説明

健康美容用具

【課題】常時安定的にイオンを発生することで、利用者の健康、ひいては美容を維持増進できる健康及び美容器具を提供する。
【解決手段】健康美容器具10は、低放射線源粉末またはその成形体1を金属被覆3、5しているので、低放射線源1から放出される放射線が人体に悪影響を及ぼす可能性は極めて低い。一方、金属被覆3、5することにより予想外にもイオン発生効果は強化されており、健康美容器具を使用する人に対して健康増進効果と、リラックス効果とをもたらすことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、天然放射性元素鉱物を含む健康美容器具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、空気をイオン化することにより、人体に対して新陳代謝の促進、血行促進、疲労回復、食欲増進、安眠、鎮痛などの種々の健康増進効果が得られることが注目されている。例えば、イオンを発生させる壁材を使用した部屋にいると、新陳代謝の促進、血行促進、疲労回復などの効果によりリラックスできると言われている(特許文献1)。また、希土類元素を含む鉱石の粉末をトルマリン粉末と材料物質に含有させることにより、イオンの発生を促進する試みも知られている(特許文献2)。
【0003】
しかしながら、元来、トルマリン自体はほとんどイオンを発生しないものであるため、材料物質などに単にトルマリン粉末を含有させただけでは、イオンによる効果は得られない。また、特許文献2では希土類元素を含む鉱石を併用することにより、イオンの発生は促進されるものの、その発生が安定せず、さらに放射線を放射するマイナス面があり、必ずしも安全であるとは言い切れない。
【0004】
また、天然放射性元素鉱物の微粉末を配合して焼結させたセラミック製健康用具も知られている(特許文献3)。しかし、これは低線量放射線によるホルミシス効果を利用するというものであり、上記と同様に放射線を直接使用する点で安全面での不安が残る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−46479号公報
【特許文献2】特開2003−027720号公報
【特許文献3】特開2004−337559号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような問題に対処するためになされたものであり、常時安定的にイオンを発生することで、利用者の健康、ひいては美容を維持増進できる健康及び美容器具(以下、単に健康美容器具という)の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を解決するために、本発明者は鋭意検討した結果、金属に内蔵される低放射線源について、放射線の発生の危険とイオンを十分に発生させることができる条件などについて鋭意検討した結果、低放射線源は、実質的にその全体を金属被覆すれば放射線の放射はきわめて微量であること、にもかかわらず美容器具表面にイオンが発生し、しかも、発生がほぼ永続的に持続することを見出した。よって、低放射線源粉末を金属被覆することにより常時安定的にイオンを発生することで、利用者の健康、ひいては美容を維持増進できる健康美容器具の提供を実現した。
【発明の効果】
【0008】
本発明の健康美容器具は、低放射線源粉末またはその成形体を金属被覆しているので、低放射線源から放出される放射線が人体に悪影響を及ぼす可能性は極めて低い。一方、金属被覆することにより予想外にもイオン発生効果は強化されており、健康美容器具を使用する人に対して健康増進効果と、リラックス効果とをもたらすことができる。放射線源を金属で被覆してかかる効果が発生する作用機序は必ずしも明らかではないが、例えば、なんらかの形で金属内に電流が発生し、これと金属を透過する放射線との相互作用が起きていることが考えられる。もっとも、本発明は上記作用機序により限定されるものではない。
また、本発明の健康美容器具は、放射線源が金属被覆されているため、事故や経時劣化によっても放射線源が漏出したり散逸するおそれが低く環境面にも安全である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明による健康美容器具の基本要素の第1の態様を示す模式的斜視図。
【図2】本発明による健康美容器具の基本要素の第2の態様を示す模式的断面図。
【図3】本発明によるアパレル用品としての機能を有する健康美容器具の基本的態様を示す模式図。
【図4】本発明によるアパレル用品としての機能を有する健康美容器具の基本的態様を示す模式図。
【図5】本発明によるアパレル用品としての機能を有する健康美容器具の基本的態様を示す模式図。
【図6】本発明によるアパレル用品としての機能を有する健康美容器具の基本的態様を示す模式図。
【図7】本発明によるめがねとしての機能を有する健康美容器具の基本的態様を示す模式図。
【図8】本発明によるめがねとしての機能を有する健康美容器具の基本的態様を示す模式図。
【図9】本発明による美容ローラーとしての機能を有する健康美容器具の基本的態様を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の健康美容器具の基本要素について説明すると、低放射線源粉末はそのまま、または焼結するか樹脂に練り込むことにより成形し、これを層状または任意の形状とし、さらに金属で被覆する。低放射線源粉末を、金属粒子とともに樹脂に練り込み、低放射線源粉末を金属により実質的に被覆するものとしてもよい。
【0011】
図1に積層体とした例を示す。積層体10において、低放射線源粉末の焼結体または低放射線源粉末を樹脂に練り込んでなる低放射線源粉末1は樹脂層2と4に挟まれ、さらに金属層3と5に挟まれている。低放射線源粉末1自体が樹脂を含む場合は樹脂層2と4は設けなくてもよい。
【0012】
図2に粒子状とした例を示す。粒子20において、低放射線源粉末の焼結体または低放射線源粉末を樹脂に練り込んでなる低放射線源粉末11は金属層12により被覆されている。金属層12は単体または合金層でもよいが、金属粒子13を樹脂に練り込んでなる金属層でもよい。
【0013】
積層体は矩形の要素として、球状体は球形として示したが、いずれも形状は任意である。例えば、積層体は円盤状としてもよいし平面を巻き回した形状や円筒状、その他の任意形状としてもよい。粒子は直方体としてもよいし、円柱状、円錐状、角錐状、その他の任意形状としてもよい。
【0014】
積層体の形成は当業者には周知の方法で行うことができる。その寸法は特に限定されないが、金属層の厚みは通常、0.01μm〜3mmの範囲内である。薄層の場合は無電解メッキや蒸着などの方法をとることができる。また、比較的厚い層の場合は、溶融液中に浸漬したり、金属板を張り合わせることで形成できる。
【0015】
金属被覆粒子の寸法も特に限定されないが、典型的には、低放射線源粉末樹脂粒子の平均粒子径は0.01μm〜5mm程度であり、該樹脂粒子の表面に金属層を直接形成する場合、その平均層厚は0.01μm〜1mm程度である。あるいは、金属粒子含有樹脂層を形成する場合は、樹脂層の平均層厚の1/5000〜1/1の平均粒子径を有する金属微粒子を、該樹脂層100重量部に対して、典型的には1〜50重量部の量で実質的に均一分散状態として含有するものが挙げられる。
【0016】
本発明においては、上記の健康美容器具の基本要素は、そのまま、または加工して種々の物品に取り付け、含有させ、または付着させて種々の物品とすることができる。こうした物品の例としては、例えば、以下のものが挙げられる。
1.アパレルウェア全般(男女プレタ、スポーツウェア、ユニフォーム、アンダーウェア、寝間着、特に頭部または顔面に用いるもの――例えば、帽子(名称・用途を問わず、頭の周囲に固定して用いるものまたはその一部をすべて含む(例えば、帽子、キャップ、スイムキャップ、これらの構成部分(例えば、縁、庇等))、ヘッドバンド、ビンディー(インドの張りつけシール)ヘッドアクセサリー(カチューシャ等)、スカーフ、マフラー、ソックス、ストッキングなどを含む)。
2.めがね(名称・用途を問わず、目の周囲に固定して用いるものをすべて含む(例えば、ゴーグル、サングラス、3Dめがね、老眼鏡、子供から大人用までを含む)及びその付属部品(例えば、めがねチェーン)
3.アクセサリー(ピアス、イヤリング、指輪、ネックレス)
4.靴(中敷き、ヒールや部分的にワンポイント装着したり埋め込んだりする)
5.美容関係グッズ(ヘアーブラシ、アイカバー、手袋、ソックス、美容ローラーなど)
6.イヤホン、ヘッドホン、補聴器
7.車椅子
8.ベルト、コルセット
9.ファスナー
10.寝具(布団、枕、枕カバー)
【0017】
例えば、本発明をアパレルウェアに適用する場合、本発明による微細粒子を繊維原料に練り込むか付着させ、あるいは、本発明による微細粒子を顔料もしくは染料とともにインクとして形成し、例えば、図3〜図6に示すように衣服30の各箇所にプリントする。例えば、肩凝りなどに対しては肩21や首周辺22に、腰痛やヘルニアなどに対しては背中23や腰周辺24、ウエストベルト裏25に、膝の関節痛や運動用には膝や膝裏、肘の関節痛や運動用には肘26や肘裏27にプリントする。首や肩などの痛みに対しては、なるべく多くの量を付着させ得るように、シャツなどの首部分の折り返しの襟裏28や襟腰にプリントすれば、安定して多量の粒子を付着させることができる。
【0018】
また、めがねやアクセサリーの場合は、素材の全部または一部に本発明の材料を用いるか、ガラスや鉱物などのケースに本発明の粉末を充填して用いてもよい。例えば、図7でに示すめがねの場合、例えば、つる42に全面的に用いることもできるし、金属ねじ部分44に用いてもよく、その近傍46に用いてもよい(図8)。その他、任意の部位、例えば、耳に当たる部分等に用いてもよい。
【0019】
アイカバーや手袋、コルセットなどの場合は、密閉性の高いプラスチックのパウチなどに本発明の粉末を充填して用いてもよいし、上述のようにプリントしてもよい。あるいはゴムやポリウレタンなどの発泡樹脂などに本発明の粉末を練り込んでもよいし、不織布などとしてもよい。
【0020】
本発明においてプリントを載せる素材は特に限定されないが、例えば、革製品、金属、プラスチック、シリコン、紙(和紙)、スポンジ、布(カットソー、ニット、トリコット、布帛、合皮)などが挙げられる。プリント方法も限定されないが、例えば、エポキシ(この場合、洗濯は水洗いのみに限定される)、箔プリント、転写(ポリエステルに染料を付ける加工)。光沢プリント(プリント後、熱プレスで光沢を出す)、フロッキー(パイル状、基本はレーヨンに対しだがスポーツ用であればポリエステル、ナイロンも使用可能)、インクジェットプリント、エンボスプリント(ポリエステル素材で固める)、エナメリープリント(透明シートを接着)抜染箔プリント(色を抜く加工と箔プリント)、シリコンプリント(この場合、洗濯はドライのみ)、ラメ入り光沢(さらにラメ粉を加える)、コーティング (粉をコーティングする)、捺染、ラバープリント、発砲プリントなどが挙げられる。
【0021】
繊維原料に本発明の金属被覆粒子を練り込むなどして、繊維及び/またはその表面に金属被覆粒子を存在させてもよい。
このような繊維の材質は上記無機抗菌剤を繊維中に練り込むことが可能か、あるいは表面に添着することが可能な繊維であればどの素材でもよい。なかでも溶融紡糸、乾式紡糸、湿式紡糸が可能な合成あるいは半合成繊維素材が好ましく、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、およびポリブチレン)、ハロゲン化ポリマー(例えばポリビニルクロリド)、ポリエステル(例えばポリエチレンテレフタレート)、ポリエステル/ポリエーテル、ポリアミド(例えば、ナイロン6およびナイロン6,6)、ポリウレタン、ならびに、ホモポリマー、コポリマー、またはターポリマー(これらモノマーの任意の組合せにある)などを、本発明の範囲内で使用することができる。ナイロン-6、ナイロン-6,6、ポリプロピレン、およびポリエチレンテレフタレート(ポリエステル)、アクリル、アセテートが特に好ましい。
【0022】
溶融紡糸の場合、たとえば、あらかじめ本発明の金属被覆粒子をよく分散させた高濃度マスターチップの形に加工する。次にこのチップと繊維樹脂を所定量混合して常法により紡糸する。この場合マスターチップに使用する樹脂は繊維樹脂と同種であることが望ましい。同様に乾式紡糸、湿式紡糸においても銀化合物を繊維出発原料のいずれかに所定量よく分散させ、常法により紡糸すればよい。前記繊維中の金属被覆粒子含有量が少なくとも0.005重量%以上含有されていることが好ましい。
また、予め紡糸した繊維の表面にバインダーにより本発明の金属被覆粒子を付着させてもよい。
【0023】
上記繊維は常法により織り上げてもよいし、編んだりして糸を成形し生地、編地、トリコット、カットソー素材を作ることができる。不織布としてもよい。不織布は、乾式、湿式等の各種製法で製造される。
このような布帛(織布、不織布を含む)に使用する繊維は、すべてを本発明の金属被覆粒子含有繊維としてもよいし、金属被覆粒子含有繊維(以下、主繊維という。)と他の繊維(以下、副繊維という。)の組み合わせでもよい。
主繊維の割合は、任意であるが、1重量%以上、たとえば2〜90重量%、あるいは5〜60重量%、または20〜50重量%とする。主繊維の添加量が1重量%よりも少ないと十分な作用がない。反対に90重量%よりも多いと、繊維を十分な強度で結合できなくなったり、強度が低下する場合があり得る。このため、主繊維の使用量は、本願作用と布帛としての強度を考慮して最適値とする。また、常法により製造した織布、不織布等の表面にバインダーにより本発明の金属被覆粒子を付着させてもよい。
あるいは微小な原料粉を布帛に包み込んだものでもよい。
【0024】
低放射線源粉末としては、種々のものを利用できる。例えば、ウラン系列核種元素またはトリウム系列核種元素を含む、天然のヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、天然ラジウム鉱石、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の混合物を粉砕・混合・焼成後、更に粉砕して得られたセラミックス微粉末などが挙げられる。これらの詳細は当業者には周知である。天然ラジウム鉱石はラジウムを含有する鉱物である。例えば、天然ラジウム鉱石としてはオーストリア・バドガスタイン(世界屈指の湯治施設)やアメリカ・ボウルダーの天然ラジウム鉱石をはじめ台湾の北投石などがあり、日本ではラドン温泉の秋田県・玉川温泉や鳥取県・三朝温泉などから産出する天然ラジウム鉱石が知られている。モナザイトとしては、モナズ石(monazite-(Ce))、ランタンモナズ石(monazite-(La))、ネオジムモナズ石(monazite-(Nd))が知られており、インド産のものが著名である。これらの粉末は、他の鉱物と組み合わせてもよい。組み合わせとして好ましいものは、例えば、石英含有鉱物であり、例えば、花崗岩、片麻岩、砂岩などが挙げられる。
【0025】
金属はパラジウム、白金、金、及び銀などの貴金属でもよいし、銅、アルミ、鉄、錫、コバルト、ニッケル、亜鉛、鉛などの金属でもよい。人体に有害でない程度において鉛を含有する合金が好ましく、被覆粒子とする場合は、被覆が容易に実現できる金属を選択すればよい。
【0026】
樹脂の種類も特に限定されないが、例えば、塩化ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリスチレン系樹脂などの熱可塑性樹脂やエポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ポリウレタン系樹脂などの熱硬化性樹脂のほか、熱可塑性エラストマーが挙げられる。
【0027】
ポリウレタン系樹脂としては、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエステル・エーテルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポリメチルバレロラクトンポリオール、ポリカーボネートポリオールなどのポリマーポリオールから選ばれる1種以上のポリオールと、芳香族ポリイソシアネート、脂肪族ポリイソシアネート、脂環族ポリイソシアネート、環状基を有する脂肪族ポリイソシアネートなどの有機ポリイソシアネートから選ばれる1種以上のポリイソシアネートとを反応させて得られるポリウレタン樹脂が使用できる。
【0028】
本発明に用い得る不織布としては、一般に不織布として用いられているものであれば使用することができる。不織布を構成する繊維としては、綿、ウールなどの天然繊維、スフ、レーヨンなど半合成繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリウレタン繊維などの合成繊維が使用できる。
【実施例】
【0029】
実施例1
南米チリ産出の天然ラジウム鉱石を含む放射性鉱物を粉砕して得られた 500 メッシュ通過分の粒子径の天然ラジウム鉱石粉末を 1200℃にて 10 時間焼成した後、空気中の酸素を遮断した方法で直径 1cm、厚さ2 mm の円盤状の平板に成形した後、厚さ 1 mm のアルミシートを貼り付けたボタン状の本発明製品を得た。比較のため、通常のセラミック材料を用いて同様の円盤29を作成した。これらを図6に示すように、市販のシャツの襟裏に取り付け着用する試験を行った。
具体的には、普段から肩凝りに悩んでいた30台の男女20人を無為作為に2群に分け、第1群は先に本発明のボタンを、第2群には比較例のボタンを使用するようにして一週間試験を行った(シャツの交換の度に同じボタンを付け替えた)。
その結果、第1群では本発明のボタン着用時に肩凝りが解消ないし軽減した者が7名、比較例の場合3名いたのに対し、第1群では本発明のボタン着用時に肩凝りが解消ないし軽減した者が8名、比較例の場合4名おり、いずれにおいても本発明のボタンが有意な効果を示した。
【0030】
実施例2
樹脂に練り込んだモナズ石をアルミ板で被覆した金属被覆体を図8に示すようにめがねフレームに取り付けた。比較例では、厚みの合計が等しいアルミ板を取り付けた。なお、いずれも度は入れていない。
これを20台の男女20人に、交代で掛けてもらい、本発明のめがね着用時と比較例のめがね着用時とで、眼精疲労や頭痛の有無を比較してもらったところ、本発明のめがね着用時には眼精疲労や頭痛が有意に改善されていることが確認できた。
【0031】
実施例3
モナズ石微粒子を布帛に固定し、これを内側に金属箔を貼り付けたパッド内に包み込み、図3に示すように、肩及び膝付近にプリントしたシャツ・パンツを製造した。比較例では、通常のインクでプリントしたシャツ・パンツを用いた。これらについても、着用時の身体全体の軽さなどを比較してもらったところ、本発明のシャツ着用時には肩凝りや膝の負担感が有意に改善された例が認められたほか、身体全体が軽くなった、気分が楽になった、よりリラックスできたという結果が得られた。
【0032】
実施例4
モナズ石微粒子を白金で無電解メッキした粉末を練り込んだインクを用い、図4に示すように、肩及び背部腰付近にプリントしたシャツを製造した。比較例では、通常のインクでプリントしたシャツを用いた。これらについても、着用時の身体全体の軽さなどを比較してもらったところ、本発明のシャツ着用時には腰痛が有意に改善された例が認められたほか、身体全体が軽くなった、気分が楽になった、よりリラックスできたという結果が得られた。
【0033】
実施例5
図9に示すようにモナズ石を樹脂に練り込んだ形成した球体を白金で無電解メッキした美容ローラーを作成し、樹脂にセラミック粉を練り込み白金で無電解メッキした同等品と比較した。これらについても、利用時の皮膚の張りや肌の艶などを比較してもらったところ、本発明の美容ローラー利用時には化粧の乗りが有意に改善された例が認められたほか、肌が明るくなった、弾力が回復した、しわが減ったなどの結果が得られた。
【符号の説明】
【0034】
1 天然放射性元素鉱物含有層
2、4 樹脂層
3、5 金属層
10 本発明の基本要素
11 天然放射性元素鉱物含有粒子
12 金属層または金属粒子含有樹脂層
13 金属粒子
20 本発明の基本要素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属被覆した天然放射性元素鉱物を含む健康美容器具。
【請求項2】
天然放射性元素鉱物が、天然のヘビーミネラルコンセントレイト(重砂)、天然ラジウム鉱石、スタンダードジルコン、ピュアジルコン、プライムジルコン、モナザイト原砂、イットリウム原砂(ゼノタイム)、イルメナイト中間体、バテライト、ジルコニア、バストネサイトの1種または2種以上の低放射線源粉末である請求項1に記載の健康美容器具。
【請求項3】
さらに石英含有鉱物を含有させた請求項1または2に記載の健康美容器具。
【請求項4】
以下の機能を有する物品の全部または一部に金属被覆した天然放射性元素鉱物を含む材料を取り付け、付着させ、または含有させた請求項1〜3のいずれかに記載の健康美容器具:
1.アパレルウェア全般(男女プレタ、スポーツウェア、ユニフォーム、アンダーウェア、寝間着、帽子、スカーフ、マフラー、ソックス、ストッキング等を含む)。
2.めがね
3.アクセサリー(ピアス、イヤリング、指輪、ネックレス)
4.靴(中敷き、ヒールや部分的にワンポイントで装着したり埋め込んだりする)
5.美容関係グッズ(ヘアーブラシ、アイカバー、手袋、ソックス、美容ローラー等)
6.イヤホン補聴器
7.車椅子
8.ベルト、コルセット
9.ファスナー
10.寝具。
【請求項5】
前記材料が、天然放射性元素鉱物の粉末、焼結体または樹脂との混合物を含む膜または板状体の表面に金属層を設けてなる基本要素を含む材料である請求項4に記載の健康美容器具。
【請求項6】
前記材料が、天然放射性元素鉱物の粉末、焼結体または樹脂との混合物を含む粒子の表面に金属層を設けてなる基本要素を含む材料である請求項4に記載の健康美容器具。
【請求項7】
前記材料が、前記基本要素を練り込むかその表面または内部に前記基本要素を付着させたインク、繊維、布帛、ゴム、樹脂成形物である請求項6に記載の健康美容器具。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−217970(P2011−217970A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−90803(P2010−90803)
【出願日】平成22年4月9日(2010.4.9)
【出願人】(510100519)
【Fターム(参考)】