説明

偏光板および液晶表示装置

【課題】 高温高湿条件下および高温条件化における寸法変化率が小さく、光漏れが生じにくい、偏光板を提供すること。
【解決手段】 偏光子の少なくとも片側に保護膜を有する偏光板であって、前記片側の保護膜を60℃・相対湿度90%または80℃・相対湿度10%の条件下に120時間静置した後の機械方向寸度変化率S(MD)と機械幅方向寸度変化率S(TD)がいずれも+0.01〜+5%であることを特徴とする偏光板。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
偏光子の少なくとも片側に保護膜を有する偏光板であって、前記片側の保護膜を60℃・相対湿度90%の条件下に120時間静置した後の機械方向寸度変化率S(MD)と機械幅方向寸度変化率S(TD)がいずれも+0.01〜+5%であることを特徴とする偏光板。
【請求項2】
偏光子の少なくとも片側に保護膜を有する偏光板であって、前記片側の保護膜を80℃・相対湿度10%の条件下に120時間静置した後の機械方向寸度変化率S(MD)と機械幅方向寸度変化率S(TD)がいずれも+0.01〜+5%であることを特徴とする偏光板。
【請求項3】
偏光子の少なくとも片側に保護膜を有する偏光板であって、60℃・相対湿度90%で120時間静置した後の偏光板の機械方向寸度変化率S(MD)と機械幅方向寸度変化率S(TD)がいずれも−0.2%〜+0.2%であることを特徴とする偏光板。
【請求項4】
偏光子の少なくとも片側に保護膜を有する偏光板であって、80℃・相対湿度10%で120時間静置した後の偏光板の機械方向寸度変化率S(MD)と機械幅方向寸度変化率S(TD)が、いずれも−0.2%〜+0.2%であることを特徴とする偏光板。
【請求項5】
偏光子の少なくとも片側に保護膜を有する偏光板であって、前記片側の保護膜が延伸前の流延幅を基準として最大延伸倍率3%〜60%まで延伸された後、該最大延伸幅から延伸前の流延幅を基準として緩和率6%〜50%だけ緩和して作製されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の偏光板。
【請求項6】
偏光子の少なくとも片側に保護膜を有する偏光板であって、前記片側の保護膜が80℃〜130℃の温度にて延伸されて作製されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の偏光板。
【請求項7】
前記片側の保護膜の、波長590nmにおける正面レターデーション値Re(590)および波長590nmにおける膜厚方向のレターデーション値Rth(590)が、下記数式(I)および(II)を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の偏光板。
数式(I) 20nm≦Re(590)≦200nm
数式(II) 70nm≦Rth(590)≦400nm
【請求項8】
前記片側の保護膜の、前記Re(590)の値と前記Rth(590)の値との比(Re/Rth比)が0.1〜0.8であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の偏光板。
【請求項9】
前記片側の保護膜が、セルロースの水酸基がアセチル基および炭素原子数が3以上のアシル基で置換されたセルロースの混合脂肪酸エステルであるセルロースアシレートを主たるポリマー成分とするセルロースアシレートフィルムであって、
該セルロースアシレートが、アセチル基の置換度Aと、炭素原子数が3以上のアシル基の置換度Bとが下記数式(III)および(IV)を満たすことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の偏光板。
数式(III) 2.0≦A+B≦3.0
数式(IV) 0<B
【請求項10】
前記炭素原子数が3以上のアシル基がブタノイル基であることを特徴とする請求項9に記載の偏光板。
【請求項11】
前記炭素原子数が3以上のアシル基がプロピオニル基であることを特徴とする請求項9に記載の偏光板。
【請求項12】
前記片側の保護膜が、セルロースを構成するグルコース単位の水酸基を炭素原子数が2以上のアシル基で置換して得られたセルロースアシレートからなるフィルムであって、セルロースを構成するグルコース単位の2位の水酸基のアシル基による置換度をDS2、3位の水酸基のアシル基による置換度をDS3、6位の水酸基のアシル基による置換度をDS6としたときに、下記数式(V)および(VI)を満たすセルロースアシレートフィルムであることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の偏光板。
数式(V) 2.0≦DS2+DS3+DS6≦3.0
数式(VI) DS6/(DS2+DS3+DS6)≧0.315
【請求項13】
前記アシル基がアセチル基であることを特徴とする請求項12に記載の偏光板。
【請求項14】
前記片側の保護膜が、可塑剤、紫外線吸収剤、剥離促進剤、染料、およびマット剤のうち1種以上を含有していることを特徴とする請求項1〜13のいずれか一項に記載の偏光板。
【請求項15】
前記片側の保護膜が、棒状化合物または円盤状化合物のレターデーション発現剤を1種以上含有していることを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の偏光板。
【請求項16】
前記片側の保護膜が、高分子フィルム上に光学異方性層を設けたものであることを特徴とする請求項1〜15のいずれか一項に記載の偏光板。
【請求項17】
前記片側の保護膜と反対側に配置される保護膜の表面にハードコート層、防眩層、反射防止層の少なくとも一層を設けたことを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の偏光板。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか一項に記載の偏光板の、前記片側の保護膜側に、粘着剤を用いて位相差膜を貼合したことを特徴とする偏光板。
【請求項19】
請求項1〜18のいずれか一項に記載の偏光板を、粘着剤により液晶セルに貼着することにより、前記片側の保護膜が液晶セル側に配置されることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項20】
請求項1〜18のいずれか一項に記載の偏光板を、粘着剤により液晶セルに貼着することにより、前記片側の保護膜が液晶セル側に配置されることを特徴とするVAモードの液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−308936(P2006−308936A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−132649(P2005−132649)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】