説明

個人化検索方法および個人化検索システム

【課題】検索サーバ側に別途でユーザ情報が保存されていなかったり、ユーザがログインをしなかったりする場合にも、各ユーザに個人化検索サービスを提供できる個人化検索サービス方法およびシステムが提供する。
【解決手段】本発明の個人化検索方法は、1つ以上の検索レコードを含む一般検索データベースを維持する段階と、ユーザ端末機からキーワードを受信する段階と、一般検索データベースからキーワードを含む検索レコードを検索する段階と、検索された検索レコードに含まれた登録回数に基づいて、検索された検索レコードに含まれるネットワークアドレスのうちから1つ以上のネットワークアドレスを選択する段階と、選択されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成してユーザ端末機に提供する段階と、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の質疑に対してユーザが選択した検索結果に対する情報が、ユーザの端末機に保存されている間に、ユーザが同じ質疑を入力しながら検索要請をした場合、検索結果に対する情報を用いてユーザの選好度を反映した個人化検索結果を提供するための方法およびこのシステムに関する。さらに、本発明は、ユーザがお気に入りに登録したウェブサイトに対する情報を用いて各ユーザに個人化された検索結果を提供する、ウェブブラウザのお気に入りを用いた個人化検索方法及び個人化検索システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、インターネットは、世界各地の数多くのサーバネットワークが連結した巨大かつ効率的な情報提供媒体であり、電子メール、ニュースグループ、ファイル送信、情報の伝達及び検索など多様な用途として活用されている。また、多くの人々が芸術、文学、学術、医学、娯楽、スポーツ、政治、科学技術、産業、経済など多くの分野に渡って自分の関心事をホームページに掲載し、全世界の毎日のニュース記事が各分野別に提供されている。したがって、インターネットサービスユーザは、このような多種多量の情報の中から自分に必要な情報のみを選別して獲得するために、インターネット検索サービスを用いるようになる。
【0003】
従来の検索方法では、ユーザの検索語入力に応じてこれに該当する検索結果を提供し、ユーザは提供された検索結果から特定の情報を選別して情報を獲得するようになる。しかし、同じ検索語を入力したユーザであっても、同じように提供された検索結果の中から所望する情報は互いに異なる。したがって、最近では、ユーザ情報に基づいてユーザ毎に互いに異なる検索結果を提供する個人化検索方法が用いられ始めた。例えば、所定の検索サービスに加入したユーザがログイン後に検索要請をする場合に、検索システムは、会員加入時又はその後に獲得したユーザに関する住所、性別、職業などのユーザ情報を用いることで、ユーザに特化された検索結果を提供できるようになっている。
【0004】
しかしながら、従来技術は、各ユーザの情報が維持されている場合に限って個人化検索サービスの提供が可能となる上に、ユーザがログインしなければ個人化検索サービスの提供が不可能であるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような従来技術を改善するために案出されたものであって、検索サーバ側に別途ユーザ情報が保存されていなかったり、ユーザがログインをしなかったりする場合でも、各ユーザに個人化検索サービスを提供できる個人化検索サービス方法及びシステムを提供することを目的とする。
【0006】
また、本発明は、ユーザ端末機のウェブブラウザに登録されたお気に入りリストを用いて個人化検索サービスを提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、多数のユーザ端末機からそれぞれ受信したお気に入りリストを統計的に分析し、ユーザ選好度を反映した検索サービスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成し、従来技術の問題点を解決するために、本発明に係る個人化検索方法は、1つ以上の検索レコードを含む一般検索データベースを維持する段階と、ユーザ端末機からキーワードを受信する段階と、前記一般検索データベースから前記キーワードを含む検索レコードを検索する段階と、前記検索された検索レコードに含まれた登録回数に基づいて、前記検索された検索レコードに含まれるネットワークアドレスのうちから1つ以上のネットワークアドレスを選択する段階と、前記選択されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成して前記ユーザ端末機に提供する段階と、を含む。
【0009】
また、本発明の他の一実施形態に係る個人化検索方法は、ユーザ端末機から上記ユーザ端末機に設置されたウェブブラウザに設定されたお気に入りリストを受信する段階と、個人化検索データベースに上記ユーザ端末機と連関して上記ネットワークアドレス及び上記サイト名を保存する段階と、上記ユーザ端末機から質疑語を受信する段階と、上記個人化検索データベースから上記質疑語を含むサイト名及び上記サイト名に対応するネットワークアドレスを検索する段階と、上記検索されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成し、上記生成された検索結果を含む個人化検索結果リストを作成する段階と、上記作成された個人化検索結果リストを上記ユーザ端末機に提供する段階とをさらに含むことを特徴にする。
【0010】
また、前記目的を達成するためのさらに他の実施形態として、個人化検索方法は、ユーザ端末機別に割り当てられた個人化検索データベースに所定のカテゴリと連関したネットワークアドレス又はサイト名を保存する段階と、上記ユーザ端末機から質疑語を受信する段階と、上記個人化検索データベースから上記質疑語と連関したカテゴリを検索する段階と、上記検索されたカテゴリと連関したネットワークアドレスを検索する段階と、上記検索されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成し、上記生成された検索結果を含む個人化検索結果リストを作成する段階と、上記作成された個人化検索結果リストを上記ユーザ端末機に提供する段階とを含む。そして、上記カテゴリと連関したネットワークアドレス又はサイト名を保存する上記段階は、上記ユーザ端末機から上記ユーザ端末機に設置されたウェブブラウザに設定されたお気に入りリストを受信する段階と、上記フォルダに対応するカテゴリを生成し、上記フォルダに含まれたネットワークアドレスを上記カテゴリと連関したネットワークアドレスとして上記個人化検索データベースに保存する段階とをさらに含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検索サーバ側に別途のユーザ情報が保存されていなかったり、ユーザがログインをしなかったりする場合にも、各ユーザに個人化検索サービスを提供できる個人化検索サービス方法及びシステムが提供される。
【0012】
また、本発明によれば、ユーザ端末機のウェブブラウザに登録されたお気に入りリストを用いた個人化検索サービスが提供される。
【0013】
また、本発明によれば、多数のユーザ端末機からそれぞれ受信したお気に入りリストを統計的に分析し、ユーザ選好度を反映した検索サービスが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る個人化検索システムの概略的な構成を示した図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る個人化検索方法の流れを示したフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係る検索クッキーの一例を示した図である。
【図4】本発明の一実施形態において、個人化検索結果を生成する過程を具体的に示したフローチャートである。
【図5】本発明におけるユーザ端末機に提供された個人化検索結果リスト及び検索結果リストを含む画面の一例を示した図である。
【図6】本発明におけるクッキー情報を更新する過程を示したフローチャートである。
【図7】本発明におけるクッキー情報を更新する過程を示したフローチャートである。
【図8】本発明における更新された検索クッキーの一例を示した図である。
【図9】本発明における更新された検索クッキーの一例を示した図である。
【図10】本発明の一実施形態における無効化情報が含まれた検索クッキーの一例を示した図である。
【図11】本発明に係る個人化検索システムを示したブロック図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る個人化検索システムのネットワーク連結を示した図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係る個人化検索システムの内部構成を示したブロック図である。
【図14】本発明の他の実施形態に係る個人化検索方法を示したフローチャートである。
【図15】ユーザ端末機のウェブブラウザに設定されたお気に入りリストの一例を示した図である。
【図16】本発明に係る個人化検索システムにおける個人化検索データベースに登録された情報を例示した図である。
【図17】本発明において検索された個人化検索結果リスト及び一般検索結果リストを検索画面上にディスプレイした場合を例示した図である。
【図18】本発明の一実施形態に係る個人化検索システムにおける一般検索データベースに登録された情報を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、添付の図面を参照して、本発明に係る個人化検索方法及びシステムについて詳しく説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態に係る個人化検索システムの概略的な構成を示した図である。
【0017】
検索サーバ100は、ユーザ端末機125から質疑(クエリー)及びクッキー(cookie)情報を受信する場合に、クッキー情報に含まれた各検索クッキーのURLに基づいて個人化検索結果リストを生成したり、既存の検索方式(キーワード検索方式、カテゴリ検索方式など)に応じてユーザに共通して提供される検索結果リストを生成し、生成された個人化検索結果リスト及び生成された検索結果リストを互いに異なる提供方式に応じてユーザ120に提供する。
【0018】
クッキーサーバ110は、ユーザ120が個人化検索結果リスト又は検索結果リストにそれぞれ含まれた検索結果を選択した場合に、ユーザ端末機125から検索結果の選択と連関した所定の情報を受信してユーザ端末機125に保存されているクッキー情報を更新するようになる。
【0019】
ここで、検索サーバ100及びクッキーサーバ110は、1つのサーバで具現されてもよいし、別途のサーバで具現されてもよい。
【0020】
ユーザ端末機125は、デスクトップパソコン、ノートパンコン、PDA、移動通信端末機などのようにメモリ手段を備える上に、マイクロプロセッサを搭載することで演算能力を取り揃えた端末機であって、有無線通信網で接続できる装置を通称したものである。
【0021】
図2は、本発明の一実施形態に係る個人化検索方法の流れを示したフローチャートである。本発明に係る個人化検索方法は、検索サーバ100によって実行される。
【0022】
先ず、段階201で、検索サーバ100は、ユーザ端末機125から質疑又はクッキー情報を受信する。本明細書で用いられる「クッキー情報」という用語は、本発明に係る個人化検索のために用いられる検索クッキーの集合を意味しており、本発明の一実施形態によれば、クッキー情報は、所定の数以下の検索クッキーを含む。すなわち、ユーザがユーザ端末機125を介して検索サーバ100に質疑を入力して検索を要請した場合に、検索サーバ100は、この質疑とともにユーザ端末機125に保存されているクッキー情報も受信する。
【0023】
また、検索クッキーは、質疑、質疑と連関したURL、URLと連関した選択回数、URLと連関した選択時点、又は検索クッキーの更新時点を含む。
【0024】
(1)質疑とは、ユーザが実際に入力した質疑、又はユーザが実際に入力した質疑を標準化したものである。ここで、標準化とは、質疑に含まれた空白の除去、質疑に含まれた文字列が英語の場合に大文字を小文字に変更することなどである。
【0025】
(2)質疑と連関したURLとは、質疑に対する検索結果に該当するウェブサイトのURLである。
【0026】
(3)URLと連関した選択回数とは、URLに対応する検索結果が提供されたユーザが検索結果を選択した回数を意味する。すなわち、ユーザが検索サーバ100に所定の質疑を入力する場合に、検索サーバ100は、質疑に対応する検索結果をユーザ端末機125に提供し、ユーザが提供された検索結果のうちから特定のURLに対応する検索結果を選択する場合に、URLと連関した選択回数を1だけ増加するように検索クッキーが更新される。
【0027】
(4)URLと連関した選択時点とは、ユーザがURLに対応する検索結果を選択した時点のうち、最も最近の時点を意味するものである。
【0028】
(5)検索クッキーの更新時点とは、検索クッキーが更新された時点を意味するものである。検索クッキーが初めて生成される場合には、更新時点が生成時点と同一となる。ユーザが検索クッキーに含まれたURLを選択して検索クッキーを更新すべき場合には、更新時点はURLの選択時点と同じようになる。
【0029】
選択時点及び更新時点については、後述して説明するように、クッキー情報を更新する基準で用いられるようになる。
【0030】
図3は、本発明の一実施形態に係る検索クッキーの一例を示した図である。上述したように、検索クッキーは、質疑、質疑と連関したURL、及びURLと連関した選択回数を含んでいる。図3に示した検索クッキーの質疑は「花配達」、URLは「http://www.119flower.co.kr」などであり、URLと連関した選択回数は3、最近の選択時点は2005年4月6日である。
【0031】
段階202で、検索サーバ100は、受信したクッキー情報のうちから受信された質疑を含む検索クッキーを判別する。例えば、ユーザ端末機125から受信した質疑が「花配達」である場合には、受信したクッキー情報のうちから質疑が「花配達」である検索クッキーを判別するようになる。
【0032】
段階203で、検索サーバ100は、判別された検索クッキーに含まれたURLに基づいて、1つ以上の個人化検索結果を含む個人化検索結果リストを生成する。個人化検索結果リストは、検索語と連関した検索結果に含まれたURLのうち、ユーザの選択回数に応じて生成される。
【0033】
以下、図4を参照して、個人化検索結果を生成する方法について説明する。
【0034】
先ず、検索サーバ100は、判別された検索クッキーに含まれたURL、及び当該URLと連関した選択回数を識別する(段階401)。次に、識別された選択回数に基づいて、識別されたURLに対応する検索結果を整列する(段階402)。例えば、選択回数が多い順に整列したり、識別された選択回数が同じである場合には、識別されたURLの選択時点に基づいて当該選択時点が遅いURLに優先順位を与えるように検索結果を整列してもよい。そして、最後に、整列した検索結果を含む個人化検索結果リストを生成する(段階403)。
【0035】
例えば、図3に示すように、所定の検索クッキーに質疑語「花配達」と連関した4つのURLが存在する場合に、この4つのURLを選択回数が多い順に従って整列する場合には、先ず、選択回数が多い「URL1(3)」、「URL4(2)」の順が決定されるようになる。次に、「URL2」及び「URL3」の整列順を決定する場合に、「URL2」及び「URL3」の選択回数が「1」で同じである場合には、選択時点に関する情報を参照した上で、相対的に最近選択されたURLである「URL2」を3番目に整列するURLとして選択するようになる。すなわち、「URL1、URL4、URL2、URL3」の順で整列されるようになる。したがって、検索結果も、URL1に対応する検索結果、URL4に対応する検索結果、URL2に対応する検索結果、及びURL3に対応する検索結果の順に整列される。
【0036】
また、本発明のさらに他の実施形態によれば、検索サーバ100は、検索クッキーに含まれた選択時点を参照して検索結果を整列することも可能である。すなわち、判別された検索クッキーに含まれたURLのうち、その選択時点が現在時点から近い順にURLに対応する検索結果を整列する。
【0037】
また、検索サーバ100は、選択回数又は選択時点の他にも、さらに異なる基準を適用して検索結果を整列することも可能である。例えば、検索サーバ100は、検索クッキーに含まれるURLのうち、特定の情報と連関したURLが存在する場合には、当該URLに対応する検索結果を常に最上位に位置させるようにする。ここで、特定の情報とは、URLに最優先の優先順位を与えるために付与されたものであって、検索サーバ100又は後述するクッキーサーバ110によって付与される。
【0038】
次に、段階204で、検索サーバ100は、受信された質疑と連関した1つ以上の検索結果を含む検索結果リストを生成する。このような検索結果リストは、すべてのユーザに共通して提供される検索結果リストという点において、ユーザの性向が反映された個人化検索結果リストと区分される。検索結果リストは、既存のキーワード検索方式、カテゴリ検索方式に応じて生成されるものであって、検索結果リストに含まれる各検索結果は、該当する検索結果の入札値に従って整列されたり(キーワード広告サービス)、正確度や登録日の順に従って整列されたりする。
【0039】
段階205で、検索サーバ100は、個人化検索結果リスト及び検索結果リストを互いに異なる提供方式に従ってユーザにそれぞれ提供する。
【0040】
互いに異なる提供方式とは、(1)個人化検索結果リストを検索画面上において検索結果リストより上位に配列したり、(2)個人化検索結果リストを検索画面上において検索結果リストと異なる形態、例えば、太字体や下線などの他の装飾を適用して表示したりすることなどを意味する。
【0041】
図5は、ユーザ端末機125に提供された個人化検索結果リスト及び検索結果リストを含む画面の一例を示した図である。
【0042】
図5に示すように、ユーザ端末機125に提供される質疑に対する検索結果には、個人化検索結果リスト501及び検索結果リスト502が含まれる。図5において、個人化検索結果リストは、「ユーザショートカット」と表現されている。個人化検索結果リスト501に含まれた検索結果は、段階203で整列した順、すなわち「URL1、URL4、URL2、URL3」の順に対応して「119Flower(http://www.119flower.co.kr)、花配達フラワーニュース(http://www.mbcflower.co.kr)、フェミリーグリーンフラワー(http://www.leadersflower.co.kr)、フラワーシティー(http://www.flowercity.co.kr)」の順で整列された場合を示している。
【0043】
また、本発明は、ユーザが個人化検索結果リスト又は検索結果リストにそれぞれ含まれた検索結果を選択した場合に、選択された検索結果に対応するURL及び質疑を用いてユーザ端末機125に保存されるクッキー情報を更新して保存する過程をさらに実行する。
【0044】
以下、図6及び図7を参照して、検索クッキーの更新方法について説明する。検索クッキーの更新は、クッキーサーバ110又はユーザ端末機125で実行される。ここでは、先ず、クッキーサーバ110で実行される例を説明する。クッキーサーバ110が検索クッキーの更新を担う場合には、ユーザ端末機125に別途のプログラムを設置するなどの変更を加えなくても、本発明に係る個人化検索サービスを提供することができる。
【0045】
段階601で、クッキーサーバ110は、ユーザが個人化検索結果リスト又は検索結果リストに含まれたいずれか1つの検索結果を選択した場合に、ユーザ端末機125から(1)選択された検索結果に対応するURL、(2)検索結果と連関した質疑、及び(3)ユーザ端末機に保存されているクッキー情報をユーザ端末機125から受信する。
【0046】
例えば、図5に示すように、ユーザが検索結果リスト502から「ローズゾーン」を選択する場合に、クッキーサーバ110は、「ローズゾーン」に対応するURL「http://www.rosezone.co.kr」と、検索結果と連関した質疑である「花配達」と、ユーザ端末機125に予め保存されているクッキー情報をユーザ端末機125から受信する。
【0047】
段階602で、クッキーサーバ110は、受信したURL及び受信した質疑を用いて受信したクッキー情報を更新する。図7を参照して、段階602について具体的に説明する。
【0048】
クッキーサーバ110は、受信したクッキー情報から受信した質疑を含む検索クッキーを検索する(段階701)。すなわち、クッキー情報の中から質疑「花配達」を含む検索クッキーを検索する。
【0049】
検索した結果、受信した質疑を含む検索クッキーが存在する場合には、検索クッキーに受信したURLが含まれているか否かを判断する(段階702a)。判断した結果、検索クッキーに受信したURLが含まれている場合には、受信したURLと連関した選択回数が1だけ増加されるように検索クッキーを更新する(段階703a)。
【0050】
例えば、ユーザ端末機125から受信したクッキー情報のうち、質疑「花配達」及びURL「http://www.rosezone.co.kr」を含む検索クッキーが存在する場合には、当該URLの選択回数が1だけ増加されるように検索クッキーを更新する。また、当該URLと連関した選択時点も現在時点に変更することで、検索クッキーを更新する。
【0051】
判断した結果、検索クッキーに受信したURLが含まれていない場合には、(1)受信したURL、(2)選択回数は1、(3)選択時点は現在時点である情報がさらに追加されるように検索クッキーを更新する(段階703b)。したがって、図3に示した検索クッキーは、図8のように更新されるようになり、図中の符号801で示したデータが追加されたことを知ることができる。一方、このように検索クッキーが更新される場合には、検索クッキーの更新時点も共に更新されるが、このときの更新時点は、選択時点と同一の現在時点となる。
【0052】
一方、本発明のさらに他の実施形態によれば、検索クッキーに含まれるURLは、所定の数、例えば、5つに制限される場合がある。HTTPヘッダに含まれて送受信されるクッキーに対するProposed StandardであるRFC2109は、1つのクッキー、すなわち、本発明における1つの検索クッキーでは、最小限4096KByteのサイズを支援することを勧告している。本発明の開発者によって繰り返しテストを実行した結果、1つの検索クッキーに1つの質疑語、複数の「URL−選択回数−選択時点−更新時点」という情報をすべて含ませるためには、1つの検索クッキーに5つのURLを含ませることが適切であることが分かった。但し、5つという数は例示的なものであり、検索クッキーに含ませるデータの種類を加減したり、各データの処理方式を変更させたりすることによって、1つの検索クッキーに含まれるURLの数を変更することができることは、当業者にとって自明であろう。
【0053】
1つの検索クッキーに含まれるURLの数を5つに制限する場合、又は「花配達」という質疑を含むが「http://www.rosezon.co.kr」というURLは含まれていない検索クッキーに5つ未満のURLが含まれている場合には、クッキーサーバ110は、上述のように段階703bを実行する。既に5つのURLが検索クッキーに含まれている場合には、5つのURLのうちのいずれか1つを削除し(これによって、URLと連関した選択回数、選択時点などもともに削除される)、ユーザ端末機125から新たに受信したURLを登録しなければならない。
【0054】
本発明に係るクッキーサーバ110は、すでに含まれている5つのURLのうちから削除するいずれか1つのURLを選択するために、下記のような規則を選択的に使用する。
【0055】
(1)LRU(Least Recently Used)アルゴリズム
クッキーサーバ110は、すでに含まれている5つのURLのうち、ユーザが最も前に選択した検索結果に対応するURLを選択して削除する。すなわち、選択時点が最も古いURLを削除するという意味である。このとき、LRUアルゴリズムに応じて選択されたURLを削除する場合には、当該URLと連関した選択回数及び選択時点も共に削除されなければならない。そして、該当するデータを削除した後に、クッキーサーバ110は、ユーザ端末機125から新たに受信したURL、新たに受信したURLと連関した選択回数及び選択時点として1及び現在時点をそれぞれ検索クッキーに含ませることで、検索クッキーを更新する。
【0056】
(2)FBR(Frequency Based Replacement)アルゴリズム
クッキーサーバ110は、すでに含まれている5つのURLのうち、ユーザが最も少なく選択した検索結果に対応するURLを選択して削除する。すなわち、選択回数が最小であるURLを削除するという意味である。このとき、FBRアルゴリズムによって選択されたURLを削除する場合には、当該URLと連関した選択回数及び選択時点も共に削除されなければならない。そして、該当するデータを削除した後に、クッキーサーバ110は、ユーザ端末機125から新たに受信したURL、新たに受信したURLと連関した選択回数及び選択時点として1及び現在時点をそれぞれ検索クッキーに含ませることで、検索クッキーを更新する。
【0057】
クッキーサーバ110は、段階701における検索の結果、受信した質疑を含む検索クッキー自体が存在しない場合には、(1)質疑、(2)受信したURL、及び(3)受信したURLと連関して1で設定された選択回数を含む検索クッキーを生成し(段階702b)、生成された検索クッキーが含まれるようにクッキー情報を更新する(段階702c)。
【0058】
例えば、ユーザ端末機125から受信したクッキー情報のうち、受信した質疑「花配達」を含む検索クッキーが存在しない場合には、図9に示すような検索クッキーを生成してクッキー情報に含ませることで、クッキー情報を更新する。
【0059】
一方、RFC2019は、ウェブブラウザにおいて各ドメイン当たり最小20個のクッキーを保存すべきであると勧告しており、多数のユーザが愛用するブラウザの大部分がドメイン当たり最小20個のクッキーのみを保存できるように具現された場合が多い。このため、本発明のさらに他の実施形態によれば、クッキーサーバ110は、クッキー情報に含まれる検索クッキーを20個以下に制限する。このとき、クッキーサーバ110は、クッキー情報にすでに含まれている検索クッキーの数が20個未満の場合にのみ、段階702cを実行する。
【0060】
一方で、クッキー情報に既に20個の検索クッキーが存在する場合には、段階702bで、新たに生成した検索クッキーをクッキー情報に含ませる処理を行う前に、クッキー情報に含まれている20個の検索クッキーのうちのいずれか1つを削除しなければならない。本発明の一実施形態によれば、検索クッキー110は、クッキー情報に含まれている検索クッキーのうち、更新時点が最も古い検索クッキーを削除した後に、新たに生成された検索クッキーをクッキー情報に含ませるようになる。また、本発明のさらに他の実施形態によれば、クッキーサーバ110は、クッキー情報に含まれた20個の検索クッキーのうちから任意の検索クッキーを削除することもできる。さらに、クッキーサーバ110は、クッキー情報に含まれた20個の検索クッキーの中から無効化情報を含む検索クッキーを削除することもできる。この他にも、削除する検索クッキーを選択する多様な基準が適用され得る。
【0061】
一方、本発明のさらに他の実施形態によれば、クッキーサーバ110は、クッキー情報を更新する場合に、更新されたクッキー情報に含まれた検索クッキーのうち、選択回数が所定の値未満であるURLが所定の数以上含む検索クッキーには、無効化情報を含ませることができる。例えば、クッキーサーバ110の運営者は、所定の値を2、所定の数を4として設定することができる。
【0062】
図10は、無効化情報が含まれた検索クッキーの一例を示した図である。図10の検索クッキーを詳察すると、選択回数が2未満である検索クッキーが5つ存在するため、図面符号1001で示したような無効化情報が含まれる。
【0063】
検索サーバ100は、段階203で、個人化検索結果リストを生成する際に、無効化情報が含まれた検索クッキーに関しては、ユーザが入力した質疑が含まれていたとしても、個人化検索結果に反映せずに無視するようになる。
【0064】
図10に示すように、ユーザは、2005年1月3日に質疑語「済州島旅行」を検索サーバ100に入力しながら検索要請を行い、検索サーバ100が提供した検索結果を1回ずつ選択して該当するウェブサイトに接続している。しかしながら、このような場合には、ユーザが多くの検索結果をすべて選択して閲覧したのにもかかわらず、所望する検索結果を探し出すことができなかったと見なすことができる。このような検索結果を個人化検索結果として提供することは、むしろユーザ選好度が低い検索結果を提供することになる可能性が高い。したがって、本発明は、無効化情報が含まれた検索クッキーを個人化検索結果リスト生成の際に反映しないことで、ユーザ選好度をより正確に反映している。
【0065】
また、クッキーサーバ110は、ユーザがURL1である「http://www.egaya.co.kr」とURL5である「http://www.jdtour.co.kr」を繰り返し選択した結果、その選択回数がそれぞれ2以上になった場合には、検索クッキーから無効化情報を除去することで、当該検索クッキーが再び個人化検索結果に反映されるようにする。
【0066】
段階603で、クッキーサーバ100は、上述のように更新又は生成された検索クッキーを用いて、更新されたクッキー情報をユーザ端末機125に送信する。ユーザ端末機125は、クッキー情報を保存している間に、ユーザが質疑を検索サーバ100に送信する場合に共に送信する。クッキー情報が個人化検索結果リストを生成するのに用いられることは、図2を参照して既に説明した通りである。
【0067】
このような構成によれば、検索サーバ100は、ユーザが検索を要請する際に入力する質疑、当該質疑に対してユーザに提供された検索結果のうちからユーザが選択した検索結果、同じ質疑に対して検索結果を選択した回数などの情報を含むクッキー情報を生成し、クッキー情報を用いた個人化検索サービスを提供するので、ユーザの選好度を個別に反映することができる。つまり、ユーザが該当する質疑に対して既に選択した検索結果を個人化検索結果として優先的に提供でき、検索結果の選択回数に応じて整列された個人化検索結果リストを提供する場合には、ユーザ選好度をより一層反映することができる。また、検索クッキーの更新時点や該当する検索結果の最近の選択時点を考慮した上で、削除する検索クッキー又は検索クッキーのうちから削除するURLを決定するので、クッキー情報を効果的に管理したり、ユーザ選好度をより正確に反映したりすることができ、クッキー情報を生成又は更新する基準を提供しつつ、時間の流れに応じたユーザ選好度の変化も反映できるようになるという長所がある。
【0068】
上述した実施形態では、クッキー情報をクッキーサーバ110で更新する場合を説明したが、ユーザ端末機125がクッキー情報を更新することも可能である。すなわち、ユーザ端末機125は、ユーザが入力した質疑に対して検索サーバ100が提供した個人化検索結果リスト又は検索結果リストのうちからユーザがいずれか1つの検索結果を選択した場合には、選択された検索結果に対応するURL、質疑を用いてユーザ端末機125に保存されていたクッキー情報を更新して再び保存する。具体的な更新基準は、クッキーサーバ110と同じである。
【0069】
以下、図11を参照して、本発明に係る個人化検索システムについて説明する。個人化検索システム1100は、検索サーバ1100aおよびクッキーサーバ1100bを含んでおり、検索サーバ1100aとクッキーサーバ1100bは、その機能によって区別している。すなわち、検索サーバ1100aとクッキーサーバ1100bが1つのサーバ装置で具現されてもよいし、別途のサーバ装置で具現されてもよい。
【0070】
検索サーバ1100aは、受信部1101と、判別部1102と、検索データベース1103と、検索結果リスト生成部1104と、検索結果提供部1105とを含む。
【0071】
受信部1101は、ユーザ端末機から質疑又はクッキー情報を受信する。クッキー情報は、1つ以上の検索クッキーを含む。検索クッキーは、質疑と、質疑と連関したURLと、URLと連関した選択回数とを含み、選択回数は、URLに対応する検索結果をユーザ端末機のユーザが選択した回数を示す。
【0072】
判別部1102は、受信したクッキー情報のうちから受信された質疑を含む検索クッキーを判別する。
【0073】
検索結果リスト生成部1104は、判別された検索クッキーに含まれたURLに基づいて、1つ以上の個人化検索結果を含む個人化検索結果リストを生成する。このとき、検索結果リスト生成部1104は、判別された検索クッキーに含まれたURLと連関した選択回数を識別し、選択回数が多いURLの順に各URLに対応する検索結果を整列して個人化検索結果リストを生成することもできる。
【0074】
また、検索結果リスト生成部1104は、検索データベース1103を参照して、既存のキーワード検索方式又はカテゴリ検索方式を用いて検索結果リストを生成する。検索結果リストは、多数のユーザに共通して提供される検索結果リストである。
【0075】
検索結果リスト提供部1105は、個人化検索結果リスト及び検索結果リストを互いに異なる提供方式に応じてユーザ端末機のユーザにそれぞれ提供する。
【0076】
図11に示すように、クッキーサーバ1100bは、クッキー情報受信部1106と、クッキー情報更新部1107と、制御部1108とを含む。
【0077】
クッキー情報受信部1106は、ユーザが個人化検索結果リスト又は検索結果リストにそれぞれ含まれた検索結果を選択した場合に、ユーザ端末機から(1)選択された検索結果に対応するURL、(2)検索結果と連関した質疑、(3)ユーザ端末機に保存されているクッキー情報をユーザ端末機から受信する。
【0078】
クッキー情報更新部1107は、受信したURL及び受信した質疑を用いて受信したクッキー情報を更新する。具体的なクッキー情報の更新基準は、上述した実施形態で説明したため、詳しい説明については省略する。
【0079】
制御部1108は、更新されたクッキー情報をユーザ端末機に送信し、ユーザ端末機は、既に保存されているクッキー情報の代わりに送信されたクッキー情報と交換して保存する。
【0080】
以下、ウェブブラウザのお気に入りを用いた個人化検索方法および個人化検索システムについて説明する。
【0081】
図12は、本発明に係る個人化検索システムのネットワーク連結を示した図であり、図13は、個人化検索システムの内部構成を示したブロック図である。個人化検索システム1300は、受信インターフェース手段1310と、個人化情報登録手段1320と、情報検索手段1330と、リスト作成手段1340と、送信インターフェース手段1350とを含む。また、図14は、個人化検索システム1300において実行される個人化検索方法を示したフローチャートである。図12から図14を参照して、個人化検索システム1300における個人化検索方法について説明する。
【0082】
段階S1401で、受信インターフェース手段1310は、ユーザ端末機125からサイト名、サイト名に対応するネットワークアドレスなどの情報を含むお気に入りリストを受信する。お気に入りリストとは、ユーザ端末機125に設置されたウェブブラウザにユーザ120が設定して置いたものを意味する。お気に入りリストがフォルダ及びサブフォルダを用いた階層構造で成されている場合には、このような階層構造に対する情報も共に受信される。本実施形態では、ユーザ端末機125から直接にお気に入りリストを受信する場合について説明しているが、これに限らず、例えば、所定のサーバからActive−X、ジャバスクリプトなどの制御プログラムをユーザ端末機125に送信した後に、制御プログラムを用いてユーザ端末機125からお気に入りリストを受信するなどの多様なお気に入りリスト受信方式があることは言うまでもない。
【0083】
受信インターフェース手段1310は、(1)ユーザ端末機125が初めて個人化検索システム1300に接続した場合に、(2)ユーザ120が新規ネットワークアドレス(又は、ネットワークアドレスと対応するサイト名)をお気に入りに新たに登録することでウェブブラウザに設定されたお気に入りリストが更新された場合に、(3)周期的に選定された期間ごとに、又は(4)ユーザ端末機125からユーザ120のお気に入りリスト更新要請が受信された場合のように所定のイベントが発生される際に、ユーザ端末機125の現在のお気に入りリストを受信することができる。
【0084】
以下、図15を参照して、受信インターフェース手段1310によって受信されるお気に入りリストについてさらに詳細に説明する。図15は、ウェブブラウザに設定されたお気に入りリストの一例を示した図である。
【0085】
ユーザ120は、ユーザ端末機125に設置されたウェブブラウザのお気に入り機能を用いて特定するウェブサイトをお気に入りリストに登録する場合に、ウェブブラウザは、ウェブサイトのネットワークアドレスを所定のファイルに追加させて管理する。ユーザ120には、ウェブブラウザのお気に入り(A)というメニューにウェブサイトを示すサイト名が表示されるため、ユーザ120は、サイト名をクリックするだけでウェブサイトに容易に移動できるようになる。このようなサイト名としては、ウェブサイトの管理者が指定した名称、ウェブサイトに指定されたタイトル、又はユーザ120が直接入力した文字列などが用いられる。
【0086】
また、ユーザ120は、フォルダを用いてお気に入りリストを管理することができる。例えば、図15では、「翻訳」というフォルダ内に3つのウェブサイト(サイト名がそれぞれ「モビコ専門翻訳センター」、「LEXFEEL翻訳センター」、「ITS通訳翻訳センター」であるウェブサイト)が登録されている。また、「翻訳」というフォルダは、「通訳」というサブフォルダをさらに含んでおり、「通訳」サブフォルダには、1つのウェブサイト(サイト名が「ITS総合通訳翻訳センター」というウェブサイト)が登録されている。このように、ユーザ120は、フォルダを用いてお気に入りリストを体系的に管理することができる。
【0087】
したがって、受信インターフェース手段1310によって受信されるお気に入りリストには、サイト名、サイト名に対応するネットワークアドレス、サイト名が登録されたフォルダ、フォルダを含む上位フォルダ、フォルダが含むサブフォルダなどに関する情報が含まれる。
【0088】
段階S1402で、個人化情報登録手段1320は、受信したお気に入りリストに含まれた情報をユーザ端末機125と連関して個人化検索データベース1325に保存し登録する。特に、個人化情報登録手段1320は、お気に入りリストに含まれた階層構造を反映してフォルダに対応するカテゴリを生成し、カテゴリ別にサイト名/ネットワークアドレスなどを登録できる。このとき、フォルダ>>サブフォルダの関係を反映して、カテゴリ>>サブカテゴリの関係が把握されるように個人化検索データベース1325を構成する。
【0089】
図16は、本発明に係るユーザ端末機125と連関して、個人化検索データベース1325に登録された情報を示した図である。図16に示すように、個人化検索データベース1325には、フォルダに対応するカテゴリ、カテゴリに含まれる各ウェブサイトに対するネットワークアドレス、及びネットワークアドレスと連関したサイト名が登録されている。図中の符号1601で示すように、ユーザ120がフォルダを指定しないウェブサイトは、カテゴリが指定されないまま保存される。
【0090】
ユーザ端末機125から質疑語を含む検索要請が入力された場合(段階S1403)に、情報検索手段1330は、個人化検索データベース1325を参照して、キーワード検索方式又はカテゴリ検索方式を用いて検索要請に該当する情報を検索する(段階S1404)。例えば、ユーザ120が「漫画」という質疑語を入力しながら検索要請をした場合に、情報検索手段1330は、キーワード検索方式を用いて、図15の個人化検索データベース1325からサイト名が「漫画」であるネットワークアドレス「www.ecomix.co.kr」を検索する。
【0091】
また、ユーザ120が「翻訳」という質疑語を入力しながら検索要請をした場合に、情報検索手段1330は、キーワード検索方式を用いて、個人化検索データベース1325からサイト名に「翻訳」を含む「www.mobico.com」、「www.lexfeel.com」を検索したり、カテゴリ検索方式を用いて「翻訳」というカテゴリに含まれる「www.mobico.com」、「www.lexfeel.com」、および「www.it81.com」を検索する。
【0092】
段階S1405で、リスト作成手段1340は、情報検索手段1330が検索したネットワークアドレスを含む検索結果を生成し、生成された検索結果を含む個人化検索結果リストを作成する。すなわち、リスト作成手段1340は、検索されたネットワークアドレス、ネットワークアドレスと連関したサイト名、又はネットワークアドレスと連関したカテゴリなどを含む検索結果を生成し、これを所定の基準に従って整列した個人化検索結果リストを作成する。一方、各ネットワークアドレス別の検索結果は、予め生成されて個人化検索データベース1325に保存されていてもよい。
【0093】
段階S1406で、送信インターフェース手段1350は、作成された個人化検索結果リストをユーザ端末機125に提供する。すなわち、送信インターフェース手段1350は、検索要請に対する回答として個人化検索結果リストを、質疑語を入力したユーザ120に提供し、ユーザ端末機125の所定の検索画面の選定された領域に個人化検索結果リストが露出されるようにする。
【0094】
なお、お気に入りリストを用いた個人化検索結果リストを作成して提供するまでの過程について説明したが、個人化検索システム1300は、ユーザ120に個人化検索結果リストの他に一般検索結果リストも提供することができる。
【0095】
個人化検索結果リストとは異なり、一般検索結果リストは、1つの質疑語に対して多数のユーザに共通的に提供される検索結果リストを意味するものである。一般検索結果リストは、従来の検索方式を用いて作成が可能である。また、本発明は、各ユーザ端末機で受信したお気に入りリストに含まれた情報を統計的に分析して一般検索結果リストを生成することもできる。これについては、図17を参照して後述する。
【0096】
図17は、本発明によって検索された個人化検索結果リスト及び一般検索結果リストを検索画面上にディスプレイした場合を例示している。図17における検索画面は、個人化検索結果リストを露出する「個人化情報検索」の領域と、一般検索結果リストを露出する「統合検索」の領域とに区分されている。
【0097】
これにより、本発明によれば、ユーザ120がお気に入りに直接登録するほど関心があるウェブサイトだけでなく、一般的な検索方式によって検索されたウェブサイトに関する検索結果もユーザ120に提供されるようになる。
【0098】
以下、図18を参照して、本発明によって一般検索結果リストをユーザに提供する過程について具体的に説明する。
【0099】
個人化検索システム1300は、個人化検索データベース1325にユーザ端末機別に登録されたお気に入りリストに含まれた情報を分析して一般検索データベース1345を生成/更新する。
【0100】
一般検索データベース1345は、ネットワークアドレス別の検索レコードを含み、検索レコードは、ネットワークアドレス、キーワード、及び登録回数を含む。登録回数は、ネットワークアドレスを有するウェブサイトをユーザがお気に入りリストに登録した回数を意味する。
【0101】
例えば、個人化検索システム1300には、今までユーザ端末機A、ユーザ端末機B、及びユーザ端末機Cが接続したことがあり、各ユーザ端末機に設定されたお気に入りリストが下記の通りであると仮定する。
【0102】
ユーザ端末機A:ウェブサイト1、ウェブサイト2、ウェブサイト3
ユーザ端末機B:ウェブサイト2、ウェブサイト3
ユーザ端末機C:ウェブサイト1、ウェブサイト2、ウェブサイト4
【0103】
この場合、一般検索データベース1345には、ウェブサイト1に対しては登録回数2、ウェブサイト2に対しては登録回数3、ウェブサイト3に対しては登録回数2、ウェブサイト4に対しては登録回数1が保存される。
【0104】
図18は、このような過程を介して生成された一般検索データベース1345の一例を示した図である。図中の符号1801で示した検索レコードを一例に説明すると、個人化検索システム1300に接続した14台のユーザ端末機が、アドレス「www.mobico.com」を有するウェブサイトをお気に入りリストに登録している。
【0105】
このようなウェブサイト別のお気に入りリストへの登録回数は、特定のウェブサイトに対する人気度を評価する基準として用いることができる。例えば、お気に入りリストに頻繁に登録されたウェブサイト、すなわち、登録回数が多いウェブサイトは、ユーザが関心を持って頻繁に訪問する人気ウェブサイトであると判断することができる。
【0106】
リスト作成手段1340は、一般検索データベース1345を参照して一般検索結果リストの作成が可能であるが、このとき、登録回数が多いウェブサイトに優先順位が付与される。例えば、ユーザ120が「翻訳」という質疑を入力した場合に、情報検索手段1330は、個人化検索データベース1325を参照してそれぞれ「www.mobico.co.kr」、「www.lexfeel.com」、「www.it81.com」というネットワークアドレスを検索し、さらに一般検索データベース1345を参照してそれぞれ「www.kitc.co.kr」、「www.china1472.com」、「www.it81.com」というネットワークアドレスを検索する。
【0107】
リスト作成手段1340は、個人化検索データベース1325を参照して検索したネットワークアドレスを用いて、上述したような個人化検索結果リストを作成する。また、リスト作成手段1340は、一般検索データベース1345を参照して検索したネットワークアドレスを用いて、一般検索結果リストを作成する。このとき、重複を防ぐために、個人化検索結果リストに含まれるウェブサイトに対するネットワークアドレスを一般検索結果リストから除去する。すなわち、「www.it81.com」というネットワークアドレスを有するウェブサイトに対する検索結果は、一般検索結果リストには含まれない。
【0108】
また、リスト作成手段1340は、各ネットワークアドレスと連関した登録回数を用いて、ネットワークアドレスに対応する検索結果を整列することができる。すなわち、登録回数がより多い「www.kitc.co.kr」というネットワークアドレスを有するウェブサイトに対する検索結果が、「www.china1472.com」というネットワークアドレスを有するウェブサイトに対する検索結果より検索画面上の上位にディスプレイされるようになる。
【0109】
一方、図18に示すような一般検索データベース1345は、個人化検索システム1300に新しいユーザ端末機が接続した場合に、ユーザ端末機に設定されたお気に入りリストを用いて更新され、また、既に接続したことがあるユーザ端末機であっても、そのお気に入りリストが変更された場合には、その変更事項が反映されて更新される。
【0110】
このような構成によれば、個人化検索結果リストを提供するだけでなく、ユーザの選好度を反映した一般検索結果リストを提供できるようになる。
【0111】
なお、本発明の実施形態は、コンピュータにより具現される多様な動作を実行するためのプログラム命令を含むコンピュータ読み取り可能な媒体を含む。この媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独または組み合わせて含むこともできる。また、媒体及びプログラム命令は、本発明の目的のために特別に設計されて構成されたものでもよく、コンピュータソフトウェア分野の技術を有する当業者にとって公知であり、使用可能なものであってもよい。
【0112】
上述したように、本発明を好ましい実施形態に則して説明したが、本発明が属する技術分野において熟練した当業者にとっては、特許請求の範囲に記載された本発明の技術的思想およびその領域から逸脱しない範囲内で、本発明を多様に修正及び変更させることができることを理解することができるであろう。すなわち、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲に基づいて定められ、発明を実施するための最良の形態により制限されるものではない。
【符号の説明】
【0113】
100 検索サーバ
110 クッキーサーバ
120 ユーザ
125 ユーザ端末機
1100 個人化検索システム
1100a 検索サーバ
1101 受信部
1102 判別部
1103 検索データベース
1104 検索結果リスト生成部
1105 検索結果リスト提供部
1100b クッキーサーバ
1106 クッキー情報受信部
1107 クッキー情報更新部
1108 制御部
1300 個人化検索システム
1310 受信インターフェース手段
1320 個人化情報登録手段
1325 個人化検索データベース
1330 情報検索手段
1340 リスト作成手段
1345 一般検索データベース
1350 送信インターフェース手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人化検索方法であって、コンピュータにより実行されるステップが、
1つ以上の検索レコードを含む一般検索データベースを維持する段階と、
ユーザ端末機からキーワードを受信する段階と、
前記一般検索データベースから前記キーワードを含む検索レコードを検索する段階と、
前記検索された検索レコードに含まれた登録回数に基づいて、前記検索された検索レコードに含まれるネットワークアドレスのうちから1つ以上のネットワークアドレスを選択する段階と、
前記選択されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成して前記ユーザ端末機に提供する段階と、を含むことを特徴とする個人化検索方法。
【請求項2】
前記検索レコードは、(1)キーワード、(2)前記キーワードと連関した1つ以上のネットワークアドレス、および(3)前記ネットワークアドレスと連関した登録回数を含み、前記登録回数は、各ユーザ端末機に設置されたウェブブラウザに設定されたお気に入りリストに前記ネットワークアドレスを有するサイトがお気に入りに登録された回数であることを特徴とする請求項1に記載の個人化検索方法。
【請求項3】
前記選択されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成して前記ユーザ端末機に提供する前記段階は、
前記検索結果を前記選択されたネットワークアドレスと連関した登録回数に基づいて整列する段階、を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の個人化検索方法。
【請求項4】
前記一般検索データベースを維持する前記段階は、
ユーザ端末機から前記ユーザ端末機に設置されたウェブブラウザに設定されたお気に入りリストを受信する段階(前記お気に入りリストは、ネットワークアドレスを含む)と、
前記お気に入りリストに含まれたネットワークアドレスのうちから新規登録したネットワークアドレスを判別する段階と、
前記新規登録したものとして判別されたネットワークアドレスに関する検索レコードを前記一般検索データベースから検索する段階と、
前記検索された検索レコードに含まれた登録回数を増加させる段階と、を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の個人化検索方法。
【請求項5】
前記ユーザ端末機から当該ユーザ端末機に設置されたウェブブラウザに設定された、1つ以上のネットワークアドレス及び前記ネットワークアドレスに対応するサイト名を含むお気に入りリストを受信する段階と、
個人化検索データベースに、前記ユーザ端末機と連関して前記ネットワークアドレス及び前記サイト名を保存する段階と、
前記ユーザ端末機から質疑語を受信する段階と、
前記個人化検索データベースから前記質疑語を含むサイト名および前記サイト名に対応するネットワークアドレスを検索する段階と、
前記検索されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成し、前記生成された検索結果を含む個人化検索結果リストを作成する段階と、
前記作成された個人化検索結果リストを前記ユーザ端末機に提供する段階と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の個人化検索方法。
【請求項6】
前記一般検索データベースは、キーワードおよび前記キーワードと連関した1つ以上の前記ネットワークアドレスを保存しており、
前記一般検索データベースから受信した前記質疑語と連関した1つ以上のネットワークアドレスを検索する段階と、
前記検索されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成し、前記生成された検索結果を含む一般検索結果リストを作成する段階と、
をさらに含み、
前記作成された個人化検索結果リストを前記ユーザ端末機に提供する前記段階は、
前記作成された一般検索結果リストと前記個人化検索結果リストとを含む検索結果リストを前記ユーザ端末機に提供する段階、を含むことを特徴とする請求項5に記載の個人化検索方法。
【請求項7】
前記お気に入りリストを受信する前記段階は、(1)前記ウェブブラウザに設定された前記お気に入りリストが更新された場合に、(2)周期的に、又は(3)前記ユーザ端末機から所定のお気に入り登録要請が受信された場合に実行されることを特徴とする請求項5又は6に記載の個人化検索方法。
【請求項8】
前記ユーザ端末機別に割り当てられた個人化検索データベースに、所定のカテゴリと連関したネットワークアドレスを保存する段階と、
前記ユーザ端末機から質疑語を受信する段階と、
前記個人化検索データベースから前記質疑語と連関したカテゴリを検索する段階と、
前記検索されたカテゴリと連関したネットワークアドレスを検索する段階と、
前記検索されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成し、前記生成された検索結果を含む個人化検索結果リストを生成する段階と、
前記作成された個人化検索結果リストを前記ユーザ端末機に提供する段階と、を含み、
前記カテゴリと連関したネットワークアドレスを保存する前記段階は、
前記ユーザ端末機に設置されたウェブブラウザに設定され、ネットワークアドレス又はフォルダを含むとともに前記フォルダがネットワークアドレスを含むお気に入りリストを、前記ユーザ端末機から受信する段階と、
前記フォルダに対応するカテゴリを生成し、前記フォルダに含まれたネットワークアドレスを前記カテゴリと連関したネットワークアドレスとして前記個人化検索データベースに保存する段階と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の個人化検索方法。
【請求項9】
前記フォルダは、サブフォルダ又はネットワークアドレスを含み、前記サブフォルダは、さらに他のサブフォルダ又はネットワークアドレスを含む階層構造であり、
前記フォルダに含まれたネットワークアドレスを前記カテゴリと連関したネットワークアドレスとして前記個人化検索データベースに含ませる前記段階は、
前記サブフォルダに対応するサブカテゴリを生成し、前記サブフォルダに含まれたネットワークアドレスを前記サブカテゴリと連関したネットワークアドレスとして前記個人化検索データベースに含ませる段階、を含むことを特徴とする請求項8に記載の個人化検索方法。
【請求項10】
前記一般検索データベースは、カテゴリ及び前記カテゴリと連関した1つ以上の前記ネットワークアドレスを保存しており、
前記一般検索データベースから受信した前記質疑語と連関した1つ以上のネットワークアドレスを検索する段階と、
前記検索されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成し、前記生成された検索結果を含む一般検索結果リストを生成する段階と、をさらに含み、
前記生成された個人化検索結果リストを前記ユーザ端末機に提供する前記段階は、
前記生成された一般検索結果リストと前記作成された個人化検索結果リストとを含む県検索結果リストを前記ユーザ端末機に提供する段階、を含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の個人化検索方法。
【請求項11】
前記お気に入りリストを受信する前記段階は、(1)前記ウェブブラウザに設定された前記お気に入りリストが更新された場合に、(2)周期的に、又は(3)前記ユーザ端末機から所定のお気に入り登録要請が受信された場合に実行されることを特徴とする請求項8から10のいずれか1つに記載の個人化検索方法。
【請求項12】
コンピュータに、請求項1から11のいずれか一項に記載の個人化検索方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【請求項13】
個人化検索システムにおいて、
1つ以上の検索レコードを含む一般検索データベースと、
ユーザ端末機から受信されたキーワードを含む検索レコードを前記一般検索データベースから検索する情報検索手段と、
前記検索された検索レコードに含まれた登録回数に基づいて、前記検索された検索レコードに含まれるネットワークアドレスのうちから1つ以上のネットワークアドレスを選択し、前記選択されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成するリスト作成手段と、
前記作成された検索結果を前記ユーザ端末機に伝送する送信インターフェース手段と、
を含むことを特徴とする個人化検索システム。
【請求項14】
前記ユーザ端末機から当該ユーザ端末機に設置されたウェブブラウザに設定された、1つ以上のネットワークアドレスおよび前記ネットワークアドレスに対応するサイト名を含むお気に入りリストを受信する受信インターフェース手段と、
個人化検索データベースに前記ユーザ端末機と連関して前記ネットワークアドレス及び前記サイト名を保存する個人化情報登録手段と、をさらに含み、
前記情報検索手段は、前記ユーザ端末機から受信された質疑語を含むサイト名及び前記サイト名に対応するネットワークアドレスを前記個人化検索データベースから検索し、
前記リスト作成手段は、前記検索されたネットワークアドレスを含む検索結果を生成し、前記生成された検索結果を含む個人化検索結果リストを作成し、
前記送信インターフェース手段は、前記作成された個人化検索結果リストを前記ユーザ端末機に伝送することを特徴とする請求項13に記載の個人化検索システム。
【請求項15】
前記個人化登録手段は、前記フォルダに対応するカテゴリを生成し、前記フォルダに含まれたネットワークアドレスを前記カテゴリと連関したネットワークアドレスとしてユーザ端末機別に割り当てられた前記個人化検索データベースに保存し、
前記情報検索手段は、前記ユーザ端末機から質疑語と連関したカテゴリ、及び前記検索されたカテゴリと連関したネットワークアドレスを前記個人化検索データベースから検索することを特徴とする請求項14に記載の個人化検索システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−54189(P2011−54189A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−230290(P2010−230290)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【分割の表示】特願2008−509944(P2008−509944)の分割
【原出願日】平成18年5月8日(2006.5.8)
【出願人】(505205812)エヌエイチエヌ コーポレーション (408)
【Fターム(参考)】