説明

信号を送信するための方法、デバイスおよびシステム

本発明は、信号を送信するための方法、デバイスおよびシステムを提供する。本方法はトランスミッタが、送信されるサービスデータブロックの中の第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報のために信号多重化処理を実行し、信号多重化処理後に生成されるハイブリッドデータのためにチャネルインタリービング処理を実行し、ハイブリッドデータブロックを生成することと、トランスミッタが、ハイブリッドデータブロック、および送信されるサービスデータブロックの中の第1サービスデータブロックを除くサービスデータブロックのために信号空間多重化処理を実行し、空間多重化信号を生成して、それを、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介して受信機に送信することとを含む。本発明の実施形態は、多入力多出力(MIMO)伝送技術が先進ロングタームエボリューション(LTE-A)システムに導入された後のPUSCHの信号送信問題を解決し、MIMO技術がLTE-Aシステムに適切に適用されることを可能にし、このシステムのアップリンク送信速度を増加させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2010年1月8日に中国特許庁に出願され「METHOD, DEVICE, AND SYSTEM FOR SENDING SIGNAL」と題する中国特許出願第201010003162.2号の優先権を主張するものである。
【0002】
本発明は通信技術分野に関し、特には信号の送信方法、装置およびシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPPと略される3rd Generation Partnership Project)のロングタームエボリューション(LTEと略されるLong Term Evolution)システムでは、アップリンク物理チャネルは主に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCHと略されるPhysical Uplink Control Channel)および物理アップリンク共有チャネル(PUSCHと略されるPhysical Uplink Shared Channel)などのチャネルを含む。PUCCHチャネルはアップリンク制御情報だけを送信するために使用され、一方PUSCHチャネルは、アップリンク共有チャネルデータとアップリンク制御情報を同時に送信するために使用されてもよい。
【0004】
従来のLTEシステムでのPUSCHチャネルの信号送信プロセスでは、LTEシステムが信号アンテナ送信モードをサポートするため、すなわち1つのアップリンクサブチャネル上のデータが1つの送信でしか転送不可能であるために、ユーザ端末および中継ノードは、同じ変調および符号化方式(MCSと略されるModulation and Coding Scheme)によって、単一のサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報(UCIと略されるUplink Control Information)で変調および符号化を実行し、次いで多重化およびインタリービングプロセスの後、アップリンク制御情報を、PUSCHチャネルを介して直接次世代ノードB(eNodeBと略されるEvolved NodeB)に送信する。
【0005】
ネットワークのさらなる進化とともに、3GPP規格はまた、LTEシステムに基づいた先進LTE(LTE-Aと略される)を提案している。LTE-Aシステムでは、LTEよりも高いスペクトル帯域幅を提供し、より柔軟で高品質な通信をサポートすることが必要とされる。したがって、3GPP規格のLTEからLTE-Aへのスムーズな進化のプロセスで、アップリンクのスペクトル効率をより高め、LTE-Aシステムのパフォーマンスをより満たすために、多入力多出力(MIMOと略されるMultiple-Input Multiple-Output)伝送技術がPUSCHチャネルに導入される。
【0006】
MIMO技術をLTE-Aシステムに導入することによって、多数のアンテナは多数のサービスブロックを同時に送受信することができ、この場合、各サービスデータブロックは単一の符号語に一致する。したがって、LTE-AシステムのPUSCHチャネルに関しては、従来のLTEシステムでのPUSCHチャネルの単一符号語の信号送信方法は、LTE-Aシステムでの多符号語のデータ送信シナリオにはもはや適用不可能であり、PUSCHチャネルで同時に多数のサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報を送信するという問題を解決することはできない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の実施形態は、LTE-AシステムでのPUSCHチャネルを介した多数のサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報の同時送信を実現するために使用される信号送信方法、デバイスおよびシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態は、
送信機によって、送信されるサービスデータブロックの中の第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で信号多重化処理を実行し、信号多重化処理の後に生成された混合データでチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成する段階と、
混合データブロック、および第1サービスデータブロックを除く送信されるサービスデータブロックの中のサービスデータブロックで信号空間多重化処理を実行して、空間多重化信号を生成し、空間多重化信号を、PUSCHを介して受信機に送信する段階と
を含む信号送信方法を提供する。
【0009】
本発明の実施形態は、
送信されるサービスデータブロックの中の第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で信号多重化処理を実行し、信号多重化処理の後に生成された混合データでチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成するように構成された多重化/インタリービングユニットと、
混合データブロック、および第1サービスデータブロックを除く送信されるサービスデータブロックの中のサービスデータブロックで信号空間多重化処理を実行して、空間多重化信号を生成し、空間多重化信号を、PUSCHを介して受信機に送信するように構成された空間多重化ユニットと
を含む信号送信デバイスを提供する。
【0010】
本発明の実施形態は、上述の信号送信デバイスと、その信号送信デバイスに接続された信号受信デバイスとを含む信号送信システムを提供する。
【0011】
本発明の実施形態で提供される信号送信方法、デバイスおよびシステムでは、LTE-Aシステムの中の信号送信機は、アップリンク制御情報および多数のサービスデータブロックのうちの1つで信号多重化およびチャネルインタリービングなどの処理を実行して、混合データブロックを生成し、次いで残りのサービスデータブロックおよび混合データブロックで信号の空間多重化処理を実行し、次いで信号の空間多重化処理の後、空間多重化信号を、PUSCHチャネルを介して信号受信機に送信する。このことは、MIMO伝送技術がLTE-Aシステムに導入された後の、PUSCHチャネルを介して多数のサービスデータブロックとアップリンク制御情報を同時に送信するという問題を解決するので、MIMO技術はLTE-Aシステムに十分に適用されることが可能であり、LTE-Aシステムのアップリンク送信速度は増加する。
【0012】
本発明の実施形態または先行技術における技術的解決策をより明確に説明するために、本実施形態または先行技術の説明で必要な添付の図面を以下で簡単に記述する。記述する添付の図面は、単にいくつかの本発明の例示的実施形態であり、当業者であれば、創造的な努力をせずに、これらの添付の図面から他の図面をさらに得ることができるということが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態による信号送信方法の流れ図である。
【図2】本発明の実施形態による別の信号送信方法の流れ図である。
【図3】本発明の実施形態による別の信号送信方法の流れ図である。
【図4】本発明の実施形態による信号送信デバイスの概略構造図である。
【図5】本発明の実施形態による別の信号送信デバイスの概略構造図である。
【図6】本発明の実施形態による別の信号送信デバイスの概略構造図である。
【図7】本発明の実施形態による別の信号送信デバイスの概略構造図である。
【図8】本発明の実施形態による信号送信システムの概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態の目的、技術的解決策および利点をより明確にするために、本発明の実施形態の中で添付の図面を参照して、本発明の実施形態の技術的解決策を明確かつ完全に記述する。記述する実施形態は明らかに、本発明の実施形態のすべてではなく、むしろその一部に過ぎない。本発明の実施形態に基づいて、創造的な努力をせずに当業者によって得られるすべての他の実施形態は、本発明の保護範囲に入るべきである。
【0015】
図1は、本発明の実施形態による信号送信方法の流れ図である。図1に示すように、この実施形態による方法は以下のステップを含む。
【0016】
ステップ100:送信機が、送信されるサービスデータブロックの中の第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で信号多重化処理を実行し、信号多重化処理の後、混合データでチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成する。
【0017】
この実施形態で、送信されるすべてのサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報を、PUSCHチャネルを介して同時に受信機へ送信する前に、送信機は最初に、アップリンク制御情報およびサービスデータブロックのうちの1つで信号多重化およびチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成する。本発明の実施形態では、最初にアップリンク制御情報とともに多重化およびインタリービング処理を実行するサービスデータブロックのことを第1サービスデータブロックと呼ぶ。第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で信号多重化処理を実行した後、送信機は、信号多重化処理を介して生成された混合データでチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成する。
【0018】
ステップ101:送信機は、混合データブロック、および第1サービスデータブロックを除く送信されるサービスデータブロックの中のサービスデータブロックで信号空間多重化処理を実行して、空間多重化信号を生成し、空間多重化信号を、PUSCHチャネルを介して受信機に送信する。
【0019】
アップリンク制御情報および第1サービスデータブロックで多重化およびチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成した後、送信されるサービスデータブロックの中の残りのサービスデータブロックと、異なる空間サブチャネル上の生成された混合データブロックとの並行送信を実現するために、送信機は、残りのサービスデータブロックおよび混合データブロックで信号空間多重化処理を実行して、空間多重化信号を最終的に生成する。空間多重化信号は、アップリンク制御情報および送信されるすべてのデータブロックを含む。空間多重化信号は、最終的にPUSCHチャネルを介して送信機によって受信機に送信可能な信号である。送信機は空間多重化信号を生成した後、それを、PUSCHチャネルを介して受信機に送信する。したがってPUSCHチャネルを介したユーザ端末の信号送信はLTE-Aシステムの中で完了する。
【0020】
本発明の実施形態では、PUSCHチャネルに対応する信号送信機がユーザ端末で、対応する受信機が中継ノードもしくはeNodeBであってもよく、または送信機が中継ノードで、対応する受信機がeNodeBであってもよい。たとえば、ユーザ端末はPUSCHチャネルを介して信号をeNodeBに送信し、ユーザ端末はPUSCHチャネルを介して信号を中継ノードに送信し、または中継ノードはPUSCHチャネルを介して信号をeNodeBに送信する。以下の本発明の実施形態では、説明のために、信号がPUSCHチャネルを介してユーザ端末によってeNodeBに送信されるという例が取り上げられる。しかしながら、他の2つのPUSCHチャネルの信号送信モードもまた、本発明の実施形態の保護範囲に包含されるということを理解されたい。
【0021】
本発明の実施形態では、必要なのは、送信されるサービスデータブロックのうちの1つおよびアップリンク制御情報で多重化およびチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成し、次いで混合データブロックおよび残りのサービスデータブロックで空間多重化を実行して、空間多重化信号を直接生成し、空間多重化信号をeNodeBに送信することだけである。アップリンク制御情報は、多重化およびインタリービング処理を異なるサービスデータブロックで各々実行し、異なる混合データブロックを生成するために使用される別々の部分に分解される必要はない。したがって本発明の実施形態では、PUSCHチャネルの受信側および送信側で、制御情報の分解およびカスケーディング(cascading)に関する新たなルールが定義される必要はなく、分解およびカスケーディングに対応する機能ユニットが受信側および送信側で設定されなくてもよい。したがって、本発明の実施形態では、多重化およびインタリービングが、異なるサービスデータブロックとともに各々分解されたアップリンク制御情報で実行される場合、アップリンク制御情報の送信パフォーマンスが低下するという問題は回避され、この場合、異なる部分の制御情報が異なるサービスデータブロックに対応する異なるアップリンクサブチャネルで送信されなければならないことから、問題はアップリンクサブチャネルの異なる送信品質によって引き起こされる。
【0022】
本発明の実施形態で提供される信号送信方法では、LTE-Aシステムの中の信号送信機は、アップリンク制御情報および多数のサービスデータブロックのうちの1つで信号多重化およびチャネルインタリービングなどの処理を実行して、混合データブロックを生成し、次いで、残りのサービスデータブロックおよび混合データブロックで信号空間多重化処理を実行し、信号空間多重化処理の後、PUSCHチャネルを介して空間多重化信号を信号受信機に送信する。このことは、MIMO伝送技術がLTE-Aシステムに導入された後の、PUSCHチャネルを介して多数のサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報を同時に送信するという問題を解決するので、MIMO技術はLTE-Aシステムに十分に適用されることが可能であり、LTE-Aシステムのアップリンク送信速度は増加する。
【0023】
図2は、本発明の実施形態による別の信号送信方法の流れ図である。この実施形態は、例として2つのサービスデータブロックを取り上げ、PUSCHチャネルを介した2つのサービスデータブロックと、アップリンク制御情報との同時送信について説明する。図2に示すように、この実施形態における方法は、次のステップを含む。
【0024】
ステップ200:eNodeBは、2つのサービスデータブロックを送信するために使用された各々2つのアップリンクサブチャネルの2つのMCS値をユーザ端末に送信する。
【0025】
LTE-Aシステムでは、ユーザ端末が2つのサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で処理を実行し、2つのサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報を、PUSCHチャネルを介してeNodeBに送信する前に、eNodeBは、2つのサービスデータブロックを転送する2つのアップリンクサブチャネルのチャネル品質によって、2つのアップリンクサブチャネルのMCS値を各々判定し、判定したMCS値をユーザ端末に送信する。MCS値は、各々アップリンクサブチャネルを介して送信されるサービスデータブロックに対応する変調および符号化の等級を表し、変調および符号化処理に対応する変調および符号化方式は、多重化およびインタリービング処理が対応するサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で実行される前に、実行されなければならない。
【0026】
eNodeBは、2つのアップリンクサブチャネルのチャネル品質によって、またパイロット信号が2つのアップリンクサブチャネルで妨害されているかどうかによって、変調および符号化等級を表すすべてのMCS値から、各々2つのアップリンクサブチャネルに対応するMCS値を選択し、そのMCS値をユーザ端末に送信してもよい。実際の適用では、異なるアップリンクサブチャネルのチャネル品質によって、異なるアップリンクサブチャネルのMCS値は同じであっても、同じでなくてもよい。一般的に言って、アップリンクサブチャネルの品質がよいほど、そのアップリンクサブチャネルのためにeNodeBによって判定されるMCS値は大きくなる。
【0027】
ステップ201:ユーザ端末は2つのMCS値を比較して、より大きなMCS値のアップリンクサブチャネルに対応するサービスデータブロックを第1サービスデータブロックとして選択し、より小さなMCS値のアップリンクサブチャネルに対応するサービスデータブロックを第2サービスデータブロックとして選択する。
【0028】
この実施形態では、eNodeBによって送信された2つのMCS値を受信した後、ユーザ端末は2つのMCS値を比較し、比較結果によって、最初にアップリンク制御情報とともに多重化され、インタリーブされるサービスデータブロックを決定する。MCS値は2つのアップリンクサブチャネルの各々の送信品質によりeNodeBによって判定されるので、ユーザ端末は、比較結果によって、2つのアップリンクサブチャネルの送信品質を知ることができる。したがって、これによりユーザ端末が、どのアップリンクチャネルによってアップリンク制御情報と対応するサービスデータブロックを最初に多重化し、インタリーブするのかを決定するのであれば、アップリンク制御情報を、確実によりよい送信品質のサブチャネルで送信することができる。
【0029】
2つのMCS値の比較によって、一方のMCS値が他方のMCS値よりも大きいか、またはそれと等しい場合、ユーザ端末は、より大きなMCS値を持つアップリンクサブチャネルで転送されるサービスデータブロックを、最初にアップリンク制御情報と混合される第1サービスデータブロックとして選択し、他方のMCS値を持つアップリンクサブチャネルで転送されるサービスデータブロックを、後でアップリンク制御情報と混合される第2サービスデータブロックとして選択する。
【0030】
ユーザ端末がMCS値を比較する上述のモードに加えて、この実施形態では、eNodeBが、最初にアップリンク制御情報と混合される第1サービスデータブロックの選択を実現するためにMCS値を比較してもよいということに留意されたい。すなわち、2つのアップリンクサブチャネルのための対応するMCS値を判定した後で、eNodeBは2つのMCS値を比較して、比較結果によって対応する指示情報をユーザ端末に送信する。指示情報は、2つのアップリンクサブチャネルのうちの一方のMCS値が他方のMCS値よりも大きいか、または等しいことを示すので、ユーザ端末は、より大きなMCS値を持つアップリンクサブチャネルで送信されるサービスデータブロックとともにアップリンク制御情報で、多重化およびチャネルインタリービング処理を実行する。たとえばeNodeBが、第1サービスデータブロックを送信するアップリンクサブチャネルのMCS値が第2サービスデータブロックを送信するアップリンクサブチャネルのMCS値よりも大きいか、または等しいと判定するのであれば、eNodeBは、指示情報を介して、多重化およびチャネルインタリービング処理を実行するために第1サービスデータおよびアップリンク制御情報を使用するようにユーザ端末に指示する。この指示情報は1ビットであってもよい。
【0031】
ステップ202:ユーザ端末は、第1サービスデータブロックに対応するアップリンクサブチャネルのMCS値によって、アップリンク制御情報および第1サービスデータブロックで各々変調および符号化処理を実行する。
【0032】
ステップ203:ユーザ端末は変調および符号化の後で、第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で信号多重化処理を実行し、信号多重化処理の後、混合データでチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成する。
【0033】
MCS値によって第1サービスデータブロックを選択した後、ユーザ端末は、第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で多重化およびインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成する。具体的には、PUSCHチャネルを介した第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報の並行送信をよりよく実現する目的で、ユーザ端末は最初に、選択された第1サービスデータブロックに対応するアップリンクサブチャネルのMCS値によって、第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で各々変調および符号化処理を実行して、変調および符号化後のアップリンク制御情報および第1サービスデータブロックを取得する。その後、ユーザ端末は、変調および符号化の後で第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で信号多重化処理を実行し、信号多重化処理の後、混合データでチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成する。
【0034】
よりよいチャネル品質の第1サービスデータとともにアップリンク制御情報で多重化およびインタリービングを実行することは、アップリンク制御情報がPUSCHチャネルを介してeNodeBに転送される場合に、PUSCHチャネルを介して送信される、より重要なアップリンク制御情報が、よりよいチャネル送信品質のサブチャネルで転送されうるということを確実にし、したがって、PUSCHチャネルを介したアップリンク制御情報の送信品質は高まる。
【0035】
ステップ204:ユーザ端末は、第2サービスデータブロックに対応するアップリンクサブチャネルのMCS値によって、第2サービスデータブロックで変調および符号化処理を実行する。
【0036】
ステップ205:ユーザ端末は、変調および符号化の後で、混合データブロックおよび第2サービスデータブロックで各々離散フーリエ変換を実行する。
【0037】
混合データブロックと他のサービスデータブロックを、PUSCHチャネルを介して並行して送信する目的で、ユーザ端末は、第1サービスデータブロックとアップリンク制御情報を混合して、混合データブロックを生成した後、混合データブロックおよび第2サービスデータブロックで信号空間多重化を実行して、最終的な送信信号を生成する。具体的には、PUSCHチャネルを介した第2サービスデータブロックおよび混合データブロックの並行送信をよりよく実現する目的で、ユーザ端末は、第2サービスデータブロックに対応するアップリンクサブチャネルのMCS値によって、第2サービスデータブロックで変調および符号化処理を実行して、変調および符号化後の第2サービスデータブロックを生成してもよい。さらに、空間多重化技術に適用される第2サービスデータブロックと混合データブロックの良好な周波数領域変換を可能にする目的で、ユーザ端末は離散フーリエ変換(DFTと略されるDiscrete Fourier Transformation)後の第2サービスデータブロックおよび混合データブロックを生成するために、変調および符号化後の第2サービスデータブロックおよび混合データブロックでそれぞれDFTを実行してもよい。
【0038】
ステップ206:ユーザ端末はDFT変換後の第2サービスデータブロックおよび混合データブロックで信号空間多重化処理を実行し、生成された空間多重化信号を、PUSCHチャネルを介してeNodeBに送信する。
【0039】
ユーザ端末は、DFT変換後の第2サービスデータブロックおよび混合データブロックで信号空間多重化処理を実行して、最終的な空間多重化信号を生成し、ここでの空間多重化信号は2つのサービスデータブロック、およびアップリンク制御情報を含み、ユーザ端末が最終的にPUSCHチャネルを介してeNodeBに送信してもよい信号である。データ信号の混合プロセスの間、アップリンク制御情報は、よりよい送信品質のサブチャネルで送信される。ユーザ端末は、空間多重化信号を生成した後、それを、PUSCHチャネルを介してeNodeBに送信する。したがって、PUSCHチャネルを介したユーザ端末の信号送信は、LTE-Aシステムの中で完了する。
【0040】
さらに、この実施形態は具体的に、PUSCHチャネルを介した2つのみのサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報の送信について説明しているが、ユーザ端末がPUSCHチャネルを介して2つより多いサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報を同時に送信しなければならない場合、本実施形態による信号送信方法が同様に参照されてもよいということに留意されたい。PUSCHチャネルを介してアップリンク制御情報および2つより多いサービスデータブロックを同時に送信しなければならない場合、ユーザ端末は2つより多いサービスデータブロックの中の第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で多重化およびチャネルインタリービングを実行して、混合データブロックを取得し、第1サービスデータブロックを除く2つより多いサービスデータブロックの中の別のサービスデータおよび混合データブロックで信号空間多重化処理を実行して、最終的な空間多重化信号を生成し、PUSCHチャネルを介して空間多重化信号を送信する。ユーザ端末が2つより多いサービスデータブロックを送信しなければならない場合、各々サービスデータブロックを送信するアップリンクサブチャネルの受信されたMCS値を介して、ユーザ端末はこれらのMCS値を比較して、最良のチャネル品質のアップリンクサブチャネルによって送信されるサービスデータブロックを選択するか、または最良のチャネル品質のアップリンクサブチャネルによって送信され、eNodeBの指示情報およびアップリンク制御情報によって判定されたサービスデータブロックで信号多重化およびチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成してもよい。次いで、ユーザ端末は別のサービスデータブロックで変調および符号化を実行し、変調および符号化後のサービスデータブロックおよび混合データブロックで信号空間多重化を実行して、空間多重化信号を生成する。指示情報が、アップリンク制御情報とともに多重化およびインタリービングのためにユーザ端末によって使用されるサービスデータブロックを示す場合、送信されるサービスデータブロックの数によって、指示情報のビット数が決定されてもよい。たとえば、4つのサービスデータブロックが送信されなければならない場合、2ビットが使用されてもよく、8つのサービスデータブロックが送信されなければならない場合、3ビットが使用されてもよい。
【0041】
本発明の実施形態で提供される信号送信方法では、LTE-Aシステムの中の信号送信機は、アップリンク制御情報、および多数のサービスデータブロックのうちの1つで信号多重化およびチャネルインタリービングなどの処理を実行して、混合データブロックを生成し、次いで残りのサービスデータブロックで信号空間多重化処理を実行し、空間多重化信号を、PUSCHチャネルを介して信号受信機に送信する。このことは、MIMO伝送技術がLTE-Aシステムに導入された後の、PUSCHチャネルを介して多数のサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報を同時に送信するという問題を解決するので、MIMO技術はLTE-Aシステムに十分に適用されることが可能であり、LTE-Aシステムのアップリンク送信速度は増加する。さらに、この実施形態では、信号送信機がアップリンク制御情報およびサービスデータブロックで処理を実行する前、2つのサービスデータブロックを転送するために使用された2つのアップリンクサブチャネルに関して各々eNodeBによって判定されたMCS値を受信した後で、送信機はまたMCS値を比較して、アップリンク制御情報を最初に、より大きなMCS値のサービスデータブロックと混合してもよいので、アップリンク制御情報は確実に、よりよいチャネル品質のサブチャネルを介して送信される。
【0042】
図3は、本発明の実施形態による別の信号送信方法の流れ図である。この実施形態では、また2つのサービスデータブロックが、PUSCHチャネルを介した2つのサービスデータブロックとアップリンク制御情報の同時送信を説明するための例として取り上げられる。図3に示すように、この実施形態の方法は以下のステップを含む。
【0043】
ステップ300:eNodeBは、第1アップリンクサブチャネルのために第1MCS値を判定し、第2アップリンクサブチャネルのために第2MCS値を判定する。
【0044】
ステップ301:eNodeBは、第2MCS値、微調整された第1MCS値および指示情報をユーザ端末に送信する。
【0045】
eNodeBは、2つのアップリンクサブチャネルのために各々最初のMCS値を判定した後、第1MCS値および第2MCS値によって指示情報を生成してもよい。指示情報は、ユーザ端末が最初にアップリンク制御情報とともに信号多重化処理を実行するために使用するサービスデータブロックを示す。本発明の実施形態では、一方のMCS値は他方のMCS値よりも大きいか、またはそれと等しく、指示情報は、アップリンク制御情報とともに多重化およびチャネルインタリービングを実行するために、より大きなMCS値に対応するアップリンクサブチャネルによって送信されるサービスデータブロックを使用するように、ユーザ端末に指示する。本発明の実施形態では、より大きなMCS値が第1MCS値であり、他方のMCS値が第2MCS値である。第1MCS値に対応するアップリンクサブチャネルによって送信されるサービスデータブロックは、第1サービスデータブロックであり、送信されるサービスデータブロックの中の他方のサービスデータブロックは、第2サービスデータブロックである。
【0046】
さらに、多重化およびインタリービング処理の間によりよい変調および符号化処理を得るために第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報を有効にする目的で、eNodeBは、各々2つのアップリンクサブチャネルに対応するアップリンク制御情報のサイズおよびリソースのサイズによって、第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのために判定された第1MCS値を微調整してもよい。微調整された第1MCS値は、同じ変調次数に対応する最少MCS値よりも小さくない。eNodeBは第2MCS値、微調整された第1MCS値および生成された指示情報をユーザ端末に送信するので、ユーザ端末は、指示情報の中で示される内容によって、対応する動作を実行することができる。したがって、この実施形態では、ユーザ端末は2つのMCS値を比較する必要はない。さらにeNodeBは、アップリンク制御情報がよりよいスケジューリングを通じてよりよい送信品質のアップリンクサブチャネルを介して送信されることを、より保証することができる。
【0047】
実際の適用では、指示情報は1ビットの数であってもよい。すなわち、eNodeBはMCS値をユーザ端末に送信する場合、追加の1ビット数をユーザ端末に送信する。数字の指示はまた、他の表現形態および設定形態を有してもよい。特定の表現形態および設定形態は、実際の状況によって決定されてもよく、本発明の実施形態に限定されることはない。
【0048】
ステップ302:ユーザ端末は、微調整されたMCS値によって、各々指示情報およびアップリンク制御情報によって示された第1サービスデータブロックでの変調および符号化処理を実行する。
【0049】
微調整された第1MCS値、最初の第2MCS値、およびeNodeBによって送信された指示情報を受信した後、ユーザ端末は指示情報を解析し、解析結果によって異なる動作を実行する。具体的には、ユーザ端末は受信された微調整された第1MCS値によって、各々指示情報によって示されたアップリンク制御情報および第1サービスデータブロックで変調および符号化処理を実行して、変調および符号化後のアップリンク制御情報および第1サービスデータブロックを取得する。
【0050】
ステップ303:ユーザ端末は、変調および符号化後の第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で信号多重化処理を実行し、信号多重化処理の後、混合データでチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成する。
【0051】
この実施形態では、ユーザ端末は、eNodeBの指示情報によって、よりよいチャネル品質のアップリンクサブチャネルによって送信されたアップリンク制御情報および第1サービスデータブロックで多重化およびインタリービング処理を実行し、eNodeBによって微調整されたMCS値によって、アップリンク制御情報で変調および符号化を実行し、このことは、変調および符号化処理が、PUSCHチャネルを介してアップリンク制御情報がeNodeBに転送される前に、スケジューリングの後のよりよいMCS値によってアップリンク制御情報で実行されてよいこと、およびアップリンク制御情報がよりよいチャネル品質のサブチャネルを介して転送されることをさらに保証する。PUSCHチャネルを介したアップリンク制御情報の送信品質もまた確実にされる。
【0052】
ステップ304:ユーザ端末は、最初の第2MCS値によって、第2サービスデータブロックで変調および符号化処理を実行する。
【0053】
ステップ305:ユーザ端末は、変調および符号化の後、混合データブロックおよび第2サービスデータブロックで各々DFTを実行する。
【0054】
さらにユーザ端末は、アップリンク制御情報および第1サービスデータブロックで多重化およびインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成した後、第2サービスデータブロックと混合データブロックの並行送信を実現する目的で、受信された最初の第2MCS値によって第2サービスデータブロックで変調および符号化処理も実行する。さらに、空間多重化技術に適用される第2サービスデータブロックと混合データブロックの良好な周波数領域変換を可能にする目的で、ユーザ端末はまた、DFT変換後の第2サービスデータブロックおよび混合データブロックを生成するために、変調および符号化後の混合データブロックおよび第2サービスデータブロックでそれぞれDFTも実行する。
【0055】
ステップ306:ユーザ端末は、DFT変換後の混合データブロックおよび第2サービスデータブロックで信号空間多重化処理を実行し、生成された空間多重化信号を、PUSCHチャネルを介してeNodeBに送信する。
【0056】
ステップ306で、ユーザ端末はDFT変換後の混合データブロックおよび第2サービスデータブロックで信号空間多重化を実行して、最終的に空間多重化信号を生成し、空間多重化信号を、PUSCHチャネルを介してeNodeBに送信する。したがって、PUSCHチャネルを介したユーザ端末の信号送信は、LTE-Aシステムの中で完了する。
【0057】
本発明の実施形態で提供される信号送信方法では、LTE-Aシステムの中の信号送信機は、多数のサービスデータブロックのうちの1つとともにアップリンク制御情報で信号多重化およびチャネルインタリービングなどの処理を実行して、混合データブロックを生成し、次いで第2サービスデータブロックで信号の空間多重化処理を実行し、信号の空間多重化処理の後、生成された空間多重化信号を、PUSCHチャネルを介して信号受信機に送信する。このことは、MIMO伝送技術がLTE-Aシステムに導入された後の、PUSCHチャネルを介して多数のサービスデータブロックとアップリンク制御情報を同時に送信するという問題を解決するので、MIMO技術はLTE-Aシステムに十分に適用されることが可能であり、LTE-Aシステムのアップリンク送信速度は増加する。さらに、この実施形態では、サービスデータブロックを送信するために使用された多数のアップリンクサブチャネルのためのMCS値を各々判定した後、eNodeBは判定された最初のMCS値を微調整するので、信号送信機は微調整されたMCS値によって、アップリンク制御情報およびサービスデータブロックで変調および符号化を実行し、それによって、変調および符号化処理は、サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報がPUSCHチャネルに転送される前に、スケジューリングの後のよりよいMCS値によってサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で実行されうること、およびサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報がよりよいチャネル品質のサブチャネルを介して伝送されうることが保証される。
【0058】
本発明の実施形態では、ユーザ端末がPUSCHチャネルを介して2つより多いサービスデータブロックおよびアップリンク制御情報を同時に送信しなければならない場合、この実施形態における信号送信方法が同様に参照されてもよい。ユーザ端末は、eNodeBの指示情報によって、アップリンク制御情報とともに信号多重化およびチャネルインタリービング処理が実行される第1サービスデータブロックを判定し、第1サービスデータブロックを送信するアップリンクサブチャネルの微調整されたMCS値をeNodeBから受信し、この微調整されたMCS値によって、第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で変調および符号化を実行し、信号多重化およびチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成し、次いで、別のサービスデータブロックで変調および符号化を実行し、別のサービスデータブロックおよび混合データブロックで信号空間多重化を実行して、空間多重化信号を生成してもよい。指示情報が、アップリンク制御情報とともに多重化およびインタリービングのためにユーザ端末によって使用されるサービスデータブロックを示す場合、指示情報のビット数は、送信されるサービスデータブロック数によって決定されてもよい。たとえば、4つのサービスデータブロックが送信されなければならない場合、2ビットが使用されてもよく、8つのサービスデータブロックが送信されなければならない場合、3ビットが使用されてもよい。
【0059】
当業者であれば、上述の方法の実施形態の中のステップのすべてまたは一部は、関連のハードウェアを指示するプログラムによって実施されてもよいことが理解されよう。プログラムはコンピュータ可読ストレージ媒体に保存されてもよく、プログラムが実行される場合に、上述の方法の実施形態の中のステップが実行される。ストレージ媒体は、ROM、RAM、磁気ディスクまたはコンパクトディスクなどのプログラム符号を保存することができる任意の媒体を含む。
【0060】
図4は、本発明の実施形態による信号送信デバイスの概略構造図である。図4に示すように、この実施形態における信号送信デバイスは、多重化/インタリービングユニット11および空間多重化ユニット12を含む。多重化/インタリービングユニット11は、送信されるサービスデータブロックの中の第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で信号多重化処理を実行し、信号多重化処理後に生成された混合データでチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成するように構成されている。空間多重化ユニット12は、多重化/インタリービングユニット11によって生成された混合データブロック、および第1サービスデータブロックを除く、送信されるサービスデータブロックの中のサービスデータブロックで信号空間多重化処理を実行して、空間多重化信号を生成し、空間多重化信号を、PUSCHチャネルを介して受信機に送信するように構成されている。
【0061】
本発明の実施形態におけるPUSCHチャネル信号送信デバイスは、実際の適用ではユーザ端末であってよく、対応する受信機は、中継ノードまたはeNodeBであってよいか、または信号送信デバイスもまた中継ノードであり、対応する受信機はeNodeBであってもよいことに留意されたい。具体的には、この実施形態で、すべてのユニットに関連した特定の作業プロセスについて、上述の信号送信方法の関連実施形態の中で開示される関連内容が参照されてもよく、本明細書では繰り返し説明しない。
【0062】
本発明の実施形態における信号送信デバイスを用いて、アップリンク制御情報および多数のサービスデータブロックがPUSCHチャネルを介して同時に信号受信機に送信される前に、アップリンク制御情報および1つのサービスデータブロックで信号多重化およびチャネルインタリービング処理が最初に実行されて、混合データブロックを生成し、次いで残りのサービスデータブロックおよび混合データブロックで信号空間多重化処理が実行され、信号空間多重化処理後の空間多重化信号は、PUSCHチャネルを介して受信機に送信され、このことは、MIMO伝送技術がLTE-Aシステムに導入された後の、PUSCHチャネルを介して多数のサービスデータブロックとアップリンク制御情報を同時に送信するという問題を解決するので、MIMO技術はLTE-Aシステムに十分に適用されることが可能であり、LTE-Aシステムのアップリンク送信速度は増加する。
【0063】
図5は、本発明の実施形態による別の信号送信デバイスの概略構造図である。この実施形態では、第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値は、第1サービスデータブロックを除く残りのサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値よりも大きいか、またはそれと等しい。
【0064】
図5に示すように、上述の実施形態に基づいて、この実施形態における信号送信デバイスは第1受信ユニット13および比較ユニット14をさらに含む。第1受信ユニット13は、受信機によって送信された、第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値、および第1サービスデータブロックを除くサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値を受信するように構成されている。比較ユニット14は、第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値が、第1サービスデータブロックを除くサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値よりも大きいか、またはそれと等しいということを得るために、第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値と、第1サービスデータブロックを除くサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値を比較するように構成されている。
【0065】
具体的には、この実施形態で、すべてのユニットに関連した特定の作業プロセスについて、上述の信号送信方法の関連実施形態の中で開示される関連内容が参照されてもよく、本明細書では繰り返し説明しない。
【0066】
本発明の実施形態における信号送信デバイスを用いて、アップリンク制御情報および各サービスデータブロックで混合処理が実行される場合、各サービスデータブロックを転送するために使用された各アップリンクサブチャネルに関して各々信号受信機によって判定されたMCS値は受信され、このMCS値は比較され、より大きなMCS値のサービスデータブロックとともに最初にアップリンク制御情報で混合が実行され、このことは、アップリンク制御情報がよりよいチャネル品質のサブチャネルを介して送信されうることを確実にする。
【0067】
図6は、本発明の実施形態による別の信号送信デバイスの概略構造図である。この実施形態では、第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値はまた、第1サービスデータブロックを除く残りのサービスデータブロックを送信するために使用された各アップリンクサブチャネルのMCS値よりも大きいか、またはそれと等しい。図6に示すように、この実施形態では、信号送信デバイスは、多重化/インタリービングユニット11と空間多重化ユニット12に加えて、第2受信ユニット15を含む。第2受信ユニット15は、受信機によって送信された指示情報を受信するように構成されており、ここで指示情報は、第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値が、第1サービスデータブロックを除くサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値よりも大きいか、またはそれと等しいことを示す。
【0068】
具体的には、この実施形態で、すべてのユニットに関連した特定の作業プロセスについて、上述の信号送信方法の関連実施形態の中で開示される関連内容が参照されてもよく、本明細書では繰り返し説明しない。
【0069】
本発明の実施形態における信号送信デバイスを用いて、アップリンク制御情報および各サービスデータブロックで混合処理が実行される場合、信号受信機によって送信され、各サービスデータブロックを送信するために使用された各アップリンクサブチャネルのMCS値を示す、受信された指示情報によって、より大きなMCS値のサービスデータブロックとともにアップリンク制御情報で最初に混合が実行され、このことは、アップリンク制御情報がよりよいチャネル品質のサブチャネルを介して送信されうることを確実にする。
【0070】
図7は、本発明の実施形態による別の信号送信デバイスの概略構造図である。図7に示すように、この実施形態の信号送信デバイスは、多重化/インタリービングユニット11と空間多重化ユニット12だけではなく、第3受信ユニット16、第1モデムユニット17および第2モデムユニット18も含む。
【0071】
第3受信ユニット16は、指示情報、第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルの微調整されたMCS値、および第1サービスデータブロックを除くサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値を受信機から受信するように構成され、ここで指示情報は、第1サービスデータブロックが、アップリンク制御情報とともに信号多重化処理を実行するために、この実施形態における信号送信デバイスによって使用されるサービスデータブロックであることを示す。第1モデムユニット17は、第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルの受信された微調整されたMCS値によって、第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で各々変調および符号化処理を実行するように構成されている。第2モデムユニット18は、第1サービスデータブロックを除く、送信されるサービスデータブロックの中のサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルの受信されたMCS値によって、第1サービスデータブロックを除く、送信されるサービスデータブロックの中のサービスデータブロックで変調および符号化処理を実行するように構成されている。
【0072】
具体的には、この実施形態で、すべてのユニットに関連した特定の作業プロセスについて、上述の信号送信方法の関連実施形態の中で開示される関連内容が参照されてもよく、本明細書では繰り返し説明しない。
【0073】
本発明の実施形態における信号送信デバイスを用いて、アップリンク制御情報および各サービスデータブロックで混合処理が実行される場合、信号受信機は、各々多数のサービスデータブロックを転送するために使用された多数のアップリンクサブチャネルのMCS値を判定した後、判定された最初のMCS値をさらに微調整するので、信号送信デバイスは、微調整されたMCS値によって、サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で変調および符号化を実行し、このことは、サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報がPUSCHチャネルに転送される前に、スケジューリングの後のよりよいMCS値によって変調および符号化処理が実行されるうること、およびよりよいチャネル品質のサブチャネルを介して送信が実行されうることをさらに確実にする。
【0074】
図8は、本発明の実施形態によるPUSCH信号送信システムの概略構造図である。図8に示すように、この実施形態における信号送信システムは、信号送信デバイス1、および信号送信デバイス1に接続された信号受信デバイス2を含む。具体的には、この実施形態における信号送信デバイス1および信号受信デバイス2は、各々ユーザ端末および中継ノードであってもよく、または各々ユーザ端末およびeNodeBであってもよく、または各々中継ノードおよびeNodeBであってもよい。
【0075】
この実施形態における信号送信デバイス1に含まれるすべてのユニット、およびすべてのユニットに関連した特定のプロセスについて、上述の信号送信方法および信号送信デバイスの関連実施形態の中で開示される関連内容が参照されてもよく、本明細書では繰り返し説明しない。
【0076】
本発明の実施形態における信号送信システムを用いて、LTE-Aシステムの中の信号送信機は、アップリンク制御情報および多数のサービスデータブロックのうちの1つで信号多重化およびチャネルインタリービングなどの処理を実行して、混合データブロックを生成し、残りのサービスデータブロックおよび混合データブロックで信号空間多重化処理を実行し、次いで生成された空間多重化信号を、PUSCHチャネルを介してeNodeBに送信する。このことは、MIMO伝送技術がLTE-Aシステムに導入された後の、PUSCHチャネルを介して多数のサービスデータブロックとアップリンク制御情報を同時に送信するという問題を解決するので、MIMO技術はLTE-Aシステムに十分に適用されることが可能であり、LTE-Aシステムのアップリンク送信速度は増加する。
【0077】
最後に、上述の実施形態は、本発明の技術的解決策を限定する代わりに、単に説明のために使用されていることに留意されたい。本発明は上述の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者であれば、さらに、上述の実施形態の中で説明される技術的解決策に対する変更形態、または上述の実施形態の技術的特性の部分に対する同等の代替形態を行うことができるということを理解されたい。しかしながら、すべてのこれらの変更形態または代替形態によって、対応する技術的解決策の本質が、本発明の実施形態における技術的解決策の精神および範囲から逸脱することはない。
【符号の説明】
【0078】
1 信号送信デバイス
2 信号受信デバイス
11 多重化/インタリービングユニット
12 空間多重化ユニット
13 第1受信ユニット
14 比較ユニット
15 第2受信ユニット
16 第3受信ユニット
17 第1モデムユニット
18 第2モデムユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信機によって、送信されるサービスデータブロックの中の第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で信号多重化処理を実行する段階と、
前記信号多重化処理の後に生成された混合データでチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成する段階と、
前記混合データブロック、および前記第1サービスデータブロックを除く送信される前記サービスデータブロックの中の残りのサービスデータブロックで信号空間多重化処理を実行して、空間多重化信号を生成する段階と、
前記空間多重化信号を、物理アップリンク共有チャネルを介して受信機に送信する段階とを含む信号送信方法。
【請求項2】
前記第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルの変調および符号化MCS値が、前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値より大きいか、またはそれと等しい請求項1に記載の信号送信方法。
【請求項3】
受信機から、前記第1サービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値、および前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルの前記MCS値を受信する段階と、
前記第1サービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値と、前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値を比較して、前記第1サービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値が、前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値よりも大きいか、またはそれと等しいということを得る段階とをさらに含む請求項2に記載の信号送信方法。
【請求項4】
前記受信機によって送信された指示情報を受信する段階であって、前記指示情報が、前記第1サービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値が、前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値よりも大きいか、またはそれと等しいことを示す、段階をさらに含む請求項2に記載の信号送信方法。
【請求項5】
指示情報、前記第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルの微調整されたMCS値、および前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルの前記MCS値を前記受信機から受信する段階であって、前記指示情報が、前記第1サービスデータブロックが前記アップリンク制御情報とともに前記信号多重化処理を実行するために前記送信機によって使用されたサービスデータブロックであることを示す、段階と、
前記送信機が、送信される前記サービスデータブロックの中の前記第1サービスデータブロックおよび前記アップリンク制御情報で前記信号多重化処理を実行する前に、前記第1サービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記微調整されたMCS値によって、各々前記第1サービスデータブロックおよび前記アップリンク制御情報で変調および符号化処理を実行する段階と、
前記信号空間多重化処理が、前記混合データブロック、および前記第1サービスデータブロックを除く送信される前記サービスデータブロックの中の前記残りのサービスデータブロックで実行される前に、前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値によって、前記第1サービスデータブロックを除く送信される前記サービスデータブロックの中の前記サービスデータブロックで変調および符号化処理を実行する段階とをさらに含む請求項1に記載の信号送信方法。
【請求項6】
前記第1サービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記微調整されたMCS値が、前記アップリンク制御情報のサイズ、および送信される前記サービスデータブロックの前記アップリンクサブチャネルに対応するリソースのサイズによって、前記第1サービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値を調整することによって得られる請求項5に記載の信号送信方法。
【請求項7】
送信されるサービスデータブロックの中の第1サービスデータブロックおよびアップリンク制御情報で信号多重化処理を実行し、前記信号多重化処理の後に生成された混合データでチャネルインタリービング処理を実行して、混合データブロックを生成するように構成された多重化/インタリービングユニットと、
前記混合データブロック、および前記第1サービスデータブロックを除く送信される前記サービスデータブロックの中の残りのサービスデータブロックで信号空間多重化処理を実行して、空間多重化信号を生成し、前記空間多重化信号を、物理アップリンク共有チャネルを介して受信機に送信するように構成された空間多重化ユニットとを備える信号送信デバイス。
【請求項8】
前記第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値、および前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値を前記受信機から受信するように構成された第1受信ユニットと、
前記第1サービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値と、前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値を比較して、前記第1サービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値が、前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値よりも大きいか、またはそれと等しいということを得るように構成された比較ユニットとをさらに備える請求項7に記載の信号送信デバイス。
【請求項9】
前記受信機によって送信された指示情報を受信するように構成された第2受信ユニットであって、前記指示情報が、前記第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値が、前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値よりも大きいか、またはそれと等しいことを示す第2受信ユニットをさらに備える請求項7に記載の信号送信デバイス。
【請求項10】
指示情報、前記第1サービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルの微調整されたMCS値、および前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用されたアップリンクサブチャネルのMCS値を前記受信機から受信するように構成された第3受信ユニットであって、前記指示情報が、前記第1サービスデータブロックが、前記アップリンク制御情報とともに前記信号多重化処理を実行するために前記信号送信デバイスによって使用されたサービスデータブロックであることを示す第3受信ユニットと、
前記第1サービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記微調整されたMCS値によって、各々前記第1サービスデータブロックおよび前記アップリンク制御情報で変調および符号化処理を実行するように構成された第1モデムユニットと、
前記第1サービスデータブロックを除く前記残りのサービスデータブロックを送信するために使用された前記アップリンクサブチャネルの前記MCS値によって、前記第1サービスデータブロックを除く送信される前記サービスデータブロックの中の前記残りのサービスデータブロックで変調および符号化処理を実行するように構成された第2モデムユニットとをさらに備える請求項7に記載の信号送信デバイス。
【請求項11】
請求項7から10のいずれか一項に記載の信号送信デバイス、および前記信号送信デバイスに接続された信号受信デバイスを備える信号送信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−517644(P2013−517644A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−547443(P2012−547443)
【出願日】平成23年1月7日(2011.1.7)
【国際出願番号】PCT/CN2011/070086
【国際公開番号】WO2011/082682
【国際公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(504277388)▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 (220)
【Fターム(参考)】