説明

健康管理システム

【課題】個人認証の誤りを迅速に認識することができる健康管理システムを提供する。
【解決手段】使用者の生体情報を測定する測定部と、前記測定した測定値を外部に出力する送信手段と、使用者を特定する個人特定手段と、前記外部に出力する測定値に前記個人特定手段で特定された個人IDを付加する信号生成手段と、を有する複数の生体情報測定装置と、前記複数の生体情報測定装置から出力された測定値を受信する受信手段と、前記受信した測定値に基づく情報を表示する表示部と、前記受信した測定値を記憶するメモリと、を有する端末装置と、を備え、前記端末装置は、前記複数の生体情報測定装置から送信された測定値に付加された前記個人ID同士を比較する比較手段と、前記個人ID同士が相違する場合に前記相違を報知する報知手段と、をさらに有することを特徴とする健康管理システムが提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の態様は、一般的に、健康管理システムに関し、具体的には体温や血圧などの生体情報を測定して表示したり記録できる健康管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
体温値、尿糖値、血圧値、脈拍値、あるいは体重値などの生体情報を測定装置で測定し、これらの測定値を測定情報表示機器(端末装置)の表示部に表示することができる、あるいは、それらの測定値を測定情報表示機器のメモリに記憶することができる健康管理システムがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1(特開2006−017559号公報)に記載された健康管理システムは、使用者が個人認証スイッチを操作して個人認証を行い、認証された個人(使用者)の個人情報と、尿糖値や血圧値などの生体情報と、をメモリに記憶し、また、メモリに記憶された個人情報と生体情報とを表示部に表示することができる。
【0003】
しかしながら、特許文献1(特開2006−017559号公報)に記載された健康管理システムにおいては、使用者は測定情報表示機器の表示部で個人を特定する個人認証スイッチの操作を行い、次いで測定装置の操作部を操作して測定操作を行う必要があるため、それらの操作が煩雑で分かりにくいという点で改善の余地があった。
【0004】
そこで、操作の煩雑さを改善するために、測定装置において個人認証と測定操作とをまとめて行うことも考えられる。しかし、複数の測定装置がある場合には、一方の測定装置では正しい個人認証データを入力したが、他の測定装置においては、誤って正しくない個人認証データを入力してしまうこともあり得る。このような場合、これらの測定装置から測定情報表示装置に個人認証データが送られると、から個人識別の競合が発生するという問題がある。
【0005】
また、特許文献1(特開2006−017559号公報)に記載された健康管理システムにおいては、複数の測定装置による測定値を端末装置に記憶しておき、過去の測定履歴を閲覧することができる。しかし、この測定履歴に含まれる個人の生体情報には、他人に知られたくない情報が含まれることもある。これに対して、個人認証データ(パスワード)を入力することで過去の記録を閲覧可能としてもよい。しかし、例えば、過去の履歴を閲覧の個人認証データを誤って入力したような場合も、測定装置から送られてきたデータ(測定値)の個人認証データと、が相違するために個人識別の競合が発生するという問題がある。
【特許文献1】特開2006−017559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の態様は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、個人認証の誤りを迅速に認識することができる健康管理システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、使用者の生体情報を測定する測定部と、前記測定した測定値を外部に出力する送信手段と、使用者を特定する個人特定手段と、前記外部に出力する測定値に前記個人特定手段で特定された個人IDを付加する信号生成手段と、を有する複数の生体情報測定装置と、前記複数の生体情報測定装置から出力された測定値を受信する受信手段と、前記受信した測定値に基づく情報を表示する表示部と、前記受信した測定値を記憶するメモリと、を有する端末装置と、を備え、前記端末装置は、前記複数の生体情報測定装置から送信された測定値に付加された前記個人ID同士を比較する比較手段と、前記個人ID同士が相違する場合に前記相違を報知する報知手段と、をさらに有することを特徴とする健康管理システムが提供される。
【0008】
また、本発明の他の一態様によれば、使用者の生体情報を測定する測定部と、前記測定した測定値を外部に出力する送信手段と、を有する複数の生体情報測定装置と、前記複数の生体情報測定装置から出力された測定値を受信する受信手段と、前記受信した測定値に基づく情報を表示する表示部と、前記受信した測定値を記憶するメモリと、を有する端末装置と、を備え、前記複数の生体情報測定装置の少なくともいずれかは、使用者を特定する個人特定手段と、前記外部に出力する測定値に前記個人特定手段で特定された個人IDを付加する信号生成手段と、をさらに有し、前記端末装置は、使用者を特定する個人特定手段と、個人IDを特定することで前記メモリから当該個人の測定値を読み出して前記表示部に測定履歴を表示させる演算部と、前記少なくともいずれかの生体情報測定装置から送信された測定値に付加された個人IDと前記端末装置の個人特定手段により特定された個人IDとを比較する比較手段と、前記少なくともいずれかの生体情報測定装置から送信された測定値に付加された個人IDと前記端末装置の個人特定手段により特定された個人IDとが相違する場合に前記相違を報知する報知手段と、をさらに有することを特徴とする健康管理システムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の態様によれば、個人認証の誤りを迅速に認識することができる健康管理システムが提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の第一の実施形態は、使用者の生体情報を測定する測定部と、前記測定した測定値を外部に出力する送信手段と、使用者を特定する個人特定手段と、前記外部に出力する測定値に前記個人特定手段で特定された個人IDを付加する信号生成手段と、を有する複数の生体情報測定装置と、前記複数の生体情報測定装置から出力された測定値を受信する受信手段と、前記受信した測定値に基づく情報を表示する表示部と、前記受信した測定値を記憶するメモリと、を有する端末装置と、を備え、前記端末装置は、前記複数の生体情報測定装置から送信された測定値に付加された前記個人ID同士を比較する比較手段と、前記個人ID同士が相違する場合に前記相違を報知する報知手段と、をさらに有する健康管理システムである。
【0011】
この健康管理システムによれば、複数の生体情報測定装置から端末装置に送信された測定値に付加された個人IDが相違した場合には、その相違を報知するため、個人認証の誤りを迅速に認識することができる。そして、使用者が個人IDを修正することによって、使用者毎の測定値を端末装置に正しく記憶させることができる。
【0012】
また、その際、前記複数の生体情報測定装置のいずれかから送信された前記個人ID付きの測定値を前記受信手段が受信すると、起動していなかった前記表示部が自動的に起動して前記測定値を表示すれば、さらに使い勝手が良い健康管理システムを提供できる。
【0013】
本発明の第二の実施形態は、使用者の生体情報を測定する測定部と、前記測定した測定値を外部に出力する送信手段と、を有する複数の生体情報測定装置と、前記複数の生体情報測定装置から出力された測定値を受信する受信手段と、前記受信した測定値に基づく情報を表示する表示部と、前記受信した測定値を記憶するメモリと、を有する端末装置と、を備え、前記複数の生体情報測定装置の少なくともいずれかは、使用者を特定する個人特定手段と、前記外部に出力する測定値に前記個人特定手段で特定された個人IDを付加する信号生成手段と、をさらに有し、前記端末装置は、使用者を特定する個人特定手段と、個人IDを特定することで前記メモリから当該個人の測定値を読み出して前記表示部に測定履歴を表示させる演算部と、前記少なくともいずれかの生体情報測定装置から送信された測定値に付加された個人IDと前記端末装置の個人特定手段により特定された個人IDとを比較する比較手段と、前記少なくともいずれかの生体情報測定装置から送信された測定値に付加された個人IDと前記端末装置の個人特定手段により特定された個人IDとが相違する場合に前記相違を報知する報知手段と、をさらに有する健康管理システムである。
【0014】
この健康管理システムによれば、端末装置で特定した個人IDと、生体情報測定装置から端末装置に送信された測定値に付加された個人IDとが相違した場合には、その相違を報知するため、個人認証の誤りを迅速に認識することができる。そして、使用者が個人IDを修正することによって、使用者毎の測定値を端末装置に正しく記憶させることができる。
【0015】
また、これらにおいて、個人特定手段を有する生体情報測定装置は、個人特定手段として使用者を特定するための操作スイッチを有し、操作スイッチが操作されると、生体情報の測定を開始するようにすれば、操作忘れを無くすことができる。
【0016】
さらに、個人特定手段を有する生体情報測定装置は、トイレ室に設けられた便座に使用者が座った状態で生体情報を測定可能としたものとすれば、常に同じような姿勢で生体情報を測定することができるので、測定姿勢の影響による生体情報の変動を生じないようにすることができる。
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる健康管理システムが設置されたトイレ室を例示する模式図である。
【0018】
図1に表したトイレ室には、便器602と、便器602の後方の壁面650aに付設されたライニング606と、便器602の側方において前後方向に延在する棚板610と、が設けられている。便器602には、局部洗浄装置604を設けることができる。局部洗浄装置604は、便座に座った使用者の「おしり」などに水を噴射して、「おしり」などを洗浄することができる。棚板610の下方には、キャビネット612、614が設けられている。また、棚板610の下方には、トイレットペーパー618やペーパーホルダ616が設けられていてもよいし、棚板610の上面には、水栓620を付設したボウル622が設けられていてもよい。さらに、棚板610の上方の壁面650bには、鏡624が設けられていてもよい。壁面650bには、トイレリモコン630が付設されている。使用者は、トイレリモコン630を操作することによって、例えば便器602の洗浄を実行させたり、便器602の便座や便蓋を電動により開閉させることができる。
【0019】
本実施形態にかかる健康管理システムは、使用者の尿を採尿して体温値や尿糖値を測定する尿糖計200や、血圧を測定する血圧計300や、体重を測定する体重計400などの複数の生体情報測定装置と、生体情報測定装置から送られてきた測定値を表示部に表示したり、メモリに記憶する端末装置(測定情報表示装置)100と、を備えている。
【0020】
端末装置100は、トイレリモコン630の側方の壁面650bに設けられている。端末装置100は、尿糖計200や血圧計300や体重計400などの複数の生体情報測定装置から出力された測定値を受信し、端末装置100が有する表示部にそれらの測定値を表示する機能と、端末装置100が有するメモリにそれらの測定値を記憶する機能と、を有している。
【0021】
尿糖計200は、ライニング606の内部に設けられている。尿糖計200は、後述する受尿装置によって採尿された尿を搬送管268を通して取り入れて、尿糖値や体温値(尿温値)を測定する機能を有している。また、尿糖計200は、尿糖計200と端末装置100との間に接続された有線206を通して、測定値(尿糖値、体温値)を端末装置100に送信することができる。但し、尿糖計200の測定値の送信手段は、有線通信だけに限られるわけではなく、例えば赤外線通信や電波通信などの無線通信であってもよい。
【0022】
端末装置100の下方には、尿糖計リモコン230が設けられている。使用者は、尿糖計リモコン230を操作することによって、尿糖値や体温値の測定を開始することができる。なお、図1に表したトイレ室において、尿糖計リモコン230は端末装置100の直ぐ下方に設けられているが、これだけに限られるわけではなく、端末装置100と離れて設けられていてもよい。
【0023】
血圧計300は、キャビネット614の内部に収納されている。血圧値を測定する場合には、使用者はキャビネット614から血圧計300を取り出し、便座に着座した状態のままで、例えば腕などに装着して血圧値を測定することができる。血圧計300は、例えば赤外線通信や電波通信などの無線通信によって、測定値(血圧値)を端末装置100に送信することができる。この場合、尿糖計200と同様に、有線を通して測定値を端末装置100に送信することもできるが、便座に着座した使用者が血圧計300をキャビネットから取り出して血圧値を測定することを考慮すると、血圧計300は無線通信によって測定値を端末装置100に送信することがより好ましい。
【0024】
体重計400は、床面650eの下方に設けられている。体重計400の上方には、体重計パネル402が床面650eと略同一面となるように設けられている。そのため、体重計400は、体重計パネル402に覆われており、使用者から見えない状態で配置されている。使用者は、体重計パネル402の上に立つことによって、体重値を測定することができる。体重計400は、体重計400と端末装置100との間に接続された有線406を通して、測定値(体重値)を端末装置100に送信することができる。但し、尿糖計200の場合と同様に、体重計400の測定値の送信手段は、有線通信だけに限られるわけではなく、例えば赤外線通信や電波通信などの無線通信であってもよい。
【0025】
図2は、本実施形態にかかる健康管理システムの構成を例示するブロック図である。
本実施形態にかかる健康管理システムは、前述したように、尿糖計200や血圧計300や体重計400などの複数の生体情報測定装置と、端末装置(測定情報表示装置)100と、を備えている。
【0026】
端末装置100は、複数の生体情報測定装置から出力された測定値を受信する受信手段102と、測定値に付加された個人ID(Identification)を判別する機能などを有する制御部104と、受信した測定値を表示する表示部106と、測定値を記憶するメモリ108と、使用者を特定する端末装置個人特定手段110と、使用者が種々の操作を行う操作手段112と、を有している。受信手段102の受信方法は、有線通信であってもよいし、例えば赤外線通信や電波通信などの無線通信であってもよい。
【0027】
また、制御部104は、測定値に付加された個人IDを判別(比較)する比較手段114と、個人IDの相違を報知する報知手段116と、個人IDを特定することでメモリ108から個人の測定値を読み出して表示部106に測定履歴を表示させる演算部118と、を有している。
【0028】
一方、生体情報測定装置の1つである尿糖計200は、使用者の体温値および尿糖値を測定する尿糖計測定部210と、測定値(体温値、尿糖値)を端末装置100に出力する尿糖計送信手段212と、端末装置100に出力する測定値に尿糖計個人特定手段232で特定された個人IDを付加する尿糖計信号生成手段214と、を有している。なお、尿糖計個人特定手段232は、尿糖計リモコン230に設けられている。
【0029】
血圧計300は、使用者の血圧値を測定する血圧計測定部310と、測定値(血圧値)を端末装置100に出力する血圧計送信手段312と、使用者を特定する血圧計個人特定手段332と、端末装置100に出力する測定値に血圧計個人特定手段332で特定された個人IDを付加する尿糖計信号生成手段314と、を有している。
【0030】
体重計400は、使用者の体重値を測定する体重計測定部410と、測定値(体重値)を端末装置100に出力する体重計送信手段412と、を有している。
【0031】
尿糖計200は、図2に表したように、測定値(体温値、尿糖値)に尿糖計個人特定手段232で特定された個人IDを付加して、その測定値と個人IDとを尿糖計送信手段212から端末装置100に出力することができる。これと同様に、血圧計300は、測定値(血圧値)に血圧計個人特定手段332で特定された個人IDを付加して、その測定値と個人IDとを血圧計送信手段312から端末装置100に出力することができる。一方、体重計は測定値(体重値)のみを体重計送信手段412から端末装置100に出力することができる。
【0032】
図3は、本実施形態にかかる健康管理システムの動作を説明するための模式図である。 本実施形態にかかる健康管理システムにおいて、使用者は尿糖計リモコン230に設けられた尿糖計個人特定手段232を操作することによって、体温値や尿糖値の測定を開始することができる。尿糖計個人特定手段232は、図3に表したように、例えば「ユーザー1」として使用者を特定するスイッチ232a、「ユーザー2」として使用者を特定するスイッチ232b、「ユーザー3」として使用者を特定するスイッチ232c、「ユーザー4」として使用者を特定するスイッチ232d、「ゲスト」として使用者を特定するスイッチ232eなどを有している。
【0033】
使用者が、例えばスイッチ232aを操作して体温値や尿糖値の測定を開始しようとすると、尿糖計リモコン230は、「ユーザー1」として特定された個人IDと、測定命令と、を尿糖計200に送信する。この送信内容に基づいて、尿糖計200は、受尿装置によって採尿された尿から体温値や尿糖値を測定し、その測定値に個人ID(ユーザー1)を付加して端末装置100に送信する。
【0034】
一方、使用者は血圧計300に設けられた血圧計個人特定手段332を操作することによって、血圧値の測定を開始することができる。血圧計個人特定手段332は、尿糖計個人特定手段232と同様に、例えば「ユーザー1」として使用者を特定するスイッチ332a、「ユーザー2」として使用者を特定するスイッチ332b、「ユーザー3」として使用者を特定するスイッチ332c、「ユーザー4」として使用者を特定するスイッチ332d、「ゲスト」として使用者を特定するスイッチ332eなどを有している。
【0035】
使用者が、例えばスイッチ332bを操作して血圧値の測定を開始しようとすると、血圧計300は、使用者の血圧値を測定し、その測定値に「ユーザー2」として特定された個人IDを付加して端末装置100に送信する。
【0036】
さらに、使用者は端末装置100の操作手段112を操作することによって、体重値の測定を開始することができる。体重計400は、図1に関して前述したように、床面650eの下方に設けられ、体重計パネル402に覆われているため、体重計400を操作することなく端末装置100を操作することによって、体重値の測定を開始できることがより好ましい。体重計400は使用者の体重値を測定し、その測定値を端末装置100に送信する。
【0037】
ここで例えば、使用者が尿糖値を測定した後に続けて血圧計を測定した場合に、尿糖計200から送信された測定値に付加された個人ID(例えば、ユーザー1)と、血圧計300から送信された測定値に付加された個人ID(例えば、ユーザー2)と、が相違していると、個人ID同士が競合して測定結果が正しく表示部に表示されない、あるいは正しくメモリに記憶されないおそれがある。
【0038】
そこで、本実施形態にかかる健康管理システムにおいては、端末装置100の比較手段114は、尿糖計200から出力された測定値に付加された個人IDと、血圧計300から出力された測定値に付加された個人IDと、を比較することできる。これらの個人ID同士が相違する場合には、報知手段116は、個人ID同士が相違していることを使用者に対して報知することができる。報知手段116による報知方法は、例えば、表示部106に告知画面を表示する方法や、音声アラームを発信する方法などが挙げられる。
【0039】
このように、複数の生体情報測定装置で付加された個人ID同士が相違しても、個人ID同士が相違していることを使用者は知ることができ、直ちにその個人IDを修正することができるため、測定値を正しく表示部に表示させ、あるいは正しくメモリに記憶させることができる。
【0040】
また、本実施形態にかかる健康管理システムにおいては、端末装置100の表示部106が消灯している場合、使用者は操作手段112の有する「表示入/切」スイッチ112aを操作して表示部106を点灯(起動)させることができる。なお、表示部106を消灯させる目的は、例えば省電力化や、いわゆる画面焼き付き防止などが挙げられる。表示部106が消灯状態から点灯状態になると、後に詳述するように、使用者を特定する画面が表示部106に表示される。このとき、端末装置個人特定手段110によって使用者が特定され、個人の過去の測定履歴などを表示することができる。ここで、使用者は尿糖計個人特定手段232や血圧計個人特定手段332を操作して、個人(使用者)を特定する操作を行うことで、体温値や血圧値などの測定を開始することができ、また過去のデータに新たなデータを追加することもできる。
【0041】
しかしながら、端末装置個人特定手段110によって特定された使用者の個人ID(例えば、ユーザー1)と、尿糖計200や血圧計300から送信された測定値に付加された個人ID(例えば、ユーザー2)と、が相違している場合には、個人ID同士が競合して測定結果が正しく表示部に表示されない、あるいは正しくメモリに記憶されないおそれがある。
【0042】
そこで、本実施形態にかかる健康管理システムにおいては、端末装置100の比較手段114は、端末装置個人特定手段110によって特定された使用者の個人IDと、尿糖計200や血圧計300から送信された測定値に付加された個人IDと、を比較することができる。これらの個人ID同士が相違する場合には、報知手段116は、個人ID同士が相違していることを使用者に対して報知することができる。報知手段116による報知方法は、前述したように例えば、表示部106に告知画面を表示する方法や、音声アラームを発信する方法などが挙げられる。
【0043】
このように、端末装置個人特定手段110によって特定された使用者の個人IDと、生体情報測定装置で付加された個人ID同士と、が相違しても、個人ID同士が相違していることを使用者は知ることができ、直ちにその個人IDを修正することができるため、測定値を正しく表示部に表示させ、あるいは正しくメモリに記憶させることができる。
【0044】
次に、生体情報測定装置および端末装置の詳細について図面を参照しつつ説明する。
図3を参照すると、端末装置100は、前述したように、表示部106と、操作手段112と、を有している。操作手段112は、表示部106の「入/切」を操作する「表示入/切」スイッチ112aと、入力位置などを操作する「位置操作」スイッチ112bと、入力内容の決定を指示する「入力」スイッチ112cと、表示部106の表示内容や入力内容を元に戻す「戻る」スイッチ112dと、を有している。なお、端末装置100は、表示部106の表面に直接触れて操作することができる、いわゆるタッチパネル方式の表示部を有していてもよい。
【0045】
表示部106には、尿糖計200や血圧計300などから送信された測定値の結果がデジタル式あるいはグラフなどとして表示される。また、メモリ108(図2参照)に記憶された過去の測定履歴などが表示される。したがって、使用者は表示部106に表示されたグラフなどによって、体温値や血圧値などの推移を確認することができる。なお、体温値や血圧値などの測定値は、個人IDが付加された状態でメモリに記憶されているため、各個人ごとの測定履歴が表示部106に表示される。
【0046】
図3を参照すると、尿糖計リモコン230は、前述したように、使用者を特定する「ユーザー1」スイッチ232aと、「ユーザー2」スイッチ232bと、「ユーザー3」スイッチ232cと、「ユーザー4」スイッチ232dと、「ユーザー5」スイッチ232eと、を有している。また、尿糖計リモコン230は、尿糖測定の開始を指示する「尿糖」スイッチ234と、測定などの中止を指示する「中止」スイッチ236と、後に詳述する採尿装置の回動アームの位置を操作する「アーム位置前」スイッチ238と、「アーム位置後」スイッチ240と、採尿装置の掃除を実行させる「掃除入/切」スイッチ242と、を有している。
【0047】
使用者がスイッチ232a、スイッチ232b、スイッチ232c、スイッチ232d、あるいはスイッチ232eなどの個人(使用者)を特定するスイッチ類を操作すると、尿糖計200は、個人IDの認証を行った上で体温値の測定を開始する。なおこの際、使用者が「尿糖」スイッチ234を操作すると、尿糖計200は体温値と併せて尿糖値も測定する。すなわち、使用者が「尿糖」スイッチ234を操作しない場合には、尿糖計200は体温値のみを測定する。
【0048】
図4は、本実施形態の受尿装置を例示する模式図である。
また、図5は、受尿装置を分解して斜めから眺めた分解斜視図である。
受尿装置250は、受尿部254と、回動アーム252と、を有している。受尿部254と回動アーム252とは互いに締結され、便器602に付設された駆動部266が回動アーム252を駆動させることで、受尿部254は便器602のボウル602aの内部を移動することができる。図4に表した受尿装置250は、受尿部254が受尿位置にある状態を表している。この状態において、使用者が受尿部254に放尿した尿を当てることによって、受尿装置250は受尿を行うことができる。
【0049】
受尿部254の上方部には、受尿メッシュ262が設けられている。受尿メッシュ262は、受尿部254が受尿した時の尿の泡立ちを防止する機能、あるいは受尿した尿が飛び跳ねることを防止する機能などを有している。受尿部254の下方部には、受尿器256が設けられている。また、受尿器256の内部には、温度検出センサ258と、吸尿口260と、が設けられている。温度検出センサ258は、受尿器256で受尿した尿の尿温を測定することができる。温度検出センサ258が測定した尿温値は、前述した使用者の体温値に相当する。吸尿口260は、受尿器256の内部に溜まった尿を吸引する。吸尿口260から吸引された尿は、搬送管268(図1参照)を通って尿糖計200に搬送される。尿糖計200は、搬送管268を通って搬送された尿の尿糖値を測定することができる。これにより、使用者は便座に着座した状態のままで、体温値(尿温値)や尿糖値を測定することができる。
【0050】
図3を参照すると、血圧計300は、前述したように、使用者を特定する「ユーザー1」スイッチ332aと、「ユーザー2」スイッチ332bと、「ユーザー3」スイッチ332cと、「ユーザー4」スイッチ332dと、「ユーザー5」スイッチ332eと、を有している。また、血圧計300は、測定などの中止を指示する「中止」スイッチ336をさらに有している。血圧計300の上部には、測定値(血圧値、脈拍値)を表示する表示部306が設けられている。
【0051】
使用者がスイッチ332a、スイッチ332b、スイッチ332c、スイッチ332d、あるいはスイッチ332eなどの個人(使用者)を特定するスイッチ類を操作すると、血圧計300は、個人IDの認証を行った上で血圧値の測定を開始する。
【0052】
次に、本実施形態にかかる健康管理システムの動作の具体例について図面を参照しつつ説明する。
図6は、本実施形態にかかる健康管理システムの動作の具体例を表すフローチャート図である。
図6に表したフローチャート図は、使用者が尿糖計リモコン230の尿糖計個人特定手段232を操作して体温値の測定を開始し、続けて血圧計300の血圧計個人特定手段332を操作して血圧値の測定を行う場合の動作を例示している。
【0053】
まず、使用者は尿糖計リモコン230のスイッチ232bを操作し、「ユーザー2」として使用者を特定(選択)したとする(ステップS102)。使用者が尿糖計リモコン230のスイッチ232bを操作すると、尿糖計リモコン230は「ユーザ2」として特定された個人ID(ユーザー2)と測定命令とを尿糖計200に送信し、尿糖計200は体温値の測定を開始する(ステップS104)。なお、図3に関して前述したように、使用者が「尿糖」スイッチ234を操作した場合には、尿糖計200は体温値と併せて尿糖値も測定する。続いて、尿糖計200の測定値(体温値)は、個人ID(ユーザー2)が付加されて尿糖計200から端末装置100に送信される(ステップS106)。端末装置100は、受信した測定値(体温値)を「ユーザー2」のデータとしてメモリ108に記憶し、また表示部106にその測定値を表示する(ステップS108)。
【0054】
続いて、使用者は血圧計300のスイッチ332aを操作し、誤って「ユーザー1」として使用者を特定(選択)したとする(ステップS110)。但し、使用者が誤って「ユーザー1」として使用者を特定した場合だけに限られず、尿糖計200にて体温値を測定した使用者に替わり、続けて実際に別の使用者が血圧計300を使用するために「ユーザー1」として使用者を特定した場合であってもよい。使用者が血圧計300のスイッチ332aを操作すると、血圧計300は血圧値の測定を開始する(ステップS112)。続いて、血圧計300の測定値(血圧値)は、個人ID(ユーザー1)が付加されて血圧計300から端末装置100に送信される(ステップS114)。
【0055】
このとき、端末装置100の比較手段114は、尿糖計200から送信されて表示部106に表示されている測定値に付加された個人ID(ユーザー2)と、血圧計300から送信された測定値に付加された個人ID(ユーザー1)と、を比較する(ステップS118)。個人ID同士が相違していると判断されると、報知手段116は個人ID同士が相違していることを報知し、ユーザーを切り替えるか否かを使用者に問いかける(ステップS120)。使用者がユーザーを切り替えない旨の操作を行うと(ステップS120:NO)、端末装置100は、血圧計300から送信された測定値(血圧値)を「ユーザー2」のデータとしてメモリ108に記憶し、また表示部106にその測定値を表示する(ステップS122)。
【0056】
一方、使用者がユーザーを切り替える旨の操作を行うと(ステップS120:YES)、端末装置100は何れのユーザーのデータとして測定値を記憶および表示するかを使用者に問いかける。ここで、使用者が「ユーザー1」を選択したとすると(ステップS124)、端末装置100は、血圧計300から送信された測定値(血圧値)を「ユーザー1」のデータとしてメモリ108に記憶し、また表示部106にその測定値を表示する(ステップS126)。
【0057】
次に、端末装置100の表示部106に表示される表示内容を参照しつつ、図6に表したフローチャート図の動作をさらに説明する。
図7〜図11は、本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【0058】
まず、使用者が体温値や血圧値を測定を開始する前には、表示部106は消灯している場合がある(図7(a))。これは、図3に関して前述したように、例えば省電力化や、いわゆる画面焼き付き防止などのためである。このように、端末装置100は、常時は制御部104だけが起動している状態、いわゆるスリープ状態であってもよい。
【0059】
ここで、使用者は尿糖計リモコン230のスイッチ232bを操作し、「ユーザー2」として使用者を特定(選択)したとする。体温値の測定が開始され、測定値(体温値)が個人ID(ユーザー2)と共に端末装置100に送信されて、受信手段102がその測定値を受信すると、表示部106は自動的に点灯(起動)して、その測定値が表示される(図7(b)、図7(c))。このように、尿糖計リモコン230を操作するだけで、表示部106を手動で起動させることなく自動的に起動させることができるため、使い勝手がよい。続いて、端末装置100のメモリ108に測定値を記憶中であることの表示がなされ(図8(a))、記憶動作が完了すると測定値(体温値)のグラフ図(図8(b))および表(図8(c))が表示される。
【0060】
続いて、使用者は血圧計300のスイッチ332aを操作し、「ユーザー1」として使用者を特定(選択)したとする。血圧値の測定が開始され、測定値(血圧値)が個人ID(ユーザー1)と共に端末装置100に送信されると、尿糖計200から送信された測定値に付加された個人ID(ユーザー2)と、血圧計300から送信された測定値に付加された個人ID(ユーザー1)と、が相違していることの報知がなされる(図9(a))。ここで、使用者が「NO」を選択すると、端末装置100は、血圧計300から送信された測定値(血圧値)を「ユーザー2」のデータとしてメモリ108に記憶する(図9(b))。記憶動作が完了すると、表示部106にその測定値が表示される(図9(c))。
【0061】
一方、個人ID同士が相違していることの報知がなされたときに、使用者が「YES」を選択すると(図10(a))、何れのユーザーのデータとして測定値を記憶および表示するかの問いかけがなされる(図10(b))。ここで、使用者が「ユーザー1」を選択したとすると(図10(b))、端末装置100は、血圧計300から送信された測定値(血圧値)を「ユーザー1」のデータとしてメモリ108に記憶する(図10(c))。記憶動作が完了すると、表示部106に「ユーザー1」としての測定値が表示される(図11(a))。
【0062】
なお、図8(c)、図9(c)、あるいは図11(a)の表示がなされている場合において、端末装置100の「位置操作」スイッチ112bおよび「入力」スイッチ112cを操作して表示部106の右上に表示された「体重」を選択すると、使用者は体重計400によって体重値の測定を開始することができる。
【0063】
図12は、本実施形態にかかる健康管理システムの動作の他の具体例を表すフローチャート図である。
図12に表したフローチャート図は、使用者が端末装置100の「表示入/切」スイッチ112aを操作して表示部106を点灯させ、端末装置個人特定手段110よって使用者を特定した後、血圧計300の血圧計個人特定手段332を操作して血圧値の測定を行う場合の動作を例示している。
【0064】
まず、使用者は端末装置100の「表示入/切」スイッチ112aを操作して表示部106を点灯させる(ステップS202)。続いて、何れのユーザーとして血圧値や体温値などの測定を行うかの問いかけがなされるため、ここで使用者は「ユーザー2」を選択したとする(ステップS204)。続いて、使用者は血圧値を測定するために、血圧計300のスイッチ332aを操作し、誤って「ユーザー1」として使用者を特定したとする(ステップS206)。使用者が血圧計300のスイッチ332aを操作すると、血圧計300は血圧値の測定を開始する(ステップS208)。続いて、血圧計300の測定値(血圧値)は、個人ID(ユーザー1)が付加されて血圧計300から端末装置100に送信される(ステップS210)。
【0065】
このとき、端末装置100の比較手段114は、端末装置個人特定手段110によって特定された使用者の個人ID(ユーザー2)と、血圧計300から送信されて表示部106に表示されている測定値に付加された個人ID(ユーザー1)と、を比較する(ステップS212)。個人ID同士が相違していると判断されると、報知手段116は個人ID同士が相違していることを報知し、ユーザーを切り替えるか否かを使用者に問いかける(ステップS214)。使用者がユーザーを切り替えない旨の操作を行うと(ステップS214:NO)、端末装置100は、血圧計300から送信された測定値(血圧値)を「ユーザー2」のデータとしてメモリ108に記憶し、また表示部106にその測定値を表示する(ステップS216)。
【0066】
使用者がユーザーを切り替える旨の操作を行うと(ステップS214:YES)、端末装置100は何れのユーザーのデータとして測定値を記憶および表示するかを使用者に問いかける。ここで、使用者が「ユーザー1」を選択したとすると(ステップS218)、端末装置100は、血圧計300から送信された測定値(血圧値)を「ユーザー1」のデータとしてメモリ108に記憶し、また表示部106にその測定値を表示する(ステップS220)。
【0067】
次に、端末装置100の表示部106に表示される表示内容を参照しつつ、図12に表したフローチャート図の動作をさらに説明する。
図13〜図16は、本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【0068】
まず、図7(a)に関して前述したように、使用者が体温値や血圧値を測定を開始する前には、表示部106は消灯している場合がある(図13(a))。ここで、使用者は端末装置100の「表示入/切」スイッチ112aを操作して表示部106を点灯させることができる(図13(b))。続いて、何れのユーザーとして血圧値や体温値などの測定を行うかの問いかけがなされる(図13(b))。すなわち、尿糖計200や血圧計300などの生体情報測定装置から出力される測定値が、個人IDと共に端末装置100に送信されて表示部106が起動した場合の表示内容(例えば、図7(b))と、使用者が端末装置100の「表示入/切」スイッチ112aを操作して表示部106を起動させた場合の表示内容(例えば、図13(b))と、は異なっている。ここで、使用者は「ユーザー2」を選択したとする(図13(c))。
【0069】
続いて、使用者は血圧計300のスイッチ332aを操作し、誤って「ユーザー1」として使用者を特定したとする。血圧値の測定が開始され、測定値(血圧値)が個人ID(ユーザー1)と共に端末装置100に送信されると、端末装置個人特定手段110によって特定された使用者の個人ID(ユーザー2)と、血圧計300から送信された測定値に付加された個人ID(ユーザー1)と、が相違していることの報知がなされる(図14(a))。ここで、使用者が「NO」を選択すると、端末装置100は、血圧計300から送信された測定値(血圧値)を「ユーザー2」のデータとしてメモリ108に記憶する(図14(b))。記憶動作が完了すると、表示部106にその測定値が表示される(図14(c))。
【0070】
一方、個人ID同士が相違していることの報知がなされたときに、使用者が「YES」を選択すると(図15(a))、何れのユーザーのデータとして測定値を記憶および表示するかの問いかけがなされる(図15(b))。ここで、使用者が「ユーザー1」を選択したとすると(図15(b))、端末装置100は、血圧計300から送信された測定値(血圧値)を「ユーザー1」のデータとしてメモリ108に記憶する(図15(c))。記憶動作が完了すると、表示部106に「ユーザー1」としての測定値が表示される(図16(a))。
【0071】
以上説明したように、本実施形態によれば、複数の生体情報測定装置で付加された個人ID同士が相違しても、個人ID同士が相違していることを使用者は知ることができる。さらに、端末装置個人特定手段110によって特定された使用者の個人IDと、生体情報測定装置で付加された個人ID同士と、が相違しても、個人ID同士が相違していることを使用者は知ることができる。これにより、個人認証の誤り(個人ID同士の相違)を迅速に認識することができる。
【0072】
以上、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、体重計400は、尿糖計200および血圧計300と同様に、端末装置100に出力する測定値に個人IDを付加することができてもよい。このようにすれば、尿糖計200と、血圧計300と、体重計400と、の間における個人認証の誤り(個人ID同士の相違)を迅速に認識することができる。さらに例えば、端末装置100や尿糖計リモコン230などが備えるスイッチ類の形状、寸法、配置などや、尿糖計200や血圧計300や体重計400などの設置形態などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明の実施の形態にかかる健康管理システムが設置されたトイレ室を例示する模式図である。
【図2】本実施形態にかかる健康管理システムの構成を例示するブロック図である。
【図3】本実施形態にかかる健康管理システムの動作を説明するための模式図である。
【図4】本実施形態の受尿装置を例示する模式図である。
【図5】受尿装置を分解して斜めから眺めた分解斜視図である。
【図6】本実施形態にかかる健康管理システムの動作の具体例を表すフローチャート図である。
【図7】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図8】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図9】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図10】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図11】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図12】本実施形態にかかる健康管理システムの動作の他の具体例を表すフローチャート図である。
【図13】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図14】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図15】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【図16】本具体例の動作において表示部に表示される内容を例示する模式図である。
【符号の説明】
【0074】
100 端末装置、 102 受信手段、 104 制御部、 106 表示部、 108 メモリ、 110 端末装置個人特定手段、 112 操作手段、 112a、112b、112c、112d スイッチ、 114 比較手段、 116 報知手段、 118 演算部、 200 尿糖計、 206 有線、 210 尿糖計測定部、 212 尿糖計送信手段、 214 尿糖計信号生成手段、 230 尿糖計リモコン、 232 尿糖計個人特定手段、 232a、232b、232c、232d、232e、234、236、238、240、242 スイッチ、 250 受尿装置、 252 回動アーム、 254 受尿部、 256 受尿器、 258 温度検出センサ、 260 吸尿口、 262 受尿メッシュ、 266 駆動部、 268 搬送管、 300 尿糖計、 300 血圧計、 306 表示部、 310 血圧計測定部、 312 血圧計送信手段、 314 尿糖計信号生成手段、 332 血圧計個人特定手段、 332a、332b、332c、332d、332e、336 スイッチ、 400 体重計、 402 体重計パネル、 406 有線、 410 体重計測定部、 412 体重計送信手段、 602 便器、 602a ボウル、 604 局部洗浄装置、 606 ライニング、 610 棚板、 612、614 キャビネット、 616 ペーパーホルダ、 618 トイレットペーパー、 620 水栓、 622 ボウル、 624 鏡、 630 トイレリモコン、 650a、650b 壁面、 650e 床面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者の生体情報を測定する測定部と、前記測定した測定値を外部に出力する送信手段と、使用者を特定する個人特定手段と、前記外部に出力する測定値に前記個人特定手段で特定された個人IDを付加する信号生成手段と、を有する複数の生体情報測定装置と、
前記複数の生体情報測定装置から出力された測定値を受信する受信手段と、前記受信した測定値に基づく情報を表示する表示部と、前記受信した測定値を記憶するメモリと、を有する端末装置と、
を備え、
前記端末装置は、前記複数の生体情報測定装置から送信された測定値に付加された前記個人ID同士を比較する比較手段と、前記個人ID同士が相違する場合に前記相違を報知する報知手段と、
をさらに有することを特徴とする健康管理システム。
【請求項2】
前記複数の生体情報測定装置のいずれかから送信された前記個人ID付きの測定値を前記受信手段が受信すると、起動していなかった前記表示部が自動的に起動して前記測定値を表示することを特徴とする請求項1記載の健康管理システム。
【請求項3】
使用者の生体情報を測定する測定部と、前記測定した測定値を外部に出力する送信手段と、を有する複数の生体情報測定装置と、
前記複数の生体情報測定装置から出力された測定値を受信する受信手段と、前記受信した測定値に基づく情報を表示する表示部と、前記受信した測定値を記憶するメモリと、を有する端末装置と、
を備え、
前記複数の生体情報測定装置の少なくともいずれかは、使用者を特定する個人特定手段と、前記外部に出力する測定値に前記個人特定手段で特定された個人IDを付加する信号生成手段と、
をさらに有し、
前記端末装置は、使用者を特定する個人特定手段と、個人IDを特定することで前記メモリから当該個人の測定値を読み出して前記表示部に測定履歴を表示させる演算部と、前記少なくともいずれかの生体情報測定装置から送信された測定値に付加された個人IDと前記端末装置の個人特定手段により特定された個人IDとを比較する比較手段と、前記少なくともいずれかの生体情報測定装置から送信された測定値に付加された個人IDと前記端末装置の個人特定手段により特定された個人IDとが相違する場合に前記相違を報知する報知手段と、
をさらに有することを特徴とする健康管理システム。
【請求項4】
前記個人特定手段を有する生体情報測定装置は、前記個人特定手段として使用者を特定するための操作スイッチを有し、前記操作スイッチが操作されると、前記生体情報の測定を開始することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の健康管理システム。
【請求項5】
前記個人特定手段を有する生体情報測定装置は、トイレ室に設けられた便座に使用者が座った状態で前記生体情報を測定可能としたものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の健康管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−189728(P2009−189728A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−36277(P2008−36277)
【出願日】平成20年2月18日(2008.2.18)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】