説明

個体において骨質量を増加させるために有用である化合物を同定するためにGPR119受容体を用いる方法

本発明は、GPR119受容体を用いて、個体において骨質量を増加させるために有用な化合物を同定する方法に関する。GPR119受容体のアゴニストは、骨粗鬆症のような低骨質量によって特徴付けられる状態を治療するためまたは予防するための、および個体において骨質量を増加させるための治療剤として有用である。GPR119受容体のアゴニストは、個体において骨形成を促進する。ある実施形態において、上記個体はヒトである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)テスト化合物を宿主細胞と、またはGプロテイン−結合受容体を含む宿主細胞の膜と接触させる工程であって、該Gプロテイン−結合受容体は:
(i)配列番号2のアミノ酸1〜335;
(ii)配列番号2のアミノ酸2〜335;
(iii)配列番号2のアミノ酸2〜335、但し、該受容体は配列番号2のアミノ酸配列を含まない;
(iv)特異的プライマー配列番号3および配列番号4を用いてヒトDNA試料にてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅可能なポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(v)高ストリンジェンシーの条件下で配列番号1の相補体とハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされたGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(vi)配列番号2の改変体;
(vii)
(a’)配列番号2に対して少なくとも約80%の同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;および
(b’)配列番号2の少なくとも20連続アミノ酸を含むGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
よりなる群から選択される場合の(vi)のアミノ酸配列;
(viii)配列番号2を有するGプロテイン−結合受容体の構成的に活性なバージョンのアミノ酸配列;および
(ix)(i)〜(viii)のいずれか1つの生物学的に活性な断片;
よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、工程;および、
(b)該受容体の機能性を刺激する該テスト化合物の能力を決定する工程;
を含み、
ここで、該受容体機能性を刺激する該テスト化合物の能力は、該テスト化合物がGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法の工程を含み、さらに:
(c)工程(b)における前記受容体の機能性を刺激する化合物をイン・ビトロにて脊椎動物腸内分泌細胞と接触させる工程、および、
(d)該化合物が該脊椎動物腸内分泌細胞からのGIP分泌を刺激するか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物腸内分泌細胞からのGIP分泌を刺激する該テスト化合物の能力は、テスト化合物がGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法の工程を含み、さらに:
(c)工程(b)における前記受容体の機能性を刺激する化合物を脊椎動物に投与する工程;および、
(d)該化合物が脊椎動物においてGIPレベルを増加させるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物におけるGIPレベルを増加させる該テスト化合物の能力は、該化合物がGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項4】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である請求項3記載の方法。
【請求項5】
請求項1記載の方法の工程を含み、さらに:
(c)工程(b)における前記受容体の機能性を刺激する化合物を脊椎動物に投与する工程;および、
(d)該化合物が脊椎動物において骨質量のレベルを増加させるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物における骨質量のレベルを増加させる該テスト化合物の能力は、テスト化合物が低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項6】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記受容体が組換え体である請求項1〜6いずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記宿主細胞が発現ベクターを含み、該発現ベクターがGプロテイン−結合受容体をコードするポリヌクレオチドを含む請求項1〜7いずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記決定する工程が、第二のメッセンジャーのレベルの決定を介するものである請求項1〜8いずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記第二のメッセンジャーが環状AMP(cAMP)、環状GMP(cGMP)、イノシトール1,4,5−三リン酸(IP)、ジアシルグリセロール(DAG)、MAPキナーゼ活性、MAPK/ERKキナーゼキナーゼ−1(MEKK1)活性およびCa2+よりなる群から選択される請求項9記載の方法。
【請求項11】
cAMPのレベルが増加する請求項10記載の方法。
【請求項12】
前記決定する工程が、メラニン保有細胞アッセイの使用を介する前記GPCRを含む膜へのGTPγS結合の決定を介するもの、または受容体アッセイを介するものである請求項1〜8いずれか1項記載の方法。
【請求項13】
前記宿主細胞が哺乳動物宿主細胞である請求項1〜12いずれか1項記載の方法。
【請求項14】
前記宿主細胞が酵母宿主細胞である請求項1〜12いずれか1項記載の方法。
【請求項15】
前記宿主細胞がメラニン保有細胞宿主細胞である請求項1〜12いずれか1項記載の方法。
【請求項16】
前記テスト化合物が小分子である請求項1〜15いずれか1項記載の方法。
【請求項17】
前記受容体が、配列番号2に対して少なくとも約80%同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列を含む請求項1〜16いずれか1項記載の方法。
【請求項18】
前記受容体が配列番号2のアミノ酸配列を含む請求項1〜17いずれか1項記載の方法。
【請求項19】
(a)化合物をイン・ビトロにて脊椎動物腸内分泌細胞と接触させる工程であって、該化合物は請求項1記載の方法によって同定されている、工程;および、
(b)該化合物が脊椎動物腸内分泌細胞からのGIP分泌を刺激するか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物腸内分泌細胞からのGIP分泌を刺激する該テスト化合物の能力は、さらに、該テスト化合物がGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴づけられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を予防または治療するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項20】
(a)化合物を脊椎動物に投与する工程であって、該化合物は請求項1記載の方法によって同定されている、工程;および、
(b)該化合物が該脊椎動物においてGIPレベルを増加させるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物においてGIPレベルを増加させる該テスト化合物の能力は、さらに、該テスト化合物がGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を予防または治療するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項21】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である、請求項20記載の方法。
【請求項22】
(a)化合物を脊椎動物に投与する工程であって、該化合物は請求項1記載の方法によって同定されている、工程;および、
(b)該化合物が該脊椎動物において骨質量のレベルを増加させるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物において骨質量のレベルを増加させる該テスト化合物の能力は、さらに、該テスト化合物が低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、低骨質量によって特徴づけられる状態を予防または治療するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項23】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記テスト化合物が小分子である請求項19〜23いずれか1項記載の方法。
【請求項25】
(a)GPR119アゴニストをイン・ビトロにて脊椎動物腸内分泌細胞と接触させる工程;および
(b)該GPR119アゴニストが該脊椎動物腸内分泌細胞からのGIP分泌を刺激するか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物腸内分泌細胞からのGIP分泌を刺激する該GPR119アゴニストの能力は、該GPR119アゴニストがGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴づけられる状態を予防または治療するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項26】
(a)GPR119アゴニストを脊椎動物に投与する工程;および、
(b)該GPR119アゴニストが該脊椎動物においてGIPレベルを増加させるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物におけるGIPレベルを増加させる該GPR119アゴニストの能力が、該GPR119アゴニストがGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を予防または治療するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項27】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である請求項26記載の方法。
【請求項28】
(a)GPR119アゴニストを脊椎動物に投与する工程;および、
(b)該GPR119アゴニストが脊椎動物において骨質量のレベルを増加させるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、脊椎動物において骨質量のレベルを増加させるGPR119アゴニスト能力が、該GPR119アゴニストが低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、低骨質量によって特徴付けられる状態を予防または治療するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項29】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である請求項28記載の方法。
【請求項30】
前記GPR119アゴニストがヒトGPR119のアゴニストである請求項25〜29いずれか1項記載の方法。
【請求項31】
前記GPR119アゴニストは選択的GPR119アゴニストである請求項25〜30いずれか1項記載の方法。
【請求項32】
前記GPR119アゴニストは10μM、1μMおよび100nMよりなる群から選択される値未満のEC50を有する請求項25〜31いずれか1項記載の方法。
【請求項33】
前記GPR119アゴニストが小分子である請求項25〜32いずれか1項記載の方法。
【請求項34】
(a)テスト化合物の存在下または非存在下にて、Gプロテイン−結合受容体を該受容体に対する所望により標識された公知のリガンドと接触させる工程であって、ここで、該Gプロテイン−結合受容体は:
(i)配列番号2のアミノ酸1〜335;
(ii)配列番号2のアミノ酸2〜335;
(iii)配列番号2のアミノ酸2〜335、但し、該受容体は配列番号2のアミノ酸配列を含まない;
(iv)特異的プライマー配列番号3および配列番号4を用いてヒトDAN試料でのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅可能なポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(v)高ストリンジェンシーの条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(vi)配列番号2の改変体;
(vii)
(a’)配列番号2に対して少なくとも約80%同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;および
(b’)配列番号2の少なくとも20連続アミノ酸を含むGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
よりなる群から選択される場合の(vi)アミノ酸配列;
(viii)配列番号2を有するGプロテイン−結合受容体の構成的に活性なバージョンのアミノ酸配列;および
(ix)(i)〜(viii)のいずれか1つの生物学的に活性な断片;
よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、工程;
(b)該公知のリガンドおよび該受容体の間の複合体を検出する工程;および、
(c)該テスト化合物の非存在下におけるよりも該テスト化合物の存在下において該複合体のより少数が形成されるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該決定する工程は、該テスト化合物がGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を予防または治療するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項35】
請求項34記載の方法の工程を含み、さらに:
(d)その存在下でより少数の前記複合体が工程(c)で形成される化合物を、イン・ビトロにて脊椎動物腸内分泌細胞と接触させる工程;および、
(e)該化合物が該脊椎動物腸内分泌細胞からのGIP分泌を刺激するか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物腸内分泌細胞からのGIP分泌を刺激する該テスト化合物の能力は、該テスト化合物がGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を予防または治療するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項36】
請求項34記載の方法の工程を含み、さらに:
(d)その存在下でより少数の前記複合体が工程(c)で形成される化合物を、脊椎動物に投与する工程;および、
(e)該化合物が該脊椎動物においてGIPレベルを増加させるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物においてGIPレベルを増加させる該テスト化合物の能力は、該テスト化合物がGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けらえる状態を予防または治療するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項37】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である請求項36記載の方法。
【請求項38】
請求項34記載の方法の工程を含み、さらに:
(d)その存在下でより少数の前記複合体が工程(c)で形成される化合物を脊椎動物に投与する工程;および、
(e)該化合物が脊椎動物において骨質量のレベルを増加させるか否かを判断する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物において骨質量のレベルを増加させる該テスト化合物の能力は、該テスト化合物が、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体によって骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、低骨質量によって特徴付けられる状態を予防または治療するのに有用な化合物または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項39】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記受容体が組換え体である請求項34〜39いずれか1項記載の方法。
【請求項41】
前記宿主細胞が発現ベクターを含み、該発現ベクターがGプロテイン−結合受容体をコードするポリヌクレオチドを含む請求項34〜40いずれか1項記載の方法。
【請求項42】
前記公知のリガンドがGPR119アゴニストである請求項34〜41いずれか1項記載の方法。
【請求項43】
前記GPR119アゴニストがヒトGPR119のアゴニストである請求項42記載の方法。
【請求項44】
前記GPR119アゴニストが、10μM、1μMおよび100nMよりなる群から選択される値未満のEC50を有する請求項42または43記載の方法。
【請求項45】
前記GPR119アゴニストが小分子である請求項42〜44いずれか1項記載の方法。
【請求項46】
前記テスト化合物が小分子である請求項34〜45いずれか1項記載の方法。
【請求項47】
前記受容体が配列番号2に対して少なくとも約80%同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列を含む請求項34〜46いずれか1項記載の方法。
【請求項48】
前記受容体が配列番号2のアミノ酸配列を含む請求項34〜47いずれか1項記載の方法。
【請求項49】
Gプロテイン−結合受容体を用いることによって特徴付けられる、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療および予防するための化合物または個体において骨質量を増加させるための化合物を同定するためにテスト化合物をスクリーニングする方法であって、該Gプロテイン−結合受容体は、
(a)配列番号2のアミノ酸1〜335;
(b)配列番号2のアミノ酸2〜335;
(c)配列番号2のアミノ酸2〜335、ここで、該GPCRは配列番号2のアミノ酸配列を含まない;
(d)特異的なプライマー配列番号3および配列番号4を用いてヒトDNA試料でポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅可能なポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(e)高ストリンジェンシーの条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(f)配列番号2の改変体;
(g)
(i)配列番号2に対して少なくとも約80%同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;および
(ii)配列番号2の少なくとも20連続アミノ酸を含むGプロテイン結合受容体のアミノ酸配列
よりなる群から選択される場合の(f)のアミノ酸配列;
(h)配列番号2を有するGプロテイン−結合受容体の構成的に活性なバージョンのアミノ酸配列;および
(i)(a)〜(h)のいずれか1つの生物学的に活性な断片;
よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む、方法。
【請求項50】
前記受容体は配列番号2に対して少なくとも約80%同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列を含む請求項49記載の方法。
【請求項51】
前記受容体は配列番号2のアミノ酸配列を含む請求項49または50記載の方法。
【請求項52】
GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を予防または治療するための化合物、または個体において骨質量を増加させるための化合物としてのテスト化合物をスクリーニングするためのGプロテイン−結合受容体の使用であって、該Gプロテイン−結合受容体は:
(a)配列番号2のアミノ酸1〜335;
(b)配列番号2のアミノ酸2〜335;
(c)配列番号2のアミノ酸2〜335、ここで、該GPCRは配列番号2のアミノ酸配列を含まない;
(d)特異的プライマー配列番号3および配列番号4を用いてヒトDNA試料にてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅可能なポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(e)高ストリンジェンシーの条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(f)配列番号2の改変体;
(g)
(i)配列番号2に対して少なくとも約80%同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;および
(ii)配列番号2の少なくとも20連続アミノ酸を含むGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
よりなる群から選択される場合の(f)アミノ酸配列;
(h)配列番号2を有するGプロテイン−結合受容体の構成的に活性なバージョンのアミノ酸配列;
(i)(a)〜(h)のいずれか1項記載の生物学的に活性な断片;
よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含む使用。
【請求項53】
前記テスト化合物がGPR119アゴニストである請求項52記載の使用。
【請求項54】
前記GPR119アゴニストがヒトGPR119のアゴニストである請求項53記載の使用。
【請求項55】
前記GPR119アゴニストが、10μM、1μMおよび100nMよりなる群から選択される値未満のEC50を有する請求項53または54記載の使用。
【請求項56】
前記テスト化合物が小分子である請求項52〜55いずれか1項記載の使用。
【請求項57】
前記受容体が、配列番号2に対して少なくとも約80%同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列を含む請求項52〜56いずれか1項記載の使用。
【請求項58】
前記受容体が配列番号2のアミノ酸配列を含む請求項52〜57いずれか1項記載の使用。
【請求項59】
前記受容体が組換え体である請求項52〜58いずれか1項記載の使用。
【請求項60】
(a)Gプロテイン−結合受容体の機能性を刺激する化合物を、イン・ビトロにて、脊椎動物腸内分泌細胞または、GIPを分泌することができる細胞と接触させる工程であって、
ここで、該Gプロテイン−結合受容体は:
(i)配列番号2のアミノ酸1〜335;
(ii)配列番号2のアミノ酸2〜335:
(iii)配列番号2のアミノ酸2〜335、但し、Gプロテイン−結合受容体は配列番号2のアミノ酸配列を含まない;
(iv)特異的プライマー配列番号3および配列番号4を用いてヒトDNA試料にてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅可能なポリヌクレオチドによってコードさせるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(xiv)高ストリンジェンシーの条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(xv)配列番号2の改変体;
(xvi)
(a’)配列番号2に対して少なくとも約80%同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(b’);配列番号2の少なくとも20連続アミノ酸を含むGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
よりなる群から選択される場合の(vi)のアミノ酸配列;
(viii)配列番号2を有するGプロテイン−結合受容体の構成的に活性なバージョンのアミノ酸配列;
(ix)(i)〜(viii)のいずれか1つの生物学的に活性な断片;
よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、該化合物は請求項1記載の方法によって同定されている、工程;および、
(b)該化合物が該脊椎動物腸内分泌細胞から、または該GIPを分泌できる細胞からのGIP分泌を刺激できるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物腸内分泌細胞からの、または該GIPを分泌することができる細胞からのGIP分泌を刺激する該テスト化合物の能力は、さらに、該テスト化合物がGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項61】
(a)Gプロテイン−結合受容体の機能性を刺激する化合物を脊椎動物に投与する工程であって、ここで、該Gプロテイン−結合受容体は;
(i)配列番号2のアミノ酸1〜335;
(ii)配列番号2のアミノ酸2〜335;
(iii)配列番号2のアミノ酸2〜335、但し、該Gプロテイン−結合受容体は配列番号2のアミノ酸配列を含まない;
(iv)特異的プライマー配列番号3および配列番号4を用いてヒトDNA試料にてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅可能なポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(xvii)高ストリンジェンシーの条件下で配列番号1の相補体とハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(xviii)配列番号2の改変体;
(xix)
(a’)配列番号2に対して少なくとも約80%同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;および
(b’)配列番号2の少なくとも20連続アミノ酸を含むGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
よりなる群から選択される場合の(vi)のアミノ酸配列;
(viii)配列番号2を有するGプロテイン−結合受容体の構成的に活性なバージョンのアミノ酸配列;
(ix)(i)〜(viii)のいずれか1つの生物学的に活性な断片;
よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、
該化合物は請求項1記載の方法によって決定されている、工程;および、
(b)該化合物は該脊椎動物においてGIPレベルを増加させるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物においてGIPレベルを増加させる該テスト化合物の能力は、さらに、該化合物がGIP分泌促進薬低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項62】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である請求項61記載の方法。
【請求項63】
(a)Gプロテイン−結合受容体の機能性を刺激する化合物を脊椎動物に投与する工程であって、ここで、該Gプロテイン−結合受容体は;
(i)配列番号2のアミノ酸1〜335;
(ii)配列番号2のアミノ酸2〜335;
(iii)配列番号2のアミノ酸2〜335、但し、該Gプロテイン−結合受容体は配列番号2のアミノ酸配列を含まない;
(iv)特異的プライマー配列番号3および配列番号4を用いてヒトDNAにてポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅可能なポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(xx)高ストリンジェンシーの条件下で配列番号1の相補体にハイブリダイズするポリヌクレオチドによってコードされるGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
(xxi)配列番号2の改変体;
(xxii)
(a’)配列番号2に対して少なくとも約80%同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;および
(b’)配列番号2の少なくとも20連続アミノ酸を含むGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列;
よりなる群から選択される場合の(vi)のアミノ酸配列;
(viii)配列番号2を有するGプロテイン−結合受容体の構成的に活性なバージョンのアミノ酸配列;および
(ix)(i)〜(viii)のいずれか1つの生物学的に活性な断片;
よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含み、
該化合物は請求項1記載の方法によって決定されている、工程、および、
(b)該化合物が脊椎動物において骨質量レベルを増加させるか否かを決定する工程
を含み、
ここで、該脊椎動物における骨質量のレベルを増加させる、該テスト化合物の能力は、さらに、該テスト化合物が低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項64】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である請求項63記載の方法。
【請求項65】
前記テスト化合物が小分子である請求項60〜64いずれか1項記載の方法。
【請求項66】
前記受容体が配列番号2に対して少なくとも約80%同一性を有するGプロテイン−結合受容体のアミノ酸配列を含む請求項60〜65いずれか1項記載の方法。
【請求項67】
前記受容体が配列番号2のアミノ酸配列を含む請求項60〜66いずれか1項記載の方法。
【請求項68】
(a)化合物をイン・ビトロにて脊椎動物腸内分泌細胞と接触させる工程であって、該化合物は請求項34記載の方法によって同定されている工程;および、
(b)該化合物が該脊椎動物腸内分泌細胞からの、またはGIPを分泌することができる細胞からのGIP分泌を刺激するか否かを決定する;
工程を含み、
該脊椎動物腸内分泌細胞からのGIP分泌を刺激する該テスト化合物の能力は、さらに、該テスト化合物はGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示すのを特徴とする、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項69】
(a)化合物を脊椎動物に投与する工程であって、該化合物が請求項34記載の方法によって同定されている、工程;および、
(b)該化合物が該脊椎動物においてGIPレベルを増加させるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、該脊椎動物においてGIPレベルを増加させる該テスト化合物の能力は、さらに、該テスト化合物がGIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加するのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を予防または治療するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加するのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項70】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である請求項69記載の方法。
【請求項71】
(a)化合物を脊椎動物に投与する工程であって、該化合物は請求項34記載の方法によって同定されている工程;および、
(b)該テスト化合物が脊椎動物において骨質量のレベルを増加させるか否かを決定する工程;
を含み、
ここで、脊椎動物において骨質量のレベルを増加させるテスト化合物の能力は、さらに、該テスト化合物がGIP分泌促進薬低骨質量によって特徴付けられる状態を治療または予防するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物であることを示す、GIP分泌促進薬、低骨質量によって特徴付けられる状態を予防または治療するのに有用な化合物、または個体において骨質量を増加させるのに有用な化合物を同定する方法。
【請求項72】
前記脊椎動物が非−ヒト脊椎動物である請求項71記載の方法。
【請求項73】
前記テスト化合物が小分子である請求項68〜72いずれか1項記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【公表番号】特表2009−533055(P2009−533055A)
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−505445(P2009−505445)
【出願日】平成19年4月10日(2007.4.10)
【国際出願番号】PCT/US2007/008902
【国際公開番号】WO2007/120689
【国際公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【出願人】(500478097)アリーナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (97)
【Fターム(参考)】