説明

信号アセンブリ

信号アセンブリが開示されている。この信号アセンブリは、電磁放射線を反射かつ通過させるべく作用可能であるミラーと、当該回路基盤上に担持された複数個の導電経路を有する回路基盤と、上記回路基盤により担持された発光デバイスであって励起されたときに上記回路基盤および上記ミラーの各々により通過される視覚的に認識可能な電磁放射線を放出するという発光デバイスと、上記回路基盤を介して電源に対して電気的に連結され得る、例えばヒータのような、電気的に起動されるアセンブリとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、陸上車両に設置されたときに有用である信号通知アセンブリに関し、より詳細には、陸上車両の制御器と結合されたときに、警告灯およびバック・ミラーの組合せ物として動作し得る信号通知アセンブリであって、広範囲な箇所から視認され得る視覚的認識可能信号であって当該陸上車両の近傍の領域を照射することにより、視認性が低下する時間の間に運転者もしくは乗客が車両に乗り込みもしくは車両を離れるときに運転者もしくは乗客を助力する上でも有用である視覚的認識可能信号を更に提供するという信号通知アセンブリ(信号通知装置)に関する。
【背景技術】
【0002】
補助的な信号通知アセンブリを採用することの有用な効果は、それらの開示内容は言及したことにより本出願中に援用される特許文献1および特許文献2を含む種々の米国特許に開示されている。更に、ダイクロイック・ミラーおよびエレクトロクロミック・ミラーなどの種々の形式の半透明ミラーを有する信号通知アセンブリに対する多くの設計態様は、幾つか挙げると、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8および特許文献9に開示されている。これらの多くの公報もまた、言及したことにより本明細書中に援用される。特許文献10および特許文献11に示された如きアセンブリは、特許文献12および特許文献13に更に十分に示されたエレクトロクロミック・ミラー・アセンブリの如き他のミラー・アセンブリに取入れられている。これらの多くの特許もまた、言及したことにより本明細書中に援用される。これらの特許の教示は、補助的な信号通知デバイスを配備することに加え、斯かる先行技術のアセンブリが、車両用外部保安灯を配備して夜間に運転者および乗客を助力かつ支援するために遠隔的に起動され得る補助的照明アセンブリも含み得ることを示している。斯かるアセンブリの例は、幾つか挙げると、特許文献14および特許文献15に示されている。付加的に、特許文献16には、陸上車両の近傍の領域を照射する一体的な信号通知アセンブリおよびデバイスが示される。この特許文献16もまた、言及したことにより本明細書中に援用される。
【0003】
上記で論じられた如く、これらの先行技術のアセンブリの多くは非常に好適に動作すると共に市場にて広く受け入れられているが、それらの市場性および認められた有用性を損なう個々の設計態様に関する欠点が在る。
【0004】
最近、外部乗降口の設計態様を考慮すると外部ミラー・ハウジングおよび該ミラー・ハウジング内で利用可能なスペースはサイズが減少されたという事実に鑑みると、一定の自動車の乗降口はこれらの形式のミラー・アセンブリの設計者に対して問題を呈している。結果として、先行技術特許の教示の多くは良好な首尾を以て機能しているが、作用するためにはミラー・ハウジングの内部スペースを相当程度に占有もしている。更に、これらのアセンブリの幾つかは全体的設計態様が非常に複雑であることから、製造コストが増大する。更に、これらのアセンブリの各々は、陸上車両の電気システムに対して接続されるべく該アセンブリから電線用導管または“ピグテイル(pigtail)”が延在されることを必要とする。周囲の照明条件に基づいて自動的に薄暗くなり又は反射率を変更するというエレクトロクロミック・ミラーを利用する外部ミラー用途において、エレクトロクロミック・ミラーと組み合わせて信号通知アセンブリを配備すると、その全てが適切な電気コネクタに対して経路設定して接続されるべきであるという電線用導管が絡まる結果となり得ることは理解される。この様に電線用導管の配列が混乱すると、ハウジング内の利用可能スペースが欠如して問題が生じ、更に、製品の最終的な組立て、製造および設置が困難となる。
【0005】
この複雑さを低減する試みは、言及したことによりその教示が本明細書中に援用される特許文献17に見られる如き一体的なヒータおよび信号通知アセンブリの如き種々のアセンブリを提供することにより行われている。しかしこれらの配置構成は理想的ではない、と言うのも、斯かる一体的アセンブリに対して発光ダイオードおよび他の同様のアセンブリを固着するプロセスは不当に複雑な製造プロセスに帰着したからである。この手法はまた、製品の寿命の間において発光ダイオードの如き下位構成要素が故障した場合において斯かるアセンブリの補修および交換に関し、理想的でない配置構成を提供するものでもある。
【特許文献1】米国特許第6,005,724号
【特許文献2】米国特許第6,076,948号
【特許文献3】米国特許第5,014,167号
【特許文献4】米国特許第5,207,492号
【特許文献5】米国特許第5,355,284号
【特許文献6】米国特許第5,361,190号
【特許文献7】米国特許第5,481,409号
【特許文献8】米国特許第5,528,422号
【特許文献9】米国特許第6,749,325号
【特許文献10】米国特許第6,005,724号
【特許文献11】米国特許第6,076,948号
【特許文献12】米国特許第6,512,624号
【特許文献13】米国特許第6,356,376号
【特許文献14】米国特許第5,371,659号
【特許文献15】米国特許第5,497,305号
【特許文献16】米国特許出願第10/741,748号(2003年12月18日出願)
【特許文献17】米国特許出願第10/355,915号
【特許文献18】米国特許第6,257,746号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
故に本出願の主題は、先行技術のアセンブリにおけるこれらのおよび他の欠点に対処する信号通知アセンブリである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のひとつの見地は、電磁放射線を反射するだけでなく通過させるべく作用可能なミラーと、上記ミラーに対して並置されると共に電磁放射線を通過させるべく作用可能な回路基盤であって、電源に対して解除可能に電気的に連結された回路基盤と、上記回路基盤により担持された第1導電経路と、上記回路基盤により担持されると共に上記第1導電経路に対して電気的に連結された発光デバイスであって、励起されたときに、上記回路基盤および上記ミラーの各々により通過せしめられる視覚的に認識可能な電磁放射線を放出するという発光デバイスと、上記回路基盤により担持された第2導電経路であって、上記回路基盤により上記電源に対して連結された電気的に起動されるアセンブリに対して電気的に連結されるという第2導電経路とを含む、信号アセンブリに関する。
【0008】
本発明の別の見地は、第1および第2表面を有する半透明ミラーと、上記ミラーの上記第2表面に対して熱伝達関係で配設された電気起動ヒータであって、電磁放射線が通過し得る第1領域を画成するという電気起動ヒータと、上記ヒータに対して並置された回路基盤であって、該回路基盤は電磁放射線が通過し得る第2領域を画成し、上記第1および第2領域は実質的に整列されるという回路基盤と、上記回路基盤により担持されると共に、電源に対して解除可能に電気的に連結された第1電気経路と、上記回路基盤により担持されると共に上記第1電気経路に対して電気的に連結された発光デバイスであって、上記電源により励起されたときに該発光デバイスは、少なくとも部分的に上記第1および第2領域により反射される視覚的に認識可能な電磁放射線を放出するという発光デバイスと、上記回路基盤により担持されると共に上記ヒータおよび上記電源に対して電気的に連結された第2電気経路であって、上記ヒータは当該第2電気経路を介して上記電源により励起されるという第2電気経路とを含む、信号アセンブリに関する。
【0009】
本発明の更に別の見地は、陸上車両により担持されると共に側壁により画成されたミラー・ハウジングであって、上記側壁はミラー開孔と連通するキャビティを更に画成するというミラー・ハウジングと、視覚的に認識可能な電磁放射線を同時に通過かつ反射すべく作用可能であると共に上記ミラー開孔を実質的に閉塞する半透明ミラーと、上記ハウジングの上記キャビティ内に位置されると共に上記半透明ミラーに対して並置された熱伝達関係で配設された電気起動ヒータであって、該ヒータは視覚的に認識可能な電磁放射線が通過し得る第1領域を画成するという電気起動ヒータと、上記ヒータに対して並置関係で位置された回路基盤であって、該回路基盤は視覚的に認識可能な電磁放射線が通過し得る第2領域を更に画成し、上記第1および第2領域は実質的に整列されるという回路基盤と、上記回路基盤により担持された電気結合器であって、上記陸上車両により提供される電源に対して解除可能に電気的に連結されるべく構成された電気結合器と、上記回路基盤により担持されると共に上記電気結合器に対して電気的に連結された第1電気経路と、上記回路基盤により担持されると共に上記第1および第2領域に対して離間関係で位置された発光デバイスであって、上記電源により励起されたときに該発光デバイスは、上記ミラー・ハウジングを外方へと通過して視覚的認識可能信号を形成する視覚的に認識可能な電磁放射線を放出するという発光デバイスと、上記回路基盤により担持されると共に上記電気結合器と上記ヒータとに対して電気的に連結された第2電気経路であって、上記ヒータは上記回路基盤を介して励起されるという第2電気経路と、上記発光デバイスに対して反射関係で配設された反射器であって、放出された視覚的に認識可能な電磁放射線を、少なくとも部分的に上記第1および第2領域を通して導向すべく作用可能であるという反射器と、上記半透明ミラーの一部分を少なくとも部分的に合致係合的に受容すべく作用可能であるミラー取付けプレートとを含む、陸上車両用の信号アセンブリに関する。
【0010】
本発明のこれらのおよび他の見地は、以下において詳細に論じられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の好適実施例は、以下において添付図面を参照して記述される。
【0012】
本発明の教示を取入れる信号通知アセンブリは、図1および以下における番号10を参照することで最適に理解される。上記で簡潔に論じられた如く本発明は、習用の設計態様であると共に図3および図4を参照して最適に理解される陸上車両11上に設置されたときに有用である。図中に示された如く上記陸上車両は、前方端もしくは前端部12、逆端もしくは後端部13、および、運転者位置14を有している。運転者位置14からは、陸上車両11が行程に沿い進行するときに該陸上車両の企図方向移動に関して近傍の各運転者に対して視覚的情報を提供するために、種々の信号通知ランプ15が選択的に励起され得る。図3を参照すると更に詳細に理解される如く、陸上車両の一側の一部(図4)が運転者位置14から視認され得る如く陸上車両のドア20上またはその近傍に装置もしくはアセンブリ10は取付けられる。図3を参照することにより更に詳細に理解される如く、装置もしくはアセンブリ10は一形態においては車両11の側部21の近傍の領域22を選択的に照射して、一方では視認性が低下する時間の間に安全性を提供し、または、他の目的で同一領域を更に照射する。図3に見られる如く装置もしくはアセンブリ10は、後方成分24および前方成分25を含む視覚的信号も提供する。これらの視覚的信号は、図4を参照することで理解される如く陸上車両11に対して広範囲な位置から認識され得る。図1を参照することにより更に詳細に理解される如く、装置もしくはアセンブリ10は番号30により概略的に表されるハウジングを含む。他の形の側壁であっても同等の効果で作用するが、ハウジング30は概略的に不透明で凸状に湾曲された側壁31で形成される。凸状に湾曲された側壁31は、第1側部32、および、逆側の第2側部33を有する。図1に見られる如く、側壁31は第1周縁部34により範囲限定される。この周縁部は、第1開孔35を画成する。図1の考察により更に理解される如く、湾曲された側壁31の第2のまたは内向きの表面32は、以下において相当に詳細に論じられる種々の構成要素を受容するキャビティ40を画成する。そして更に、ハウジング30は第2周縁部41を画成する。この第2周縁部は、第2開孔42を画成する。図1および図2に見られる如く、以下に記述される目的で上記第2開孔を半透明レンズ43が実質的に閉塞する。
【0013】
図1、図2および図5乃至図7を参照することにより最適に見られる如く、ハウジング30により画成される第1開孔35に対して可動的に実質的に閉塞する関係で、半透明ミラー50が受容されもしくは別様に支持される。半透明ミラー50は、キャビティ40から離間した方を向く第1もしくは外向き表面51と、キャビティ40に向けて内方に臨む第2もしくは内向き表面52とを有する。相当に簡略化されて誇張された図5乃至図7により最適に理解される如く半透明ミラー50は、対置された第1および第2の表面54および55を有する透光可能基材53から作製される。
【0014】
依然として図5乃至図7を参照すると、半透明ミラー50の第1表面54または第2表面55の一方を少なくとも部分的に覆う関係で、番号60により概略的に表される反射層が位置決めされる。理解される様に、これらの2つの表面のいずれか一方上における上記反射層の箇所は、本発明の作用に対して有意に影響するものではない。本発明において有用である半透明ミラーの幾つかの代替的形態を相当に誇張した図5乃至図7に見られる如く、反射被覆もしくは層60は第2または内向き表面55上に位置決めされる。反射層60は、周囲における種々の波長の視覚的に認識可能な電磁放射線を反射する高度に反射的な表面を提供する。反射層60は、周囲の視覚的に認識可能な電磁放射線の典型的に約6%未満を通過させる厚みで析出されたクロムの層(図5および図6)から成り得る。但しこの百分率は、製造プロセスにおいて採用される品質管理手順に基づいて変更され得ることを理解すべきである。各図および特に図6において見られる如く、クロムの層には、電磁放射線の通過を許容する個別開孔61が個々に形成され得る。個々の開孔61は、以下において記述される利点を達成するために種々のサイズおよび形状で形成され得る。そして更に図7に見られる如く反射層60は、所定帯域の電磁放射線を通過させるべく作用可能である実質的に連続的なダイクロイック被覆65から成り得る。上記ダイクロイック被覆は、第1表面54および第2表面55の一方に対して同様に適用され得る。反射層60としてダイクロイック被覆65が利用されるなら、該ダイクロイック被覆の光学特性に鑑みると、通常は、ひとつの開孔または複数個の開孔61(図5および図6)を形成もしくは画成する必要性はない。種々の信号通知アセンブリに関してダイクロイック被覆を使用することは、両者ともに言及したことにより本明細書中に援用される特許文献3および特許文献4において詳細に論じられている。
【0015】
本発明の更に別の代替的形態において且つ図5に見られる如く、典型的にクロムから成る反射層60は、増大量の電磁放射線の通過を許容する所定の減少厚み62で析出され得る。斯かる反射層は一般的に、“薄寸クロム”と称される。当業者であれば、所望量の視覚的に認識可能な電磁放射線を通過する反射層60を形成するために析出されるべきクロムの厚みを容易に算出し得よう。
【0016】
本発明の更なる代替的形態において且つ図1および図2に最適に見られる如く反射層60は2つの部分もしくは領域、すなわち、周囲の視覚的に認識可能な電磁放射線を約6%未満だけ通過させる厚みで析出されるクロムまたは反射被覆から成る第1の部分もしくは領域63、および、上記第1部分の近傍であると共に図面中では破線により囲繞され且つ約6%より多い量の電磁放射線を通過させる第2の部分もしくは領域64を形成する様式で、透光可能基材53上に析出され得る。本発明10の幾つかの形態において、第1開孔35を実質的に閉塞すべく選択される半透明ミラー50は、以下に記述される目的のために、視覚的に認識可能な電磁放射線を反射すると同時に電磁放射線を通過させるべく作用可能である。図1、図2、図5および図6を参照することで理解される如く、半透明ミラー50は開孔61を所定パターンで形成する様式で製造され得る。二次的領域64には、反射被覆もしくは層60を除去することで発光開孔61が形成される。理解される如く且つ上記で論じた如く、上記二次的領域は連続的または不連続的とされ得る。主要および二次的な領域63および64を形成する特定の詳細は、言及したことによりその教示が本明細書中に援用されるという特許文献10に相当に詳細に示される。
【0017】
次に図7を参照すると、上記で簡単に論じられた如く、本発明10において有用である別形態の半透明ミラー50は、ダイクロイック・ミラー被覆65を利用し得る。先に論じられたダイクロイック・ミラーの有用性は、種々の米国特許において開示されている。斯かる半透明ミラー50と共に有用であるダイクロイック・ミラー被覆65もまた当業界で公知であり、これらのダイクロイック・ミラー被覆に関する更なる検討は必要でない。図7に見られる如く、主要もしくは第1領域63上には実質的に不透明なマスク層66が適用されることで、上記主要領域は実質的に不透明とされ、更に、視覚的に認識可能な電磁放射線はマスクされない二次的領域64を通して通過され得る。先の先行技術特許の幾つかにおいて論じられた如くダイクロイック・ミラー被覆65は、他の帯域の電磁放射線よりも多量に所定帯域の視覚的に認識可能な電磁放射線を通過すべく選択されることで、結果的な半透明ミラー50は視覚的に認識可能な電磁放射線に関する概して容認可能な反射器とされると同時に、選択帯域の電磁放射線を増大量にて通過させることができる。本出願の目的に対してダイクロイック被覆65は、化学組成に関わらずに任意の被覆であり、且つ、他の帯域の電磁放射線よりも所定帯域の電磁放射線を多量に通過すべく作用可能である。
【0018】
図16には、本発明10において採用され得る容認可能な半透明ミラー50の更なる形態であって、番号70により概略的に表されるエレクトロクロミック・ミラーを取入れた信号通知アセンブリに対する先行技術の配置構成を例示する形態が見られる。エレクトロクロミック・ミラー70は前部のもしくは透明な要素もしくは基材71を含み、該基材の後ろ向き表面には、透明導電材料72と、番号73により概略的に表される色抑制材料層が装着されている。図16に見られる配置構成においてはエレクトロクロミック流体またはゲル74が配備され、これは、前部要素71と、同様に透明である後部要素75との間に挟持される。図16に見られる如く、前部要素71に対して離間関係で、導電薄膜反射器/電極76が位置決めされる。そして更に、この導電膜電極76には複数個の開孔77が形成され、視覚的に認識可能な電磁放射線の通過を許容することで、先に記述された如く後方信号成分24を形成する。以下において論じられる如く光源が配備されると共に、該光源は、該光源が励起されたときに視覚的に認識可能な電磁放射線が複数個の開孔77を通過すべく配向され得る如き配向にてエレクトロクロミック・ミラー70に対して配設される。エレクトロクロミック要素70を備えた信号通知アセンブリを形成する種々の配置構成は、言及したことによりその教示が本明細書中に援用されるという特許文献18および特許文献12に記述される。
【0019】
次に図8を参照すると本発明10は番号80により概略的に表されるヒータを含み、該ヒータは、半透明ミラー50の内向き表面52に対して並置された熱伝達関係で位置される。ヒータ80はヒータ基材81と一体的に作成され、該基材は、半透明ミラー50の内向き表面52に対して典型的に接着剤により固着された第1表面82を有する。そして更にヒータ基材81は、キャビティ40に向けて内方を臨む第2表面83を有する。本発明の一定形態において、この内向き表面に対しては不図示の接着剤層が適用され得る。ヒータ80は、周縁部84により範囲限定される。そして更に、其処には、電磁放射線を通過させる領域85が所定形状で形成される。理解される如くこの領域85は、電磁放射線を通過させる半透明ミラー50の第2部分もしくは領域64と実質的に整列される。ヒータ基材81により範囲限定される如く電磁放射線を通過させる領域85は、番号90により概略的に表される周縁部により範囲限定される。上記周縁部は、多彩で異なる形状を画成し得る。
【0020】
但し概略的事項として周縁部90は概略的に、楔状矢印を形成する。図8および図9に見られる如く、ヒータ基材81上には第1、第2、第3および第4の電気接点91〜94が個別に取付けられると共に、ヒータ基材81内に埋設された(不図示の)ヒータ要素に対して陸上車両11からの電力を供与すべく作用可能である。夫々の電気接点により供与された電気によりヒータ基材81は温度が高まることで、半透明ミラー50を暖めまたはその温度を高める。この加熱は典型的には、種々に変化する天候条件によりミラー50の第1表面51上に付着し得る霜、雪、水蒸気、露などを除去するために有効である。依然として図8を参照すると、上記ヒータ要素には所定パターンで複数個の個別ウィンドウ95が形成可能であり、これらのウィンドウは、以下において相当に詳細に論じられるミラー取付けプレートに形成された他の開孔と実質的に整列される。これらの夫々の個別ウィンドウは、たとえば以下に論じられる多様なセンサ、計器などにより生成されて放出され得る電磁放射線を受容または通過させるべく作用可能である。一定の配置構成においてこれらのデバイスは、陸上車両11の運転者に適切であり又は問題となり得る情報を提供すべく作用可能である。図9に見られる本発明の更に別の形態において、以下に論じられる回路基盤の形態を含む種々の形状で、電磁放射線を通過させる領域96が形成され得る。本発明のこの形態において、電磁放射線を通過させる領域96は、当該回路基盤が該領域96内に合致係合的に受容されまたは嵌合する如き所定形状を有する回路基盤を合致係合的に受容すべく作用可能である。
【0021】
本発明の信号通知アセンブリ10は、番号110により概略的に表されると共に図8乃至図11および図17を参照すれば最適に理解されるという回路基盤を含む。回路基盤110は典型的に、不透明な電気絶縁性で幾分か撓曲可能な材料から作製される。回路基盤110は、頂面112と底面113とを有する本体111を有する。図8に見られる如く底面113は、ヒータ80に対して並置関係で該ヒータに着座する。本発明の一形態において上記回路基盤は、底面113とヒータ80との間に位置された接着剤層により該ヒータに対して固着される。本発明の代替的形態においては図9に見られる如く、回路基盤110は上記ヒータに対して並置されて96の如き領域内に受容され得る。この配置構成において本体111は、半透明ミラー50に対しても並置される。回路基盤110の本体111は、第1周縁部114と、逆側の第2周縁部115とを有する。本体111は幾分か尖ったまたは五角形の形態を有するが、他の形状も等しい首尾で機能する。図10に見られる如く、本体111により複数個の開孔120が画成され、該開孔は所定パターンで配設されると共に第1周縁部114の近傍に位置される。これらの開孔は、以下に記述される目的のために電磁放射線の通過を許容する。図11に見られる如く本発明の代替的形態においては、第1周縁部114は幾分か扇形の外観を有すると共に、電磁放射線は少なくとも部分的に第1周縁部114を通り過ぎることが理解される。
【0022】
図8乃至図11および図17に見られる如く、夫々の開孔120に対して近傍に離間された関係で発光ダイオード121の如き複数個の発光デバイスが配置される。これらの特定の発光ダイオードは典型的には相互に電気的に直列接続されるが、以下に記述される如く本発明の他の形態において個々の発光ダイオード121は別個に励起されまたはグループ毎に励起されることで図3および図4に見られる如き異なるパターンで放出される放射線を生成し得る。理解されるべきである様に、励起されたときに個々の発光デバイス121は典型的には可視帯域における電磁放射線を放出すべく作用可能であり、該放射線は、以下において論じられる如く、放出された電磁放射線が少なくとも部分的に夫々の開孔120または周縁部114を通過すると共に半透明ミラー50を通過すべく作用可能である如き様式で反射される。理解されるべきである様に、図11に見られる如く開孔120または周縁部114は、電磁放射線を通過させる半透明ミラー50の第2部分もしくは領域64と実質的に整列して配向される。
【0023】
図15を考察することで最適に理解される如く、本発明の別形態においては、複数個の発光デバイス121の内のひとつの代わりに、回路基盤110に対しては受信器122が固着され且つ電気的に結合され得る。電磁放射線の上記受信器は、所定波長の電磁放射線に露出されたときに電気信号を提供すべく作用可能である。この配置構成は、近接物体検出の如き用途、および、斯かる目的に対して採用されたデバイスが典型的に不可視帯域における電磁放射線を利用もしくは受信するという他の類似配置構成において有用である。
【0024】
図10および図11および図17に見られる如く、回路基盤110の頂面112上には、雌型電気結合器123が担持されまたは別様に取付けられる。この雌型電気結合器は当業界で公知であると共に、雄型電気結合器に対して解除可能に合致係合的に連結される受容開孔124を画成する。電気結合器123は、典型的には陸上車両11により提供される電源に対して電気的に連結される。更なる代替的配置構成においては図8に見られる如く遠隔的に位置された発光ダイオードまたは他の放出体125の如きデバイスから放出される電磁放射線の発生源が配備され得る。放出体125から放出された放射線は、光ファイバケーブル、光ファイバ・アセンブリおよび/または光導体126により信号通知アセンブリ10に対して供与され得る。図17に見られる如く信号通知アセンブリ10の要求内容に依存して、回路基盤110上には2個以上の電気結合器123が取付けられ得ることを理解すべきである。
【0025】
図10および図11において最も明確に見られる如く、回路基盤110により第1導電経路131が担持されると共に、該経路は複数個の発光デバイス121に対して電気的に連結される。先に論じられた如く、上記発光デバイスは典型的には直列配置構成で一体的に電気的に連結されるが、特定目的に対しては個々のまたはグループ毎の発光デバイスが励起され得る。そして更に、回路基盤110によれば第2導電経路132が担持されて同様に電気結合器123に対して電気的に連結される。更に、上記回路基盤によれば第3導電経路133が担持されて、同様に電気結合器123に対して電気的に連結される。図10および図11に見られる如く、上記第1、第2、第3および第4の電気接点91〜94は夫々回路基盤110の本体111に対して電気的に連結されると共に、上記回路基盤が適切に且つ完全に組立てられたときに第2周縁部115の近傍の位置に個々に配置される。図10および図11において電気接点91〜94は、回路基盤110に対して電気的に連結されて示される。図示された如く、第2導電経路132は第1および第4の電気接点91および94に対して電気的に接続され、且つ、第3導電経路133は第2および第3の電気接点92および93に対して電気的に接続される。以下において相当に詳細に論じられる如く、第2導電経路132はヒータ80を励起するために使用される電気エネルギを供給すべく作用可能である。先に論じられた如くヒータ80は励起されたときに熱エネルギを放出し、該エネルギは半透明ミラー50に対して付与されることで、寒冷気候または低温の間において該ミラーを有効状態に維持する。そして更に、第2および第3電気接点92および93に対して電気的に連結された第3導電経路133は、先に開示された如く本発明の一定形態において採用され得るエレクトロクロミック・ミラー要素70を励起および/または制御するための電力を供給すべく作用可能である。本発明がこの形態で使用されたときエレクトロクロミック要素70は上記ヒータに対して電気的に連結されると共に、第3電気経路133により、該エレクトロクロミック要素を励起しまたは該エレクトロクロミック要素の動作を制御する電力を受容する。
【0026】
次に図8を参照すると、本発明の信号通知アセンブリ10は番号150により概略的に表される多面反射器を含み、これは複数個の発光デバイス121に対して反射関係で配設される。この多面反射器は本体151を有し、該本体は、回路基盤110に対して着座関係で配設された第1表面152と、逆側の第2表面153とを含む。そして更に本体151は、第1周縁部154と、逆側の第2周縁部155とを含む。上記本体は、上記反射器の該本体が回路基盤110を実質的に覆う関係で位置され得る如く寸法設定かつ形状化される。反射器150を形成する上記本体は、図14および図15に夫々見られる如き第1部分156および第2部分157を更に含み得る。図8および図9の分解図に見られる如く、反射器150、更に詳細には本体151は、複数個の第1部分156から形成される。但し、図14および図15に夫々見られる如く上記反射器は種々の第2部分157を含み得ることは理解される。図8および図9を参照することにより最も明確に例証される如く、本体151により開孔160が画成され、該開孔は自身を貫通する電気結合器123を受容すべく作用可能である。
【0027】
本体151を有する反射器150は、標準的な射出成形技術およびその後の反射被覆処置を利用して作製され得るか、または、代替策においては、高度に反射的な被覆が既に形成された変形可能な薄寸体から圧力または真空により成形され得る。図14に描かれる様に、番号161により概略的に表される放出された電磁放射線は多面反射器150により、以下に論じられる如く第1群の反射器柱面により後方成分もしくは信号24を形成する第1方向に実質的に反射され、且つ、第2の発光デバイス121により生成されて放出された電磁放射線は、第2群の反射器柱面により、半透明ミラー50により画成された二次的領域を通し、図3に見られる如く陸上車両の近傍の領域22を照明する第2方向に実質的に反射される。これらの第1および第2方向は、図3を考察することにより最適に理解される。回路基盤110は相互に対して所定離間関係で配設された個々の発光ダイオード121を示しているが、上述された本発明の利点を達成するために個々の発光ダイオード121の対同士が相互に非常に接近して配設され得ることを理解すべきである。
【0028】
反射器150は、たとえば各発光デバイス121を偏心反射関係で覆うべく図14に見られる如く配向された単一で個別の反射器キャビティもしくはポケット162を複数個画成する。図12、図14および図15に見られる如く、反射器キャビティまたはポケット162の各々は側壁163により画成される。上記側壁は更に、複数個の反射器柱面164を画成する。上記側壁は、認識可能な電磁放射線161の反射を促進する高反射材料により被覆される。反射器柱面164は、複数群の反射器柱面を含む。各群の反射器柱面は、複数個の反射表面を有し得る。夫々の反射器柱面は、完全に別個であるか、相互に対して円滑に融合され得る。上記で論じられた如く放出された電磁放射線161は、半透明ミラー50の二次的領域64を通り外方へと、且つ、図3を参照することにより最適に見られる如く第1方向165および第2方向166である2つの異なる方向へと通過する。第1方向165に進行する視覚的に認識可能な電磁放射線の放出パターンは、陸上車両11に対して概略的に側方外方への円錐形状で進行する。この円錐形状パターンは、近傍を進行する車両により認識され得る第1もしくは後方成分もしくは視覚的信号24を生成する。そして更に、第2方向166に進行する電磁放射線は、陸上車両11の側方の領域または該車両自体の側部を照射することで、視認性が低下する時間の間において運転者を助力かつ支援すべく作用可能である。たとえば図12に見られる如く、反射器150の第1部分156は発光デバイス121を実質的に覆い偏心的に反射する関係で配設される。但し、図14および図15に見られる如く本発明の代替的形態において反射器150は第2部分157を含み得る。上記反射器のこの部分157は、理解される如く、発光デバイス121の内の1個のデバイスに対して実質的に同心的な反射関係で配設される。図14および図15に見られる配置構成において第2部分157は、放出された電磁放射線161がハウジング30のキャビティ40を通して導向されると共に半透明レンズ43により上記ハウジングを外方へと通過することにより視覚的に認識可能な信号の第2の前方成分25を形成する如く、放射線を反射すべく作用可能である。故に、回路基盤110により担持される反射器150は、励起されたときに、視覚的に認識可能な電磁放射線161を放出し、該放射線は、反射器150により反射されると共に、ミラー50から概略的に離間する方向に進行し、上記反射器を離脱するときには該反射器を通過しないことが理解される。
【0029】
次に図8、図12および図13を参照すると、本発明の信号通知アセンブリ10は番号180により概略的に表される可動ミラー取付けプレートを含むことが理解される。上記ミラー取付けプレートは、第1表面182と、逆側の第2表面183とにより画成される本体181を有する。上記第1表面は、ヒータ80および半透明ミラー50に対し、実質的に並置されて臨む関係で配設されるべく作用可能である。本発明の一形態において半透明ミラー50およびヒータ80は、不図示の接着剤層により上記取付けプレートに対して固着される。本体181は、半透明ミラー50を受容する周縁部184を有する。図8を参照することで理解される如く、可動ミラー取付けプレート180の本体181はモータ・パック係合領域185を含む。このモータ・パック係合領域もしくは区域によれば習用の設計態様の電気モータ186は、半透明ミラー50が陸上車両11の運転者により使用され得る様に多彩な配向で該半透明ミラーを適切に位置決めするために、上記モータ・パック領域に対して強制的に係合し得る。図8および図13を参照することで理解される如く、ミラー取付けプレート180の本体171には複数個のウィンドウ190が形成されまたは該本体により別様に画成され、これらのウィンドウは、電気的に起動される複数個のアセンブリ191であって、特に幾つか挙げると、電気/光センサ;警告アイコン;動作不良インディケータ;上記ミラーの近傍の所定領域を照射するライト;空気温度計器;コンパス;近接物体検出デバイス;タイヤ圧力インディケータ;牽引力警告インディケータ;速度センサ;レーダ警報装置;燃料供給器またはエンジンの温度センサ;および、ビデオデバイス;などのアセンブリにより生成されて放出され得る電磁放射線を受容するために配向されるべく作用可能である。概略的事項として、これらの電気的に起動されるアセンブリ191としては、限定的なものとしてで無く、陸上車両11の動作状態を決定する上で該陸上車両11の運転者に対して有用であり得るか、または、該車両の運転者に対して問題となる情報を提供する任意のアセンブリおよび/または警告デバイスが挙げられる。
【0030】
図8および図13に示された配置構成において、可動ミラー取付けプレート180は一対の付勢もしくは支持部材192を含み、該部材は、画成された開孔193に亙り跨りもしくは別様に個別に延在し、且つ、回路基盤110を実質的に覆う関係で位置された反射器150を少なくとも部分的に受容することが理解される。図12および後端部13を考察すると、本発明のこの形態における回路基盤110はミラー取付けプレート180と、下側に位置するヒータ80または半透明ミラー50との間に挟持関係で位置されることが理解される。本発明の一定形態において、この配置構成は使用されないこともある。図13を参照して見られる如く、本発明の一形態において一対の付勢または支持部材192は、下側に位置する半透明ミラー50に対し、更に詳細には電磁放射線を通過させる半透明ミラー50の領域64に対し、下側に位置する回路基盤110および反射器150を整列させる目的で、(この図における矢印により表される如く)これらのアセンブリの調節可能な移動を許容することは理解される。本発明の他の形態において、これらの付勢または支持部材は排除され得る。故に、調節可能に移動可能なミラー取付けプレート180は半透明ミラー50に対して力伝達関係で配設されることは理解される。本発明の少なくともひとつの形態において回路基盤110は少なくとも部分的に、ミラー取付けプレート180と半透明ミラー50との間に位置される。図8および図13を参照することにより最適に図示される如く、第4導電経路194が配備される。隠線により表される上記第4導電経路は一対の電線用導管を含み、該電線用導管は各々、当該第1端部上に取付けられた第1対の電気接点196を有する第1端部195(図8)と、当該第2端部上に個別に接続された第2対の電気接点198を有する逆側の第2端部197(図13)とを有する。各図から理解される如く、第1対の電気接点196は回路基盤110に対して電気的に連結されるべく作用可能であり、且つ、第2対の電気接点は電気駆動モータ186と電気接触を形成すべく作用可能である。この配置構成によれば、ミラー取付けプレート180に対して力伝達関係で配設される電気駆動モータ186は、少なくとも部分的に第4電気経路194および回路基盤110を介して励起および/または制御され得ることを理解すべきである。
【0031】
[作用]
記述された本発明の各実施例の作用は、容易に明らかであると確信されると共に、この点において簡単に要約される。
【0032】
次に図1および以下の内容を参照すると、本発明の信号通知アセンブリ10は一形態において、電磁放射線161を反射するだけでなく通過させるべく作用可能なミラー50と、該ミラー50に対して並置された回路基盤110であって電磁放射線161を通過させるべく作用可能であると共に該回路基盤は電源に対して解除可能に電気的に連結された回路基盤110と、該回路基盤110により担持された第1導電経路131とを含むことが理解される。各図に示された配置構成において本発明10は更に、回路基盤110により担持された第1発光デバイス121であって、第1導電経路131に対して更に電気的に連結されると共に、励起されたときには回路基盤110およびミラー50の各々により通過される視覚的に認識可能な電磁放射線161を放出するという第1発光デバイス121と、回路基盤110により担持された第2導電経路132であって、該経路はヒータ80の如き電気的に起動されるアセンブリと電気的に連結され、また電気的に起動されるアセンブリ80は回路基盤110により電源に対して結合されるという第2導電経路132とを含む。
【0033】
各図に示されると共に本発明の幾つかの可能的形態を含む上記配置構成において、ミラー50は、半透明ミラー、ダイクロイック・ミラー(図7)、または代替例においてはエレクトロクロミック・ミラー要素70(図16)から成り得る。そして更に、先に論じられた如く本発明の信号通知アセンブリ10は、電磁放射線の放出体121を含み得るか、または、所定波長の電磁放射線に露出されたときに電気信号を提供すべく作用可能である電磁放射線の受信器122(図15)を含み得る。故に本発明10は、不可視の電磁放射線の放出体121、ならびに、電磁放射線の受信器122の両方を含み得る。図1に示された如き本発明においてミラー50は、視覚的に認識可能な電磁放射線161を反射する主要領域63と、一定の視覚的に認識可能な電磁放射線を反射すると共に一定の視覚的に認識可能な電磁放射線を更に通過させる近傍の二次的領域64とを有する。これは、図2を参照することにより最も明確に理解される。各図に見られる配置構成において、更に詳細には図1および図2を参照すると、第1または主要領域63は実質的に連続的であり且つ上記二次的領域は不連続的であることは理解される。ダイクロイック・ミラー65が採用されたとき、主要領域63および二次的領域64は通常的な視認距離から見たときに実質的に連続的であり得ることは理解される。
【0034】
本発明10は更に、回路基盤110により担持された反射器150であって、発光デバイス121の少なくとも幾分かを実質的に覆う関係で配設された反射器150を含む。本発明の一定形態において且つ図14に見られる如く、上記反射器は個別反射器ポケット162を含み得るか、または更に、上記反射器は第1部分156および第2部分157を含み得る。図14に見られる如く且つ第1部分156および第2部分157を有する反射器150を含むという本発明10の形態において、上記反射器の第1部分156は発光デバイス121に対して実質的に偏心反射関係で配設され、且つ、上記発光デバイスは励起されたときに視覚的に認識可能な電磁放射線161を放出し、該放射線は反射器150により反射されると共に少なくとも部分的に回路基盤110およびミラー50の各々を通過することは理解される。更に、反射器150が第2部分157を含むという本発明10の形態において、第2部分157は各発光デバイス121の内の少なくとも一個に対して実質的に同心的な反射関係で配設され、且つ、励起されたときに上記発光デバイスは視覚的に認識可能な電磁放射線161を放出し、該放射線は上記反射器の第2部分157により反射されると共にミラー50から離間した方向に進行することは理解される。図14に見られる如く且つ反射器150が第1部分156および第2部分157を含むという本発明10の形態において、図1に見られる如く励起されたときに少なくとも2個の発光デバイス121は、少なくとも2つの個別の視覚的に認識可能な信号24および25を形成する視覚的に認識可能な電磁放射線161を放出することは理解される。図4の考察により理解される如く、これらの2つの個別の信号は、陸上車両11に対して広範囲な異なる角度および箇所に位置された近傍の車両に対して信号通知を行う手段を提供する。
【0035】
半透明ミラー50により通過され得るべく放出された電磁放射線161は通常は、典型的には回路基盤110上に取付けられた複数個の発光デバイス121により放出される。但し本発明の一定形態において上記発光デバイスは、放出された電磁放射線を光導体もしくは光ファイバケーブル126へと供与する二次的発光デバイス125を含み得る。一方、光ファイバケーブル126は、半透明ミラー50により通過され得る如き適切な配向にて放出された光を放出する。本発明10は更に、回路基盤110により担持された電気結合器123であって電源に対して解除可能に電気的に連結されるべく作用可能な電気結合器123を含む。示された配置構成において、電気的に起動される上記アセンブリは、ミラー50に対して並置関係で取付けられる電気ヒータ80であり、且つ、該電気ヒータ80は第2導電経路132に対して電気的に連結されて該経路を介して励起される。図16に見られる如く本発明の代替的形態において、半透明ミラー50は、第2導電経路132に対し、または代替的に第3導電経路133に対して電気的に連結され得るエレクトロクロミック・ミラー要素70から成り得る。示された如くこの配置構成においてエレクトロクロミック・ミラー70は、少なくとも部分的に回路基盤110を介して制御および/または励起され得る。図8に見られる如く、他の電気的に起動されるアセンブリ191が配備され得る。これらのアセンブリとしては、電気/光センサ;ヒータ;警告アイコン;動作不良インディケータ;上記ミラーの近傍の所定領域を照射するライト;空気温度計器;コンパス;近接物体検出デバイス;および、ビデオデバイスから成る群から選択される他の多彩な電気デバイスが挙げられる。
【0036】
図8に見られる如く本発明の少なくとも一形態において、ヒータ80はヒータ基材と一体的とされ、且つ、回路基盤110は該ヒータ基材に当接して位置されると共に該基材に対して接着剤層により固着され得る。更に図面(図9)に見られる如く、ヒータ80および協働するヒータ基材は、回路基盤110を受容する領域96を画成する。そして更に、本発明の一形態(図8)において上記ヒータおよびヒータ基材は、発光デバイス121により放出された視覚的に認識可能な電磁放射線を通過させる領域85を画成する。図10に見られる如く本発明10の一形態において、回路基盤110は実質的に不透明であると共に、該回路基盤は、発光デバイス121により放出された視覚的に認識可能な電磁放射線161を通過させるべく作用可能な少なくとも一個の開孔120を更に画成する。上記回路基盤により画成された開孔120は、視覚的に認識可能な電磁放射線161を通過させるヒータの領域85と実質的に整列される。本発明の別形態(図9)において回路基盤110は、視覚的に認識可能な電磁放射線を通過させるヒータの領域85の近傍に配置された周縁部114および115を有する。この配置構成において発光デバイス121は視覚的に認識可能な電磁放射線を放出し、該放射線は、少なくとも部分的に回路基盤110の周縁部114、および、視覚的に認識可能な電磁放射線161を通過させる上記ヒータおよびヒータ基材の領域を通過する。
【0037】
取付けプレートまたは可動ミラー取付けプレート180が配備され、該プレートは少なくとも部分的に半透明ミラー50を受容する。そして更に、本発明10の一形態(図8)においては第4電気経路194が配備され、該経路は可動ミラー取付けプレート180により担持されると共に回路基盤110に対して更に解除可能に電気的に連結される。電気駆動モータ186が配備され、該モータは、ミラー取付けプレート180に対して力伝達関係で配設されると共に上記第4電気経路に対して更に電気的に連結される。電気駆動モータ186は少なくとも部分的に、上記第4電気経路および回路基盤110を介して制御および/または励起される。本発明10は電気起動される付加的な多数のアセンブリもしくはセンサ191に適応すべく作用可能である。電気起動される夫々のアセンブリまたはセンサ191は、陸上車両11の動作状態に関する情報または該車両の運転者の関心情報を該運転者に対して提供する。
【0038】
故に本発明の信号通知アセンブリ10は、陸上車両11により担持されたミラー・ハウジング30であって側壁31により画成されるというミラー・ハウジング30を含み、上記側壁は、ミラー開孔35と連通するキャビティ40を更に画成する。上記信号通知アセンブリ10は更に、視覚的に認識可能な電磁放射線161を同時に通過させ且つ反射すべく作用可能な半透明ミラー50を含み、該半透明ミラーはミラー開孔35を実質的に閉塞する。図面(図8)に見られる如く、ハウジング30のキャビティ40内には電気起動ヒータ80が位置され、該ヒータは、半透明ミラー50に対して熱伝達関係で並置して配設される。上記ヒータは領域85を画成し、視覚的に認識可能な電磁放射線161は該領域を通過し得る。ヒータ80に対しては並置関係で回路基盤110が配備して位置され、該回路基盤は、複数個の開孔120から成る第2領域、または、自身の周縁部114の直近の領域(図11)を更に画成し、視覚的に認識可能な電磁放射線161は該領域を通過し得る。各図から理解されるべきである様に、ヒータ80により画成された第1領域85および回路基盤110により画成された第2領域120または114は実質的に整列される。種々の図面に示された本発明の種々の形態においては電気結合器123が配備され、該結合器は回路基盤110により担持され、且つ、該結合器は、典型的に陸上車両11により提供される電源に対して解除可能に電気的に連結されるべく構成される。また第1電気経路131が配備され、該経路は、回路基盤110により担持されると共に、上記電気結合器に対して電気的に連結される。そして更に、回路基盤110により発光デバイス121が担持され、該デバイスは上述された如き第1および第2領域に対して離間関係で位置決めされる。電源により励起されたときに発光デバイス121は、ミラー・ハウジング30を外方へと通過して図3に見られる如く視覚的に認識可能な信号24および/または25を形成する視覚的に認識可能な電磁放射線161を放出する。回路基盤110により第2電気経路132が担持され、該経路は電気結合器123およびヒータ80に対して電気的に連結される。ヒータ80は、回路基盤110を介して励起される。そして更に反射器150が配備され、該反射器は発光デバイス121に対して反射関係で配設され、且つ、該反射器は、放出された視覚的に認識可能な電磁放射線を少なくとも部分的に上述の第1および第2領域を通して導向すべく作用可能である。またミラー取付けプレート180が配備され、該プレートは、半透明ミラー50の一部を少なくとも部分的に合致係合的に受容すべく作用可能であり、上記回路基盤は少なくとも部分的に上記ミラー取付けプレートとヒータ80との間に位置決めされる。
【0039】
各図に見られる上記配置構成においてミラー・ハウジング30の側壁31は、キャビティ40と連通する第2開孔42であって視覚的に認識可能な電磁放射線161を通過させるべく作用可能な第2開孔42を画成する。図14に見られる如き配置構成において、発光デバイス121は第1および第2発光デバイス121から成り得ると共に、反射器150は上記第1発光デバイスを実質的に偏心的に覆う関係で配設された第1部分156を含み、上記反射器の上記第1部分は、放出された電磁放射線が半透明ミラー50を通過して第1信号24を形成する様に、放出された視覚的に認識可能な電磁放射線161を上記段落で記述された第1および第2領域を通して実質的に反射すべく作用可能であり、反射器150の第2部分157は、励起されたときに第2発光デバイス121により放出された視覚的に認識可能な電磁放射線の一部を少なくとも部分的に反射すべく作用可能であり、且つ、上記第2発光デバイスにより放出された視覚的に認識可能な電磁放射線161は第2開孔42を通過して第2の視覚的認識可能信号25を形成する。図3に見られる如く反射器150は、放出された電磁放射線が図3に見られる如く166と参照番号を付された方向において上記ミラー・ハウジングを外方へと通過して陸上車両11の近傍の側部または領域22を照射し得るという様式でも形成され得る。
【0040】
故に、本発明の信号通知アセンブリ10は、これまでに利用されてきた先行技術のデバイスとの比較において多くの利点を提供することが理解される。本発明10は、コンパクトでコスト効率的であると共に、ミラー・ハウジング30を通して経路設定される多数の電線用導管または“ピグテイル”を同時に減少しながら、種々の視覚的に認識可能な電磁放射線信号が透過もしくは受容され得るという便利な手段を提供する。この様に電線用導管の個数が減少すると、典型的には内部寸法が減少したミラー・ハウジングは容易に組立て且つ設置される。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】励起解除状態における本発明の信号通知アセンブリの前方斜視図であり、下側構造を示すために幾つかの表面は破断されている。
【図2】励起状態で示される図1の信号通知アセンブリの前方斜視図である。
【図3】習用の設計態様の陸上車両の側方斜視図であり、本発明の信号通知アセンブリにより提供される可視電磁放射線の概略的投射パターンを示している。
【図4】習用の設計態様の陸上車両の平面図であり、本発明の信号通知アセンブリにより提供される可視電磁放射線の投射パターンの幾つかを示している。
【図5】本発明において採用され得る第1形態の半透明ミラーを大きく拡大した図1の5−5線に沿う部分的垂直断面図である。
【図6】本発明において採用され得る第2形態の半透明ミラーを大きく拡大した図1の5−5線に沿う部分的垂直断面図である。
【図7】本発明の更に別の代替的形態を示す第3形態の半透明ミラーを大きく拡大した部分的垂直断面図である。
【図8】本発明の信号通知アセンブリの第1形態の部分的分解斜視図である。
【図9】本発明の第2の可能的形態の部分的分解斜視図である。
【図10】本発明の一形態において採用される回路基盤の拡大平面図である。
【図11】本発明の別形態において採用される第2形態の回路基盤の拡大平面図である。
【図12】図13の12−12線に沿う本発明の信号通知アセンブリの一形態の部分的垂直横断面図である。
【図13】本発明の信号通知アセンブリの一形態の部分的側面図である。
【図14】本発明の信号通知アセンブリの一形態を大きく拡大した垂直横断面図であり、該アセンブリにおいて採用される反射器のひとつの可能的形態を示している。
【図15】本発明の信号通知アセンブリの一形態を大きく拡大した垂直横断面図であり、本発明の別の発明的見地を示している。
【図16】本発明において有用であり得る先行技術の半透明エレクトロクロミック・ミラーを相当に簡略化した拡大垂直横断面図である。
【図17】本発明の別形態において採用される第3形態の回路基盤の拡大平面図である。
【符号の説明】
【0042】
10 信号通知アセンブリ
11 陸上車両
24 後方信号成分/視覚的に認識可能な信号
25 前方成分/第2の視覚的認識可能信号
30 ミラー・ハウジング
43 半透明レンズ
50 半透明ミラー
80 電気的に起動されるアセンブリ/電気起動ヒータ
81 ヒータ基材
110 回路基盤
121 発光デバイス/放出体
123 雌型電気結合器
131 第1導電経路
132 第2導電経路
133 第3導電経路
150 多面反射器
161 視覚的に認識可能な電磁放射線
180 可動ミラー取付けプレート
186 電気駆動モータ
191 電気的に起動されるアセンブリ/センサ
194 第4導電経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電磁放射線を反射するだけでなく通過させるべく作用可能なミラーと、
前記ミラーに対して並置されると共に電磁放射線を通過させるべく作用可能な回路基盤であって、電源に対して解除可能に電気的に連結された回路基盤と、
前記回路基盤により担持された第1導電経路と、
前記回路基盤により担持されると共に前記第1導電経路に対して電気的に連結された発光デバイスであって、励起されたときに、前記回路基盤および前記ミラーの各々により通過せしめられる視覚的に認識可能な電磁放射線を放出する発光デバイスと、
前記回路基盤により担持された第2導電経路であって、前記回路基盤を経由して前記電源に対し連結された電気的に起動されるアセンブリに対して電気的に連結されるという第2導電経路とを備えて成る、
信号アセンブリ。
【請求項2】
前記ミラーは半透明ミラーである、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項3】
前記ミラーはダイクロイック・ミラーである、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項4】
前記ミラーはエレクトロクロミック・ミラーである、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項5】
不可視の電磁放射線の放出体であって、前記回路基盤に対して電気的に連結されると共に、励起されたときに前記ミラーを通過する不可視の電磁放射線を放出する放出体を更に備えて成る、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項6】
電磁放射線の受信器であって、前記回路基盤に対して電気的に連結されると共に、所定波長の電磁放射線にさらされたときに電気信号を提供すべく作用可能である受信器を更に備えて成る、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項7】
前記回路基盤に対して電気的に連結された不可視の電磁放射線の放出体であって、励起されたときに、少なくとも部分的に前記ミラーを通過する不可視の電磁放射線を放出する放出体と、
上記回路基盤に対して電気的に連結された電磁放射線の受信器であって、所定波長の電磁放射線にさらされたときに電気信号を生成する受信器とを更に備えて成る、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項8】
前記ミラーは、視覚的に認識可能な電磁放射線を反射する一次的領域と、一定の視覚的に認識可能な電磁放射線は反射し、更に、一定の視覚的に認識可能な電磁放射線は通過させるという近傍の二次的領域とを有する、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項9】
前記一次的領域は実質的に連続的であり且つ前記二次的領域は不連続的である、請求項8記載の信号アセンブリ。
【請求項10】
前記ミラーの前記一次的および二次的領域の両方は実質的に連続的である、請求項8記載の信号アセンブリ。
【請求項11】
前記発光デバイスに対し実質的に覆う関係で配設された反射器を更に備えて成る、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項12】
前記反射器は前記発光デバイスに対して実質的に偏心した反射関係で配設されており、
励起されたときに前記発光デバイスは、前記反射器により反射される視覚的に認識可能な電磁放射線であって少なくとも部分的に前記回路基盤および前記ミラーの各々を通過するという視覚的に認識可能な電磁放射線を放出する、請求項11記載の信号アセンブリ。
【請求項13】
当該信号アセンブリは、前記発光デバイスに対して実質的に同心的な反射関係で配設された反射器を更に備え、
励起されたときに前記発光デバイスは、前記反射器により反射されて前記ミラーから離間する方向に進行する視覚的に認識可能な電磁放射線を放出する、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項14】
少なくとも2個の発光デバイスと、
前記2個の発光デバイスの一方に対して偏心した反射関係で位置された第1部分と、残りの発光デバイスに対して実質的に同心的な反射関係で配設された第2部分とを有する反射器であって、励起されたときに前記少なくとも2個の発光デバイスは少なくとも2つの個別の視覚的認識可能信号を形成する視覚的に認識可能な電磁放射線を放出するという反射器とを更に備えて成る、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項15】
前記回路基盤に対して遠隔的に位置された第2発光デバイスであって、励起されたときに、視覚的に認識可能な電磁放射線を放出する第2発光デバイスと、
放出された視覚的に認識可能な電磁放射線に対して光受信関係で位置された第1端部と、上記ミラーに対して光放出関係で位置された反対側の第2端部とを有する光導体および/または光ファイバ・アセンブリとを更に備えて成る、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項16】
前記回路基盤により担持されると共に、前記電源に対して解除可能に電気的に連結されるべく作用可能な少なくとも一個の電気結合器を更に備えて成る、請求項11記載の信号アセンブリ。
【請求項17】
前記電気的に起動されるアセンブリは、前記ミラーに対して並置関係で取付けられた電気ヒータであり、且つ、
前記電気ヒータは、前記第2導電経路に対して電気的に連結され且つ該経路を介して励起される、請求項11記載の信号アセンブリ。
【請求項18】
前記ミラーは、前記第2導電経路に対して電気的に連結されたエレクトロクロミック・ミラーから成る、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項19】
前記ミラーは、少なくとも部分的に前記回路基盤を介して制御されるエレクトロクロミック・ミラーである、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項20】
前記電気的に起動されるアセンブリは、電気/光センサ;ヒータ;警告アイコン;動作不良インディケータ;前記ミラーの近傍の所定領域を照射するライト;空気温度計器;コンパス;近接物体検出デバイス;および、オーディオおよび/またはビデオデバイスから成る群から選択される、請求項1記載の信号アセンブリ。
【請求項21】
前記ヒータはヒータ基材と一体的とされ、且つ、
前記回路基盤は上記ヒータ基材に当接して位置される、請求項17記載の信号アセンブリ。
【請求項22】
前記ヒータおよび前記ヒータ基材は前記回路基盤を受容する領域を画成する、請求項21記載の信号アセンブリ。
【請求項23】
前記ヒータおよび前記ヒータ基材は、前記発光デバイスにより放出された視覚的に認識可能な電磁放射線を通過させる領域を画成する、請求項21記載の信号アセンブリ。
【請求項24】
前記回路基盤は実質的に不透明であり、且つ、該回路基盤は、前記発光デバイスにより放出された視覚的に認識可能な電磁放射線を通過させるべく作用可能である少なくとも一個の開孔を更に画成し、且つ、
前記回路基盤により画成された前記開孔は、前記ヒータおよび前記ヒータ基材の前記領域であって上記視覚的に認識可能な電磁放射線を通過させる前記領域と実質的に整列される、請求項23記載の信号アセンブリ。
【請求項25】
前記回路基盤は、前記ヒータおよび前記ヒータ基材の前記領域であって視覚的に認識可能な電磁放射線を通過させる前記領域の近傍に配置された周縁部を有し、且つ、
前記発光デバイスは視覚的に認識可能な電磁放射線を放出し、該放射線は、少なくとも部分的に上記回路基盤の上記周縁部を通過し、且つ、上記ヒータおよび上記ヒータ基材の上記領域であって視覚的に認識可能な電磁放射線を通過させる上記領域を通過する、請求項23記載の信号アセンブリ。
【請求項26】
第1および第2表面を有する半透明ミラーと、
前記ミラーの第2表面に対して熱伝達関係で配設された電気起動ヒータであって、電磁放射線が通過し得る第1領域を画成する電気起動ヒータと、
前記ヒータに対して並置された回路基盤であって、該回路基盤は電磁放射線が通過し得る第2領域を画成し、上記第1および第2領域は実質的に整列されている回路基盤と、
前記回路基盤により担持されると共に、電源に対して解除可能に電気的に連結された第1電気経路と、
前記回路基盤により担持されると共に上記第1電気経路に対して電気的に連結された発光デバイスであって、前記電源により励起されたときに該発光デバイスは、少なくとも部分的に前記第1および第2領域により反射される視覚的に認識可能な電磁放射線を放出する発光デバイスと、
前記回路基盤により担持されると共に前記ヒータおよび前記電源に対して電気的に連結された第2電気経路であって、前記ヒータは当該第2電気経路を介して前記電源により励起されるという第2電気経路とを備えて成る、
信号アセンブリ。
【請求項27】
前記回路基盤に対して電気的に連結された電磁放射線放出体であって、励起されたときに、前記半透明ミラーにより少なくとも部分的に通過される不可視の電磁放射線を放出する電磁放射線放出体を更に備えて成る、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項28】
前記回路基盤に対して電気的に連結された電磁放射線受信器であって、所定波長の電磁放射線源にさらされたときに電気信号を生成すべく作用可能である電磁放射線受信器を更に備えて成る、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項29】
前記回路基盤に対して電気的に連結された電磁放射線放出体であって、励起されたときに、前記ミラーは通過しないが該半透明ミラーの前記第2表面から離間した方向には伝達される電磁放射線を放出する電磁放射線放出体を更に備えて成る、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項30】
前記半透明ミラーはダイクロイック・ミラーである、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項31】
前記半透明ミラーは電気的に起動されるエレクトロクロミック・ミラーであり、
当該信号アセンブリは、前記回路基盤により担持された第3電気経路を更に備え、且つ、
上記エレクトロクロミック・ミラーは前記第3電気経路を介して励起される、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項32】
前記半透明ミラーは電気的に起動されるエレクトロクロミック・ミラーであり、
当該信号アセンブリは、前記回路基盤により担持された第3電気経路であって上記エレクトロクロミック・ミラーに対して制御可能に電気的に連結された第3電気経路を更に備えて成る、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項33】
前記回路基盤により担持されると共に前記電源に対して解除可能に電気的に連結されるべく構成された電気結合器であって、前記第1および第2電気経路は該電気結合器に対して電気的に連結されるという電気結合器を更に備えて成る、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項34】
前記発光デバイスに対して実質的に偏心した反射関係で配設された反射器であって、上記発光デバイスにより放出された視覚的に認識可能な電磁放射線は少なくとも部分的に該反射器により反射され且つその後に前記第1および第2領域および前記半透明ミラーを通過するという反射器を更に備えて成る、請求項33記載の信号アセンブリ。
【請求項35】
前記発光デバイスは前記第1および第2領域に対して隣り合って離間された関係で配設される、請求項34記載の信号アセンブリ。
【請求項36】
前記回路基盤は、前記第1および第2領域に対して実質的に固定した関係で取付けられている、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項37】
前記回路基盤は前記第1および第2領域に対して選択的に移動可能である、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項38】
前記半透明ミラーに対して力伝達関係で配設された取付けプレートであって、前記回路基盤は少なくとも部分的に該取付けプレートと上記半透明ミラーとの間に位置されるという取付けプレートを更に備えて成る、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項39】
前記取付けプレートは、少なくとも部分的に前記半透明ミラーを受容する可動ミラー取付けプレートから成り、
第4電気経路が前記ミラー取付けプレートによって担持され、該第4電気経路は前記回路基盤に対して解除可能に電気的に連結され、
当該信号アセンブリは、
前記ミラー取付けプレートに対して力伝達関係で配設されると共に前記第4電気経路に対して電気的に連結された電気起動モータであって、少なくとも部分的に前記第4電気経路および前記回路基盤を介して制御されるという電気起動モータを更に備えて成る、請求項38記載の信号アセンブリ。
【請求項40】
当該信号アセンブリは、前記回路基盤により担持されると共に前記電源に対して解除可能に電気的に連結された第3電気経路を更に備え、且つ、
当該信号アセンブリは、電気/光センサ;警告ランプ;動作不良インディケータ;所定領域を照射するライト;空気温度インディケータ;コンパス;オーディオおよび/またはビデオデバイス;および、視覚的に認識可能な英数字表示デバイスから成る群から選択される電気的に起動されるアセンブリを更に備えて成る、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項41】
当該信号アセンブリは陸上車両により担持され、且つ、
電気的に起動される夫々のアセンブリは、上記陸上車両の動作状態に関する情報を該陸上車両の運転者に対して提供する、請求項40記載の信号アセンブリ。
【請求項42】
前記ヒータにより担持されると共に前記回路基盤に対して離間関係で配設された少なくとも一個の電気結合器であって、該電気結合器は電源に対して解除可能に電気的に連結されると共に前記第1および第2電気経路に対して電気的に連結されるという電気結合器を更に備えて成る、請求項41記載の信号アセンブリ。
【請求項43】
前記発光デバイスに対して実質的に偏心した反射関係で配設された反射器であって、前記回路基盤の少なくとも一部分を実質的に覆う関係で配設された反射器と、
電源に対して解除可能に電気的に連結されると共に前記第1および第2電気経路に対して電気的に連結された少なくとも一個の電気結合器であって、上記回路基盤により担持され且つ上記反射器を通って延びる電気結合器とを更に備えて成る、請求項26記載の信号アセンブリ。
【請求項44】
陸上車両用の信号アセンブリであって、
当該陸上車両により担持されると共に側壁により画成されたミラー・ハウジングであって、上記側壁はミラー開孔と連通するキャビティを更に画成するというミラー・ハウジングと、
視覚的に認識可能な電磁放射線を同時に通過かつ反射すべく作用可能であると共に上記ミラー開孔を実質的に閉塞する半透明ミラーと、
上記ハウジングの上記キャビティ内に位置されると共に上記半透明ミラーに対して並置された熱伝達関係で配設された電気起動ヒータであって、該ヒータは視覚的に認識可能な電磁放射線が通過し得る第1領域を画成するという電気起動ヒータと、
上記ヒータに対して並置関係で位置された回路基盤であって、該回路基盤は視覚的に認識可能な電磁放射線が通過し得る第2領域を更に画成し、上記第1および第2領域は実質的に整列されるという回路基盤と、
上記回路基盤により担持された少なくとも一個の電気結合器であって、上記陸上車両により提供される電源に対して解除可能に電気的に連結されるべく構成された電気結合器と、
上記回路基盤により担持されると共に上記電気結合器に対して電気的に連結された第1電気経路と、
上記回路基盤により担持されると共に上記第1および第2領域に対して離間関係で位置された発光デバイスであって、上記電源により励起されたときに該発光デバイスは、上記ミラー・ハウジングを外方へと通過して視覚的認識可能信号を形成する視覚的に認識可能な電磁放射線を放出する発光デバイスと、
上記回路基盤により担持されると共に上記電気結合器と上記ヒータとに対して電気的に連結された第2電気経路であって、上記ヒータは上記回路基盤を介して励起される第2電気経路と、
上記発光デバイスに対して反射関係で配設された反射器であって、放出された視覚的に認識可能な電磁放射線を、少なくとも部分的に上記第1および第2領域を通して導向すべく作用可能である反射器と、
上記半透明ミラーの一部分を少なくとも部分的に合致係合的に受容すべく作用可能であるミラー取付けプレートであって、上記回路基盤は少なくとも部分的に当該ミラー取付けプレートと上記ヒータとの間に位置されるミラー取付けプレートとを備えて成る、陸上車両用の信号アセンブリ。
【請求項45】
前記半透明ミラーはダイクロイック・ミラーである、請求項44記載の信号アセンブリ。
【請求項46】
前記半透明ミラーは電気的に起動されるエレクトロクロミック・ミラーであり、且つ、
上記エレクトロクロミック・ミラーは少なくとも部分的に前記回路基盤を介して制御される、請求項44記載の信号アセンブリ。
【請求項47】
前記ミラー・ハウジングの前記側壁は、前記キャビティと連通する第2開孔であって視覚的に認識可能な電磁放射線を通過させるべく作用可能であるという第2開孔を画成し、
前記発光デバイスは第1および第2の発光デバイスから成り、
前記反射器は、上記第1発光デバイスを実質的に偏心的に覆う関係で配設された第1部分を含み、
上記反射器の上記第1部分は、放出された視覚的に認識可能な電磁放射線が前記半透明ミラーを通過して第1の視覚的認識可能信号を形成し得るように、放出された電磁放射線を前記第1および第2領域を介して実質的に反射すべく作用可能であり、
上記反射器の上記第2部分は、励起されたときに上記第2発光デバイスにより放出された視覚的に認識可能な電磁放射線の一部を少なくとも部分的に反射すべく作用可能であり、且つ、
上記第2発光デバイスにより放出された視覚的に認識可能な電磁放射線は上記第2開孔を通過して第2の視覚的認識可能信号を形成する、請求項44記載の信号アセンブリ。
【請求項48】
前記回路基盤に対して電気的に連結された電気起動デバイスを更に備えて成る、請求項44記載の信号アセンブリ。
【請求項49】
前記電気的に起動されるアセンブリは、前記陸上車両の動作状態に関する情報および/または上記陸上車両の運転者にとって興味ある情報を提供すべく構成されている、請求項48記載の信号アセンブリ。
【請求項50】
前記発光デバイスは第1および第2の発光デバイスを含み、
前記反射器は、上記第1発光デバイスに対して実質的に偏心した反射関係で配設された第1部分を含み、
励起されたときに上記第1発光デバイスは、前記半透明ミラーを通過して第1の視覚的認識可能信号を形成する視覚的に認識可能な電磁放射線を放出し、
励起されたときに上記第2発光デバイスは、上記半透明ミラーを通過する視覚的に認識可能な電磁放射線であって前記陸上車両の側部および/または上記陸上車両の直近の領域を照射する視覚的に認識可能な電磁放射線を放出する、請求項44記載の信号アセンブリ。
【請求項51】
前記ミラー取付けプレートにより担持されると共に、前記回路基盤および前記電気結合器に対して電気的に連結された電気経路と、
上記ミラー取付けプレートにより担持されると共に上記電気経路に対して連結された電気デバイスとを更に備えて成る、請求項44記載の信号アセンブリ。
【請求項52】
前記ミラー・ハウジング側壁により画成された前記キャビティ内に取付けられた電気起動モータであって、該電気起動モータは、前記ミラー取付けプレートに対して力伝達関係で連結され、且つ、励起されたときに前記陸上車両に対して前記半透明ミラーを選択的に位置決めすべく作用可能であるという電気起動モータを更に備えて成る、請求項51記載の信号アセンブリ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2008−534351(P2008−534351A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−502976(P2008−502976)
【出願日】平成18年1月20日(2006.1.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/001906
【国際公開番号】WO2006/101580
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(507296849)ケイ.ダブリュ.マス カンパニー,インク. (2)
【Fターム(参考)】