説明

修飾自己組織化ペプチド

本発明は、(a) 疎水性アミノ酸と親水性アミノ酸が交互に設けられたドメインを含み、非修飾の状態で、相補的で、構造的に適合し、自己組織化し、巨視的な構造を取る、自己組織化を引き起こす第一のアミノ酸ドメイン;および(b)単体では自己組織化せず、少なくとも一つの最小の生物学的に活性のある配列を含む第2のアミノ酸ドメインを含む自己組織化ペプチドを提供する。当該自己組織化ペプチドは、ここにおいて「修飾自己組織化ペプチド」と記載される。本発明はまた、修飾自己組織化ペプチドを含む医薬組成物、キットおよびマトリクス、並びに前記組成物、キットおよびマトリクスの使用方法および製造方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a) 交互の疎水性アミノ酸と親水性アミノ酸を含み、非修飾の状態で、相補的で、構造的に適合し、自己組織化し、巨視的な構造を取る、自己組織化を引き起こす第一のアミノ酸ドメインと、
(b)単体では自己組織化せず、少なくとも一つの最小の生物学的に活性のある配列を含む第2のアミノ酸ドメインと
を含む自己組織化ペプチド。
【請求項2】
第2のアミノ酸ドメインが少なくとも2つの最小の生物学的に活性のある配列を含む請求項1に記載のペプチド。
【請求項3】
前記最小の生物学的に活性のある配列が、-PRGDSGYRGD-; -DGRGDSVAYG-; -ALKRQGRTLYGF-; -PFSSTKT-; -FLGFPT-; -KLTWQELYQLKYKGI-; -SKPPGTSS-; -STFTKSP-; -IKVAV-; -FHRRIKA-; -IKLLI-; -RGD-; -REDV-; -LKKTETQ-.からなる群より選択される請求項1に記載のペプチド。
【請求項4】
少なくとも一つの前記最小の生物学的に活性のある配列が、-RGD-.を含む請求項1に記載のペプチド。
【請求項5】
第2のアミノ酸ドメインが少なくとも単体で生物学的に活性を有する請求項1に記載のペプチド。
【請求項6】
第2のアミノ酸ドメインが第一のアミノ酸ドメインのC末端と共有結合または非共有結合で接続されている請求項1に記載のペプチド。
【請求項7】
第2のアミノ酸ドメインが第一のアミノ酸ドメインのC末端と共有結合ペプチド結合またはアミノ酸リンカー基により共有結合性に接続されている請求項6に記載のペプチド。
【請求項8】
当該アミノ酸リンカー基が少なくとも一つのグリシンを含む請求項6に記載のペプチド。
【請求項9】
第一のアミノ酸ドメインの最後のアミノ酸と、第2のアミノ酸ドメインの最小の生物学的に活性のある配列の最初のアミノ酸との距離が少なくとも2アミノ酸長(6.9オングストローム)である請求項1に記載のペプチド。
【請求項10】
第一のアミノ酸ドメインの最後のアミノ酸と、第2のアミノ酸ドメインの最小の生物学的に活性のある配列の最初のアミノ酸との距離が少なくとも2アミノ酸長(13.8オングストローム)である請求項1に記載のペプチド。
【請求項11】
第一のアミノ酸ドメインが、アミノ酸配列: -RADA-; -IEIK-; または -FKFQ-の何れか1を少なくとも2回含む請求項1に記載のペプチド。
【請求項12】
第一のアミノ酸ドメインが、以下のアミノ酸配列の何れか一つを含む請求項1に記載のペプチド;
配列番号21 n-RADARADARADARADA-c;
配列番号22 n- RADARGDARADARGDA-c;
配列番号23 n-RADARADA-c;
配列番号24 n- RARADADARARADADA-c;
配列番号25 n-RARADADA-c;
配列番号26 n-AEAKAEAKAEAKAEAK-c;
配列番号27 n-AEAKAEAK-c;
配列番号28 n-RAEARAEARAEARAEA-c;
配列番号29 n-RAEARAEA-c;
配列番号30 n-KADAKADAKADAKADA-c;
配列番号31 n-KADAKADA-c;
配列番号32 n-AEAEAHAHAEAEAHAH-c;
配列番号33 n-AEAEAHAH-c;
配列番号34 n-FEFEFKFKFEFEFKFK-c;
配列番号35 n-FEFKFEFK-c;
配列番号36 n-LELELKLKLELELKLK-c;
配列番号37 n-LELELKLK-c;
配列番号38 n-AEAEAKAKAEAEAKAK-c;
配列番号39 n-AEAEAEAEAKAK-c;
配列番号40 n-AEAEAKAK-c;
配列番号41 n-KAKAKAKAEAEAEAEA-c;
配列番号42 n-AEAEAEAEAKAKAKAK-c;
配列番号43 n-RARARARADADADADA-c;
配列番号44 n-ADADADADARARARAR-c;
配列番号45 n-DADADADARARARARA-c;
配列番号46 n-(ADADADADARARARAR)-c;
配列番号47 n-HEHEHKHKHEHEHKHK-c;
配列番号48 n-HEHEHKHK-c;
配列番号49 n-VEVEVEVEVEVEVEVEVEVE- c;
配列番号50 n-RFRFRFRFRFRFRFRFRFRF-c;
配列番号51 n-FKFQFKFQFKFQ-c;
配列番号52 n-IEIKIEIK-c;
配列番号53 n-KLDLKLDLKLDL-c。
【請求項13】
第一のアミノ酸ドメインが、以下のアミノ酸配列の何れか一つを含む請求項12に記載のペプチド:配列番号21 -RAD ARAD ARADARAD A-; 配列番号51 -FKFQFKFQFKFQ-; 配列番号52 -IEIKIEIK-; 配列番号53 -KLDLKLDLKLDL-。
【請求項14】
第2のアミノ酸ドメインが、細胞接着たんぱく質のヘパリン結合ドメイン由来である請求項1に記載のペプチド。
【請求項15】
前記細胞接着たんぱく質が、フィブロネクチン、ビトロネクチン、ラミニン、コラーゲン、VEGF、 FGFs、 PDGF、 HGF、 TGF-βおよびBMPからなる群より選択される請求項14に記載のペプチド。
【請求項16】
前記ヘパリン結合ドメインが、式(I)または(II): -XBBXBX- または -XBBBXXBX- (I) (H)で示される請求項14に記載のペプチド:ここで、XはF, I, L, P, M, W, Y, V, A, CおよびQからなる群より選択される疎水性のアミノ酸を表し、BはR, HおよびKからなる群より選択される正電荷のアミノ酸を表す。
【請求項17】
当該自己組織化ペプチドが、以下からなる群より選択される請求項1に記載のペプチド;
配列番号1 AC(RADA)4GGPFSSTKT-CONH2;
配列番号2 Ac(RADA)4GGFLGFPT-CONH2;
配列番号3 AC(RADA)4GGALKRQGRTLYGF-CONH2;
配列番号4 AC(RADA)4GPRGDSGYRGDS-CONH2;
配列番号5 AC(RADA)4GGDGRGDSVAYG-CONH2;
配列番号6 Ac(RADA)4GGFHRRIKA-CONH2;
配列番号7 AC(RADA)4GPRGDSGYRGDSG-CONH2;
配列番号8 Ac(RADA)4GGRGDSCONH2;
配列番号9 Ac(RADA)4 GGGGRGDSCONH2;
配列番号10 Ac(RADA)4GGGGREDV-CONH2;
配列番号1 1 Ac(RADA)4GGGGKLTWQELYQLKYKGI- CONH2;
配列番号12 Ac(RAD A)4GGSKPPGTSS-CONH2;
配列番号13 ACIEIKIEIKIGGPRGSYRGDS-CONH2;
配列番号14 ACIEIKIEIKIGGPFSSTKT-CONH2;
配列番号15 ACIEIKIEIKIGGSKPPGTS-CONH2;
配列番号16 AcFKFQFKFQFKFQGPRGDSGYRGDS-CONH2;
配列番号17 ACFKFQFKFQFKFQGGFHRRIKA-CONH2;
配列番号18 Ac(RAD A)4GGSTFTKSP-CONH2;
配列番号19 Ac(RADA)4GGSIKV AVS-CONH2; および
配列番号20 Ac(RADA)4GGSEIKLLIS-CONH2
【請求項18】
当該自己組織化ペプチドが約5-9(5と9も含む)のpH の水性溶液中で正または負の総電荷を持つ請求項1に記載のペプチド。
【請求項19】
第一のアミノ酸ドメインが近中性であるか、または正電荷若しくは負電荷を有する請求項18に記載のペプチド。
【請求項20】
第2のアミノ酸ドメインが正電荷または負電荷を有する請求項18に記載のペプチド。
【請求項21】
前記溶液のpHが約6-8(6と8も含む)であるときに、第一のアミノ酸ドメインの電荷が−1から1である請求項19に記載のペプチド。
【請求項22】
前記水溶液のpHが約6-8(6と8を含む)であるときに、第2のアミノ酸ドメインの電荷が−2かそれ以下である請求項20に記載のペプチド。
【請求項23】
第一のアミノ酸ドメインが5−9(5と9を含む)の等電位点を有する請求項18に記載のペプチド。
【請求項24】
当該自己組織化ペプチドが8または8以上の等電位点を有する請求項18に記載のペプチド。
【請求項25】
当該溶液のpHが約6-8(6と8を含む)であるときに、当該自己組織化ペプチドの総電荷が約2または2以上である請求項18に記載のペプチド。
【請求項26】
単体で存在する場合、第2のアミノ酸ドメインは自己組織化せず、当該ペプチドが集合して巨視的な構造を形成するように、第一のアミノ酸ドメインの自己組織化を可能にする請求項1に記載の自己組織化ペプチド。
【請求項27】
当該巨視的な構造がナノファイバーおよび/またはβシートを含む請求項27に記載の自己組織化ペプチド。
【請求項28】
水溶液中で単独のペプチドとして存在するときに、当該ペプチドが自己組織化する請求項1に記載の自己組織化ペプチド。
【請求項29】
水溶液中に単独のペプチドとして存在するときには自己組織化せず、水溶液中に非修飾の自己組織化ペプチドと共に存在するときには自己組織化する請求項1に記載の自己組織化ペプチド。
【請求項30】
さらに、第3のアミノ酸ドメインを含む請求項1に記載の自己組織化ペプチド;
ここで、当該第3のアミノ酸ドメインは、
(a) 疎水性アミノ酸と親水性アミノ酸が交互に設けられたドメインを含み、相補的で、構造的に適合し、自己組織化し、巨視的な構造を取る、自己組織化を引き起こす第一のアミノ酸ドメインと、
(b) 単独では自己組織化しないが、第1のアミノ酸ドメインの集合により、巨視的な構造の形成を可能にする第2のアミノ酸ドメイン、
のいずれかを含む。
【請求項31】
疎水性アミノ酸と親水性アミノ酸が交互に設けられたドメインを含み、相補的で、構造的に適合し、自己組織化し、巨視的な構造を取る、自己組織化を介在する2つのアミノ酸ドメインの間に、生物学的に活性のあるペプチドモチーフまたは生分子との相互作用のための標的部位を含むアミノ酸ドメインの直鎖のペプチド鎖を含む請求項30に記載の自己組織化ペプチド。
【請求項32】
当該巨視的な構造がナノファイバーおよび/またはβシートを含む請求項31に記載の自己組織化ペプチド。
【請求項33】
請求項1に記載の自己組織化ペプチドを含む溶液。
【請求項34】
請求項1に記載の自己組織化ペプチドを含む医薬組成物。
【請求項35】
ゲル化剤を実質的に含まず、生体内で自己組織化して巨視的な構造を形成する請求項34に記載の医薬組成物。
【請求項36】
当該巨視的な構造がナノファイバーおよび/またはβシートを含む請求項35に記載の医薬組成物。
【請求項37】
疎水性アミノ酸と親水性アミノ酸が交互に設けられたドメインを含み、相補的で、構造的に適合し、βシートに自己組織化し、巨視的な構造を取る、追加の自己組織化ペプチドを更に含み、当該追加の自己組織化ペプチドが細胞接着または細胞生存の適合性を低下させるアミノ酸を含まない請求項34に記載の医薬組成物。
【請求項38】
請求項1に記載の自己組織化ペプチドと当該追加の自己組織化ペプチドが約1:1の比率で存在する請求項37に記載の医薬組成物。
【請求項39】
請求項1に記載の自己組織化ペプチドと当該追加の自己組織化ペプチドが約5:1の比率で存在する請求項37に記載の医薬組成物。
【請求項40】
請求項1に記載の自己組織化ペプチドと当該追加の自己組織化ペプチドが約9:1の比率で存在する請求項37に記載の医薬組成物。
【請求項41】
請求項1に記載の自己組織化ペプチドと当該追加の自己組織化ペプチドが約99:1の比率で存在する請求項37に記載の医薬組成物。
【請求項42】
請求項1に記載の自己組織化ペプチドを含むマトリクス。
【請求項43】
当該マトリクスがゲルまたはハイドロゲルである請求項42に記載のマトリクス。
【請求項44】
当該マトリクスが更に追加の生物学的分子を含む請求項42に記載のマトリクス。
【請求項45】
前記追加の生物学的分子が正または負の総電荷を有する請求項44に記載のマトリクス。
【請求項46】
当該追加の生物学的分子がたんぱく質またはペプチドである請求項44に記載のマトリクス。
【請求項47】
当該たんぱく質またはペプチドが成長因子または自己組織化ペプチドである請求項46に記載のマトリクス。
【請求項48】
当該自己組織化ペプチドが以下からなる群より選択される請求項47に記載のマトリクス:
配列番号21 n-RADARADARADARADA-c;
配列番号22 n- RADARGDARADARGDA-c;
配列番号23 n-RADARADA-c;
配列番号24 n- RARADADARARADADA-c;
配列番号25 n-RARADADA-c;
配列番号26 n-AEAKAEAKAEAKAEAK-c;
配列番号27 n-AEAKAEAK-c;
配列番号28 n-RAEARAEARAEARAEA-c;
配列番号29 n-RAEARAEA-c;
配列番号30 n-KADAKADAKADAKADA-c;
配列番号31 n-KADAKADA-c;
配列番号32 n-AEAEAHAHAEAEAHAH-c;
配列番号33 n-AEAEAHAH-c;
配列番号34 n-FEFEFKFKFEFEFKFK-c;
配列番号35 n-FEFKFEFK-c;
配列番号36 n-LELELKLKLELELKLK-c;
配列番号37 n-LELELKLK-c;
配列番号38 n-AEAEAKAKAEAEAKAK-c;
配列番号39 n-AEAEAEAEAKAK-c;
配列番号40 n-AEAEAKAK-c;
配列番号41 n-KAKAKAKAEAEAEAEA-c;
配列番号42 n-AEAEAEAEAKAKAKAK-c;
配列番号43 n-RARARARADADADADA-c;
配列番号44 n-ADADADADARARARAR-c;
配列番号45 n-DADADADARARARARA-c;
配列番号46 n-(ADADADADARARARAR)-c;
配列番号47 n-HEHEHKHKHEHEHKHK-c;
配列番号48 n-HEHEHKHK-c;
配列番号49 n-VEVEVEVEVEVEVEVEVEVE- c;
配列番号50 n-RFRFRFRFRFRFRFRFRFRF-c;
配列番号51 n-FKFQFKFQFKFQ-c;
配列番号52 n-IEIKIEIK-c; および
配列番号53 n-KLDLKLDLKLDL-c。
【請求項49】
当該増殖因子がヘパリン結合増殖因子である請求項47に記載のマトリクス。
【請求項50】
当該ヘパリン結合増殖因子が、VEGF, FGFs, PDGF, HGF, TGF-βおよび BMPからなる群より選択される請求項49に記載のマトリクス。
【請求項51】
当該追加の生物学的分子がグリコサミノグリカンである請求項44に記載のマトリクス。
【請求項52】
当該グリコサミノグリカンがヘパリンまたはヘパラン硫酸である請求項51に記載のマトリクス。
【請求項53】
当該マトリクスの表面に接着またはマトリクス内部に封入されている複数の細胞を更に含む請求項42に記載のマトリクス。
【請求項54】
当該細胞が実質的に均質に当該マトリクス内部に分散している請求項53に記載のマトリクス。
【請求項55】
当該細胞が、骨芽細胞、軟骨細胞、骨髄細胞、骨細胞、骨膜細胞、軟骨膜細胞、繊維芽細胞、間葉細胞、間葉系幹細胞、脂肪由来細胞、脂肪由来幹細胞、神経細胞、海馬細胞、上皮細胞、血管内皮細胞、角質細胞、基底細胞、棘突起細胞、顆粒細胞、胚性幹細胞、卵巣細胞、膵臓細胞、子宮頸部細胞、肝細胞、包皮細胞、好中球、リンパ球、マクロファージ、樹状細胞およびそれらの前駆細胞からなる群より選択される請求項53に記載のマトリクス。
【請求項56】
当該マトリクスが3次元である請求項42に記載のマトリクス。
【請求項57】
当該マトリクスが更に固体物を含む請求項42に記載のマトリクス。
【請求項58】
当該固体物が無機塩である請求項57に記載のマトリクス。
【請求項59】
当該無機塩がカルシウムおよび/またはリン酸である請求項58に記載のマトリクス。
【請求項60】
当該無機塩が、リン酸カルシウム、三リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイトおよび炭酸カルシウムからなる群より選択される請求項59に記載のマトリクス。
【請求項61】
当該固体物が約100−500ミクロン(100と500を含む)の範囲の孔径を有する請求項57に記載のマトリクス。
【請求項62】
当該固体物がブロック状、円柱状、板状または顆粒状である請求項57に記載のマトリクス。
【請求項63】
(i)当該自己組織化ペプチドを水溶液に溶解する工程と, (ii) pHを調整する工程とを含む請求項42に記載のマトリクスを製造する方法。
【請求項64】
(iii)ゲル化剤を加える工程を更に含む請求項63に記載のマトリクスを製造する方法。
【請求項65】
(i)当該自己組織化ペプチドを水溶液に溶解する工程と, (ii)ゲル化剤を加える工程とを含む請求項42に記載のマトリクスを製造する方法。
【請求項66】
(iii) pHを調整する工程を更に含む請求項65に記載のマトリクスを製造する方法。
【請求項67】
当該ゲル化剤が電解質である請求項64または65に記載の方法。
【請求項68】
当該ゲル化剤が食塩、食塩水、PBS、細胞培養液または生物学的流体である請求項67に記載の方法。
【請求項69】
当該生物学的流体が血液またはリンパ液である請求項67に記載の方法。
【請求項70】
pHが約5−9(5と9を含む)に調整されている請求項63または66に記載の方法。
【請求項71】
pHが約6−8(6と8を含む)に調整されている請求項70に記載の方法。
【請求項72】
pHが約5−7(5と7を含む)に調整されている請求項71に記載の方法。
【請求項73】
pHが約5.7-5.8(5.7と5.8を含む)に調整されている請求項72に記載の方法。
【請求項74】
骨又は組織の欠損補填材としての請求項42に記載のマトリクスの使用方法。
【請求項75】
当該組織が、脳、皮膚、肝臓、膵臓、胃、腎臓、消化器、食道、心臓、筋肉、結合組織、軟骨、神経、脂肪または骨髄である請求項74に記載の方法。
【請求項76】
当該補填材が水溶液中の自己組織化ペプチドを含む請求項74に記載の方法。
【請求項77】
当該補填材が当該自己組織化ペプチドのハイドロゲルを含む請求項74に記載の方法。
【請求項78】
当該ハイドロゲルが、当該自己組織化ペプチドの水溶液とゲル化剤との混合により形成される請求項77に記載の方法。
【請求項79】
当該ゲル化剤が生物学的流体である請求項78に記載の方法。
【請求項80】
当該生物学的流体が血液またはリンパ液である請求項79に記載の方法。
【請求項81】
当該ハイドロゲルが、当該自己組織化ペプチドの水溶液のpHを調整することによる形成される請求項77に記載の方法。
【請求項82】
更に固体物を含む請求項74に記載の方法。
【請求項83】
当該固体物が無機塩である請求項82に記載の方法。
【請求項84】
当該無機塩がカルシウムおよび/またはリン酸である請求項83に記載の方法。
【請求項85】
当該無機塩が、リン酸カルシウム、三リン酸カルシウム、ハイドロキシアパタイトおよび炭酸カルシウムからなる群より選択される請求項84に記載の方法。
【請求項86】
前記固体物が、約100−500ミクロン(100と500を含む)の孔径を有する請求項82に記載の方法。
【請求項87】
当該固体物がブロック状、円柱状、板状または顆粒状である請求項82に記載の方法。
【請求項88】
当該欠損が、損傷した組織、損傷した整形領域、骨欠損、骨隣接部、異所性の骨形成、虚血領域、心筋梗塞領域、末梢血管領域、脳梗塞領域または皮膚欠損である請求項74に記載の方法。
【請求項89】
請求項1に記載の自己組織化ペプチド、請求項34に記載の医薬組成物または請求項42に記載のマトリクスをそれを必要とする対象に対して投与することを含む細胞の分化または機能活性を増強する方法。
【請求項90】
請求項1に記載の自己組織化ペプチド、請求項34に記載の医薬組成物または請求項42に記載のマトリクスを対象の体の部位または体内に導入することを含む対象を治療する方法。
【請求項91】
当該部位が、整形領域、骨欠損部、骨隣接部、異所性の骨形成部、虚血領域、心筋梗塞領域、末梢血管領域、脳梗塞領域または皮膚欠損部である請求項90に記載の方法。
【請求項92】
(a)(i)請求項1の自己組織化ペプチド、(ii)請求項34の医薬組成物、または(iii)請求項42のマトリクス;
(b) 当該ペプチドの巨視的な構造への自己組織化を開始するための説明書;並びに
(c) 細胞群、細胞または組織培養培地、あらかじめ定めた量の増殖因子、予め定めた量のイオンまたはその塩、当該自己組織化ペプチドを細胞培養のために準備するための説明書、ペプチドハイドロゲル構造の上または中で細胞を培養するための説明書、当該自己組織化ペプチドを対象に導入するための説明書、細胞培養を実施する容器、当該ペプチドを溶解する液体、注射器、ペプチドの自己組織化を開始するためのイオンまたはその塩、および1または1以上の増殖因子または分化因子からなる群より選択される少なくとも1の成分;
を含む培養キット。
【請求項93】
細胞を、請求項1の自己組織化ペプチド、請求項34の医薬組成物、または請求項42のマトリクスと接触させることと、当該マトリクスを細胞培養に適した条件下で細胞培養に適した時間に亘り維持することとを含む細胞を培養する方法。
【請求項94】
当該細胞が、当該マトリクスの表面上で培養される、および/または当該マトリクス内に封入されて培養される請求項92に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5A−I】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A−B】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A−D】
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【図14】
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【図15】
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【図16A−B】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21A−F】
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【図22】
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【図23A−C】
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【図24A−M】
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【図25】
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【図26A−F】
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【図27】
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【図28A−C】
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【図29A−B】
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【図30A】
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【図30B】
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【図30C】
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【図30D】
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【図30E】
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【図30F】
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【図30G】
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【図31A−K】
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【図32A−F】
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【図32G−J】
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【図33】
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【図34】
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【図35A−B】
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【図36A−B】
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【公表番号】特表2010−504972(P2010−504972A)
【公表日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−530404(P2009−530404)
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【国際出願番号】PCT/US2007/020754
【国際公開番号】WO2008/039483
【国際公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【出願人】(596060697)マサチューセッツ・インスティテュート・オブ・テクノロジー (233)
【Fターム(参考)】