説明

個人被ばく線量推測システム及び方法

【課題】個人が携帯型の被ばく線量測定器を携帯していなくてもその個人の被ばく線量を推測できるようにする。
【解決手段】個人被ばく線量推測システムが、ユーザが携帯する携帯端末の測定された現在位置を表す位置情報を入力し、且つ、その現在位置の詳細を表す情報である位置詳細情報を入力する。システムは、複数の地点に対応した複数の被ばく線量当量を表す情報である線量分布管理情報を基に特定された被ばく線量当量であって、測定された現在位置での被ばく線量当量を、上記入力された位置詳細情報が表す現在位置詳細を基に補正することで、ユーザの被ばく線量の推測値を算出する。システムは、算出された推測値を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、個人の被ばく線量を推測する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
原子力災害等により汚染された地域において個人の被ばく線量を計測するために、個人被ばく線量を測定する携帯型の測定器(以下、ポケット線量計)が用いられる。各個人は、ポケット線量計を携帯する。
【0003】
また、特許文献1は、原子力災害発生時の事故情報と気象条件から、地域ごとの土壌汚染状態と地域ごとに予測する住民の被ばく線量等を計算し、広域情報伝達網を介して住民にその計算結果等を伝達する方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願平10−133192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術によると、個人被ばく線量を把握するには、各個人が被ばく線量を測定するためのポケット線量計を所持する必要がある。このため、多数の被災者が発生するような大規模な原子力災害時には、大量のポケット線量計を準備する必要がある。
【0006】
また、特許文献1では、原子力災害時の状況から住民の被ばく線量を予測し伝達することができるが、住民個人の被ばく線量を予測することはできない。
【0007】
本発明は、前述の問題を鑑みてなされたものであり、ポケット線量計がなくても個人の被ばく線量を推測できるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
個人被ばく線量推測システムが、ユーザが携帯する携帯端末の測定された現在位置を表す位置情報を入力し、且つ、その現在位置の詳細を表す情報である位置詳細情報を入力する。システムは、複数の地点に対応した複数の被ばく線量当量を表す情報である線量分布管理情報を基に特定された被ばく線量当量であって、測定された現在位置での被ばく線量当量を、上記入力された位置詳細情報が表す現在位置詳細を基に補正することで、ユーザの被ばく線量の推測値を算出する。システムは、算出された推測値を出力する。
【0009】
このシステムは、携帯端末であっても良いし、携帯端末と通信可能なサーバであっても良いし、携帯端末とサーバとを含んでいても良い。
【発明の効果】
【0010】
ポケット線量計がなくても個人の被ばく線量を推測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施形態に係る個人被ばく線量推測システムの構成例を示した図である。
【図2】実施形態に係る携帯端末の構成例を示した図である。
【図3】実施形態に係るサーバ計算機の構成例を示した図である。
【図4】実施形態に係るソフトウェアの構成例を示した図である。
【図5】実施形態に係る被ばく低減係数テーブルの例を示した図である。
【図6】実施形態に係る線量分布データベースの例を示した図である。
【図7】実施形態に係る個人被ばく履歴データの例を示した図である。
【図8】実施形態に係る被ばく防護設定処理のフローチャートの一例である。
【図9】実施形態に係る個人被ばく線量推測処理のフローチャートの一例である。
【図10】実施形態に係る指定地点近傍線量データ取得処理のフローチャートの一例である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施形態について図面を用いて詳しく説明する。
【0013】
図1は、実施形態に係る個人被ばく線量推測システムの構成例を示した図である。
【0014】
個人被ばく線量推測システムは、携帯端末1と、サーバ計算機2と、線量分布データベース3とを備える。携帯端末1とサーバ計算機2との間の通信は、無線ネットワーク4を介して行われる。
【0015】
携帯端末1は、ユーザが携帯可能でありGPS(Global Positioning System)機能を有する携帯型の情報通信端末、本実施例では、アプリケーションプログラムをインストールし実行できる携帯電話機である。しかし、携帯端末1は、その種の携帯電話機に限らず、他種の端末、例えば、可搬型GPS装置或いはノート型パーソナルコンピュータでも良い。携帯端末1は、GPS衛星5から携帯端末1の位置情報を取得する。
【0016】
サーバ計算機2は、線量分布データベース3を有する記憶装置と接続されており(又はその記憶装置を内蔵しており)、線量分布データベース3から検索条件に適合するデータを検索し見つかったデータを読み出す。
【0017】
携帯端末1は、個人被ばく線量を推測したい人数に応じて複数あってよく(例えば各個人が所有して良く)、サーバ計算機2は、複数の携帯端末1からの要求を処理することができる。
【0018】
図2は、携帯端末1の構成例を示した図である。
【0019】
携帯端末1は、入力部11と、表示部12と、GPSモジュール13と、スピーカ14と、無線通信インターフェース16と、メモリ17と、それらに接続された演算部15とを備える。
【0020】
入力部11は、ユーザからの入力を受け付ける要素であり、例えば、複数のボタン或いはタッチパネル型ディスプレイである(後者の場合、入力部11と表示部12とは一体で良い)。入力部11は、個人の被ばく線量の推測に関する情報を入力する。
【0021】
表示部12は、液晶ディスプレイ等の表示画面を有する表示装置であり、タッチパネル型ディスプレイ装置でも良い。表示部12は、個人被ばく線量の推測結果を表示する。
【0022】
GPSモジュール13は、GPS衛星からの電波を受信しこの携帯端末1の現在地の測位を行う。
【0023】
スピーカ14は、警報音等の音声を発する。警報音は、本実施例では、算出された積算被ばく線量が予め設定された上限値を超えた場合に発せられる。
【0024】
演算部15は、例えば、マイクロプロセッサ(典型的にはCPU(Central Processing Unit))、又はそのプロセッサを含んだ回路である。スピーカ14、入力部11、表示部12、GPSモジュール13、スピーカ14、無線通信インターフェース16及びメモリ17のうちの少なくとも1つに対する入出力処理とそれら入出力に基づく演算処理とを行う。
【0025】
無線通信インターフェース16は、サーバ計算機2との通信を行う。
【0026】
メモリ17は、個人の被ばく線量の推測に関する情報(後述の被ばく低減係数テーブル102及び防護設定データ103(図4参照))と個人被ばく履歴データ115(図4参照)とを記憶する。メモリ17は、不揮発性メモリで良い。メモリ17に代えて他種の記憶デバイスが記憶部として備えられて良い。
【0027】
図3、はサーバ計算機2の構成例を示した図である。
【0028】
サーバ計算機2は、主記憶22と、補助記憶装置23と、無線通信インターフェース24と、データベースアクセスインターフェース25と、それらに接続された演算部21とを備える。
【0029】
主記憶22は、主記憶装置であり、例えばDRAMのようなメモリである。主記憶22は、コンピュータプログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶する。
【0030】
補助記憶装置23は、例えば、HDDのような不揮発性の記憶装置である。補助記憶装置23は、コンピュータプログラムを保存する。
【0031】
無線通信インターフェース24は、携帯端末1との通信を行う。
【0032】
データベースアクセスインターフェース25は、線量分布データベース3にアクセスするためのインタフェースであり、例えば、記憶装置等の外部の装置と通信するためのHBA(Host Bus Adaptor)である。
【0033】
図4は、個人被ばく線量推測システムのソフトウェア構成の例を示した図である。
【0034】
携帯端末1は、下記の要素、
(*)入力部11により入力された現在地状況および積算個人被ばく線量上限値をメモリ17上の被ばく防護設定データ103に書き込む被ばく防護設定部101と、
(*)現在地状況に応じた被ばく低減係数が書き込まれた被ばく低減係数テーブル102と、
(*)GPS衛星から受信した電波を元に現在位置を測位するGPS測位部111と、
(*)現在位置の測位データを含む問い合わせをサーバ計算機2に送信することによりサーバ計算機2から現在位置の線量当量を取得する線量問い合わせ部112と、
(*)被ばく防護設定データ102に書き込まれた現在地状況に対応する被ばく低減係数を被ばく低減係数テーブル102から取得し、サーバ計算機2から取得した線量当量と前記被ばく低減係数との積により個人被ばく線量を推測演算する被ばく線量推測演算部113と、
(*)被ばく線量推測演算部113により求められた個人被ばく線量を、メモリ17上に構築される被ばく履歴データ115に書き込む履歴データ保存部114と、
(*)個人被ばく線量を表示部12に表示する被ばく線量表示処理部116と、
(*)積算個人被ばく線量が被ばく防護設定データ103に設定された被ばく線量上限値を上回った場合にスピーカ14に警報音を出力する高線量警告処理部117と
を有する。
【0035】
また、サーバ計算機2は、下記の要素、
(*)携帯端末1内の線量問い合わせ部112からの要求を受信と返答を行う線量問い合わせ処理部201と、
(*)線量問い合わせ部112が受信した問い合わせに含まれる位置データをもとにその位置近傍の線量当量を線量分布データベース3から検索する指定地点近傍線量検索部202と、
(*)指定地点近傍線量検索部202により検索された線量当量を元に前記位置データが示す地点の線量当量を推測演算する指定地点占領推測演算部203と
を有する。
【0036】
ここで、被ばく係数テーブル102は、例えば図5に示すように、コードと現在地状況の設定と被ばく低減係数とを含んで構成される。なお、図5の例によれば、被ばく係数の最大値は1であるが、最大値は1に限れない。被ばく係数は、或る現在地状況を基準とした、現在地状況の設定に応じた相対的な係数であれば良い。
【0037】
線量分布データベース3は、例えば図6に示すように、地点(例えば緯度と経度の組み合わせで表現された地点)とその位置での線量当量を含むデータにより構成される。線量当量は、各地点で実測した結果に基づく値であり、測定の都度更新されて良い。
【0038】
被ばく履歴データ115は、例えば図7に示すように、個人被ばく線量を推測した時刻と、推測された個人被ばく線量に対応する地点(緯度と経度)と、被ばく防護設定コード(図5に例示した、現在地状況に対応したコード)と、推測された個人被ばく線量とを含むデータで構成される。このデータ115の有効な行(値が書かれた行)は、被ばく線量推測演算部113により個人被ばく線量が推測された都度に追加される。
【0039】
図8は、携帯端末1における被ばく防護設定処理のフローチャートの一例である。
【0040】
現在地状況と積算被ばく線量上限値で構成される被ばく防護設定が、携帯端末1の入力部11から入力される(ステップ101)。このとき、現在地状況は、図5に示すような現在地状況が変化したタイミングでユーザにより入力される。入力された現在地状況は、例えば、図5に示した被ばく係数低減テーブル102が示す複数種類の現在地状況からユーザによって選択された現在地状況で良い。具体的には、例えば、ユーザが、屋外から「平屋あるいは2階建てのブロックあるいはレンガ造りの家屋」に移動した場合に、携帯端末1にインストール済みの所定のアプリケーションプログラムを携帯端末1に起動させ、そのアプリケーションプログラムの案内に従って、図5に示した被ばく係数低減テーブル102が示す複数種類の現在地状況から「平屋あるいは2階建てのブロックあるいはレンガ造りの家屋」を入力する。これにより、携帯端末1が、ユーザの現在地状況を記憶することができる。なお、現在地状況は、例えば、手動ではなく自動で検出されて良い。例えば、外部サイトの地図情報とGPS測位部111によって検出された現在位置とを基に、現在位置が建物エリアに含まれる場合には、ユーザの現在地状況は屋内であると検出されても良い。また、積算被ばく線量上限値は1日間の積算値や1年間の積算値といった任意の期間において設定される値であって良い。
【0041】
さて、次に、被ばく防護設定部101が、入力された被ばく防護設定(現在地状況と積算被ばく線量上限値)を被ばく防護設定データ103に書き込む(ステップ102)。
【0042】
図9は、携帯端末1における個人被ばく線量を推測する処理のフローチャートの一例である。
【0043】
まず、GPS測位部111が、GPSモジュール13がGPS衛星から受信した電波を基に携帯端末1の現在位置を測位する(ステップ111)。
【0044】
次に、線量問い合わせ部112が、ステップ111で求められた現在位置データを含む線量当量問い合わせを無線通信インターフェース16を介してサーバ計算機2に送信し、その問合せに応答して、サーバ計算機2から線量当量を無線通信インターフェース16を介して受信する(ステップ112)。
【0045】
次に、被ばく線量推測演算部113が、被ばく防護設定データ103に設定されている積算被ばく線量上限値と現在地状況を取得し、現在地状況に応じた被ばく低減係数を被ばく低減係数テーブル102から取得する(ステップ113)。
【0046】
次に、被ばく線量推測演算部113が、ステップ112で受信した情報が表す線量当量(現在位置の線量当量)とステップ113により得られた被ばく低減係数とを基に(例えば、それらの値を乗算することで)、個人被ばく線量の算出を行う(ステップ114)
【0047】
次に、履歴データ保存部114が、ステップ114により算出された個人被ばく線量及び時刻などを被ばく履歴データ115に保存する(ステップ115)。
【0048】
次に、被ばく線量推測演算部113が、個人被ばく履歴データ115に保存されている過去の個人被ばく線量を積算することにより積算個人被ばく線量を求める。積算する期間は、ステップ102で設定された積算被爆線量上限値の期間とするが、それと並行して例えば1日の被ばく線量や1年間の被ばく線量といったような積算期間の要求を携帯端末1の入力部11から受け付け、それに基づいて積算してもよい(ステップ116)。
【0049】
次に、被ばく線量表示処理部116が、ステップ114により算出された個人被ばく線量とステップ116により算出された積算個人被ばく線量を携帯端末1の表示部12に表示する(ステップ117)。
【0050】
次に、被ばく線量推測演算部113が、ステップ116により求められた積算個人被ばく線量とステップ113で取得した積算被ばく線量上限値の比較を行う。積算個人被ばく線量が積算被ばく線量上限値を超えている場合に、警告処理部117にスピーカ14への警報音出力をさせ、及び/又は、表示処理部116に警報を表示させる(ステップ118)。
【0051】
図10は、サーバ計算機2における線量当量取得処理のフローチャートの一例である。
【0052】
まず、線量問い合わせ処理部201が、携帯端末1から線量当量の問い合わせを受信する(ステップ201)。
【0053】
この問い合わせに応答して、問い合わせが含む位置データが表す位置に対応した線量当量が線量分布データベース3を基に特定され、特定された線量当量が携帯端末1に通知される。この処理の具体例は、ステップ202〜204に示す通りである。
【0054】
すなわち、指定地点近傍線量検索部202が、ステップ201で受信した問い合わせに含まれる位置データに最も近い地点から順に3点の線量当量を線量分布データベース2から検索する(ステップ202)。
【0055】
次に、指定地点線量推測演算部203が、ステップ202で検索された3点おのおのの線量当量測定位置とステップ201の問い合わせにある位置データとの距離を求める。さらに、指定地点線量推測演算部203が、最も近い線量当量測定位置との距離を1とした場合の残り2点の距離の比率を求め、その値分の1の数値を重みとした加重平均により問い合わせ位置の線量当量を推測演算する(ステップ203)。
【0056】
次に、指定地点線量推測演算部203が、ステップ203により求められた線量当量を携帯端末1に送信する。(ステップ204)
【0057】
以上、本実施形態によれば、ユーザはポケット線量計を持つことなく、線量分布データベース3に格納された実測データを使用して推測演算された個人被ばく線量を携帯端末1から把握することができる。また、積算個人被ばく線量が上限値を超えたこと等の変化を、携帯端末1の警報音と表示によりユーザは知ることができる。
【0058】
以上、一実施形態を説明したが、本発明はその実施形態に限られない。
【0059】
例えば、携帯端末の現在位置の検出は、GPSを利用する方法に限らず、他種の方法が利用されて良い。
【0060】
また、屋外か屋内かの現在地状況は自動で特定されて良い。例えば、受信した電波の強度、或いは、検出された位置と地図情報とに基づいて、携帯端末1が屋外か屋内かの現在地状況を特定しても良い。或いは、現在地状況を手動入力とするか自動検知とするかのモードが選択可能であっても良い。
【0061】
また、被ばく線量推測演算部113としての機能は携帯端末1の外部の装置(例えばサーバ計算機2)に存在しても良い。その演算部113の処理結果を表す情報が、携帯端末1に送信され、その処理結果に従う情報が表示部12に表示されても良いし、その処理結果に従う警告音がスピーカ14から出力されても良い。
【0062】
また、現在地点に対応した線量が現在地状況を基に補正する方法は、現在地状況に対応した被ばく低減係数と現在地点に対応した線量との積を被ばく線量とする方法に限られない。
【符号の説明】
【0063】
1…携帯端末、2…サーバ計算機、3…線量分布データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが携帯する携帯型の情報通信端末である携帯端末の現在位置を表す位置情報を入力する位置情報入力部と、
前記現在位置の詳細を表す情報である位置詳細情報を入力する位置詳細入力部と、
複数の地点に対応した複数の被ばく線量当量を表す情報である線量分布管理情報を基に特定された被ばく線量当量であって、前記入力された位置情報が表す現在位置での被ばく線量当量を、前記入力された位置詳細情報が表す現在位置詳細を基に補正することで、前記ユーザの被ばく線量の推測値を算出する演算部と、
前記推測された被ばく線量を表す情報を出力する出力部と
備える個人被ばく線量推測システム。
【請求項2】
請求項1記載の個人被ばく線量推測システムであって、
複数の時点で前記推測値の算出が行われ、
各時点で算出された推測値との組み合わせを含んだ履歴情報を蓄積する履歴蓄積部、を更に備え、
前記演算部が、複数件の履歴情報が表す推測値の積算値を算出し、
前記出力部が、前記積算値を出力する、
個人被ばく線量推測システム。
【請求項3】
請求項2記載の個人被ばく線量推測システムであって、
前記出力部は、前記積算値が所定の上限値を超えている場合に警告を出力する、
個人被ばく線量推測システム。
【請求項4】
請求項3記載の個人被ばく線量推測システムであって、
前記履歴情報は、推測値毎に推測値が算出された時点の時刻を含み、
前記積算値は、或る時刻から或る時刻までの推測値の積算値である、
個人被ばく線量推測システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の個人被ばく線量推測システムであって、
前記携帯端末と
前記携帯端末と通信可能なサーバと
を有し、
前記携帯端末が、前記位置情報入力部と、前記位置詳細入力部と、前記演算部と、前記出力部とを有し、更に、前記入力された位置情報が表す現在位置での被ばく線量当量の問い合わせを前記サーバに送信する線量当量問い合わせ部を有し、
前記サーバが、前記問い合わせに応答して、複数の地点に対応した複数の被ばく線量当量を表す情報である線量分布管理情報を基に前記現在位置での被ばく線量当量を特定し、特定した被ばく線量当量を前記携帯端末に通知する線量当量特定部を有する、
個人被ばく線量推測システム。
【請求項6】
請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の個人被ばく線量推測システムであって、
前記携帯端末と
前記携帯端末と通信可能なサーバと
を有し、
前記携帯端末が、前記位置情報入力部と、前記位置詳細入力部と、前記出力部とを有し、
前記サーバが、前記演算部を有する、
個人被ばく線量推測システム。

【請求項7】
(A)ユーザが携帯する携帯型の情報通信端末である携帯端末の測定された現在位置を表す位置情報を入力し、
(B)前記現在位置の詳細を表す情報である位置詳細情報を入力し、
(C)複数の地点に対応した複数の被ばく線量当量を表す情報である線量分布管理情報を基に特定された被ばく線量当量であって、前記(A)で入力された位置情報が表す現在位置での被ばく線量当量を、前記(B)で入力された位置詳細情報が表す現在位置詳細を基に補正することで、前記ユーザの被ばく線量の推測値を算出し、
(D)前記(C)で差出された推測値を出力する、
個人被ばく線量推測方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−104825(P2013−104825A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250044(P2011−250044)
【出願日】平成23年11月15日(2011.11.15)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】