説明

修正不可能な電子コンテンツ用の注釈を取り込みかつレンダリングするための方法および装置

【課題】文書の中の修正不可の部分についても注釈を津稀有rことを可能とする。
【解決手段】修正不可で、注釈をつけたい部分を指定可能とするために修正不可の部分をマークアップタブで区切る。注釈をつけたい部分が選択されると、選択された部分の位置を検出し、ファイル内の修正可能な部分につけたい注釈と対照となる文書部分の位置情報を記憶する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
この開示は一般にドキュメントの電子的表示に関する。より詳細には、この開示は、電子的に表示されたドキュメントにおける注釈の配置および使用に関する。
【0002】
(関連出願)
本出願は、これと共に出願された以下の出願に関する。
1999年12月 日出願の「Bookmarking and Placemarking a Displayed Document in a Computer System」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.80027)号、
1999年12月 日出願の「Method and Apparatus for Installing and Using Reference Materials In Conjunction With Reading Electronic Content」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.84619)号、
1999年12月 日出願の「Method and Apparatus for Capturing and Rendering Text Annotations For Non−Modifiable Electronic Content」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.84618)号、
年 月 日出願の「System,Method,and User Interface for Active Reading of Electronic Content」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.84809)号、および
1999年12月 日出願の「System and Method for Annotating an Electronic Document Independently of Its Content」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.78802)号。
【背景技術】
【0003】
(関連技術)
現在、多数の要因がコンピュータおよびコンピュータソフトウェアの開発に拍車をかけている。これらの要因の1つは、実質的にいつでもどこでも情報へのアクセス可能性を提供したいという願望である。ノートブックコンピュータ、携帯情報端末(PDA)および他の個人用電子機器の急増は、ユーザがどこにいても好きなときに、情報にアクセスできることを望むという事実を反映している。より高いレベルの情報アクセス可能性を容易にするため、情報の提示はできる限り親しみやすく快適なものにしなければならない。
【0004】
この趣旨で、情報の電子的提示の成功を助ける1つの方法は、ユーザが親しみやすい方法で情報を処理できるようにすることであろう。別の形で述べると、電子的に提示された情報の使用および操作は、ユーザの使用を最初に喚起するものとして、たとえば印刷されたドキュメントなど、ユーザにもっとも親しみやすい典型を模倣することができる。結果として、ユーザとそれらの「マシン」の間により大きい親しみやすさが生じるようになり、それにより、マシンがより大きい容量を有してより多くのコンテンツを、ユーザの期待を超えてユーザに提供する場合でも、より大きいアクセス可能性が促進される。ユーザが新しい電子的提示を快適だと感じた後、ユーザが使用可能な機能性の全体の範囲を利用する可能性が高くなる。
【0005】
親しみやすさを助長する1つの方法は、情報を電子ブックフォーマットで提示することであり、これはコンピュータが情報を、印刷された本によく似た方法で表示するものである。印刷された本をより完全にまねるために、ユーザは、紙の本の余白への書き込みに類似して、自分自身へのテキストの注記を作成する能力を有することを必要とする。ユーザはまた選択した部分をハイライトすることも望み、これらはユーザが電子ブックで見ることを期待するアクティブリーディング(active−reading)活動である。ユーザは描画、矢印、下線、抹消などを、同じく紙の本での書き込みに類似して追加することを望む。最後に、ユーザはブックマークを追加することを望む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のいわゆる「アクティブリーディング」活動は使用可能である。しかし、これらのアクティブリーディング活動のすべてが、その下にあるドキュメントの修正を必要とする。たとえば、当技術分野で知られているように、コメントまたは注釈を電子的エディタにおいて追加した場合、コメントまたは注釈がドキュメントに挿入される。この挿入により、その下にあるドキュメントがその挿入前の元の状態から破損される。これは、編集可能なドキュメントでは問題になる可能性はないが、著作権保護されたドキュメントの修正は様々な著作権の規定に抵触する可能性がある。違反は、ドキュメントを修正した状態で別の者に転送することにより、いっそう大きくなる可能性がある。さらに、いかなる著作権違犯にも関係なく、その下にあるテキストの配布の責任を有する出版社は、それらが配布した著作権保護された作品を修正するいかなる能力も好まない可能性がある。
【0007】
したがって、ユーザによる、作品をアクティブ実際に読み、注釈を付けたいという希望は、出版社による、著作権保護された作品をそれらの未修正の状態に維持するための目標とぶつかる。このジレンマを解決しない限り、電子出版業界の成長が妨げられる可能性があり、これは一方では、読取り専用ドキュメントに注釈を付けることができないために電子ブックの購入を拒否する読者により妨げられ、他方では、電子的作品の元の編集を損なう注釈付けを可能にするタイトルの発行を拒否する出版業界により妨げられる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(概要)
本発明は、電子ドキュメントに、ドキュメント自体を破損することなく注釈を付けるための技術を提供する。本発明に関連して、「ドキュメント」は、電子的に表示可能な情報のすべての形式を包含し、これには、それだけに限定されるものではないが、本、マニュアル、参考資料、絵本などが含まれる。注釈を作成するため、ユーザがドキュメントにおけるオブジェクトを選択して、注釈が配置されるべきところを位置指定する。コンピュータシステムは、どのオブジェクトが選択されたかを決定し、選択されたオブジェクトに関連付けられたファイル位置を決定する。ユーザが注釈を追加し、最終的にドキュメントの読取りに戻る。注釈をフィルタリング、ナビゲート、ソート、かつユーザ入力毎に索引付けすることができる。注釈は、アクティブリーディングの汎用フィールドに関係付けられるような、テキスト注釈、描画、ハイライト(強調)、ブックマークなどを含むことができる。
【0009】
本発明に関連して、表示された「オブジェクト」は、テキスト、グラフィックス、式、および、表示されたドキュメントに含まれるような他の関連要素を含むことができる。注釈は、ハイライト(強調)、テキスト注記の追加、描画の追加(鉛筆またはペンにより紙の本に行うことを期待するようなもの)、およびブックマークの追加を含むことができる。注釈は、ドキュメントと共に表示されるが、下にあるドキュメントは修正されない。関連の注釈は、以下の開示において記載されている。
1999年12月 日出願の「Bookmarking and Placemarking a Displayed Document in a Computer System」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.80027)号、
1999年12月 日出願の「Method and Apparatus for Installing and Using Reference Materials In Conjunction With Reading Electronic Content」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.84619)号、
1999年12月 日出願の「Method and Apparatus for Capturing and Rendering Text Annotations For Non−Modifiable Electronic Content」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.84618)号、
年 月 日出願の「System,Method,and User Interface for Active Reading of Electronic Content」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.84809)号、
1999年12月 日出願の「System and Method for Annotating an Electronic Document Independently of Its Content」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.78802)号。
【0010】
これらは全体として、いかなる権限付与的開示についても、参照により本明細書に組み込まれる。
【0011】
注釈を、選択されたオブジェクトに関連付けるため、注釈が、修正不可能なドキュメントにおけるファイル位置にリンクされる。本発明は、たとえば、語(または他の表示された要素)の最初のキャラクタのファイル位置を計算し、ファイル位置を注釈と共に、分離かつリンクされたローカルファイルに格納する。別法として、修正不可能なドキュメントが、ファイルの修正不可能な部分を、ファイルの書き込み可能部分に追加される注釈と共に表すことができる。
【0012】
決定されたファイル位置を、修正不可能なドキュメントへのダイレクトランダムアクセスのために、ドキュメントが圧縮されているか圧縮解除されているかに関わらず、使用することができる。一実施形態では、ファイル位置がUTF−8(知られているテキスト格納フォーマット)ドキュメントにおいて指定され、これは元のユニコード(もう1つの知られているテキスト格納フォーマット)から導出されたものである。しかし、スペースを節約するために、汎用のバイナリ圧縮アルゴリズムを使用して修正不可能なドキュメントを圧縮し、圧縮解除し、閲覧するためにユニコードに変換することができる。したがって、注釈のために格納されたようなファイル位置は、様々な格納スキームおよび圧縮技術を通じて一貫したものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明のこれらおよび他の新しい利点、詳細、実施形態、特徴および目的は、本発明の詳細な説明、付属の特許請求の範囲、および、本明細書にリストした、本発明の説明に有用である添付の図面に従うことから、当業者には明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態による、電子ドキュメントの表示および注釈付けをサポートする汎用コンピュータを示す図である。
【図2】本発明の実施形態による、コンピュータ画面上に表示されたドキュメントを示す図である。
【図3A】本発明の実施形態による、ドキュメントを格納するために使用可能な異なるドキュメントフォーマットを示す図である。
【図3B】本発明の実施形態による、ドキュメントを格納するために使用可能な異なるドキュメントフォーマットを示す図である。
【図4】本発明の実施形態による、UTF8およびユニコードにおけるキャラクタを格納するための異なるバイトを示す図である。
【図5】本発明の実施形態による、オブジェクトのファイル位置を決定するためのプロセスを示す図である。
【図6】本発明の実施形態による、オブジェクトのファイル位置を決定するためのもう1つのプロセスを示す図である。
【図7】本発明の実施形態による、注釈を表示するためのプロセスを示す図である。
【図8A】本発明の実施形態による、注釈を格納するための様々な格納技術を示す図である。
【図8B】本発明の実施形態による、注釈を格納するための様々な格納技術を示す図である。
【図9】本発明の実施形態による、注釈を操作するための画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(詳細な説明)
本発明は、修正不可能なドキュメントに関連付けられた注釈を取り込むためのシステムおよび方法に関する。
【0016】
必要とされないが、本発明を一般に、プログラムモジュールなど、コンピュータ実行可能命令に関連して記載する。一般に、プログラムモジュールには、ルーチン、プログラム、オブジェクト、スクリプト、コンポーネント、データ構造などが含まれ、これらが特定のタスクを実行し、あるいは特定の抽象データ型を実施する。さらに、本発明をいかなる数のコンピュータシステム構成により実施することもでき、これらには、それだけに限定されるものではないが、通信ネットワークを介してリンクされるリモート処理デバイスによってタスクが実行される、分散コンピューティング環境が含まれることは、当業者には理解されよう。分散コンピューティング環境では、プログラムモジュールをローカルかつリモートの記憶デバイスに位置付けることができる。また本発明を、パーソナルコンピュータ(PC)、ハンドヘルドデバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサに基づくかあるいはプログラム可能な家庭用電化製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータなどにおいて実施することもできる。
【0017】
図1は、本発明を実施することができるコンピューティング環境の概略図である。本発明を従来のパーソナルコンピュータ200の形式における汎用コンピューティングデバイス内で実施することができ、これは、処理装置210、システムメモリ220、および、システムメモリを含む様々なシステムコンポーネントを処理装置210に結合するシステムバス230を含む。システムバス230はいくつかのタイプのバス構造のうちのいずれにすることもでき、これにはメモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、および様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するローカルバスが含まれる。システムメモリは、読取り専用メモリ(ROM)240およびランダムアクセスメモリ(RAM)250を含む。
【0018】
基本入出力システム260(BIOS)は、起動中など、情報をパーソナルコンピュータ200内の要素の間で転送するための助けとなる基本ルーチンを含み、ROM240に格納される。パーソナルコンピュータ200はさらに、図示しないハードディスクから読み取りあるいはこれに書き込むためのハードディスクドライブ270、取外し可能ディスク290から読み取りあるいはこれに書き込むための磁気ディスクドライブ280、および、CD−ROMまたは他の光媒体などの取外し可能光ディスク292から読み取りあるいはこれに書き込むための光ディスクドライブ291を含む。ハードディスクドライブ270、磁気ディスクドライブ280、および光ディスクドライブ291が、システムバス230へ、それぞれハードディスクドライブインターフェイス292、磁気ディスクドライブインターフェイス293、および光ディスクドライブインターフェイス294によって接続される。ドライブおよびそれらの関連付けられたコンピュータ可読媒体が、パーソナルコンピュータ200用のコンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュールおよび他のデータの不揮発性記憶装置を提供する。
【0019】
本明細書で記載した例示的環境は、ハードディスク、取外し可能磁気ディスク290および取外し可能光ディスク292を使用するが、磁気カセット、フラッシュメモリカード、デジタルビデオディスク、ベルヌーイカートリッジ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)など、コンピュータにより可読であるデータを格納することができる他のタイプの媒体も例示的オペレーティング環境において使用できることを、当業者には理解されたい。
【0020】
いくつかのプログラムモジュールをハードディスク、磁気ディスク290、光ディスク292、ROM240またはRAM250に格納することができ、これには、オペレーティングシステム295、1つまたは複数のアプリケーションプログラム296、他のプログラムモジュール297およびプログラムデータ298が含まれる。ユーザが、コマンドおよび情報をパーソナルコンピュータ200へ、キーボード201およびポインティングデバイス202などの入力デバイスを介して入力することができる。他の入力デバイス(図示せず)には、マイクロフォン、ジョイスティック、ゲームパッド、衛星放送受信アンテナ、スキャナなどが含まれる可能性がある。これらおよび他の入力デバイスはしばしば処理装置210へ、システムバスに結合されるシリアルポートインターフェイス206を介して接続されるが、これを、パラレルポート、ゲームポートまたはユニバーサルシリアルバス(USB)など、他のインターフェイスによって接続することができる。モニタ207または他のタイプの表示デバイスもシステムバス230へ、ビデオアダプタ208などのインターフェイスを介して接続される。モニタに加えて、パーソナルコンピュータは通常、スピーカおよびプリンタなど、他の周辺出力デバイス(図示せず)を含む。
【0021】
パーソナルコンピュータ200は、ネットワーク環境において、リモートコンピュータ209など、1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を使用して動作することができる。リモートコンピュータ209は、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピアデバイス、または他の共通ネットワークノードにすることができ、通常、パーソナルコンピュータ200に関して上に記載した要素の多数またはすべてを含むが、記憶デバイス211のみを図1に例示した。図1に示す論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)212および広域ネットワーク(WAN)213を含む。このようなネットワーキング環境は、オフィス、企業全体のコンピュータネットワーク、イントラネットおよびインターネットにおいて一般的である。
【0022】
LANネットワーキング環境において使用するとき、パーソナルコンピュータ200がローカルネットワーク212へ、ネットワークインターフェイスまたはアダプタ214を介して接続される。WANネットワーキング環境において使用するとき、パーソナルコンピュータ200が通常、モデム215、またはインターネットなどの広域ネットワーク213を介して通信を確立するための他の手段を含む。モデム215は、内部あるいは外部にすることができ、システムバス230へ、シリアルポートインターフェイス206を介して接続される。ネットワーク環境では、パーソナルコンピュータ200に関して示したプログラムモジュール、またはその一部を、リモート記憶デバイスに格納することができる。図示のネットワーク接続は例示的であり、通信リンクをコンピュータの間で確立する他の手段を使用できることは理解されよう。
【0023】
図1に関連して記載したシステムに加えて、本発明をハンドヘルドコンピュータ上で実施することができる。さらに、専用デバイスも本発明をサポートすることができる。すなわち、ハンドヘルドコンピュータおよび専用デバイスは、構造において図1のシステムに類似しているが、ディスプレイ(人の指またはスタイラスに対してタッチセンシティブにすることができる)、メモリ(RAMおよびROMを含む)、および、ハンドヘルドコンピュータおよび専用デバイスを別のコンピュータまたはネットワーク(インターネットを含む)に接続してドキュメントのダウンロードおよび/またはアップロード、または注釈のダウンロードおよび/またはアップロードを行うための、同期化/モデムポートに限定される可能性がある。ハンドヘルドコンピュータおよび専用デバイスの記載は当技術分野において知られており、簡素にするために省略する。本発明を、Cを使用して実施することができる。また、他の言語を使用することができ、これにはC++、アセンブリ言語などが含まれることも理解されたい。
【0024】
図2は、本発明の実施形態によるコンピュータ画面において表示されたドキュメントを示す。好ましいように、このドキュメントは、eブックに相当する紙の外観によく似ている形式において表示され、この場合は紙の小説である。ドキュメントリーダウィンドウ101は様々な部分を含むことができ、これには、ドキュメントのタイトルをリストするタイトルバー0101および本文102が含まれる。表示ウィンドウの本文102には、ドキュメントの様々な部分を表示することができる。図2は、タイトル104、章番号105、章タイトル106および章のテキスト107が表示される一実施例を示す。実際の本に類似して、マージン108、109、110および111が、表示されたテキストの周囲に表示される。本明細書で参照するように、表示された要素を独立して参照することができる。ここではたとえば、オブジェクト103「we」が描画注釈を有し、これはその周囲に、ユーザによってそこに配置されたボックスを配置する。
【0025】
図3Aおよび図3Bに示すように、電子的に表示可能な情報を格納するための様々なスキームが存在する。テキストの格納に関して、業界標準はユニコードUCS−2である。ユニコードUSC−2は、キャラクタにつき2バイトを使用してテキストを符号化する。標準の英語のアルファベットから、外国語の文字およびシンボルを含む複雑なシンボルまでの文字はすべて、2バイトを使用して符号化される。図3Aは4文字語の図表現を、4対のバイトにおいて格納されたものとして示す。もう1つの格納スキームはUTF−8を含み、標準の文字(たとえば、US−ASCIIキャラクタ)が、単一のバイトのみを使用して符号化される。ユニコードUCS−2セットからの外国語のキャラクタおよびシンボルは、2または3バイトにより符号化される。最初のバイトの部分が使用されて、図3Bに示したように、合計何バイトが完全なキャラクタを定義するかが指示される。残りのバイトは、1バイトキャラクタを定義するために使用されたものにより混同することができない数値に制限される。標準の文字を使用した大きいテキストでは、UTF8−符号化されたファイルがユニコードのものの半分のサイズを有することができる。しかし、いくつかの外国語のキャラクタまたはシンボルの状況では、格納されたファイルのサイズが、文字またはシンボルの3バイト表現の数がより多いことにより、実際にはユニコードのものより大きくなる可能性がある。他の可変バイト長キャラクタの符号化が業界において使用されてきており、たとえば、シフトJIS規格はキャラクタ(ユニコードがそこから引き出すものより小さいセットから引き出されたもの)を1または2バイトで符号化する。
UTF−8とは異なり、2バイトキャラクタの第2のバイトは、それだけで1バイトキャラクタを表すために使用することもできる値を含むことができる。
【0026】
図4は、本発明の実施形態による、キャラクタをUTF8およびユニコードにおいて格納するための異なるバイトを示す。図3Aおよび図3Bに関して論じた2つのスキームの一実施例を、図4に示す。「banana」という語は、それをユニコードで表すために12バイトを要するが、UTF8では6バイトのみを使用する。「facade」という語はユニコードでは12バイト、UTF8では7バイトを必要とする。他の格納スキームは当技術分野で知られているが、本明細書では簡素にするため図示しない。UTF8およびユニコードの間の違いを例としてのみ提供し、本発明を、他を介した格納スキームの使用に限定することを意図するものではない。
【0027】
格納モードにおける違いは、注釈のためのファイル位置を固定するために使用される技術において関連するようになる。ファイル位置がある格納スキームにより決定された場合、ファイル位置を別の格納スキームにポートすることで、注釈のための同じ所望のファイル位置の結果となる可能性はない。したがって、すべての注釈を、単一のスキームの使用に基づいてファイル位置に固定することができる。ドキュメントが表示中である間にドキュメントを保持するために使用されたスキームが、ファイル位置を決定するために使用されるスキームであることが好ましい。そのため、ドキュメントが閉じられて別のスキームに圧縮されるかどうかに関係なく、表示スキームにおいて再び開かれたとき、注釈のためのファイル位置は作成されたときと同じままで残る。ユニコードを、ドキュメントを表示するために使用されるスキームにすることができる。別法として、UTF8ならびに他のいずれかのテキスト符号化または圧縮スキームを使用して、表示するためにドキュメントにアクセスすることができる。
【0028】
図5は、本発明の実施形態による、オブジェクトのファイル位置を決定するためのプロセスを示す。ステップ501で、ユーザがオブジェクトを画面上で選択する。ユーザはオブジェクトを、マウス、タッチパッド、トラックボールまたは同様のポインティングデバイスを通じてコントロールされたカーソルを介して選択することができる。別法として、ユーザはスタイラスまたは指を、ディスプレイの表面がこのような入力に対応することができる場合、使用することができる。
【0029】
ステップ502で、システムは、どのオブジェクトがユーザによって選択されたかを決定する。このステップは、表示デバイスからの物理座標をリーダウィンドウの内側の座標に変換することに関係する。この変換から、ユーザによって選択されたオブジェクトが分かる。
【0030】
ステップ502Aはオプショナルである。これは、オブジェクトの選択後のアクションのユーザ選択に関係する。ユーザに、オブジェクトの選択後にメニューが供給され、注釈を追加する機能がメニューに提供された場合、ステップ502Aは注釈追加機能の選択に関係する。注釈を追加する一実施例は、1999年12月 日出願の「Method and Apparatus for Capturing and Rendering Text Annotations For Non−Modifiable Electronic Content」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.84618)号に詳細に記載されており、その内容は、いかなる本質的な主題についても、参照により組み込まれる。
【0031】
ステップ503は、選択されたオブジェクトのファイル位置の決定に関係する。ファイル位置は、選択されたオブジェクトの最初のバイトを含むことができる。別法として、ファイル位置を、選択されたオブジェクトの最後のキャラクタ(または最後のキャラクタの後に続くキャラクタまでも)の最初のバイトにすることができる。最初のキャラクタの最初のバイトを選択してファイル位置を決定することにより、オブジェクトが1ページにまたがる場合、次のページ上ではなく、オブジェクトの開始のページ上にいかなる注釈をも表示する利点が得られる。
選択されたオブジェクト(または選択されたオブジェクトの周囲)のいかなるバイトをも選択して、オブジェクトのファイル位置を提供できることは、当業者には理解されよう。別法として、オブジェクト、または、ページのパラグラフまたは一部(たとえば、ページの上部、中間部または底部)が存在する行を選択することができる。
【0032】
ファイル位置は、ある既知のファイル位置から、たとえば、選択されたオブジェクトの最初のキャラクタの位置までのバイト数をカウントすることによって決定することができる。既知のファイル位置をファイルの開始にすることができ、あるいは、たとえば、現在のパラグラフの開始について先に記されたファイル位置にすることができる。カウントするステップを、注釈の生成の前または後に実行することができる。別法として、カウントするステップをバックグラウンドで、注釈がユーザによって作成中である間に実行することができる。注釈ファイル位置を常にUTF−8オフセットとしてテキスト内に格納することができ、これはそれがバイナリ圧縮の前にあったからであることに留意されたい。しかし、テキストを表示するために使用されたアルゴリズムは、ユニコードキャラクタを取り扱う。したがって、この実施例では、選択されたオブジェクトから、既知のUTF−8ファイル位置を有するキャラクタまで戻って作業することが必要である。
【0033】
元の出版物(電子ブック、ドキュメントなど)のバイナリファイルフォーマットはマークアップ(タグ)をテキストと混合するので、(注釈がアンカーされる先の)選択されたオブジェクトのためのファイル位置を計算するとき、このようなタグによって取られたバイトを割り引くことが必要である。しかし、前記のタグのうち、ほとんどではないが、多数が、表示面においてキャラクタ位置を取らない。したがって、ディスプレイ上のテキストのあらゆるランのファイル位置の開始を追跡することが必要であり、これはファイルにおけるテキストのブレークされないランに対応する。テキストの「ブレークされない」ランは、ファイルにおいて開始または終了タグによってブレークされないテキストを指す。
【0034】
したがって、注釈を、選択されたオブジェクトにアンカーするためのファイル位置を正確に決定するステップは、以下の通りである。
【0035】
1)我々のデータ構造において、何の表示キャラクタ位置が、先行するパラグラフにおいて記述された「ブレークされない」ランの開始であるかをルックアップする。
2)同じデータ構造から、開始表示キャラクタ位置に関連付けられたファイル位置をフェッチする。
3)ラン開始位置から選択開始位置まで及ぶ文字列を決定する。この文字列は、ある数のユニコードキャラクタを含む。
4)ステップ3)からの文字列のUTF−8符号化バージョンを保持するために必要とされる、UTF−8バイト数を決定する。
5)ステップ4からのUTF−8バイトカウントを、ステップ2からのファイル位置に追加する。
【0036】
ステップ504は、注釈を持続するためのファイルの作成に関係する。ステップ503の後に示したが、これはオブジェクトのファイル位置の決定前またはその間に起こる可能性があることは理解されよう。ステップ505では、ファイル位置が、作成された注釈を格納するファイルのヘッダ(またはファイルの一部)に配置される。別法として、ファイル位置を、閲覧中のファイルに追加することができる。
【0037】
図6は、本発明の実施形態による、オブジェクトのファイル位置を決定するためのもう1つのプロセスを示す。ステップ601に示したように、ユーザがページへナビゲートする。ページに着いた後、システムが、ステップ602に示すように、ページ上の最初のオブジェクトの最初のバイトのファイル位置を決定する。ファイル位置を、新しいページが表示されるたびに決定することができる。別法として、システムは、ユーザがファイル位置決定を開始する前に新しいページへナビゲートできるようにするために、最初のバイトのためのファイル位置を決定することを開始する前に(たとえば、2秒)休止することができる。この遅延により、ユーザが高速でページをめくっているときのシステムの作業負荷を最小限にする利点が得られる。ユーザが所与のページに落ち着いた後、次いでシステムが最初のバイトのファイル位置を決定することができる。
【0038】
ステップ603で、ページのファイル位置が一時的にメモリに格納される。
【0039】
ステップ604で、システムが、オブジェクトの選択または別のページへのナビゲーションを待機する。実行のためにファイル位置を必要としないさらなるオプションが企図される(たとえば、 年 月 日出願の「Method and Apparatus for Installing and Using Reference Materials In Conjunction With Reading Electronic Content」という名称の米国特許出願第 (BW 03797.84619)号に開示されたように、参照文献における用語をルックアップすることであり、この内容は全体として、いかなる権限付与的開示についても、参照により本明細書に組み込まれる)。
【0040】
ステップ605で、オブジェクトが選択された後、選択されたオブジェクトの相対位置が、表示されたページ上の最初のオブジェクトの最初のバイトに関して決定される。
【0041】
ステップ606で、ステップ602で決定された、ページ上の最初のオブジェクトの最初のバイトのファイル位置が、(ステップ603で格納された)メモリから検索され、ステップ605で決定された、選択されたオブジェクトの最初のバイトの相対位置に追加されて、選択されたオブジェクトの最初の位置が決定される。
【0042】
ステップ607で、選択されたオブジェクトのファイル位置が、作成された注釈と共に格納される。ファイル位置の決定に関係するこれらのステップは、オブジェクトのための注釈の前または後に起こる可能性がある。別法として、ファイル位置をバックグラウンドで、注釈が作成中である間に、あらかじめ形成することができる。いかなる数の技術を使用してオブジェクト位置を決定することもでき、これもなお本発明の範囲内であると見なされることは、当業者には理解されよう。
【0043】
図7は、ページにナビゲートするときに、作成された注釈を表示するためのプロセスに関係する。ステップ701で、ユーザがページへナビゲートする。
【0044】
ステップ702で、システムがページ上の最初のオブジェクトのファイル位置を決定する。
【0045】
ステップ703で、システムがページ上の最後のオブジェクトのファイル位置を決定する。
【0046】
ステップ704で、ドキュメントのために格納された注釈が探索されて、いずれかが、ステップ702で決定されたファイル位置とステップ703で決定されたファイル位置の間に位置するファイル位置を有するかどうかが決定される。
【0047】
ステップ705で、ファイル位置を有する注釈が、表示されたページ上に表示するために位置付けられていなかった場合、システムがユーザ入力を待機する(たとえば、新しいページへのナビゲーションまたは注釈のためのオブジェクトの選択、または本明細書に記載した他のいずれかのアクションを含む)。
【0048】
ステップ706で、ページ上のオブジェクトに関係する注釈が発見されている。ページ上のオブジェクトの位置が決定され、オブジェクトのための注釈が表示される。オブジェクトの位置を決定するためのシステムは、ページ上の最初のオブジェクトのファイル位置を、注釈が付けられたオブジェクトのファイル位置から差し引くことができる。次いで、この差が使用されて、ページの最初のキャラクタから何バイト目が、注釈が付けられたオブジェクトであるかが決定される。
この時点で、さらなる注釈を作成することができ、これはステップ706からステップ705へ戻ることによって行う。
【0049】
別法として、システムが再度ドキュメントの開始からカウントして、どのオブジェクトに注釈が付けられたかを決定することができる。注釈が付けられたオブジェクトのための注釈を表示するための多数の方法が存在することは、当業者には理解されよう。上の実施例は、限定するものとして意図されるものではない。
【0050】
コンテンツの所与の「ページ」(ユーザによっていずれかの所与の時間に閲覧中であるテキストの単位)に存在するように決定される注釈の表示に関連して、コンピュータシステムは最初に全体的な状態を検査し、これにより注釈が全体でレンダリングされるべきであるかどうかを決定する。たとえば、ユーザに、描画注釈(ならびに、テキスト注記、ブックマーク、ハイライト(強調)など)を表示するか隠すかを全体的に指定する能力が提供される。オブジェクトの特定の注釈を表示する前に、コンピュータシステムがこの全体的な設定をチェックして、特定の注釈をレンダリングするかどうかを決定する。ユーザがこの特定のタイプの注釈を隠すように選択した場合、注釈はレンダリングされない。
【0051】
図8Aおよび図8Bは、本発明の実施形態による、注釈を格納するための様々な格納技術を示す。図8Aは、修正可能(803〜806)および修正不可能(802)な部分を有するドキュメント801を示す。このタイプのファイルは、当技術分野において知られているようなInfotextファイルフォーマットを含む。注釈806を、修正不可能なコンテンツ802と組み合わせて格納することができる。注釈806を、ヘッダ803および本文806と共にファイルに格納することができる。ヘッダ803は、たとえば、注釈806が関連付けられるオブジェクトのファイル位置804を含む。これはまた、ファイル部分805における注釈806のタイプの指示も含むことができる。上述のように、注釈806はハイライト(強調)、ブックマーク、オブジェクトの上に重ね書きされる描画、またはテキスト注釈を含むことができる。
【0052】
図8Bは、修正不可能なコンテンツ809を、注釈ファイルから離れた別のファイルとして示す。図8Bの注釈ファイル807は、図8Aの注釈807のものに類似の構成要素を有する。注釈ファイル807はファイル位置808を含むことができ、これは、それがどの修正不可能なドキュメント(この図では809)にリンクされるかを指示する。図8Bにおいて述べた手法を使用して、1つのファイルがユーザのためのすべての注釈を、別々に格納される修正不可能なコンテンツ部分809と共に格納することができる。この手法は、すべてのドキュメント801(修正不可能な部分802を含むような)にアクセスしてその中に格納されたすべての注釈を得るのではなく、すべての注釈を一度に高速走査できる利点を有する。
【0053】
図9は、システムに格納された注釈をソート、修正、探索および再命名するための表示ウィンドウを示す。ウィンドウ900は、ユーザに自分が注釈ペイン900にいることを知らせるためのタイトル識別子901を含む。ウィンドウ900は、2つのペイン902および903を含むことができる(他のペインを必要なように追加することができる)。ペイン902および903は、注釈のリスト904をドキュメントにより提供することができる。別法として、これらは、ある人のシステムにおけるすべての注釈のリストを提供することができる。ペイン902(この図では「注記」というタイトル)にいるとき、ユーザが注釈のリストをタイプ(ハイライト(強調)、描画、テキスト、ブックマーク)によってソートすることができる。注釈の選択により、ドキュメントにおいて注釈を含む位置にナビゲートすることができる。注釈の選択および保持により、その特定の注釈を削除し、その外観を変更し、隠し、あるいは表示するか、あるいは注釈を再命名することができる。第2のペイン903(この図では「閲覧」というタイトル)により、ユーザが注釈をそれらの特性に基づいてソートできるようにすることができる。たとえば、作成された時間で、最後にアクセスされた時間で、タイプによって、アルファベット順に、かつ本の順序でソートすることができる。さらに、個々の注釈を、ページ上のコントロールを使用してオンまたはオフに切り替えることができる。また、すべての注釈がオフに切り替えられており(あるいは、注釈の特定のタイプのもののみがオフに切り替えられており)、別の注釈(またはそのクラスの別の注釈)が作成される場合、そのタイプのすべての注釈をオンに戻すように切り替えることができる。これを、隠されているかあるいは新しい注釈が追加された場合、オンに切り替えられているすべての注釈を含めるように拡張することができる。
【0054】
前述の明細書では、本発明を、その特定の例示的実施形態に関して記載した。
本発明を様々な実施形態に関して記載したが、本発明の様々な修正、実施形態または変形形態を、付属の特許請求の範囲において述べたような本発明の精神および範囲内で実施できることは、当業者には理解されよう。すべてが本発明の領分、精神および範囲内であると見なされる。したがって、明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味において見なされるべきである。したがって、本発明は、付属の特許請求の範囲に鑑みて必要である可能性があるものを除いて、限定されるように意図されるものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが選択可能な複数のオブジェクトを有するページを表示するためのディスプレイデバイス、コンピュータ、入力デバイスおよび記憶デバイスを有する文書処理システムにおいて注釈を付けるためのコンピュータ実施方法であって、前記ユーザが前記ディスプレイデバイスの表示画面上で選択可能なオブジェクトにはマークアップタグが混在し、前記ユーザが選択可能な複数のオブジェクトおよび前記マークアップタグはファイルの修正不可能な部分に格納されており、前記マークアップタグにより前記ファイルの中の前記ユーザが選択可能な複数のオブジェクトを区切り、前記コンピュータは、
表示された前記ページ上のユーザが選択可能な複数のオブジェクトの内の1つのオブジェクトについての選択に関するユーザ入力を前記入力デバイスから受け取るステップと、
選択の前記オブジェクトに関する注釈を提供するためのユーザ入力を前記入力デバイスから受け取るステップと、なお、ここで、前記注釈は修正可能であり、
前記選択のオブジェクトを区切る前記マークアップタグを考慮せずに、前記ファイルの修正不可能な部分内の前記1つのオブジェクトの位置を決定するステップと、
前記位置および前記注釈を前記ファイルの修正不可能な部分とは別個に前記記憶デバイスに格納するステップと、
その後、前記注釈が選択された時に、前記表示画面上の表示を前記位置に基づいて前に選択されたオブジェクトにナビゲートするステップと
を実行することを特徴とするコンピュータ実施方法。
【請求項2】
ユーザが選択可能な複数のオブジェクトを有するページを表示するためのディスプレイデバイス、コンピュータ、入力デバイスおよび記憶デバイスを有する文書処理システムにおいて注釈を付けるためのコンピュータ実施方法であって、前記ユーザが選択可能な複数のオブジェクトはファイルの修正不可能な部分に格納されており、前記コンピュータは、
表示された前記ページ上のユーザが選択可能な複数のオブジェクトの内の1つのオブジェクトについての選択に関するユーザ入力を前記入力デバイスから受け取るステップと、
選択の前記オブジェクトに関する注釈を提供するためのユーザ入力を前記入力デバイスから受け取るステップと、
前記ファイルの修正不可能な部分内の前記1つのオブジェクトの位置を決定するステップと、
前記位置および前記注釈を前記ファイルの修正不可能な部分とは別個に前記記憶デバイスに格納するステップと、
その後、前記注釈が選択された時に、前記表示画面上の表示を前記位置に基づいて前に選択されたオブジェクトにナビゲートするステップと
を実行し、
前記決定するステップが、
前記ファイルの修正不可能な部分の最初から、前記表示されたページにおける最初のオブジェクトまでのバイト数をカウントするステップと、
前記表示されたページにおける最初のオブジェクトから前記選択されたオブジェクトまでのバイト数をカウントするステップと、
最初のカウントするステップから得られた数を、次のカウントするステップから得られた数に追加して、前記ファイルにおけるオブジェクトのファイル位置を決定するステップと
を含むことを特徴とするコンピュータ実施方法。
【請求項3】
注釈を付けるためのプログラムを記録したコンピュータ可読媒体であって、前記プログラムは、ユーザが選択可能であってマークアップタグが混在する複数のオブジェクトを有するページを表示するためのディスプレイデバイス、コンピュータ、入力デバイスおよび記憶デバイスを有する文書処理システムにおいて使用され、前記ユーザが選択可能な複数のオブジェクトおよび前記マークアップタグはファイルの修正不可能な部分に格納され、前記マークアップタグによりユーザが選択可能な複数のオブジェクトを区切り、前記プログラムは、前記コンピュータに、
前記表示されたページにおける前記ユーザが選択可能な複数のオブジェクトのうちの1つのオブジェクトの選択に関するユーザ入力を前記入力デバイスから受け取る手段と、
選択のオブジェクトに関連する注釈を提供するためのユーザ入力を前記入力デバイスから受け取る手段と、なお、ここで、前記注釈は修正可能であり、
前記選択のオブジェクトを区切る前記マークアップタグを考慮せずに、前記ファイルの修正不可能な部分内の前記オブジェクトの位置を決定するステップと、
前記位置および前記注釈を前記ファイルの修正不可能な部分とは別個に前記記憶デバイスに格納する手段と
前記注釈が表示され、その後選択された時に、前記表示画面上の表示を前記位置に基づいて前に選択されたオブジェクトにナビゲートする手段と
して動作させることを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項4】
注釈を付けるためのプログラムを記録したコンピュータ可読媒体であって、前記プログラムは、ユーザが選択可能な複数のオブジェクトを有するページを表示するためのディスプレイデバイス、コンピュータ、入力デバイスおよび記憶デバイスを有する文書処理システムにおいて使用され、前記ユーザが選択可能な複数のオブジェクトはファイルの修正不可能な部分に格納され、前記プログラムは、前記コンピュータに、
前記表示されたページにおける前記ユーザが選択可能な複数のオブジェクトのうちの1つのオブジェクトの選択に関するユーザ入力を前記入力デバイスから受け取る手段と、
選択のオブジェクトに関連する注釈を提供するためのユーザ入力を前記入力デバイスから受け取る手段と、
前記ファイルの修正不可能な部分内の前記オブジェクトの位置を決定する手段と、
前記位置および前記注釈を前記ファイルの修正不可能な部分とは別個に前記記憶デバイスに格納する手段と
その後、前記注釈が選択された時に、前記表示画面上の表示を前記位置に基づいて前に選択されたオブジェクトにナビゲートする手段と
して動作させ、前記決定する手段は、
前記ファイルの修正不可能な部分の最初から、前記表示されたページにおける最初のオブジェクトまでのバイト数をカウントし、
前記表示されたページにおける最初のオブジェクトから前記選択されたオブジェクトまでのバイト数をカウントし、
最初のカウントするステップから得られた前記数を、次のカウントするステップから得られた数に追加して、前記ファイルにおけるオブジェクトのファイル位置を決定することを特徴とするコンピュータ可読媒体。
【請求項5】
ユーザが選択可能な複数のオブジェクトを有するページを表示するためのディスプレイデバイス、コンピュータ、入力デバイスおよび記憶デバイスを有する電子ブックシステムにおいて注釈を付けるためのコンピュータ実施方法であって、前記ユーザが選択可能な複数のオブジェクトはファイルの修正不可能な部分に格納されており、前記コンピュータは、
前記ユーザが選択可能な複数のオブジェクトの前記ページを表示するための第1の表示部分を前記表示デバイスの表示画面上に表示するステップと、
前記ユーザが選択可能な複数のオブジェクトの内の1つのオブジェクトについての選択に関するユーザ入力を前記入力デバイスから受け取るステップと、
選択の前記オブジェクトに関する注釈を提供するためのユーザ入力を前記入力デバイスから受け取るステップと、
前記ファイルの修正不可能な部分内の前記1つのオブジェクトの位置を決定するステップと、
前記位置および前記注釈を前記ファイルの修正不可能な部分とは別個に前記記憶デバイスに格納するステップと、
前記注釈が表示され、その後選択された時に、前記表示画面上の第2の表示部分を前記位置に基づいて前に選択されたオブジェクトにナビゲートするステップと
を実行することを特徴とするコンピュータ実施方法。
【請求項6】
ディスプレイデバイス、コンピュータ、入力デバイスおよび記憶デバイスを有する文書処理システムにおいて注釈を付けるためのコンピュータ実施方法であって、前記コンピュータは、
ファイルの中の修正不可の部分の中のユーザが選択可能な複数のオブジェクトのページの第1の表示部分を前記表示デバイスの表示画面上に表示するステップと、
ユーザが選択可能な複数のオブジェクトのページからの選択に関するユーザ入力を前記入力デバイスから受け取るステップと、
選択の前記オブジェクトに関連する注釈を作成するステップと、
前記ファイルの修正不可の部分の中の前記選択のオブジェクトのファイル位置を決定するステップと、
前記位置と前記注釈を前記ファイルの修正不可の部分とは別個に前記記憶デバイスに記憶するステップと、
その後、前記注釈が選択された時に、前記表示画面上の第2の表示部分を前記位置に基づいて前記選択のオブジェクトにナビゲートするステップと
を実行することを特徴とするコンピュータ実施方法。
【請求項7】
注釈を付ける文書処理装置において、
ディスプレイデバイスと、
記憶デバイスと、
前記ディスプレイデバイスの表示画面上にファイルの修正不可の第1の部分を表示させる手段と、
ユーザが選択可能なオブジェクトの複数のオブジェクトの中のページから1つのオブジェクトを選択する手段と、
選択の前記オブジェクトと関連付けた注釈を作成する手段と、
前記選択のオブジェクトのファイル位置決定する手段と、
前記位置および前記注釈を前記ファイルの修正不可の部分とは別個に前記記憶デバイスに記憶する手段と、
その後に注釈が選択された時に前記表示画面上の第2の部分を前記位置に基づいて前記選択のオブジェクトにナビゲートする手段と
を備えたことを特徴とする文書処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−216106(P2011−216106A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−148679(P2011−148679)
【出願日】平成23年7月4日(2011.7.4)
【分割の表示】特願2008−288200(P2008−288200)の分割
【原出願日】平成12年12月7日(2000.12.7)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】