説明

信号切換工事作業管理支援システム

【課題】鉄道信号の切換工事に係る複雑な作業工程の把握を簡単に行うことを可能とする信号切換工事作業管理支援システムを提供する。
【解決手段】鉄道の信号切換工事での作業員による作業の管理を支援するための信号切換工事作業管理支援システムであって、作業者が有する作業者携帯端末200と、各種所作業情報を関連づけて記憶する作業情報記憶手段102と、記憶された作業情報に基づいて表示を行う作業情報表示手段103と、作業に係る情報の入力を受け付ける作業情報入力受付手段104と、記憶された作業情報を利用して音声メッセージを作成する音声メッセージ作成手段105と、作業者携帯端末200のボタン操作による入力に基づく情報の把握を行う端末情報把握手段106と、作業者携帯端末200との通信制御を行う通信制御手段107とを備え、これらと協働して情報処理を実行する作業情報処理手段101と、からなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道の信号切換工事での作業員による作業の管理を支援するための信号切換工事作業管理支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
建設、設備工事業においては、人身・設備事故に対する社会的責任は重く、よりきめ細かな作業管理が求められている。上記のような工事業をよりきめ細かく管理するために、携帯電話の普及も相俟って、施工班から工事事務所へ電話連絡による状況報告が行われるようになった。また、施工状況を把握するための管理システムなども提案されている。例えば特許文献1(特開2003−122813号公報)には、現場管理者の管理下にある戸建住宅の建設のための複数の作業現場のそれぞれにおける各種管理を行うための現場管理システムであって、サーバ機能及び通信ネットワーク上で供給される情報を検索、収集して表示する機能を有するコンピュータシステムを設けると共に、前記複数の作業現場のそれぞれに、作業員カード情報読取装置を含み該作業員カード情報読取装置によって読み取られた情報を前記コンピュータシステムに送るための情報端末装置を設け、前記コンピュータシステムには前記複数の作業現場の各工程を管理するために必要な工程管理データ及び前記複数の作業現場で作業する作業員の個人情報データを予め格納しておき、前記コンピュータシステムにおいて、前記情報端末装置から送られてきた作業員の入退場に関するデータから対応する作業現場の実働データが作成されると共に前記実働データに基づいて対応する工程管理データが更新され、前記現場管理者が、前記作業現場の工程進捗状況を把握又は確認するため前記通信ネットワークを介して前記コンピュータシステムにアクセスして前記実働データ及び更新された工程管理データとを入手しうるようにしたことを特徴とする現場管理システムが開示されている。
【特許文献1】特開特開2003−122813号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
電気設備工事業などでは、小人数の作業員が作業グループ(班)を構成し、工事を統括する中央本部が当該作業グループ(班)に対して作業指示を出したり、作業グループ(班)単位から中央本部が作業完了報告を受領したりすることによって、中央本部が工事進捗状況の把握等を行っている。
【0004】
ところで、鉄道信号の切換工事においては、大規模切換工事の現場は広範囲に散在し、作業グループ(班)も多くなるため、切換拠点、切換現場と情報が非常に輻輳し、工事進捗状況の把握等は非常に困難なものとなる。従来、鉄道信号の切換工事においては、切換拠点と切換現場との連絡手段として無線機や有線電話(テレスピ)を使用し、線路閉鎖着手連絡、作業着手指示、作業開始終了報告、線路閉鎖解除などの連絡や切換現場の工事進捗状況の把握等を行っていた。
【0005】
そこで、鉄道信号の切換工事において、工事進捗状況の把握をより効率的に行うために、特許文献1に記載されているような管理システムの導入が検討されるが、信号切換工事作業には、通常の工事作業と異なる管理工程が必要なるために、従来の管理システムをそのまま適用することができない、という問題があった。すなわち、鉄道信号の切換工事においては、線路閉鎖や現示停止(信号表示の停止)、或いは、踏切使用停止といった管理を行いつつ、作業グループ(班)に対して作業指示を出す必要があるが、従来の管理システムではこのような管理を行うことができない、という問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記のような課題を解決するために、請求項1に係る発明は、鉄道の信号切換工事での作業員による作業の管理を支援するための信号切換工事作業管理支援システムであって、信号切換作業に従事する作業者が有する作業者携帯端末と、少なくとも作業番号、作業内容、作業区間、作業日時、作業者、作業者携帯端末情報、作業準備情報を関連づけて記憶する作業情報記憶手段と、該作業情報記憶手段に記憶される情報に基づいて表示を行う作業情報表示手段と、作業に係る情報の入力を受け付ける作業情報入力受付手段と、該作業情報記憶手段に記憶される情報を利用して音声メッセージを作成する音声メッセージ作成手段と、該作業者携帯端末のボタン操作による入力に基づく情報の把握を行う端末情報把握手段と、該作業者携帯端末との通信制御を行う通信制御手段と、該作業情報記憶手段と該作業情報表示手段と該作業情報入力受付手段と該音声メッセージ作成手段と該端末情報把握手段と通信制御手段と協働して情報処理を実行する作業情報処理手段と、からなることを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の信号切換工事作業管理支援システムにおいて、該端末情報把握手段によって把握された情報を該作業情報記憶手段に付加することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の信号切換工事作業管理支援システムにおいて、該作業準備情報は、線路閉鎖、現示停止、き電停止、踏切使用停止に係る情報であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の信号切換工事作業管理支援システムによれば、鉄道信号の切換工事における線路閉鎖や現示停止(信号表示の停止)、或いは、踏切使用停止といった管理を行いつつ、作業者に対して作業指示を出したり、作業者からの作業進捗情報の報告を受領したりすることができ、鉄道信号の切換工事に係る複雑な作業工程の把握を簡単に行うことが容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムの全体構成を示す図である。図1において、100はメインシステム、101は作業情報処理手段、102は作業情報記憶手段、103は作業情報表示手段、104は情報入力受付手段、105は音声メッセージ作成手段、106は端末情報把握手段、107は通信制御手段、200は作業者携帯端末をそれぞれ示している。
【0011】
本発明の信号切換工事作業管理支援システムは、鉄道信号の切換工事における作業状況を把握する中央本部等に設置されるメインシステム100と、鉄道信号切換工事の作業現場の作業者が所持する作業者携帯端末200とから構成されている。作業者携帯端末200は、現場の作業員一人一人が所持していても構わないし、小人数の作業員の作業グループ(班)の長が所持するようにしても構わない。当然、この場合は作業グループ(班)長は、口頭でメインシステム100からの連絡事項等を、作業員に伝達するようにする。
【0012】
中央本部に設置されるメインシステム100は、主として作業情報処理手段101、作業情報記憶手段102、作業情報表示手段103、情報入力受付手段104、音声メッセージ作成手段105、端末情報把握手段106、通信制御手段107とから構成されている。
【0013】
作業情報処理手段101は、中央演算処理装置などの情報処理機構であり、作業情報記憶手段102、作業情報表示手段103、情報入力受付手段104、音声メッセージ作成手段105、端末情報把握手段106、通信制御手段107と協働して本発明の信号切換工事作業管理支援システムに係る情報処理を中心的に実行するものである。
【0014】
作業情報記憶手段102は、鉄道信号切換工事の作業に係る情報を記憶しているデータベースであり、少なくとも「作業番号」、「作業内容」、「作業区間」、「作業日時」、「作業者」、「作業者携帯端末情報」、「作業準備情報」の各情報を有するものである。図7は本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムにおける作業情報記憶手段102のデータ構造を示す図である。
【0015】
「作業番号」は、鉄道信号切換工事の管理のために作業ごとに付される番号である。「作業内容」は、作業番号が付された鉄道信号切換工事における具体的な作業の内容であり、例えば「リード線除去」、「クロスマーク除去」、「表示器撤去」などの項目が該当する。
【0016】
「作業区間」は作業が行われる区間に係る情報であり、「作業日時」は、作業の開始予定日時、作業の終了予定日時に係る情報などである。
【0017】
「作業者」は作業を行う者、又は、作業グループ(班)の長に係る情報であり、「作業者携帯端末情報」は、それらの者が所持する作業者携帯端末200の電話番号等の情報である。
【0018】
「作業準備情報」は、線路閉鎖、現示停止、き電停止、踏切使用停止に係る情報のうちのいずれかの情報、及び、それぞれの情報に対応する区間情報、開始予定日時情報、終了予定日時情報である。
【0019】
作業情報記憶手段102は、後述するように作業者携帯端末200からの報告を受領し、作業者による実際の現場到着日時、作業の開始日時、終了日時に係る情報も付加されていくような構成となっている。
【0020】
本実施形態の信号切換工事作業管理支援システムでは、少なくとも「作業番号」、「作業内容」、「作業区間」、「作業日時」、「作業者」、「作業者携帯端末情報」、「作業準備情報」の各情報をデータベース化して管理する構成としたが、さらに他の情報を管理するような構成としても構わない。以上のような各情報を作業情報記憶手段102が最低限備えていれば、本発明の信号切換工事作業管理支援システムによる利便性を期待することができるが、さらに他の情報を管理するように構成してシステムをより高度なものとしても構わない。
【0021】
なお、作業情報記憶手段102はオペレータによる登録作業によってあらかじめ入力・設定されるものである。
【0022】
作業情報表示手段103は、液晶パネルなどの表示機器であり、メインシステム100において、作業情報記憶手段102等に係る情報などを元にして構成されるグラフィカルユーザーインターフェイス画面を表示するものである。
【0023】
情報入力受付手段104は、ポインティングデバイスやキーボードなどの入力機器であり、作業情報表示手段103に表示される情報等を参照しつつ、鉄道信号切換工事作業に係る情報の入力を受け付けるものである。
【0024】
音声メッセージ作成手段105は、不図示の不揮発性の記憶媒体等に記憶されている情報に基づいて音声メッセージを作成したり、不揮発性の記憶媒体等に記憶される情報と、作業情報記憶手段102に記憶される情報とを合成して音声メッセージを作成したりする構成である。
【0025】
前者のような音声メッセージは、例えば「作業番号を入力して下さい。」などの定型の音声メッセージであり、後者のような音声メッセージは、例えば「作業番号○○の終了報告を受け付けました。」などの状況に応じて変更される音声メッセージである。
【0026】
端末情報把握手段106は、作業者携帯端末200のボタン操作による入力に基づく情報の把握を行う構成であり、通信制御手段107は作業者携帯端末200との通信制御を行う。
【0027】
以上のような構成を有する信号切換工事作業管理支援システムを実際に構築する場合の具体例について示す。図2は本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムの具体的な構成例を示す図である。図2において、100はメインシステム、120は管理サーバ、121は音声サーバ、123は音声応答ボード、124は構内交換機(PBX)、125はクライアント端末、126はクライアント端末、127は現場用クライアント端末、130はローカルエリアネットワーク、200、200’、200’’は作業者携帯端末、300は公衆通信回線網をそれぞれ示している。
【0028】
管理サーバ120は、作業情報記憶手段102などのデータベースを管理したり、クライアント端末125、126からの処理要求に応えるハードウエアである。
【0029】
音声サーバ121は、音声応答ボード123を制御するハードウエアである。
【0030】
また、音声応答ボード123は、作業者携帯端末200に対して連絡発信をし、作業者携帯端末200から報告を受信するボードである。
【0031】
また、構内交換機(PBX)124は、公衆通信回線網300との中継機器として用いられるハードウエアである。
【0032】
クライアント端末125、126は、オペレータが操作する端末である。ここでは複数示したが一つだけでも構わない。また、このようなクライアント端末の一つを、現場用クライアント端末127として、作業現場に設けるようにしてもよい。この場合、例えば、現場用クライアント端末127は公衆通信回線網300を介してメインシステム100の他の構成と接続する。このような現場用クライアント端末127を、作業現場に配することで工程管理表(不図示)などのグラフィカルユーザーインターフェイス画面を確認しつつ、作業現場での作業管理を行うことができる。
【0033】
次に以上のようにして構成される信号切換工事作業管理支援システムの処理シーケンスについて説明する。本発明信号切換工事作業管理支援システムは、「作業準備」、「作業開始指示」、「作業開始報告」、「作業終了報告」の情報処理シーケンスを主として処理するものとなっている。以下において示すそれぞれの処理シーケンスは、メインシステム100と作業者携帯端末200との間の処理に係るものである。このようなメインシステム100と作業者携帯端末200との間の処理の実行は、メインシステム100では、作業情報処理手段101が中心となって、作業情報記憶手段102と作業情報表示手段103と作業情報入力受付手段104と音声メッセージ作成手段105と端末情報把握手段106と通信制御手段107とが協働することによってなされる。また、作業者携帯端末200では、周知の情報処理機構、通信制御機構がこの役目を担う。
【0034】
図3は本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムにおける作業の準備確認に係るシーケンスを示す図である。図3におけるシーケンスは、作業者(或いは、作業班)が作業現場に到着したことを、メインシステム100側に報告するためのものである。
【0035】
ステップS100では、作業者携帯端末200からメインシステム100の電話番号に電話をかける。
【0036】
すると、ステップS101において、メインシステム100側では、音声メッセージ作成手段105が「作業番号を入力して下さい。」の音声メッセージを作成し、通信制御手段107等を介して、作業者携帯端末200側に送信する。
【0037】
次のステップS102では、「作業番号を入力して下さい。」の音声メッセージに応答するために、作業者携帯端末200側で、不図示のボタンの操作によって、作業番号の入力を行う。また、これと並行して、作業者携帯端末200側で現場到着報告のためのボタンの操作も行う。
【0038】
ステップS103では、メインシステム100側の端末情報把握手段106が、作業者携帯端末200側のボタン操作を把握する。すると、メインシステム100側は、音声メッセージ作成手段105が「作業者の現場到着を確認いたしました。」の音声メッセージを作成し、通信制御手段107等を介して、作業者携帯端末200側に送信する。
【0039】
このように、本発明の信号切換工事作業管理支援システムでは、音声メッセージ作成手段105などによる自動応答で、作業者の現場到着報告(作業準備完了報告)をメインシステム100側で処理することができるので、作業工程把握が簡便となる。
【0040】
次に、作業開始指示のための処理シーケンスについて説明する。図4は本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムにおける作業開始指示に係るシーケンスを示す図である。図4のシーケンスは、メインシステム100側のオペレータから、作業者(或いは、作業班)に対して、作業の実行を指令するためのものである。
【0041】
ステップS200では、メインシステム100側のオペレータは、作業情報表示手段103で、作業情報記憶手段102に記憶されている「作業準備情報」を確認する。この「作業準備情報」では、線路閉鎖、現示停止、き電停止、踏切使用停止に係る情報のうちのいずれか必要とする情報を参照する。そして、オペレータは、該当する区間情報、開始予定日時情報、終了予定日時情報を確認した上で、情報入力受付手段104によって、所定の作業番号の作業の実行を指定する。
【0042】
このような構成によって本発明の信号切換工事作業管理支援システムでは、オペレータは線路閉鎖、現示停止、き電停止、踏切使用停止に係る情報を参照した上で、作業指示を出すことができる構成であるので、鉄道信号の切換工事に係る複雑な作業工程の管理を簡便に行うことができる。
【0043】
例えば、本実施形態では、「線路閉鎖」を確認した上で、オペレータが情報入力受付手段104で作業の実行を指定したものとする。すると、ステップS200では、メインシステム100側は、音声メッセージ作成手段105が「線路閉鎖を着手しました。」の音声メッセージを作成し、通信制御手段107等を介して、作業者携帯端末200側に送信する。
【0044】
次のステップS201においては、メインシステム100側では、音声メッセージ作成手段105が、オペレータによって指定された作業番号に応じて「作業番号○○の作業を開始して下さい。」の音声メッセージを合成して、通信制御手段107等を介して、作業者携帯端末200側に送信する。作業現場における作業者はこのような音声メッセージの受信に応じて、作業を開始する。
【0045】
次に、作業開始報告のための処理シーケンスについて説明する。図5は本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムにおける作業開始報告に係るシーケンスを示す図である。図5のシーケンスは、メインシステム100側から、作業開始の指示を受けた作業者(或いは、作業班)が、メインシステム100側に作業の開始を報告するためのものである。
【0046】
ステップS300では、作業者携帯端末200からメインシステム100の電話番号に電話をかける。
【0047】
すると、ステップS301において、メインシステム100側では、音声メッセージ作成手段105が「作業番号を入力して下さい。」の音声メッセージを作成し、通信制御手段107等を介して、作業者携帯端末200側に送信する。
【0048】
次のステップS302では、「作業番号を入力して下さい。」の音声メッセージに応答するために、作業者携帯端末200側で、不図示のボタンの操作によって、作業番号の入力を行う。また、これと並行して、作業者携帯端末200側で作業開始報告のためのボタンの操作も行う。
【0049】
ステップS303では、メインシステム100側の端末情報把握手段106が、作業者携帯端末200側のボタン操作を把握する。すると、メインシステム100側は、音声メッセージ作成手段105が「作業番号○○の開始報告を受け付けました。」の音声メッセージを合成し、通信制御手段107等を介して、作業者携帯端末200側に送信する。
【0050】
このように、本発明の信号切換工事作業管理支援システムでは、人手によることなく、音声メッセージ作成手段105などによる自動応答で、作業者の作業開始報告をメインシステム100側で処理することができるので、作業工程管理が容易となる。
【0051】
次に、作業終了報告のための処理シーケンスについて説明する。図6は本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムにおける作業終了報告に係るシーケンスを示す図である。図6のシーケンスは、作業番号に指定される作業を完了した作業者(或いは、作業班)が、メインシステム100側に作業の終了を報告するためのものである。
【0052】
ステップS400では、作業者携帯端末200からメインシステム100の電話番号に電話をかける。
【0053】
すると、ステップS401において、メインシステム100側では、音声メッセージ作成手段105が「作業番号を入力して下さい。」の音声メッセージを作成し、通信制御手段107等を介して、作業者携帯端末200側に送信する。
【0054】
次のステップS402では、「作業番号を入力して下さい。」の音声メッセージに応答するために、作業者携帯端末200側で、不図示のボタンの操作によって、作業番号の入力を行う。また、これと並行して、作業者携帯端末200側で作業終了報告のためのボタンの操作も行う。
【0055】
ステップS403では、メインシステム100側の端末情報把握手段106が、作業者携帯端末200側のボタン操作を把握する。すると、メインシステム100側は、音声メッセージ作成手段105が「作業番号○○の終了報告を受け付けました。」の音声メッセージを合成し、通信制御手段107等を介して、作業者携帯端末200側に送信する。
【0056】
このように、本発明の信号切換工事作業管理支援システムでは、人手によることなく、音声メッセージ作成手段105などによる自動応答で、作業者の作業終了報告をメインシステム100側で処理することができるので、作業工程管理が容易となる。
【0057】
以上、本発明の信号切換工事作業管理支援システムによれば、鉄道信号の切換工事における線路閉鎖や現示停止(信号表示の停止)、或いは、踏切使用停止といった管理を行いつつ、作業者に対して作業指示を出したり、作業者からの作業進捗情報の報告を受領したりすることができ、鉄道信号の切換工事に係る複雑な作業工程の把握を簡単に行うことが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムの具体的な構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムにおける作業の準備確認に係るシーケンスを示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムにおける作業開始指示に係るシーケンスを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムにおける作業開始報告に係るシーケンスを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムにおける作業終了報告に係るシーケンスを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る信号切換工事作業管理支援システムにおける作業情報記憶手段のデータ構造を示す図である。
【符号の説明】
【0059】
100・・・メインシステム、101・・・作業情報処理手段、102・・・作業情報記憶手段、103・・・作業情報表示手段、104・・・情報入力受付手段、105・・・音声メッセージ作成手段、106・・・端末情報把握手段、107・・・通信制御手段、120・・・管理サーバ、121・・・音声サーバ、123・・・音声応答ボード、124・・・構内交換機(PBX)、125、126・・・クライアント端末、127・・・現場用クライアント端末、130・・・ローカルエリアネットワーク、200、200’、200’’・・・作業者携帯端末、300・・・公衆通信回線網

【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄道の信号切換工事での作業員による作業の管理を支援するための信号切換工事作業管理支援システムであって、
信号切換作業に従事する作業者が有する作業者携帯端末と、
少なくとも作業番号、作業内容、作業区間、作業日時、作業者、作業者携帯端末情報、作業準備情報を関連づけて記憶する作業情報記憶手段と、
該作業情報記憶手段に記憶される情報に基づいて表示を行う作業情報表示手段と、
作業に係る情報の入力を受け付ける作業情報入力受付手段と、
該作業情報記憶手段に記憶される情報を利用して音声メッセージを作成する音声メッセージ作成手段と、
該作業者携帯端末のボタン操作による入力に基づく情報の把握を行う端末情報把握手段と、
該作業者携帯端末との通信制御を行う通信制御手段と、
該作業情報記憶手段と該作業情報表示手段と該作業情報入力受付手段と該音声メッセージ作成手段と該端末情報把握手段と通信制御手段と協働して情報処理を実行する作業情報処理手段と、
からなることを特徴とする信号切換工事作業管理支援システム。
【請求項2】
該端末情報把握手段によって把握された情報を該作業情報記憶手段に付加することを特徴とする請求項1に記載の信号切換工事作業管理支援システム。
【請求項3】
該作業準備情報は、線路閉鎖、現示停止、き電停止、踏切使用停止に係る情報であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の信号切換工事作業管理支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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