説明

個別認識情報の印刷状況検査方法とその検査装置

【課題】個別認識情報を表記する文字および/またはバーコードが被検査物に印刷され、その個別認識情報を表記する印刷領域の全体の印刷欠けの検査を簡単な装置で低コストにもかかわらず、正確な検査することができる上、処理時間の短縮が可能な検査方法を提供する。
【解決手段】検査部20で被検査物27に印刷された個別認識情報である文字および/またはバーコードの近傍に具備した印刷状況確認線を撮像する撮像装置29と、撮像画像を処理し撮像画像の画素を検査して良否判定する画像処理部21にて、個別認識情報が印刷されているかを効率よく正確に検査する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理によって文字および/またはバーコードの汚れやかすれ等による印刷欠けを判定できる個別認識情報の印刷状況検査方法とその検査装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、様々なタイプの電池が多岐にわたる環境で使用されている中で、電池には消費者が電池を使用する際の使用間違いの防止として、電池種類、納入品番、使用推奨期限、製造社名などを示した文字が記されている。また、こうした文字に加えて、製造および流通メーカーにおけるトレーサビリティーとして利用するため、バーコードも同時に記されている。これらは個別認識情報を表しており、とりわけバーコードにおいては印刷等によって所定のパターンが形成され、これをバーコードリーダーによって読み取ることによって情報として利用される。したがって、バーコードを設けた部分は、バーコードのパターンが正しく形成されていることが必要であり、汚れやかすれ等は全くないことが望ましい。同様に文字においても読み取りできることが必要であり、汚れやかすれ等は全くないことが望ましい。
【0003】
しかし、印刷方法によっては大量に印刷すると、印刷機の不具合や、ごみの付着等によるかすれや印刷欠けによってバーコードや文字が正しく形成されない場合がある。消費者、製造および流通メーカーなどのあらゆる場所で個別認識情報を活用していることから、微小の汚れやかすれ等の印刷欠けのあるものを不良として扱い、印刷欠けのあるものの市場流出を食い止める必要がある。
【0004】
こうした課題を解決する方法として、図4に示すようなバーコードの印刷欠け検査装置では、ラベル64を搬送する搬送装置63とラベル64にあるバーコード領域の画像を取り込むカメラ部61と取り込んだ画像にて印刷欠けの有無を判断する画像検査部62から構成され、印刷したバーコードあるいは文字を画像として入力し、画像処理を行うことで、汚れやかすれ等による印刷欠けのあるバーコードあるいは文字の良否を判定する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−216070号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1の従来技術では、画像処理によって印刷欠け検査を行うため、汚れやかすれ等による印刷欠けを判断できる範囲は限られており、バーコードのみ、あるいは文字のみのそれぞれに検査装置を配置して行っている。この検査方法にて、バーコードと文字を同時に一つの検査装置にて印刷欠けの検査を行い、印刷範囲が広範囲にわたるほど処理時間が必要となり、また検査装置もより高価なものになる。
【0006】
本発明は上記従来の課題を鑑みてなされたもので、文字および/またはバーコードからなる個別認識情報を表記した領域の近傍に印刷状況確認線を具備した被検査物の印刷状況確認線のみを撮像し検査することで個別認識情報を表記した全領域の印刷欠けの検査ができる個別認識情報の印刷状況検査方法およびその検査装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明の文字および/またはバーコードの検査方法は、個別認識情報を表記する文字および/またはバーコードを検査する検査方法において、文字お
よび/またはバーコードを表記した領域の近傍に具備した印刷状況確認線を撮像する撮像手段と、撮像画像を処理し前記撮像画像の画素を検査して良否判定する画像処理手段にて、印刷欠けの検査することを特徴とものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、文字および/またはバーコードを表記した領域の近傍に具備した印刷状況確認線を撮像する撮像手段と、撮像画像を処理し撮像画像の画素を検査して良否判定する画像処理手段にて印刷欠けの検査することにより、印刷領域全体の印刷欠けの検査を簡単な装置で低コストにもかかわらず、正確な検査することができる上に処理時間の短縮ができるので、良質な電池を効率よく市場へ供給することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の第1の発明においては、個別認識情報を表記する文字および/またはバーコードを検査する検査方法において、文字および/またはバーコードを表記した領域の近傍に具備した印刷状況確認線を撮像する撮像手段と、撮像画像を処理し撮像画像の画素を検査して良否判定する画像処理手段にて、印刷欠けの検査することにより、印刷状況確認線のみを撮像し検査することで検査時間が短縮でき、印刷領域の内容に応じた検査の設定変更が不要で、検査装置の作業性向上がはかれ、良質な被検査物を効率よく市場へ供給することが可能となる。
【0010】
本発明の第2の発明においては、撮像手段として、被検査物が通過したことを知らせるセンサーとセンサーから送られた信号により照射する照明と撮像する撮像装置によって印刷状況確認線を撮像することで印刷欠けの検査をすることにより、文字およびバーコードの汚れやかすれ等による印刷欠けの有る被検査物の市場流出に歯止めを掛けることが可能となる。
【0011】
本発明の第3の発明においては、画像処理手段として、撮像画像を処理し、撮像画像の範囲内の画素数を求めて良否判定することで印刷欠けの検査をすることにより、低コストである検査装置で短時間に効率よく検査することが可能となる。
【0012】
本発明の第4の発明においては、個別認識情報を表記する文字および/またはバーコードを検査する検査装置において、文字および/またはバーコードを表記した領域の近傍に具備した印刷状況確認線に可視光を照射し印刷状況確認線を撮像する撮像手段と、撮像画像を処理し撮像画像の画素を検査して良否判定する画像処理手段からなる検査部と、検査部にて不良と判定された被検査物を自動排出する不良品排出部と、不良の発生を知らせる警告部から構成したことにより、一連の生産工程の中で、連続的に文字および/またはバーコードの汚れやかすれ等による印刷欠けの有無判断を行うことが可能となる。
【0013】
本発明の第5の発明においては、検査部として、撮像手段と画像処理手段から構成したことにより、安価な画像処理検査システムで良否判定ができ、検査の高速化が可能となる。
【0014】
本発明の第6の発明においては、撮像手段として、コンベア上に設置されたガイドにより搬送された被検査物が通過したことを知らせるセンサーとセンサーより送られた信号により可視光を照射する照明と256階調での白黒濃淡画像で撮像する撮像装置によって構成したことにより、簡素な装置で正確な検査をすることが可能となる。
【0015】
本発明の第7の発明においては、画像処理手段として、撮像画像を二値化処理し、撮像画像の範囲内の画素数を求めて良否判定することにより、良品サンプルによるパターンマッチングを行わずに良否判定が出来るので、安価で高速に検査を行うことが可能となる。
【0016】
本発明の第8の発明においては、不良品排出部として、良否の判定により不良と判定された被検査物を自動的に排出する不良品排出ガイドを具備した不良品排出シリンダから構成したことにより、自動的に不良品を排出することができ、工程の作業性向上が可能となる。
【0017】
本発明の第9の発明においては、警告部として、被検査物の不良が連続して判定された場合に全体を停止させ不良の発生をモニターまたは警告灯で知らせる警告部から構成したことにより、不良の発生を作業者に知らせ、早急の不良品の原因追求ができるので、より良い品質の被検査物を提供することが可能となる。
【0018】
次に以下、本発明の一実施の形態に関わる文字およびバーコードの検査方法とその検査装置について図を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
まず、本実施の形態に係る文字および/またはバーコードの検査方法において、電池を複数本まとめてなる電池外装体に個別認識情報を具備させた形態の図1を用いて詳細に説明する。図1は文字印刷領域1とバーコード印刷領域2からなる印刷領域3とその近傍に印刷状況確認線4を配置したものを電池外装体27に直接印刷した電池外装体の模式図である。
【0020】
図1に示す電池外装体27は、紙または段ボールで直方体の形状に形成されているものや熱収縮フィルムによってなされているが、電池外装体27の材質、電池の種類、サイズおよび収納電池パック数、パック形状はこれに限定されない。続いて上記で説明した電池外装体27に具備された文字印刷領域1とバーコード印刷領域2からなる印刷領域3とその近傍に配置した印刷状況確認線4について詳細に説明する。図1に示すように印刷領域3は電池種類、納入品番、推奨期限、製造社名、電池数量などの個別認識情報を文字で表記する文字印刷領域1と、決められたバーコード規定に基づいて作られた個別認識情報であるバーコードを表記するバーコード印刷領域2から構成される。
【0021】
次に、文字印刷領域1とバーコード印刷領域2からなる印刷領域3に対しての印刷状況確認線4の長さと配置位置について説明する。図1に示すように印刷状況確認線4は印刷領域3の近傍に位置し、且つ、バーコードもしくは文字の上下端間の距離Pに対し同等以上の長さHで形成され、バーコードもしくは文字の上下端に印刷状況確認線4がかかるように配置される。また、バーコードもしくは文字の上下端の距離Pを、印刷領域3に対して横方向であるバーコードと文字の左右端を距離Pとして、印刷状況確認線4を距離Pと同等以上の長さHで形成し配置しても構わない。さらに、印刷状況確認線4は印刷領域3の外側に配置され、かつ印刷領域3の近傍に配置されることで、印刷欠け検査を印刷状況確認線4のみで行うことが可能となる。
【0022】
次に図2を参照にして一実施の形態における印刷状況確認線の付いた文字および/またはバーコードが印刷された電池外装体27の印刷領域において、文字および/またはバーコードの汚れおよびかすれ等による印刷欠けを画像処理にて検査する検査装置を詳細に説明するが、本発明は、これらのみに限定されない。
【0023】
まず、実施の形態として直径が14mm、長さが50mmの単3形乾電池を単3形乾電池6本を1パックとして50パック収納した約縦120mm、横280mm、高さ115mmの直方体で形成された電池外装体27を使用した。図2に示すように、前工程(図示せず)よりガイド22で規制された電池外装体27を搬送する搬送コンベア12に駆動部13が備わり、さらに印刷ヘッド15と印刷本体部17とセンサー14から構成される印刷部16と、センサー18と撮像装置29と照明30と画像処理部21から構成される検
査部20が備わる。
【0024】
また、検査部20によって良否判定された不良品を排出する不良品排出部24は不良品排出シリンダ25と不良品排出ガイド26と警告部28から構成され、不良品排出ガイド26は不良品排出シリンダ25の先端部に取り付けられた状態で搬送コンベア12上に配置されている。また、搬送コンベア12付近に不良の発生を知らせる警告部28も具備し、電池外装体27に連続2個以上の不良が発生した場合には、搬送コンベア12を停止するとともに、作業者に不良を知らせるようになっている。なお、警告部28は不良を表示するモニターでも光と音によって不良を知らせる警報器のどちらでも構わない。
【0025】
印刷部16の印刷ヘッド15とセンサー14は搬送コンベア12上に配置され、印刷本体部17は印刷ヘッド15とセンサー14のそれぞれに接続されていて、電気信号の送受信を行っている。
【0026】
前工程より搬送された電池外装体27を搬送コンベア12によって、印刷ヘッド15と印刷本体部17とセンサー14からなる印刷部16へと搬送する。このとき、ガイド22は、印刷ヘッド15に対して平行かつ電池外装体27の側面との距離が一定となるように、電池外装体27を規制する。
【0027】
搬送コンベア12にて印刷部16へ搬送した電池外装体27が、センサー14の前を通過してセンサー14が遮光されるとセンサー14から印刷本体部17に電気信号が送られ、それを受けた印刷本体部17は印刷ヘッド15に印刷開始信号を送る。印刷ヘッド15はこの印刷開始信号を受けて、搬送コンベア12にて搬送している電池外装体27の側面に個別認識情報の印刷を開始する。個別認識情報を印刷された電池外装体27はガイド22で規制されたまま搬送コンベア12で検査部20へ送りだす。
【0028】
次に検査部20はセンサー18と撮像装置29と照明30と画像処理部21からなり、センサー18と撮像装置29と照明30は搬送コンベア12上に配置され、画像処理部21はセンサー18と撮像装置19のそれぞれに接続されていて、電気信号の送受信を行っている。
【0029】
印刷部16より搬送コンベア12上をガイド22によって撮像装置29に対して平行かつ撮像装置29と電池外装体27の側面との距離が一定寸法となるように規制されながら搬送された電池外装体27が、検査部20に具備されたセンサー18の前を通過してセンサー18が遮光されるとセンサー18から撮像装置29と照明30に電気信号が送られる。この電気信号を受けた撮像装置29と照明30は電池外装体27に印刷された印刷状況確認線4を撮像する。撮像されたデータは画像処理部21へ送られる。
【0030】
ここで画像処理部21について詳細に説明する。まず、撮像装置29によって撮像された印刷状況確認線4の画像データは画像処理部21にて、2値化処理により256階調の白黒濃淡画像から決められたしきい値より明るい階調はすべて白、暗い階調はすべて黒に2分した画像へと処理される。
【0031】
次に、2値化処理された印刷状況確認線4の黒の領域(画素数)を認識し、それによって印刷欠けの有無の判断を行う。印刷欠けの判断基準は、2値化処理された印刷状況確認線4の黒の領域(画素数)が単体のみを良品と判断し、ゼロまたは複数体の場合は印刷欠けのある不良品と判断する。すなわち、決められた範囲内の黒の領域(画素数)が1本ならば良品と判断し、ゼロもしくは複数本であれば印刷欠けがあると認識し、不良品として判断される。
【0032】
ここで図3を用いて、印刷状況確認線4のみの画像処理検査により印刷領域3全域の印刷欠け検査を行う方法を詳細に説明する。図3(a),(b),(c)は、印刷された文字印刷領域1とバーコード印刷領域2からなる印刷領域3とその近傍に配置された印刷状況確認線4の模式図であり、図3(a)は、正常に印刷された模式図であり、図3(b)は正常に印刷されなかった印刷欠けのある模式図であり、図3(c)は正常に印刷されなかった印刷状況確認線4の模式図を示す。
【0033】
まず、実施の形態として用いた印刷工法としては、インクを連続的に吐出させる工法を用いたが、本発明はこれに限るものではない。インクを連続的に吐出させる工法の特色として、印刷ヘッド15にゴミ等が付着して目詰まりを発生させた場合、その部分において連続的に汚れや印刷欠けを発生させてしまうことがある。また、電池外装体27の印刷領域3にゴミ等が付着していた場合においても同じ現象が起こってしまうことがある。
【0034】
これにより図3(b)に示すように、印刷欠け領域11が発生し、印刷状況確認線4も途切れのある線として印刷される。印刷状況確認線4を印刷領域3の近傍に位置し、且つ、バーコードもしくは文字の上下端間の距離Pに対し同等以上の長さHで形成され、バーコードもしくは文字の上下端に印刷状況確認線4がかかるように配置することで、印刷領域3全域の印刷欠け検査を行わなくとも、印刷状況確認線4のみでの印刷欠け検査を行うだけで、結果として印刷領域3全域の印刷欠け検査を行うことが可能となる。また、バーコードもしくは文字の上下端の距離Pを、印刷領域3に対して横方向であるバーコードと文字の左右端を距離Pとして、印刷状況確認線4を距離Pと同等以上の長さHで形成し配置しても構わない。
【0035】
例えば図3(c)に示すように、印刷状況確認線4が印刷欠け領域11により4aと4bからなる印刷状況確認線4のように黒の領域が複数に分断されると、不良品と判定されるのである。これは画像処理部21で黒の領域が1本のみを良品と判定しているからである。すなわち、ゼロまたは複数本の場合は不良品と判定されるのである。これらのことから、撮像画像を二値化処理し、撮像画像の範囲内の画素数を求めて良否判定することにより、良品サンプルによるパターンマッチングを行わずに良否判定が出来るので、安価で高速に検査を行うことが可能となるといえる。なお、撮像画像の範囲はバーコードもしくは文字および印刷状況確認線4としても可能である。
【0036】
次に不良品排出部24ついて詳細に説明する。検査部20の画像処理部21は印刷欠けのある不良がある時のみ不良品排出部24に電気信号を送る。検査部20で印刷欠け検査をした電池外装体27は、搬送コンベア12で不良品排出シリンダ25の前まで搬送され、検査部20での検査判断をもとに、不良があった電池外装体27が搬送された時のみ、不良品排出ガイド26を図2に示す矢印の方向に押し出して不良と判断された電池外装体27をコンベア12より外へ押し出し自動排出を行う。なお、これに記載される不良品排出方法はこの方式のみに限らず、検査装置の配置もこれらには限らない。
【0037】
本発明は、印刷欠けのない良品の印刷パターンの印刷領域3の全域をすべて記憶させ、それを判断の照合基準に使用し、検査部20にて撮像装置29により撮像したものが照合基準に合致しているかというパターンマッチング方法で印刷領域3の印刷欠け検査を行っていた従来の印刷欠け検査にくらべ、印刷状況確認線4のみで印刷欠け検査を行えるので、安価で簡素な装置でより高速でより正確に印刷欠け検査を行うことができ、文字および/またはバーコードの汚れやかすれ等による印刷欠けのある電池外装体27の市場流出に歯止めを掛けることも可能となる。また、本発明の印刷状況確認線4でのみ印刷領域3内の印刷欠け検査を行うことにより、事前に照合基準を作成する必要がない上に、電池外装体27の印刷内容や大きさに変更があっても品種切り替え作業を行うことなく、切替え作業ゼロで印刷欠け検査を実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明は、被検査物に印刷された印刷領域の印刷欠け検査に利用されるもので、印刷領域の情報および範囲に関わらず、印刷状況確認線のみを画像処理にて検査することで印刷領域全域の印刷欠け検査を行うことができ、非常に安価な設備で印刷領域の印刷欠け検査を同時に行え、検査工程の時間短縮ができ、効率よく印刷品質の信頼性の高い被検査物を供給することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施の形態における電池外装体の模式図
【図2】本発明の一実施の形態における検査装置の模式図
【図3】(a)本発明の一実施の形態における正常に印刷された印刷領域の模式図、(b)同印刷欠けがある印刷領域を示す模式図、(c)同印刷欠けがある印刷状況確認線を示す模式図
【図4】従来例における印刷欠け検査装置の模式図
【符号の説明】
【0040】
1 文字印刷領域
2 バーコード印刷領域
3 印刷領域
4 印刷状況確認線
11 印刷欠け領域
12 搬送コンベア
13 駆動部
14 センサー
15 印刷ヘッド
16 印刷部
17 印刷本体部
18 センサー
20 検査部
21 画像処理部
22 ガイド
24 不良品排出部
25 不良品排出シリンダ
26 不良品排出ガイド
27 電池外装体
28 警報部
29 撮像装置
30 照明

【特許請求の範囲】
【請求項1】
個別認識情報を表記する文字および/またはバーコードを検査する検査方法において、文字および/またはバーコードを表記した領域の近傍に具備した印刷状況確認線を撮像する撮像手段と、撮像画像を処理し前記撮像画像の画素を検査して良否判定する画像処理手段にて、印刷欠けの検査することを特徴とする個別認識情報の印刷状況検査方法。
【請求項2】
撮像手段として、被検査物が通過したことを知らせるセンサーと前記センサーから送られた信号により照射する照明と撮像する撮像装置によって印刷状況確認線を撮像することで印刷欠けの検査をすることを特徴とする請求項1に記載の個別認識情報の印刷状況検査方法。
【請求項3】
画像処理手段として、撮像画像を処理し、前記撮像画像の範囲内の画素数を求めて良否判定することで印刷欠けの検査をすることを特徴とする請求項1に記載の個別認識情報の印刷状況検査方法。
【請求項4】
個別認識情報を表記する文字および/またはバーコードを検査する検査装置において、文字および/またはバーコードを表記した領域の近傍に具備した印刷状況確認線に可視光を照射し印刷状況確認線を撮像する撮像手段と、撮像画像を処理し前記撮像画像の画素を検査して良否判定する画像処理手段からなる検査部と、検査部にて不良と判定された被検査物を自動排出する不良品排出部と、不良の発生を知らせる警告部から構成したことを特徴とする個別認識情報の印刷状況検査装置。
【請求項5】
検査部として、撮像手段と画像処理手段から構成したことを特徴とする請求項4に記載の個別認識情報の印刷状況検査装置。
【請求項6】
撮像手段として、コンベア上に設置されたガイドにより搬送された被検査物が通過したことを知らせるセンサーと前記センサーより送られた信号により可視光を照射する照明と256階調での白黒濃淡画像で撮像する撮像装置によって構成したことを特徴とする請求項5に記載の個別認識情報の印刷状況検査装置。
【請求項7】
画像処理手段として、撮像画像を2値化処理し、前記撮像画像の範囲内の画素数を求めて良否判定することを特徴とする請求項5に記載の個別認識情報の印刷状況検査装置。
【請求項8】
不良品排出部として、良否の判定により不良と判定された被検査物を自動的に排出する不良品排出ガイドを具備した不良品排出シリンダから構成したことを特徴とする請求項4に記載の個別認識情報の印刷状況検査装置。
【請求項9】
警告部として、被検査物の不良が連続して判定された場合に全体を停止させ不良の発生をモニターまたは警告灯で知らせる警告部から構成したことを特徴とする請求項4に記載の個別認識情報の印刷状況検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−196134(P2009−196134A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−38246(P2008−38246)
【出願日】平成20年2月20日(2008.2.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】