説明

偏光性フォトクロミックデバイスおよびその製造方法

本明細書中に開示された種々の実施形態は、光学素子に関し、この光学素子は、第1の状態および第2の状態を有し、基材の少なくとも一部分に結合される少なくとも部分コーティングを備え、該少なくとも部分コーティングは、少なくとも化学線放射に応答して第1の状態から第2の状態に切り替わり、熱エネルギーに応答して元の第1の状態に戻り、かつ第1の状態および第2の状態の少なくとも一方において、少なくとも透過した放射線を直線偏光させるように適合されている。他の実施形態は、基材、および基材の少なくとも一部分に結合され、セル法により測定したとき活性化状態において2.3より大きい平均吸光度比を有する少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされたフォトクロミック二色性化合物を備える光学素子に関する。さらに他の実施形態は、セキュリティデバイス、液晶セルおよびその作製方法に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学素子であって、該光学素子は、第1の状態および第2の状態を有し、基材の少なくとも一部分に結合される少なくとも部分コーティングを備え、該少なくとも部分コーティングは、少なくとも化学線放射に応答して該第1の状態から該第2の状態に切り替わり、熱エネルギーに応答して該第1の状態に戻り、かつ第1の状態および第2の状態の少なくとも一方において、少なくとも透過した放射線を直線偏光させるように適合された、光学素子。
【請求項2】
前記光学素子が、眼科用素子、ディスプレイ素子、ウィンドウ、反射鏡ならびに能動および受動液晶セル素子から選択される、請求項1に記載の光学素子。
【請求項3】
前記眼科用素子が、矯正レンズ、非矯正レンズ、コンタクトレンズ、眼内レンズ、拡大鏡、保護レンズおよび遮光板から選択される、請求項2に記載の光学素子。
【請求項4】
前記ディスプレイ素子が、スクリーン、モニターおよびセキュリティ素子から選択される、請求項2に記載の光学素子。
【請求項5】
前記基材が、薄い着色のない基材、薄く着色された基材、フォトクロミック基材、薄く着色されたフォトクロミック基材および直線偏光性基材から選択される、請求項1に記載の光学素子。
【請求項6】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、該第1の状態において非偏光状態であり第2の状態において直線偏光状態であるように適合された、請求項1に記載の光学素子。
【請求項7】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、該第2の状態において少なくとも紫外線放射を直線偏光させるように適合された、請求項6に記載の光学素子。
【請求項8】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、該第2の状態において少なくとも可視光放射線を直線偏光させるように適合された、請求項6に記載の光学素子。
【請求項9】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、該第1の状態において透明であり第2の状態において着色状態であるように適合された、請求項1に記載の光学素子。
【請求項10】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する少なくとも部分コーティングが、第1の状態において第1の色を、第2の状態において第2の色を有するように適合された、請求項1に記載の光学素子。
【請求項11】
第1の状態および第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、該第1の状態および該第2の状態の両方において可視光放射線を直線偏光させるように適合された、請求項1に記載の光学素子。
【請求項12】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する少なくとも部分コーティングが、該第1の状態において紫外線放射を直線偏光させ、該第2の状態において可視光放射線を直線偏光させるように適合された、請求項1に記載の光学素子。
【請求項13】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、少なくとも一方の状態において少なくとも1.5の平均吸光度比を有する、請求項1に記載の光学素子。
【請求項14】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、少なくとも一方の状態において1.5〜50の範囲の平均吸光度比を有する、請求項13に記載の光学素子。
【請求項15】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされたフォトクロミック二色性化合物を含有してなる、請求項1に記載の光学素子。
【請求項16】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において少なくとも1.5の平均吸光度比を有する、請求項15に記載の光学素子。
【請求項17】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において2.3より大きい平均吸光度比を有する、請求項15に記載の光学素子。
【請求項18】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において1.5〜50の範囲の平均吸光度比を有する、請求項15に記載の光学素子。
【請求項19】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において2.5〜50の範囲の平均吸光度比を有する、請求項15に記載の光学素子。
【請求項20】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において3〜30の範囲の平均吸光度比を有する、請求項15に記載の光学素子。
【請求項21】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において4〜20の範囲の平均吸光度比を有する、請求項15に記載の光学素子。
【請求項22】
前記第1の状態および第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、少なくとも2種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を含有し、該少なくとも2種類の少なくとも部分的にアライメントされたフォトクロミック二色性化合物が、補足的吸収スペクトルおよび補足的直線偏光状態の少なくとも一方を有する、請求項15に記載の光学素子。
【請求項23】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、少なくとも部分的に整列させたマトリックス相および少なくとも部分的に整列させたゲスト相を含有する相分離ポリマーを含有し、該少なくとも部分的に整列させたゲスト相の少なくとも一部が、少なくとも部分的に整列させたゲスト相の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を含有する、請求項1に記載の光学素子。
【請求項24】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および少なくとも1種類の高分子材料を含有する相互貫入重合体網目を含有し、該少なくとも部分的に整列させた異方性材料の少なくとも一部が、少なくとも部分的に整列させた異方性材料の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を含有する、請求項1に記載の光学素子。
【請求項25】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、染料、アライメント促進剤、運動促進添加剤、光開始剤、熱開始剤、重合禁止剤、溶剤、光安定剤、熱安定剤、離型剤、レオロジー制御剤、レベリング剤、フリーラジカルスカベンジャーおよび接着促進剤から選択される少なくとも1種類の添加剤をさらに含有する、請求項1に記載の光学素子。
【請求項26】
前記第1の状態および前記第2の状態を有する前記少なくとも部分コーティングが、アゾメチン系、インジゴイド系、チオインジゴイド系、メロシアニンン系、インダン系、キノフタロン系染料、ペリレン、フタロペリン系、トリフェノジオキサジン、インドロキノキサリン系、イミダゾトリアジン類、テトラジン類、アゾおよび(ポリ)アゾ染料、ベンゾキノン系、ナフトキノン系、アントロキノンおよび(ポリ)アントロキノン系、アントロピリミジノン系、ヨウ素、ならびにヨウ素酸塩から選択される少なくとも1種類の二色性材料をさらに含有する、請求項1に記載の光学素子。
【請求項27】
前記基材の前記少なくとも1つの表面の少なくとも一部分と、前記第1の状態および前記第2の状態を有し、該基材の該少なくとも1つの表面の該少なくとも一部分に結合される少なくとも部分コーティングとの間に、少なくとも1つの下塗りコーティングをさらに備える、請求項1に記載の光学素子。
【請求項28】
前記基材の表面の少なくとも一部分上に、フォトクロミックコーティング、抗ミラーコーティング、直線偏光性コーティング、円偏光性コーティング、楕円偏光性コーティング、中間コーティング、下塗りコーティングおよび保護コーティングから選択される少なくとも1つのさらなる少なくとも部分コーティングをさらに備える、請求項1に記載の光学素子。
【請求項29】
光学素子であって、
基材;および
熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物であって、該基材の少なくとも一部分に結合され、セル法により測定したとき活性化状態において2.3より大きい平均吸光度比を有する少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた、熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物、
を備える、光学素子。
【請求項30】
前記光学素子が、眼科用素子、ディスプレイ素子、ウィンドウ、反射鏡ならびに能動および受動液晶セル素子から選択される、請求項29に記載の光学素子。
【請求項31】
前記眼科用素子が、矯正レンズ、非矯正レンズ、コンタクトレンズ、眼内レンズ、拡大鏡、保護レンズおよび遮光板から選択される、請求項30に記載の光学素子。
【請求項32】
前記ディスプレイ素子が、スクリーン、モニターおよびセキュリティ素子から選択される、請求項30に記載の光学素子。
【請求項33】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において2.5〜50の範囲の平均吸光度比を有する、請求項29に記載の光学素子。
【請求項34】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において3〜30の範囲の平均吸光度比を有する、請求項29に記載の光学素子。
【請求項35】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において4〜20の範囲の平均吸光度比を有する、請求項29に記載の光学素子。
【請求項36】
少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、
(1)3−フェニル3−(4−(4−(3−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)プロピル)ピペリジノ)フェニル)−13,13−ジメチル−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(2)3−フェニル−3−(4−(4−(4−ブチル−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−フェニル−ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(3)3−フェニル−3−(4−([1,4’]ビピペリジニル−l’−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−([1,4’]ビピペリジニル−1’−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(4)3−フェニル−3−(4−(4−フェニル−ピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)−ピペリジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(5)3−フェニル−3−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4’−オクチルオキシ−ビフェニル4−カルボニルオキシ)−ピペリジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(6)3−フェニル−3−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−{4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペリジン−1−イル}−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(7)3−フェニル−3−(4−{4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペリジン−1−イル}−フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−{4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペリジン−1−イル}−)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(8)3−フェニル−3−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4’−オクチルオキシ−ビフェニル−4−カルボニルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(9)3−フェニル−3−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−ヘキシルオキシフェニルカルボニルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(10)3−フェニル−3−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−(2−フルオロベンゾイルオキシ)ベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(11)3−フェニル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−13−ヒドロキシ−13−エチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(12)3−フェニル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)ベンゾイルオキシ)−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(13)3−フェニル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)ベンゾイルオキシ)ベンゾイルオキシ)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(14)3−フェニル−3−(4−(4−メトキシフェニル)−ピペラジン−1−イル))フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(3−フェニルプロプ−2−イノイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(15)3−(4−メトキシフェニル)−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−13−エチル−13−ヒドロキシ−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(16)3−フェニル−3−{4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−13−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシ]−13−エチル−6−メトキシ−7−(4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペラジン−1−イル)−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(17)3−フェニル−3−(4−{4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペリジン−1−イル}−フェニル)−13−エチル−13−ヒドロキシ−6−メトキシ−7−{4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペリジン−1−イル}−)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(18)3−フェニル−3−{4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−(3−フェニル−3−{4−(ピロリジン−1−イル)フェニル}−13,13−ジメチル−6−メトキシ−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン−7−イル)−ピペラジン−1−イル)オキシカルボニル)フェニル)フェニル)カルボニルオキシ)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(19)3−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−3−フェニル−7−メトキシカルボニル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン;
(20)3−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−3−フェニル−7−ヒドロキシカルボニル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン;
(21)3−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−3−フェニル−7−(4−フェニル−(フェン−1−オキシ)カルボニル)−3H−ナフト[2,1−b]ピラン;
(22)3−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−3−フェニル−7−(N−(4−((4−ジメチルアミノ)フェニル)ジアゼニル)フェニル)カルバモイル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン;
(23)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−ベンゾフロ[3’,2’:7,8]ベンゾ[b]ピラン;
(24)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−ベンゾチエノ[3’,2’:7,8]ベンゾ[b]ピラン;
(25)7−{17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ}−2−フェニル−2−(4−ピロリジン−1−イル−フェニル)−6−メトキシカルボニル−2H−ベンゾ[b]ピラン;
(26)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−9−ヒドロキシ−8−メトキシカルボニル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;
(27)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−9−ヒドロキシ−8−(N−(4−ブチル−フェニル))カルバモイル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;
(28)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−9−ヒドロキシ−8−(N−(4−フェニル)フェニル)カルバモイル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;
(29)1,3,3−トリメチル−6’−(4−エトキシカルボニル)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(30)1,3,3−トリメチル−6’−(4−[N−(4−ブチルフェニル)カルバモイル]−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(31)1,3,3−トリメチル−6’−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(32)1,3,3−トリメチル−6’−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(33)1,3,3,5,6−ペンタメチル−7’−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(34)1,3−ジエチル−3−メチル−5−メトキシ−6’−(4−(4’−ヘキシルオキシ−ビフェニル4−カルボニルオキシ)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(35)1,3−ジエチル−3−メチル−5−[4−(4−ペンタデカフルオロヘプチルオキシ−フェニルカルバモイル)−ベンジルオキシ]−6’−(4−(4’−ヘキシルオキシ−ビフェニル−4−カルボニルオキシ)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(36)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−5−カルボメトキシ−8−(N−(4−フェニル)フェニル)カルバモイル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;
(37)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−5−カルボメトキシ−8−(N−(4−フェニル)フェニル)カルバモイル−2H−フルオアンテノ[1,2−b]ピラン;
(38)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−5−カルボメトキシ−11−(4−{17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ}フェニル)−2H−フルオアンテノ[1,2−b]ピラン;
(39)1−(4−カルボキシブチル)−6−(4−(4−プロピルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)−3,3−ジメチル−6’−(4−エトキシカルボニル)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[(1,2−ジヒドロ−9H−ジオキソラノ[4’,5’:6,7]、インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(40)1−(4−カルボキシブチル)−6−(4−(4−プロピルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)−3,3−ジメチル−7’−(4−エトキシカルボニル)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[(1,2−ジヒドロ−9H−ジオキソラノ[4’,5’:6,7]、インドリン−2,3’−3H−ナフト[1,2−b][1,4]オキサジン];
(41)1,3−ジエチル−3−メチル−5−(4−{17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ}フェニル)−6’−(4−(4’−ヘキシルオキシ−ビフェニル−4−カルボニルオキシ)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(42)1−ブチル−3−エチル−3−メチル−5−メトキシ−7’−(4−(4’−ヘキシルオキシ−ビフェニル−4−カルボニルオキシ)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[1,2−b][1,4]オキサジン];
(43)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)ピペラジン−1−イル]−フェニル}−5−メトキシカルボニル−6−メチル−2H−9−(4−(4−プロピルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)(1,2−ジヒドロ−9H−ジオキソラノ[4’,5’:6,7]ナフト[1,2−b]ピラン;
(44)3−(4−メトキシフェニル)−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−13−エチル−13−ヒドロキシ−6−メトキシ−7−(4−(4−プロピルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)−[1,2−ジヒドロ−9H−ジオキソラノ[4’’,5’’:6,7][インデノ[2’,3’:3,4]]ナフト[1,2−b]ピラン;
(45)3−フェニル3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−13−エチル−13−ヒドロキシ−6−メトキシ−7−(4−(4−ヘキシルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)−[1,2−ジヒドロ−9H−ジオキソラノ[4’’,5’’:5,6][インデノ[2’,3’:3,4]]ナフト[1,2−b]ピラン;
(46)4−(4−((4−シクロヘキシルインデン−1−エチル−2,5−ジオキソピロリン−3−イリデン)エチル)−2−チエニル)フェニル−(4−プロピル)ベンゾエート;
(47)4−(4−((4−アダマンタン−2−イリデン−1−(4−(4−ヘキシルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)−2,5−ジオキソピロリン−3−イリデン)エチル)−2−チエニル)フェニル−(4−プロピル)ベンゾエート;
(48)4−(4−((4−アダマンタン−2−イリデン−2,5−ジオキソ−1−(4−(4−(4−プロピルフェニル)ピペラジニル)フェニル)ピロリン−3−イリデン)エチル)−2−チエニル)フェニル(4−プロピル)ベンゾエート;
(49)4−(4−((4−アダマンタン−2−イリデン−2,5−ジオキソ−1−(4−(4−(4−プロピルフェニル)ピペラジニル)フェニル)ピロリン−3−イリデン)エチル)−1−メチルピロール−2−イル)フェニル(4−プロピル)ベンゾエート;
(50)4−(4−((4−アダマンタン−2−イリデン−2,5−ジオキソ−1−(4−{17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ}フェニル)ピロリン−3−イリデン)エチル)−1−メチルピロール−2−イル)フェニル(4−プロピル)ベンゾエート;
(51)4−(4−メチル−5,7−ジオキソ−6−(4−(4−(4−プロピルフェニル)ピペラジニル)フェニル)スピロ[8,7a−ジヒドロチアフェノ[4,5−f]イソインドール−8,2’−アダマンタン]−2−イル)フェニル(4−プロピル)フェニルベンゾエート;
(52)N−(4−{17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ}フェニル−6,7−ジヒドロ−4−メチル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(53)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−2−(4−(4−(4−プロピルフェニル)ピペラジニル)フェニル)−4−メチルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(54)N−フェニルエチル−6,7−ジヒドロ−2−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル−4−メチルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(55)N−フェニルエチル−6,7−ジヒドロ−2−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル4−シクロプロピルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(56)N−フェニルエチル−6,7−ジヒドロ−2−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル4−シクロプロピルスピロ(5,6−ベンゾ[b]フロジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(57)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(58)N−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニル−6,7−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェニル)フェニル−4−メチルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(59)N−シアノメチル−2−(4−(6−(4−ブチルフェニル)カルボニルオキシ−(4,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−2−イル))オキシカルボニル)フェニル−6,7−ジヒドロ−4−シクロプロピルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(60)6,7−ジヒドロ−N−メトキシカルボニルメチル−4−(4−(6−(4−ブチルフェニル)カルボニルオキシ−(4,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−2−イル))オキシカルボニル)フェニル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);および
(61)3−フェニル3−(4−ピロリジニルフェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−(4−(6−(4−(4−(4−ノニルフェニルカルボニルオキシ)フェニル)オキシカルボニル)フェノキシ)ヘキシルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン
から選択される、請求項29に記載の光学素子。
【請求項37】
前記基材の少なくとも一部分に結合される少なくとも第1一般方向を有する少なくとも1つの配向機能体をさらに備える、請求項29に記載の光学素子。
【請求項38】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の前記少なくとも一部が、活性化状態の該熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の長軸が該少なくとも1つの配向機能体の少なくとも前記第1一般方向とおおむね平行になるように少なくとも部分的にアライメントされる、請求項37に記載の光学素子。
【請求項39】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の前記少なくとも一部が、前記少なくとも1つの配向機能体の前記少なくとも一部分に結合している、請求項38に記載の光学素子。
【請求項40】
前記少なくとも1つの配向機能体が複数の少なくとも部分的に整列させた領域を備え、各領域が、残りの領域と同じまたは異なる一般方向を有する、請求項37に記載の光学素子。
【請求項41】
前記少なくとも1つの配向機能体が、少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体を含有する少なくとも部分コーティング、少なくとも部分的に整列させたポリマー系シート、少なくとも部分的に処理された表面およびラングミュア−ブロジェット膜のうちの少なくとも1つを備える、請求項37に記載の光学素子。
【請求項42】
前記少なくとも1つの配向機能体が、少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体を含有する少なくとも部分コーティングを備え、前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、該少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体を含有する少なくとも1つの少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分に結合される、請求項37に記載の光学素子。
【請求項43】
前記アライメント媒体が、光配向材料、摩擦配向材料および液晶材料から選択される、請求項42に記載の光学素子。
【請求項44】
前記光配向材料が、アゾベンゼン誘導体、ケイ皮酸誘導体、クマリン誘導体、フェルラ酸誘導体およびポリイミドから選択される光配向性重合体網目である、請求項43に記載の光学素子。
【請求項45】
前記摩擦配向材料が、(ポリ)イミド、(ポリ)シロキサン、(ポリ)アクリレートおよび(ポリ)クマリンから選択される、請求項43に記載の光学素子。
【請求項46】
前記液晶材料が、液晶ポリマー、液晶プレポリマー、液晶モノマーおよび液晶メソゲンから選択される、請求項43に記載の光学素子。
【請求項47】
前記少なくとも部分的に整列させたアライメント転送材料を含有する少なくとも部分コーティングが、前記少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体を含有する前記少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分に結合され、前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、該少なくとも部分的に整列させたアライメント転送材料を含有する該少なくとも1つの少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分に結合される、請求項42に記載の光学素子。
【請求項48】
前記アライメント転送材料が、液晶ポリマー、液晶プレポリマー、液晶モノマーおよび液晶メソゲンの少なくとも1種から選択される液晶材料である、請求項47に記載の光学素子。
【請求項49】
前記液晶材料が架橋性である、請求項48に記載の光学素子。
【請求項50】
前記液晶材料が光架橋性である、請求項48に記載の光学素子。
【請求項51】
前記アライメント転送材料が、アクリレート、メタクリレート、アリル、アリルエーテル、アルキン、アミノ、無水物、エポキシド、水酸化物、イソシアネート、ブロック化イソシアネート、シロキサン、チオシアネート、チオール、ウレア、ビニルおよびビニルエーテルから選択される少なくとも1個の官能基を有する液晶材料である、請求項47に記載の光学素子。
【請求項52】
前記基材の少なくとも一部分に結合される少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料をさらに含有する、請求項29に記載の光学素子。
【請求項53】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部が、前記少なくとも部分的に整列させた異方性材料に少なくとも部分的にアライメントされた、請求項52に記載の光学素子。
【請求項54】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部が、前記少なくとも部分的に整列させた異方性材料に結合される、請求項53に記載の光学素子。
【請求項55】
前記少なくとも1種の異方性材料が、液晶ポリマー、液晶プレポリマー、液晶モノマーおよび液晶メソゲンの少なくとも1種から選択される液晶材料である、請求項52に記載の光学素子。
【請求項56】
前記液晶材料が架橋性である、請求項55に記載の光学素子。
【請求項57】
前記液晶材料が光架橋性である、請求項55に記載の光学素子。
【請求項58】
前記異方性材料が、アクリレート、メタクリレート、アリル、アリルエーテル、アルキン、アミン、無水物、エポキシド、水酸化物、イソシアネート、ブロック化イソシアネート、シロキサン、チオシアネート、チオール、ウレア、ビニルおよびビニルエーテルから選択される少なくとも1個の官能基を有する液晶材料である、請求項52に記載の光学素子。
【請求項59】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、前記基材の少なくとも一部分に結合される少なくとも部分コーティングを形成する、請求項52に記載の光学素子。
【請求項60】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物により形成される少なくとも部分コーティングと、前記基材の少なくとも一部分との間に配置される少なくとも1つの配向機能体をさらに備える、請求項59に記載の光学素子。
【請求項61】
光学素子であって、
基材;
基材の少なくとも一部分に結合される少なくとも1つの少なくとも部分的に整列させた配向機能体;および
該少なくとも部分的に整列させた配向機能体の少なくとも一部分に結合される少なくとも部分コーティング、
を備え、ここで、該少なくとも部分コーティングは、少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料を含有し、少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物が、該少なくとも部分的に整列させた異方性材料の少なくとも一部と少なくとも部分的にアライメントされる、光学素子。
【請求項62】
前記光学素子が、眼科用素子、ディスプレイ素子、ウィンドウ、反射鏡ならびに能動および受動液晶セル素子から選択される、請求項61に記載の光学素子。
【請求項63】
前記眼科用素子が、矯正レンズ、非矯正レンズ、コンタクトレンズ、眼内レンズ、拡大鏡、保護レンズおよび遮光板から選択される、請求項62に記載の光学素子。
【請求項64】
前記ディスプレイ素子が、スクリーン、モニターおよびセキュリティ素子から選択される、請求項62に記載の光学素子。
【請求項65】
前記少なくとも1つの配向機能体が、少なくとも第1一般方向を有する、請求項61に記載の光学素子。
【請求項66】
前記少なくとも1つの配向機能体が、少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体を含有する少なくとも部分コーティング、少なくとも部分的に整列させたポリマー系シート、少なくとも部分的に処理された表面およびラングミュア−ブロジェット膜のうちの少なくとも1つを備える、請求項61に記載の光学素子。
【請求項67】
前記少なくとも1つの配向機能体が、少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体を含有する少なくとも部分コーティングを備える、請求項61に記載の光学素子。
【請求項68】
前記アライメント媒体が、光配向材料、摩擦配向材料および液晶材料から選択される、請求項67に記載の光学素子。
【請求項69】
前記少なくとも1つの少なくとも部分的に整列させた配向機能体の前記少なくとも一部分と、少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングとの間に、少なくとも部分的に整列させたアライメント転送材料を含有する少なくとも1つの少なくとも部分コーティングをさらに備える、請求項61に記載の光学素子。
【請求項70】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングが、第1の状態および第2の状態を有し、化学線放射に応答して該第1の状態から該第2の状態に切り替わり、熱エネルギーに応答して該第1の状態に戻るように適合された、請求項61に記載の光学素子。
【請求項71】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングが、前記第1の状態において透明であり、前記第2の状態において着色状態であるように適合された、請求項70に記載の光学素子。
【請求項72】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングが、前記第1の状態において第1の色を、前記第2の状態において第2の色を有するように適合された、請求項70に記載の光学素子。
【請求項73】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングが、前記第1の状態において非偏光状態であり、前記第2の状態において直線偏光状態であるように適合された、請求項70に記載の光学素子。
【請求項74】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングが、前記第1の状態において紫外線放射を、前記第2の状態において少なくとも可視光放射線を直線偏光させるように適合された、請求項70に記載の光学素子。
【請求項75】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングが、少なくとも一方の状態において少なくとも1.5の平均吸光度比を有する、請求項70に記載の光学素子。
【請求項76】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料が、前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物が前記第1の状態と前記第2の状態との間で所望の速度で切り替わるのを許容するように適合された、請求項70に記載の光学素子。
【請求項77】
前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部が、前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料の少なくとも一部分に結合される、請求項61に記載の光学素子。
【請求項78】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングが、相分離ポリマーコーティングである、請求項61に記載の光学素子。
【請求項79】
前記相分離ポリマーコーティングが、
マトリックス相、および
該マトリックス相内に分布した前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有するゲスト相、
を含有する、請求項78に記載の光学素子。
【請求項80】
前記マトリックス相が、少なくとも1種類の液晶ポリマーを含有する、請求項79に記載の光学素子。
【請求項81】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングが、相互貫入重合体網目コーティングである、請求項61に記載の光学素子。
【請求項82】
前記相互貫入重合体網目コーティングが、前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料の少なくとも一部分と相互貫入する高分子材料を含有する、請求項81に記載の光学素子。
【請求項83】
前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において少なくとも1.5の平均吸光度比を有する、請求項61に記載の光学素子。
【請求項84】
前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において2.3より大きい平均吸光度比を有する、請求項61に記載の光学素子。
【請求項85】
前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において2.5〜50の範囲の平均吸光度比を有する、請求項61に記載の光学素子。
【請求項86】
前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物が、
(1)3−フェニル−3−(4−(4−(3−ピペリジン−4−イル−プロピル)ピペリジノ)フェニル)−13,13−ジメチル−インデノ[2’,3’:3,4]−ナフト[1,2−b]ピラン;
(2)3−フェニル−3−(4−(4−(3−(1−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−4−イル)プロピル)ピペリジノ)フェニル)−13,13−ジメチル−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(3)3−フェニル−3−(4−(4−(4−ブチル−フェニルカルバモイル)−ピペリジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−フェニル−ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(4)3−フェニル−3−(4−([1,4’]ビピペリジニル−1’−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−([1,4’]ビピペリジニル−1’−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(5)3−フェニル−3−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)−ピペリジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(6)3−フェニル−3−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4’−オクチルオキシ−ビフェニル−4−カルボニルオキシ)−ピペリジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(7)3−フェニル−3−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−{4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペリジン−1−イル}−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(8)3−フェニル−3−(4−{4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペリジン−1−イル}−フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−{4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペリジン−1−イル}−)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(9)3−フェニル−3−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4’−オクチルオキシ−ビフェニル−4−カルボニルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(10)3−フェニル−3−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−ヘキシルオキシフェニルカルボニルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(11)3−フェニル−3−(4−(4−フェニルピペラジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−(2−フルオロベンゾイルオキシ)ベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(12)3−フェニル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−13−ヒドロキシ−13−エチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(13)3−フェニル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)ベンゾイルオキシ)−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(14)3−フェニル−3−(4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)ベンゾイルオキシ)ベンゾイルオキシ)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(15)3−フェニル−3−(4−(4−メトキシフェニル)−ピペラジン−1−イル))フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(3−フェニルプロプ−2−イノイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(16)3−(4−メトキシフェニル)−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−13−エチル−13−ヒドロキシ−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(17)3−フェニル−3−{4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−13−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシ]−l3−エチル−6−メトキシ−7−(4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−l0、13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペラジン−1−イル)−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(18)3−フェニル−3−(4−{4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペリジン−1−イル}−フェニル)−13−エチル−13−ヒドロキシ−6−メトキシ−7−{4−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ]−ピペリジン−1−イル}−)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(19)3−フェニル−3−{4−(ピロリジン−1−イル)フェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−(3−フェニル3−{4−(ピロリジン−1−イル)フェニル}−13,13−ジメチル−6−メトキシ−インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン7−イル)−ピペラジン−1−イル)オキシカルボニル)フェニル)フェニル)カルボニルオキシ)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン;
(20)3−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−3−フェニル−7−メトキシカルボニル−3H−ナフト[2、1−b]ピラン;
(21)3−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−3−フェニル−7−ヒドロキシカルボニル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン;
(22)3−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−3−フェニル−7−(4−フェニル(フェン−1−オキシ)カルボニル)−3H−ナフト[2,1−b]ピラン;
(23)3−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−3−フェニル−7−(N−(4−((4−ジメチルアミノ)フェニル)ジアゼニル)フェニル)カルバモイル−3H−ナフト[2,1−b]ピラン;
(24)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−ベンゾフロ[3’,2’:7,8]ベンゾ[b]ピラン;
(25)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−ベンゾチエノ[3’,2’:7,8]ベンゾ[b]ピラン;
(26)7−{17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ}−2−フェニル−2−(4−ピロリジン−1−イル−フェニル)−6−メトキシカルボニル−2H−ベンゾ[b]ピラン;
(27)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−9−ヒドロキシ−8−メトキシカルボニル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;
(28)2−フェニル2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−9−ヒドロキシ−8−(N−(4−ブチル−フェニル))カルバモイル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;
(29)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−9−ヒドロキシ−8−(N−(4−フェニル)フェニル)カルバモイル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;
(30)1,3,3−トリメチル−6’−(4−エトキシカルボニル)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(31)1,3,3−トリメチル−6’−(4−[N−(4−ブチルフェニル)カルバモイル]−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(32)1,3,3−トリメチル−6’−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(33)1,3,3−トリメチル−6’−(4−(4−ヒドロキシフェニル)ピペラジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(34)1,3,3,5,6−ペンタメチル−7’−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(35)1,3−ジエチル−3−メチル−5−メトキシ−6’−(4−(4’−ヘキシルオキシ−ビフェニル−4−カルボニルオキシ)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(36)1,3−ジエチル−3−メチル−5−[4−(4−ペンタデカフルオロヘプチルオキシ−フェニルカルバモイル)−ベンジルオキシ]−6’−(4−(4’−ヘキシルオキシ−ビフェニル−4−カルボニルオキシ)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(37)2−フェニル−2−4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−5−カルボメトキシ−8−(N−(4−フェニル)フェニル)カルバモイル−2H−ナフト[1,2−b]ピラン;
(38)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−5−カルボメトキシ−8−(N−(4−フェニル)フェニル)カルバモイル−2H−フルオアンテノ[1,2−b]ピラン;
(39)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−5−カルボメトキシ−11−(4−{17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ}フェニル)−2H−フルオアンテノ[1,2−b]ピラン;
(40)1−(4−カルボキシブチル)−6−(4−(4−プロピルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)−3,3−ジメチル−6’−(4−エトキシカルボニル)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[(1,2−ジヒドロ−9H−ジオキソラノ[4’,5’:6,7]、インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(41)1−(4−カルボキシブチル)−6−(4−(4−プロピルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)−3,3−ジメチル−7’−(4−エトキシカルボニル)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[(1,2−ジヒドロ−9H−ジオキソラノ[4’,5’:6,7]インドリン−2,3’−3H−ナフト[1,2−b][1,4]オキサジン];
(42)1,3−ジエチル−3−メチル−5−(4−{17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ}フェニル)−6’−(4−(4’−ヘキシルオキシ−ビフェニル−4−カルボニルオキシ)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[2,1−b][1,4]オキサジン];
(43)1−ブチル−3−エチル−3−メチル−5−メトキシ−7’−(4−(4’−ヘキシルオキシ−ビフェニル−4−カルボニルオキシ)−ピペリジン−1−イル)−スピロ[インドリン−2,3’−3H−ナフト[1,2−b][1,4]オキサジン];
(44)2−フェニル−2−{4−[4−(4−メトキシ−フェニル)−ピペラジン−1−イル]−フェニル}−5−メトキシカルボニル−6−メチル−2H−9−(4−(4−プロピルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)(1,2−ジヒドロ−9H−ジオキソラノ[4’,5’:6,7]ナフト[1,2−b]ピラン;
(45)3−(4−メトキシフェニル)−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−13−エチル−13−ヒドロキシ−6−メトキシ−7−(4−(4−プロピルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)−[1,2−ジヒドロ−9H−ジオキソラノ[4’’,5’’:6,7][インデノ[2’,3’:3,4]]ナフト[1,2−b]ピラン;
(46)3−フェニル−3−(4−(4−メトキシフェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル)−13−エチル−13−ヒドロキシ−6−メトキシ−7−(4−(4−ヘキシルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)−[1,2−ジヒドロ−9H−ジオキソラノ[4’’,5’’:5,6][インデノ[2’,3’:3,4]]ナフト[1,2−b]ピラン;
(47)4−(4−((4−シクロヘキシルインデン−1−エチル−2,5−ジオキソピロリン−3−イリデン)エチル)2−チエニル)フェニル(4−プロピル)ベンゾエート;
(48)4−(4−((4−アダマンタン−2−イリデン−1−(4−(4−ヘキシルフェニル)カルボニルオキシ)フェニル)−2,5−ジオキソピロリン−3−イリデン)エチル)−2−チエニル)フェニル(4−プロピル)ベンゾエート;
(49)4−(4−((4−アダマンタン−2−イリデン−2,5−ジオキソ−1−(4−(4−(4−プロピルフェニル)ピペラジニル)フェニル)ピロリン−3−イリデン)エチル)−2−チエニル)フェニル(4−プロピル)ベンゾエート;
(50)4−(4−((4−アダマンタン−2−イリデン−2,5−ジオキソ−1−(4−(4−(4−プロピルフェニル)ピペラジニル)フェニル)ピロリン−3−イリデン)エチル)−1−メチルピロール−2−イル)フェニル(4−プロピル)ベンゾエート;
(51)4−(4−((4−アダマンタン−2−イリデン−2,5−ジオキソ−1−(4−{17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ}フェニル)ピロリン−3−イリデン)エチル)−1−メチルピロール−2−イル)フェニル(4−プロピル)ベンゾエート;
(52)4−(4−メチル−5,7−ジオキソ−6−(4−(4−(4−プロピルフェニル)ピペラジニル)フェニル)スピロ[8,7a−ジヒドロチアフェノ[4,5−f]イソインドール−8,2’−アダメンタン]−2−イル)フェニル(4−プロピル)フェニルベンゾエート;
(53)N−(4−{17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニルオキシ}フェニル−6,7−ジヒドロ−4−メチル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(54)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−2−(4−(4−(4−プロピルフェニル)ピペラジニル)フェニル)−4−メチルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(55)N−フェニルエチル−6,7−ジヒドロ−2−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル4−メチルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(56)N−フェニルエチル−6,7−ジヒドロ−2−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル−4−シクロプロピルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(57)N−フェニルエチル−6,7−ジヒドロ−2−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル−4−シクロプロピルスピロ(5,6−ベンゾ[b]、フロジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(58)N−シアノメチル−6,7−ジヒドロ−4−(4−(4−(4−ヘキシルベンゾイルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)フェニル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(59)N−[17−(1,5−ジメチル−ヘキシル)−10,13−ジメチル−2,3,4,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17−テトラデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−3−イルオキシカルボニル−6,7−ジヒドロ−2−(4−メトキシフェニル)フェニル−4−メチルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(60)N−シアノメチル−2−(4−(6−(4−ブチルフェニル)カルボニルオキシ−(4,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−2−イル))オキシカルボニル)フェニル−6,7−ジヒドロ−4−シクロプロピルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);
(61)6,7−ジヒドロ−N−メトキシカルボニルメチル−4−(4−(6−(4−ブチルフェニル)カルボニルオキシ−(4,8−ジオキサビシクロ[3.3.0]オクト−2−イル))オキシカルボニル)フェニル−2−フェニルスピロ(5,6−ベンゾ[b]チオフェンジカルボキシイミド−7,2−トリシクロ[3.3.1.1]デカン);および
(62)3−フェニル−3−(4−ピロリジニルフェニル)−13,13−ジメチル−6−メトキシ−7−(4−(4−(4−(4−(6−(4−(4−(4−ノニルフェニルカルボニルオキシ)フェニル)オキシカルボニル)フェノキシ)ヘキシルオキシ)フェニル)ピペラジン−1−イル)インデノ[2’,3’:3,4]ナフト[1,2−b]ピラン
から選択される、請求項61に記載の光学素子。
【請求項87】
フォトクロミックコーティング、抗ミラーコーティング、直線偏光性コーティング、円偏光性コーティング、楕円偏光性コーティング、中間コーティング、下塗りコーティングおよび保護コーティングから選択される少なくとも1つのさらなる少なくとも部分コーティングを前記基材の少なくとも一部分上にさらに備える、請求項61に記載の光学素子。
【請求項88】
前記少なくとも1つのさらなる少なくとも部分コーティングが、前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分上にある、請求項87に記載の光学素子。
【請求項89】
前記少なくとも1つのさらなる少なくとも部分コーティングが、前記基材の第1表面に結合され、前記少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた異方性材料および前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する少なくとも部分コーティングが、該基材の第2表面の少なくとも一部分に結合され、該第1表面が該第2表面に対向している、請求項87に記載の光学素子。
【請求項90】
光学素子であって、
基材;
該基材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部分に結合される少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体を含有する第1の少なくとも部分コーティング;
該少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントされたに結合されるアライメント転送材料を含有する第2の少なくとも部分コーティング;および
該アライメント転送材料の少なくとも一部分に結合される第3の少なくとも部分コーティングであって、ここで、該第3の少なくとも部分コーティングは、該少なくとも部分的にアライメントされたアライメント転送材料の少なくとも一部分に少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種の異方性材料および該少なくとも部分的にアライメントされた異方性材料の少なくとも一部分に少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する、第3の少なくとも部分コーティング、
を備える、光学素子。
【請求項91】
前記第1の少なくとも部分コーティングが、少なくとも0.5ナノメートル〜10,000ナノメートルの範囲の厚みを有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項92】
前記第1の少なくとも部分コーティングが、少なくとも0.5ナノメートル〜1000ナノメートルの範囲の厚みを有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項93】
前記第1の少なくとも部分コーティングが、少なくとも2ナノメートル〜500ナノメートルの範囲の厚みを有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項94】
前記第1の少なくとも部分コーティングが、少なくとも100ナノメートル〜500ナノメートルの範囲の厚みを有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項95】
前記第1の少なくとも部分コーティングが、従来の二色性材料、従来のフォトクロミック材料およびフォトクロミック二色性化合物少なくとも1種類をさらに含有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項96】
前記第1の少なくとも部分コーティングが、染料、アライメント促進剤、運動促進添加剤、光開始剤、熱開始剤、重合禁止剤、溶剤、光安定剤、熱安定剤、離型剤、レオロジー制御剤、レベリング剤、フリーラジカルスカベンジャーおよび接着促進剤から選択される少なくとも1種類の添加剤をさらに含有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項97】
前記第2の少なくとも部分コーティングが、0.5ミクロン〜1000ミクロンの範囲の厚みを有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項98】
前記第2の少なくとも部分コーティングが、1〜25ミクロンの範囲の厚みを有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項99】
前記第2の少なくとも部分コーティングが、5〜20ミクロンの範囲の厚みを有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項100】
前記第2の少なくとも部分コーティングが、従来の二色性材料、従来のフォトクロミック材料およびフォトクロミック二色性化合物のうちの少なくとも1種類をさらに含有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項101】
前記第2の少なくとも部分コーティングが、染料、アライメント促進剤、運動促進添加剤、光開始剤、熱開始剤、重合禁止剤、溶剤、光安定剤、熱安定剤、離型剤、レオロジー制御剤、レベリング剤、フリーラジカルスカベンジャーおよび接着促進剤から選択される少なくとも1種類の添加剤をさらに含有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項102】
前記第3の少なくとも部分コーティングが、少なくとも5ミクロンの平均厚みを有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項103】
前記第3の少なくとも部分コーティングが、0.5ミクロン〜1000ミクロンの範囲の厚みを有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項104】
前記第3の少なくとも部分コーティングが、1〜25ミクロンの範囲の厚みを有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項105】
前記第3の少なくとも部分コーティングが、5〜20ミクロンの範囲の厚みを有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項106】
前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において少なくとも1.5の平均吸光度比を有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項107】
前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において2.3より大きい平均吸光度比を有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項108】
前記少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において2.5〜50の範囲の平均吸光度比を有する、請求項90に記載の光学素子。
【請求項109】
複合光学素子であって、
基材;
該基材の少なくとも一部分に結合される少なくとも部分的に整列させたポリマー系シート;および
該少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートの少なくとも一部分と少なくとも部分的にアライメントされ、セル法により測定したとき活性化状態において2.3より大きい平均吸光度比を有する少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物、
を備える、複合光学素子。
【請求項110】
前記少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートが、延伸されたポリマーシート、少なくとも部分的に整列させた液晶ポリマーシートおよび光配向させたポリマーシートから選択される、請求項109に記載の複合光学素子。
【請求項111】
前記基材と前記少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートとの間に挟持される第1剛直ポリマー系シート、および該少なくとも部分的に整列させたポリマー系シート上に配置される第2剛直ポリマー系シートをさらに備える、請求項109に記載の複合光学素子。
【請求項112】
前記基材の少なくとも一部分に結合される少なくとも1つのさらなる少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートをさらに備える、請求項109に記載の複合光学素子。
【請求項113】
複合光学素子であって、
基材;ならびに
該基材の少なくとも一部分に結合される少なくとも1つのシートであって、ここで該少なくとも1つのシートは、
少なくとも第1一般方向を有する少なくとも部分的に整列させた液晶ポリマー;
該少なくとも第1一般方向におおむね平行である少なくとも第2一般方向を有し、該液晶ポリマーの少なくとも一部分内に分布した少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた液晶材料;および
該少なくとも1種類の少なくとも部分的に整列させた液晶材料の少なくとも一部分に少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物
を含有する、少なくとも1つのシート、
を備える、複合光学素子。
【請求項114】
光学素子の作製方法であって、
少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を含有する少なくとも部分コーティングを、基材の少なくとも一部分上に形成する工程、
を包含する、方法。
【請求項115】
前記少なくとも部分コーティングが、少なくとも1.5の平均吸光度比を有する、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において少なくとも1.5の平均吸光度比を有する、請求項114に記載の方法。
【請求項117】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において2.3より大きい平均吸光度比を有する、請求項114に記載の方法。
【請求項118】
前記少なくとも部分コーティングを形成する工程が、
少なくとも1種の異方性材料を前記基材の少なくとも一部分に適用する工程;
前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を該少なくとも1種類の異方性材料の少なくとも一部分内に吸収させる工程;
該異方性材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に整列させる工程;および
該少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を、該少なくとも部分的に整列させた異方性材料の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントさせる工程、
を包含する、請求項114に記載の方法。
【請求項119】
前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を該少なくとも1種類の異方性材料の少なくとも一部分内に吸収させる工程が、該異方性材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に整列させる工程の前、その最中、またはその後の少なくとも1つで起こる、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
前記少なくとも部分コーティングを形成する工程が、
少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物および少なくとも1種類の異方性材料を前記基材の少なくとも一部分に適用する工程;
該異方性材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に整列させる工程;および
少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を、該少なくとも部分的に整列させた異方性材料の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントさせる工程
を包含する、請求項114に記載の方法。
【請求項121】
前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物および前記少なくとも1種類の異方性材料を前記基材の少なくとも一部分に適用する工程が、該異方性材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に整列させる工程および該少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を少なくとも部分的にアライメントさせる工程の前、その最中、またはその後の少なくとも1つで起こる、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物および少なくとも1種類の異方性材料を適用する工程が、スピンコーティング、スプレーコーティング、スプレー/スピンコーティング、カーテンコーティング、フローコーティング、ディップコーティング、射出成形、キャスティング、ロールコーティング、ワイヤーコーティング、オーバーモールディングの少なくとも1つを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項123】
前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物および前記少なくとも1種類の異方性材料を前記基材の少なくとも一部分に適用する工程が、
液晶材料を含有するマトリックス相形成材料ならびに少なくとも1種類の異方性材料および少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を含有するゲスト相形成材料を含む相分離性ポリマー系を該基材の少なくとも一部分に適用する工程;
該マトリックス相形成材料の少なくとも一部分および該ゲスト相形成材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に整列させる工程;
該少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を、該少なくとも部分的に整列させたゲスト相形成材料の少なくとも一部分に少なくとも部分的にアライメントさせる工程;ならびに
該ゲスト相形成材料の少なくとも一部分を、重合誘導型相分離および溶剤誘導型相分離の少なくとも一方により、該マトリックス相形成材料の少なくとも一部分から分離させる工程、
を包含する、請求項120に記載の方法。
【請求項124】
前記相分離性ポリマー系を適用する工程が、前記マトリックス相形成材料、前記ゲスト相形成材料、前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物、および少なくとも1種類の共通溶剤を含有してなる溶液を、該光学基材の少なくとも一部分上に適用する工程を包含する、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記マトリックス相形成材料が液晶ポリマーであり、前記ゲスト相形成材料が、該マトリックス相形成材料の液晶ポリマーと異なる液晶ポリマーであり;そして
該ゲスト相形成材料の少なくとも一部分を、該マトリックス相形成材料の少なくとも一部分から分離させる工程が、前記少なくとも1種類の共通溶剤の少なくとも一部を蒸発させる工程、
を包含する、請求項124に記載の方法。
【請求項126】
前記マトリックス相形成材料が液晶モノマーであり、前記ゲスト相形成材料が液晶メソゲンおよびマトリックス相形成材料の液晶モノマーと異なる低粘度液晶モノマーから選択され;そして
該ゲスト相形成材料の少なくとも一部分を、マトリックス相形成材料の少なくとも一部分から分離させる工程が、マトリックス相形成材料の液晶モノマーの少なくとも一部を重合させる工程、
を包含する、請求項123に記載の方法。
【請求項127】
前記マトリックス相形成材料の前記液晶モノマーの少なくとも一部を重合させる工程が、光誘起重合および熱誘起重合の少なくとも一方を含む、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
前記ゲスト相形成材料が低粘度液晶モノマーであり、該ゲスト相形成材料の少なくとも一部分が、前記マトリックス相形成材料の前記液晶モノマーの少なくとも一部を重合させた後に少なくとも部分的に重合される、請求項126に記載の方法。
【請求項129】
前記マトリックス相形成材料が、液晶モノマー、液晶プレポリマーおよび液晶ポリマーから選択される液晶材料を含有する、請求項123に記載の方法。
【請求項130】
前記ゲスト相形成材料が、液晶メソゲン、液晶モノマー、液晶プレポリマーおよび液晶ポリマーから選択される液晶材料を含有する、請求項123に記載の方法。
【請求項131】
前記少なくとも1種類の異方性材料の少なくとも一部分を整列させる工程が、該異方性材料の少なくとも一部分を、少なくとも、磁界、電界、直線偏光させた紫外線放射、直線偏光させた赤外線放射、直線偏光させた可視光放射線および剪断力に曝露する工程を含む、請求項120に記載の方法。
【請求項132】
前記少なくとも1種類の異方性材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に硬化する工程をさらに包含する、請求項120に記載の方法。
【請求項133】
前記少なくとも1種類の異方性材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に硬化する工程が、該少なくとも1種類の異方性材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に架橋する工程を含む、請求項132に記載の方法。
【請求項134】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングを前記基材の少なくとも一部分上に形成する前に、少なくとも1つの配向機能体を該基材の少なくとも一部分上に、該少なくとも1つの配向機能体の少なくとも一部分が、該少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分と該基材の少なくとも一部分との間に存在するように設ける工程をさらに包含する、請求項114に記載の方法。
【請求項135】
前記少なくとも1つの配向機能体を前記基材の少なくとも一部分上に設ける工程が、
少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体を含有する少なくとも部分コーティングを該基材の少なくとも一部分上に形成する工程;
少なくとも部分的に整列させたポリマーシートを該基材の少なくとも一部分に適用する工程;
該基材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部分を少なくとも部分的に処理する工程;および
ラングミュア−ブロジェット膜を該基材の少なくとも一部分上に形成する工程、
の少なくとも1つを含む、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
前記少なくとも1つの配向機能体を前記基材の少なくとも一部分上に設ける工程が、少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体を含有する少なくとも部分コーティングを該基材の少なくとも一部分上に形成する工程を包含し、該アライメント媒体が、光配向材料、摩擦配向材料および液晶材料から選択される、請求項134に記載の方法。
【請求項137】
前記少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体を含有する少なくとも部分コーティングを形成する工程が、
アライメント媒体を前記基材の少なくとも一部分に適用する工程、および
該アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させる工程、
を包含する、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
前記アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させる工程が、
該アライメント媒体の少なくとも一部を直線偏光させた赤外線放射に曝露する工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部を直線偏光させた赤外線放線に曝露する工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部を直線偏光させた可視光放射線に曝露する工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部を磁界に曝露する工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部を電界に曝露する工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部をエッチングする工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部を剪断力に曝露する工程;および
該アライメント媒体の少なくとも一部を摩擦する工程、
の少なくとも1つを包含する、請求項137に記載の方法。
【請求項139】
前記アライメント媒体が光配向材料であり、該アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させる工程が、該光配向材料の少なくとも一部を直線偏光させた紫外線放射に曝露する工程を包含する、請求項136に記載の方法。
【請求項140】
前記少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体を含有する前記少なくとも部分コーティングを形成する工程が、
該アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させた後に、該アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に乾燥する工程、
該アライメント媒体の該少なくとも一部を少なくとも部分的に架橋する工程、および
該アライメント媒体の該少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化する工程、
の少なくとも1つにより、該アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化させる工程をさらに包含する、請求項139に記載の方法。
【請求項141】
前記アライメント媒体の前記少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化する工程が、紫外線硬化、電子線硬化および熱硬化の少なくとも1つを含む、請求項140に記載の方法。
【請求項142】
前記少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされたフォトクロミック二色性化合物を含有する前記少なくとも部分コーティングを形成する工程が、
重合性組成物、少なくとも1種の異方性材料、および少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を、前記少なくとも1つの配向機能体の少なくとも一部分に適用する工程;
該少なくとも1種類の異方性材料の少なくとも一部分を、少なくとも1つの配向機能体の少なくとも一部分にアライメントさせる工程;ならびに
該少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を、該少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種の異方性材料の少なくとも一部分にアライメントさせる工程、
を包含する、請求項134に記載の方法。
【請求項143】
請求項142に記載の方法であって、
前記少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分を、紫外線放射に曝露することにより、該少なくとも1種類の異方性材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に硬化する工程、および
該少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分を熱エネルギーに曝露することにより、該重合性組成物の少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化する工程、
をさらに含む、方法。
【請求項144】
前記少なくとも1種類の異方性材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に硬化する工程が、前記重合性組成物の少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化する工程の前、その最中、またはその後の少なくとも1つで起こる、請求項143に記載の方法。
【請求項145】
前記少なくとも1種の異方性材料が液晶材料であり、前記重合性組成物がジヒドロキシモノマーおよびイソシアネートモノマーを含有する、請求項143に記載の方法。
【請求項146】
光学素子の作製方法であって、該方法は、
(a)少なくとも部分コーティングを基材の少なくとも一部分上に形成する工程;および
(b)化学線放射に応答して第1の状態から第2の直線偏光状態に切り替わり、かつ熱エネルギーに応答して該第1の状態に戻るように、該少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分を適合させる工程
を包含する、方法。
【請求項147】
請求項146に記載の方法であって、(a)前記少なくとも部分コーティングを形成する工程が、(b)化学線放射に応答して前記第1の状態から前記第2の直線偏光状態に切り替わり、かつ熱エネルギーに応答して該第1の状態に戻るように、該少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分を適合させる工程の前、その最中、またはその後の少なくとも1つで起こる、方法。
【請求項148】
請求項146に記載の方法であって、
(a)前記少なくとも部分コーティングを形成する工程が、少なくとも1種の異方性材料および少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を前記基材の少なくとも一部分上に適用する工程を包含し;そして
(b)化学線放射に応答して前記第1の状態から前記第2の直線偏光状態に切り替わり、かつ熱エネルギーに応答して該第1の状態に戻るように、該少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分を適合させる工程が、該少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を少なくとも部分的にアライメントさせる工程を含む、
方法。
【請求項149】
前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を少なくとも部分的にアライメントさせる工程が、
前記異方性材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に整列させる工程、および
該少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を、該少なくとも部分的に整列させた異方性材料の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントさせる工程、
を包含する、請求項148に記載の方法。
【請求項150】
請求項146に記載の方法であって、
(a)前記少なくとも部分コーティングを基材の少なくとも一部分上に形成する工程が、アライメント媒体を該基材の少なくとも一部分に適用する工程を包含し;そして
(b)化学線放射に応答して前記第1の状態から前記第2の直線偏光状態に切り替わり、かつ熱エネルギーに応答して該第1の状態に戻るように該少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分を適合させる工程が、
該アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させる工程、
少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を、該アライメント媒体を含有する該少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分に適用する工程;および
該少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を、該少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントさせる工程、
を包含する、方法。
【請求項151】
前記アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させる工程が、
該アライメント媒体の該少なくとも一部を直線偏光させた紫外線放射に曝露する工程、
該アライメント媒体の該少なくとも一部を電界に曝露する工程、
該アライメント媒体の該少なくとも一部を磁界に曝露する工程、
該アライメント媒体の該少なくとも一部を直線偏光させた赤外線放射に曝露する工程、
該アライメント媒体の該少なくとも一部を直線偏光させた可視光放射線に曝露する工程、
該アライメント媒体の該少なくとも一部をエッチングする工程、
該アライメント媒体の該少なくとも一部を剪断力に曝露する工程、および
該アライメント媒体の該少なくとも一部を摩擦する工程、
の少なくとも1つを含む、請求項150に記載の方法。
【請求項152】
前記アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させる工程の後であって、前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を適用する工程の前に、該アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化させる工程をさらに包含する、請求項150に記載の方法。
【請求項153】
前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を少なくとも部分的にアライメントさせる工程が、該少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を、前記アライメント媒体を含有する少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分に適用する工程の前、その最中、またはその後の少なくとも1つで起こる、請求項150に記載の方法。
【請求項154】
前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を、前記アライメント媒体を含有する前記少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分に適用する工程が、スピンコーティング、スプレーコーティング、スプレー/スピンコーティング、カーテンコーティング、フローコーティング、ディップコーティング、射出成形、キャスティング、ロールコーティング、ワイヤーコーティング、オーバーモールディング、および吸収の少なくとも1つを含む、請求項150に記載の方法。
【請求項155】
前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を適用する工程が、
該少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物および少なくとも1種類の異方性材料を含有する前記少なくとも部分コーティングを、少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体の少なくとも一部上に形成する工程、
を包含し、前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を少なくとも部分的にアライメントさせる工程が、少なくとも1種類の異方性材料の少なくとも一部分を、少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントさせる工程、
を包含する、請求項150に記載の方法。
【請求項156】
光学素子の作製方法であって、
アライメント媒体を含有する少なくとも部分コーティングを、基材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部分に形成し、該アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させる工程;
アライメント転送材料を含有する少なくとも1つの少なくとも部分コーティングを、該アライメント媒体を含有する少なくとも部分コーティングの少なくとも一部分上に形成し、該アライメント転送材料の少なくとも一部を、該少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントさせる工程;ならびに
異方性材料および少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する少なくとも部分コーティングを、該アライメント転送材料の少なくとも一部分上に形成し、該異方性材料の少なくとも一部分を、該少なくとも部分的にアライメントされたアライメント転送材料の少なくとも一部分に、少なくとも部分的にアライメントさせ、該少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を、該少なくとも部分的にアライメントされた異方性材料の少なくとも一部分に、少なくとも部分的にアライメントさせる工程
を包含する、方法。
【請求項157】
前記アライメント媒体の少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させる工程が、
該アライメント媒体の少なくとも一部を直線偏光させた紫外線放射に曝露する工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部を直線偏光させた赤外線放射に曝露する工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部を直線偏光させた可視光放射線に曝露する工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部を磁界に曝露する工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部を電界に曝露する工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部を乾燥する工程;
該アライメント媒体の少なくとも一部をエッチングする工程;および
該アライメント媒体の少なくとも一部を摩擦する工程、
の少なくとも1つを包含する、請求項156に記載の方法。
【請求項158】
前記アライメント転送材料を含有する前記少なくとも1つの少なくとも部分コーティングを形成する工程が、
アライメント転送材料を含有する第1の少なくとも部分コーティングを前記基材の少なくとも1つの表面の少なくとも一部分上に形成する工程であって、ここで該第1の少なくとも部分コーティングは2〜8ミクロンの範囲の厚みを有する、工程;
該アライメント転送材料の少なくとも一部を、前記少なくとも部分的に整列させたアライメント媒体の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントさせる工程;
該アライメント転送材料の少なくとも一部を少なくとも部分的にアライメントさせた後に、該アライメント転送材料の少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化する工程;
アライメント転送材料を含有する第2の少なくとも部分コーティングを形成する工程であって、ここで該第2の少なくとも部分コーティングは5より大きく30ミクロンまでの範囲の厚みを有する、工程;および
該アライメント転送材料の少なくとも一部を、該第1の少なくとも部分コーティングの該少なくとも部分的にアライメントされたアライメント転送材料の少なくとも一部分に、少なくとも部分的にアライメントさせる工程、
を包含する、請求項156に記載の方法。
【請求項159】
複合素子の作製方法であって、該方法は、
少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートを基材の少なくとも一部分に結合する工程、
を包含し、該少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートが、その少なくとも一部分に結合され、かつセル法により測定したとき活性化状態において2.3より大きい平均吸光度比を有する少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を含有する、方法。
【請求項160】
前記少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートが、延伸されたポリマーシート、光配向させたポリマーシート、少なくとも部分的に整列させた相分離シートおよびその組合せから選択される、請求項159に記載の方法。
【請求項161】
前記少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートが、
光配向性重合体網目の少なくとも部分層を離型層上に適用し、続いて、光配向性重合体網目の少なくとも一部を整列させ、少なくとも部分的に硬化する工程;
異方性材料および少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも部分コーティングを、該光配向性重合体網目を含有する少なくとも部分層の少なくとも一部分上に形成し、該異方性材料および少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部分を、該光配向性重合体網目の少なくとも一部分に少なくとも部分的にアライメントさせ、該異方性材料の少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化する工程;ならびに
該光配向性重合体網目の該少なくとも部分層を離型層から離型させて、少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートを形成する工程、
により形成される、請求項159に記載の方法。
【請求項162】
前記少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートが、液晶材料を含有する少なくとも部分的に整列させたマトリックス相と液晶材料を含有する少なくとも部分的に整列させたゲスト相とを含有する相分離ポリマーを含有し、ここで、該少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、該少なくとも部分的に整列させたゲスト相の少なくとも一部に結合され、かつこれに少なくとも部分的にアライメントされる、請求項159に記載の方法。
【請求項163】
前記少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートを、前記基材の少なくとも一部分に結合する工程が、ラミネート加工、融合、インモールド成形、および少なくとも部分的に整列させたポリマー系シートの該基材の少なくとも一部分への接着性結合の少なくとも1つを含む、請求項159に記載の方法。
【請求項164】
複合素子の作製方法であって、少なくとも第1一般方向を有する少なくとも部分的に整列させた液晶ポリマー、少なくとも第2一般方向を有し、該液晶ポリマーの少なくとも一部分内に分布した液晶材料;および該液晶材料の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有するシートを形成する工程;および
該シートの少なくとも一部分を光学基材の少なくとも一部分に結合させて複合素子を形成する工程
を包含する、方法。
【請求項165】
前記シートを形成する工程が、
液晶材料を含有するマトリックス相形成材料、液晶材料を含有するゲスト相形成材料、および少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する相分離性ポリマー系を、基材の少なくとも一部分上に適用する工程;
該少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を、マトリックス相形成材料の少なくとも一部分および該ゲスト相形成材料の少なくとも一部分を少なくとも部分的に整列させる工程により、少なくとも部分的にアライメントさせる工程;
該ゲスト相形成材料の少なくとも一部分を、重合誘導型相分離および溶剤誘導型相分離の少なくとも一方により、該マトリックス相形成材料の少なくとも一部分から分離させる工程;ならびに
該コーティングを該基材から剥がす工程、
を包含する、請求項164に記載の方法。
【請求項166】
前記シートを形成する工程が、
少なくとも第1一般方向を有する少なくとも部分的に整列させた液晶ポリマーシートを形成する工程;ならびに
少なくとも1種類の液晶メソゲンおよび少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を、該少なくとも部分的に整列させた液晶ポリマーシートの少なくとも一部分内に吸収させる工程、
を包含する、請求項164に記載の方法。
【請求項167】
前記シートを形成する工程が、
液晶ポリマーシートを形成する工程;
少なくとも1種類の液晶メソゲンおよび少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を、該液晶ポリマーシートの少なくとも一部分内に吸収させる工程;および
少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を、該液晶ポリマーシートの少なくとも一部分および該少なくとも1種類の液晶メソゲンの少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させることにより、少なくとも部分的にアライメントさせる工程
を包含する、請求項164に記載の方法。
【請求項168】
前記シートを前記光学基材の少なくとも一部分に結合する工程が、ラミネート加工、融合、インモールド成形、および該シートの少なくとも一部分の該光学基材への接着性結合の少なくとも1つを含む、請求項164に記載の方法。
【請求項169】
複合素子の作製方法であって、
少なくとも第1一般方向を有する少なくとも部分的に整列させた液晶ポリマーと、少なくとも第2一般方向を有し、該液晶ポリマーの少なくとも一部分内に分布した液晶材料とを含有するシートを形成する工程;
該シートの少なくとも一部分を光学基材の少なくとも一部分に結合する工程;および
少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を該シートの少なくとも一部分に吸収させる工程、
を包含する、方法。
【請求項170】
光学素子の作製方法であって、
少なくとも部分的に整列させた液晶材料および少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされたフォトクロミック二色性化合物を含有する少なくとも部分コーティングを、光学基材の少なくとも一部分上にオーバーモールディングする工程、
を包含する、方法。
【請求項171】
前記オーバーモールディングする工程が、
前記光学基材の表面の少なくとも一部分を透明モールドの表面に、該光学基材の表面および該透明モールドの表面がモールディング領域を規定するように隣接して配置する工程;
液晶材料および少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を、該光学基材の表面および該透明モールドの表面により規定される該モールディング領域内に、該液晶材料の少なくとも一部が、該光学基材の表面の少なくとも一部分をコートするように導入する工程;
該液晶材料の少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させて、該液晶材料の少なくとも一部分が部分的に整列するようにし、該少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を、該少なくとも部分的に整列させた液晶材料の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントさせる工程;
該液晶材料の少なくとも一部を少なくとも部分的に重合する工程;ならびに
該光学基材および該液晶材料を透明モールドから分離する工程、
を包含する、請求項170に記載の方法。
【請求項172】
前記オーバーモールディングする工程が、
液晶材料および少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を、透明モールドの表面上に導入する工程;
該液晶材料の少なくとも一部を光学基材の表面の少なくとも一部分に、該液晶材料の少なくとも一部を、該光学基材の表面の該一部分と透明モールドの表面の一部分との間に流動させ、かつ光学基材の表面の少なくとも一部分を工程するように接触させる工程;
該液晶材料の少なくとも一部を少なくとも部分的に整列させ、該液晶材料の少なくとも一部分が部分的に整列するようにし、該少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物の少なくとも一部を、該少なくとも部分的に整列させた液晶材料の少なくとも一部に少なくとも部分的にアライメントさせる工程;
該液晶材料の少なくとも一部を少なくとも部分的に重合する工程;ならびに
該光学基材および該液晶材料を該透明モールドから分離する工程
を包含する、請求項170に記載の方法。
【請求項173】
前記透明モールドの表面の少なくとも一部分および前記光学基材の表面の少なくとも一部分の少なくとも一方が、少なくとも第1一般方向を有する少なくとも1つの配向機能体を含む、請求項172に記載の方法。
【請求項174】
前記光学基材が、マルチビジョンセグメント眼科用レンズである、請求項173に記載の方法。
【請求項175】
光学素子の作製方法であって、
少なくとも部分的に整列させた液晶材料を含有する少なくとも部分コーティングを、光学基材の少なくとも一部分上にオーバーモールディングする工程;および
少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を、該少なくとも部分的に整列させた液晶材料の少なくとも一部内に吸収させる工程、
を包含する、方法。
【請求項176】
基材の少なくとも一部分に結合されるセキュリティ素子であって、該セキュリティ素子は、第1の状態および第2の状態を有し、該基材の少なくとも一部分に結合される少なくとも部分コーティングを含有し、ここで該少なくとも部分コーティングが、少なくとも化学線放射に応答して該第1の状態から該第2の状態に切り替わり、かつ熱エネルギーに応答して該第1の状態に戻り、そして該第1の状態および該第2の状態の少なくとも一方において少なくとも透過した放射線を直線偏光させるように適合された、セキュリティ素子。
【請求項177】
前記セキュリティ素子が、セキュリティマークおよび認証マークの少なくとも一方である、請求項176に記載のセキュリティ素子。
【請求項178】
前記基材が、透明基材および反射基材から選択される、請求項176に記載のセキュリティ素子。
【請求項179】
前記セキュリティマークが結合される前記基材の前記少なくとも一部分が、反射材料でコートされる、請求項176に記載のセキュリティ素子。
【請求項180】
前記基材が、薄い着色のない基材、薄く着色された基材、フォトクロミック基材、薄く着色されたフォトクロミック基材、直線偏光性基材、円偏光性基材および楕円偏光性基材から選択される、請求項176に記載のセキュリティ素子。
【請求項181】
前記基材が、アクセスカードおよびアクセスパス;譲渡可能証券および非譲渡可能証券;政府発行書類;消費財;クレジットカード;ならびに商品用タグ、ラベルおよびパッケージ類から選択される、請求項176に記載のセキュリティ素子。
【請求項182】
前記少なくとも部分コーティングが、セル法により測定したとき活性化状態において少なくとも1.5の平均吸光度比を有する少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有する、請求項176に記載のセキュリティ素子。
【請求項183】
前記基材の少なくとも一部分に結合される、直線偏光性コーティング、円偏光性コーティング、楕円偏光性コーティング、フォトクロミックコーティング、ミラーコーティング、および薄く着色されたコーティングから選択される少なくとも1つのさらなる少なくとも部分コーティングをさらに備える、請求項176に記載のセキュリティ素子。
【請求項184】
前記基材の少なくとも一部分に結合される、直線偏光性シート、円偏光性シート、楕円偏光性シート、フォトクロミックシート、ミラーシート、薄く着色されたシート、遅延剤シート、および広視野角シートから選択される少なくとも1つのシートをさらに備える、請求項176に記載のセキュリティ素子。
【請求項185】
セキュリティ素子の作製方法であって、
少なくとも部分コーティングを基材の少なくとも一部分上に形成する工程、
を包含し、該少なくとも部分コーティングが、少なくとも1種類の少なくとも部分的にアライメントされた熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物を含有する、方法。
【請求項186】
前記少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物が、セル法により測定したとき活性化状態において少なくとも1.5の平均吸光度比を有する、請求項185に記載の方法。
【請求項187】
前記少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を基材の少なくとも一部分上に形成する前に、直線偏光性コーティング、円偏光性コーティング、楕円偏光性コーティング、フォトクロミックコーティング、ミラーコーティング、薄く着色されたコーティング、遅延剤コーティング、および広視野角コーティングから選択される少なくとも1つのさらなる少なくとも部分コーティングを、該基材の少なくとも一部分上に形成する工程をさらに包含する、請求項185に記載の方法。
【請求項188】
前記少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を、前記基材の少なくとも一部分上に形成した後に、直線偏光性コーティング、円偏光性コーティング、楕円偏光性コーティング、フォトクロミックコーティング、ミラーコーティング、薄く着色されたコーティング、遅延剤コーティング、および広視野角コーティングから選択される少なくとも1つのさらなる少なくとも部分コーティングを、該基材の少なくとも一部分上に形成する工程をさらに包含する、請求項185に記載の方法。
【請求項189】
前記少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を、前記基材の少なくとも一部分上に形成する前に、直線偏光性シート、円偏光性シート、楕円偏光性シート、フォトクロミックシート、ミラーシート、薄く着色されたシート、遅延剤シート、および広視野角シートから選択されるシートを該基材の少なくとも一部分に適用する工程をさらに包含する、請求項185に記載の方法。
【請求項190】
前記少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物基材の少なくとも一部分上に形成した後に、直線偏光性シート、円偏光性シート、楕円偏光性シート、フォトクロミックシート、ミラーシート、薄く着色されたシート、遅延剤シート、および広視野角シートから選択されるシートを該基材の少なくとも一部分に適用する工程をさらに包含する、請求項185に記載の方法。
【請求項191】
液晶セルであって、
第1表面を有する第1基材;
第2表面を有する第2基材であって、ここで、該第2基材の第2表面は、一領域を規定するように該第1基材の該第1表面に対向し、これから隔てられている、第2表面;んらびに
該第1表面および該第2表面により規定される領域内に配置される、少なくとも部分的に整列されるように適合された液晶材料、および少なくとも部分的にアライメントされるように適合され、セル法により測定したとき活性化状態において2.3より大きい平均吸光度比を有する少なくとも1種類の熱的可逆性フォトクロミック二色性化合物、
を備える、液晶セル。
【請求項192】
前記液晶セルが、スクリーン、モニターおよびセキュリティ素子から選択されるディスプレイ素子である、請求項191に記載の液晶セル。
【請求項193】
前記第1基材および前記第2基材が、独立して、薄い着色のない基材、薄く着色された基材、フォトクロミック基材、薄く着色されたフォトクロミック基材、直線偏光性基材、円偏光性基材および楕円偏光性基材から選択される、請求項191に記載の液晶セル。
【請求項194】
前記第1表面に隣接して配置される第1配向機能体および前記第2表面に隣接して配置される第2配向機能体をさらに備える、請求項191に記載の液晶セル。
【請求項195】
前記第1配向機能体の少なくとも一部分と前記第1表面との間に挟持される第1電極、および前記第2配向機能体の少なくとも一部分と前記第2表面との間に挟持される第2電極をさらに備える、請求項194に記載の液晶セル。
【請求項196】
前記液晶セルが、電気回路の少なくとも一部分を形成する、請求項195に記載の液晶セル。
【請求項197】
前記第1表面に隣接する第1電極、および前記第2表面に隣接する第2電極をさらに備える、請求項191に記載の液晶セル。
【請求項198】
前記液晶セルが、電気回路の少なくとも一部分を形成する、請求項191に記載の液晶セル。
【請求項199】
前記第1基材および前記第2基材の少なくとも一方の表面の少なくとも一部分に結合される、直線偏光性コーティング、円偏光性コーティング、楕円偏光性コーティング、フォトクロミックコーティング、ミラーコーティング、薄く着色されたコーティング、遅延剤コーティング、および広視野角コーティングから選択される少なくとも部分コーティングをさらに備える、請求項191に記載の液晶セル。
【請求項200】
前記第1基材および前記第2基材の少なくとも一方の表面の少なくとも一部分に結合される、直線偏光性シート、円偏光性シート、楕円偏光性シート、フォトクロミックシート、ミラーシート、薄く着色されたシート、遅延剤シート、および広視野角シートから選択される少なくとも1つのシートをさらに備える、請求項191に記載の液晶セル。
【請求項201】
光学素子であって、
基材;および
少なくとも部分コーティングであって、該基材の少なくとも一部分上の、第1の状態および第2の状態を有し、ここで、該少なくとも部分コーティングは、少なくとも一方の状態において円偏光または楕円偏光するように適合され、そして
該少なくとも部分コーティングの厚み全体にらせん状に配列される分子を有するキラルネマチックまたはレステリック液晶材料;および
少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物であって、該少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物の分子の長軸が液晶材料の分子とおおむね平行になるように、該液晶材料に少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物、
を含有する、少なくとも部分コーティング、
を備える、光学素子。
【請求項202】
光学素子であって、
基材;および
該基材の少なくとも一部分に結合される少なくとも部分コーティングであって、ここで該少なくとも部分コーティングは、少なくとも部分的に整列させた異方性材料、および該少なくとも部分的に整列させた異方性材料に少なくとも部分的にアライメントされた少なくとも1種類のフォトクロミック二色性化合物を含有し、該フォトクロミック二色性化合物は、
(a)ピラン、オキサジンおよびフルギドから選択される少なくとも1個のフォトクロミック基;および
(b)少なくとも1種類の延長剤Lであって、該少なくとも1種類の延長剤Lは、少なくとも1個のフォトクロミック基に結合し、そして
−[S−[Q−[Sd’−[Q−[Se’−[Q−[Sf’−S−P
により表され、ここで
(i)各Q、QおよびQは、独立して、各存在について、非置換または置換芳香族基、非置換または置換脂環式基、非置換または置換複素環式基およびその混合から選択される二価基から選択され、該置換基は、
Pで表される基、チオールアミド、液晶メソゲン、ハロゲン、C〜C18アルコキシ,ポリ(C〜C18アルコキシ)、アミノ、アミノ(C〜C18)アルキレン、C〜C18アルキルアミノ、ジ−(C〜C18)アルキルアミノ、C〜C18アルキル、C〜C18アルケン、C〜C18アルキン、C〜C18アルキル(C〜C18)アルコキシ、C〜C18アルコキシカルボニル、C〜C18アルキルカルボニル、C〜C18アルキルカーボネート、アリールカーボネート、C〜C18アセチル、C〜C10シクロアルキル、C〜C10シクロアルコキシ、イソシアナート、アミド、シアノ、ニトロ、直鎖または分枝鎖C〜C18アルキル基(シアノ、ハロまたはC〜C18アルコキシによる一置換であるか、または、ハロおよび下記式:−M(T)(t−1)およびM(OT)(t−1)(式中、Mは、アルミニウム、アンチモン、タンタル、チタン、ジルコニウムおよびケイ素から選択され、Tは、有機官能残基、有機官能炭化水素残基、脂肪族炭化水素残基および芳香族炭化水素残基から選択され、tは、Mの原子価である)の1つを含む基による多置換である)から選択され;
(ii)c、d、eおよびfは、各々、独立して、0〜20を含む範囲の整数から選択され;そして各S、S、S、SおよびSは、独立して、各存在について、
(A)−(CH−、−(CF−、−Si(CH−、−(Si[(CH]O)−(式中、gは、独立して、各存在について1〜20から選択される;hは、1〜16を含む整数である);
(B)−N(Z)−、−C(Z)=C(Z)−、−C(Z)=N−、−C(Z’)−C(Z’)−(式中、Zは、独立して、各存在について、水素、C〜Cアルキル、シクロアルキルおよびアリールから選択され、Z’は、独立して、各存在について、C〜Cアルキル、シクロアルキルおよびアリールから選択される);および
(C)−O−、−C(O)−、−C≡C−、−N=N−、−S−、−S(O)−、−S(O)(O)−、直鎖または分枝鎖C〜C24アルキレン残基(該C〜C24アルキレン残基は、非置換、シアノまたはハロによる一置換、ハロによる多置換である)
から選択されるスペーサー単位から選択され、
ただし、ヘテロ原子を含有する2個のスペーサー単位が互いに結合している場合、該スペーサー単位は、ヘテロ原子が互いに直接結合しないように結合し、SおよびSが、それぞれPCおよびPに結合する場合、これらは、2つのヘテロ原子が互いに直接結合しないように結合するものとし、
(iii)Pが、アジリジニル、水素、ヒドロキシ、アリール、アルキル、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ、アルキルアルコキシ、アルコキシアルコキシ、ニトロ、ポリアルキルエーテル、(C〜C)アルキル(C〜C)アルコキシ(C〜C)アルキル、ポリエチレンオキシ、ポリプロピレンオキシ、エチレン、アクリレート、メタクリレート、2−クロロアクリレート、2−フェニルアクリレート,アクリロイルフェニレン、アクリルアミド、メタクリルアミド、2−クロロアクリルアミド、2−フェニルアクリルアミド、エポキシ、イソシアネート、チオール、チオイソシアネート、イタコン酸エステル、ビニルエーテル、ビニルエステル、スチレン誘導体、シロキサン、主鎖型および側鎖型液晶ポリマー、エチレンイミン誘導体、マレイン酸誘導体、フマル酸誘導体、非置換ケイ皮酸誘導体、ケイ皮酸誘導体(これらは、メチル、メトキシ、シアノおよびハロゲンの少なくとも1種で置換されている)、ならびにステロイド残基、テルペノイド残基、アルカロイド残基およびその混合から選択される置換および非置換キラルおよび非キラル一価または二価基(ここで、置換基は、独立して、アルキル、アルコキシ、アミノ、シクロアルキル、アルキルアルコキシ、フルオロアルキル、シアノアルキル、シアノアルコキシおよびその混合から選択される)から選択され;そして
(iv)d’、e’およびf’は、各々、独立して、0,1,2,3および4から選択されるが、ただし、d’+e’+f’の合計は少なくとも1である、少なくとも1種類の延長剤L、
を含有する、少なくとも部分コーティング、
を備える、光学素子。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2007−521507(P2007−521507A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517145(P2006−517145)
【出願日】平成16年5月26日(2004.5.26)
【国際出願番号】PCT/US2004/016545
【国際公開番号】WO2005/006035
【国際公開日】平成17年1月20日(2005.1.20)
【出願人】(504175051)トランジションズ オプティカル, インコーポレイテッド (65)
【Fターム(参考)】