説明

保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤

【課題】 皮膚外用剤や経口用剤などに幅広く応用が可能な保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤を提供する。
【解決手段】 スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする、保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚の老化は、大別して、自然老化、光老化により惹き起こされると考えられているが、老化皮膚の外観変化としては、例えば、シワ、色素沈着・色調変化、皮膚の弾性低下、皮膚表面形態の乱れなどが挙げられる。これら老化症状の要因としては、例えばシワやタルミは、加齢等による真皮線維芽細胞の機能低下や、それに伴うコラーゲンやエラスチン等の真皮マトリックスの減少や変性、さらには紫外線等の外来ストレスによる酸化障害などが重要な要因となっている。また、皮膚の色黒は一部不明な点もあるがホルモンの異常や日光の紫外線の刺激によるメラニン色素の産生が原因であり、その中でも、シミやソバカスはメラニン色素が異常沈着することが、その要因であると考えられている。
【0003】
このような悩みを解決するために、様々な方法が従来から検討されている。例えば、細胞賦活剤としては、ポンカンのエッセンス(特許文献1参照)等、抗酸化剤としては、キク科ヘテロテカ属植物抽出物(特許文献2参照)等、さらにメラニン産生抑制剤としては、ショウガ属植物の抽出物(特許文献3参照)等が知られている。
【0004】
また、近年、過剰な食物の摂取、運動不足、ストレスなどが原因で生じる肥満や高脂血症を始めとする様々な疾患は、社会的に大きな問題となっており、このような肥満や疾患を予防・改善するために様々な方法が従来から検討されている。例えば、食事制限や運動、食物繊維の摂取、脂肪分解促進剤などが利用されている。しかし、これらは主に既に体内に蓄積された脂肪を減少させる方法であり、根本的な改善としては不十分であると考えられた。肥満や疾患の根本的な改善を目的として、体内での脂肪の蓄積を抑制するための方法も提案されるようになってきた。
【0005】
このような生体内における脂肪の蓄積を抑制する脂肪蓄積抑制作用を有するものとして、哺乳動物の乳由来のリン脂質(特許文献4参照),褐藻の酵素分解物(特許文献5参照)がこれまでに報告されている。
【0006】
スギ科アケボノスギ属植物の用途としては、これまでに報告されているものとしては、例えば消臭剤(特許文献6参照)、ロイシン脱水素酵素剤(特許文献7参照)、脂肪分解促進剤(特許文献8参照)などが挙げられる。しかし、その他用途については現在のところほとんど認められていない。
【0007】
【特許文献1】特開2001−131045号公報
【特許文献2】特開平11−180886号公報
【特許文献3】特開2000−159626号公報
【特許文献4】特開2001−275614号公報
【特許文献5】特開平7−278005号公報
【特許文献6】特開昭64−16713号公報
【特許文献7】特開2002−87973号公報
【特許文献8】特表2004−504267号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
天然由来成分は、様々な薬理作用や美容効果を有することが知られ、これまでにも数多くの植物や菌類などが皮膚外用剤や飲食品などの分野に幅広く応用されている。しかし、天然由来成分の中には未だその効果が知られていないものも数多く存在し、優れた保湿作用、細胞賦活作用、抗酸化作用、美白作用などを有する有効成分の開発が期待されていた。本発明は、このような有効成分を見出すためになされたものであり、皮膚外用剤や経口用剤に幅広く応用が可能な保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、皮膚外用剤や経口用剤などに幅広く応用が可能な保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤を見出すために、天然由来の種々の物質について鋭意研究を行った。その結果、スギ科アケボノスギ属植物の抽出物に優れた保湿作用、細胞賦活作用、抗酸化作用、プロテアーゼ活性促進作用、抗老化作用、美白作用、抗炎症作用、中性脂肪蓄積抑制作用を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、優れた効果を有する保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に用いられる植物は、スギ科アケボノスギ属に属する落葉性高木であり、長江中流域に自生する。かかるスギ科アケボノズギ属の植物としては、メタセコイア(Metasequoia glyptostroboides)、別名アケボノスギが挙げられる。
【0012】
スギ科アケボノスギ属植物は、乾燥粉砕したものをそのまま使用することができるが、溶媒等を用いて抽出した抽出物を用いることもできる。抽出の際は、生のまま用いてもよいが、抽出効率を考えると、細切、乾燥、粉砕等の処理を行った後に抽出を行うことが望ましい。抽出は、抽出溶媒に浸漬する方法や超臨界流体等を用いた抽出方法など一般的な方法で行うことができる。抽出温度としては、5℃程度から抽出溶媒の沸点以下の温度とするのが好ましい。抽出時間は抽出溶媒の種類や抽出温度によっても異なるが、1時間〜14日間程度とするのが好ましい。
【0013】
抽出溶媒としては、例えば、水の他、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アルコール、1、3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、エチルエーテル、プロピルエーテル等のエーテル類、酢酸ブチル、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、エチルメチルケトン等のケトン類などの溶媒を用いることができ、これらより1種又は2種以上を選択して用いる。また、生理食塩水、リン酸緩衝液、リン酸緩衝生理食塩水等を用いてもよい。さらに、水や二酸化炭素、エチレン、プロピレン、エタノール、メタノール、アンモニアなどの1種又は2種以上の超臨界流体や亜臨界流体を用いてもよい。また、オートクレーブなどを用いて、加圧下で抽出することも可能である。
【0014】
得られた抽出物は、そのままでも用いることができるが、濃縮、乾固したものを水や溶媒に再度溶解したり、あるいはこれらの生理作用を損なわない範囲で脱色、脱臭、脱塩等の精製処理を行ったり、カラムクロマトグラフィーによる分画処理を行った後に用いてもよい。また、保存のため、精製処理の後凍結乾燥し、使用時に溶媒に溶解して用いることもできる。
【0015】
スギ科アケボノスギ属植物を用いる時、その使用部位は特に限定されるものではなく、全体または花、葉、茎、枝、根、種子、樹皮、樹液、果皮、果実などいずれの部位を用いても構わない。利用性、有効性の点からは枝、茎、葉を用いるのがより好ましい。
【0016】
スギ科アケボノスギ属植物は、優れた保湿作用、細胞賦活作用、抗酸化作用、プロテアーゼ活性促進作用、抗老化作用、美白作用、抗炎症作用、中性脂肪蓄積抑制作用を有し、保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤、痩身剤として利用することができる。また、スギ科アケボノスギ属植物の抽出物を有効成分とする保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤、痩身剤は、皮膚に外用するだけではなく、毛髪に利用することや経口摂取も可能であり、医薬品、医薬部外品、化粧品あるいは食品などに応用することが可能である。
【0017】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする保湿剤は、皮膚や毛髪に対して優れた保湿作用を発揮し、特に皮膚に対する保湿効果が高い。
【0018】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする抗老化剤は、種々の細胞に対して優れた細胞賦活作用を発揮するが、特に真皮繊維芽細胞に対して優れた効果を発揮し、真皮繊維芽細胞賦活剤として有用である。
【0019】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする抗老化剤は、優れた抗酸化作用を発揮し、抗酸化剤として有用である。
【0020】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とするプロテアーゼ活性促進剤は、優れたプロテアーゼ活性作用を発揮し、プロテアーゼ活性促進剤として有用である。表皮ターンオーバーを正常化することにより、表皮バリア機能改善、水分保持能の向上、抗老化などの効果が期待できる。また、プロテアーゼの活性化により落屑を促し、不全角化の角質層を積極的に取り除くことで皮膚の新陳代謝が促進されケミカルピーリング的効果も期待できる。
【0021】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする美白剤は、優れた美白作用を発揮するが、特にメラニン産生促進作用に対して優れた効果を発揮し、美白剤として有用である。
【0022】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする抗炎症剤は、優れた抗炎症作用を発揮し、抗炎症剤として有用である。
【0023】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする中性脂肪蓄積抑制剤は、優れた中性脂肪蓄積抑制作用を発揮し、中性脂肪蓄積抑制剤、痩身剤として有用である。中性脂肪の過剰な蓄積が原因として起こる疾患としては、高脂血症、動脈硬化、脂肪肝などが知られており、スギ科アケボノスギ属植物の抽出物を有効成分とする中性脂肪蓄積抑制剤は、肥満の予防・改善だけでなく、このような疾患の予防・改善にも効果を期待することができる。
【0024】
また、スギ科アケボノスギ属植物を皮膚外用剤に配合することにより、シワ、タルミ、肌のハリ、シミ、クスミ、乾燥、小じわ等の皮膚症状の防止・改善や、腹部、太腿、顔などの部分的な肥満防止・改善に優れた効果を発揮する皮膚外用剤を得ることができ、保湿用皮膚外用剤、老化防止改善用皮膚外用剤、美白用皮膚外用剤、あるいは痩身用皮膚外用剤としても用いることができる。さらに、スギ科アケボノスギ属植物は、美容、健康維持、又は栄養補給を目的とする医薬品、医薬部外品、食品などの経口用剤に用いることもできる。
【0025】
スギ科アケボノスギ属植物を皮膚外用剤や経口用剤に配合する際の配合量は、皮膚外用剤や経口用剤の種類や使用目的等によって調整することができるが、効果や安定性などの点から、全量に対して、0.0001〜50.0質量%が好ましく、より好ましくは0.001〜25.0質量%である。
【0026】
スギ科アケボノスギ属植物の抽出物を皮膚外用剤に配合する場合その剤型は任意であり、例えば、ローションなどの可溶化系、クリームや乳液などの乳化系,カラミンローション等の分散系として提供することができる。さらに、噴射剤と共に充填したエアゾール,軟膏剤,粉末,顆粒などの種々の剤型で提供することもできる。
【0027】
スギ科アケボノスギ属植物の抽出物を配合する皮膚外用剤には、必要に応じて、通常医薬品,医薬部外品,皮膚化粧料,毛髪用化粧料及び洗浄料などに配合される、油性成分,保湿剤,粉体,色素,乳化剤,可溶化剤,洗浄剤,紫外線吸収剤,増粘剤,薬剤,香料,樹脂,防菌防黴剤,アルコール類等の他の成分を適宜配合することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲において、他の保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤との併用も可能である。
【0028】
スギ科アケボノスギ属植物の抽出物を経口用剤に配合する場合その形態は特に限定されないが、液剤等の液状の形態や、顆粒剤、錠剤、カプセル剤、飴剤等の固形剤、あるいはゼリー、グミ、ガムなどの様々な形態に加工し使用することができ、医薬品、医薬部外品、栄養補助食品、健康食品等として用いることができる。その際、他の添加剤、例えば、賦形剤、結合剤、増量剤、崩壊剤、界面活性剤、滑沢剤、分散剤、緩衝剤、防腐剤、コーティング剤、保存剤、矯味剤、香料、着色剤、可塑剤などを添加することができる。また、本発明の効果を損なわない範囲において、他の保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤との併用も可能である。
【実施例】
【0029】
以下に、スギ科アケボノスギ属植物の抽出物の製造例、各作用を評価するための試験、皮膚外用剤や経口用剤の処方例、使用試験についてさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら限定されるものではない。
【0030】
[製造例1]
スギ科アケボノスギ属植物の葉の乾燥粉砕物100gを、2.0kgの50容量%エタノール水溶液に分散させ、攪拌しながら室温にて2時間抽出した。抽出上清を濾別したのち、減圧濃縮後、凍結乾燥を行い、抽出物1を得た。
【0031】
[製造例2]
スギ科アケボノスギ属植物の葉の乾燥粉砕物100gを、2.0kgの精製水に分散させ、オートクレーブを用い120℃で20分間加熱抽出した。抽出上清を濾別したのち、凍結乾燥を行い、抽出物2を得た。
【0032】
[製造例3]
スギ科アケボノスギ属植物の枝葉の乾燥粉砕物100gを、2.0kgの50容量%エタノール水溶液に分散させ、攪拌しながら室温にて2時間抽出した。抽出上清を濾別したのち、減圧濃縮後、凍結乾燥を行い、抽出物3を得た。
【0033】
[製造例4]スギ科アケボノスギ属植物の枝葉の乾燥粉砕物100gを、2.0kgの精製水に分散させ、オートクレーブを用い120℃で20分間加熱抽出した。抽出上清を濾別したのち、凍結乾燥を行い、抽出物4を得た。
【0034】
上記製造例を用いて、スギ科アケボノスギ属植物の有効性評価を行った。
【0035】
[真皮繊維芽細胞賦活作用]
正常ヒト真皮繊維芽細胞を1ウェル当り2.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地にはダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)に1質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したものを用いた。24時間後、1%重量FBS添加DMEM培地に抽出物2を添加し、各濃度に調整したサンプル培養液に交換しさらに48時間培養した。次に、MTT試薬を400μg/mLとなるように培地にて調整し、上清を除いた細胞に添加して約2時間培養した。最後に2−プロパノールにて生じたフォルマザンを抽出し、マイクロプレートリーダーにて550nm、650nmの吸光度を測定し、両測定値の差を用いて細胞賦活作用を評価した。評価では、サンプル培養液の他にネガティブコントロールとして1%FBS添加DMEM培地を、ポジティブコントロールとして5質量%FBS添加DMEM培地を用いた。
評価結果を、試料無添加のブランクにおける細胞賦活作用を100とした相対値にて表1に示した。
なお、表中の*および**は、t検定における有意確定P値に対し、有意確率5%未満(P<0.05)を*、有意確率1%未満(P<0.01)を**で表したものである。以降、表中*および**についても同様とする。
【0036】
【表1】

【0037】
表1から明らかなように、スギ科アケボノスギ属植物を添加した培地では、有意な真皮繊維芽細胞賦活作用が認められた。このことから、スギ科アケボノスギ属植物は、優れた細胞賦活作用を有することが明らかとなった。
【0038】
[メラニン産生抑制作用]
評価は、以下の手順で行った。B16マウスメラノーマ細胞(B16F0細胞)を90mmディッシュ1ディッシュ当り1.8×10個となるように播種し、5質量%のウシ胎児血清(FBS)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)を用いて培養した。24時間後に5質量%FBS添加DMEM培地に抽出物2を添加して各濃度に調整した試料添加培地に交換した。さらに5日間培養し、培養終了後にトリプシンにより細胞を剥離して回収した。回収した細胞を遠心し、細胞沈殿物を得た。得られた沈殿物は表2に示した判定基準によりその黒化状況を目視で判定した。評価では、抽出物2を添加せず5質量%FBS添加DMEM培地のみで培養し、それをネガティブコントロールとし、抽出物2のかわりに50mM乳酸ナトリウムを添加して培養し、それをポジティブコントロールとした。また同時に、沈殿物に組織溶解剤(商品名Soluen−350)を添加して煮沸し、室温に戻して分光光度計(日立社製分光光度計U−3010)により500nmの吸光度を測定した。評価結果を表3に示した。
【0039】
【表2】

【0040】
【表3】

【0041】
表3から明らかなように、スギ科アケボノスギ属植物は色素細胞内のメラニン産生を著しく抑制することが認められた。このことから、スギ科アケボノスギ属植物が優れたメラニン産生抑制作用を有することが明らかとなった。
【0042】
[抗酸化作用、DPPHラジカル消去作用]
抽出物1を50質量%エタノールを用いて各濃度に調整し、96ウェルマイクロプレートに100μLずつ添加した。さらに0.2mMの1,1−ジフェニル−2−ピクリルヒドラジル(DPPH)エタノール溶液を100μLずつ添加し、充分に混合後室温、暗所にて10分間静置した。最後にDPPHラジカルに由来する516nmの吸光度を測定した。試料無添加のブランクの吸光度を(A)、試料を添加したときの吸光度を(B)としたとき、次式によりラジカル消去率を算出した。評価結果を表4に示した。
ラジカル消去率(%)={1−(B)/(A)}×100
評価結果を表4に示した。
【0043】
【表4】

【0044】
表4に示した通り、スギ科アケボノスギ属植物は、非常に高いDPPHラジカル消去作用を発揮し、優れた抗酸化作用を有することが明らかとなった。
【0045】
[抗酸化作用、SOD様活性作用] スーパーオキサイドアニオン消去能評価
0.25mM WST−1及び1mMハイポキサンチンを含有するHANK’S(+)溶液75μLに、抽出物2をHANK’S(+)溶液にて各濃度に調整したサンプル溶液25μLを添加する。さらに、キサンチンオキシダーゼ25μL(0.0075ユニット)を添加し、37℃で15分間反応させた後、450nmの吸光度を測定した。サンプル溶液に替えてHANK’S(+)溶液のみを添加した場合の吸光度を(A)、サンプル溶液を添加した場合の吸光度を(B)としたとき、スーパーオキサイドアニオン消去率は次式によって求めた。
消去率(%)={1−(B)/(A)}×100
評価結果を表5に示した。
【0046】
【表5】

【0047】
表5に示した通り、スギ科アケボノスギ属植物は、高いスーパーオキサイドアニオン消去作用を発揮し、優れた抗酸化作用を有することが明らかとなった。
【0048】
[中性脂肪蓄積抑制作用]
皮下脂肪由来正常ヒト前駆脂肪細胞Cryo HPRAD−SQ(三光純薬株式会社)を1ウェル当り1.0×10個となるように96ウェルマイクロプレートに播種した。播種培地にはPGM培地(10%FBS、2mM L−glutamine、100units/mL Penicilline、100μg/mL Streptomycine含有)を用いた。細胞がコンフルエントになる直前に抽出物1を添加したPGM−分化用培地(10μg/mL インスリン、1μM dexamethasone、200μM indomethacin、500μM Isobutyl−methylxanthine含有)に交換し、脂肪細胞への分化誘導を行った。分化誘導開始後、コントロール群が成熟して細胞内に多数の脂肪滴が蓄積されるまで、10〜14日間培養した。細胞を回収後、10%中性緩衝ホルムアルデヒド液を用いて細胞を固定した。PBS(−)にて洗浄の後、0.5w/v% オイルレッドO溶液を添加し、37℃で2時間培養した。PBS(−)にて洗浄の後、メタノールを添加し、色素を抽出した。抽出後、マイクロプレートリーダーにて550nm、650nmの吸光度をそれぞれ測定し、両測定値の差を用いて中性脂肪蓄積抑制作用の評価を行った。
評価結果を、試料無添加のブランクにおける中性脂肪蓄積量を100とした相対値にて表6に示した。
【0049】
【表6】

【0050】
表6より明らかなように、スギ科アケボノスギ属植物を添加した培地では、有意な中性脂肪蓄積抑制作用が認められた。このことより、スギ科アケボノスギ属植物が優れた中性脂肪蓄積抑制作用を有することが明らかとなった。
【0051】
[抗炎症作用]
終濃度20ng/mLとなるよう調整したPhospholipaseA2(PLA2)と、任意の濃度に調整した試料(抽出物1)、終濃度3.3mMとなるように調整したDTNB(5,5−dithio−bis−(2−nitrobenzoic acid))を混合し、室温で10分間静置した。さらに基質として1.66mMのDiheptanoyl Thio−PCを添加し、室温で45分間反応させ、414nmの吸光度を測定した。また、PLA2溶液にかえてバッフアーのみを添加した場合の吸光度を測り、両測定値の差を求めた。コントロールの値を(A)、試料添加時の値を(B)とした時、PLA2酵素阻害作用は次式によって求められる。
消去率(%)={1−(B)/(A)}×100
評価結果を表7に示した。
【0052】
【表7】

【0053】
炎症、アレルギー等に関与する生体内物質としてプロスタグランジン、ロイコトリエン等が知られているが、これら物質は、活性化されたホスホリパーゼA2の作用により細胞膜中のリン脂質からアラキドン酸が遊離され、これを出発物質とする生合成により生成するとされている。
表7からも明らかなように、スギ科アケボノスギ属植物の抽出物存在下において、有意なPLA2酵素阻害作用が認められた。このことより、スギ科アケボノスギ属植物が優れた抗炎症作用を有することが明らかとなった。
【0054】
[プロテアーゼ活性促進作用]
任意の濃度に調整した試料(抽出物1)に83μg/mLの濃度となるようにトリプシノーゲン(トリプシンの不活性型前駆体)を添加し、0.25%の濃度となるようにフルオレセイン修飾カゼイン(トリプシンの基質)を添加し、24時間37℃で培養した。3.3%の濃度となるようにトリクロロ酢酸を加えて20分間37℃で培養し、未反応のフルオレセイン修飾カゼインを沈殿させた。上清について励起波長485nm、発光波長538nmにて蛍光測定を行った。フルオレセイン修飾カゼインは活性化されたトリプシンにより分解され蛍光を生じるため、蛍光測定によりプロテアーゼ活性化促進能の定量を行った。
評価結果を試料無添加のコントロールにおけるプロテアーゼ活性化促進能を100とした相対値にて表8に示した。
【0055】
【表8】

【0056】
表8から明らかなように、スギ科アケボノスギ属植物の抽出物を添加した場合に、高いプロテアーゼ活性促進作用を示すことが認められた。このことから、スギ科アケボノスギ属植物が優れたプロテアーゼ活性促進作用を発揮することが明らかとなった。
【0057】
本発明を実施した処方例を示す。
【0058】
[処方例1]乳液
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)メチルフェニルポリシロキサン 4.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)モノステアリン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 1.0
(7)グリセリン 4.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)カルボキシビニルポリマー 0.15
(10)精製水 53.85
(11)アルギニン(1質量%水溶液) 20.0
(12)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物1 5.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、冷却を開始し、(11)と(12)を順次加え、均一に混合する。
【0059】
[処方例2]化粧水
(1)エタノール 15.0(質量%)
(2)ポリオキシエチレン(40E.O.)硬化ヒマシ油 0.3
(3)香料 0.1
(4)精製水 78.38
(5)クエン酸 0.02
(6)クエン酸ナトリウム 0.1
(7)グリセリン 1.0
(8)ヒドロキシエチルセルロース 0.1
(9)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物2 5.0
製法:(1)に(2)及び(3)を溶解する。溶解後、(4)〜(8)を順次添加した後、十分に攪拌し、(9)を加え、均一に混合する。
【0060】
[処方例3]クリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)ステアリン酸 2.0
(3)水素添加パーム核油 0.5
(4)水素添加大豆リン脂質 0.1
(5)セタノール 3.6
(6)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(7)グリセリン 10.0
(8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(9)アルギニン(20質量%水溶液) 15.0
(10)精製水 40.7
(11)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 15.0
(12)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物3 1.0
製法:(1)〜(6)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(7)〜(10)の水相成分を80℃にて加熱溶解する。これに前記油相成分を攪拌しながら加え、ホモジナイザーにより均一に乳化する。乳化終了後、(11)を加え、冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
【0061】
[処方例4]美容液
(1)精製水 27.45(質量%)
(2)グリセリン 10.0
(3)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(4)カルボキシビニルポリマー(1質量%水溶液) 17.5
(5)アルギン酸ナトリウム(1質量%水溶液) 15.0
(6)モノラウリン酸ポリグリセリル 1.0
(7)マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル 3.0
(8)N-ラウロイル-L-グルタミン酸
ジ(フィトステリル−2−オクチルドデシル) 2.0
(9)硬化パーム油 2.0
(10)スクワラン(オリーブ由来) 1.0
(11)ベヘニルアルコール 0.75
(12)ミツロウ 1.0
(13)ホホバ油 1.0
(14)1、3−ブチレングリコール 10.0
(15)L−アルギニン(10質量%水溶液) 2.0
(16)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物4 5.0
製法:(1)〜(6)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(14)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。次いで、上記水相成分に油相成分を添加して予備乳化を行った後、ホモミキサーにて均一に乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、50℃にて(15)を加える。さらに40℃まで冷却し、(16)を加え、均一に混合する。
【0062】
[処方例5]水性ジェル
(1)カルボキシビニルポリマー 0.5(質量%)
(2)精製水 86.7
(3)水酸化ナトリウム(10質量%水溶液) 0.5
(4)エタノール 10.0
(5)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(6)香料 0.1
(7)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物2 2.0
(8)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 0.1
製法:(1)を(2)に加え、均一に攪拌した後、(3)を加える。均一に攪拌した後、(4)に予め溶解した(5)を加える。均一に攪拌した後、予め混合しておいた(6)〜(8)を加え、均一に攪拌混合する。
【0063】
[処方例6]クレンジング料
(1)スクワラン 81.0(質量%)
(2)イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 15.0
(3)精製水 3.0
(4)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物1 1.0
製法:(1)と(2)を均一に溶解する。これに、(3)と(4)を順次加え、均一に混合する。
【0064】
[処方例7]洗顔フォーム
(1)ステアリン酸 16.0(質量%)
(2)ミリスチン酸 16.0
(3)親油型モノステアリン酸グリセリン 2.0
(4)グリセリン 20.0
(5)水酸化ナトリウム 7.5
(6)ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 1.0
(7)精製水 36.5
(8)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物4 1.0
製法:(1)〜(4)の油相成分を80℃にて加熱溶解する。一方(5)〜(7)の水相成分を80℃にて加熱溶解し、油相成分と均一に混合撹拌する。冷却を開始し、40℃にて(8)を加え、均一に混合する。
【0065】
[処方例8]メイクアップベースクリーム
(1)スクワラン 10.0(質量%)
(2)セタノール 2.0
(3)グリセリントリ−2−エチルヘキサン酸エステル 2.5
(4)親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(5)プロピレングリコール 11.0
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.3
(7)精製水 69.4
(8)酸化チタン 1.0
(9)ベンガラ 0.1
(10)黄酸化鉄 0.4
(11)香料 0.1
(12)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物3 1.2
製法:(1)〜(4)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(5)〜(7)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(8)〜(10)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散させる。この水相成分に前記油相成分を加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(11)と(12)の成分を加え、均一に混合する。
【0066】
[処方例9]乳液状ファンデーション
(1)メチルポリシロキサン 2.0(質量%)
(2)スクワラン 5.0
(3)ミリスチン酸オクチルドデシル 5.0
(4)セタノール 1.0
(5)ポリオキシエチレン(20E.O.)
ソルビタンモノステアリン酸エステル 1.3
(6)モノステアリン酸ソルビタン 0.7
(7)1、3−ブチレングリコール 8.0
(8)キサンタンガム 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)精製水 57.4
(11)酸化チタン 9.0
(12)タルク 7.4
(13)ベンガラ 0.5
(14)黄酸化鉄 1.1
(15)黒酸化鉄 0.1
(16)香料 0.1
(17)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物1 1.2
製法:(1)〜(6)の油相成分を混合し、75℃にて加熱溶解する。一方、(7)〜(10)の水相成分を混合し、75℃にて加熱溶解し、これに(11)〜(15)の顔料を加え、ホモミキサーにて均一に分散する。油相成分を加え、乳化を行う。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(16)と(17)の成分を順次加え、均一に混合する。
【0067】
[処方例10]油中水型エモリエントクリーム
(1)流動パラフィン 30.0(質量%)
(2)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジグリセリンオレイン酸エステル 5.0
(5)塩化ナトリウム 1.3
(6)塩化カリウム 0.1
(7)プロピレングリコール 3.0
(8)1、3−ブチレングリコール 5.0
(9)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(10)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物1 1.0
(11)精製水 47.4
(12)香料 0.1
製法:(5)と(6)を(11)の一部に溶解して50℃とし、50℃に加熱した(4)に撹拌しながら徐々に加える。これを混合した後、70℃にて加熱溶解した(1)〜(3)に均一に分散する。これに(7)〜(10)を(11)の残部に70℃にて加熱溶解したものを撹拌しながら加え、ホモミキサーにて乳化する。乳化終了後に冷却を開始し、40℃にて(12)を加え、均一に混合する。
【0068】
[処方例11]パック
(1)精製水 58.9(質量%)
(2)ポリビニルアルコール 12.0
(3)エタノール 17.0
(4)グリセリン 5.0
(5)ポリエチレングリコール(平均分子量1000) 2.0
(6)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物2 5.0
(7)香料 0.1
製法:(2)と(3)を混合し、80℃に加温した後、80℃に加温した(1)に溶解する。均一に溶解した後、(4)と(5)を加え、攪拌しながら冷却を開始する。40℃まで冷却し、(6)と(7)を加え、均一に混合する。
【0069】
[処方例12]入浴剤
(1)香料 0.3(質量%)
(2)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物4 1.0
(3)炭酸水素ナトリウム 50.0
(4)硫酸ナトリウム 48.7
製法:(1)〜(4)を均一に混合する。
【0070】
[処方例15]内服液
(1)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物2 8.0(質量%)
(2)エリスリトール 1.0
(3)クエン酸 0.1
(4)ステビア 0.01
(5)精製水 90.89
製法:(1)〜(5)を均一に混合する。
【0071】
[処方例16]顆粒剤
(1)スギ科アケボノスギ属植物の抽出物1 0.2 (質量部)
(2)乳糖 0.65
(3)トウモロコシデンプン 0.15
製法:(1)〜(3)をし過して混合し、造粒機にて造粒し、乾燥、整粒して全量が1500mgの顆粒剤を得た。
【0072】
次に、スギ科アケボノスギ属植物の抽出物を配合した処方を用いて使用試験を行い、乾燥による肌荒れについて改善効果を評価した。その際、処方例2に示した化粧水の処方にスギ科アケボノスギ属植物の抽出物1、抽出物2をそれぞれ配合し、実施例1、2として使用試験を行った。また、スギ科アケボノスギ属植物の抽出物を精製水に代替し、比較例として同時に使用試験を行った。
【0073】
各試料について、肌荒れ症状が顕著に認められる30〜50才代の乾燥肌の女性パネラー10名をそれぞれ一群とし、ブラインドにて1週間使用させ、使用前後の皮膚状態の変化を観察して評価した。皮膚症状の指標として、乾燥による肌荒れについて、「改善」、「やや改善」、「変化なし」の三段階で評価し、表9に各評価を得たパネラー数にて示した。
【0074】
【表9】

【0075】
表9より、スギ科アケボノスギ属植物の抽出物を含有しない比較例使用群においては、7割以上のパネラーに改善は認められなかったが、スギ科アケボノスギ属植物の抽出物を配合した実施例使用群においては、6割以上のパネラーに明確な肌荒れの改善が認められた。このことから、スギ科アケボノスギ属植物の抽出物は優れた保湿効果、肌荒れ改善効果を有することが明らかとなった。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明によれば、優れた効果を有する保湿剤、細胞賦活剤、抗酸化剤、プロテアーゼ活性促進剤、抗老化剤、美白剤、抗炎症剤、中性脂肪蓄積抑制剤を得ることができる。また、本発明の植物抽出物は、天然物由来成分であり副作用等の心配がなく日常的に連用可能であり、皮膚外用剤、経口用剤として、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品などの分野に広く利用することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする保湿剤。
【請求項2】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする細胞賦活剤。
【請求項3】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする抗酸化剤。
【請求項4】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とするプロテアーゼ活性促進剤。
【請求項5】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする抗老化剤。
【請求項6】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする美白剤。
【請求項7】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする抗炎症剤。
【請求項8】
スギ科アケボノスギ属植物を有効成分とする中性脂肪蓄積抑制剤。

【公開番号】特開2008−74743(P2008−74743A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−254248(P2006−254248)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【出願人】(000135324)株式会社ノエビア (258)
【Fターム(参考)】