説明

個人使用のための個人衛生用具

本発明は、個人使用のための個人衛生器具、より正確には手動で操作可能な個人衛生器具を有する歯ブラシの形態の、より正確には、歯ブラシと、相互作用的表現を表示するディスプレイ装置とであって、相互作用的表現は、制御装置によって個人衛生器具から相互作用的に制御可能である、個人衛生器具に関する。本発明に従って、制御装置には、ディスプレイ装置上でビデオゲームを制御するゲームコントローラと、ディスプレイ装置上で情報を利用可能とする情報コントローラとが組み込まれており、ディスプレイ装置上でゲームコントローラによって生成されたゲームの表示から情報コントローラによって生成された情報表示に切換え、かつ/又はその逆に切換えるために、切換えキーによって操作可能な切換え装置が設けられている。前述のゲームコントローラ及び情報コントローラは、別個のハードウェアモジュールを必要とせず、その代わりに共同のマイクロコントローラ内の種々のソフトウェアモジュールの形態で実現することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人使用のための個人衛生用具、より正確には手動手入れ器具を収容する歯ブラシの形態の、更に正確には、歯ブラシ、並びに制御装置によって個人衛生器具から相互作用的に制御可能な相互作用的表現を表示するディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
定期的な歯磨きを奨励するために、歯磨き器具上にビデオゲームを表示する画面又はディスプレイが設けられるが、これらは歯ブラシから相互作用的に制御できる。特に子供たちにとっては、追加的な余興によって定期的に歯を磨く動機となるであろう。純粋な余興の代わり又は追加として、例えば歯ブラシのユーザーが順番に揃えられた画像に従うなどして、効率よくかつ効果的に歯を磨くための指導を表示できる。
【0003】
例えば、国際特許出願第WO 2007/112112(A1)号には、歯ブラシを充電するために使用するベースステーション上に歯磨き中にビデオゲームが表示されるディスプレイを備えた歯磨き装置が記載されている。ビデオゲームは歯ブラシから制御できる。一方では、歯ブラシは、ビデオゲーム用のコマンドを入力する手動動作式入力ボタンを収容している。他方では、種々のセンサーによって歯磨き運動中に発生する接触圧及び加速度などの歯磨きパラメータが記録され、これら記録されたパラメータを活用することでディスプレイ上でビデオゲームが制御される。特定のユーザーに適切なビデオゲームを表示するために、歯ブラシのアドオン部分は、その機能としてビデオゲーム又はそのルールを選択する識別コードによって識別される。これにより個別のユーザーへの一定の適合ができるものの、個性化の程度及び適合性は特定の要求によって限定される。
【0004】
また、米国特許出願第2008/0102953(A1)号には、ビデオゲームを操作できるゲーム操作卓を制御する入力装置として構成された歯ブラシが記載されている。歯ブラシに取付けられたセンサーがブラシの動きを検出し、歯ブラシによって生成される運動信号がビデオゲームの中のゲームの仮想オブジェクトの動きを制御する。
【0005】
米国特許出願第2006/0040246(A1)号には、ベースステーション上に収納でき、その上で充電できる電動歯ブラシが記載されている。ベースステーションは、例えばPAC−MAN(登録商標)などの相互作用的ゲームが表示されるディスプレイを収容している。歯ブラシは制御装置と無線交信してゲームを操作し、ゲームは、ベースステーションから歯ブラシが取外されたとき又は歯ブラシ上に位置するスタートボタンが押されたときに作動する。歯ブラシ上のセンサーは歯ブラシの動きを記録し、次にこの記録は、画面上のゲームのキャラクター又はゲームの構成要素の動きを制御するために使用される。他のゲームを操作するために、様々な記憶モジュールを採用することができる。画面上に描写されたゲームをより上手にこなすほど、プレイヤーに、より多くの点数が与えられる。
【0006】
ドイツ特許第10153863(A1)号は、センサーによって記録された歯磨きの結果を表示できる、又は子供たちのために歯磨きの過程の終了後にゲームを表示できる、ボール形状のディスプレイ構成要素をそのハンドルの端部に取付けることのできる歯ブラシに関する。しかし、ディスプレイ上に表示されるゲームを歯ブラシから相互作用的に制御するという規定はなく、その代わりに、ディスプレイ上に表示されるプログラムはディスプレイ構成要素自体の上に位置する入力ボタンによって制御され、したがって余興としての価値及び学習効果は限られている。ディスプレイ構成要素の実際の画面は、ディスプレイ構成要素のボール形状の構造体内に納められており、傷つきにくく酸耐性のあるプラスチックで作られたドーム形状の透光性カバーで覆われている。
【0007】
相互作用的に制御可能なゲームを表示するディスプレイを有する他の歯磨き装置が米国特許出願第2008/0141478号及び同第2008/0141476号によって説明されており、これらによっていくつかの歯ブラシが、「じゃんけん」のようなゲームで競争して遊べるように、互いに交信できる。しかし、これらの構成ではディスプレイが歯ブラシのハンドル上に直に位置しており、これは実際の歯磨きの過程では歯を正しく磨くことを動機付けるゲームで遊ぶことができないことを意味している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際特許出願第WO 2007/112112(A1)号
【特許文献2】米国特許出願第2008/0102953(A1)号
【特許文献3】米国特許出願第2006/0040246(A1)号
【特許文献4】ドイツ特許第10153863(A1)号
【特許文献5】米国特許出願第2008/0141478号
【特許文献6】米国特許出願第2008/0141476号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、冒頭に記載したタイプの改善された個人衛生器具でありながら、現況技術の器具の弱点を回避し、同時に現況技術を更に発展させるものを作ることを目的とする。具体的には、種々の要求のためのディスプレイの使用法の改善された適合が達成されなければならず、装置の様々なユーザーとディスプレイ装置との間の相互作用が容易になされなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、請求項1に記載した個人衛生器具によってこの目的を達成する。従属項は、本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0011】
ディスプレイ装置の画面を、ビデオゲームの提示又は実行のためのみならず、その他の情報の表示及び装置のユーザーに対するビデオゲームと所望の情報の表示との間の切換えの可能性の提供のためにも使用することを提案する。このような情報の性質は様々である。例えば、装置の電池の充電のレベル若しくは既に経過した歯磨き時間を提供でき、又はどのアドオン部品を使用中であるか示すこともできる。装置のユーザーは、彼/彼女の完全な自由裁量で、様々なディスプレイモード間を切換えて行ったり来たりでき、このようにして画面提示を彼/彼女の要求に適合させることができる。本発明によれば、制御装置にはディスプレイ装置上でビデオゲームを操作するゲームコントローラ及びディスプレイ装置上に情報を表示する情報コントローラが組み込まれており、ゲームコントローラによって生成されるゲーム表示から情報コントローラによって生成される情報表示に及び/又はその逆に切換えるための、切換えキーによって動作可能な切換え装置が備わっている。前述のゲームコントローラ及び情報コントローラは別個のハードウェアモジュールである必要はなく、その代わりに共同のマイクロコントローラ内の種々のソフトウェアモジュールの形態で実現することもできる。ビデオゲームの代わりに又はそれに追加して、歯磨きの過程並びに現在及び/又は以前の歯磨き時間に関する情報及びコメントを表示することもできる。また、大人向けの情報コンテンツの観点から構成されたその他の大人向け機能をディスプレイ装置上に表示することもできる。あるいは、大人向け版は、ゲームから情報への切換えの可能性のみならず、初期の表示から第2の表示への切換えをも提供する。
【0012】
ビデオゲームに加えて表示できる情報はその性質においてかなり様々であることができ、例えば事前に格納されている一定情報又は動作パラメータの現在値を提供することができる。本発明の高度な実施形態において、ディスプレイ装置はまた、個人衛生器具の以前に記録された動作パラメータ及び/又は記録された周囲パラメータから生成される分析を表示することもできる。本発明の高度な実施形態において、制御装置には記録された動作パラメータ及び/又は周囲パラメータを評価する解析ユニットが組み込まれているので、切換えキーを押すことによって、装置を操作しているのが誰であれ、ビデオゲームから分析提示に切換えることができるように、切換え装置を解析装置に連結することができる。
【0013】
切換えキーは、基本的に任意の場所に位置することができる。歯磨き中でさえも操作を簡潔にすることができ、歯磨き中の切換えをも同時に容易にできるように、切換えキーは歯磨き器具上に備わっているので、装置のユーザーは、歯磨き器具を手動で操作中に所望のとおりに画面提示を切換えることができる。有利なことに、切換えキーは歯磨き器具のハンドル上、より正確にはユーザーの指先の1つが置かれる部位に備わっている。
【0014】
別の方法として又は追加として、切換えキーはまた、所望の画面提示をディスプレイ装置上に直接呼び出すことができるように、ディスプレイ装置自体の上に備えることもできる。これは、前述の解析装置との関連で特に有利であるので、歯磨きの過程が終了した後に動作パラメータ分析をディスプレイ装置上に呼び出すことができる。これにより、例えば、親たちが切換えキーを操作して制御装置に格納された分析データを呼び出すことによって、彼らの子供たちの歯の磨き方を容易に観察することができる。
【0015】
別の方法として又は追加として、切換えキーを、歯磨き器具及び/又はディスプレイ装置を収納でき、並びに/又は合体させることができ、並びに/又は充電することができる、ベースステーション上に備えることもできる。
【0016】
画面上に表示される事柄は、様々な方法及び様々な手段で切換えることができる。例えば、画面表示は徐々に薄れていくこともできる。別の方法として又は追加として、分割画面の手法を使用することによって、両画面表現の小型化した同時提示を達成することもできる。但し、本発明の好ましい高度な実施形態では、望ましい特定の画面コンテンツは、全く無作為に入れ替えられる。
【0017】
本発明の有利で高度な実施形態において、画面表現の行ったり来たりの切換えは、自動的に達成できる。この目的のために提供される切換え制御は、個人衛生器具が所定の動作状態にあるときには常に、切換え装置を自動的に動作させる。本発明の簡潔で高度な実施形態において、これは、例えばゲームの開始で始まって所定の時間経過後、例えば画面表現が自動的に情報画面に切り換わるというような時間制御を含むことができる。別の方法として又は追加として、情報画面への切換えは、例えばゲームが問題なく終了した後にのみ歯磨き過程のデータ分析が画面上に表示されるように、ゲームコントローラによって制御されるビデオゲーム内の所定のゲーム結果と同時に行うことができる。
【0018】
別な方法として又は追加として、切換え装置はまた、解析ユニットが個人衛生器具の正しくない使用又は完璧ではない使用を検出し分析したときにはいつでも、情報画面を差し込むこともできる。例えば、歯磨き過程が歯ブラシの正しくない動きとともに過剰な接触圧で実行されているときにはいつでも、指導ディスプレイを差し込んでビデオゲームに取って替わることができる。
【0019】
別の方法として又は追加として、このような指導はまた、例えば動画化されたキャラクターの身振りや表情を変え、手入れすべき身体部位の色を変え、又は例えば停止サイン、バツ印のついた矢印などの形でビデオゲームの提示に特殊な図像を差し込むために、ビデオゲームの内容の変化の形態で差し込むこともできる。
【0020】
切換え装置は、色々な方法で手動で動作させることができる。本発明の高度な実施形態において、設けられる入力装置は、キーを押し、触り、かつ/又は接近することによって切換え装置を動作させる操作キーを有することもできる。より正確には、機械圧式キー及び/又はグラフィック・タッチスクリーン・キーを使用できる。
【0021】
触覚的に機能する操作キーの別の方法として、又はその追加として、入力装置は非接触で機能するように構成でき、好ましくは、入力装置は身体部位の動きを検出する動きセンサーを備えることができる。
【0022】
本発明の高度な実施形態において、切換えキーは、切換え装置を様々な切換え方向及び/又は様々な切換えタイプで動作させる様々な動作モードを有することができる。より正確には、切換えキーは、様々な切換えプロセスを実施するために、様々な方法で動作することができる。例えば、切換えキーがただ1度動作される度に、一連の色々な画像の次の画面提示を呼び出すことができる。逆に、例えば、切換えキーをダブルクリックし、又は2度動作すると、その一連の画像を逆行して流すことができる。別の方法として又は追加として、キーを押下した状態である期間保持すると、主提示、即ちビデオゲームを呼び出すことができる。
【0023】
ディスプレイ装置上に示された表現を装置の特定の操作者に対してよりよく適合できるように、より正確には、装置上で実行しているゲームを特定のユーザーに対して適合できるようにするために、本発明の有利で高度な実施形態ではディスプレイ装置上に表示されるいくつかのゲームを選択する選択装置を設けることができるので、装置のユーザーに好適なゲームを提示することができる。この目的のためにいくつかのゲーム及びそれに関連づけられる提示データを記憶装置に格納できるので、選択装置によって選択後、これらをゲームコントローラからディスプレイ装置に適切に呼び出し操作できる。例えば、幼い子供には、年上の子供向けに選択されるであろうものよりも簡単なゲームを選択してもよい。
【0024】
別の方法として又は追加として、個人衛生器具は、様々なゲームを収容する様々な記憶媒体を定置できる取外し可能な記憶装置及び/又はインターフェースを収容できるので、選択は様々な記憶媒体によって対処され得る。記憶装置及び/又はインターフェースは基本的に様々な場所に位置することができ、例えばディスプレイ装置上に直に配置することもできる。別の方法として又は追加として、新しいゲームソフトウェアをインポートし、かつ/又はソフトウェアをダウンロードするためのインターフェースを設けることもできる。
【0025】
また、本発明の代替の高度な実施形態において、特定の記憶媒体を個人衛生器具のハンドルに位置付けることができ、かつ/又はその上に合体できるアドオン構成要素に割り当てることによって、ディスプレイ装置上に表示されているゲームの簡単な個性化を達成することもできる。例えば、呼び出してゲームコントローラに転送できる適切なゲーム情報を格納し、提示すべきそれぞれのゲーム情報をディスプレイ装置に運ぶアドオン構成要素上でRFIDチップを使用可能とすることができる。別の方法として又は追加として、前述のアドオン構成要素上に識別コードのみを格納することができるが、これを用いてこれにリンクしている該当するゲーム情報が別の場所にある記憶装置に置かれるので、その時点で別の場所で合体しているアドオン構成要素の識別コードを走査することによって、格納されたゲーム情報を呼び出すことができる。
【0026】
有利で高度な実施形態において、格納されたデータはプログラム可能にアドレス指定できるので、装置のユーザーは、特定のアドオン構成要素の識別時にどのデータセットが視聴のためにディスプレイ装置に呼び出されるかを判定できる。
【0027】
画面提示の更により徹底した個性化を可能とするために、本発明の更なる創作において、以前に構成された画面表現間の選択が可能であるのみならず、画面表現の修正、変更及び/又は生成もまた可能である。本発明によれば、個人衛生器具上に位置する入力装置によってディスプレイ装置上に表示されるべき格納された表現は、個別に修正可能かつ/又は形成可能に構成されなければならず、個別のコードにリンクした記憶モジュールに格納されなければならないという規定が設定されている。以前に格納されたバリエーションの選択に留まらない表現の個別プログラムの可能性によって、様々な要求に対するディスプレイ装置の使用の複数の適合が可能となる。この点において、表現の改修容易性を様々な方法で構成することができる。例えば、格納された表現は、修正不能な基本セクション、及び格納された提示を個別に形成された提示によって補う少なくとも1つの補足的挿入セクションを有することができる。例えば名前のウィンドウは、例えば動画化されたアバターを特別な名前で識別するために格納された表現内に個別にプログラム可能であり、次にディスプレイ装置上にアバターと一緒に表示される。これにより、例えばビデオゲームの中に個別に識別された像を生成できるようになっている。
【0028】
表現を個別に修正し、かつ/又は形成するための前述の入力装置は、基本的に色々な方法で構成することができる。例えば、個別の修正及び/又は形態を入力するためにタッチスクリーンを設けることができるので、より正確には、ディスプレイ装置自体がこのようなタッチスクリーンの形態のディスプレイ要素を有することができるので、表現の変更を個別に行うことができる。
【0029】
別の方法として又は追加として、入力装置をプログラミング制御キーの形態で、好ましくはディスプレイ切換えボタン及び/又は入力コマンドをクリックするカーソル制御キーの形態で設けることができ、このようなプログラミング制御キーは、ディスプレイ装置及び/又はベースステーション上に位置することができる。このようなプログラム制御キーはまた、個人衛生器具上に有利に位置することができるので、表現を個人衛生器具からディスプレイ装置上に個別に形成でき、かつ/又は(ドイツ語原文に語彙の欠落有り)。
【0030】
本発明の高度な実施形態において、このような制御キーは(制御キーが個人衛生器具上に位置している場合は特に)、画面上に示されている提示の機能として、好ましくはビデオゲームの終わりにディスプレイ装置上でビデオゲームを操作する制御キーとして機能するように、より正確には、仮想画面要素及び/又はアバターをディスプレイ装置全域にわたってかつ/又はその上に表示される背景画像全域にわたって操縦する操縦キーとして機能するように、可変に結線することができる。一方、このようなビデオゲームの代わりにコンフィギュレーション・メニューがディスプレイ装置上に表示されている場合、制御キーは、個人衛生器具上で、例えば様々なメニュー区画上でクリックすることの可能な、メニューを介して制御する操縦キーとして機能することができる。個人衛生器具上の制御キーは、したがって有利には、二重の又は複数の機能を有する。
【0031】
本発明の高度な実施形態において、個別に修正され及び/又は生成された表現及び/又は情報は、好ましくは個人衛生器具の特定のアドオン構成要素を識別するコードとともに及び/又はアドオン構成要素上に設けられた記憶モジュール内に個別に格納できるので、個別のアドオン構成要素が追加されると、個別に生成されたデータを呼び出し、ディスプレイ装置の画面に持ってきて表示することができる。
【0032】
有利には、個人衛生器具から制御できるという事実にも拘らず、ディスプレイ装置はベースステーション又は個人衛生器具のどちらにも恒久的に固定されておらず、その代わりに、いわば自由に位置することができるので、任意の時点において最も好ましい場所であるものの上に置くことができる。本発明の高度な実施形態において、ディスプレイ装置は、ベースステーション及び個人衛生器具から分離した個別に位置することのできるモジュールを形成するが、このモジュールは、ベースステーション及び/又は個人衛生器具から切り離されているときでもこれらと交信する通信インターフェースを有している。独立型のモジュールとして構成されている場合、ディスプレイ装置は、ベースステーションの位置に拘らず、子供又は更には大人にもはっきりと見える場所に位置することができるので、方向による必要に応じて(歯ブラシの場合、口内の歯磨き運動に従って)個人衛生器具をあちらこちらに動かす場合でさえ、明瞭に見える。それにも拘らず、画面提示は、ビデオゲームの形態において、好ましくはディスプレイ通信インターフェースを介して個人衛生器具から相互作用的に制御できる。この目的のために、個人衛生器具はディスプレイモジュールと直接通信接続を有することができ、又はベースステーションを介して間接的に交信することもできる。
【0033】
ベースステーションから一定の半径内にある必要がなく、ディスプレイ装置を自由に配置できるにも拘らずディスプレイ装置用の簡潔で効率的な電源を有するために、本発明の有利で高度な実施形態において、ディスプレイ装置は、ディスプレイ装置をベースステーションに合体することによって再充電できる充電式電池を備えている。
【0034】
本発明の高度な実施形態において、ディスプレイ装置及び個人衛生器具はともにベースステーションで再充電できる。
【0035】
本発明の高度な実施形態において、ディスプレイ装置は、平坦な表面上に装置を定置する手段、並びにディスプレイをベースステーション上にぴったりと収納するための、ベースステーションに嵌め込み式の収納手段を有する。ぴったりとフィットした収納手段を使用して、ディスプレイ装置は有利にしっかりとベースステーションに合体する。本発明の高度な実施形態において、ディスプレイ装置を平坦な表面上に定置する前述の手段及びそれをベースステーション上に合体させる収納手段は、相互に一体化でき、及び/又は相互に補足的に構成できる。例えば、突出型の定置脚をベースステーション上の相補的なクレイドル内に定置することができる。
【0036】
伝送電力を低レベルに維持でき、大規模なデータ通信量を回避できるように、本発明の高度な実施形態では、ディスプレイ装置上に表示されているビデオゲームを制御するゲームコントローラをディスプレイ装置に内蔵できるので、相互作用的動作のための動作コマンドのみを通信インターフェースを介して伝送すればよい。個人衛生器具から伝送されてくる動作コマンドは、たとえディスプレイ装置がベースステーションから離れた位置にある場合でも、ゲームコントローラによってディスプレイ装置上で直接処理される。
【0037】
しかし、本発明の代替の高度な実施形態において、ベースステーション及び/又は個人衛生器具は、個人衛生器具上で生成される動作コマンドうちの少なくともいくつかを処理し、それらをベースステーションを介して直接又は間接的にディスプレイ装置に伝送されるグラフィック・コマンドに変換するゲームコントローラを収容すると規定することができる。
【0038】
ディスプレイ装置の画面上に表示できるゲームは、基本的に全く異なる形態を有することができる。具体的には、その動きを個人衛生器具から相互作用的に制御できる制御可能なアバターを伴うゲームを使用できる。このような使用について、提示の様々な異なる機能及びモードを、修正可能であるように構成することができる。本発明の有利で高度な実施形態において、操縦制御手段は個人衛生器具に取付けることができ、これによってアバターをディスプレイ装置の画面上で操縦でき、画面又は画面上に設けられた背景全域にわたって誘導できる。操縦制御手段は、個人衛生器具上に手動で操作されるスイッチの形態で構成でき、及び/又はその機能として画面上でアバターを操縦する個人衛生器具の動作パラメータを検出する検出手段を含むこともできる。例えば、運動センサー、傾斜センサー、及び/又は加速度センサーを個人衛生器具の中に組み込むことができ、このようなセンサーからの信号は、ディスプレイ装置上に表示されているゲームのアバターの操縦信号に変換される。好ましくは、操縦信号は(どのようにこれらが生成されるかに拘らず)、学習効果を向上させ、遊ぶことの動機を強化するために、仮想イメージ又はアバターの動きに同期して変換される。
【0039】
前述の別個に構成されたディスプレイ装置に加えて、個人衛生器具には、例えば特殊な事象を指摘し、又は別個に構成されたディスプレイ装置を補足してその他の情報を伝えるための、個人衛生器具に取付けられたディスプレイ装置を組み込むことができる。本発明の高度な実施形態において、個人衛生器具には、制御装置から自動操作可能なインジケータ及び/又は個人衛生器具の動作パラメータの機能としてのインジケータを組み込むことができる。例えば、個人衛生器具自体の上に設けられたインジケータは、別個のディスプレイ装置上の特に興味深い又は重要なゲーム状況を指摘するために使用できる。
【0040】
器具上のディスプレイ装置は様々な方法で構成でき、本発明の高度な実施形態において、個人衛生器具自体の上には別個のディスプレイ装置上よりも簡単な表示手段が設けられている。本発明の有利で高度な実施形態において、個人衛生器具は照明されたハウジング部を有することができ、及び/又は器具ハウジングのハウジング上に定置できるランプを組み込むことができる。個人衛生器具が歯ブラシである場合、本発明の高度な実施形態において、ハンドルの前側に照明リングを設けることができるが、この照明リングは、点滅及び/又は異なる色などの様々な照明状態で使用可能とすることができる。
【0041】
本発明の高度な実施形態において、器具上のディスプレイが別個のディスプレイ装置上のゲームの実行の機能として制御される場合、例えば、別個のディスプレイ装置上のゲームが動作コマンドの入力を予期し又は要求しているときはいつでも、例えば点滅する照明の形態で、器具に取付けられたインジケータ上に信号を供給することができる。
【0042】
しかし、別個のディスプレイ装置上のインジケータ要素は、有利にはより複雑に構成されている。具体的には、例えばLCD画面の形態で電子表示パネルが設けられている。
【0043】
本発明の別の有利なバージョンにおいて、ディスプレイ装置はまた、歯磨きの過程とは無関係に、取付け可能な写真送信装置(picture source)から写真を入力し表示できる電子写真フレームを形成することができる。有利には、切換えは、具体的には個人衛生器具からの、前述の切換えキーによって達成できる。
【0044】
概して、歯磨きは確かに必要であるものの、誰もが等しく強い関心を持つものではない。とりわけ、子供たちは往々にして歯を磨くように動機けられていない。この動機の欠如に対抗するために、上述の発明によって歯磨きに要する時間を興味深いものにすることができるので、子供たちはより多くの時間をかけてより定期的に歯を磨き、習慣を維持することを学ぶことができる。このことは、歯の健康に対して好ましい効果を有することができる。
【0045】
本発明は、好ましくは外部ディスプレイを相互作用的に制御する電動歯ブラシに関する。このディスプレイ上では様々な種類の情報が得られる。詳細を以下の段落で提供する。
【0046】
本発明は、オン/オフ・スイッチ、モード選択スイッチなどの機能スイッチに加えて歯を磨いている間に相互作用を実行できるスイッチを有する歯ブラシに関する。
【0047】
ハンドル上のアクション・キーは装置の主要機能(歯磨き)と干渉せず、その代わりに歯磨き中に様々な機能性を制御できるようになっている。それは例えばゲームであることができ、又は更には歯磨き中に一定の情報(歯磨きの統計、圧力制御から歯磨き時間、電池の充電レベルへの切換えなど)を利用可能とすることに役立つ。
【0048】
相互作用スイッチは、例えば歯ブラシの裏側又はその他の場所に位置することができる。
【0049】
統計照会ボタンを使用して、統計に関する照会をすることができる。統計照会によって、歯磨き時間の長さ、歯磨き時刻(朝−昼−夕)、接触圧、歯磨き運動、歯磨きの位置などの情報が利用可能となる。この情報は特定のユーザーについて検出され、評価され、記憶され、表示される。ユーザーは、ブラシ頭部によって標準的な手段で識別される。
【0050】
「状態スイッチ」は、好ましくは充電ステーション又はディスプレイ装置上に位置している。場合によっては歯ブラシ上に位置することもできる。
【0051】
子供の歯ブラシを例にとると、両親はボタンを押すことによって過去5日分の歯磨き時間の長さ及び歯磨き時刻を観察することができる。
【0052】
状態の変化及び省エネルギーモードを認識する装置が設けられているが、この装置は、ユーザーが歯ブラシを使用しているときにのみ歯ブラシ、ディスプレイなどの機能を作動させる。これにより、エネルギーが節約され、電池稼動期間が延長される。歯ブラシの充電ステーションからの取外しは以下のように検出され、評価される。以下のシーケンスが可能である。充電ステーションからの取外し>充電コイル内の電流の減少が発生>充電管理又は制御装置がこの状態を検出し評価する。必要な機能の起動:例えばワイヤレス・プロトコルのディスプレイ装置への伝送。機能の実行:例えばディスプレイ装置が自らオンになり、挨拶。
【0053】
また、例えば挨拶、時刻の告示などの情報を利用可能とするために、この起動認識を使用することもできる。
【0054】
別のバージョンでは、操縦がディスプレイ装置上で処理される一方、動画又は操縦がメニュー内で処理される。
【0055】
1.操縦は、好ましくは機械的に動作する操縦ボタンによって達成される。このボタンは、装置内の各方向(上、下、右、左の4方向)を処理するように結線されており、各方向に、各々の場合に動作する方向を記録する1つのキーを有する。
【0056】
2.操縦は、ハンドル内に位置する加速度センサー及び位置センサーによる方向検出及び運動検出によって達成される。
【0057】
別のバージョンでは、動画の提示は歯磨きの過程の関数である。以下の点は、概して検出された歯ブラシの位置/状態の関数としてのディスプレイ画面上の画素のシフトに関する。歯ブラシ内に位置するセンサーが歯ブラシの動きを検出する。このセンサーは加速度センサーであってよい。顔に対する歯ブラシの位置の検出に光学的手段を使用することもまた可能である。動きに関するデータが検出され、ディスプレイユニットに伝送される。ディスプレイユニット内の動画化された像は、歯磨き中に行われる動きの関数として、好ましくは同時に制御される。これにより子供たちは自分たちがどの歯磨き運動を実行しているかを直ちに見ることとなり、したがって直ちにフィードバックを受け取ることを意味するので、このことは子供たちにとって特に有利である。このことは、子供たちの歯磨きに対する動機付けに好ましい効果を有する。このように、左への動作が行われると、動画化された像もまた左に動き、右及び上下への動作に対しても同様の関係が存在する。
【0058】
歯ブラシが異なる歯に移動した場合、動画化された像もまた異なる歯に飛び移る。このように、ユーザーは歯から歯へと誘導され、個々の歯又は部位を磨くことを忘れることが少なくなる。これは、象徴的に表示される歯の色の変化又は輝きによって達成できる。ユーザーが十分に長い期間歯を磨いた後でのみ、歯は、例えばベージュから白へとその色を変える。
【0059】
歯ブラシの位置及び動き以外のパラメータについても同様のことができる。したがって、歯ブラシの接触圧によって動画を制御できる。具体的には、適正な接触圧で歯を磨くことにより、動画又はゲーム内の像を動かすことができる。適正かつ推奨される接触圧が印加される場合、動画化された像は普通に歯全体にわたって動き、歯から歯へと移動する。接触圧が高すぎる又は低すぎると、動画化された像はその動き又はその色を変化させる。したがって、圧力が高すぎると、色を例えば赤に変えることができる。その他の光学的信号又は音響信号もまた可能である。したがって、以前に規定された音響信号又は格納された信号を演出することができる。したがって、メロディー、声、音色、又はその他の音響を記録し再生することができる。
【0060】
ブラシもまた、歯の表面を検出し、磨かれていない場所を検出するセンサーから制御され得る。歯が十分に磨かれていない限り、次の歯に移動する示唆は現れない。それにも拘らずユーザーが先に進んだならば、警告又は指導が動作される。
例1、子供たち:ボールがシーソーの上で均衡していなければならない。接触圧が高すぎるとボールが右に転がり、低すぎると左に転がる。
例2:波の上にサーファーが留まっていなければならない。高すぎる圧力が印加されるとサーファーは波から落ち、低すぎる圧力が印加されるとサーファーは波の上に浮上できない。
例3、大人:異なる色による表示。
【0061】
1つのバージョンでは、以下の学習モードが設けられている。
ユニットが不適正な又は好ましくない歯磨き運動を検出すると、この情報がユーザーに伝えられる。これは、ディスプレイによって光学的に達成できる。
・文の挿入、
・動画化されたキャラクターの部分の身振り/擬態、
・歯の変色、
・さえずり音若しくは発声などの音響信号、又は
・発光ダイオード若しくはディスプレイ上の特殊な象徴(停止サイン、バツ印のついた矢印など)。
【0062】
本発明の別の拡張は、適正な歯磨きの指導に関する。これらは例えば、特殊な学習モード、学習モードと歯磨きモードとの組み合わせの形態であることができ、又はこれらは、歯を明らかに不適正に磨いているときにのみ動作することもできる。
【0063】
学習モードでは、適正な歯磨き運動が示され、ユーザーは直ちにこれを再現することができる。例えば円運動が推奨される場合、円を描く矢印をディスプレイ画面に表示することができる。別の異なる色の線が歯ブラシの現在位置を示し、この場合ユーザーは両方の線を一致させるように試みることができる。また、歯ブラシに圧力センサーが搭載されている場合、推奨される圧力及び現在印加されている圧力の両方の情報をユーザーに知らせることができる。ここでもまた、あらゆる偏差を図形的にかつ色によって図示することができる。
【0064】
別のバージョンにおいて、ゲーム、動画、情報及びプログラミングのコンテンツは、交換可能に構成されている。個別に認識可能な異なる交換用ブラシ(補充品)を使用することによって、異なるゲーム、動画及び情報を伝送し、又は初期化することができる。ブラシがコード化された補充品を認識する。コードから、どの補充品が使用されているかが判定される。したがって、補充品は、子供向け、大人向け、歯磨き用、又は特殊な歯間清掃用に構成されたものであることができる。機能次第で異なる動画が初期化される。補充品の個性化も更にもう1つの可能性である。設定されたモードにおいて、動画はこの補充品によって確定される。これは、タッチスクリーンを介して、又は歯ブラシ若しくはディスプレイ上のキーを使用することによって行うことができる。適切なモードが格納されている場合、この動画は、この補充品が挿入されている場合は常に、装置がオンになったとき又は充電ステーションから取外される度に自動的に始動する。
【0065】
別の実施形態において、プログラム(ソフトウェア)を収容している交換可能記憶媒体によって動画を変更できるようになっている。したがって、色々なキャラクター及び拡張ステージ並びに学習及び評価の可能性が存在する。各ユーザーが彼/彼女に適した拡張ステージ及び動画を見つけて使用することができる。定期的な更新によって歯磨きの刺激及び楽しさが維持される。
【0066】
大人向けゲーム、クイズ、パズル、クロスワードパズルなど、及び語彙習得プログラム(word trainer)のような学習プログラムをディスプレイ装置上に表示することができる。
【0067】
また、1つのバージョンは、定期的に歯を磨いた場合の報酬及び点数獲得制度(point-awarding system)を提供しており、これに統計評価を追加することもできる。異なる家族のメンバーの歯磨きパラメータが、示され、統計的に評価され、グラフとして表示され得る。また、好適なインターフェース(USB)を介してデータをコンピュータに伝送することもできる。提示は、家長(status head)によって動作される。
【0068】
別の実施形態では、歯磨きの長さ、歯磨きの時刻、歯磨きの定期性、正しい歯磨きパラメータなどの関数として、歯磨きの過程によって改善点数を獲得することができる。この点数制度によって子供たち又は両親及び子供たちが競争するように動画化でき、その結果、周到及びきめ細かい歯の衛生をもたらすことができる。
【0069】
その結果は家族メンバーの高得点である。個別の補充品の名前をPC、ボタン又はタッチスクリーン・ディスプレイを介して格納すること、及び次に画面上に表示することができる。また、デジタル画像のローディングも可能である。
【0070】
ホームページ上にローディングできるコードによって全ての歯磨きパラメータ間の相互作用が格納され、他の子供たち又は大人たちとの競争を設定することもできる。
【0071】
別の実施形態において、ハンドルがディスプレイ及び評価ユニットと交信するだけではなく、双方が互いに交信する。このことは、一方のハンドルから他方のハンドルに歯磨きプログラムを伝送できる点で有利である。
【0072】
その他のバージョンは、歯磨きの動機付けを改善し、又は歯磨きの過程若しくは結果を改善する方法に関する。それには以下が組み込まれている。
・電動歯ブラシのハンドル
・必要に応じて、現在の歯磨きパラメータを検出するハンドル内の1つ以上のセンサー
・ベースステーション又は充電ステーション
・ハンドル及びベース要素から分離したディスプレイユニット
・ハンドルからディスプレイ及び/又はベースステーションへの無線データ転送
・動作条件をプログラムするための任意選択的タッチスクリーン
・RFIDを介した個性化した任意選択的補充品
・ディスプレイ上に表示できる動画化されたキャラクター又は図形
・歯磨き中のキャラクターからの相互作用的フィードバック
・必要に応じて交換可能なソフトウェア及びキャラクター
・これらにより、キャラクターは
・ユーザーの行動によって動画化され、又は
・ユーザーの行動によって歯磨きパラメータが相互作用的に変更されるので、
・ユーザーは自分の行動に関連した即時のフィードバックを受け取る。
【0073】
この発明はまた、かみそりにも利用できる。
【0074】
これら及びその他の特徴は、請求項並びに本発明の好ましい実施形態を説明する図面及び以下の説明に由来するので、これらの特徴は単独で又はその組み合わせで、請求項の文脈とは無関係に本発明の主題を形成できる。図面は以下を描写している。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】双方ともにベースステーション上で再充電できる歯ブラシ及び相互作用的に制御可能な歯磨きゲームを表示するディスプレイ装置を組み込んだ歯磨き装置の形態の個人衛生器具の概略表示。
【図2】ディスプレイ装置の画面上の相互作用的に制御可能な歯磨きゲームの実行であって、当該ディスプレイ装置をゲームの異なる時点におけるいくつかの表現で示した概略表示。
【図3】ベースステーション上に収納されており、磁気的に機能する保持機構を説明するためにベースステーション上で前後に揺れる能力を示している歯ブラシの概略図。
【図4】相互作用的に制御可能なゲームのアバターの制御に使用する、手動で動作する歯ブラシ上の操縦キーの部分的な提示。
【図5】画面のコンテンツを変更するために使用する、ディスプレイ装置上にある切換えキーの概略図。
【図6】歯ブラシの形態の個人衛生器具のハンドル上にある画面制御キーの部分的な概略表示。
【図7】アクション・キーを有する実施形態のシーケンス図。
【図8】センサー及びトレーニング・モードを有するコントローラのシーケンス図。
【図9】動画を調整するためのシーケンス図。
【図10.1】フィードバック又はトレーニング・モードを伴わないAセクションのシーケンス図。
【図10.2】フィードバック又はトレーニング・モードを伴わないAセクションのシーケンス図。
【図10.3】フィードバック又はトレーニング・モードを伴わないAセクションのシーケンス図。
【図11】追加のシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0076】
図1に示す歯磨き装置1は、電動歯ブラシ2を含み、この電動歯ブラシ2にはグリップを形成するグリップ形状のハンドル3が組み込まれており、そこにはまたアドオン部品4が取付けられているが、これは容易に取外しができ、描写した実施形態では毛材の配列5を有するが場合によってはまたプラスチック製の帯、歯間清掃具などのようなその他の清掃要素を有することもできる補充ブラシ。
【0077】
ハンドル3の内部には、好適に構成された駆動系を介してアドオン部品4の毛材の配列5を駆動できる駆動モーターがある。ハンドル3の内部にはまた、充電接続点6を介して再充電できる電池の形態のエネルギー貯蔵ユニットもある。充電接続点6は、一方で動作中ではないときに邪魔にならないように、また他方では充電ができるように、好ましくはハンドルをベースステーション7上に横たえ又は定置できる、ハンドル3の後部端上に位置している。
【0078】
図3に示すように、歯ブラシ3は、ベースステーション7の(本質的に平板のように構成されている)ステーション本体8上に直立しており、本発明の有利な実施形態によれば、直立の姿勢は嵌め込み形状(locking form fit)を必要とせずに達成されるので、直立した歯ブラシ2は、図3から明らかなように前後に揺れることができる。
【0079】
この目的のために、収納手段9として、面部品が共にぴったりとフィットして一対の複数軸の斜面を形成する、一対のぴったりとフィットした収納面10が設けられている。図示した実施形態において、ステーション本体8の収納面10aは回転対称の鉢の形状に特に構成されている一方、歯ブラシ2のハンドル3の前方端は卵形若しくはドーム形状の面部品(又はその他何らかの方法で回転対称で凸状のドーム形状をした面部品)を形成し、前述の収納面10a若しくは10b内に寄り添い若しくは湾曲し、又は歯ブラシが中央に立てられるように双方が平らな部位を有する。
【0080】
合体した歯ブラシ2をその直立の姿勢に保持するために、収納手段9の歯ブラシ2とベースステーション7との間の部位に磁気ホルダー11が設けられており、この磁気ホルダーは中心合わせ効果を有し、前記歯ブラシ2をその垂直に起立した休止姿勢に保持する。前記磁気ホルダー11は、例えばハンドル3の端部部品に位置する収納リングの形態の金属製の収納要素を惹きつける永久磁石をベースステーション7内に収容している。磁気ホルダー11は、ハンドル3が通常の中央の位置から後退しているとき、又は後退すると、ハンドル3に反動的な力が印加されるように有利には構成されている。描写した実施形態では、この反作用を誘起する機構が磁気ホルダー11で構成されている。
【0081】
この過程で、歯ブラシ2は有利にはベース部品7から誘導的に充電される。この目的のために、ハンドルの充電接続点6は、ベースステーション7上に位置し、充電接続点6と協働する充電接続点12と同様に、誘導的に機能するように構成されている。充電接続点6及び12の双方は、それらを周囲環境から保護するために有利には覆われ又は封入されている。より正確には、直接接触せずに充電電流を伝送できるように、これらはハンドル3又はベースステーション7のハウジングの下に搭載されている。起立した装置の磁界及び交番電磁界が相互に重なり合うように、双方の装置は相互に「入れ子」となるように搭載できる。例えば、1つのバージョンでは、スタンドの磁石は、(充電電流を伝送する)電磁結合のための誘導巻枠を取り巻くように構成されている。また別のバージョンでは、スタンドの磁石をコイルが囲む逆の構成も提供されている。スタンドの磁石はベースステーション又はハンドルの下部に搭載されている。この誘導性エネルギー伝送の目的は、その他の構成と任意に組み合わせることができ、本発明から独立した目的であることもできる。
【0082】
ベースステーション7は更に、例えばLCD画面として構成できる画面又はディスプレイの形態の電子表示要素14を有利には組み込んだディスプレイ装置13を置く場所としての役割を果たす。
【0083】
前述のディスプレイ装置13は、ステーションから充電できるが、またベースステーション7から離れて別個に操作できるように、ベースステーション7上に合体できる、ベースステーション7から分離した独立型ユニットとして構成されている。
【0084】
描写した実施形態において、ディスプレイ装置13には、ディスプレイ装置13の基台を形成し、前述の表示要素14を保持するベース本体15が組み込まれている。本発明の有利な実施形態において、前述の表示要素14の上から透明な釣鐘状の蓋16が逆さまになっており、この釣鐘状の蓋が表示要素12を覆い又は封入し、表示要素12が覆い釣鐘13の下に埋め込まれるように前述の基台本体15に有利には水密的に結合されている。
【0085】
表示要素14へのエネルギーの供給について、電池の形態のエネルギー貯蔵装置ユニットが基台本体15に内蔵されており、充電接続点17を介してベースステーション7から充電できる。ここでも有利には、ディスプレイ装置13上の充電接続点17及びベースステーション7上の充電接続点18は、誘導的に機能するように構成されているので、接触せずに充電電流を伝送でき、充電接続点17及び18を湿気から保護するように埋め込むことができ、より正確には、これらを特定の部品のハウジングの下に覆うことができる。
【0086】
図1に示すように、ディスプレイ装置13の基台本体15の下面は、ディスプレイ装置13を任意の平面上に定置できる表面を形成している。
【0087】
別個に図示していない通信インターフェース19によって、ディスプレイ装置13は歯ブラシ2と交信することができる。無線通信の目的のために、ディスプレイ装置(13)には、歯ブラシのハンドル3上の等価の送信機/受信機モジュールが交信できる送信機/受信機モジュールが設けられているので、データを有利には双方向に伝送できる。例えば、ディスプレイ装置13と歯ブラシ2との間にブルートゥース接続を成立させるために、双方の上にブルートゥース・インターフェースを提供することができる。
【0088】
ディスプレイ装置13はまた、表示要素12上の表現を制御し、歯ブラシ2のハンドル3から受信した制御信号を画面上の提示のための相似性のグラフィック・コマンドに変換する制御装置20をも有する。
【0089】
具体的には、図2の例に示すように、前記制御装置21は、表示要素14上にビデオゲームを提示し制御することができる。
【0090】
有利には、表示要素14上にはアバター22及び/又は仮想要素が表示されており、画面全域にわたってこれらを移動させ若しくは誘導することができ、及び/又は画面の背景全域にわたって移動若しくは誘導できるようになっている。描写した実施形態において、アバター22は子供の像であって、磨くべき歯板の歯群を象徴する水中の岩礁を磨くために、島全体にわたって並びに島の前の水中世界の中を移動させることができる。
【0091】
前記アバター22は、歯ブラシ2によって画面上の提示又は表示要素14全域にわたって操縦することができる。この目的のために、歯ブラシ2のハンドル3には、操縦コマンドを生成するために使用される操縦制御手段が組み込まれており、前述の通信インターフェース19又は20を介して操縦コマンドが制御装置21に伝送され、制御装置21が表示要素14上のアバター22の動きを制御する。図4に示すように、描写した実施形態では、前述の操縦制御手段に手動で動作される操縦キー23が組み込まれているが、この操縦キーは基本的にいくつかの異なる方法で構成でき、ラップトップ上の周知のマウスボールのスタイルの形状であることができ、異なる方向の操作又は力の印加を認識し、それを異なる方向への移動のための操縦信号に変換する。
【0092】
子供たちがアバター22をより簡単に操縦できるように、ハンドル3上の操縦キー23は、4つの部分からなる押しボタン・スイッチとして有利には構成されており、相互に十字架のように有利には位置し、4方向に向いた4つの押しボタン部位を有する。1つの押しボタン部位に、又は更には2つの切れ目なく連続した押しボタン部位に、圧力を印加することによって、適切な方向の移動の操縦制御信号(重なり会うことさえできる)の生成が可能となり、この信号がアバターの所望の方向の移動に変換される。この点について、押しボタン部位と画面との間の一定方向の割当てを、例えば、アドオン構成要素4に向けて押しボタン部位に圧力を印加すると、アバター22の動きは常に画面の上縁部の方向に上向きに作用するなどのように、規定できる。あるいは、例えば実際の歯ブラシの右に位置する押しボタンのセクションが押下されるときは常に、ブラシの仮想提示は画面上のその回転位置に関係なく、仮想ブラシの表現の長軸に対して直角に右に移動するように、方向の割当てを仮想提示内に描写したブラシの向きの機能とすることができる。しかし、これは複雑な制御処理であり子供たちにはあまり適していないが、それにもかかわらず大人たちが遊ぶ動機を増進させることができる。あるいは、操縦キー23は、ディスプレイ上で一定の位置又はコンフィギュレーションが認識できると直ちに動作されなければならないスイッチとすることができる。また別の代替の形態では、操縦キー23は、例えば歯ブラシをオンにし、オフにするためには表示機能を操作するためよりも長い期間の押下を使用する、電動歯ブラシのオン/オフ・スイッチである。別の代替の形態では、電動歯ブラシのオン/オフ・スイッチ及び操縦キー23は分離されており、好ましくは歯ブラシのハンドルの反対側又は他の側面上に位置するように構成されている。
【0093】
前述の手動で動作される操縦キー23の別の方法又は追加として、ハンドル3上の操縦制御信号はまた歯ブラシ2の動作パラメータからも得ることができる。具体的には、動き、具体的には歯ブラシ2の歯磨き運動に対応する加速度信号は、例えば運動センサー及び/又は加速度センサーの形態の好適な検出装置によって生成できるので、アバター22の仮想表現及び/又はアバター22が保持している仮想歯ブラシは、歯ブラシ2の実際の動きに従って操縦される。また有利には、アバター22が前後に動くだけでなく傾くこともできるように、空間内で歯ブラシ2の傾き又は向きを検出する傾きセンサーを歯ブラシ2に内蔵することもできる。有利には、アバター22の画面表現は、歯ブラシ2上の押しボタンの動き及び/又は操作と同期して動く。
【0094】
図5に示すように、ディスプレイ装置13上の画面表現は切換え装置を介して上述の像を表示しているビデオゲームからビデオゲームとは関係のない情報の提示に切換えることができるので、冒頭で述べた方法で様々な情報を表示することができる。描写した実施形態において、制御装置21内の評価モジュールによって生成される、特定の日々の歯磨き期間の統計的(static)評価が表示される。例えば、歯磨きが朝、昼、及び夕方に行われたか、並びに各々の場合に歯磨きがどれだけ長く行われたか(棒の長さを参照)及び閾値を超えたかを評価できる。もちろん、その他の動作パラメータを評価し表示することもできる。都合のよいことに、評価された動作データは個別に格納される。即ち、これらはまた、個別に呼び出すこともできるように各ユーザーについて別個に格納される。これは、有利には、評価された動作パラメータ及び/又はその他の情報が歯ブラシのブラシ頭部に割り当てられた識別コードとともに格納されるような方法で行われる。描写した実施形態において、歯磨き時刻はJoeyという名前のユーザーのものである。
【0095】
ビデオゲームから評価に画面提示を切換え、及びその逆に切換える切換え装置は、切換えキー25によって動作できるが、この切換えキーは、図5に描写した実施形態ではディスプレイ装置13上に位置する押しボタンの形態で設けられている。制御装置21の評価モジュールによって様々な評価データセットが生成されている場合、例えばあるユーザーの様々な動作パラメータの様々な評価又は様々なユーザーの評価された動作パラメータを利用可能とするために、前述の切換えキー25を介してスイッチを複数回連続して押下することによって1つの画面表現から別の画面表に切換えることができる。図6に示すように、歯ブラシ2のハンドル3上に、基本的に画面上の様々な機能を制御できる画面制御キー26を提供できる。具体的には、このような制御キー26は、記載の方法で画面上に表示されているものを進めること及び/又は後戻りさせることのできる切換えキーを構成できる。
【0096】
図6に示すように、制御キー25は、基本的に色々な場所に搭載でき、及び/又はいくつかのこのような制御ボタン25を設けることができる。有利には、制御キーはハンドル3の前側に、より正確には親指が置かれる部位に搭載できる。別の方法又は追加として、制御キー26はハンドル3の裏側に、より正確には指が置かれる部位に位置することができる。
【0097】
別の方法又は追加として、制御キー26はまた、ハンドルの別のセクションに設けることもできる。
【0098】
制御キー26は、基本的に異なる機能を処理するように構成でき、より正確には、例えば歯ブラシ2の動作状態の機能として、及び/又はディスプレイ装置13上に示されているものの機能として、制御キー26は、画面上に示されているものを変更する前述の切換えキーとしての役割を果たすことができるように、可変に結線することができる。例えば、ビデオゲームがディスプレイ装置13上で実行されている場合、制御キー26は画面上に示されているものを変更する前記切換えキーとしての役割を果たすことができる。次に別の方法として、ビデオゲームがディスプレイ装置13上で実行されているとき、前述の又は別の制御キー26は、例えばアバター22の行動などのゲーム機能を操作する切換えボタンとしての役割を果たすことができる。この点において、例えばディスプレイ装置を画像蓄積ソースから画像をローディングしている電子写真フレームとして使用している場合、前述の制御ボタン26のうちの1つは、1つの画像から次の画像に画像を切換えるように結線できる。一方、例えばゲームが始まる前に、ディスプレイ装置13の画面上に制御メニューが表示されている場合、前記制御キー26は、特定のゲームを選択する目的の切換えボタンを操作するための入力キーとしての役割を果たすことができる。
【0099】
別の方法として又は追加として、前述の操縦キー23はまた、具体的には個人衛生器具の動作状態の機能として、及び/又はディスプレイ装置13の画面上に表示されているものの機能として変化する様々なタスクを実行するように結線することもできる。例えば制御メニューが上述の方法で表示されている場合、前記操縦キー23は、適切な切換えキーをクリックすることによって、例えば操作リンクを素早く連続してダブルクリックすることによって、それらを制御メニューを介して操縦し選択するための操縦カーソルとしての役割を果たすことができる。この点において、ディスプレイ装置13上でビデオゲームが実行されている場合、前述の操縦キー23を使用して上述の方法でアバターを制御することができる。
【0100】
別の方法として又は追加として、前述の制御キー26及び/又は前述の操縦キー23は、プログラムモードとして使用して、画面上に表示されているものを個別に変更すること及び/又は個別に生成すること又は形作ることができ、例えば、アバター22に割り当てられた名前ウィンドウの中に個別にプログラム可能な名前を生成することによって、次にその名前をビデオゲームの画面表示の中で使用することができる。
【0101】
歯ブラシ2のハンドル3上の前述の操縦キー23及び制御キー26の技術的構成は、基本的に異なってもよい。本発明の有利で高度な実施形態において、このような各スイッチは可撓性の軟らかい構成要素で覆われており、これにより、その下に位置するスイッチの操作が可能となると同時に、液体が浸入できないようにスイッチが確実に封止される。前記可撓性の軟らかい構成要素は、ハンドル3のハウジングの一体部品であることができ、例えば、2部品射出成形処理で製造できる。
【0102】
図7〜11に示すフロー図は所望により相互に組み合わせること、又は他のシーケンスによって補足すること若しくは変更することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人使用のための個人衛生器具であって、より正確には手動で操作可能な個人衛生器具を有する歯磨き装置であって、より正確には歯ブラシ(2)と、相互作用的表現を表示するディスプレイ装置(13)とであって、前記相互作用的表現は、制御装置(21)によって前記個人衛生器具から相互作用的に制御可能であり、
前記制御装置(21)には、前記ディスプレイ装置(13)上でビデオゲームを制御するゲームコントローラと、前記ディスプレイ装置(13)上で情報を利用可能とする情報コントローラとが組み込まれており、
前記ディスプレイ装置(13)上で前記ゲームコントローラによって生成された前記ゲームの提示から前記情報コントローラによって生成された情報提示に切換え、かつ/又はその逆に切換えるために、切換えキー(25及び26)によって操作可能な切換え装置が設けられていることを特徴とする、個人衛生器具。
【請求項2】
前述の情報コントローラが、記録された動作パラメータを評価する評価ユニットを有し、かつ/又は評価ユニットと組み合わせ可能であり、前記ゲームコントローラからの、表示されている前記ゲームを、評価された動作パラメータを表示する評価ディスプレイに切換えることができ、かつ/又はその逆ができる、請求項1に記載の個人衛生器具。
【請求項3】
評価可能な前記動作パラメータが、手入れの長さ、手入れの時刻、手入れの動き、手入れの位置、個人衛生器具の速度、個人衛生器具の加速度、及び個人衛生器具の接触圧からなる群のうちの少なくとも1つのパラメータを含む、請求項2に記載の個人衛生器具。
【請求項4】
前記切換えキー(25)が、前記ディスプレイ装置(13)上に設けられている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項5】
前記ディスプレイ装置(13)の画面上に表示されているものを前記個人衛生器具から切換える前記又は追加の切換えキー(26)が、前記個人衛生器具上に設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項6】
前記個人衛生器具が、制御キー(23及び26)を有し、それによって制御される機能が変更可能である、請求項1に記載の事前特徴部分又は請求項1〜5のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項7】
前述の制御キー(23及び26)によって制御される前記機能は、前記制御装置(21)によって、前記個人衛生器具の動作状態の機能として、及び/又は前記ディスプレイ装置(13)上の提示の機能として変更可能である、請求項6に記載の個人衛生器具。
【請求項8】
前記ディスプレイ装置(13)上に表示するために格納された表現は、前記個人衛生器具上に設けられた入力装置(23及び26)によって作成され、個別に可変であり、かつ/又は個別に形成可能であり、かつ個別のコードにリンクした記憶モジュールに格納できるようになっている、請求項1に記載の事前特徴部分又は請求項1〜7のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項9】
前記格納された表現の各々が、少なくとも1つの不変の基本セクションと、個別に形成された表現によって前記格納された表現を補足する少なくとも1つの補足的挿入セクションとを有する、請求項8に記載の個人衛生器具。
【請求項10】
前記入力装置に、前記個別の変更及び/又は形態を入力するタッチスクリーンが組み込まれている、請求項1〜9のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項11】
前記格納された表現を個別に変更するかつ/又は形成する前記入力装置が、好ましくは前記ディスプレイ装置(13)上に表示されるディスプレイスイッチ及び/又は入力要素をクリックするカーソル制御キーの形態のプログラミング制御キーを有する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項12】
前記プログラミング制御キー(26)が前記個人衛生器具上に設けられている、請求項11に記載の個人衛生器具。
【請求項13】
前記プログラミング制御キー(26)によって制御される前記機能が、前記ディスプレイ装置(13)上に表示されている表現の機能として変更可能であり、好ましくは前記ディスプレイ装置(13)上でビデオゲームが実行されているときには、前記プログラミング制御キーが仮想画面要素及び/又はアバター(22)を操縦する操縦キーを形成し、前記ディスプレイ装置(13)上に制御メニューが表示されているときには、カーソル制御キーを形成するようになっている、請求項11又は12に記載の個人衛生器具。
【請求項14】
前記ディスプレイ装置(13)上に表示するいくつかの格納可能なゲームを選択する選択装置が設けられ、
好ましくは前記選択可能なゲームのうちの少なくとも1つが、前述の入力装置によって変更可能かつ/又は形成可能であるように構成された格納された表現を収容する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項15】
前記ディスプレイ装置(13)が、前記ベースステーション(7)及び前記個人衛生器具から分離するように構成された分離配置可能なモジュールであるとともに、前記ベースステーション(7)及び/又は前記個人衛生器具と交信する通信インターフェース(19)を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項16】
前記ディスプレイ装置(13)は、充電可能なエネルギー貯蔵装置を有し、前記ディスプレイ装置(13)を充電するために、前記ディスプレイ装置(13)及び前記ベースステーション(7)上に、互いに有効に接続できるとともに好ましくは非接触である充電接続点(17及び18)が設けられている、請求項1〜15のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項17】
前記個人衛生器具が、充電可能なエネルギー貯蔵装置と、前記ベースステーション(7)によって前記エネルギー貯蔵装置を好ましくは誘導的に充電する誘導性充電接続点(12)とを有する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項18】
前記ディスプレイ装置(13)が、平面上に収納するためのスタンドと、前記ディスプレイ装置を前記ベースステーション(7)に収納するための、前記ベースステーション(7)にぴったりとフィットする収納手段とを有する、請求項1〜17のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項19】
前記ディスプレイ装置(13)が、前記ディスプレイ装置(13)上に表示可能なビデオゲームを制御するゲームコントローラを収容し、前記通信インターフェース(19)を介して前記ゲームコントローラから前記ディスプレイ装置(13)に、処理されたゲーム制御コマンドを送ることができる、請求項1〜18のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項20】
前記ベースステーション(7)及び/又は前記個人衛生器具上に、前記ディスプレイ装置(13)上に表示可能なビデオゲームを制御するゲームコントローラが設けられており、前記通信インターフェース(19)を介して前記ゲームコントローラから前記ディスプレイ装置(13)にグラフィック制御コマンドを伝送できる、請求項1〜19のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項21】
前記ディスプレイ装置(13)が、外部画像データ送信装置に接続する分離した画像データ接続点を有する電子写真フレームを形成する、請求項1〜20のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項22】
前記ディスプレイ装置(13)が、前記画像データ送信装置から入力できる表示されている写真を自動的に逐次切換える逐次制御モジュール、及び/又は表示されている写真の逐次切換えを手動制御する切換えキーによって動作できる切換えモジュールを有する、請求項21に記載の個人衛生器具。
【請求項23】
前記個人衛生器具が、事象、より正確には前記別個に設計されたディスプレイ装置(13)上のゲームの終了の機能として、及び/又は前記個人衛生器具の動作パラメータの機能として制御される、追加のディスプレイ装置(24)を有し、
好ましくは前記個人衛生器具(24)上に設けられたディスプレイ装置(24)が、前記個人衛生器具の前記ハンドル(3)上に、好ましくはハンドル(3)の前端上に、照明可能なディスプレイ要素、より正確には照明可能なインジケータリングを有する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の個人衛生器具。
【請求項24】
前記個人衛生器具が、前記ディスプレイ装置(13)全域にわたってかつ/又はその上に表示されている背景全域にわたって、仮想画面要素及び/又はアバター(22)を操縦する操縦制御手段を有し、
好ましくは前記操縦制御手段には、異なる方向を指向する操縦制御信号を生成する、好ましくは異なる方向に割り当てられたいくつかの押しボタン部位を有する手動操作可能な操縦キー(23)が組み込まれており、かつ/又は前記操縦制御手段は、前記アバター(22)を横方向(translaterally)に移動する移動手段、及びアバター(22)を回転させる回転手段を有し、
好ましくは前記移動手段及び回転手段は、相互から独立して機能するが、場合によっては同時操作可能であるように構成されている、請求項1〜23のいずれか一項に記載の個人衛生器具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10−1】
image rotate

【図10−2】
image rotate

【図10−3】
image rotate

【図11】
image rotate


【公表番号】特表2012−526596(P2012−526596A)
【公表日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−510434(P2012−510434)
【出願日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【国際出願番号】PCT/IB2010/052257
【国際公開番号】WO2010/134049
【国際公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(508117514)ブラウン ゲーエムベーハー (32)
【Fターム(参考)】