説明

健康維持支援システム、これで用いる情報処理システム及び利用者システム、動作方法、及び動作プログラム

【課題】一人暮らしの人等が陥りやすい栄養の偏りを解消し、ダイエットや病気等の理由で食事制限が必要な人等でも消費カロリーを考慮に入れたメニューを提供し、カロリー表記がなくても摂取カロリーを容易に取得しその記録管理の手間を解消する。
【解決手段】 健康維持支援システム10は、データサーバ11、画像認識処理装置12、DB13〜17等を有し、契約者のカメラから送られてくる食事の料理画像を解析し、DB17の料理画像を検索して構成食材を決定し、それと各DB14〜16とを参照して摂取カロリー及び栄養素を取得すると共に、契約者が保持する歩数計から送信されてくる歩数データに基づいて消費カロリーを計算し、DB13の対応データを更新し、更新されたDB13の履歴情報に基づいて、不足している採取カロリー及び栄養素を補う食事メニュー及び食事レシピのデータをDB17から取得し契約者に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康維持支援システム、支援方法、及び支援プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、人々の健康に対するより一層の高まりを反映して、インターネットや携帯電話等に代表される情報通信技術を取り入れた各種支援システムが提案されている。
【0003】
例えば、日々の摂取カロリーの計算及び管理を簡便に実現するためのダイエット支援システム(例えば、特許文献1参照)、ユーザに自身の健康管理に有意義な情報を提供するための健康支援システム及びこれに使用する携帯情報端末用プログラム(例えば、特許文献2参照)、食生活改善を目的とした食事管理支援システム(例えば、特許文献3参照)、
食生活支援ポータルサーバを用いたシステム(例えば、特許文献4参照)、栄養学的配慮とともに個人の食材に対する好き嫌いをも配慮した食生活管理システム(例えば、特許文献5参照)がある。
【0004】
また、予防・対処・治療目的に合致した食事献立の選択を支援し、摂取した食事内容と健康管理情報を管理して利用者別の食事管理を支援する食事管理支援システム(例えば、特許文献6参照)や、病気の治療や予防、ダイエット等、食事による健康管理を行う人やその介護者が簡易にかつ継続的に的確に栄養管理ができる栄養管理システム(例えば、特許文献7参照)もある。
【特許文献1】特開2002−32487号公報
【特許文献2】特開2003−44595号公報
【特許文献3】特開2003−67497号公報
【特許文献4】特開2003−67503号公報
【特許文献5】特開2003−141337号公報
【特許文献6】特開2003−242261号公報
【特許文献7】特開2004−164038号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一人暮らしの人は、コンビニエンスストアや24時間開店のスーパー等を利用することにより食事を購入するのがより便利になった反面、自分の好きな食材や弁当のみ購入することにより栄養が偏ってしまうという問題があった。また、ダイエットや病気等の理由で食事制限が必要な人は、自分が消費したカロリーとは関係なく、決められたメニューを取っている。さらに、コンビニエンスストア、スーパー、弁当屋等で購入した食べ物や、外食店で食事した料理に関しては、カロリー表記がされていなければ、自分がどれくらいのカロリーを摂取したのかが分からず、仮に分かったとしてもそれを管理するためには自分で記録を取らなければならなく大変手間がかかるという問題があった。
【0006】
また、上記の情報通信技術を用いた各種支援システムでは、採取カロリーのほかに消費カロリーが全く考慮されていなかったり、或いは消費カロリーが考慮されていたとしても手入力で操作が煩雑であったりする等、ユーザによって必ずしも使い勝手がよいものではなかった。また、こういった支援システムを構築するにあたり、ユーザの生活スタイルが例えば一人暮らしの人と既婚者や同居者とでは大きく相違し、さらに一人暮らしの人でも自分で料理を作る人もいれば専ら外食や弁当に頼る人もいるので、このような生活スタイルの違いを考慮することも望まれている。
【0007】
本発明は、このような従来の事情を考慮してなされたもので、一人暮らしの人等が陥りやすい栄養の偏りを解消し、ダイエットや病気等の理由で食事制限が必要な人等でも消費カロリーを考慮に入れたメニューを提供し、カロリー表記がなくても摂取カロリーを容易に取得しその記録管理の手間を解消することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明に係る健康維持支援システムは、情報処理システムと、前記情報処理システムに通信回線を介して接続される利用者システムとを有する健康維持支援システムであって、前利用者システムは、利用者が飲食した食事の料理又は食品購入時に渡される所定店舗の商品識別情報が付されたレシートの画像を撮像し、撮像された画像を前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する画像送信手段と、前記利用者の歩数を計測し、計測された歩数データを予め設定された送信タイミングで前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する歩数データ送信手段とを有し、前記情報処理システムは、前記利用者毎に、データ登録日時、食品、摂取カロリー、消費カロリー、及び栄養素のデータを互いに関連付けて更新可能に登録するデータ登録手段と、前記画像送信手段により送られてくる前記画像が前記料理の画像の場合、当該料理の構成食材に対応するカロリー及び栄養素のデータを解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する一方、前記画像が前記レシートの画像の場合、前記レシートに付された所定店舗の商品識別情報に対応するカロリー及び栄養素を解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する第1のデータ更新手段と、前記歩数データ送信手段により送られてくる歩数データに基づいて消費カロリーを計算し、計算された消費カロリーにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する第2のデータ更新手段と、更新された前記データ登録手段の履歴情報に基づいて、不足している栄養分を補うための食事メニューを決定し、決定された食事メニューを前記利用者システムに送信するデータ送信手段とを有することを特徴とする。
【0009】
本発明において、前記データ登録手段は、前記利用者毎に、データ登録日時、食品、摂取カロリー、消費カロリー、及び栄養素のデータを互いに関連付けて更新可能に登録する第1のデータベースと、所定の店舗毎に、前記商品識別情報に関連付けて食品のカロリー及び栄養素のデータを更新可能に登録する第2のデータベースと、前記商品識別情報に関連付けて、前記利用者により購入された食料品のデータを更新可能に登録する第3のデータベースと、所定の食品毎に、栄養素及びカロリーのデータを関連付けて登録する第4のデータベースと、所定の食事メニュー毎に、構成食材及びその量を示す食事レシピ、料理画像、カロリー、及び栄養素のデータを関連付けて更新可能に登録する第5のデータベースとを有してもよい。
【0010】
本発明において、前記第1のデータ更新手段は、前記画像送信手段により送られてくる前記画像を解析し、前記画像が前記料理の画像か前記レシートの画像かを判定する画像判定手段と、前記画像が前記料理の画像の場合、前記第5のデータベースの料理画像を検索して構成食材を決定し、決定された構成食材と前記第2〜第4のデータベースとを参照してカロリー及び栄養素のデータを取得し、前記第1のデータベースの対応するデータを更新する手段と、前記画像が前記レシートの画像の場合、前記第2〜第4のデータベースを検索し、前記レシートに付された所定店舗の商品識別情報に対応するカロリー及び栄養素のデータを取得し、前記第1のデータベースの対応するデータを更新する手段とを有してもよい。
【0011】
本発明において、前記情報処理システムは、前記利用者の生活環境と利用目的のデータを予め保持するデータ保持手段と、前記利用者の生活環境と利用目的のデータに基づいて、前記第1及び第2のデータ更新手段、及び前記データ送信手段の動作を制御する動作制御手段とをさらに有してもよい。
【0012】
また、本発明に係る健康維持支援システムで用いる情報処理システムは、利用者が飲食した食事の料理又は食品購入時に渡される所定店舗の商品識別情報が付されたレシートの画像を撮像し、撮像された画像を前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する画像送信手段と、前記利用者の歩数を計測し、計測された歩数データを予め設定された送信タイミングで前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する歩数データ送信手段とを有する利用者システムに通信回線を介して接続される情報処理システムであって、前記利用者毎に、データ登録日時、食品、摂取カロリー、消費カロリー、及び栄養素のデータを互いに関連付けて更新可能に登録するデータ登録手段と、前記画像送信手段により送られてくる前記画像が前記料理の画像の場合、当該料理の構成食材に対応するカロリー及び栄養素のデータを解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する一方、前記画像が前記レシートの画像の場合、前記レシートに付された所定店舗の商品識別情報に対応するカロリー及び栄養素を解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する第1のデータ更新手段と、前記歩数データ送信手段により送られてくる歩数データに基づいて消費カロリーを計算し、計算された消費カロリーにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する第2のデータ更新手段と、更新された前記データ登録手段の履歴情報に基づいて、不足している栄養分を補うための食事メニューを決定し、決定された食事メニューを前記利用者システムに送信するデータ送信手段とを有することを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係る健康維持支援システムで用いる利用者システムは、健康維持支援システムで用いる情報処理システムに通信回線を介して接続される利用者システムであって、利用者が飲食した食事の料理又は食品購入時に渡される所定店舗の商品識別情報が付されたレシートの画像を撮像する撮像手段と、撮像された画像を、前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する画像送信手段と、前記利用者の歩数を計測する歩数計測手段と、計測された歩数データを、予め設定された送信タイミングで前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する歩数データ送信手段とを有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明に係る健康維持支援システムで用いる動作方法は、情報処理システムと、前記情報処理システムに通信回線を介して接続される利用者システムとを有する健康維持支援システムで用いる動作方法であって、前記情報処理システムが、利用者毎に、データ登録日時、食品、摂取カロリー、消費カロリー、及び栄養素のデータを互いに関連付けてデータベースに更新可能に登録するステップと、前記利用者システムが、前記利用者が飲食した食事の料理又は食品購入時に渡される所定店舗の商品識別情報が付されたレシートの画像を撮像し、撮像された画像を前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信するステップと、前記情報処理システムが、前記利用者システムにより送られてくる前記画像が前記料理の画像の場合、当該料理の構成食材に対応するカロリー及び栄養素のデータを解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データベースの対応するデータを更新する一方、前記画像が前記レシートの画像の場合、前記レシートに付された所定店舗の商品識別情報に対応するカロリー及び栄養素を解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データベースの対応するデータを更新するステップと、前利用者システムが、前記利用者の歩数を計測し、計測された歩数データを予め設定された送信タイミングで前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信するステップと、前記情報処理システムが、前記利用者システムにより送られてくる歩数データに基づいて消費カロリーを計算し、計算された消費カロリーにより前記データベースの対応するデータを更新するステップと、前記情報処理システムが、更新された前記データベースの履歴情報に基づいて、不足している栄養分を補うための食事メニューを決定し、決定された食事メニューを前記利用者システムに送信するステップとを有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明に係る健康維持支援システムで用いる動作プログラムは、情報処理システムと、前記情報処理システムに通信回線を介して接続される利用者システムとを有する健康維持支援システムで用いる動作プログラムであって、前記情報処理システムが、利用者毎に、データ登録日時、食品、摂取カロリー、消費カロリー、及び栄養素のデータを互いに関連付けてデータベースに更新可能に登録するステップと、前記利用者システムが、前記利用者が飲食した食事の料理又は購入した食品の商品IDが付されたレシートの画像を撮像し、撮像された画像を前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信するステップと、前記情報処理システムが、前記利用者システムにより送られてくる前記画像が前記料理の画像の場合、当該料理の構成食材に対応するカロリー及び栄養素のデータを解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データベースの対応するデータを更新する一方、前記画像が前記レシートの画像の場合、前記レシートに付された所定店舗の商品識別情報に対応するカロリー及び栄養素を解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データベースの対応するデータを更新するステップと、前利用者システムが、前記利用者の歩数を計測し、計測された歩数データを予め設定された送信タイミングで前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信するステップと、前記情報処理システムが、前記利用者システムにより送られてくる歩数データに基づいて消費カロリーを計算し、計算された消費カロリーにより前記データベースの対応するデータを更新するステップと、前記情報処理システムが、更新された前記データベースの履歴情報に基づいて、不足している栄養分を補うための食事メニューを決定し、決定された食事メニューを前記利用者システムに送信するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、一人暮らしの人等が陥りやすい栄養の偏りを解消し、ダイエットや病気等の理由で食事制限が必要な人等でも消費カロリーを考慮に入れたメニューを提供し、カロリー表記がなくても摂取カロリーを容易に取得しその記録管理の手間を解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係る健康維持支援システム、これで用いる情報処理システム及び利用者システム、動作方法、及び動作プログラムを実施するための最良の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
本実施形態による健康維持支援システムは、サービス提供会社の情報処理システムに適用されるもので、外で働いている一人暮らしの人、ダイエット目的の人、及び病気が原因で食事制限しなければならない人を利用者(以下、「契約者」)とし、この契約者によりカメラで撮像された摂取する食事や飲み物の画像を受信し、受信された画像データに基づき契約者の摂取カロリーを自動的に計算する処理を実行する。
【0019】
また、この健康維持支援システムは、上記契約者によりコンビニエンスストアやスーパー等の店舗で購入されカメラで撮像された食材等のレシートの画像を受信し、受信された画像データに基づき契約者の摂取した栄養の履歴や不足している栄養分を特定し、これに応じて食事レシピ及び食事メニューを決定し契約者に提示する処理を実行する。
【0020】
さらに、この健康維持支援システムは、上記契約者の装着している歩数計(「万歩計(登録商標)」又は「ペドメーター」等とも言う)から帰宅直前に「送信」ボタンを押下すことで送信されてくる歩数計による計測データを受信し、この計測データに基づいて、契約者の消費したカロリーを計算し、この計算データと予め指定された契約者の生活環境データとに合わせて、以下のサービス提供を支援する処理を実行する。
【0021】
1)契約者が一人暮らしの自炊者の場合は、レシピの送信や食材の配達を行うサービスを提供する。
【0022】
2)契約者が一人暮らしの弁当購入者の場合は、契約者の選んだ店舗の推奨メニュー表示や配達を行うサービスを提供する。
【0023】
3)契約者が一人暮らしの外食者の場合は、業務提携の外食店より推奨メニュー表示や事前注文を行うサービスを提供する。
【0024】
4)契約者が同居者又は既婚者の場合は、指定時刻になると推奨メニューと食事レシピの送信や食材の配達を行うサービスを提供する。
【実施例】
【0025】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に記述する。
【0026】
本実施例による健康維持支援システムは、外で働く一人暮らしの人、ダイエット目的の人、及び病気が原因でカロリーを制限された人を契約者(利用者)とし、これら契約者に合わせた食事レシピ及び食事メニューを提示するサービスを提供するサービス提供会社用の情報処理システムに適用したものである。
【0027】
図1は、本実施例の健康維持支援システムが適用されるシステム全体の構成を示す。
【0028】
図1の例に示すシステムは、本実施例の健康維持支援システム10を有するサービス提供会社側の情報処理システム(以下、「サービス提供会社システム」)1と、サービス提供会社によるサービスを受ける契約者により使用される利用者システム(以下、「契約者システム」)2と、サービス提供会社との間で業務提携されたコンビニエンスストア、スーパー、外食店、弁当屋、病院(医療機関)、運送業者(配達業者)等の業務提携会社側の情報処理システム(以下、「業務提携会社システム」)3とから構成される。これら各システム1〜3の各々は、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)に基づくインターネットとして機能する公衆網や専用線等の通信回線100を介して接続されている。
【0029】
図2は、健康維持支援システム10の構成例を示す。
【0030】
図2の例に示す健康維持支援システム10は、データサーバ11、画像認識処理装置12、契約者DB(データベース)13、業務提携会社DB14、契約者購入食料DB15、カロリーDB16、食事レシピDB17、LANインターフェース等の通信I/F(インターフェース)18、及びウェブページ(ホームページ)19aを有するウェブサーバ19を備え、通信I/F18を介して通信回線100に接続されている。
【0031】
データサーバ11は、予め設定された処理プログラム112を実行するCPU111を有するコンピュータ機で構成される。
【0032】
画像認識処理装置12は、予め設定された画像処理プログラム122を実行するCPU121を有するコンピュータ機で構成される。
【0033】
契約者DB13には、その詳細情報として、契約者の摂取した食事による栄養素及び摂取カロリーと、消費カロリー等の各データが格納される。この一例を図3に示す。図3の例に示す契約者DB13には、契約者氏名、日時、摂取情報(食品名及びカロリー)、消費カロリー、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン(A、B1、B2、C、D)、カルシウム、鉄、食物繊維の各データが格納される。このうち、栄養素(タンパク質〜食物繊維)のデータは、図3に例示するように、◎(豊富である)、○(十分である)、△(少ない)、▽(不足している)、×(含まれている)のいずれかの情報に対応付けて処理可能となっている。
【0034】
業務提携会社DB14は、本実施例では業務提携会社(コンビニエンスストア・スーパー、外食店、弁当屋、病院、運送業者)に応じた複数のDB14a〜14eから構成される。
【0035】
DB14aは、コンビニエンスストア・スーパー用のもので、その詳細情報として陳列食品商品名、カロリー、栄養分等の各データが格納される。この一例を図4に示す。図4の例に示す業務提携会社DB(コンビニエンスストア・スーパー)14aには、店名、商品名(ID:レシートに付けられる商品コード)、消費カロリー、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン(A、B1、B2、C、D)、カルシウム、鉄、食物繊維の各データが格納される。このうち、栄養素(タンパク質〜食物繊維)のデータは、図4に例示するように、◎(豊富である)、○(十分である)、△(少ない)、▽(不足している)、×(含まれている)のいずれかの情報に対応付けて処理可能となっている。
【0036】
DB14bは、外食店用のもので、詳細情報としてメニュー、カロリー、栄養分等の各データが格納される。この一例を図5に示す。図5の例に示す業務提携会社DB(外食店)14bには、店名、商品名(ID:レシートに付けられる商品コード)、消費カロリー、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン(A、B1、B2、C、D)、カルシウム、鉄、食物繊維の各データが格納される。このうち、栄養素(タンパク質〜食物繊維)のデータは、図5に例示するように、◎(豊富である)、○(十分である)、△(少ない)、▽(不足している)、×(含まれている)のいずれかの情報に対応付けて処理可能となっている。
【0037】
DB14cは、弁当屋用のもので、その詳細情報としてメニュー、カロリー、栄養分等の各データが格納される。この一例を図6に示す。図6の例に示す業務提携会社DB(弁当屋)14cには、店名、商品名(ID:レシートに付けられる商品コード)、消費カロリー、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン(A、B1、B2、C、D)、カルシウム、鉄、食物繊維の各データが格納される。このうち、栄養素(タンパク質〜食物繊維)のデータは、図6に例示するように、◎(豊富である)、○(十分である)、△(少ない)、▽(不足している)、×(含まれている)のいずれかの情報に対応付けて処理可能となっている。
【0038】
DB14dは、病院用のもので、その詳細情報として詳細病院名、契約者名、病名、担当医氏名、栄養士名、制限情報等の各データが格納される。この一例を図7に示す。図7に示す業務提携会社DB(病院)14dには、病院名、契約者名、病名(糖尿病、腎臓病等)、担当医氏名、栄養士名、制限情報(2000kcal/day、減塩料理等)の各データが格納される。
【0039】
DB14eは、配達業者(運送業者)用のもので、その詳細情報として配達業者名、配達業者住所、契約者名、住所等の各データが格納される。この一例を図8に示す。図8に示す業務提携会社DB(配達)14eには、配達業者名、配達業者住所、契約者名、住所の各データが格納される。
【0040】
契約者購入食料DB15には、契約者により購入された食材や弁当等の購入日及び購入食料(食品ID)等の各データが格納される。特に、この契約者購入食料DB15には、契約者によりその食品ID(商品ID)が付されたレシートの画像が撮影され、その画像が送信される度に、画像認識処理装置12によりその食品IDが認識され、契約者毎にその食品IDに関連付けて格納される。この契約者購入食料DB15の購入食料のデータを参照することにより、契約者の保存している食材の状態が監視可能となり、朝食や弁当など契約者が作成した食材のカロリーや栄養分の計算が可能となる。さらに購入日のデータから食材の賞味期限管理を行った食事メニューの提示も可能となる。
【0041】
カロリーDB16は、日本人が常用している食品の標準的な成分値を示した日本食品標準成分表のデータに準拠したデータベースであり、契約者が作った食事等の「カロリー」や栄養分を計算するときに参照される。
【0042】
食事レシピDB17は、食事メニュー、これに対応する完成画像、食事メニューに含まれる栄養分、食事メニューの材料(一人分)とそれを基に食事を作成するための食事レシピ等の各データが格納されている。この一例を図9に示す。図9に示す食事レシピDB17には、食事名、材料(一人前)、レシピ、写真、カロリー、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミン(A、B1、B2、C、D)、カルシウム、鉄、食物繊維の各データが格納される。このうち、栄養素(タンパク質〜食物繊維)のデータは、図9に例示するように、◎(豊富である)、○(十分である)、△(少ない)、▽(不足している)、×(含まれている)のいずれかの情報に対応付けて処理可能となっている。
【0043】
ウェブサーバ19は、予め設定されたウェブサーバソフトウェア(図示しない)を実行してウェブページ19aをインターネット上で閲覧可能に管理する処理を行うCPU(図示しない)を有するコンピュータ機で構成される。
【0044】
上記データサーバ11、画像認識処理装置12、各種DB13〜17、通信I/F18、及びウェブサーバ19は、あくまで機能上のものであり、1台のコンピュータ機で一体に構成しても、複数台のコンピュータ機で個別に構成しても、いずれでも適用可能である。
【0045】
図10は、契約者システム2の構成例を示す。
【0046】
図10の例に示す契約者システム2は、カメラ21と、歩数計22と、自宅端末23とから構成される。
【0047】
カメラ21は、本実施例では例えばカメラ付き携帯電話機等で構成され、機能上、全体制御を担う制御部111と、CCDやCMOS等の固体撮像素子を有する撮像部212と、無線通信により通信回線100を介してサービス提供会社システム1内の健康維持支援システム10に接続可能な通信部213と、各種データ入力、選択、指示等を行う操作キー、操作ボタン等の入力部(操作部)214と、液晶ディスプレイ等の表示部215と、制御部111により実行されるウェブブラウザ216とを有している。
【0048】
この構成により、撮像部212により契約者が摂取する前の食事や飲み物の画像及びレシートの画像を撮影し、撮影された画像データを通信部213を介してサービス提供会社のデータサーバ11へ送信したり、入力部214にて指示された契約者の問い合わせを通信部213を介してデータサーバ1へ通知し、その回答である推奨食事メニューを受信したり、その推奨食事メニュー等を表示部215にて表示したりする。
【0049】
歩数計22は、本実施例ではサービス提供会社から提供される送信機能付き歩数計が使用される。この送信機能付き歩数計は、機能上、全体制御を担う制御部221と、加速度センサ等のセンサにより振動を検知して歩数を計測する歩数計測部222と、無線通信により通信回線100を介してサービス提供会社システム1内の健康維持支援システム10に接続可能な通信部223と、自身の位置情報を検知する位置センサとしてのGPS受信機224を有している。
【0050】
この構成により、歩数計測部222により計測された歩数データを、通信部223を介して予め設定された場所(例えば、自宅から半径1km以内)で健康維持支援システム10内のデータサーバ11へ送信したり、設定された時間に自動的に送信したりする。
【0051】
なお、GPS受信機224等の位置センサは、必ずしも必要ではなく、自宅から半径1km以内等の所定場所に到着した時点で、歩数計22内に割り込み信号を生成しその信号に基づきデータサーバ11へ送信するよう動作が可能な構成であればよい。
【0052】
自宅端末23は、例えば携帯電話機やPC等で構成され、機能上、全体制御を担う制御部231と、キーボード等の入力部232と、液晶ディスプレイ等の表示部233と、通信回線100を介してサービス提供会社システム1内の健康維持支援システム10に接続可能なモデムやLANインターフェース等の通信部234を有している。
【0053】
この構成により、通信部234を介してサービス提供会社のデータサーバ11から送信される食事メニューと食事レシピを受信したりする。
【0054】
なお、自宅端末23は、カメラ付き携帯電話機として、カメラ21と一体に構成してもよい。また、送信機能付き歩数計がPDA等の情報端末に搭載可能な場合には、歩数計22と一体に構成してもよい。さらに、送信機能付き歩数計がカメラ付き携帯電話機に搭載可能な場合には、カメラ21、歩数計22、及び自宅端末23の全てを一体のカメラ付き携帯電話機として構成することも可能である。
【0055】
図11は、業務提携会社システム3の構成例を示す。
【0056】
図11の例に示す業務提携会社システム3は、業務提携会社である各店舗及び病院側に置かれ、サービス提供会社システム1内の健康維持支援システム11との間で通信回線100を介して通信可能なコンピュータ機を備えた情報処理システムから構成されている。この情報処理システムは、食材、弁当、飲み物を提供しているコンビニエンスストア・スーパー側のコンビニエンスストア・スーパーシステム31と、ファミリーレストランやファーストフード等の食事を提供している外食店側の外食店システム32と、弁当屋側の弁当屋システム33と、契約者の通院している病院側の病院システム34と、サービス提供会社から指示される食事や食材を契約者の自宅へ配達する運送業者側の運送システム35とを有している。
【0057】
次に、健康維持支援システム10内のデータサーバ11及び画像認識処理装置12の処理例を説明する。
【0058】
図12及び図13は、データサーバ11の処理例を示すフローチャートである。図12及び図13に示すフローチャートは、予め処理プログラム112に設定され、CPU111により実行される。
【0059】
まず、データサーバ11は、契約者が装着している歩数計22より送信される歩数データを受信すると(ステップSt11)、例えば予め設定された契約者の歩幅、体重等の個人データに基づく既知の消費カロリー計算式を用いて、歩数データから消費カロリーを計算し(ステップSt123)、計算された消費カロリーを契約者DB13に登録して契約者DB13を更新する(ステップSt13)。
【0060】
また、図13において、データサーバ11は、契約者システム2から送信されてくる契約者の問い合わせを受信すると(ステップSt21)、契約者DB13の摂取カロリーと消費カロリー、栄養素の偏りに関する情報(どの栄養素が予め設定された基準値(標準値)に対し不足しているか等の情報)を参照して、不足しているカロリー及び栄養素から契約者に必要とされるカロリー及び栄養素を算出し(ステップSt22)、得られたカロリー及び栄養素のデータと、予め設定された契約者の生活環境(後述参照)とに応じて、業務提携会社DB14の商品名(ID)又は契約者購入食料DB15の食材(ID)を検索し、商品名(ID)又は食材(ID)から食事メニューを決定し(ステップSt23)、決定された食事メニューを契約者システム2に送信する(ステップSt24)。
【0061】
このデータサーバ11は、契約者がカメラ21を使って撮影した食事やレシートの画像を受信すると、受信された画像データを画像認識処理装置12に渡す処理も行う。
【0062】
図14は、画像認識処理装置12の処理例を示すフローチャートである。図14に示すフローチャートは、予め画像処理プログラム122に設定され、CPU121により実行される。
【0063】
まず、図14において、画像認識処理装置12は、データサーバ11で受信された食事やレシートの画像を認識する(ステップSt31)。この画像認識用の画像処理としては、本実施例では既知の顔認識等で採用されている画像認識アルゴリズムを採用する。
【0064】
次いで、画像認識処理装置12は、認識された画像が食事の料理画像かどうか判断する(ステップSt32)。
【0065】
その結果、認識された画像が食事の料理画像である場合(ステップSt32:YES)は、認識された食事の料理画像から、食事レシピDB17の画像を検索し、検索された画像に対応する食事メニューを認識し(ステップSt33)、認識された食事メニューに対応する構成食材を決定する(ステップSt34)。
【0066】
次いで、決定された構成食材を契約者購入食材DB15の食材と比較し(ステップSt35)、該当する食材が存在するかどうか判断する(ステップSt36)。
【0067】
その結果、該当する食材が存在する場合(ステップSt36:YES)は、契約者の作成した料理であると判断し、契約者購入食材DB15と食事レシピDB17を比較し(ステップSt37)、料理に使われている食材と量を判断し(ステップSt38)、カロリーと栄養素を計算し(ステップSt39)、契約者DB13と契約者購入食材DB15を更新し(ステップSt40)、処理を終了する。
【0068】
一方、上記ステップSt36の判断により該当する食材が存在しない場合(ステップSt36:NO)は、外食と判断し、食事レシピDB17のカロリーと栄養素により、契約者DB13のカロリーと栄養素を更新し(ステップSt41)、処理を終了する。
【0069】
また、上記ステップSt32の判断により認識された画像が食事の料理画像でない場合(ステップSt32:NO)は、認識された画像がレシート画像かどうか判断する(ステップSt42)。その結果、認識された画像がレシート画像である場合(ステップSt42:YES)は、業務提携会社DB14を参照して、レシートに付された情報から該当する店舗と食品IDを検索し(ステップSt43)、検索された該当店舗と食品IDとにより契約者DB13のカロリーと栄養素のデータを更新し(ステップSt44)、処理を終了する。この場合、該当する店舗が業務提携会社DB14に存在しなかった場合は、人手で該当店舗へカロリーと栄養素を問い合わせる等の処理を行うことにより、カロリーと栄養素のデータを契約者DB13に登録し、これにより契約者DB13を更新する。
【0070】
一方、上記ステップSt42の判断により認識された画像がレシートでない場合(ステップSt42:NO)は、処理を終了する。
【0071】
次に、図15〜図29を参照して、本実施例の全体動作について説明する。
【0072】
まず、サービス提供会社によるサービス開始前に、契約者が、自宅端末23によりサービス提供会社のウェブサーバ19により提供されるウェブページ19aへアクセスしてログインし(図15:ステップS1)、ウェブページ19aを表示し(図15:ステップS2)、ウェブページ19a上での操作を通して生活環境と利用目的のデータを健康維持支援システム10へ通知する(図15:ステップA1)。
【0073】
ここで、生活環境としては、例えば、1)一人暮らしの自炊者(一人暮らしで食事は自分で作ることが中心の生活環境)、2)一人暮らしの弁当購入者(一人暮らしでお弁当を購入するのが中心の生活環境)、3)一人暮らしの外食者(一人暮らしでレストラン等で外食するのが中心の生活環境)、4)同居者又は既婚者(両親と同居しているか、結婚をしており、帰宅すると食事が用意されている生活環境)の4通りが予め選択可能に設定されている。また、利用目的としては、例えば、1)健康維持(必要となる栄養素を毎日摂取する)、2)ダイエット(満腹感を味わえ、摂取カロリーを抑える)、3)食事制限(病気が原因で食事内容や摂取カロリーに制限がある)の3通りが予め選択可能に設定されている。
【0074】
上記通知に応答して、健康維持支援システム10側では、データサーバ11が契約者から通知された生活環境及び利用目的に対応するデータをその契約者の個人情報に対応付けてメモリ等の記録媒体(図示しない)に保持する。
【0075】
上記通知が完了すると、本サービス開始前にサービス提供会社から契約者に歩数計22が送付される(図15:ステップA2)。歩数計22には、契約者から通知された生活環境及び利用目的に応じて、計測された歩数データの送信タイミング等の制御データが設定されている。これにより、上記通知された契約者の生活環境及び利用目的に従って、本サービスが開始される。
【0076】
契約者は、朝食および飲み物の画像をカメラ21により撮影し(図16:ステップS3)、得られた画像データを通信回線100を介してサービス提供会社のデータサーバ11へ送信する(図16:ステップA3)。データサーバ11は、受信された画像データを画像認識処理装置12へ転送する。画像認識処理装置12は、前述の図14に示す処理を実行することにより、受信された画像データから契約者購入食料DB15から材料となっている食材を解析し、該当する食材に対応するカロリーと栄養素のデータを契約者DB13へ格納する(図16:ステップA4)。
【0077】
以後、契約者は、サービス提供会社から提供された歩数計22を付けて活動する(図16:ステップA5)。
【0078】
契約者が昼食を取る場合、以下の1)〜3)のいずれかの処理を行う(図17:ステップB1)
1)持参した弁当や業務提携会社以外での食事の場合は、食事前に昼食の画像をカメラ21により撮影し(図17:ステップS4)、得られた画像データを通信回線100を介してサービス提供会社のデータサーバ11へ送信する(図17:ステップA6)。
【0079】
これに応答して、データサーバ11は、受信された画像データを画像認識処理装置12へ転送する。画像認識処理装置12は、前述の図14に示す処理を実行することにより、受信された画像データが弁当の場合、契約者購入食料DB15から使われている「食材」を解析すると共に、受信された画像データが業務提携会社以外の食事の場合、業務提携会社DB14を検索し、該当するカロリーと栄養素のデータを契約者DB13へ格納する(図17:ステップA7)。なお、検索の結果、該当する摂取カロリーと栄養素のデータが存在しない場合は、人手で該当店舗へカロリーと栄養素の問い合わせを行い、データベース化して、契約者DB13へ格納する。
【0080】
2)業務提携会社のコンビニエンスストア、弁当屋、又は外食店で食事をした場合、食品IDが付されたレシートをカメラ21により撮影し、得られた画像データを通信回線100を介してサービス提供会社のデータサーバ11へ送信する(図17:ステップA8)。
【0081】
これに対し、データサーバ11は、通信I/F18を介してレシートの画像データを受信すると、受信された画像データを画像認識処理装置12へ転送する。画像認識処理装置12は、前述の図14に示す処理を実行し、レシートの画像から業務提携会社DB14を検索して該当する店舗及び食品IDを特定し、特定された食品IDに対応するカロリーと栄養素を決定し、決定されたカロリーと栄養素のデータを契約者DB13へ格納する(図17:ステップA7)。
【0082】
3)契約者が昼食のメニューとしてサービス提供会社のデータサーバ11によるアドバイス情報を参考にする場合は、カメラ21又は自宅端末23により通信回線100を介してデータサーバ11へアクセスする。
【0083】
これに応答して、データサーバ11は、所定のサービス会社問い合わせ画面(図27参照)を送信する。カメラ21又は自宅端末23は、その問い合わせ画面を表示する。この問い合わせ画面上で、契約者に操作により業務提携会社の中から身近にある業務提携会社が選択され、問い合わせ画面上の「送信」ボタンが押下されると、選択されたデータをデータサーバ11に送信する。
【0084】
これに応答して、データサーバ11は、選択された業務提携会社と、契約者DB13のデータとから契約者が摂取した栄養分の履歴及び不足している栄養素のデータから推奨食事メニューを決定し、決定された推奨食事メニューの画面(図28のメニュー画面参照)を契約者側に送信する(図18:ステップA9)。契約者は、そのメニュー画面を表示し(図18:ステップS5)、その画面上で推奨食事メニューの食事を食べるかどうか選択する(図18:ステップB2)。
【0085】
ここで、表示されたメニュー画面下の「確定」ボタンを押下すると、該当メニューを摂取したことになり、契約者DB13が更新する(図18:ステップA10)。一方、表示されたメニュー画面下の「参考」ボタンを押下すると、本メニュー以外を摂取することができる。この場合は、契約者が昼食をとる場合の処理(図17:ステップB1)で、「1.業務提携会社以外での食事」、「2.業務提携会社での食事」、及び「3.サービス提供会社からのアドバイスを参考にする」の選択肢の内のいずれかに応じた処理を行う。
【0086】
さらに、昼食以外におやつ等、間食を取る場合(図19:ステップB3)、逐次、間食の画像をカメラ21により撮影するか、購入レシートの画像をカメラ21により撮影し、得られた画像データを通信回線100を介してデータサーバ11へ送信する(図19:ステップA11)。これに応答して、データサーバ11は、受信された画像データを画像認識処理装置12へ送信する。画像認識処理装置12は、前述の図14に示す処理を実行することにより、受信された画像データを解析し、摂取カロリーとして契約者DB13を更新する(図19:ステップA12)。
【0087】
次に、契約者が一人暮らしの人か、家族がいる人かの相違により、以下の処理を行う(ステップB4)。
【0088】
まず、契約者が一人暮らしの場合、設定時間以降に自宅から半径1km以内に近づくと、歩数計22は、制御部221により、例えば予め設定された時間と、GPS受信機224により受信される位置データとに基づいて割り込み信号を発生し、その時点まで歩数計測部222にて計測された歩数データを通信部223から通信回路100を介してサービス提供会社のデータサーバ11へ送信する(図19:ステップA13)。データサーバ11は、前述した図12の処理を実行することにより、受信された歩数データから消費カロリーを計算し、契約者DB13を更新する(図19:ステップA14)。
【0089】
ここで、契約者が設定時間に自宅にいる休日等の場合、歩数計13は、例えば制御部211により予め設定された時間をタイマ等で計時して割り込み信号を発生し、その時点までに歩数計測部222にて計測された歩数データを通信部223により通信回路100を介してデータサーバ11へ送信する。
【0090】
次いで、契約者の生活環境と利用目的とに合わせて、以下の処理を行う(図20:ステップB5)。
【0091】
1)契約者が自炊者の場合、帰宅途中に自分で食材を購入するか、自宅へ配達するかを通信回線100を介してサービス提供会社のデータサーバ11へ指示する(図20:ステップB6)。
【0092】
ここで、自分で購入する場合は、最寄りの業務提携会社を指定すると(図20:ステップA15)、データサーバ11は、契約者DB13を検索して、契約者の摂取した栄養分の履歴と不足している栄養分を計算し、最適な食事レシピと購入材料のデータを契約者側へ送信する(図20:ステップA16)。契約者は、食事レシピと購入材料のデータを表示する(図20:ステップS6)。
【0093】
また、自宅へ配達することを選んだ契約者には、データサーバ11は、契約者DB13から最適な食事メニューを決定し(図21:ステップA17)、決定された食事メニューに対応する食事レシピのデータを契約者側に送信する(図21:ステップA18)。契約者は、食事レシピのデータを表示する(図21:ステップS7)。これと並行して、データサーバ11は、決定された食事メニューに応じた食材(1人分)の配達指示を通信回線100を介して業務提携会社システム3に与える(図21:ステップA19)。
【0094】
2)契約者が弁当購入者の場合、サービス提供会社のデータサーバ11は、夕食購入推奨店(弁当屋又はコンビニエンスストア)のデータを契約者側に送信する(図22:ステップA20)。契約者側は、夕食購入推奨店のデータを表示し(図22:ステップS8)、購入予定店を指定し、データサーバ11に送信する(図22:ステップA21)。
【0095】
これに応答して、データサーバ11は、契約者の摂取した栄養分と不足している栄養分から、最適な弁当を決定し、決定された弁当のデータを契約者側に送信する(図22:ステップA22)。契約者側は、最適な弁当のデータを表示する(図22:ステップS9)。さらに、契約者は、要望により、データサーバ11へ事前に注文したり(図22:ステップB7)、自宅への配達指示を通信回線100を介して業務提携会社システム3に与えたりする(図22:ステップA23)。
【0096】
3)契約者が外食者の場合、サービス提供会社のデータサーバ11は、外食推奨店のデータを契約者側に送信する(図23:ステップA24)。契約者側は、夕食推奨店のデータを表示し(図23:ステップS10)、食事予定の外食店を指定し、データサーバ11に送信する(図23:ステップA25)。
【0097】
これに応答して、データサーバ11は、契約者の摂取した栄養分と不足している栄養分から最適なメニューを決定し、決定されたメニューのデータを契約者側に送信する(図23:ステップA26)。契約者側は、最適なニューのデータを表示する(図23:ステップS11)。さらに、契約者は、要望により、事前に注文したり(図23:ステップB8)、自宅への配達指示を通信回線100を介して業務提携会社システム3に与えたりする(図23:ステップA27)。
【0098】
次いで、契約者がダイエット目的の既婚者、または病気が原因で食事制限されている契約者の場合、歩数計22は、予め設定された時間になると、計測された歩数データを通信回線100を介してサービス提供会社のデータサーバ11へ送信する(図24:ステップA28)。
【0099】
これに応答して、データサーバ11は、前述した図12の処理を実行することにより、送られてきた歩数データから消費カロリーを算出し、契約者DB13を更新する。また、データサーバ11は、前述した図13の処理を実行することにより、契約者DB13より摂取カロリーと栄養素、さらに消費カロリーから最適な食事メニューを決定し、契約者側に送信する(図24:ステップA29)。契約者側は、送られてきた食事メニューのデータを表示する(図24:ステップA12)。同居の家族は、食材の配達を指示する(図24:ステップB9)。
【0100】
ここで、定刻までに食材の配達の指示をしなかった場合は、食事レシピと家族構成に応じた食材の量のデータを自宅端末23へ送信する(図24:ステップA30)。また、配達を指示した場合には、自宅端末23へ食事レシピを送信し(図25:ステップA31)、食材の配達指示を通信回線100を介して業務提携会社システム3に与える(図25:ステップA32)。契約者側は、送られてきた食事レシピのデータを表示する(図25:ステップS13)。
【0101】
次いで、サービス提供会社のデータサーバ11は、契約者DB13から契約者の食事履歴と摂取した栄養分、さらに不足している栄養分等を月次レポート(図29参照)として作成し、契約者側へ送信する(図26:ステップA33)。さらに、病気が原因で食事制限している契約者は、食事履歴が病院の担当医や栄養士へ送信され、月次レポート(図29参照)の所定欄(図29中の下段部参照)にアドバイス情報が追加される(図26:ステップB10及びステップA34)。これにより、契約者は、自分の摂取したカロリーと消費したカロリーを常に監視することにより、健康を維持することが可能となる。以上により、本動作は終了する。
【0102】
以上説明したように、本実施形態の健康維持支援システムを適用したシステム全体の動作をまとめると、次のようになる。
【0103】
1)カメラ付き携帯電話等のカメラで自分の飲食した料理やレシートを撮影し、画像情報をインターネット経由で健康維持支援システムへ送信すると、処理された画像データを基に自動的に摂取したカロリーや栄養素が算出される。
【0104】
2)この機能により、個人の摂取カロリー、消費カロリー、栄養素の動的な状態管理とその履歴管理が行われる。
【0105】
3)摂取したカロリーと消費したカロリーに対し、自動的に生活環境と食事制限に合わせた栄養に偏りのない最適な食事メニューが提示される。
【0106】
4)カメラ付き携帯電話等で購入した食材のレシートを撮影し、画像情報をインターネット経由で本システムへ送信すると、自動的に食材情報をデータベース化と賞味期限の管理をし、食材を腐らすことなく最適な食事メニューを提示される。
【0107】
5)食事メニューを通知することにより、コンビニエンスストア、弁当屋、及び外食店に自動的に注文される。
【0108】
6)食事メニューを通知することにより、その必要食材が自動的に配達される。
【0109】
7)病気による食事療法が必要な場合に、病院などの医療機関と業務提携し、業務提携先が、上記のカロリーや栄養素や消費カロリーの履歴データを分析して食生活状況診断が行われ、的確な食生活指導情報が提示される。
【0110】
8)上記の健康を維持するために必要な食生活情報およびサービスが提供可能となる。
【0111】
上記の各動作をさらに集約すると、次のようになる。
【0112】
1)カメラで撮影される摂取した食事の料理画像又は購入食材のレシート画像から摂取カロリーを計算する。
【0113】
2)歩数計で計測される歩数データから消費カロリーを計算する。
【0114】
3)計算された消費カロリーと摂取カロリーとの比較を行うことにより、契約者の既婚者、一人暮らし、外食等の生活環境に合わせた夕食提供支援を行う。例えば、既婚者の場合は、食事レシピを家の自宅端末へ送信し、食材を配達し、一人暮らしの場合は、自宅近くのコンビニ等で推奨メニューを送信し、外食の場合は、該当店舗のメニュー選択と事前に注文をする。
【0115】
従って、本実施例によれば、契約者は自分の消費したカロリーと、それに見合った食事をとることが可能となる。さらに、購入した食材のレシートを撮影し送信することにより、保存している食材をサービス提供会社側が管理できる。そのため、契約者が作成した食事は写真として撮影しサービス提供会社側へ送信すると、カロリーと栄養素が自動的に計算される。同様に、業務提携会社で外食した場合は、レシートを送信するだけでカロリーと栄養素が計算される。また、病院と連携することにより食事制限されている人たちに、摂取した食事が監視され、担当医や栄養士からアドバイスを聞くことが可能となる。さらに、月次レポートが出力されることにより契約者は食生活を第三者の目から正しく評価され、成人病予防などができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】本発明の実施例による健康維持支援システムを適用したシステム全体の構成図である。
【図2】本発明の実施例による健康維持支援システムの構成図である。
【図3】本発明の実施例による契約者DBのデータ構造を示す図である。
【図4】本発明の実施例による業務提携会社DB(コンビニエンスストア・スーパー)のデータ構造を示す図である。
【図5】本発明の実施例による業務提携会社DB(外食店)のデータ構造を示す図である。
【図6】本発明の実施例による業務提携会社DB(弁当屋)のデータ構造を示す図である。
【図7】本発明の実施例による業務提携会社DB(病院)のデータ構造を示す図である。
【図8】本発明の実施例による業務提携会社DB(配達)のデータ構造を示す図である。
【図9】本発明の実施例によるレシピDBのデータ構造を示す図である。
【図10】本発明の実施例による契約者(利用者)システムの構成図である。
【図11】本発明の実施例による業務提携会社システムの構成図である。
【図12】本発明の実施例によるデータサーバの処理を示す概略フローチャートである。
【図13】本発明の実施例によるデータサーバの処理を示す概略フローチャートである。
【図14】本発明の実施例による画像認識処理装置の処理を示す概略フローチャートである。
【図15】本発明の実施例による契約時の動作を示す概略フローチャートである。
【図16】本発明の実施例による日常生活に沿ったシステム動作の流れを示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施例による日常生活に沿ったシステム動作の流れを示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施例による日常生活に沿ったシステム動作の流れを示すフローチャートである。
【図19】本発明の実施例による日常生活に沿ったシステム動作の流れを示すフローチャートである。
【図20】本発明の実施例による一人暮らしの自炊者の場合のシステム動作の流れを示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施例による一人暮らしの自炊者の場合のシステム動作の流れを示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施例による一人暮らしの弁当購入者の場合のシステム動作の流れを示すフローチャートである。
【図23】本発明の実施例による一人暮らしの外食者の場合のシステム動作の流れを示すフローチャートである。
【図24】本発明の実施例による家族同居者の場合のシステム動作の流れを示すフローチャートである。
【図25】本発明の実施例による家族同居者の場合のシステム動作の流れを示すフローチャートである。
【図26】本発明の実施例による月次処理を行う場合のシステム動作の流れを示すフローチャートである。
【図27】本発明の実施例によるサービス提供会社問い合わせ画面を示す図である。
【図28】本発明の実施例による推奨メニュー表示画面を示す図である。
【図29】本発明の実施例による月次レポート画面を示す図である。
【符号の説明】
【0117】
1 サービス提供会社システム
2 契約者システム
3 業務提携会社システム
10 健康維持支援システム
11 データサーバ
12 画像認識処理装置
21 カメラ
22 歩数計
23 自宅端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理システムと、前記情報処理システムに通信回線を介して接続される利用者システムとを有する健康維持支援システムであって、
前利用者システムは、
利用者が飲食した食事の料理又は食品購入時に渡される所定店舗の商品識別情報が付されたレシートの画像を撮像し、撮像された画像を前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する画像送信手段と、
前記利用者の歩数を計測し、計測された歩数データを予め設定された送信タイミングで前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する歩数データ送信手段とを有し、
前記情報処理システムは、
前記利用者毎に、データ登録日時、食品、摂取カロリー、消費カロリー、及び栄養素のデータを互いに関連付けて更新可能に登録するデータ登録手段と、
前記画像送信手段により送られてくる前記画像が前記料理の画像の場合、当該料理の構成食材に対応するカロリー及び栄養素のデータを解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する一方、前記画像が前記レシートの画像の場合、前記レシートに付された所定店舗の商品識別情報に対応するカロリー及び栄養素を解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する第1のデータ更新手段と、
前記歩数データ送信手段により送られてくる歩数データに基づいて消費カロリーを計算し、計算された消費カロリーにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する第2のデータ更新手段と、
更新された前記データ登録手段の履歴情報に基づいて、不足している栄養分を補うための食事メニューを決定し、決定された食事メニューを前記利用者システムに送信するデータ送信手段とを有することを特徴とする健康維持支援システム。
【請求項2】
前記データ登録手段は、
前記利用者毎に、データ登録日時、食品、摂取カロリー、消費カロリー、及び栄養素のデータを互いに関連付けて更新可能に登録する第1のデータベースと、
所定の店舗毎に、前記商品識別情報に関連付けて食品のカロリー及び栄養素のデータを更新可能に登録する第2のデータベースと、
前記商品識別情報に関連付けて、前記利用者により購入された食料品のデータを更新可能に登録する第3のデータベースと、
所定の食品毎に、栄養素及びカロリーのデータを関連付けて登録する第4のデータベースと、
所定の食事メニュー毎に、構成食材及びその量を示す食事レシピ、料理画像、カロリー、及び栄養素のデータを関連付けて更新可能に登録する第5のデータベースとを有することを特徴とする請求項1記載の健康維持支援システム。
【請求項3】
前記第1のデータ更新手段は、
前記画像送信手段により送られてくる前記画像を解析し、前記画像が前記料理の画像か前記レシートの画像かを判定する画像判定手段と、
前記画像が前記料理の画像の場合、前記第5のデータベースの料理画像を検索して構成食材を決定し、決定された構成食材と前記第2〜第4のデータベースとを参照してカロリー及び栄養素のデータを取得し、前記第1のデータベースの対応するデータを更新する手段と、
前記画像が前記レシートの画像の場合、前記第2〜第4のデータベースを検索し、前記レシートに付された所定店舗の商品識別情報に対応するカロリー及び栄養素のデータを取得し、前記第1のデータベースの対応するデータを更新する手段とを有することを特徴とする請求項2記載の健康維持支援システム。
【請求項4】
前記情報処理システムは、
前記利用者の生活環境と利用目的のデータを予め保持するデータ保持手段と、
前記利用者の生活環境と利用目的のデータに基づいて、前記第1及び第2のデータ更新手段、及び前記データ送信手段の動作を制御する動作制御手段とをさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の健康維持支援システム。
【請求項5】
利用者が飲食した食事の料理又は食品購入時に渡される所定店舗の商品識別情報が付されたレシートの画像を撮像し、撮像された画像を前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する画像送信手段と、前記利用者の歩数を計測し、計測された歩数データを予め設定された送信タイミングで前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する歩数データ送信手段とを有する利用者システムに通信回線を介して接続される情報処理システムであって、
前記利用者毎に、データ登録日時、食品、摂取カロリー、消費カロリー、及び栄養素のデータを互いに関連付けて更新可能に登録するデータ登録手段と、
前記画像送信手段により送られてくる前記画像が前記料理の画像の場合、当該料理の構成食材に対応するカロリー及び栄養素のデータを解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する一方、前記画像が前記レシートの画像の場合、前記レシートに付された所定店舗の商品識別情報に対応するカロリー及び栄養素を解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する第1のデータ更新手段と、
前記歩数データ送信手段により送られてくる歩数データに基づいて消費カロリーを計算し、計算された消費カロリーにより前記データ登録手段の対応するデータを更新する第2のデータ更新手段と、
更新された前記データ登録手段の履歴情報に基づいて、不足している栄養分を補うための食事メニューを決定し、決定された食事メニューを前記利用者システムに送信するデータ送信手段とを有することを特徴とする健康維持支援システムで用いる情報処理システム。
【請求項6】
前記データ登録手段は、
前記利用者毎に、データ登録日時、食品、摂取カロリー、消費カロリー、及び栄養素のデータを互いに関連付けて更新可能に登録する第1のデータベースと、
所定の店舗毎に、前記商品識別情報に関連付けて食品のカロリー及び栄養素のデータを更新可能に登録する第2のデータベースと、
前記商品識別情報に関連付けて、前記利用者により購入された食料品のデータを更新可能に登録する第3のデータベースと、
所定の食品毎に、栄養素及びカロリーのデータを関連付けて登録する第4のデータベースと、
所定の食事メニュー毎に、構成食材及びその量を示す食事レシピ、料理画像、カロリー、及び栄養素のデータを関連付けて更新可能に登録する第5のデータベースとを有することを特徴とする請求項5記載の健康維持支援システムで用いる情報処理システム。
【請求項7】
前記第1のデータ更新手段は、
前記画像送信手段により送られてくる前記画像を解析し、前記画像が前記料理の画像か前記レシートの画像かを判定する画像判定手段と、
前記画像が前記料理の画像の場合、前記第5のデータベースの料理画像を検索して構成食材を決定し、決定された構成食材と前記第2〜第4のデータベースとを参照してカロリー及び栄養素のデータを取得し、前記第1のデータベースの対応するデータを更新する手段と、
前記画像が前記レシートの画像の場合、前記第2〜第4のデータベースを検索し、前記レシートに付された所定店舗の商品識別情報に対応するカロリー及び栄養素のデータを取得し、前記第1のデータベースの対応するデータを更新する手段とを有することを特徴とする請求項6記載の健康維持支援システムで用いる情報処理システム。
【請求項8】
健康維持支援システムで用いる情報処理システムに通信回線を介して接続される利用者システムであって、
利用者が飲食した食事の料理又は食品購入時に渡される所定店舗の商品識別情報が付されたレシートの画像を撮像する撮像手段と、
撮像された画像を、前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する画像送信手段と、
前記利用者の歩数を計測する歩数計測手段と、
計測された歩数データを、予め設定された送信タイミングで前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信する歩数データ送信手段とを有することを特徴とする健康維持支援システムで用いる利用者システム。
【請求項9】
情報処理システムと、前記情報処理システムに通信回線を介して接続される利用者システムとを有する健康維持支援システムで用いる動作方法であって、
前記情報処理システムが、利用者毎に、データ登録日時、食品、摂取カロリー、消費カロリー、及び栄養素のデータを互いに関連付けてデータベースに更新可能に登録するステップと、
前記利用者システムが、前記利用者が飲食した食事の料理又は食品購入時に渡される所定店舗の商品識別情報が付されたレシートの画像を撮像し、撮像された画像を前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信するステップと、
前記情報処理システムが、前記利用者システムにより送られてくる前記画像が前記料理の画像の場合、当該料理の構成食材に対応するカロリー及び栄養素のデータを解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データベースの対応するデータを更新する一方、前記画像が前記レシートの画像の場合、前記レシートに付された所定店舗の商品識別情報に対応するカロリー及び栄養素を解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データベースの対応するデータを更新するステップと、
前利用者システムが、前記利用者の歩数を計測し、計測された歩数データを予め設定された送信タイミングで前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信するステップと、
前記情報処理システムが、前記利用者システムにより送られてくる歩数データに基づいて消費カロリーを計算し、計算された消費カロリーにより前記データベースの対応するデータを更新するステップと、
前記情報処理システムが、更新された前記データベースの履歴情報に基づいて、不足している栄養分を補うための食事メニューを決定し、決定された食事メニューを前記利用者システムに送信するステップとを有することを特徴とする健康維持支援システムで用いる動作方法。
【請求項10】
情報処理システムと、前記情報処理システムに通信回線を介して接続される利用者システムとを有する健康維持支援システムで用いる動作プログラムであって、
前記情報処理システムが、利用者毎に、データ登録日時、食品、摂取カロリー、消費カロリー、及び栄養素のデータを互いに関連付けてデータベースに更新可能に登録するステップと、
前記利用者システムが、前記利用者が飲食した食事の料理又は購入した食品の商品IDが付されたレシートの画像を撮像し、撮像された画像を前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信するステップと、
前記情報処理システムが、前記利用者システムにより送られてくる前記画像が前記料理の画像の場合、当該料理の構成食材に対応するカロリー及び栄養素のデータを解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データベースの対応するデータを更新する一方、前記画像が前記レシートの画像の場合、前記レシートに付された所定店舗の商品識別情報に対応するカロリー及び栄養素を解析し、解析されたカロリー及び栄養素のデータにより前記データベースの対応するデータを更新するステップと、
前利用者システムが、前記利用者の歩数を計測し、計測された歩数データを予め設定された送信タイミングで前記通信回線を介して前記情報処理システムに送信するステップと、
前記情報処理システムが、前記利用者システムにより送られてくる歩数データに基づいて消費カロリーを計算し、計算された消費カロリーにより前記データベースの対応するデータを更新するステップと、
前記情報処理システムが、更新された前記データベースの履歴情報に基づいて、不足している栄養分を補うための食事メニューを決定し、決定された食事メニューを前記利用者システムに送信するステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする健康維持支援システムで用いる動作プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2006−252150(P2006−252150A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−67348(P2005−67348)
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】