説明

信頼性告知システム

【課題】 消費者の利便性に配慮しつつ流通物の内容に関する信頼性を簡便に告知することができる信頼性告知システムを提供することである。
【解決手段】 この信頼性告知システムは、識別マークが付される流通物の内容に関する証明情報を映像化した証明映像を、その識別マークに記録される接続先情報と関連づけて記憶する映像記憶手段と、前記接続先情報を用いたアクセスが外部端末のアクセス手段からあったか否かを判断する判断手段と、その判断手段によって前記接続先情報を用いたアクセスがあったと判断される場合に、その接続先情報に関連づけられる証明映像を、前記映像記憶手段から読み出して、その接続先情報を用いてアクセスしてきた外部端末へ送信する映像送信手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の流通物、例えば、各種の商品又はサービスの提供に用いられる各種の物が、その提供者から直接に又は流通過程を通じて消費者(取引者を含む。)とへ提供される際に、その流通物の内容に関する信頼性を消費者に対して告知するための信頼性告知システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、各種の商品又はサービスの提供に用いられる物(例えば、取引書類、価格表、チラシ、リーフレット、パンフレット、名刺、ダイレクトメール、雑誌広告、カタログ等を含む。)などの流通物には、その商品やサービスに関する情報、例えば、生産者、原産地、製造者、製造地、サービス提供者またはサービス提供場所などの各種情報が付されている。
【0003】
例えば、生鮮食料品には、その食料品自体又はその包装容器に、価格、生産地及び重量などの情報が印刷されたラベルが貼付されている。また、菓子や加工食料品などには、そのパッケージ等の包装容器(包装紙を含む。)自体又はそれらに貼付されるラベルに、原材料、製造者、製造地、重量などの情報が印刷されている。さらに、サービス業のチラシなどには、そのサービス内容、サービス提供者、サービス提供場所、料金などの情報が印刷されている。
【0004】
もっとも、これらの流通物の内容についての表示は、流通物の提供者である生産者やサービス提供者からの一方的な提示であり、この流通物にある表示内容を消費者が信頼するか否かは、消費者の判断に委ねられている。だからこそ、流通物の提供者は、その流通物の内容に関する信頼性を消費者にアピールするのに流通物の内容に関する十分な情報を、当該流通物に付すことが求められる。
【0005】
ところが、これら流通物に付される表示情報は、その表示スペースに制約がある都合上、一般的に消費者にとっては不十分なものであり、流通物の提供者から消費者に対して、当該流通物の内容に関する信頼性を証明又は保証するに足るものとなっていないのが実情である。
【0006】
このため、このような流通物の内容に関する情報、例えば、原産地や成分、加工工程などについて、それらが掲載されたホームページを格納したサーバ装置に対してアクセスすることで閲覧可能となっている商品情報開示システムが、下記する特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2002−366624号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記した商品情報開示システムでは、一度に多種類の商品を購入するような場合、各商品について、それぞれの提供者が開設しているホームページに個々にアクセスして、個々の商品の信頼性をチェックする必要があり、ホームページを閲覧するための端末を操作するだけでも極めて煩雑な作業となってしまうという問題点がある。しかも、このシステムでは、商品に関する情報が開示されているホームページの存在を、スーパーマーケットや商店街などの小売業者が従来の広告媒体で予め告知する必要もあり、小売業者にとっても事前に煩雑な準備作業が必要となる。
【0008】
また、ホームページの表示形態や操作形式は、流通物の提供者毎又は流通物の種類毎に大なり小なり異なる。このため、例えば、食料品のように、買い物する際に多種類の商品が一度に購入され、その商品内容の信頼性について消費者の多大な関心が持たれているものについては、各種の食料品についてホームページを閲覧するだけでも消費者に相当の負担を強いることとなる。
【0009】
特に、ホームページの閲覧に不慣れな消費者にとっては、買い物をしている最中に、短時間でホームページ内の掲載情報を精読して、入手したい流通物の内容に関する信頼性を確認するのは事実上困難である。つまり、このようなホームページを用いて流通物の内容に関する情報を提供すること自体、消費者の利便性を十分に考慮したものではなく、結果、システムの利用もなされず、流通物の内容に関する信頼性の告知も実現できないことも懸念される。
【0010】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、消費者の利便性に配慮しつつ流通物の内容に関する信頼性を簡便に告知することができる信頼性告知システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するために請求項1の信頼性告知システムは、流通物に付される識別マークから接続先情報を解読可能な解読手段と接続先情報を用いてネットワークへアクセス可能なアクセス手段と映像を再生表示可能な映像表示手段とを有する外部端末に対し、識別マークが付された流通物の内容に関する証明情報を、ネットワークを介して送信するものであって、
識別マークが付される流通物の内容に関する証明情報を映像化した証明映像を、その識別マークに記録される接続先情報と関連づけて記憶する映像記憶手段と、
前記接続先情報を用いたアクセスが外部端末のアクセス手段からあったか否かを判断する判断手段と、
その判断手段によって前記接続先情報を用いたアクセスがあったと判断される場合に、その接続先情報に関連づけられる証明映像を、前記映像記憶手段から読み出して、その接続先情報を用いてアクセスしてきた外部端末へ送信する映像送信手段とを備えている。
【0012】
この請求項1の信頼性告知システムによれば、流通物が流通過程を通じて取引されるなかで、例えば、消費者が、この流通物の内容に関する信頼性を確認するために利用される。ここで、信頼性告知システムを利用するには、消費者が、外部端末を用いてこの信頼性告知システムへアクセスすることが求められる。この信頼性告知システムへのアクセスは、外部端末の解読手段によって流通物に付された識別マークが解読されてこの識別マークに記録される接続先情報が取得され、この接続先情報を用いて外部端末のアクセス手段からネットワークを介して行われる。
【0013】
さすれば、信頼性告知システムでは、判断手段によって、接続先情報を用いた外部端末のアクセス手段によるアクセスがあったか否かが判断される。そして、判断手段により接続先情報を用いたアクセスがあったと判断されると、この接続先情報に関連づけられる証明映像が、映像送信手段によって、映像記憶手段から読み出され、接続先情報を用いてアクセスしてきた外部端末へと送信される。ここで、証明映像は、それに関連づけられる接続先情報を記録した識別マークを付する流通物の内容に関する証明情報を映像化したものであるので、この証明映像が外部端末の映像表示手段によって再生表示されることで、消費者に対して当該流通物の内容に関する信頼性が告知される。
【0014】
請求項2の信頼性告知システムは、流通物に付される識別マークから接続先情報を解読可能な解読手段と接続先情報を用いてネットワークへアクセス可能なアクセス手段と映像を再生表示可能な映像表示手段とを有する外部端末に対し、識別マークが付された流通物の内容に関する証明情報を、ネットワークを介して送信するものであって、
識別マークが付される流通物の内容に関する証明情報を映像化した証明映像と、その識別マークに記録される第1接続先情報に関係づけられる第2接続先情報とを関連づけて記憶する映像記憶手段と、
前記第1接続先情報を用いたアクセスが外部端末のアクセス手段からあったか否かを判断する第1判断手段と、
その第1判断手段によって前記第1接続先情報を用いたアクセスがあったと判断される場合に、その第1接続先情報に関係づけられる第2接続先情報を、その第1接続先情報を用いてアクセスしてきた外部端末へ送信する接続先送信手段と、
その接続先送信手段によって送信された第2接続先情報を用いたアクセスが外部端末のアクセス手段からあったか否かを判断する第2判断手段と、
その第2判断手段によって前記第2接続先情報を用いたアクセスがあったと判断される場合に、その第2接続先情報に関連づけられる証明映像を、前記映像記憶手段から読み出して、その第2接続先情報を用いてアクセスしてきた外部端末へ送信する映像送信手段とを備えている。
【0015】
この請求項2の信頼性告知システムによれば、流通物が流通過程を通じて取引されるなかで、例えば、消費者が、この流通物の内容に関する信頼性を確認するために利用される。ここで、信頼性告知システムを利用するには、消費者が、外部端末を用いてこの信頼性告知システムへアクセスすることが求められる。この信頼性告知システムへのアクセスは、外部端末の解読手段によって流通物に付された識別マークが解読されてこの識別マークに記録される第1接続先情報が取得され、この第1接続先情報を用いて外部端末のアクセス手段からネットワークを介した行われる。
【0016】
さすれば、信頼性告知システムでは、第1判断手段によって、第1接続先情報を用いた外部端末のアクセス手段によるアクセスがあったか否かが判断される。その結果、第1判断手段により第1接続先情報を用いたアクセスがあったと判断されると、この第1接続先情報に関係づけられる第2接続情報が、接続先送信手段によって、第1接続先情報を用いてアクセスしてきた外部端末へと送信される。
【0017】
また、信頼性告知システムででは、第2判断手段によって、第2接続先情報を用いた外部端末のアクセス手段によるアクセスがあったか否かが判断される。その結果、第2判断手段により第2接続先情報を用いたアクセスがあったと判断されると、この第2接続先情報に関連づけられる証明映像が、映像送信手段によって、映像記憶手段から読み出され、第2接続先情報を用いてアクセスしてきた外部端末へと送信される。
【0018】
ここで、証明映像は、それに関連づけられる第2接続先情報と関係づけられる第1接続先情報を記録した識別マークが付される流通物の内容に関する証明情報を映像化したものであるので、この証明映像が外部端末の映像表示手段によって再生表示されることで、消費者に対して当該流通物の内容に関する信頼性が告知される。
【0019】
請求項3の信頼性告知システムは、請求項2の信頼性告知システムにおいて、
前記第2接続先情報は、その第2接続先情報に関係づけられる第1接続先情報を記録している識別マークが付される流通物の内容に関する証明映像を取得するための専用ページに記録されており、
前記接続先送信手段は、前記第2接続先情報を前記専用ページに記録した形式で送信するものである。
【0020】
なお、請求項3の信頼性告知システムにおいて、前記専用ページは、ネットワーク(電気通信回線)を介して利用可能な他のページに対する非リンクページであることが好ましい。また、第2接続先情報は、前記専用ページのページトップに記録されていることが好ましい。
【0021】
請求項4の信頼性告知システムは、請求項1から3のいずれかの信頼性告知システムにおいて、前記証明映像は、前記複数種類の証明情報を一連の映像データとして編成したものである。
【0022】
この請求項4の信頼性告知システムによれば、請求項1から3のいずれかの信頼性告知システムと同様に作用する上、証明映像は、複数種類の証明情報の映像が1つの映像データにまとめて編成されるので、流通物の内容に関する複数種類の証明情報の全てが、外部端末の映像表示手段によって一度にまとめて再生表示される。よって、複数種類の証明映像ををそれぞれ個別に再生表示する手間が省かれる。しかも、証明映像は、証明情報が映像化されることで理解しやすくなっているため、複数種類の証明情報の映像をまとめて編成しても、これを視る者に苦痛感なく多くの証明情報を容易に伝達できる。
【0023】
請求項5の信頼性告知システムは、請求項1から4のいずれかの信頼性告知システムにおいて、前記証明映像には、提供者の姿を撮影して映像化した提供者映像、又は、流通物の生産現場、流通現場もしくは提供現場を撮影して映像化した現場映像の少なくとも一方が含まれているものである。
【0024】
この請求項5の信頼性告知システムによれば、請求項1から4のいずれかの信頼性告知システムと同様に作用する上、証明映像において、流通物の提供者の姿を提供者映像によって、又は流通物の生産現場、流通現場若しくは提供現場を現場映像によって開示することで、流通物の提供者の氏名又は名称や流通物の原産地等を単に文字で表示する場合に比べて、流通物の内容に関する証明情報の信憑性が高められる。しかも、証明映像として提供者映像や現場映像を外部端末へ配信することは、換言すれば、流通物の提供者が品質等について確固たる自信や信頼を持っていることの現れでもあり、消費者に対して流通物の内容に関する信頼性がより効果的に告知される。
【0025】
請求項6の信頼性告知システムは、請求項1から5のいずれかの信頼性告知システムにおいて、前記証明映像は、前記複数種類の証明情報の少なくとも一部が静止画像から構成されるものである。
【0026】
この請求項6の信頼性告知システムによれば、請求項1から5のいずれかの信頼性告知システムと同様に作用する上、静止画像は動画像に比べて単位時間当たりのフレーム数が少ないので、証明映像に編成される複数種類の証明情報のうち一部を静止画像とすることで、その分、外部端末のアクセス手段によって受信(取得)される証明映像の単位時間当たりの受信データ量が低減される。
【0027】
請求項7の信頼性告知システムは、請求項1から6のいずれかの信頼性告知システムにおいて、前記証明映像は、前記複数種類の証明情報の少なくとも一部が動画像から構成されるものである。
【0028】
この請求項7の信頼性告知システムによれば、請求項1から6のいずれかの信頼性告知システムと同様に作用する上、証明情報の一部を動画像から構成することで、流通物の真正の提供者でなければ決してできない作業工程やその動作を証明情報として含めることができ、結果、偽の提供者を用いた偽の証明映像の捏造が抑制される。
【0029】
請求項8の信頼性告知システムは、請求項1から7のいずれかの信頼性告知システムにおいて、前記証明映像には、当該証明映像に記録されている証明情報が真正のものである旨を、流通物の提供者自身又は証明機関が保証するため、その旨記載された保証文書が記載されるとともに流通物の提供者自身又は証明機関による署名又は押印のうち少なくともいずれか一方とがなされた保証書を撮影して映像化したものが含まれているものである。
【0030】
この請求項8の信頼性告知システムによれば、請求項1から7のいずれかの信頼性告知システムと同様に作用する上、証明映像には、それに記録されている証明情報が真正であることを保証する保証書を映像化したものが含まれているので、かかる証明映像による流通物の内容に関する信頼性が更に効果的に証明される。しかも、保証書に関する情報は、実際の保証書を撮影して映像化したものであるので、実際の保証書の提示を受けるに等しい機能を発揮するものである。
【0031】
請求項9の信頼性告知システムは、請求項1から8のいずれかの信頼性告知システムにおいて、前記証明映像は証明情報に関する音声情報が付加されているものであり、前記外部端末は、前記映像表示手段によって証明映像を再生表示する場合に、その証明映像に付加されている音声情報を再生して出力する音声再生出力手段を備えている。
【0032】
この請求項9の信頼性告知システムによれば、請求項1から8のいずれかの信頼性告知システムと同様に作用する上、流通物に付された識別マークを読み込んでサーバ装置へアクセスすることで証明映像が取得され、その証明映像が外部端末の映像表示手段によって再生表示される場合、その証明映像に付加されている音声情報が音声再生出力手段によって再生出力されて、証明情報に関する音声による情報提供も行われる。
【0033】
請求項10の信頼性告知システムは、請求項1から9のいずれかの信頼性告知システムにおいて、前記識別マークは二次元コードである。
【0034】
この請求項10の信頼性告知システムによれば、請求項1から9のいずれかの信頼性告知システムと同様に作用する上、識別マークは、特に、携帯電話などの携帯型通信端末の分野において各種の情報ソースへのアクセス手段として広く利用されている二次元コードであるので、この識別マークを付すことで流通物に関する情報ソースにアクセス可能であることを示唆又は暗示することができる。よって、識別マークに関する余分な説明や宣伝をせずとも、消費者に対して識別マークが流通物に関する情報を取得するための手段であることを容易に告知できる。
【発明の効果】
【0035】
本発明の信頼性告知システムによれば、流通物の提供者は、流通物の内容に関する信頼性を周知するために当該流通物の提供行為とは別に宣伝活動をせずとも、当該流通物自体又はその包装に識別マークを付するだけで、当該流通物の内容に関する信頼性を極めて簡易に告知できるという効果がある。しかも、証明映像は、流通物の内容に関する証明情報を映像化したものであるので、単なる文字のみからなる証明情報に比べて、より多くの証明情報を理解され易いかたちで、流通物の消費者に対して提供できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の信頼性告知システムの一実施例である告知サーバー1の電気的接続状態を示す概略図である。図1に示すように、告知サーバー1は、電気通信回線網3を介して消費者等が使用する携帯電話機2と接続されており、この携帯電話機2との間で各種データを送受信可能となっている。
【0037】
この告知サーバー1は、各種の流通物10について、その内容に関する信頼性を証明するため、消費者等が使用する携帯電話機2に対して、当該流通物10の内容に関する証明情報を、後述する証明映像M(図3参照。)の形式で電気通信回線網3を介して送信し、この証明映像Mを消費者等に閲覧させることを通じて、当該流通物10の内容に関する信頼性を告知しようとするものである。
【0038】
ここで、流通物10は、かかる流通物10の提供者から流通過程を通じて消費者へと供給又は提供されるものであって、例えば、各種の商品、又は、サービス提供者から提供される各種物品(例えば、取引書類、価格表、チラシ、リーフレット、パンフレット、名刺、ダイレクトメール、雑誌広告、カタログ、ノベルティグッズ、販促品等を含む。)(以下「サービス用物品」という。)である。
【0039】
電気通信回線網3は、無線及び有線の通信網であり、例えば、パケット通信網、回線交換網、PDC交換網、W−CDMA網、移動通信網、PHS通信網、インターネット通信網等の各種のネットワーク網を含むものである。
【0040】
携帯電話機2は、流通物10の内容について確認を希望する者、例えば、消費者が使用する通信端末(外部端末)の一種であって、可搬型の電話機である。この携帯電話機2は、デジタルカメラ機能と、アプリケーションプログラムの実行機能と、QRコード(登録商標)等に代表される二次元コード11を読み取るためのリーダー機能と、二次元コード11を解読するためのデコーダー機能と、各種映像を再生表示する映像再生表示機能と、各種音声を再生出力する音声再生出力機能とを備えている。
【0041】
また、携帯電話機2は、数字、文字、操作指示等を入力するための複数のキースイッチ4aを有した操作パネル4と、その操作パネル4を介して操作される各種の操作画面(Webページを含む。)や、各種映像(静止画像及び動画像の双方を含む。以下同じ。)を表示可能な液晶ディスプレイ(Liquid-Crystal-Display(以下「LCD」と略記する。))5とを備えている。なお、LCD5の画面に表示される各種の操作画面への操作は、操作パネル4の各キースイッチ4aの操作を通じてなされる。
【0042】
更に、携帯電話機2は、電気通信回線網3の一部となる移動通信網の基地局(図示せず)との間で無線通信を行うことで、通話機能およびパケット通信等のデータ通信機能を実現するものである。また、この携帯電話機2は、後述するようにWWW(World-Wide-Web)ブラウザ24aを搭載しており(図4参照。)、このWWWブラウザ24aによって告知サーバー1にアクセス(接続)することで証明映像M(図3参照。)を取得するものである。なお、WWWブラウザのことを、ウェブブラウザ又はWebブラウザともいう。
【0043】
ところで、流通物10には、識別マークとしての二次元コード11が付されている。
【0044】
ここで、二次元コード11を流通物10に「付する」とは、例えば、流通物10が食料品、衣料品その他各種の商品である場合には、商品又はその包装容器(包装箱、包装紙、包装パック、包装袋などを含む。以下同じ。)に取り付けられるラベル12(下札、値札、荷札その他のタグなどを含む。以下同じ。)に二次元コード11を印刷する行為、商品又はその包装容器自体に二次元コード11を印刷する行為、又は、これらに類する行為をいい、流通物10がサービス用物品である場合には、そのサービス用物品又はその包装容器に取り付けられるラベル12に二次元コード11を印刷する行為、そのサービス用物品又はその包装容器自体に二次元コード11を印刷する行為、又は、これらに類する行為をいう。
【0045】
なお、商品やサービス用物品に取り付けられるラベル12(以下、単に「ラベル12」という。)には、例えば、衣料品に縫着されるラベル12であって、衣料品のメーカー名、商標、品質、洗濯情報等が印刷したものが含まれている。
【0046】
図2は、流通物10に貼付されるラベル12の一例であって、流通物10がスナック菓子等の商品である場合について図示したものである。図2に示すように、スナック菓子が袋詰めされている包装袋13にはラベル12が貼付されている。このラベル12は、平面視略矩形状のラベル12紙で形成されており、その上側部分に商品名、原材料、加工年月日、賞味期限等の商品情報が、その中程部分に商品価格が、その下側部分に製造者名及びその住所が、それぞれ印刷により表記されている。
【0047】
また、このラベル12には、その右下の余白部分に二次元コード11が印刷により表記されている。この二次元コード11は、当該二次元コード11が印刷されたラベル12が付される流通物10について、その流通物10の内容に関する信頼性を証明する証明映像Mを取得するため、その証明映像Mに関するURL(Uniform-Resource-Locator)(以下、「証明映像URL」ともいう。)を記録したものである。
【0048】
ここで、URLは、電気通信回線網3を介して利用可能となっている情報リソースの位置を指し示す記述方式(接続先情報)であり、特に、インターネット通信網上の所在を、サーバ名、ポート番号、フォルダ名、ファイル名などで構成される文字列や、IP(Internet Protocol)アドレスで指定したものを含んでいる(CGIの引数を含まない文字列も含む。)。また、証明映像URLは、WWWブラウザ24aを用いて、告知サーバー1によって公開されている証明映像Mに、電気通信回線網3(特に、インターネット通信網)を介してアクセスするための接続先情報である。
【0049】
このように、二次元コード11に流通物10の内容に関する証明映像URLを記録して、この二次元コード11を印刷したラベル12を付して当該流通物10を流通させれば、別途、流通物10の内容に関する信頼性について告知せずとも、消費者は、当該流通物10の内容に関する信頼性を確認したいときに、その流通物10に付された二次元コード11を携帯電話機2により読み取って解読することで証明映像URLを取得し、このURLを用いて当該流通物10の内容に関する証明映像Mにアクセスし、この証明映像Mを閲覧することで、当該流通物10の内容に関する信頼性の告知を受けることができる。
【0050】
ところで、二次元コード11は、PDF417(SymbolTechnologies社開発)等のスタック型二次元コードや、QRコード(JIS−X−0510)(デンソーウェーブ社開発)等のマトリックス型二次元コードに代表される識別マークの一種である。なかでも、QRコードは、読み取り速度を高速化することを主眼に設計された二次元コードであって、日本国内の普及率や一般消費者の周知度も高く、流通物10に付される識別マークとして好適である。
【0051】
しかも、現在の日本国内で使用されている多くの携帯電話機2には、それに搭載されるカメラ機能を利用したQRコードのリーダー機能及びデコーダー機能が内蔵されており、この点においても、QRコードは、流通物10に付される識別マークとして現段階において好適なものである。そこで、本実施例では、二次元コード11の具体例としてQRコードを用いて説明している。
【0052】
図3(a)は、流通物10が野菜や果物などの農産物である場合に、その農産物に関する証明映像Mの構成(編成)例を示した概念図であり、図3(b)は、証明映像Mに含まれている産地証明書等映像m5において映像化されている産地証明書13の一例を図示したものであり、図3(c)は、証明映像Mに含まれている保証書映像m6において映像化されている保証書14の一例を図示したものである。
【0053】
なお、図3(b)及び図3(c)では、産地証明書13及び保証書14に押印される証明者、生産者及び保証人の印影の図示を省略している。
【0054】
図3(a)に示すように、証明映像Mは、農産物に関する複数種類の証明情報を映像化したものを一連の映像データとして編成したものであり、主として、生産者映像m1と、生産現場の屋外映像m2と、生産現場の屋内映像m3と、生産現場の管理状況映像m4と、産地証明書等映像m5と、保証書映像m6とから編成されている。
【0055】
生産者映像m1は、農産物の生産者の姿を実際に撮影して映像化した動画像であり、主として、流通物10の提供者を特定して証明することを目的とした映像である。生産現場の屋外映像m2は、農産物の生産現場の屋外(例えば、ビニールハウスの屋外等をいう。以下同じ。)の風景を実際に撮影して映像化した動画像であり、主として、流通物10を生産、流通又は提供する現場を特定して証明することを目的とした映像である。
【0056】
生産現場の屋内映像m3は、農産物の生産現場の屋内(例えば、ビニールハウスの屋内等をいう。以下同じ。)の風景を実際に撮影して映像化した動画像であり、上記した屋外映像と同様の目的を有する映像である。
【0057】
生産現場の管理状況映像m4は、農産物の生産管理の状況を実際に撮影して映像化した動画像であり、例えば、ビニールハウス内で農産物を栽培するような場合には、そのビニールハウス内の温度及び湿度等の各種の環境条件がコンピュータを用いて制御されている状況を撮影した動画像が用いられる。この管理状況映像は、主として、流通物10の生産、流通又は提供が厳格な管理の下に行われていることを証明することを目的としたものである。
【0058】
産地証明書等映像m5は、商品の産地証明、品種証明、銘柄証明又はこれらに類する証明内容が記載された書面であって当該商品の生産者組合、地方公共団体又はその他の公的機関が発行したもの(以下「産地証明書等」という。)の現物、例えば、図3(b)に示すような内容が記載された産地証明書13の現物を、実際に撮影して映像化した静止画像であり、主として、流通物10の産地を特定して証明することを目的とした映像である。
【0059】
保証書映像m6は、この保証書映像m6の他に証明映像Mに記録されている証明情報、例えば、図3(a)における生産者映像m1、生産現場の屋外映像m2、生産現場の屋内映像m3、生産現場の管理状況映像m4、産地証明書等映像m5が真正のものである旨を保証した保証書14の現物を、実際に撮影して映像化した静止画像である。この保証書映像m6は、主として、証明映像M自体の信憑性や信頼性を保証することを目的とした映像である。
【0060】
例えば、保証書映像m6に撮影される保証書14には、図3(c)に示すように、証明映像Mに記録されている各種の証明情報について真正のものであることを保証する旨を記載した保証文書14aと、農産物の生産者自身及び公的若しくは民間の証明機関等の第三者による署名14bと、かかる両者による押印(図示せず。)と、その署名した日付14cとが記載されている。
【0061】
なお、証明映像Mには、その証明映像M内に映像化されている各種証明情報を説明する音声ナレーションや各種のBGMを音声情報として付加しても良く、証明映像Mの撮影時に録音された生産者の声や生産現場等の実際の音声を、証明映像Mに付加する音声情報として用いても良い。
【0062】
図4は、携帯電話機2の電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、携帯電話機2は、主に、CPU(Central-Processing-Unit)21と、ROM(Read-Only-Memory)22と、RAM(Random-Access-Memory)23と、EEPROM(Electrically-Erasable-Programmable-ROM)24と、上記したLCD5を有する表示部25と、上記した操作パネル4を有する操作入力部26と、カメラ撮影部27と、撮影ライト28と、無線通信部29と、通話処理部30と、音声スピーカ31とを備えている。また、これらの各部は、アドレスバス、データバス及びコントロールバスで構成されるバス32を介して相互に接続されている。
【0063】
CPU21は、ROM22、RAM23又はEEPROM24に記憶格納されている各種プログラム及び各種データに基づいて、バス32を介して接続されている装置各部に対する各種制御処理と、各種データの演算処理とを行う中央処理装置である。ROM22は、携帯電話機2の装置各部の基本制御を行うための各種プログラムや固定データ等が記憶される電気的にデータ書換不能な不揮発性メモリである。
【0064】
RAM23は、CPU21のワーキングメモリとして用いられる電気的にデータ書換可能な揮発性メモリである。このRAM23は、CPU21による各種演算に使用されるデータや、その演算結果に関するデータ等を一時的に記憶するものであり、例えば、二次元コード11の読取データ、二次元コード11の解読データ、告知サーバー1から送信されてくる証明映像Mのデータなどが一時的に記憶される。また、携帯電話機2のCPU21で実行されるプログラムは、このRAM23に展開されて実行される。
【0065】
EEPROM24は、電気的にデータ書換可能な不揮発性メモリであり、将来的に更新、変更又は消去される可能性があり且つ電源オフ時にも記憶保持する必要性がある各種プログラムや各種データが記憶される。例えば、EEPROM24には、携帯電話機2用の基本OS(Operating-System)、Java(登録商標)アプレット等の各種プログラム、各種映像データや各種音声データが記憶される。なお、EEPROM24に代えて、バッテリバックアップ機能を有するSRAM(Static-RAM)を用いても良い。
【0066】
また、このEEPROM24には、上記した各種のプログラムやデータの他にも、下記するWWWブラウザ24a、コード読取解読プログラム24b、映像再生表示プログラム24c、及び、音声再生出力プログラム24dが記憶格納されている。
【0067】
WWWブラウザ24aは、携帯電話機2のデータ通信機能を実現するためのプログラムである。このWWWブラウザ24aがCPU21により実行されることによって、CPU21及び無線通信部29は、インターネット通信網上の接続先情報であるURL(Uniform-Resource-Locator)を用いて告知サーバー1にアクセス可能なアクセス装置(アクセス手段)として機能する。
【0068】
コード読取解読プログラム24bは、携帯電話機2において二次元コード11のリーダー機能及びデコーダー機能を実現するためのプログラムである。このコード読取解読プログラム24bがCPU21により実行されることによって、CPU21及び表示部25は、二次元コード11を読み取り及び解読するためのリード装置(リーダー(読取手段)))及びデコード装置(デコーダー(解読手段))として機能する。
【0069】
映像再生表示プログラム24cは、携帯電話機2において各種映像の再生表示機能を実現するためのプログラムである。この映像再生表示プログラム24cがCPU21により実行されることによって、CPU21及び表示部25は、告知サーバー1から受信した証明映像Mその他各種映像を再生表示するための映像再生表示装置(映像表示手段)として機能する。
【0070】
音声再生出力プログラム24dは、携帯電話機2において各種音声データや音楽データを再生して音声スピーカ31へ出力する音声再生出力機能を実現するためのプログラムである。この音声再生出力プログラム24dがCPU21により実行されることによって、CPU21および音声スピーカ31は、告知サーバー1から受信した証明映像Mに付加されている音声情報データを再生して出力するための音声再生出力装置(音声再生出力手段)として機能する。
【0071】
表示部25は、上記したLCD5と、このLCD5の表示制御を行う駆動回路25aとを備えており、二次元コード11の読み取り時のモニタ映像や、証明映像Mの再生映像を表示するためのものである。
【0072】
操作入力部26は、上記した操作パネル4を有しており、この操作パネル4のキースイッチ4a(図1参照。)を用いた操作に応じた操作信号をCPU21へ出力するものである。つまり、操作入力部26は、携帯電話機2に装備されている各種機能、例えば、通話機能、データ通信機能、デジタルカメラ機能、アプリケーションプログラム実行機能、及び、二次元コード11のリーダー機能及びデコーダー機能等を操作する場合における操作装置及び入力装置として機能するものである。
【0073】
カメラ撮影部27は、携帯電話機2に内蔵されるCCD(Charge-Coupled-Device)カメラ27aを備えており、通常の撮影用カメラとして機能するとともに、二次元コード11のリーダ装置の一部としても機能するものである。更に、撮影ライト28は、通常の撮影時、及び、二次元コード11の読み取り時などに発光して被対象物を照明するものであり、例えば、高輝度LED等が用いられる。
【0074】
無線通信部29は、電波を送受信するアンテナ29aを備えており、このアンテナ29aを介して電気通信回線網3の一部をなす基地局(図示せず。)との間でなされる無線通信を制御するものである。この無線通信部29は、CPU21による制御を受けて、例えば、パケット通信用のデータや送話音声に関するデータ等を搬送波に重畳して送信信号を生成し、この送信信号を基地局へ無線送信するものである。また、この無線通信部29は、基地局から無線送信されてくる無線信号をアンテナ29aを介して受信し、この受信信号をパケット通信用のデータや受話音声に関するデータ等に復調するものである。
【0075】
通話処理部30は、例えば、送話用マイク30aと受話用スピーカ30bと音声処理回路30cとを備えており、CPU21による制御を受けて、呼の接続や切断等の通話処理を行うものである。また、音声スピーカ31は、通話時の着信音や各種の音声情報を音声として出力するものであり、告知サーバー1から受信した証明映像Mに付加される音声情報も、この音声スピーカ31によって出力される。
【0076】
図5(a)は、携帯電話機2のLCD5に表示される二次元コード読取操作画面35の一例を図示した図であり、図5(b)は、携帯電話機2のLCD5に表示されるURLアクセス操作画面36の一例を示した図である。
【0077】
図5(a)に示されている二次元コード読取操作画面35は、上記したコード読取解読プログラム24bが携帯電話機2のCPU21により実行されることによって、LCD5に表示される操作画面の一種である。この二次元コード読取操作画面35の略中央には、カメラ撮影部27によって撮像される二次元コード11の映像がモニタ表示されるモニタフレーム35aが設けられている。二次元コード11の映像は、カメラ撮影部27のCCDカメラ27aによって撮像された映像信号が表示部25へ入力されることで、LCD5を介してモニタフレーム35a内に表示される。
【0078】
また、二次元コード読取操作画面35には、モニタフレーム35aの下側部分に「読取」と表示された読取ボタン35bが設けられている。この読取ボタン35bが操作パネル4の所定のキースイッチ4aを押下することでクリックされると、二次元コード11がカメラ撮影部27によって自動的に読み取られ、その読取画像信号がカメラ撮影部27からCPU21へ入力され、このCPU21により解読(復号化)され、その解読結果がURLアクセス操作画面36を用いてLCD5に表示される。
【0079】
図5(b)に示されているURLアクセス操作画面36は、コード読取解読プログラム24bが携帯電話機2のCPU21により実行され、かつ、上記した二次元コード読取操作画面35内の読取ボタン35bがクリックされた場合に、二次元コード11から読み取り解読される証明映像URLを、LCD5に表示する操作画面である。
【0080】
このURLアクセス操作画面36には、例えば、「http://www.**-qrdemovie.com/watch/shoumei_mv0001.3gp」等のように、解読された証明映像URLが表示されるURLフレーム36aが設けられている。また、このURLフレーム36aの下側部分には、「接続」と表示された接続ボタン36bが設けられている。ここで、このURLフレーム36aに表示される証明映像URLにカーソルを合わせて(図示するように文字が白抜きとなった状態を意味する。)、操作パネル4の所定のキースイッチ4aを押下することで接続ボタン36bがクリックされると、URLフレーム36a内に表示されている証明映像URLを用いて、告知サーバー1の証明映像格納エリア46b(図6参照。)に格納されている証明映像Mに対してアクセスが行われる。
【0081】
なお、本実施例では、証明映像URLに指定されている文字列が示す記述内容自体を、告知サーバー1のHD46内の証明映像格納エリア46bにおける証明映像Mの記憶アドレスを特定する内容とすることによって、証明映像URLとそれに対応する証明映像Mとについての関連づけが行われている。
【0082】
図6は、告知サーバー1の電気的構成を示したブロック図である。図6に示すように、告知サーバー1は、主に、CPU41と、ROM42と、RAM43と、バス44と、入出力回路45と、大容量の補助記憶装置であるハードディスク(以下「HD」という。)46と、ポインティングデバイスであるマウス47と、複数のキースイッチを有するキーボード48と、各種情報が表示される表示画面を有するディスプレイ49と、電気通信回線網3と接続されて各種データを送受信するための制御を行う通信制御回路50とを備えている。
【0083】
CPU41は、告知サーバー1の各部に対する各種制御処理と各種データの演算処理とを行う中央処理装置であり、後述する証明映像送信プログラム46a及びその他の各種プログラムを実行するものである。ROM42は、BIOS(Basic-Input/Output-System)などの基本プログラムが記憶され、EEPROM(フラッシュメモリを含む。)等のデータ書換可能な不揮発性メモリで構成されている。RAM43は、告知サーバー1のメインメモリとして機能し、各種演算処理や制御処理におけるワークエリアとして用いられるものであって、DRAM等のデータ書換可能な揮発性メモリで構成されている。
【0084】
バス44は、アドレスバス、データバス及びコントロールバスで構成され、上記したCPU41、ROM42及びRAM43を相互に接続し、更に、入出力回路45とも接続されている。また、入出力回路45は、HD46、マウス47、キーボード48、ディスプレイ49、及び、通信制御回路50とそれぞれ接続されている。また、HD46には、告知サーバー1用の基本OS、各種のアプリケーションプログラムその他各種のデータが記憶される他、証明映像送信プログラム46aが記憶され、更に、証明映像格納エリア46bが設けられている。
【0085】
証明映像送信プログラム46aは、携帯電話機2から証明映像URLを用いたアクセスがあった場合に、そのアクセスしてきた携帯電話機2に対して、その証明映像URLに指定されている内容から特定される証明映像Mを送信するためのプログラムであって、図7のフローチャートに示す証明映像送信処理を実行するものである。また、証明映像格納エリア46bは、各種の流通物10の内容に関する証明映像Mを記憶格納するための記憶領域であり、上記した各種の証明映像Mが多数記憶可能に構成されている。
【0086】
次に、図7を参照して、告知サーバー1から携帯電話機2へ証明映像Mを配信するための一連の処理について説明する。
【0087】
図7は、告知サーバー1及び携帯電話機2で実行される一連の処理を示したフローチャートである。図7に示すように、まずは、消費者等の利用者が流通物10の内容に関する信頼性を確認したい場合、その利用者が携帯電話機2の操作パネル4を用いて所定の操作を行って、コード読取解読プログラム24bをCPU21により実行すると、携帯電話機2において二次元コード11のリーダー機能が起動される(S1)。
【0088】
この起動によって、携帯電話機2のLCD5には上記した二次元コード読取操作画面35(図5(a)参照。)が表示される(S2)。すると、この二次元コード読取操作画面35のモニタフレーム35aには、カメラ撮影部27を介して撮像される映像がモニタ表示される。また、二次元コード読取操作画面35の表示後は、読取ボタン35bがクリックされるまで処理を待機する(S3:No)。
【0089】
このS3の処理による待機中において、利用者は、二次元コード読取操作画面35内のモニタフレーム35aに表示される映像を見ながら、モニタフレーム35a内に二次元コード11全体の映像が表示されるように、流通物10に付された二次元コード11と携帯電話機2のカメラ撮影部27のレンズ(図示せず)との距離を調整する。その後、操作パネル4の所定のキースイッチ4aを押下することで読取ボタン35bがクリックされると(S3:Yes)、二次元コード11がカメラ撮影部27によって自動的に読み取られる(S4)。
【0090】
すると、携帯電話機2では、コード読取解読プログラム24bに基づいて二次元コード11のデコーダー機能が起動されて、二次元コード11の読取画像から、この二次元コード11に記録されている証明映像URLが解読される(S5)。この解読が完了すると、URLアクセス操作画面36(図5(b)参照。)が携帯電話機2のLCD5に表示され、そのURLアクセス操作画面36のURLフレーム36a内には、二次元コード11から解読された証明映像URLを表す文字列が表示される(S6)。
【0091】
このURLアクセス操作画面36の表示後は、接続ボタン36bがクリックされるまで処理を待機する(S7:No)。そして、操作パネル4の所定のキースイッチ4aを押下することで、接続ボタン36bがクリックされると(S7:Yes)、携帯電話機2のCPU21によってWWWブラウザ24aが実行され、そのURLフレーム36aに表示されている証明映像URLを用いて、告知サーバー1に対する電気通信回線網3を介したアクセスが行われる(S8)。
【0092】
これに対し、告知サーバー1では、携帯電話機2からの証明映像URLを用いたアクセスがあると(S9:Yes)、告知サーバー1のCPU41によって証明映像送信プログラム46aが実行され、携帯電話機2からアクセスのあった証明映像URLの記述内容から特定される証明映像Mを、証明映像格納エリア46bから読み出し、この証明映像URLにアクセスしてきた携帯電話機2に対して送信する(S10)。
【0093】
なお、S10による証明映像Mの送信後、又は、携帯電話機2から証明映像URLへアクセスがない場合(S9:No)は、他の処理(S11)を実行した後、処理をS9へ移行する。
【0094】
一方、携帯電話機2では、証明映像URLを用いて告知サーバー1へアクセス実行してから(S8)、証明映像Mを受信するまで処理を待機しており(S12:No)、告知サーバー1から証明映像Mを受信すると(S12:Yes)、映像再生表示プログラム24cを実行し、この証明映像Mを再生してLCD5に表示した後(S13)、この一連の処理を終了する。なお、S13の処理では、証明映像Mに音声情報が付加されていれば、音声再生出力プログラム24dを実行して、その音声情報を再生して音声スピーカ31から出力する。
【0095】
このように、本実施例の告知サーバー1によれば、消費者などの携帯電話機2の利用者は、その携帯電話機2を用いて流通物10の内容に関する証明映像Mを閲覧して、当該流通物10の内容に関する信頼性を確認することができる。
【0096】
次に、図8、図9及び図10を参照して、上記実施例の変形例について説明する。この第2実施例の告知サーバー60(図9参照)は、上記した第1実施例の告知サーバー1に対し、携帯電話機2からのアクセス方式を変更したものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0097】
ここで、第2実施例において、流通物に付される二次元コード11は、流通物の証明映像Mを取得するための専用ページ37(図8(b)参照。)に関するURL(以下、「専用ページURL」ともいう。)を記録したものである。また、この専用ページURLは、携帯電話機2のWWWブラウザ24a等を用いて、告知サーバー60によって公開されている専用ページ37に、電気通信回線網3(特に、インターネット通信網)を介してアクセスするための接続先情報である。
【0098】
つまり、第1実施例における二次元コード11には、証明映像URLが記録されていたのに対し、第2実施例における二次元コード11には、専用ページURLが記録されるのである。したがって、第2実施例においては、図5(a)に示した二次元コード読取操作画面35を用いて二次元コード11が読み取られて解読された場合、その解読結果として、専用ページURLがURLアクセス操作画面36のURLフレーム36a内に表示されることとなる(図8(a)参照。)。
【0099】
図8(a)は、携帯電話機2のLCD5に表示されるURLアクセス操作画面36の一例を示した図であり、図8(b)は、専用ページ37の一例を示した図であり、図8(c)は、専用ページ37が携帯電話機2のLCD5に表示された状態を示した図である。
【0100】
図8(a)に示されているURLアクセス操作画面36は、コード読取解読プログラム24bが携帯電話機2のCPU21により実行され、かつ、上記した二次元コード読取操作画面35内の読取ボタンがクリックされた場合に、二次元コード11から読み取り解読される専用ページURLを、LCD5に表示する操作画面である。
【0101】
このURLアクセス操作画面36には、例えば、「http://www.**-qrdemovie.com/senyou_pg0001.html」等のように、解読された専用ページURLが表示されるURLフレーム36aが設けられている。ここで、このURLフレーム36aに表示される専用ページURLにカーソルを合わせて(図示するように文字が白抜きとなった状態を意味する。)、操作パネル4の所定のキースイッチ4aを押下することで接続ボタン36bがクリックされると、URLフレーム36a内に表示されている専用ページURLを用いて、告知サーバー60の専用ページ格納エリア61c(図9参照。)に格納されている専用ページ37に対してアクセスが行われる。
【0102】
ない、本実施例では、専用ページURLに指定されている文字列が示す記述内容自体を、告知サーバー60のHD61内の専用ページ格納エリア61c(図9参照。)における専用ページ37の記憶アドレスを特定する内容とすることによって、専用ページURLとそれに対応する専用ページ37とについての関連づけが行われている。
【0103】
図8(b)に示されている専用ページ37は、電気通信回線網3を介して他のWebページに対してリンク不能な非リンクWebページであって、スクロールすることによって携帯電話機2のLCD5に全体が表示される構成となっている。また、この専用ページ37は、証明映像Mを告知サーバー60から取得するための操作画面でもある。
【0104】
図8(b)に示すように、専用ページ37のページトップには、当該専用ページ37を用いて取得できる証明映像Mの1カット(1フレーム)を静止画像で表示するカットフレーム37aが設けられており、このカットフレーム37aの直下には「動画を再生する」という表示37bがなされている。この「動画を再生する」という表示37bには、例えば、「http://www.**-qrdemovie.com/watch/shoumei_mv0001.3gp」等のように証明映像URLが非表示状態で記録されている。また、「動画を再生する」という表示37bの下側には、流通物の提供者名と、流通物の産地、品種、栽培方法、提供者からのコメント、問い合わせ先などの各種の文字情報37cが表示されている。
【0105】
図8(c)に示すように、専用ページ37が携帯電話機2のLCD5に表示される場合、このLCD5の画面枠の下側部分には、「接続」と表示された接続ボタン37dが設けられる。ここで、LCD5に表示される専用ページ37の「動画を再生する」の表示37bにカーソルを合わせた上で(図示するように文字が白抜きとなった状態を意味する。)、操作パネル4の所定のキースイッチ4aを押下することで接続ボタン37dがクリックされると、証明映像URLを用いて、告知サーバー60の証明映像格納エリア46bに格納されている証明映像Mに対してアクセスが行われる。
【0106】
なお、本実施例では、専用ページURLを用いて告知サーバー60から取得される専用ページ37の中に、証明映像を取得するための証明映像URLを予め記録しておくことで、専用ページURLとそれに対応する証明映像URLとについての関係づけが行われている。
【0107】
図9は、第2実施例の告知サーバー60の電気的構成を示したブロック図である。図8に示すように、告知サーバー60のHD61には、専用ページ送信プログラム61aと、証明映像送信プログラム61bとが記憶され、更に、専用ページ格納エリア61cと証明映像格納エリア46bとがそれぞれ設けられている。
【0108】
専用ページ送信プログラム61aは、携帯電話機2から専用ページURLを用いたアクセスがあった場合に、そのアクセスしてきた携帯電話機2に対して、その専用ページURLに指定されている内容から特定される専用ページ37を送信するためのプログラムであって、図10のフローチャートに示す専用ページ送信処理を実行するものである。
【0109】
証明映像送信プログラム61bは、専用ページ37に記録されている証明映像URLを用いたアクセスがあった場合に、そのアクセスしてきた携帯電話機2に対して、その証明映像URLに指定されている内容から特定される証明映像Mを送信するためのプログラムであって、図10のフローチャートに示す証明映像送信処理を実行するものである。
【0110】
専用ページ格納エリア61cは、各種の流通物の内容に関する専用ページ37を記憶格納するための記憶領域であり、上記した各種の専用ページ37が多数記憶可能に構成されている。なお、証明映像格納エリア46bについては、第1実施例のものと同様に構成されている。
【0111】
次に、図10を参照して、第2実施例の告知サーバー60から携帯電話機2へ証明映像Mを配信するための一連の処理について説明する。
【0112】
図10は、第2実施例の告知サーバー60及び携帯電話機2で実行される一連の処理を示したフローチャートであって、図7に示したフローチャートの一部を変更したものである。以下、図7に示すフローチャートと同一の部分については同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0113】
図10に示すように、まずは、消費者等の利用者が流通物の内容に関する信頼性を確認したい場合、S1〜S3の処理が実行されて、二次元コード11がカメラ撮影部27によって自動的に読み取られると(S4)、携帯電話機2では、コード読取解読プログラム24bに基づいて二次元コード11のデコーダー機能が起動されて、二次元コード11の読取画像から、この二次元コード11に記録されている専用ページURLが解読される(S21)。
【0114】
このS21による解読が完了すると、URLアクセス操作画面36(図8(a)参照。)が携帯電話機2のLCD5に表示され、そのURLアクセス操作画面36のURLフレーム36a内には、二次元コード11から解読された専用ページURLを表す文字列が表示される(S22)。このURLアクセス操作画面36の表示後は、接続ボタン36bがクリックされるまで処理を待機する(S23:No)。
【0115】
そして、操作パネル4の所定のキースイッチ4aを押下することで、接続ボタン36bがクリックされると(S23:Yes)、携帯電話機2のCPU21によってWWWブラウザ24aを実行し、そのURLフレーム36aに表示されている専用ページURLを用いて、告知サーバー60に対する電気通信回線網3を介したアクセスが行われる(S24)。
【0116】
携帯電話機2からの専用ページURLを用いたアクセスがあると(S25:Yes)、告知サーバー60では、告知サーバー60のCPU41によって専用ページ送信プログラム61aが実行され、携帯電話機2からアクセスのあった専用ページURLの記述内容から特定される専用ページ37を、専用ページ格納エリア61cから読み出し、この専用ページ37に関する専用ページURLを用いてアクセスしてきた携帯電話機2に対して送信する(S26)。
【0117】
なお、S26による専用ページ37の送信後、又は、携帯電話機2から専用ページURLへアクセスがない場合(S25:No)は、S9の判断処理を実行し、携帯電話機2からの証明映像URLを用いたアクセスがなければ(S9:No)、S10の処理をスキップして、他の処理(S11)を実行した後、処理をS25へ移行する。
【0118】
一方、携帯電話機2では、専用ページURLを用いて告知サーバー60へアクセス実行してから(S24)、専用ページ37を受信するまで処理を待機しており(S27:No)、告知サーバー60から専用ページ37を受信すると(S27:Yes)、WWWブラウザ24aを起動して、この専用ページ37をLCD5に表示する(S28)。
【0119】
この専用ページ37の表示後は、「動画を再生する」の表示37bにカーソルが合わせられて(図8(c)参照。)、接続ボタン37dがクリックされるまで処理を待機する(S29:No)。そして、操作パネル4の所定のキースイッチ4aを押下することで、接続ボタン37dがクリックされると(S29:Yes)、携帯電話機2のCPU21によってWWWブラウザ24aを実行し、この専用ページ37において「動画を再生する」の表示37bに関連づけて記録されている証明映像URLを用いて、告知サーバー60に対する電気通信回線網3を介したアクセスが行われる(S30)。また、図10におけるS30の処理より以降については、図7に示すS9〜S13と同様に処理されるので説明を省略する。
【0120】
なお、第1実施例及び第2実施例において、請求項1記載の「接続先情報」としては証明映像URLが該当し、「判断手段」としては図7のS9の処理が該当し、「映像送信手段」としては図7のS9のYesの分岐及びS10の処理が該当する。また、請求項2記載の「第1接続先情報」としては専用ページURLが該当し、「第2接続先情報」としては証明映像URLが該当し、「第1判断手段」としては図10のS25の処理が該当し、「接続先送信手段」としては図10のS25のYesの分岐及びS26の処理が該当し、「第2判断手段」としては図10のS9の処理が該当し、「映像送信手段」としては図10のS9のYesの分岐及びS10の処理が該当する。
【0121】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0122】
例えば、本実施例では、外部端末の一例として携帯電話機2を用いて説明したが、この外部端末の種類は、必ずしも携帯電話機に限定されるものではなく、二次元コード11のリーダー機能及びデコーダー機能を有するとともに電気通信回線網3を介した告知サーバー60とのデータ通信機能を有する機器であれば、パーソナルコンピュータなどの汎用コンピュータや、機能を特化させた専用装置、例えば、モバイルコンピュータ、PDA(Personal-Digital-Assistance)、携帯ゲーム機などであっても良い。
【0123】
また、本実施例では、携帯電話機2として移動通信網を介して各種通信を行う可搬型の電話機を用いて説明したが、かかる携帯電話機の種類は、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、PHS通信方式による可搬型の電話機であっても良い。
【0124】
また、本実施例では、二次元コード11としてQRコードを用いて、本発明における識別マークを説明したが、かかる識別マークは必ずしもQRコードに限定されるものではなく、例えば、スタック型又は他のマトリックスの二次元コード、バーコード等の1次元コード、又は、RFID等のICタグに格納されるコードを、適宜用いても良い。ただし、信頼性告知システムの利用促進を図る意味では、識別マークの一般消費者への周知度や、その識別マークのリーダ装置の一般消費者への普及率を考慮すべきである。
【0125】
また、本実施例では、証明映像Mを、生産者映像m1、生産現場の屋外映像m2、屋内映像m3及び管理状況映像m4、産地証明書等映像m5、並びに、保証書映像m6の合計6種類の証明情報を映像化したもので編成したが、証明書映像の内容構成は、必ずしもこれに限定されるものではなく、これらのうち2種類以上を組み合わせたものであっても良い。しかも、証明情報の種類は、必ずしもこれらに限定されるものではなく、流通物の内容に関する信頼性を証明することができる内容であれば、適宜変更することは当然にしても良い。
【0126】
また、本実施例では、証明映像Mに編成されている生産者映像m1、生産現場の屋外映像m2、屋内映像m3及び管理状況映像m4を動画像で構成したが、これらの各映像を静止画像として、証明映像全体を複数の静止画像から編成し、各静止画像が一定時間表示された次の静止画像へ経時的かつ連続的に移り変わっていく擬似的な動画像としても良い。また、かかる場合に、一の静止画像から次の静止画像へ移行する際に種々のトランジションエフェクトを施したりしても良い。
【0127】
また、本実施例では、農産物等の商品が流通物である場合について証明映像Mを例示したが、流通物がサービス用物品である場合には、そのサービス業者が顧客に対し実際にサービスを提供している現場を撮影した映像を用いるようにしても良い。例えば、サービス提供者が美容院や理容店である場合はヘアカット場面を、飲食店の場合は調理場面や給仕場面を、証明映像に含めるようにしても良い。
【0128】
更に、マンション、住宅その他の建築物や土地などの不動産について販売、販売仲介、賃貸又は賃貸仲介等する業者が、その実際に販売等する不動産を撮影した映像(例えば、建築物の内外、土地、その周辺環境を撮影した映像)や、その不動産に関する工事現場などを撮影した映像を、証明映像に含めるようにしても良い。
【0129】
また、美容整形やエステティック等の施術を行うサービス提供者が、自己のサービス環境や施術現場を撮影した映像を、証明映像に含めるようにしても良い。このように、本発明の流通物に関する証明映像は、一定の業種において利用が限定されるものではなく、流通物を消費者等に提供し且つその内容に関する信頼性を告知することを求める業種であれば、どの業種でも広く利用することができるものである。
【0130】
また、本実施例では、証明映像Mを2種類以上の証明情報から編成される一連の映像データとして説明したが、かかる証明映像の構成は必ずしもこれに限定されるものではなく、1種類の証明情報のみから証明映像を構成しても良い。例えば、上記した生産者映像m1、生産現場の屋外映像m2、屋内映像m3若しくは管理状況映像m4、又は、産地証明書等映像m5のいずれか1種類のみから構成したものであっても良い。
【0131】
また、本実施例では、流通物の内容の信頼性を証明するための証明映像Mとして、図3(a)に示すような内容構成を有するものを例示して説明したが、かかる証明映像として、商品の生産者、製造者又は販売者に関するコマーシャル映像や、各種サービスの提供者に関するコマーシャル映像を用いても良い。
【0132】
また、本実施例では、告知サーバー1と電気通信回線網3を介して接続される携帯電話機2が3台のみであるかのように図1において図示したが、かかる告知サーバーに電気通信回線網を介して接続される携帯電話機の台数は、必ずしもこれに限定されるものではなく、これ以下でもこれ以上であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】本発明の一実施例である告知サーバーの電気的接続状態を示す概略図である。
【図2】流通物に貼付されるラベル12の一例であって、流通物がスナック菓子等の商品である場合について図示したものである。
【図3】(a)は、流通物が野菜や果物などの農産物である場合に、その農産物に関する証明映像の構成(編成)例を示した概念図であり、(b)は、証明映像に含まれている産地証明書等映像において映像化されている産地証明書の一例を図示したものであり、(c)は、証明映像に含まれている保証書映像において映像化されている保証書の一例を図示したものである。
【図4】携帯電話機の電気的構成を示したブロック図である。
【図5】(a)は、携帯電話機のLCDに表示される二次元コード読取操作画面の一例を図示した図であり、(b)は、携帯電話機のLCDに表示されるURLアクセス操作画面の一例を示した図である。
【図6】告知サーバーの電気的構成を示したブロック図である。
【図7】告知サーバー及び携帯電話機で実行される一連の処理を示したフローチャートである。
【図8】(a)は、携帯電話機のLCDに表示されるURLアクセス操作画面の一例を示した図であり、(b)は、専用ページの一例を示した図であり、(c)は、専用ページが携帯電話機のLCDに表示された状態を示した図である。
【図9】第2実施例の告知サーバーの電気的構成を示したブロック図である。
【図10】第2実施例の告知サーバー及び携帯電話機で実行される一連の処理を示したフローチャートであって、図7を一部変更したものである。
【符号の説明】
【0134】
1 告知サーバー(信頼性告知システム)
2 携帯電話機(外部端末)
3 電気通信回線網(ネットワーク)
10 流通物
11 二次元コード(識別マーク)
14 保証書
14a 保証文書
14b 署名
37 専用ページ
46b 証明映像格納エリア(映像記憶手段)
M 証明映像(証明映像)
m1 生産者映像(提供者映像)
m2 生産場所の屋外映像(現場映像)
m3 生産場所の屋内映像(現場映像)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流通物に付される識別マークから接続先情報を解読可能な解読手段と接続先情報を用いてネットワークへアクセス可能なアクセス手段と映像を再生表示可能な映像表示手段とを有する外部端末に対し、識別マークが付された流通物の内容に関する証明情報を、ネットワークを介して送信する信頼性告知システムにおいて、
識別マークが付される流通物の内容に関する証明情報を映像化した証明映像を、その識別マークに記録される接続先情報と関連づけて記憶する映像記憶手段と、
前記接続先情報を用いたアクセスが外部端末のアクセス手段からあったか否かを判断する判断手段と、
その判断手段によって前記接続先情報を用いたアクセスがあったと判断される場合に、その接続先情報に関連づけられる証明映像を、前記映像記憶手段から読み出して、その接続先情報を用いてアクセスしてきた外部端末へ送信する映像送信手段とを備えていることを特徴とする信頼性告知システム。
【請求項2】
流通物に付される識別マークから接続先情報を解読可能な解読手段と接続先情報を用いてネットワークへアクセス可能なアクセス手段と映像を再生表示可能な映像表示手段とを有する外部端末に対し、識別マークが付された流通物の内容に関する証明情報を、ネットワークを介して送信する信頼性告知システムにおいて
識別マークが付される流通物の内容に関する証明情報を映像化した証明映像と、その識別マークに記録される第1接続先情報に関係づけられる第2接続先情報とを関連づけて記憶する映像記憶手段と、
前記第1接続先情報を用いたアクセスが外部端末のアクセス手段からあったか否かを判断する第1判断手段と、
その第1判断手段によって前記第1接続先情報を用いたアクセスがあったと判断される場合に、その第1接続先情報に関係づけられる第2接続先情報を、その第1接続先情報を用いてアクセスしてきた外部端末へ送信する接続先送信手段と、
その接続先送信手段によって送信された第2接続先情報を用いたアクセスが外部端末のアクセス手段からあったか否かを判断する第2判断手段と、
その第2判断手段によって前記第2接続先情報を用いたアクセスがあったと判断される場合に、その第2接続先情報に関連づけられる証明映像を、前記映像記憶手段から読み出して、その第2接続先情報を用いてアクセスしてきた外部端末へ送信する映像送信手段とを備えていることを特徴とする信頼性告知システム。
【請求項3】
前記第2接続先情報は、その第2接続先情報に関係づけられる第1接続先情報を記録している識別マークが付される流通物の内容に関する証明映像を取得するための専用ページに記録されており、
前記接続先送信手段は、前記第2接続先情報を前記専用ページに記録した形式で送信するものであることを特徴とする請求項2記載の信頼性告知システム。
【請求項4】
前記証明映像は、前記複数種類の証明情報を一連の映像データとして編成したものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の信頼性告知システム。
【請求項5】
前記証明映像には、提供者の姿を撮影して映像化した提供者映像、又は、流通物の生産現場、流通現場もしくは提供現場を撮影して映像化した現場映像の少なくとも一方が含まれているものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の信頼性告知システム。
【請求項6】
前記証明映像は、前記複数種類の証明情報の少なくとも一部が静止画像から構成されるものであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の信頼性告知システム。
【請求項7】
前記証明映像は、前記複数種類の証明情報の少なくとも一部が動画像から構成されるものであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の信頼性告知システム。
【請求項8】
前記証明映像には、当該証明映像に記録されている証明情報が真正のものである旨を、流通物の提供者自身又は証明機関が保証するため、その旨記載された保証文書が記載されるとともに流通物の提供者自身又は証明機関による署名又は押印のうち少なくともいずれか一方とがなされた保証書を撮影して映像化したものが含まれているものであることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の信頼性告知システム。
【請求項9】
前記証明映像は証明情報に関する音声情報が付加されているものであり、前記外部端末は、前記映像表示手段によって証明映像を再生表示する場合に、その証明映像に付加されている音声情報を再生して出力する音声再生出力手段を備えていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の信頼性告知システム。
【請求項10】
前記識別マークは二次元コードであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の信頼性告知システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−252205(P2009−252205A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−103310(P2008−103310)
【出願日】平成20年4月11日(2008.4.11)
【出願人】(591142079)マルト印刷工業株式会社 (6)