例えば、地面または床面に軸支手段を設け、前記軸支手段に係留台2を軸着して、係留索の周回を阻害する事由がなければ、なんら問題はない。また、軸着部に任意に回動を停止させる固定手段を装備しておけば自在に固定する事も可能である。或いは、係留台2に一切回動手段を設けない事も可能である。しかしながら、例え、係留台2が回動しなくても、周回する係留索3乃至係留索4に応動して周回するスイベル1の挙動には何等影響はない。
【0027】
図2は、操縦者を除く全体を示す斜視図で、回動しない状態の係留台2を中心として複数の模型飛行機が同方向に周回している状態を示すが、詳細部は図1を参照する。スイベル1の保持部11は、フック21の係留台2との接合部附近にあるが、複数の、係留索3乃至係留索4の周回が進んで係留台2に対して4分の1周回すると、スイベル1も4分の1周回して保持部11はフック21の湾曲部に移動し、更に、4分の1周回すると保持部11はフック21と係留台2との他の接合部に移動する。と同時にフック21に対して保持部12は半回転する。即ち、スイベル1の保持部11は係留台2を周回して首振り運動を伴いながらも、回転はしないが、保持部11は保持部12に対して1周回に付き1回転する。
【0028】
図3は、操縦者を除く全体を示す別の斜視図で、係留台を中心として複数の模型飛行機が逆方向に周回して、交差する直前の状態を示すが、詳細部は図1を参照する。スイベル1の保持部11は、フック21の任意の位置にあり殆ど移動することはないが、保持部12は係留索3と係留索4が接近するに従い回転を始め、すれ違いが完了すると約半回転する。即ち、係留索3乃至係留索4の可動範囲内において、如何なる位置でも、いかに度重なる交差を行っても、係留索3乃至係留索4は互いに捻転する事がない。
【0029】
図4は、他の実施例で、建屋内において係留台2に設けたフック21を下に向けて天井に設けた状態を示す。
【0030】
図5は、更に、他の実施例で、係留索3にペット3Bを係留し、係留索4にペット4Bを係留した状態を示す。双方共に地上にあって、如何に交差しようとも係留索同士が捻転する事はない。
【0031】
以上、第1の実施形態によると、本発明にかかる係留装置は、屋内乃至屋外の設置場所を限定するものではなく自在に設置が可能で、更に、係留する複数の係留索は係留対象を模型飛行機に限定するものではなく、例えば、ペット等を係留する場合でも、如何に自在に移動しても、また、如何に係留索同士が度重なる交差を行うような動作をしても捻転する事はない。尚、他の産業においても本発明にかかる係留装置を活用できることは当然である。
【0032】
以下、第2の実施形態について説明すると、図6は操縦者を除く全体を示す斜視図で、係留索4が張力を失った状態を説明する。係留台2を支持する支持台5に傘状のステージ22を設け、係留索3乃至係留索4とスイベル1の保持部12の係合部に、干渉部材32乃至干渉部材42が介在した形態を示す。
【0033】
ステージ22は、係留索3乃至係留索4のいずれか、もしくは両方が張力を失った場合に垂下する干渉部材32乃至干渉部材42を支える為のもので、極端に剛性を保つ必要はなく、垂下した干渉部材32乃至干渉部材42を支持可能な強度があれば充分であるが、運用中の干渉部材による衝突や擦過に耐えるものでなければならない。
【0034】
係留索3が周回を続けても張力を失った係留索4の干渉部材42は、ステージ22によって支持されつつスイベル1の動きに追随して応動はするものの、巻き取られることを阻害する為に極めて有効である。
【0035】
また、図6において干渉部材32乃至干渉部材42を竿状のもので表現したが、これに限定するものではなく、係留索の周回を阻害しない程度に軽量のものであれば何等問題はない。更には、係留索による張力と他の部材との衝突時に加わる曲げモーメントに抗するだけの適度の柔軟性と剛性を備えた物が好ましい。尚、周回を続ける係留索3は1周回につき1回転捻れるが、スイベル31の軸着部が回転して捻れを開放するので何等問題はない。尚、係留索3乃至係留索4にスイベル31乃至スイベル41を連結するのは、当業者においては常識である。
【0036】
以上、第2の実施形態によると、第1の実施形態に加えて、支持台5に設けたステージ22と、係留索3乃至係留索4と、スイベル1の保持部12の係合部に介在させた干渉部材32乃至干渉部材42により、複数の係留索のうちの片方が空中にあって周回し、他方が着地した状況であっても、双方は何等問題なく継続する事が可能である。更に、着地している係留索に係合した模型飛行機が再度離陸して周回を再開しても、何等支障は生じない。
【0037】
以上、前記各実施形態によれば、本発明に係る係留装置は、係留台のフックと、係留対象物の動きに応じて回動するスイベルにより、複数の対象を係留することが可能でありながら、尚且つ係留索が如何に交差しても捻転しないので、係留対象物の保護と、係留索そのものの保護に貢献して、資源の継続的利用を可能とする優れた効果を得られる。
【符号の説明】
【0038】
1 スイベル
11 保持部
12 保持部
13 軸着部
2 係留台
21 フック
22 ステージ
3 係留索
31 スイベル
32 干渉部材
3A 模型飛行機
3B ペット
4 係留索
41 スイベル
42 干渉部材
4A 模型飛行機
4B ペット
5 支持台
51 ベース
52 支柱
53 リブ





































【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイベルの片方の保持部を、係留台に設けたフックに係合し、前記スイベルの他方の保持部に、複数の係留索を係合することを特徴とする係留装置。
【請求項2】
前記係留索と前記スイベルの片方の保持部の間に干渉部材を設け、支持台に傘状のステージを設ける事を特徴とする請求項1に記載の係留装置。


































【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−55550(P2012−55550A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−202998(P2010−202998)
【出願日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(391043859)
【Fターム(参考)】