説明

健康住宅

【課題】 建物の床及び壁を絶縁体で囲うと共に屋根を銅等の電導体で板状、網状に覆うことによって、プラスイオンの進入を防止するのみならず、落雷を防ぎ、住宅の外壁に−極を接続してプラスイオンの除去を行いながら快適な居住空間を形成する。
【解決手段】 家屋の床面に絶縁体を敷設し、かつ、家屋の側壁に絶縁体を配置し、家屋の屋根を銅等の電導体の材質で板状または網状にしたものを用いて葺き、家屋の外壁及び床に電極のマイナス極を接続した。また、屋根の形状をピラミッド型またはドーム型とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に住宅となる建物構造に係り、特に、有害なプラスイオンの進入を阻止して、快適な居住空間を形成した健康住宅に関するものであり、この病理学的理由は、竹内文書の世界とホメオパシー医学が重なりSD(Science of Divination:予知科学)と無極科学の理論で、岩盤浴の石の性質、特性により統合されたものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、空気中のマイナスイオンが人体に良い影響を与えるということが明らかになっている。マイナスイオンが人体に対して、自律神経の副交感神経を刺激して精神の安定化を導く、免疫性を向上させる、老廃物の排出を促進する、呼吸器の機能を向上させる、疲労感を軽減させる等の体の機能を向上させる効用があると言われている。
一方、プラスイオンにおいては、比較的人体に有害である言われ、例えば、めまいと吐き気,イライラ,動脈硬化,喘息,ガン,痴呆症,頭痛と肩こり,不眠,アレルギー症,老化等の原因になると言われている。
【0003】
住宅やオフィス等では、マイナスイオンを積極的に発生させて、体に悪影響を与えるプラスイオンを減らすようにしている。例えば、換気扇で強制換気を行なったり、遠赤外線を利用したマイナスイオン 発生器を用いたり、マイナスイオンを大量に発生させるセラミック塗装材を用いたり、弱アルカリイオン水を使用した特殊セラミックコーティング材を施したりする等、種々の手段が構じられている。これはまた、住宅の高気密・高断熱に伴うトラブル、主に調度品類を構成する物質からシックハウス症候群の原因物質とされるホルムアルデヒド,トルエン,キシレン等の発生、気候変化に伴う湿分変化、特に高湿化等の問題の解消にもつながっている。
そして、このようなマイナスイオンを住宅に利用した技術として、特開平11−200646号公報記載の技術が知られている。
【特許文献1】特開平11−200646号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、生活環境は大気汚染によって悪化の傾向にあり、大気中の有毒ガスが呼吸気から体内に入ると、免疫力の低下を招来する。また、大気中のプラスイオンは、生物に悪影響を与える。
そして、大気中には人体に有害と言われるプラスイオンが多く存在しており、本願出願人は先に、特開昭63−144776号公報にて大気の上空に蓄積された電離層のプラスイオンを利用して発電を行うシステムを提案している。
この発明は、気球に軽量ガスを封入し、下端を地中にアースした電導線の上端部を上空の電離層まで上昇させ、上空の電離層に滞留するプラスイオンと地表のマイナスイオンとの間の電位差を電気エネルギーとして連続的に取り出すものであり、次の内容を記載している。
【0005】
地球は北極をS極、南極をN極とする巨大な磁石であり、この地磁気によって地球の回り(上空)には莫大な磁界(磁力線)が存在し、しかも地球事態は高速(約4万Km/24hr)で自転しているので、もし仮に上空に磁力線を横切る方向の固定された導体が存在すれば、フレミングの右手の法則によってこの導体に誘導起電力が発生し、巨大な発電機を構成することになるが、現実にはこのような導体は存在しない。
しかしながら、地上にはガス(空気)が存在し、地上近くのガスは地球の引力によって、地球の自転と共に回転するが、引力が弱まる上空では地球の自転について行けず、この部分では固定ガスが磁力線を横切る結果となるので、その一定の上空には+極(プラスイオン)の電離増が乗じると共に、地面側には−極(マイナスイオン)となり、両者間に巨大な電位差が生じていることになるわけである。
このことは、雷の発生メカニズムからみても明らかである。すなわち、地上に発生した大きな低気圧による上昇気流で、積乱雲の上部が電離層にまで達することによって、電離層のプラスイオンの一部がこの積乱雲を伝って地上まで降下して雲中に蓄積される。このプラスイオンの蓄積量が一定量以上になった段階で地面側のマイナスイオンに向けて間欠的に空中放電する現象が雷であり、従って上空には雷の放電エネルギーではある+極(プラスイオン)の電離層が常に存在していることになるのである。
【0006】
上述したプラスイオンが居住空間に侵入すると生活環境を悪化させるのであるが、特開平11−200646号公報記載の技術では、外部からのプラスイオンの進入を防止することができないという問題があった。
また、居住空間にマイナスイオンを発生させることによって、生活空間を快適に維持することも可能であるが、マイナスイオンは空気中に放出されても、短時間で消失するため長時間に渡る効果は期待できない。
【0007】
本発明は係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、その目的とするところは、建物の床及び壁を絶縁体で囲うと共に屋根を銅等の電導体で板状、網状に覆うことによって、いわゆる遮蔽効果により、プラスイオンの進入を防止するのみならず、落雷を防ぎ(この場合、屋根の形状は神殿造りが良いのであるが、本発明では、簡単に通常の家の屋根する。)、住宅の外壁に−極を接続してプラスイオンの除去を行いながら快適な居住空間を形成する健康住宅を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するための手段として請求項1記載の健康住宅では、家屋の床面に絶縁体を敷設し、居住空間を地面から電気的に絶縁したことを特徴とする。
請求項2記載の健康住宅では、家屋の床面に絶縁体を敷設し、かつ、家屋の側壁に絶縁体を配置し、居住空間を地面及び周囲側方から電気的に絶縁したことを特徴とする。
請求項3記載の健康住宅では、請求項1又は2記載の健康住宅において、前記家屋の屋根を銅等の電導体の材質で板状または網状にしたものを用いて葺いたことを特徴とする。
請求項4記載の健康住宅では、請求項1〜3いずれか記載の健康住宅において、前記家屋の外壁及び床に電極のマイナス極を接続したことを特徴とする。
請求項5記載の健康住宅では、請求項1〜4いずれか記載の健康住宅において、屋根の形状をピラミッド型またはドーム型としたことを特徴とする。この効用は、本願出願人が先に出願した特願2004−238660号に述べている。
請求項6記載の健康住宅では、請求項1〜5いずれか記載の健康住宅において、前記居住空間の床に温床を配置し、岩盤浴を可能としたことを特徴とする。
請求項7記載の健康住宅では、請求項6記載の健康住宅において、焼物用粘土に天照石の粉末を加えて混練し、それを原料として健康飲料製造用容器を焼成し、その健康飲料製造用容器にシャクナゲの成分抽出液を貯留することによって改質し、その改質したシャクナゲの成分抽出液を散布する構成とした。
【発明の効果】
【0009】
本発明では、家屋の床面に絶縁体を敷設し、かつ、家屋の側壁に絶縁体を配置し、居住空間を地面及び周囲側方から電気的に絶縁したので、家屋内のマイナスイオンは絶縁体に遮られて屋外への放出が防止される。
また、屋根の銅板は導電性であり、プラスイオンの吸着作用を持つ、そのため、空気中のプラスイオンを屋根が吸着し、屋内にプラスイオンが侵入するのを防止する。
さらに、この金属製の屋根から地上にアースを取ることによってプラスイオンを地上に逃がすことができる。
そして、家屋の外壁に電極のマイナス極を接続したので、上空から降下してくるプラスイオンをマイナス極によって除去することができる。
また、屋根の形状をピラミッド型またはドーム型としたので、地球から出るエネルギーと、天空より下りてくる宇宙エネルギーが集中され、人体の細胞を活性化させ、病気にかかりにくい環境が形成される。この効用は、本願出願人が先に出願した特願2004−238660号に述べている。
また、住居の床面に温熱水の循環設備を配置したので、天照石による岩盤浴の効果とピラミッドパワーによる相乗効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
【実施例1】
【0011】
本発明の第1実施例に係る健康住宅は、図1に示すように、地上に設置された基礎1と、その基礎1上に固定された床2と、その床2の周囲四方から上へ延びる壁面3と、その壁面3の上部から斜め上方に延びる銅板からなる屋根4とを有して構成され、壁面3には電源装置5が接続され、床部分には岩盤浴システムが配置されている。
【0012】
前記基礎1は碍子(ガイシ)、セラミック、ゴム等の電気的絶縁素材によって形成され、地上から建物本体を絶縁している。
前記床2を構成する床材は合成樹脂等のゴム材からなり電気的に絶縁素材となっている。ゴム材など弾力性のある材質を用いることにより耐震構造となり、相乗効果が得られる。この場合には金属ボルトを使用せずに住宅を構築する。
壁面3も同様にゴム等の電気的絶縁素材から形成され、これらの床2、壁面3によって囲まれた居住空間は外部と電気的に絶縁されている。
また、壁面3には断熱効果を有する外装材を使用し、人が接触する内装材には外孔板を貼り付け保温効果が得られるようにする。尚、結露等の水分は床から外部に排出する。
これら、床、柱、壁には強度を付与するために適宜柱材を架け渡すが、この柱材が内部空間と外部を電気的に連通しないように、連通箇所には必ずゴム等を介在させて絶縁処理を行う。
また、居住空間への出入口には、スライド式ドア、または回動式ドアが取付けられるが、これらのドアの内部にも同様にゴムが配置されて絶縁構造とされ、隙間部分はゴムが当接して隙間を閉塞する構成となっている。
【0013】
本実施例では、床2の平面視形状は四辺形に形成され、それぞれの辺から壁面3が垂直に立ち上がり、その壁面3の上端から三角形の屋根4が傾斜して配置されている。そのため、内部空間は下方が広く、上方に行くに従って空間が収束して狭い四角錐の空間が形成されて、屋根部分の形状は四角錐のいわゆるピラミッド型となっている。
このピラミッド型となっていることにより、地球から出るエネルギーと、天空より下りてくる宇宙エネルギーが集中され、人体の細胞を活性化させ、病気にかかりにくい環境が形成される。
【0014】
また、屋根4の上面は銅板が瓦状に張り合わされて一連の銅板となっている。この銅板に覆われていることにより、防水はもちろんのこと、この銅製屋根4は、導電性に優れ、プラスイオンの吸着作用を持つ。空中から降下するプラスイオンをこの銅合金板で吸着することができ、屋内にプラスイオンが侵入するのを防止する。そして、健康で快適な居住空間が形成される。
また、銅製の屋根4の一端にはアースが接続され、このアースの先端は地上に埋設されている。そのため、アースを経由してプラスイオンを地上に逃がすことができる。
前記家屋の屋根は、通常の瓦で覆った後に、その表面に銅製の網材を掛け渡して被覆する構成としても良い。
【0015】
前記居住空間の外壁には電源装置のマイナス極が接続されている。この電源装置は家庭用電源の交流電圧を直流に変換したものであり、電圧管理は、変圧器は人が触れないように囲いによって保護する。これは、高電圧になると危険であるし、不意に変圧しない・電圧がリークしない工夫が必要である。
このマイナス極を接続することにより、上空から家屋に降下したプラスイオンは電源装置によって中和され、除去されることになる。
【0016】
また、床2の上側には、温水管7が配置され、その上に天照石からなる岩盤8が敷設されている。この温水管7は床2全体に蛇行して配設され、床面全体を等間隔に通過して全体をカバーしている。
温水管7にはボイラーが接続されて、温水が循環するようになっている。温水が通過すると、温水管7からの熱が岩盤8に伝達され、岩盤8の表面温度が適度にコントロールされ、岩盤温床の表面の温度は、この熱を受けて40℃〜50℃に達して岩盤浴ができるようになっている。
電熱ヒータをボイラー及び、ボイラー温水等に代用することも可能である。
【0017】
ここで、天照石とは、宮崎県と大分県の県境の深山霊峰で発見された天然鉱石で、およそ二万年以上前に生成されたといわれ、高千穂地方でしか採れないことから 「天照石」 と呼ばれている。この天照石は、とても不思議なエネルギーがあり、高千穂に登山すると肩こりが治ったとか、体が軽くなったなどという話が、昔から言い伝られていたところ、人体に有益な素晴らしい力を持つ石であることが様々な研究によって分かって来ている。
学術名はホルンフェスであり天照石という通称名は他産地の石に対して同様に言われている。不老長寿の妙薬を「まなの壷」と言われているので、本願出願人はこの石を利用した岩盤浴を「まなの癒」と呼び、商標登録を行った。
そして、人工衛星による観測により、地球上で高千穂、祖母山系、ヒマラヤ山系、北欧(ノルウェー、フィンランド、スコットランド)の地域から出ているテラヘルツの電磁波が確認されていることから、この現象は「天照石」によるものと考えられている。
すなわち、高千穂山系の中でも、特に、著しい特性を有する限られた地域の岩石を「まなの癒」に用いている。
なお、この岩の上に置いた水をSD(Science of Divination:予知科学)と名付けた機器で測定すると水の微弱磁気共鳴の特性が変化する。この原理で、人体の体内水の性質が変化し、体内酵素、ホルモンなどの作用に変化をもたらしDNAに作用するものと考えられる。このSDを用いて様々な病気(成人病)を著しく改善した治療例を2004年12月7日、ソウル大学医学部の学会にて発表した。最近、MANAの水として実用化し、ホームページ「片島について」にて説明している。
【0018】
前記岩盤浴にはシャクナゲの成分抽出液を散布する。
このシャクナゲの成分抽出液の製造方法は以下の方法による。
【0019】
シャクナゲの葉を天日にて乾燥し、これを健康飲料製造用容器の中に詰め込み、水を入れ1ヶ月程度常温にて貯留保管し、水にてシャクナゲの成分を抽出し、この成分抽出液を健康飲料製造用容器にて改質する。
このシャクナゲの葉を貯留することにより、健康飲料製造用容器の天照石の作用により改質されて、毒性が緩和されると共に、健康に好適な飲料用の液体が製造される。
【0020】
前記健康飲料製造用容器の製造方法は以下の方法による。
瓦、陶磁器製造用の粘土をバインダーに用い、これらの粘土に、質量比5〜90%の天照石の粉末を加えて混練し、それを原料として焼成する。混合比率と焼成温度と大きさ、形状を変えることにより、様々なものが製造される。質量比は粘土と同一の含水率の場合の比較である。次に、一般的手法により色、形状等を整え、燒結して容器または陶片を製造する。
陶磁器製造用の粘土は、けいそう土、磁気、アルミナ、炭素、黒鉛素地が主体となる。
容器は外側に釉薬を塗布して、液体を貯留できるように防水処理を行う。
陶片は、透過性多孔体であり、微細孔を有して、水との接触面積が広く確保されている。
【0021】
前記手法によって製造された健康飲料製造用容器は、微細孔の内部の天照石、粘土、水からなる三相帯の作用により、水がそれらに接触することによって、水の還元性を引き出す化学的作用が強められ、水の特性が、抗酸化物になるなど変化し、この水を飲用することにより、人体に好適な影響を与える。
健康飲料製造用容器に含まれる天照石が、シャクナゲの成分に作用して、科学的、物理的作用を引き出す。
これらの液体が岩盤浴の空間に散布されることにより、人体の細胞を活性化させ、健康維持に優れた効果を発揮する。
【0022】
以上、本発明の実施例を説明したが、具体的な構成は前記実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発明に含まれる。
例えば、本実施例で説明した絶縁体としては、ゴム以外の絶縁体(陶磁器等)の素材を使用することも可能である。
この病理学的理由は、竹内文書の世界とホメオパシー医学が重なりSD(Science of Divination:予知科学)と無極科学の理論で、岩盤浴の石の性質、特性により統合されたものである。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の健康住宅の概略断面図である。
【符号の説明】
【0024】
1 基礎
2 床
3 壁面
4 屋根
5 電源装置
7 温水管
8 岩盤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
家屋の床面に絶縁体を敷設し、居住空間を地面から電気的に絶縁したことを特徴とする健康住宅。
【請求項2】
家屋の床面に絶縁体を敷設し、かつ、家屋の側壁に絶縁体を配置し、居住空間を地面及び周囲側方から電気的に絶縁したことを特徴とする健康住宅。
【請求項3】
前記家屋の屋根を銅等の電導体の材質で板状または網状にしたものを用いて葺いたことを特徴とする請求項1又は2記載の健康住宅。
【請求項4】
前記家屋の外壁及び床に電極のマイナス極を接続したことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の健康住宅。
【請求項5】
屋根の形状をピラミッド型またはドーム型としたことを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の健康住宅。
【請求項6】
前記居住空間の床に温床を配置し、岩盤浴を可能としたことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の健康住宅。
【請求項7】
焼物用粘土に天照石の粉末を加えて混練し、それを原料として健康飲料製造用容器を焼成し、その健康飲料製造用容器にシャクナゲの成分抽出液を貯留することによって改質し、その改質したシャクナゲの成分抽出液を散布する構成とした請求項6記載の健康住宅。

【図1】
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【公開番号】特開2007−77595(P2007−77595A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−263553(P2005−263553)
【出願日】平成17年9月12日(2005.9.12)
【出願人】(505343000)株式会社マナ (1)
【Fターム(参考)】