健康管理支援装置および健康管理支援システム
【課題】単に運動メニューを提案するだけでなく、真に健康な体作りを支援することが可能な健康管理支援システム等を提供する。
【解決手段】管理サーバ200は、運動支援情報の作成と並行して、おすすめレシピ情報の作成を行う。詳述すると、管理サーバ200は、ユーザによって選択された昼食メニューをもとに摂取した栄養素、カロリーなどを計算するとともに、受信したエクササイズデータをもとに本日の消費カロリーなどを計算する。管理サーバ200は、このようにして計算した摂取カロリーや消費カロリー、さらにはレシピデータベース240に登録されているレシピ情報などを参照し、おすすめレシピ情報を作成し、これをリーダ・ライタ400に返信する。
【解決手段】管理サーバ200は、運動支援情報の作成と並行して、おすすめレシピ情報の作成を行う。詳述すると、管理サーバ200は、ユーザによって選択された昼食メニューをもとに摂取した栄養素、カロリーなどを計算するとともに、受信したエクササイズデータをもとに本日の消費カロリーなどを計算する。管理サーバ200は、このようにして計算した摂取カロリーや消費カロリー、さらにはレシピデータベース240に登録されているレシピ情報などを参照し、おすすめレシピ情報を作成し、これをリーダ・ライタ400に返信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にユーザの継続的な健康増進を図るのに好適な健康管理支援装置および健康管理支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
健康の維持や増進に対する関心は高く、歩数計を使用してウォーキングの際の歩数の一日の目標を定めて健康を維持しようとする者も多い。このような健康増進に対する関心の高まりを受け、ユーザの健康状態を示す指標(脈拍数など)を考慮しつつ、ユーザの健康増進のために適切と考えられる運動(ウォーキングなど)を処方することができるシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−261608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記に代表されるシステムは、運動の種類や運動量といった運動メニューを提案するにすぎない。このため、例えばユーザが偏った食生活をしていたとしても、ユーザの健康状態を示す指標に特に現れなければ運動メニューに変更等はなく、真に健康な体づくりを支援するという点では不十分であるという問題があった。
【0005】
本発明は以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、単に運動メニューを提案するだけでなく、真に健康な体作りを支援することが可能な健康管理支援装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る健康管理支援装置は、ユーザの運動量を計測する計測手段から、前記ユーザの運動量をあらわすエクササイズデータを取得する第1取得手段と、前記ユーザが摂取した食事内容をあらわす摂取メニュー情報を取得する第2取得手段と、前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した運動アドバイスをあらわす運動支援情報を作成する第1作成手段と、前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した今後の食事メニューをあらわすおすすめレシピ情報を作成する第2作成手段と、前記運動支援情報と前記おすすめレシピ情報を前記ユーザに報知する報知手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
かかる構成によれば、ユーザの運動量をあらわすエクササイズデータと、ユーザが摂取した食事内容をあらわす摂取メニュー情報に基づき、ユーザに適した運動アドバイスをあらわす運動支援情報とともに、ユーザに適した今後の食事メニューをあらわすおすすめレシピ情報が作成され、ユーザに報知される。これにより、栄養バランスの偏った食生活が明らかとなれば、このような食生活を正すようなおすすめレシピ情報がユーザに提供されるため、真に健康な体作りを支援することが可能となる。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明によれば、単に運動メニューを提案するだけでなく、真に健康な体作りを支援することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態に係る健康管理支援システムアーキテクチャを示す図である。
【図2】同実施形態に係る歩数計の構成を示す図である。
【図3】同実施形態に係る管理サーバの構成を示す図である。
【図4】同実施形態に係る会員情報データベースの登録内容を例示した図である。
【図5】同実施形態に係る特典付与情報を例示した図である。
【図6】同実施形態に係る登録チェック処理を示すフローチャートである。
【図7a】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図7b】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図7c】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図7d】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図8】同実施形態に係るサービス処理のシーケンスを示す図である。
【図9a】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図9b】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図10】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
A.本実施形態
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る健康管理支援システム100のアーキテクチャを示す図である。健康管理支援システム100は、Web上に設けられた管理サーバ200と、通信ネットワーク(インターネットなど)300を介して管理サーバ200とデータを授受することが可能な複数のリーダ・ライタ400と、近距離通信(無線通信や赤外線通信など)によりリーダ・ライタ400とデータを授受することが可能な複数の歩数計500とを備えている。
【0012】
<歩数計500>
図2は、歩数計500の概略構成を示すブロック図である。
歩数計(計測手段、計測装置)500は、CPU510、ROM520、RAM530のほか、加速度センサ540、表示装置550、通信制御部560、操作パネル570などのハードウェア資源を備えている。
【0013】
CPU510は、ROM520やRAM530に格納された各種制御プログラムを実行することにより、歩数計500の全体を中枢的に制御する。
【0014】
加速度センサ540は、ユーザの動きに応じて上下方向あるいは水平方向の加速度の変化を検出し、加速度変化をあらわす情報(以下、加速度情報)をCPU510に供給する。CPU510は、加速度センサ540から供給される加速度情報などをもとに、歩数データなどを生成する。
【0015】
ICカードチップ550は、FeliCa(登録商標)などに準拠した非接触型ICカードチップであり、リーダ・ライタ400との間で非接触通信を実現する。ICカードチップ550に内蔵されたメモリ550aには、ICカードチップを識別するためのユニークなID(以下、カード識別ID)が格納されている。
【0016】
表示装置560は、例えば液晶パネルなどを備えており、ユーザの歩数をあらわす歩数データやユーザの歩幅、歩くスピード(歩速)など、歩数に関連するデータ(以下、エクササイズデータ)やリーダ・ライタ400から供給される各種の情報(運動支援情報やおすすめレシピ情報など;詳細は後述)を表示する。
【0017】
通信制御部570は、各種の通信インタフェースを備えており、歩数計500に蓄積されたエクササイズデータなどをリーダ・ライタ400に送信する一方、リーダ・ライタ400から送信される運動支援情報やおすすめレシピ情報などを受信する。
【0018】
操作部580は、各種の操作ボタンなどにより構成され、各ユーザに固有のID(以下、ユーザID)、生年月日、歩幅などの入力操作に利用される。各ユーザに固有のIDは、各ユーザが本システムを初めて利用する際に、初期設定として入力される(詳細は後述)。
【0019】
<リーダ・ライタ400>
リーダ・ライタ400は、例えば本システムを採用する各会社の社員食堂やカフェテリアなどに設置されている。リーダ・ライタ400は、CPU、メモリ、通信装置、LCDなどの表示装置等のハードウェア資源を備えており、通信ネットワーク300を介して管理サーバ200に接続されている。リーダ・ライタ400は、ICカードチップ550が搭載された歩数計500との間で非接触通信を行い、歩数計500から送信されるエクササイズデータを通信ネットワーク経由で管理サーバ200に送信する一方、管理サーバ200から送信される運動支援情報やおすすめレシピ情報などを通信ネットワーク経由で歩数計500に送信する。
【0020】
なお、リーダ・ライタ400の設置数や設置箇所などは、本システムの設計などに応じて適宜設定・変更可能である。また、本実施形態では、歩数計500とリーダ・ライタ400とが無線通信によりデータの授受を行う場合を想定するが、例えば赤外線通信や有線通信によりデータの授受を行ってもよい。
【0021】
<管理サーバ200>
管理サーバ(健康管理支援装置)200は、例えばサーバコンピュータなどによって構成され、管理下にある各リーダ・ライタ400、各歩数計500を統括管理する役割を担っている。管理サーバ200は、会員情報データベース210、メニュー情報データベース220、運動支援情報データベース230、レシピデータベース240、特典情報データベース250を備えており、当該サーバを構成する各ハードウェア資源がメモリに格納されたソフトウェアと協働して動作することにより、以下に示す各機能を実現する。
【0022】
図3は、管理サーバ200の機能構成を示すブロック図である。
管理サーバ200は、会員登録・管理手段260a、商品メニュー管理手段260b、運動支援情報作成手段260c、レシピ情報作成手段260d、特典付与手段260eを備えている。
【0023】
会員登録・管理手段(第1取得手段)260aは、本システムを利用するユーザ(すなわち、会員ユーザ)の個人情報を会員情報データベース(第1記憶手段)210に登録・管理する役割を担っている。
図4は、会員情報データベース210の登録内容を例示した図である。
会員情報データベース210には、各歩数計500を識別するためのカード識別IDと、当該歩数計500を所持するユーザの個人情報とが対応づけて登録されている。
【0024】
ユーザの個人情報には、ユーザID、生年月日、身長、体重、住所、情報配信先アドレス、最新のエクササイズデータ、エクササイズデータの履歴情報、特典付与の履歴情報が含まれている。上述したように、ユーザIDなどは、ユーザが本システムを利用するために必要な情報である。ユーザは、歩数計500をリーダ・ライタ400にかざした状態で、歩数計500からユーザID(例えばsumitomo20)、生年月日(例えば2000年1月1日)などを入力する。歩数計500は、ユーザIDが入力されると、ICカードチップ550のメモリ550aに格納されたカード識別ID(例えばCD−00001)を読み出し、読み出したカード識別IDとともにユーザID、生年月日をリーダ・ライタ400に送信する。リーダ・ライタ400は、歩数計500からカード識別IDとユーザID、生年月日を受け取ると、これを通信ネットワーク経由で管理サーバ200に送信する。管理サーバ200の会員登録・管理手段260aは、リーダ・ライタ400から受信したカード識別IDとユーザIDと生年月日を対応づけて会員情報データベース210に登録する。
【0025】
なお、伸長、体重、住所、情報配信先アドレス(例えば自身の携帯電話や妻の携帯電話など)、については、ユーザIDや生年月日と同様、ユーザが歩数計500を利用して管理サーバ200の会員情報データベース210に登録しても良いが、例えばユーザが自身のパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称)600などを利用して登録しても良い(図1参照)。具体的にはユーザが自身のPC600を利用して管理サーバ200にアクセスし、ユーザIDと生年月日を入力することでユーザ認証を行う。認証に成功すると、当該ユーザのマイページがPC600に表示され、伸長、体重、住所、情報配信先アドレスといった個人情報の入力が可能となる。その後、ユーザが自身のPC600を操作して個人情報の入力を行うと、入力された個人情報はPC600から管理サーバ200宛に送信され、会員登録・管理手段260aによって会員情報データベース210に登録される。
【0026】
一方、最新のエクササイズデータ、エクササイズデータの履歴情報(例えば過去1ヶ月間のエクササイズデータなど)、特典付与の履歴情報(例えば過去1年間の特典付与の状況など)については、歩数計500からリーダ・ライタ400を介して管理サーバ200に受信される。管理サーバ200が受信した最新のエクササイズデータ、エクササイズデータの履歴情報、特典付与の履歴情報は、会員登録・管理手段260aによって会員登録データベース210に登録または更新される。なお、各履歴情報について、いずれの種類の情報をどれ位の期間保存しておくかは、任意に設定変更可能である。
【0027】
商品メニュー管理手段(第2取得手段)260bは、ユーザに提供される食事メニュー(以下では昼食メニューを想定)をメニュー情報データベース220に登録し、管理する役割を担っている。
メニュー情報データベース220に登録される昼食メニュー情報は、例えば前日の夜に食堂を運営する営業者が入力端末(図示略)を利用して入力する。入力された昼食メニュー情報は、入力端末から管理サーバ200に送信され、商品メニュー管理手段260bによってメニュー情報データベース220に登録される。ここで、メニュー情報データベース220に登録される昼食メニュー情報には、メニューの名前(例えばメニューA)のほか、料理のジャンル(例えばジャンルB)、カロリー、栄養素、原価などをあらわす情報が含まれている。
【0028】
運動支援情報作成手段(第1作成手段)260cは、歩数計500から送信されるエクササイズデータ(例えば歩数=5000歩)や、ユーザによって選択された昼食メニュー(例えばメニューA)、さらには運動支援情報データベース(第2記憶手段)230に登録されている運動ガイドライン情報などに基づき、当該ユーザの運動を支援するメッセージ(すなわち運動支援情報)を作成する。運動支援情報作成手段260cが作成する運動支援情報としては、例えば(1)〜(4)に示すものが考えられる。なお、運動支援情報の作成に関する詳細は後述する。
【0029】
<運動支援情報の例>
(1)「少しペースダウン気味。別のフロアのトイレを利用し歩数をかせぐべし。」
(2)「順調なペース。継続は力なり。いまの状態を維持せよ。」
(3)「目標達成まで、あと2万歩。今のペースだと3日で到達できるぞ。」
(4)「雨の多い時期は、階段の利用が効果的だ。」
【0030】
レシピ情報作成手段(第2作成手段)260dは、歩数計500から送信されるエクササイズデータ(例えば歩数=5000歩)や、ユーザによって選択された昼食メニュー(例えばメニューA)、さらにはレシピデータベース(第3記憶手段)240に登録されているレシピ情報(例えばディナーBのレシピなど)などに基づき、当該ユーザの夕食の献立などあらわすおすすめレシピ情報を作成する。おすすめレシピ情報は、エクササイズデータをもとに計算した本日の消費カロリー、選択された昼食メニューをもとに計算したユーザの摂取カロリーなどに基づいて作成される情報であり、例えば以下に示すものが考えられる。なお、おすすめレシピ情報の作成に関する詳細は後述する。
【0031】
<レシピ情報の例>
1日の適正カロリー:1,600kcal
本日の消費カロリー:2,200kcal(+600kcal)
「肉類を取ってたんぱく質を補給!!
おすすめレシピ:豚肉と野菜の鉄板焼き」
※適正カロリー(エネルギー)=標準体重(身長×身長×22)×25〜30(kcal)
例:身長170cmの場合 1.7m×1.7m×22×25〜30=1590〜1900kcal
【0032】
特典付与手段(判断手段)260eは、歩数計500から送信されるエクササイズデータ(例えば歩数=5000歩)や特典情報データベース(第4記憶手段)250に登録されている特典付与の条件をあらわす情報(以下、付与条件情報)などに基づき、当該ユーザは特典付与の対象となっているか否かを判断するとともに、特典付与の対象となっている場合には特典付与の内容をあらす特典付与情報を生成する。図5は、特典付与情報を例示した図である。図5に示すように、特典付与情報は、例えば特定のレストランの割引クーポンである。なお、このクーポン内容は、例えば連続して目標(例えば1日=5000歩)を達成することでグレードアップさせる一方、連続して最低目標(例えば1日=2000歩)を達成しない場合にはグレードダウンさせても良い。さらに、ユーザの個人情報に含まれる住所を参照し、登録されている複数のレストランのクーポンの中からユーザの住所の周辺に位置するレストランのクーポンを抽出し、これを特典付与情報としてユーザに提供しても良い。また、付与条件情報は、ユーザが適宜設定しても良いが、例えばユーザの性別、年齢などに応じて予め設定してもよい。もちろん、付与条件情報は固定的である必要はなく、適宜変更しても良い。
【0033】
(2)実施形態の動作
以下、あるユーザが健康管理支援システム100を利用する場合の動作について図面を参照しながら説明する。
<登録チェック処理>
図6は、リーダ・ライタ400による登録チェック処理を示すフローチャートである。
歩数計500を所持するユーザは、会社の食堂の出口付近などに設置されているリーダ・ライタ400に歩数計500をかざす。リーダ・ライタ400は、通信可能エリアに歩数計500があることを確認すると(ステップ110)、歩数計500に対してカード識別IDを要求する(ステップS120)。歩数計500のICカードチップ550は、メモリ550aに格納されているカード識別IDを読み出し、これをリーダ・ライタ400に返信する。リーダ・ライタ400は、歩数計500からカード識別IDを受信すると、管理サーバ200に対してカード識別IDが登録されているか否かのチェック要求を行う(ステップS130)。管理サーバ200の会員登録管理手段260aは、受信したチェック要求に基づいて、受け取ったカード識別IDが会員情報データベース210に登録されているか否かを判断する。ここで、会員登録済みである場合には、カード識別IDとユーザの個人情報(ユーザID、生年月日など)が会員情報データベース210に対応づけて登録されているが、会員未登録である場合には、これらの情報は登録されていない。会員登録管理手段260aは、受け取ったカード識別IDが会員情報データベース210に登録されているか否を判断し、判断結果をリーダ・ライタ400に返信する。
【0034】
リーダ・ライタ400は、管理サーバ200から返信される判断結果に基づき、既登録であるか、未登録であるかを判断する。リーダ・ライタ400は、歩数計500のカード識別IDが登録されていないと判断すると、例えば初期設定入力を促す画面(初期設定入力画面)を表示装置(図示略)に表示し(図7a→図7b参照)、初期設定入力処理を行う(ステップS140)。ユーザは、初期設定入力画面の指示に従って操作ボタン等(図示略)を操作することにより、ユーザID、生年月日等を入力する。リーダ・ライタ400は、初期設定に必要な情報(すなわち、ユーザIDや生年月日等;以下、初期設定情報)が入力されたことを検知すると、これを管理サーバ200に送信する。管理サーバ200は、リーダ・ライタ400から初期設定情報を受信すると、上述したカード識別IDとともにユーザID、生年月日等を含む初期設定情報を会員情報データベース210に対応づけて登録する。登録が終了すると、管理サーバ200は、リーダ・ライタ400に登録が終了した旨を通知する。リーダ・ライタ400は、管理サーバ200から正常に登録が終了した旨の通知を受け取ると、登録が終了した旨をユーザに報知し(図7c参照)、処理を終了する。
【0035】
一方、リーダ・ライタ400は、ステップS130において、カード識別IDが既登録であると判断すると、ユーザIDと生年月日の入力をユーザに促し、認証処理を開始する(ステップS150→ステップS160)。詳述すると、リーダ・ライタ400は、既登録カード識別IDに対応づけて会員情報データベース210に登録されているユーザIDと生年月日が、入力されるユーザIDと生年月日と一致しているか否かを判断する(あるいは管理サーバ200に対して問い合わせを行う)。リーダ・ライタ400は、両ユーザID等が一致していることから、認証成立と判断すると(ステップS160;YES)、図8に示すサービス処理を実行する。一方、リーダ・ライタ400は、両ユーザID等が一致しておらず、認証不成立と判断すると(ステップS160;NO)、認証エラーをあわわす画面を表示装置に表示し(図7d参照;ステップS170)、処理を終了する。
【0036】
<サービス処理>
図8は、サービス処理のシーケンス図である。
認証に成功すると、リーダ・ライタ400は、歩数計500から歩数データなどを含む歩数に関連するエクササイズデータを受信し(ステップS210)、これを管理サーバ200へ送信する(ステップS220)。管理サーバ200は、リーダ・ライタ400からエクササイズデータを受信すると、このエクササイズデータをカード識別IDに対応づけて会員情報データベース210に登録する(ステップS230)。
【0037】
そして、管理サーバ200は、商品情報データベース220から本日の昼食メニュー情報を取得し、リーダ・ライタ400に返信する(ステップS240)。リーダ・ライタ400は、昼食メニュー情報を受け取ると、まずはユーザが食べた料理のジャンルの選択を促す画面(ジャンル選択画面)を表示装置に表示する(図9a参照;ステップS250)。ユーザによって料理のジャンルが選択されると、リーダ・ライタ400は、選択されたジャンルに属する複数の昼食メニューの中から、実際に食べた昼食メニューの選択を促す画面(メニュー選択画面)を表示装置に表示する(図9b参照;ステップS260)。ユーザによって昼食メニューが選択されると、リーダ・ライタ400は、ユーザによって選択された料理のジャンル、昼食メニューを含む昼食メニュー選択関連情報を管理サーバ200に送信する(ステップS270)。
【0038】
管理サーバ200は、昼食メニュー選択関連情報を受信すると、運動支援情報の作成を行う(ステップS280)。詳述すると、管理サーバ200は、昼食メニュー選択関連情報に含まれる昼食メニューと、メニュー情報データベース220に登録されている昼食メニュー情報など参照することで、ユーザが昼食に摂取した栄養素、カロリーなどを計算する。さらに、管理サーバ200は、会員情報データベース210から当該ユーザの年齢、性別、身長、体重などの個人情報を取得するとともに、運動支援情報データベース230に登録されている運動ガイドライン情報(例えば、年齢、性別、身長、体重などに応じた運動アドバイスを示す情報)を参照することで、上述した運動支援情報を作成する。そして、管理サーバ(報知手段)200は、作成した運動支援情報をリーダ・ライタ400に返信する(ステップS290)。リーダ・ライタ400は、管理サーバ200から運動支援情報を受信すると、これを表示装置に表示する(ステップS300)。
【0039】
なお、運動支援情報を作成する際には、今回、歩数計500から受信したエクササイズデータ、昼食メニュー選択関連情報を利用するだけでなく、エクササイズデータの履歴情報(例えば、過去1ヶ月間のエクササイズデータ)や昼食メニュー選択関連情報の履歴情報(例えば、過去1ヶ月間の昼食メニュー選択関連情報)など、様々な情報を利用してもよい。
【0040】
一方、管理サーバ200は、上述した運動支援情報の作成と並行して、おすすめレシピ情報の作成を行う(ステップS310)。詳述すると、管理サーバ200は、昼食メニュー選択関連情報に含まれる昼食メニューと、メニュー情報データベース220に登録されている昼食メニュー情報など参照することで、ユーザが昼食に摂取した栄養素、カロリーなどを計算するとともに、受信したエクササイズデータをもとに本日の消費カロリーなどを計算する。管理サーバ200は、このようにして計算した摂取カロリーや消費カロリー、さらにはレシピデータベース240に登録されているレシピ情報などを参照し、おすすめレシピ情報を作成する。そして、管理サーバ(報知手段)200は、おすすめレシピ情報をリーダ・ライタ400に返信するとともに、会員情報データベース210から情報配信先アドレス(例えば、自身の携帯電話や妻の携帯電話など)を読み出し、これら情報配信先アドレス宛におすすめレシピ情報を送信する(ステップS320)。リーダ・ライタ400は、管理サーバ200からおすすめレシピ情報を受信すると、これを表示装置に表示する(図10参照;ステップS330)。
【0041】
なお、おすすめレシピ情報を作成する際も、運動支援情報を作成する際と同様、エクササイズデータの履歴情報(例えば、過去1ヶ月間のエクササイズデータ)や昼食メニュー選択関連情報の履歴情報(例えば、過去1ヶ月間の昼食メニュー選択関連情報)など、様々な情報を利用しても良い。
【0042】
一方、管理サーバ200は、上述したおすすめレシピ情報の作成と並行して、当該ユーザに特典を付与すべきか否かの判断を行う(ステップS340)。詳述すると、管理サーバ200は、特典情報データベース250に登録されている付与条件情報を参照し、当該ユーザは特典付与の対象となっているか否かを判断する。例えば、付与条件情報として「1日
5000歩以上」という条件が設定されている場合、管理サーバ200は、エクササイズデータに含まれる歩数情報に示される歩数が5000歩以上であるか否かを判断する。管理サーバ200は、付与条件情報を満たしていると判断すると(ステップS340;YES)、特典情報データベース250に登録されている特典付与情報(例えば、特定のレストランの割引クーポンを読み出し(あるいは作成し)、これをリーダ・ライタ400に返信するとともに、会員情報データベース210から情報配信先アドレス(例えば、自身の携帯電話や妻の携帯電話など)を読み出し、これら情報配信先アドレス宛に特典付与情報を送信する(ステップS350)。リーダ・ライタ400は、管理サーバ200から特典付与情報を受信すると、これを表示装置に表示し(ステップS360)、以上説明したサービス処理を終了する。
【0043】
以上説明したように、本実施形態によれば、単にユーザの個人情報に基づいて運動メニュー(運動支援情報)を提供するだけでなく、摂取カロリーや消費カロリーなどに基づいておすすめレシピ情報の提供などを行う。これにより、栄養バランスの偏った食生活が明らかとなれば、このような食生活を正すようなおすすめレシピ情報がユーザに提供されるため、真に健康な体作りを支援することが可能となる。
【0044】
加えて、管理サーバ200は、これら運動支援情報やおすすめレシピ情報だけでなく、歩数計によって測定されたユーザの歩数が目標歩数(または運動量など)に達していれば、レストランの割引クーポンなどの特典付与情報が送信される。このような特典が与えられることで、ユーザは運動に対するモチベーションをより一層向上させることが可能となる。
【0045】
さらに、おすすめレシピ情報や特典付与情報などは、ユーザが予め登録した情報配信先アドレスに送信される。例えば、ユーザが妻帯者であれば、情報配信先アドレスとして妻の携帯電話のアドレスを指定しておくことで、おすすめレシピ情報を妻にも知らせることができ、有用な情報を共有することができる。
【0046】
B.変形例
<変形例1>
上述した本実施形態では、ユーザの運動量を計測する機器として歩数計を例示したが、これに限定する趣旨でないのは勿論である。例えば歩数計と同様の機能を備えた各種の携帯端末(携帯電話など)にも適用可能である。
【0047】
<変形例2>
上述した本実施形態では、管理サーバ200が運動支援情報、おすすめレシピ情報、特典付与情報をユーザに提供する場合について説明したが、これらに加えて当該ユーザの今日の運勢やバイオリズム、健康占いなどのコンテンツをユーザに提供しても良い。この場合、例えば会員情報データベース210に登録されている当該ユーザの個人情報(例えば、生年月日、体重、最新のエクササイズデータなど)をコンテンツ内容に反映させるようにしても良い。
【0048】
<変形例3>
また、管理サーバ200からリーダ・ライタ400に提供される各種の情報(すなわち、運動支援情報、おすすめレシピ情報、特典付与情報)について、少なくとも一部の情報をリーダ・ライタ400から当該ユーザの歩数計500に送信するようにしても良い。なお、いずれの情報を送信するかは、システムの設計などに応じて適宜設定・変更可能である。
【0049】
<変形例4>
また、上述した本実施形態では、伸長、体重、住所、情報配信先アドレス(例えば自身の携帯電話や妻の携帯電話など)の個人情報について、PC600を利用して登録したが、例えばユーザの携帯電話などを利用して登録しても良いのは勿論である。
【0050】
なお、本実施形態および各変形例において示した各処理のステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。さらに本明細書等において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。さらにまた、1つの手段が有する機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。また、本発明に係るソフトウェアの開発支援プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【符号の説明】
【0051】
100…健康管理支援システム、200…管理サーバ、210…会員情報データベース、220…メニュー情報データベース、230…運動支援情報データベース、240…レシピデータベース、250…特典付与データベース、260a…会員登録・管理手段、260b…商品メニュー管理手段、260c…運動支援情報作成手段、260d…レシピ情報作成手段、260e…特典付与手段、260f…情報制御手段、300…通信ネットワーク、400…リーダ・ライタ、500…歩数計、510…CPU、520…ROM、530…RAM、540…加速度センサ、550…ICカードチップ、560…表示装置、570…通信制御部、580…操作部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にユーザの継続的な健康増進を図るのに好適な健康管理支援装置および健康管理支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
健康の維持や増進に対する関心は高く、歩数計を使用してウォーキングの際の歩数の一日の目標を定めて健康を維持しようとする者も多い。このような健康増進に対する関心の高まりを受け、ユーザの健康状態を示す指標(脈拍数など)を考慮しつつ、ユーザの健康増進のために適切と考えられる運動(ウォーキングなど)を処方することができるシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−261608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記に代表されるシステムは、運動の種類や運動量といった運動メニューを提案するにすぎない。このため、例えばユーザが偏った食生活をしていたとしても、ユーザの健康状態を示す指標に特に現れなければ運動メニューに変更等はなく、真に健康な体づくりを支援するという点では不十分であるという問題があった。
【0005】
本発明は以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、単に運動メニューを提案するだけでなく、真に健康な体作りを支援することが可能な健康管理支援装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る健康管理支援装置は、ユーザの運動量を計測する計測手段から、前記ユーザの運動量をあらわすエクササイズデータを取得する第1取得手段と、前記ユーザが摂取した食事内容をあらわす摂取メニュー情報を取得する第2取得手段と、前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した運動アドバイスをあらわす運動支援情報を作成する第1作成手段と、前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した今後の食事メニューをあらわすおすすめレシピ情報を作成する第2作成手段と、前記運動支援情報と前記おすすめレシピ情報を前記ユーザに報知する報知手段とを具備することを特徴とする。
【0007】
かかる構成によれば、ユーザの運動量をあらわすエクササイズデータと、ユーザが摂取した食事内容をあらわす摂取メニュー情報に基づき、ユーザに適した運動アドバイスをあらわす運動支援情報とともに、ユーザに適した今後の食事メニューをあらわすおすすめレシピ情報が作成され、ユーザに報知される。これにより、栄養バランスの偏った食生活が明らかとなれば、このような食生活を正すようなおすすめレシピ情報がユーザに提供されるため、真に健康な体作りを支援することが可能となる。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように、本発明によれば、単に運動メニューを提案するだけでなく、真に健康な体作りを支援することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態に係る健康管理支援システムアーキテクチャを示す図である。
【図2】同実施形態に係る歩数計の構成を示す図である。
【図3】同実施形態に係る管理サーバの構成を示す図である。
【図4】同実施形態に係る会員情報データベースの登録内容を例示した図である。
【図5】同実施形態に係る特典付与情報を例示した図である。
【図6】同実施形態に係る登録チェック処理を示すフローチャートである。
【図7a】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図7b】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図7c】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図7d】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図8】同実施形態に係るサービス処理のシーケンスを示す図である。
【図9a】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図9b】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【図10】同実施形態に係るリーダ・ライタの表示画面を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
A.本実施形態
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る健康管理支援システム100のアーキテクチャを示す図である。健康管理支援システム100は、Web上に設けられた管理サーバ200と、通信ネットワーク(インターネットなど)300を介して管理サーバ200とデータを授受することが可能な複数のリーダ・ライタ400と、近距離通信(無線通信や赤外線通信など)によりリーダ・ライタ400とデータを授受することが可能な複数の歩数計500とを備えている。
【0012】
<歩数計500>
図2は、歩数計500の概略構成を示すブロック図である。
歩数計(計測手段、計測装置)500は、CPU510、ROM520、RAM530のほか、加速度センサ540、表示装置550、通信制御部560、操作パネル570などのハードウェア資源を備えている。
【0013】
CPU510は、ROM520やRAM530に格納された各種制御プログラムを実行することにより、歩数計500の全体を中枢的に制御する。
【0014】
加速度センサ540は、ユーザの動きに応じて上下方向あるいは水平方向の加速度の変化を検出し、加速度変化をあらわす情報(以下、加速度情報)をCPU510に供給する。CPU510は、加速度センサ540から供給される加速度情報などをもとに、歩数データなどを生成する。
【0015】
ICカードチップ550は、FeliCa(登録商標)などに準拠した非接触型ICカードチップであり、リーダ・ライタ400との間で非接触通信を実現する。ICカードチップ550に内蔵されたメモリ550aには、ICカードチップを識別するためのユニークなID(以下、カード識別ID)が格納されている。
【0016】
表示装置560は、例えば液晶パネルなどを備えており、ユーザの歩数をあらわす歩数データやユーザの歩幅、歩くスピード(歩速)など、歩数に関連するデータ(以下、エクササイズデータ)やリーダ・ライタ400から供給される各種の情報(運動支援情報やおすすめレシピ情報など;詳細は後述)を表示する。
【0017】
通信制御部570は、各種の通信インタフェースを備えており、歩数計500に蓄積されたエクササイズデータなどをリーダ・ライタ400に送信する一方、リーダ・ライタ400から送信される運動支援情報やおすすめレシピ情報などを受信する。
【0018】
操作部580は、各種の操作ボタンなどにより構成され、各ユーザに固有のID(以下、ユーザID)、生年月日、歩幅などの入力操作に利用される。各ユーザに固有のIDは、各ユーザが本システムを初めて利用する際に、初期設定として入力される(詳細は後述)。
【0019】
<リーダ・ライタ400>
リーダ・ライタ400は、例えば本システムを採用する各会社の社員食堂やカフェテリアなどに設置されている。リーダ・ライタ400は、CPU、メモリ、通信装置、LCDなどの表示装置等のハードウェア資源を備えており、通信ネットワーク300を介して管理サーバ200に接続されている。リーダ・ライタ400は、ICカードチップ550が搭載された歩数計500との間で非接触通信を行い、歩数計500から送信されるエクササイズデータを通信ネットワーク経由で管理サーバ200に送信する一方、管理サーバ200から送信される運動支援情報やおすすめレシピ情報などを通信ネットワーク経由で歩数計500に送信する。
【0020】
なお、リーダ・ライタ400の設置数や設置箇所などは、本システムの設計などに応じて適宜設定・変更可能である。また、本実施形態では、歩数計500とリーダ・ライタ400とが無線通信によりデータの授受を行う場合を想定するが、例えば赤外線通信や有線通信によりデータの授受を行ってもよい。
【0021】
<管理サーバ200>
管理サーバ(健康管理支援装置)200は、例えばサーバコンピュータなどによって構成され、管理下にある各リーダ・ライタ400、各歩数計500を統括管理する役割を担っている。管理サーバ200は、会員情報データベース210、メニュー情報データベース220、運動支援情報データベース230、レシピデータベース240、特典情報データベース250を備えており、当該サーバを構成する各ハードウェア資源がメモリに格納されたソフトウェアと協働して動作することにより、以下に示す各機能を実現する。
【0022】
図3は、管理サーバ200の機能構成を示すブロック図である。
管理サーバ200は、会員登録・管理手段260a、商品メニュー管理手段260b、運動支援情報作成手段260c、レシピ情報作成手段260d、特典付与手段260eを備えている。
【0023】
会員登録・管理手段(第1取得手段)260aは、本システムを利用するユーザ(すなわち、会員ユーザ)の個人情報を会員情報データベース(第1記憶手段)210に登録・管理する役割を担っている。
図4は、会員情報データベース210の登録内容を例示した図である。
会員情報データベース210には、各歩数計500を識別するためのカード識別IDと、当該歩数計500を所持するユーザの個人情報とが対応づけて登録されている。
【0024】
ユーザの個人情報には、ユーザID、生年月日、身長、体重、住所、情報配信先アドレス、最新のエクササイズデータ、エクササイズデータの履歴情報、特典付与の履歴情報が含まれている。上述したように、ユーザIDなどは、ユーザが本システムを利用するために必要な情報である。ユーザは、歩数計500をリーダ・ライタ400にかざした状態で、歩数計500からユーザID(例えばsumitomo20)、生年月日(例えば2000年1月1日)などを入力する。歩数計500は、ユーザIDが入力されると、ICカードチップ550のメモリ550aに格納されたカード識別ID(例えばCD−00001)を読み出し、読み出したカード識別IDとともにユーザID、生年月日をリーダ・ライタ400に送信する。リーダ・ライタ400は、歩数計500からカード識別IDとユーザID、生年月日を受け取ると、これを通信ネットワーク経由で管理サーバ200に送信する。管理サーバ200の会員登録・管理手段260aは、リーダ・ライタ400から受信したカード識別IDとユーザIDと生年月日を対応づけて会員情報データベース210に登録する。
【0025】
なお、伸長、体重、住所、情報配信先アドレス(例えば自身の携帯電話や妻の携帯電話など)、については、ユーザIDや生年月日と同様、ユーザが歩数計500を利用して管理サーバ200の会員情報データベース210に登録しても良いが、例えばユーザが自身のパーソナルコンピュータ(以下、PCと略称)600などを利用して登録しても良い(図1参照)。具体的にはユーザが自身のPC600を利用して管理サーバ200にアクセスし、ユーザIDと生年月日を入力することでユーザ認証を行う。認証に成功すると、当該ユーザのマイページがPC600に表示され、伸長、体重、住所、情報配信先アドレスといった個人情報の入力が可能となる。その後、ユーザが自身のPC600を操作して個人情報の入力を行うと、入力された個人情報はPC600から管理サーバ200宛に送信され、会員登録・管理手段260aによって会員情報データベース210に登録される。
【0026】
一方、最新のエクササイズデータ、エクササイズデータの履歴情報(例えば過去1ヶ月間のエクササイズデータなど)、特典付与の履歴情報(例えば過去1年間の特典付与の状況など)については、歩数計500からリーダ・ライタ400を介して管理サーバ200に受信される。管理サーバ200が受信した最新のエクササイズデータ、エクササイズデータの履歴情報、特典付与の履歴情報は、会員登録・管理手段260aによって会員登録データベース210に登録または更新される。なお、各履歴情報について、いずれの種類の情報をどれ位の期間保存しておくかは、任意に設定変更可能である。
【0027】
商品メニュー管理手段(第2取得手段)260bは、ユーザに提供される食事メニュー(以下では昼食メニューを想定)をメニュー情報データベース220に登録し、管理する役割を担っている。
メニュー情報データベース220に登録される昼食メニュー情報は、例えば前日の夜に食堂を運営する営業者が入力端末(図示略)を利用して入力する。入力された昼食メニュー情報は、入力端末から管理サーバ200に送信され、商品メニュー管理手段260bによってメニュー情報データベース220に登録される。ここで、メニュー情報データベース220に登録される昼食メニュー情報には、メニューの名前(例えばメニューA)のほか、料理のジャンル(例えばジャンルB)、カロリー、栄養素、原価などをあらわす情報が含まれている。
【0028】
運動支援情報作成手段(第1作成手段)260cは、歩数計500から送信されるエクササイズデータ(例えば歩数=5000歩)や、ユーザによって選択された昼食メニュー(例えばメニューA)、さらには運動支援情報データベース(第2記憶手段)230に登録されている運動ガイドライン情報などに基づき、当該ユーザの運動を支援するメッセージ(すなわち運動支援情報)を作成する。運動支援情報作成手段260cが作成する運動支援情報としては、例えば(1)〜(4)に示すものが考えられる。なお、運動支援情報の作成に関する詳細は後述する。
【0029】
<運動支援情報の例>
(1)「少しペースダウン気味。別のフロアのトイレを利用し歩数をかせぐべし。」
(2)「順調なペース。継続は力なり。いまの状態を維持せよ。」
(3)「目標達成まで、あと2万歩。今のペースだと3日で到達できるぞ。」
(4)「雨の多い時期は、階段の利用が効果的だ。」
【0030】
レシピ情報作成手段(第2作成手段)260dは、歩数計500から送信されるエクササイズデータ(例えば歩数=5000歩)や、ユーザによって選択された昼食メニュー(例えばメニューA)、さらにはレシピデータベース(第3記憶手段)240に登録されているレシピ情報(例えばディナーBのレシピなど)などに基づき、当該ユーザの夕食の献立などあらわすおすすめレシピ情報を作成する。おすすめレシピ情報は、エクササイズデータをもとに計算した本日の消費カロリー、選択された昼食メニューをもとに計算したユーザの摂取カロリーなどに基づいて作成される情報であり、例えば以下に示すものが考えられる。なお、おすすめレシピ情報の作成に関する詳細は後述する。
【0031】
<レシピ情報の例>
1日の適正カロリー:1,600kcal
本日の消費カロリー:2,200kcal(+600kcal)
「肉類を取ってたんぱく質を補給!!
おすすめレシピ:豚肉と野菜の鉄板焼き」
※適正カロリー(エネルギー)=標準体重(身長×身長×22)×25〜30(kcal)
例:身長170cmの場合 1.7m×1.7m×22×25〜30=1590〜1900kcal
【0032】
特典付与手段(判断手段)260eは、歩数計500から送信されるエクササイズデータ(例えば歩数=5000歩)や特典情報データベース(第4記憶手段)250に登録されている特典付与の条件をあらわす情報(以下、付与条件情報)などに基づき、当該ユーザは特典付与の対象となっているか否かを判断するとともに、特典付与の対象となっている場合には特典付与の内容をあらす特典付与情報を生成する。図5は、特典付与情報を例示した図である。図5に示すように、特典付与情報は、例えば特定のレストランの割引クーポンである。なお、このクーポン内容は、例えば連続して目標(例えば1日=5000歩)を達成することでグレードアップさせる一方、連続して最低目標(例えば1日=2000歩)を達成しない場合にはグレードダウンさせても良い。さらに、ユーザの個人情報に含まれる住所を参照し、登録されている複数のレストランのクーポンの中からユーザの住所の周辺に位置するレストランのクーポンを抽出し、これを特典付与情報としてユーザに提供しても良い。また、付与条件情報は、ユーザが適宜設定しても良いが、例えばユーザの性別、年齢などに応じて予め設定してもよい。もちろん、付与条件情報は固定的である必要はなく、適宜変更しても良い。
【0033】
(2)実施形態の動作
以下、あるユーザが健康管理支援システム100を利用する場合の動作について図面を参照しながら説明する。
<登録チェック処理>
図6は、リーダ・ライタ400による登録チェック処理を示すフローチャートである。
歩数計500を所持するユーザは、会社の食堂の出口付近などに設置されているリーダ・ライタ400に歩数計500をかざす。リーダ・ライタ400は、通信可能エリアに歩数計500があることを確認すると(ステップ110)、歩数計500に対してカード識別IDを要求する(ステップS120)。歩数計500のICカードチップ550は、メモリ550aに格納されているカード識別IDを読み出し、これをリーダ・ライタ400に返信する。リーダ・ライタ400は、歩数計500からカード識別IDを受信すると、管理サーバ200に対してカード識別IDが登録されているか否かのチェック要求を行う(ステップS130)。管理サーバ200の会員登録管理手段260aは、受信したチェック要求に基づいて、受け取ったカード識別IDが会員情報データベース210に登録されているか否かを判断する。ここで、会員登録済みである場合には、カード識別IDとユーザの個人情報(ユーザID、生年月日など)が会員情報データベース210に対応づけて登録されているが、会員未登録である場合には、これらの情報は登録されていない。会員登録管理手段260aは、受け取ったカード識別IDが会員情報データベース210に登録されているか否を判断し、判断結果をリーダ・ライタ400に返信する。
【0034】
リーダ・ライタ400は、管理サーバ200から返信される判断結果に基づき、既登録であるか、未登録であるかを判断する。リーダ・ライタ400は、歩数計500のカード識別IDが登録されていないと判断すると、例えば初期設定入力を促す画面(初期設定入力画面)を表示装置(図示略)に表示し(図7a→図7b参照)、初期設定入力処理を行う(ステップS140)。ユーザは、初期設定入力画面の指示に従って操作ボタン等(図示略)を操作することにより、ユーザID、生年月日等を入力する。リーダ・ライタ400は、初期設定に必要な情報(すなわち、ユーザIDや生年月日等;以下、初期設定情報)が入力されたことを検知すると、これを管理サーバ200に送信する。管理サーバ200は、リーダ・ライタ400から初期設定情報を受信すると、上述したカード識別IDとともにユーザID、生年月日等を含む初期設定情報を会員情報データベース210に対応づけて登録する。登録が終了すると、管理サーバ200は、リーダ・ライタ400に登録が終了した旨を通知する。リーダ・ライタ400は、管理サーバ200から正常に登録が終了した旨の通知を受け取ると、登録が終了した旨をユーザに報知し(図7c参照)、処理を終了する。
【0035】
一方、リーダ・ライタ400は、ステップS130において、カード識別IDが既登録であると判断すると、ユーザIDと生年月日の入力をユーザに促し、認証処理を開始する(ステップS150→ステップS160)。詳述すると、リーダ・ライタ400は、既登録カード識別IDに対応づけて会員情報データベース210に登録されているユーザIDと生年月日が、入力されるユーザIDと生年月日と一致しているか否かを判断する(あるいは管理サーバ200に対して問い合わせを行う)。リーダ・ライタ400は、両ユーザID等が一致していることから、認証成立と判断すると(ステップS160;YES)、図8に示すサービス処理を実行する。一方、リーダ・ライタ400は、両ユーザID等が一致しておらず、認証不成立と判断すると(ステップS160;NO)、認証エラーをあわわす画面を表示装置に表示し(図7d参照;ステップS170)、処理を終了する。
【0036】
<サービス処理>
図8は、サービス処理のシーケンス図である。
認証に成功すると、リーダ・ライタ400は、歩数計500から歩数データなどを含む歩数に関連するエクササイズデータを受信し(ステップS210)、これを管理サーバ200へ送信する(ステップS220)。管理サーバ200は、リーダ・ライタ400からエクササイズデータを受信すると、このエクササイズデータをカード識別IDに対応づけて会員情報データベース210に登録する(ステップS230)。
【0037】
そして、管理サーバ200は、商品情報データベース220から本日の昼食メニュー情報を取得し、リーダ・ライタ400に返信する(ステップS240)。リーダ・ライタ400は、昼食メニュー情報を受け取ると、まずはユーザが食べた料理のジャンルの選択を促す画面(ジャンル選択画面)を表示装置に表示する(図9a参照;ステップS250)。ユーザによって料理のジャンルが選択されると、リーダ・ライタ400は、選択されたジャンルに属する複数の昼食メニューの中から、実際に食べた昼食メニューの選択を促す画面(メニュー選択画面)を表示装置に表示する(図9b参照;ステップS260)。ユーザによって昼食メニューが選択されると、リーダ・ライタ400は、ユーザによって選択された料理のジャンル、昼食メニューを含む昼食メニュー選択関連情報を管理サーバ200に送信する(ステップS270)。
【0038】
管理サーバ200は、昼食メニュー選択関連情報を受信すると、運動支援情報の作成を行う(ステップS280)。詳述すると、管理サーバ200は、昼食メニュー選択関連情報に含まれる昼食メニューと、メニュー情報データベース220に登録されている昼食メニュー情報など参照することで、ユーザが昼食に摂取した栄養素、カロリーなどを計算する。さらに、管理サーバ200は、会員情報データベース210から当該ユーザの年齢、性別、身長、体重などの個人情報を取得するとともに、運動支援情報データベース230に登録されている運動ガイドライン情報(例えば、年齢、性別、身長、体重などに応じた運動アドバイスを示す情報)を参照することで、上述した運動支援情報を作成する。そして、管理サーバ(報知手段)200は、作成した運動支援情報をリーダ・ライタ400に返信する(ステップS290)。リーダ・ライタ400は、管理サーバ200から運動支援情報を受信すると、これを表示装置に表示する(ステップS300)。
【0039】
なお、運動支援情報を作成する際には、今回、歩数計500から受信したエクササイズデータ、昼食メニュー選択関連情報を利用するだけでなく、エクササイズデータの履歴情報(例えば、過去1ヶ月間のエクササイズデータ)や昼食メニュー選択関連情報の履歴情報(例えば、過去1ヶ月間の昼食メニュー選択関連情報)など、様々な情報を利用してもよい。
【0040】
一方、管理サーバ200は、上述した運動支援情報の作成と並行して、おすすめレシピ情報の作成を行う(ステップS310)。詳述すると、管理サーバ200は、昼食メニュー選択関連情報に含まれる昼食メニューと、メニュー情報データベース220に登録されている昼食メニュー情報など参照することで、ユーザが昼食に摂取した栄養素、カロリーなどを計算するとともに、受信したエクササイズデータをもとに本日の消費カロリーなどを計算する。管理サーバ200は、このようにして計算した摂取カロリーや消費カロリー、さらにはレシピデータベース240に登録されているレシピ情報などを参照し、おすすめレシピ情報を作成する。そして、管理サーバ(報知手段)200は、おすすめレシピ情報をリーダ・ライタ400に返信するとともに、会員情報データベース210から情報配信先アドレス(例えば、自身の携帯電話や妻の携帯電話など)を読み出し、これら情報配信先アドレス宛におすすめレシピ情報を送信する(ステップS320)。リーダ・ライタ400は、管理サーバ200からおすすめレシピ情報を受信すると、これを表示装置に表示する(図10参照;ステップS330)。
【0041】
なお、おすすめレシピ情報を作成する際も、運動支援情報を作成する際と同様、エクササイズデータの履歴情報(例えば、過去1ヶ月間のエクササイズデータ)や昼食メニュー選択関連情報の履歴情報(例えば、過去1ヶ月間の昼食メニュー選択関連情報)など、様々な情報を利用しても良い。
【0042】
一方、管理サーバ200は、上述したおすすめレシピ情報の作成と並行して、当該ユーザに特典を付与すべきか否かの判断を行う(ステップS340)。詳述すると、管理サーバ200は、特典情報データベース250に登録されている付与条件情報を参照し、当該ユーザは特典付与の対象となっているか否かを判断する。例えば、付与条件情報として「1日
5000歩以上」という条件が設定されている場合、管理サーバ200は、エクササイズデータに含まれる歩数情報に示される歩数が5000歩以上であるか否かを判断する。管理サーバ200は、付与条件情報を満たしていると判断すると(ステップS340;YES)、特典情報データベース250に登録されている特典付与情報(例えば、特定のレストランの割引クーポンを読み出し(あるいは作成し)、これをリーダ・ライタ400に返信するとともに、会員情報データベース210から情報配信先アドレス(例えば、自身の携帯電話や妻の携帯電話など)を読み出し、これら情報配信先アドレス宛に特典付与情報を送信する(ステップS350)。リーダ・ライタ400は、管理サーバ200から特典付与情報を受信すると、これを表示装置に表示し(ステップS360)、以上説明したサービス処理を終了する。
【0043】
以上説明したように、本実施形態によれば、単にユーザの個人情報に基づいて運動メニュー(運動支援情報)を提供するだけでなく、摂取カロリーや消費カロリーなどに基づいておすすめレシピ情報の提供などを行う。これにより、栄養バランスの偏った食生活が明らかとなれば、このような食生活を正すようなおすすめレシピ情報がユーザに提供されるため、真に健康な体作りを支援することが可能となる。
【0044】
加えて、管理サーバ200は、これら運動支援情報やおすすめレシピ情報だけでなく、歩数計によって測定されたユーザの歩数が目標歩数(または運動量など)に達していれば、レストランの割引クーポンなどの特典付与情報が送信される。このような特典が与えられることで、ユーザは運動に対するモチベーションをより一層向上させることが可能となる。
【0045】
さらに、おすすめレシピ情報や特典付与情報などは、ユーザが予め登録した情報配信先アドレスに送信される。例えば、ユーザが妻帯者であれば、情報配信先アドレスとして妻の携帯電話のアドレスを指定しておくことで、おすすめレシピ情報を妻にも知らせることができ、有用な情報を共有することができる。
【0046】
B.変形例
<変形例1>
上述した本実施形態では、ユーザの運動量を計測する機器として歩数計を例示したが、これに限定する趣旨でないのは勿論である。例えば歩数計と同様の機能を備えた各種の携帯端末(携帯電話など)にも適用可能である。
【0047】
<変形例2>
上述した本実施形態では、管理サーバ200が運動支援情報、おすすめレシピ情報、特典付与情報をユーザに提供する場合について説明したが、これらに加えて当該ユーザの今日の運勢やバイオリズム、健康占いなどのコンテンツをユーザに提供しても良い。この場合、例えば会員情報データベース210に登録されている当該ユーザの個人情報(例えば、生年月日、体重、最新のエクササイズデータなど)をコンテンツ内容に反映させるようにしても良い。
【0048】
<変形例3>
また、管理サーバ200からリーダ・ライタ400に提供される各種の情報(すなわち、運動支援情報、おすすめレシピ情報、特典付与情報)について、少なくとも一部の情報をリーダ・ライタ400から当該ユーザの歩数計500に送信するようにしても良い。なお、いずれの情報を送信するかは、システムの設計などに応じて適宜設定・変更可能である。
【0049】
<変形例4>
また、上述した本実施形態では、伸長、体重、住所、情報配信先アドレス(例えば自身の携帯電話や妻の携帯電話など)の個人情報について、PC600を利用して登録したが、例えばユーザの携帯電話などを利用して登録しても良いのは勿論である。
【0050】
なお、本実施形態および各変形例において示した各処理のステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意に順番を変更して又は並列に実行することができる。さらに本明細書等において、手段とは、単に物理的手段を意味するものではなく、その手段が有する機能をソフトウェアによって実現する場合も含む。さらにまた、1つの手段が有する機能が2つ以上の物理的手段により実現されても、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。また、本発明に係るソフトウェアの開発支援プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の光学ディスク、磁気ディスク、半導体メモリなどの各種の記録媒体を通じて、又は通信ネットワークなどを介してダウンロードすることにより、コンピュータにインストール又はロードすることができる。
【符号の説明】
【0051】
100…健康管理支援システム、200…管理サーバ、210…会員情報データベース、220…メニュー情報データベース、230…運動支援情報データベース、240…レシピデータベース、250…特典付与データベース、260a…会員登録・管理手段、260b…商品メニュー管理手段、260c…運動支援情報作成手段、260d…レシピ情報作成手段、260e…特典付与手段、260f…情報制御手段、300…通信ネットワーク、400…リーダ・ライタ、500…歩数計、510…CPU、520…ROM、530…RAM、540…加速度センサ、550…ICカードチップ、560…表示装置、570…通信制御部、580…操作部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの運動量を計測する計測手段から、前記ユーザの運動量をあらわすエクササイズデータを取得する第1取得手段と、
前記ユーザが摂取した食事内容をあらわす摂取メニュー情報を取得する第2取得手段と、
前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した運動アドバイスをあらわす運動支援情報を作成する第1作成手段と、
前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した今後の食事メニューをあらわすおすすめレシピ情報を作成する第2作成手段と、
前記運動支援情報と前記おすすめレシピ情報を前記ユーザに報知する報知手段と
を具備することを特徴とする健康管理支援装置。
【請求項2】
前記ユーザの個人情報を記憶する第1記憶手段と、
前記運動支援情報の作成指針となる運動ガイドライン情報を記憶する第2記憶手段とをさらに具備し、
前記第1作成手段は、
前記ユーザの個人情報と、前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報と、前記運動ガイドライン情報に基づき、前記運動支援情報を作成することを特徴とする請求項1に記載の健康管理支援装置。
【請求項3】
前記おすすめレシピの作成指針となるレシピ情報を記憶する第3記憶手段をさらに具備し、
前記第2作成手段は、
前記ユーザの個人情報と、前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報と、前記レシピ情報に基づき、前記おすすめレシピ情報を作成することを特徴する請求項1または2に記載の健康管理支援装置。
【請求項4】
前記ユーザの個人情報には、情報の送信先を指定する送信先アドレスが含まれ、
前記おすすめレシピ情報を前記送信先アドレスに送信する送信手段をさらに具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の健康管理支援装置。
【請求項5】
特典付与の条件をあらわす付与条件情報を記憶する第4記憶手段と、
前記エクササイズデータに示される前記ユーザの運動量が、前記付与条件情報に示される特典付与の条件を満たしているか否かを判断する判断手段と、
前記ユーザの運動量が前記特典付与の条件を満たしていると判断された場合に、前記ユーザに前記特典を付与する特典付与手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の健康管理支援装置。
【請求項6】
前記ユーザの個人情報には、前記ユーザの前記エクササイズデータの履歴情報が含まれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載の健康管理支援装置。
【請求項7】
ユーザの運度量を計測する計測装置と、前記計測装置との間で通信可能なリーダ端末と、前記リーダ端末と通信ネットワークを介して接続された管理サーバとを備えた健康管理システムであって、
前記リーダ端末は、
前記ユーザの運動量をあらわすエクササイズデータを読み取るリーダ手段と、
前記ユーザが摂取した食事内容をあらわす摂取メニュー情報を入力するための入力手段とを備え、
前記管理サーバは、
前記リーダ端末から前記エクササイズデータを取得する第1取得手段と、
前記リーダ端末から前記摂取メニュー情報を取得する第2取得手段と、
前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した運動アドバイスをあらわす運動支援情報を作成する第1作成手段と、
前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した今後の食事メニューをあらわすおすすめレシピ情報を作成する第2作成手段と、
前記運動支援情報と前記おすすめレシピ情報を前記リーダ端末に送信することで、当該運動支援情報と前記おすすめレシピ情報を前記ユーザに報知する報知手段と
を具備することを特徴とする健康管理支援システム。
【請求項1】
ユーザの運動量を計測する計測手段から、前記ユーザの運動量をあらわすエクササイズデータを取得する第1取得手段と、
前記ユーザが摂取した食事内容をあらわす摂取メニュー情報を取得する第2取得手段と、
前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した運動アドバイスをあらわす運動支援情報を作成する第1作成手段と、
前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した今後の食事メニューをあらわすおすすめレシピ情報を作成する第2作成手段と、
前記運動支援情報と前記おすすめレシピ情報を前記ユーザに報知する報知手段と
を具備することを特徴とする健康管理支援装置。
【請求項2】
前記ユーザの個人情報を記憶する第1記憶手段と、
前記運動支援情報の作成指針となる運動ガイドライン情報を記憶する第2記憶手段とをさらに具備し、
前記第1作成手段は、
前記ユーザの個人情報と、前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報と、前記運動ガイドライン情報に基づき、前記運動支援情報を作成することを特徴とする請求項1に記載の健康管理支援装置。
【請求項3】
前記おすすめレシピの作成指針となるレシピ情報を記憶する第3記憶手段をさらに具備し、
前記第2作成手段は、
前記ユーザの個人情報と、前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報と、前記レシピ情報に基づき、前記おすすめレシピ情報を作成することを特徴する請求項1または2に記載の健康管理支援装置。
【請求項4】
前記ユーザの個人情報には、情報の送信先を指定する送信先アドレスが含まれ、
前記おすすめレシピ情報を前記送信先アドレスに送信する送信手段をさらに具備することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1の請求項に記載の健康管理支援装置。
【請求項5】
特典付与の条件をあらわす付与条件情報を記憶する第4記憶手段と、
前記エクササイズデータに示される前記ユーザの運動量が、前記付与条件情報に示される特典付与の条件を満たしているか否かを判断する判断手段と、
前記ユーザの運動量が前記特典付与の条件を満たしていると判断された場合に、前記ユーザに前記特典を付与する特典付与手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1の請求項に記載の健康管理支援装置。
【請求項6】
前記ユーザの個人情報には、前記ユーザの前記エクササイズデータの履歴情報が含まれていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1の請求項に記載の健康管理支援装置。
【請求項7】
ユーザの運度量を計測する計測装置と、前記計測装置との間で通信可能なリーダ端末と、前記リーダ端末と通信ネットワークを介して接続された管理サーバとを備えた健康管理システムであって、
前記リーダ端末は、
前記ユーザの運動量をあらわすエクササイズデータを読み取るリーダ手段と、
前記ユーザが摂取した食事内容をあらわす摂取メニュー情報を入力するための入力手段とを備え、
前記管理サーバは、
前記リーダ端末から前記エクササイズデータを取得する第1取得手段と、
前記リーダ端末から前記摂取メニュー情報を取得する第2取得手段と、
前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した運動アドバイスをあらわす運動支援情報を作成する第1作成手段と、
前記エクササイズデータと、前記摂取メニュー情報に基づき、前記ユーザに適した今後の食事メニューをあらわすおすすめレシピ情報を作成する第2作成手段と、
前記運動支援情報と前記おすすめレシピ情報を前記リーダ端末に送信することで、当該運動支援情報と前記おすすめレシピ情報を前記ユーザに報知する報知手段と
を具備することを特徴とする健康管理支援システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図7d】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図10】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7a】
【図7b】
【図7c】
【図7d】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図10】
【公開番号】特開2012−73872(P2012−73872A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−218927(P2010−218927)
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000002129)住友商事株式会社 (42)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年9月29日(2010.9.29)
【出願人】(000002129)住友商事株式会社 (42)
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