説明

健康補助食品及び栄養補助食品のためのフコイダン組成物及び方法

【課題】栄養補助食品で用いるための、部分的に加水分解されたフコイダンに関連する組成物及び方法を提供する。
【解決手段】褐色海草由来のフコイダンを部分的に加水分解して、飲料、カプセル又は錠剤型の栄養補助食品として用いるため、他の成分と混合する。酸及び熱を用いてフコイダンを部分的に加水分解する。また、部分的に加水分解されたフコイダンをスルホン化してもよい。栄養補助食品中に含まれてもよい他の成分には、高ORAC値の酸化防止剤、ミネラル、コショウ抽出物、フレーバー剤、着色剤及び保存剤が含まれる。組成物は、飲料、錠剤、カプセル、粉末等の形であってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、海草由来のフコイダンを取り込む栄養補助食品に関する。より詳細には、本発明は、海草、例えばトンガ産リム・ムイ(limu moui)、並びに日本産ホクコンブ(hoku kombu)及びモズク(mozuku)由来のフコイダンを取り込み、そして場合によって、高い酸素ラジカル吸収能(ORAC)を有する1以上の成分を含む、栄養補助食品に関する。
【背景技術】
【0002】
フコイダンは、多くの海産植物及び動物に見られる、硫酸化多糖であり、そして褐藻類(Phaeophyceae)の細胞壁に特に濃縮されている。フコイダンは、大部分、硫酸化されたL−フコース残基で構成される、複雑な炭水化物ポリマーである。これらの多糖は、熱湯又は希酸を用いて、褐藻類の細胞壁から容易に抽出され、そして単離細胞壁の乾燥重量の40%を超える重量を占めることもありうる。O. Berteau & B. Mulloy, Sulfated fucans, fresh perspectives: structures, functions, and biological properties of sulfated fucans and an overview of enzymes active toward this class of polysaccharide, 13 Glycobiology 29R-40R(2003)。フコイダン構造は、藻類種に関連する
ようであるが、構造と藻類目との体系的な対応を立証する証拠も不十分である。アスコフィルム・ノドスム(Ascophyllum nodosum)由来のフコイダンには、多量のα(1−3)及びα(1−4)グリコシド結合が存在する。交互のα(1−3)及びα(1−4)結合の二糖反復単位は、A.ノドスムとフーカス・ベシキュロスス(Fucus vesiculosus)に由来するフコイダンでも最も豊富な構造的特徴を表す。硫酸残基は、主に4位に見られる。全ての植物フコイダンに存在する酸素原子及び分枝にカップリングしたアセチル基の存在により、さらに不均一性が付加される。
【0003】
フコイダン含有海草は、トンガ王国で少なくとも3000年、中国で少なくとも2000年、食用とされ医学的に用いられてきた。フコイダンに関する現代の科学文献では莫大な量の研究が報告されており、PubMed検索では500を超える研究が引用される。
【0004】
藻類のフコイダンの生理学的特性は、細胞壁構成に関して機能するようであり、おそらく、アルギン酸及びセルロースの架橋、並びに藻類胚のセルロース及び形態形成に関して機能するようである。フコイダンはまた、生物学的系で広範囲の活性がある。これらは抗凝血及び抗血栓活性があり、炎症及び免疫系に対して作用し、細胞に対して抗増殖及び抗接着効果があり、ウイルス感染から細胞を保護する。
【0005】
さらに、フコイダンは、体の様々な系を治癒させ、強化する、抗ウイルス、抗炎症、抗凝血及び抗腫瘍特性を含む多くの有益な機能がある。A.I. Usovら, Polysaccharides of Algae: Polysaccharide Composition of Several Brown Algae from Kamchatka, 27 Russian J. Bio. Chem. 395-399(2001)。研究により、フコイダンは、免疫系を構築して刺激
することが見出された。フコイダンがアレルギーを軽減し、凝血を阻害し、血糖を調節して糖尿病を防衛し、潰瘍を予防し、胃障害を軽減し、炎症を減少させ、腎血流を増加させることにより腎臓を保護し、体を解毒することもまた示される。フコイダンはまた、高コレステロールレベルを低下させ、脂肪酸のベータ酸化に関与する酵素を活性化させて、心臓血管疾患を減少させて予防に寄与する。
【0006】
日本の研究により、フコイダンが、白血球の、破片、ウイルス及び細菌を飲み込み、殺傷し、消化し及び排除するプロセスである食作用を増進することが見出された。アメリカの研究により、フコイダンが、循環成熟白血球の数を増加させることが報告された。アル
ゼンチン及び日本の研究により、フコイダンが、I型単純疱疹ウイルス等のウイルスが宿主細胞に付着し、該細胞に浸透して該細胞で複製することを阻害することが見出された。スウェーデンの研究は、アレルギーを発症しうる炎症カスケード及び組織損傷をフコイダンが阻害することを示す多くの研究の1つである。カナダ等の他の研究により、フコイダンが、アテローム性動脈硬化症、心臓発作及びアルツハイマー病等の慢性変性疾患で、不都合に機能すると考えられる補体活性化プロセスを遮断することが見出された。アメリカの2つの研究により、フコイダンが幹細胞を増加させて動員することが見出された。
【0007】
研究者により、フコイダンが、血管形成(血管成長)を減少させ、転移(癌細胞の体の他の部分への伝播)を阻害し、癌細胞の死を促進することにより、癌を防御する傾向があることもまた決定されてきた。褐色海草を食事の一部としている社会では癌の発症率が著しく低いようである。例えば、日本で住民の寿命が最も長い沖縄県も、1人当たりのフコイダンの消費率が最高である地域の1つである。沖縄の癌死亡率が日本の全都道府県のうち最低であることは注目に値する。
【0008】
褐色海草は、世界中の様々な海域に豊富に見られる。最大収量のフコイダンを提供する最も清澄な場所の1つはトンガ諸島周辺の透明な海水中であり、ここでは海草はリム・ムイという。日本では、ホクコンブ(Laminaria japonica)は特にフコイダンが豊富といわれ、リム・ムイに似ている。日本人はまた、少なくとも2種の他の褐色海草、ワカメ及びモズク(オキナワモズク属(Cladosiphon)及びモズク属(Nemacystus))も摂取する。
【0009】
典型的には、トンガ産リム・ムイの重量約4%がフコイダンである。褐色海草には、少なくとも3種類のフコイダン・ポリマー分子が見られる。約20パーセントのグルクロン酸を有するU−フコイダンは癌細胞破壊を行う際に特に活性がある。大部分が硫酸化されたフコースのポリマーであるF−フコイダン及びG−フコイダンは共に、損傷を受けた細胞を回復させ、修復することを補助するHGF細胞の産生を誘導する傾向がある。当該3種のフコイダンはまた、免疫系を強化する薬剤の産生を誘導する傾向もある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、上記の多くの利点の利益を得るには、フコイダンを消費可能な飲料及び他の組成物が必要である。フコイダンを調製する方法を用いてその有益な効果を損なうことなく、消費を増進することもできる。
【0011】
上記を考慮して、フコイダン含有栄養補助食品を提供することは、当該技術分野で非常に重要な進歩であることが認識されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
発明の簡単な概要
本発明の栄養補助食品は、延命、老化防止、並びに筋肉及び骨等の細胞及び組織の再生を提供し;体内の増殖因子を促進し;高いエネルギー、体力及び若さを促進し;凝血及び血栓を予防し;炎症を減少させ、予防し;免疫系を強化し;ウイルス、細菌及び他の種類の感染を防御し;腫瘍形成及び癌の伝播を予防し;アレルギーを減少させ;血糖を調節して糖尿病を防御し;潰瘍を予防し;胃の障害を軽減し;腎血流を増加させて腎臓を保護し;体を解毒し;心臓血管疾患を減少させ、予防し;幹細胞を活性化する等の多くの有益な効果を提供する。
【0013】
本発明の栄養補助食品の例示的な態様は、約0.5〜約70重量部分の部分的に加水分解されたフコイダン及び約30〜約99.5重量部分の水を含む。部分的に加水分解され
たフコイダンは、加水分解反応中にスルホン化されてもされなくてもよい。スルホン化されたフコイダンは、抗癌、抗微生物、抗炎症、延命、老化防止、細胞及び組織再生並びに幹細胞活性化効果に関する特性の増進等の特定の利点を栄養補助食品に提供すると考えられる。他の例示的な態様は、場合によって任意の選択した組み合わせで添加してもよい、他の成分をさらに含む。例えば、栄養補助食品は、高ORAC値である栄養補助食品成分を約0.5〜約20部分さらに含んでもよく、該成分は例えば、黒ぶどう、赤ブドウ、白ブドウ、ブルーベリー、アカイフルーツ(acaifruit)、ラズベリー、ブラックベリー、イチゴ、プラム、オレンジ、チェリー、キウイフルーツ、スグリ、エルダーベリー(elderberry)、クロフサスグリ、クランベリーの濃縮物、マンゴスチン、ノニ(noni)、海棠(aronia)、クコ(wolfberry)、プロアントシアニジン類(ブドウ種子抽出物由来のもの等)、クルクミノイド類又はその混合物である。さらに、栄養補助食品は、約0.01〜約2重量部分のミネラル、例えば深海ミネラルをさらに含んでもよい。さらに、栄養補助食品は、約0.001〜約1重量部分のコショウ抽出物、例えば黒コショウ又は四川山椒(Sichuanpepper)抽出物あるいはその混合物をさらに含んでもよい。部分的に加水分解されるフコイダンの作製の原料となるフコイダンは、トンガ産リム・ムイ海草又は日本産モズクもしくはコンブ海草由来あるいは当該フコイダンの混合物でもよい。栄養補助食品は、フレーバー剤、保存剤等をさらに含んでもよい。
【0014】
本発明の別の例示的栄養補助食品は、約0.5〜約70重量部分の部分的に加水分解されたフコイダン、約0.5〜約20重量部分の高ORAC値である栄養補助食品成分及び約10〜約99重量部分の水を含む。
【0015】
本発明のさらに別の例示的栄養補助食品は、約0.5〜約70重量部分の部分的に加水分解されたフコイダン、約0.001〜約1重量部分のコショウ抽出物及び約29〜約99.5重量部分の水を含む。
【0016】
本発明のさらに別の例示的栄養補助食品は、約0.5〜約70重量部分の部分的に加水分解されスルホン化されたフコイダン、約0.001〜約1重量部分のコショウ抽出物、約0.5〜約20重量部分の高ORAC値である栄養補助食品成分及び約9〜約99.0重量部分の水を含む。
【0017】
本発明のさらにさらなる例示的態様は、栄養補助食品を提供するための固体剤形であって、部分的に加水分解されたフコイダンを含む、前記剤形を含む。この固体剤形は、例えば、錠剤、カプセル、あるいは噴霧乾燥又は凍結乾燥粉末を含む。固体剤形は、液体型の栄養補助食品と関連した上記のいかなる成分をもさらに含有してもよい。さらに、固体剤形は、その製造及び調合に有用な医薬的に必要なものを含有してもよい。
【0018】
本発明の別の例示的態様は、部分的に加水分解されたフコイダン組成物を作製する方法であって:
(a)選択した量のフコイダン含有海草を水と混合し、約pH2.0〜pH4.0に対応する水素イオン濃度に調整して、混合物をもたらし;
(b)混合物の混合を続けながら、選択した期間、混合物を約37℃〜約95℃に加熱して海草中のフコイダンを部分的に加水分解して、混合物を加熱し;
(c)加熱した混合物を冷却する間、混合を続けながら、周囲温度まで冷却し、混合物冷却し;そして
(d)冷却した混合物を、混合しながら周囲温度で最大約72時間インキュベーションして、部分的に加水分解されたフコイダン組成物を得る
工程を含む、前記方法を含む。水素イオン濃度は、典型的には、当該技術分野で周知の方法で酸を添加することにより調製される。例示的な酸としては硫酸を含むが、硫酸を用い
る場合、フコイダンの部分的加水分解により生成された利用可能な反応基がスルホン化され、部分的に加水分解されスルホン化されたフコイダン組成物が生じるような条件を選択してもよい。加水分解反応を加速するため、気圧を増加させ、すなわち1気圧より高い気圧で混合物を加熱してもよい。
【0019】
本発明のさらに他の例示的態様は、栄養補助食品を作製する方法であって:
(a)約0.5〜約70重量部分の部分的に加水分解されたフコイダン組成物を、約30〜約99.5重量部分の水と混合して、混合物をもたらし;
(b)混合物を滅菌し;そして
(c)滅菌混合物を適切な容器中にパッケージングする
工程を含む、前記方法を含む。上記の他の成分を混合物に添加してもよい。混合物を殺菌するか、あるいは高温短時間(HTST)プロセス又は超高温(UHT)プロセスで混合物を処理して混合物を滅菌してもよい。滅菌混合物をパッケージングする工程は、ホットフィル(hot−fill)プロセス又はコールドフィル(cold−fill)プロセスを含んでもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
詳細な説明
本フコイダン含有栄養補助食品及び方法を開示し、記載する前に、本発明が、本明細書に開示する特定の形態、プロセス工程及び材料に限定されないことは理解されるものとするが、これは当該形態、プロセス工程及び材料がある程度変化してもよいためである。本明細書に使用する専門用語が特定の態様を記載する目的のためのみに用いられることを意図するのではなく、限定されることを意図するのではないこともまた理解されるものとするが、これは、本発明の範囲が添付の請求項及びその同等物によってのみ限定されるであろうためである。
【0021】
本発明の背景を説明し当該実施に関するさらに詳細を提供するため、本明細書に引用する刊行物及び他の参考資料は本明細書に援用される。本明細書で論じる参考文献は本出願の出願日前の開示に関してのみ提供される。本明細書では、いかなるものも本発明者らが先の発明に基づいて当該開示を予期する権利を与えられたことを承認したと解釈してはならない。
【0022】
本明細書及び請求項で用いる場合、単数形「a」、「an」及び「the」には、文脈が別に明確に指示しない限り複数の指示対象が含まれることに注目すべきである。したがって、例えば、「部分的に加水分解されたフコイダン」を含有する栄養補助食品をいう場合には2以上の当該部分的に加水分解されたフコイダンの混合物が含まれ、「酸」をいう場合には2以上の当該酸に言及されているとし、「保存剤」という場合には2以上の当該保存剤の混合物にも言及されているものとする。
【0023】
本発明を記載し請求する際、以下に示す定義に従い以下の専門用語が用いられるであろう。
本明細書では、「含む(comprising)」、「含まれる(including)」、「含有する」、「特定される」及びその文言的な同等物は、他の列挙されていない要素も方法工程も排除しない、包含的又は無制限の用語である。「含む」は、より制約的な用語「からなる」及び「本質的に、からなる」を含むと解釈するものとする。
【0024】
本明細書では、「部分的に加水分解されたフコイダン」は、より低度のポリマー及びオリゴマーに加水分解されるが、単糖へ完全に加水分解される程度には完全に加水分解されていないフコイダンを意味する。
【0025】
本明細書では、「高ORAC値」は、果物又は野菜100グラム当たり少なくとも約400のORAC値を意味する。例えば、ブルーベリーは100グラム当たり約2,400のORAC値を有し、ブラックベリー(2,036)、クランベリー(1,750)、イチゴ(1,540)、ラズベリー(1,220)、プラム(949)、オレンジ(750)、レッドグレープ(739)、チェリー(670)、キウイフルーツ(602)及びホワイトグレープ(446)の果物は100グラム当たり括弧内に示すようなORAC値である。高ORAC値であることが知られる他の果物としては、ブラックグレープ、マンゴスチン、ノニ、海棠、クコ及びアサイー等があげられる。さらに、高ORAC値であることが知られる栄養補助食品成分としては、ブドウ種子及び南欧シロマツの樹皮抽出物由来のもの(例えばピクノジェノール、米国特許第4,698,360号)等のプロアントシアニジン類及びクルクミノイド類があげられる。オリゴマー・プロアントシアニジン類(OPC)が例である。
【0026】
本明細書では、「滅菌」及び類似の用語は、pH4.6未満及び水分活性が0.85より高い栄養補助食品に関しては、栄養補助食品を殺菌して室温に保存することを意味する。pH4.6より高く及び水分活性が0.85より高い栄養補助食品に関しては、「滅菌」及び類似の用語は、保存及び流通の通常の非冷蔵条件下で、栄養補助食品が栄養補助食品中で再生される微生物を含まないように加熱することを意味する。
【0027】
本明細書では、「殺菌(pasteurization)」は、伝統的には、科学者ルイ・パスツールにちなんで名づけられたプロセスを意味し、本プロセスは、牛乳の全ての粒子を62.8℃(すなわち145°F)より低くない温度に30分より短くない時間加熱して即座に冷却してフレーバー及び栄養価に影響を及ぼさずに存在しうるいかなる有害な細菌も破壊する。現在、米国において最も一般的な殺菌法は高温短時間(HTST)殺菌であり、本方法は、金属プレート及び熱湯を用いて温度を71.7℃(すなわち161°F)に15秒間を超えずに加熱した後、迅速に冷却する。超殺菌(UP)は、HTST殺菌と類似のプロセスであるがより温度が高く及びより時間が長い。UP殺菌は保管期間が長くなるが牛乳を冷蔵する必要があり、しかし酸性食品又は栄養補助食品(pH<4.6)は冷蔵が必要ない産物を生じる。他の方法である超高温(UHT)殺菌は、93.3℃(すなわち200°F)を超える温度で数秒間温度を上昇させた後迅速に冷却する。無菌でパッケージングされたUHT殺菌産物は、開封するまで冷蔵する必要がない、「安定保存される」産物を生じる。
【0028】
本明細書では、「無菌プロセシング及びパッケージング」及び類似の用語は、微生物を含まない大気中で滅菌冷却産物を予め滅菌した容器に充填した後、予め滅菌した封鎖用具(closure)で無菌気密封止することを意味する。
【0029】
本明細書では、「気密封止容器」及び類似の用語は、微生物の侵入に対して安全であり、それによりプロセシング後の内容物が無菌であり続けるよう設計され、意図される容器を意味する。
【0030】
本明細書では、「錠剤」は、適切な賦形剤又は希釈剤を含むか含まず、栄養補助食品を含有する固体剤形であり、当該技術分野に周知のいかなる圧縮法又は成型法によっても調製することができる。錠剤は、19世紀後半以来広汎に用いられ、引き続き支持されている。錠剤は、製造者(例えば、調製が単純、経済的、安定並びにパッケージング、輸送及び分配が好都合)及び使用者(例えば、投薬量が正確、コンパクト、携帯に好都合、味が無個性及び投与が容易)の利点を共に提供するため剤形として支持され続けている。錠剤の形状は概ね円盤状であるが、円形、卵形、楕円形、円筒形又は三角形でもよい。これらは、存在する栄養補助食品の量及び意図する投与方法に応じて、サイズ及び重量が著しく異なってもよい。これらは2つの大きな種類、(1)圧縮錠剤及び(2)成型錠剤又は粉
薬錠剤に分けられる。単数又は複数の活性又は療法成分に加えて、錠剤はいくつかの不活性成分又は添加剤を含有する。当該添加剤の第一の群には配合物に十分な圧縮特性を付与する補助成分が含まれ、希釈剤、結合剤及び潤滑剤が含まれる。当該添加剤の第二の群は完成した錠剤に他の所望の物理的特性を付与することを補助し、例えば崩壊剤、着色剤、フレーバー剤及び甘味料が含まれる。
【0031】
本明細書では、「希釈剤」は、配合物の体積を増して錠剤を圧縮に対して実用的なサイズにするために添加される不活性物質である。一般的に用いられる希釈剤としては、リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、ラクトース、カオリン、マンニトール、塩化ナトリウム、乾燥デンプン、粉砂糖、シリカ等があげられる。
【0032】
本明細書では、「結合剤」は、粉末材料に粘着特性を付与するのに用いられる剤である。結合剤又は場合により「造粒剤(granulator)」としても知られるが、錠剤配合物に粘着性を付与して圧縮後でも錠剤が損なわれないことを保証するとともに、所望の硬さ及びサイズの顆粒を配合してフリーフロー特性が改善されることを保証する。結合剤として一般的に用いられる材料としては、デンプン;ゼラチン;スクロース、グルコース、デキストロース、糖蜜及びラクトース等の糖;アカシア、アルギン酸ナトリウム、アイリッシュ・モスの抽出物、パンワール(panwar)ゴム、ガッチ(ghatti)ゴム、イサポール皮(isapol husks)粘液、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ビーガム(Veegum)、微結晶セルロース、微結晶デキストロース、アミロース及びカラマツ(larch)アーボガラクタン等の天然及び合成ゴム等があげられる。
【0033】
本明細書の「潤滑剤」は、錠剤製造で錠剤造粒の流速を改善し、金型及びパンチ表面への錠剤材料の接着を防止し、粒子間摩擦を減少させ、金型穴からの錠剤の放出を促進する等の機能を行う材料である。一般的に用いられる潤滑剤としては、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸及び水素化植物油があげられる。
【0034】
本明細書では、「崩壊剤」(disintegrators又はdisintegrants)は投与後の錠剤の分解又は崩壊を促進する物質である。崩壊剤として機能する材料は、デンプン類、粘土類、セルロース類、アルギン類又はゴム類と化学的に分類されている。他の崩壊剤としては、ビーガムHV、メチルセルロース、アガー、ベントナイト、セルロース及び木材製品、天然スポンジ、陽イオン交換樹脂、アルギン酸、グアー(guar)ゴム、かんきつ類パルプ、架橋ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロース等があげられる。
【0035】
本明細書では、「着色剤」は、錠剤の外見をより好ましくし、さらに、調製中に製造者が製品を管理しやすくし、使用者が製品を同定するのを補助する剤である。認可され認証された水溶性FD&C色素、その混合物又は対応するレーキのいずれかを用いて錠剤を着色してもよい。着色レーキは、色素の不溶性型を生じる重金属の水和酸化物への水溶性色素の吸着による化合である。
【0036】
本明細書では、「フレーバー剤」は、その化学構造がかなり多様であり、単純なエステル、アルコール及びアルデヒドから炭水化物及び複雑な揮発性油の範囲に及ぶ。現在、概ねいかなる所望の種類の天然及び合成フレーバーも入手できる。
【0037】
本明細書では、「カプセル」は、栄養補助食品が、ゼラチン等の、硬い又は軟らかい(ジェルキャップを含む)、適当なポリマーの可溶性容器又はシェルに封入されている固体剤形である。軟ゼラチンカプセルは、1833年、フランスの薬剤師、Mothesにより発明された。翌年、DuBlancがこの軟ゼラチンカプセルの特許を得た。1848
年、Murdockは、2ピースの硬ゼラチンカプセルの特許を取得した。薬剤、栄養補助食品等の封入は、経口経路により剤を投与する方法として依然支持されている。カプセルは、無味で、容易に投与でき、容易に充填される。錠剤よりカプセルのほうが飲み込みやすいため、できればこの型を摂取することを好む人もある。この優位性で、製造者は、錠剤型の製品がすでに製造されていても、カプセル型の製品を市販するよう促されている。
【0038】
本明細書では、「医薬的に必要なもの」は、健康上又は療法上の価値は僅かか全くないが様々な栄養補助食品調製物を製造して調合するのに有用な物質を意味する。当該物質には、酸化防止剤及び保存剤;着色剤、フレーバー剤及び希釈剤;乳化剤及び懸濁剤;軟膏基剤;薬学的溶媒;及び雑多な剤が含まれる。医薬的に必要なものに関して当該技術分野で公知の概説では、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciencesを参照されたい。
【0039】
本明細書では、「粉末」は、投与前に、水又は他の液体に懸濁又は溶解するか、あるいは軟らかい食品と混合することが意図される固体剤形を意味する。粉末は、典型的には、液体配合物の噴霧乾燥又は凍結乾燥により調製される。粉末は、柔軟性、安定性、迅速な効果及び投与容易性のため、好適である。
【0040】
本明細書では、「Brix」は、ブドウ、ワイン等の糖含量を測定するための基準である。Brixの各度数は、液体100ml当たりの糖1グラムと等価である。したがって、18度Brixの糖溶液は、重量18%の糖を含有する。Brixはまた、液体中の懸濁固体の比率も記載する。したがって、95Brixは、例えば、重量95%の懸濁固体を含有する液体を示す。Brixは、屈折計という光学装置で測定される。Brix測定系の名称は19世紀のドイツの発明家、A.F.W.Brixに由来する。
【0041】
本発明は、リム・ムイ、コンブ又はモズク等の海草由来のフコイダンが配合された栄養補助食品を提供して先行技術の栄養補助食品を進歩させている。フコイダンを本発明の栄養補助食品に添加すると、先行技術の栄養補助食品にはない健康上及び栄養上の極めて重大な利点が提供されるように機能する。本発明のフコイダン増進栄養補助食品は多くの有益な機能を提供するが、延命、老化防止並びに筋肉及び骨等の細胞及び組織の再生を提供し;体内で増殖因子を促進し;高いエネルギー、体力及び若さを促進し;免疫系を維持して強化し、アレルギーを軽減し、凝血を阻害し、血糖を調節し、潰瘍を予防し、胃障害を軽減し、炎症を減少させ、腎臓を保護して体を解毒することが含まれる。本発明のフコイダン調製物はまた、コレステロールレベルを低下し、平滑筋細胞増殖を阻害し、脂肪酸のベータ酸化に伴う酵素を活性化して、心臓血管疾患を軽減し予防するのに寄与する。
【0042】
さらに、本発明のフコイダン増進栄養補助食品は、癌性腫瘍を防御して生物学的及び環境的加齢可視徴候を共に最小限にする。すなわち、本発明の栄養補助食品は、加齢プロセスを遅延させ、損傷を受けた細胞及び組織の再生を補助し、体内で増殖因子を促進する。フコイダンは、癌につながりうる体に対するフリーラジカル損傷への防御を補助する酸化防止作用が高い。フコイダンはまた皮膚に対する重要な利点も提供する。フコイダンは、太陽並びに他の変化する環境条件及び要素が起因となるフリーラジカル損傷を防御する酸化防止剤を多く含む。
【0043】
褐色海草は、日本及び沖縄沖、ロシア沿岸海域、トンガ及び他の地域を含む、多くの海洋中で生育する。フコイダンの優れた供給源はトンガ諸島海水中で生育するリム・ムイ海産植物である。この褐色海草はビタミン、ミネラル及び他の有益な物質を多く含有するが、特にフコイダンが豊富である。
【0044】
典型的には、褐色海草は、多くの葉とともに長い繊細な(angel hair)茎と
して生育する。フコイダン成分は海草の細胞壁上の天然組成中に見られ、細胞壁を日光から防御するつるつるした粘着性がある手触りをもたらす。
【0045】
1の態様では、コンブ型又はモズク型海草はトンガ諸島の沿岸域で採取される。当該海草は、典型的には、ダイバーにより、茎及び葉を含め、手で採取されて余分な物質を除去して洗浄される。その後、海草は、通常、大容器中で凍結され、加工工場に輸送される。
【0046】
加工中、重い外部の線維をまず破壊して、フコイダン構成要素への手段を提供しなければならない。凍結された場合、海草材料をまず融解するが、凍結されていない場合、海草材料を混合バットに入れて酸及び水で加水分解しながら細かく刻む。場合により、材料を硫酸でスルホン化して重い細胞線維を破壊するのを補助してもよい。混合物をまた、クエン酸で緩衝して徹底的に混合して懸濁を維持する。また、材料を混合しながら、大気圧又は大気圧より高い気圧で加熱してもよい。生じたピューレを試験して酸性状態を維持し、保存及び安定性特性を増進するように約pH2〜4となるように維持する。
【0047】
栄養補助食品製品を調製する場合ピューレを用いてもよい。または、後でプロセシングするために小容器内で混合物を再凍結してもよい。
本発明は、リム・ムイ海草植物等の海草由来のフコイダン組成物を配合した栄養補助飲料を提供する。フコイダン組成物は、選択した態様では組成物総重量の重量約0.5〜約70パーセントで存在する。他の成分には、高い酸素ラジカル吸収能(ORAC)であるアカイフルーツ及びブルーベリー等、酸化防止剤が含まれてもよい。当該酸化防止剤は、重量約0〜約20パーセントの量で存在してもよい。さらに、深海ミネラル等のミネラルが重量約0〜約2パーセントの量で存在して重要なミネラルを提供してもよい。
【0048】
高ORAC栄養補助食品成分
フリーラジカルは、体内では反応性が高く非常に破壊的な化合物である。フリーラジカルは、ポリ不飽和脂肪等の物質の酸化変質の産物である。酸化防止剤は、フリーラジカルをより反応性でなく、有害でない化学形式に変換する。栄養補助食品に用いてもよい酸化防止剤としては、β−カロテン、ビタミンE、ビタミンC、N−アセチル・システイン、α−リポ酸、セレン等があげられる。高ORAC値である酸化防止剤が特に望ましい。例えば、本発明で使用できる高ORAC値の栄養上の酸化防止剤としては、ブドウ(赤、黒又は白)、ブルーベリー、アカイフルーツ、ラズベリー、ブラックベリー、イチゴ、プラム、オレンジ、チェリー、キウイフルーツ、スグリ、エルダーベリー、クロフサスグリ、クランベリーの濃縮物、マンゴスチン、ノニ、海棠、クコ及びその混合物があげられる。他の高ORAC栄養補助食品成分としては、オリゴマー・プロアントシアニジン類等のプロアントシアニジン類、クルクミノイド類等があげられる。
【0049】
ミネラル
ミネラルは、体組織の構造要素から、多くの酵素及び他の生物学的に重要な分子の本質的な構成要素にいたる、極めて様々な本質的な生理学的機能を果たす。ミネラルは、体内に存在する量に基づき、微量栄養素又は微量元素と分類される。7つの微量栄養素(カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、リン、イオウ及び塩化物)は、5グラムより多く体内に存在する。ホウ素、銅、鉄、マンガン、セレン、び亜鉛を含む微量元素は、5グラム未満で体内に存在する。
【0050】
微量栄養素ミネラル
カルシウムは、米国の食事で最も欠乏していると考えられるミネラル元素である。食事に牛乳及び乳製品が欠けると、1日当たり300mgを超えるカルシウム摂取を達成するのは難しい。これは、カルシウムに関する推奨食事許容量(RDA)をはるかに下回る(成人及び1歳〜10歳の小児では1日当たり1000mg、青年期並びに妊娠及び授乳女
性では1日当たり1200mg、これは1日当たりコップ約4杯の牛乳に相当する)。実際、12歳を超える女性の平均1日カルシウム摂取量は、RDAの85パーセントを超えない。さらに、ピーク骨量発展の期間中(18〜30歳)、全ての米国人女性の66パーセントより多くが、任意の所定の日にカルシウムの推奨される量を消費していない。35歳以降、このパーセンテージは75パーセントより多くに高まる。
【0051】
一般社会は、長期の不適切なミネラル摂取の結果に完全には着目していないが、カルシウム摂取が低いことは骨粗しょう症につながる寄与要因のうちの1つであるという、かなりの科学的証拠がある。さらに、食事でのカルシウム対リンの比(Ca:P)は骨の健康に直接関連する。ヒトでの骨髄化を増進するには1:1〜2:1のCa対P比が推奨される。当該比は、牛乳及び乳製品の適切な食事供給又はラクトース不寛容集団ではカルシウム及び他のミネラルを適切に供給せずには達成が困難である。
【0052】
マグネシウムは細胞内液で二番目に豊富な陽イオンである。マグネシウムは多くの酵素系活性に必須であり、神経化学伝達及び筋肉興奮性に重要な役割を果たす。様々な構造的及び機能的妨害には損失が伴う。平均70kgの成人は、体内に約2000mEqのマグネシウムがある。当該マグネシウムの約50%は骨中に見られ、45%は細胞内陽イオンとして存在して5%は細胞外液中にある。骨格中のマグネシウムの約30%は水和殻内又は結晶表面上のいずれかに存在する交換可能なプールに相当する。骨中のこのプールからの陽イオンの動員は小児では極めて迅速であるが、成人では迅速でない。骨中のマグネシウムの割合がより多いことは骨結晶に不可欠であるようである。
【0053】
米国における平均的な成人は、通常の食事で約20〜40mEqのマグネシウムを摂取し、このうち約1/3が胃腸管から吸収される。証拠により、吸収の大部分が上部小腸で行われることが示唆される。吸収はカルシウムの輸送系に緊密に関連するようであり、能動的なプロセスによる。マグネシウムの摂取が少ないとカルシウム吸収が高まり、その逆もまた同様である。
【0054】
マグネシウムは、アデノシン三リン酸(ATP)及び他のヌクレオチド三リン酸を基質として利用するリン酸移動反応に関与する全ての酵素の補因子である。様々なリン酸及びピロリン酸もまたこの金属イオンに影響される膨大なリスト中の酵素に相当する。
【0055】
マグネシウムは細胞内粒子の可逆的会合及び細胞内器官への巨大分子の結合で、極めて重要な役割を果たす。例えば、メッセンジャーRNA(mRNA)のリボソームへの結合はマグネシウム依存性でありリボソーム・サブユニットの機能的完全性も同様である。神経系に対するマグネシウムの特定の影響はカルシウムと同様である。細胞外液中のマグネシウム濃度が高まると中枢神経系(CNS)の機能が低下する。低マグネシウム血症により、CNS興奮性、見当識障害及び痙攣の増加がおこる。マグネシウムはまた、骨格筋に対して直接抑制効果を有する。細胞外液中のマグネシウム濃度が異常に低いと、アセチルコリン放出が高まり及びテタニーを生じうる筋肉興奮性がおこる。
【0056】
微量元素
ホウ素は、カルシウム、マグネシウム及びリンの適切な代謝のため、微量だが体に必要である。ホウ素は、脳機能、骨の健康に寄与し、注意力(alertness)を高める。ホウ素はまた筋肉構築を望む人々にも有用である。ホウ素は閉経後骨粗しょう症を予防するのに寄与することが知られる。さらに、食事中のホウ素の欠乏と関節炎が進行することへの関連が示されている。R.E. Newnham, 46 Journal of Applied Nutrition(1994)。
【0057】
クロムは重要な微量元素であり、食事中に十分なクロムが欠乏するとグルコース利用障害がおこるが、タンパク質及び脂質代謝の妨害もまた観察されている。グルコース利用障
害は多くの中年及び高齢のヒトで起こる。実験研究では、かなりの数のこうした人がクロムで処置するとグルコース利用が改善された。クロムは血漿中のトランスフェリンによって輸送されて結合部位に関して鉄と競合する。栄養補助食品としてのクロムはグルコース利用を増進してインシュリン受容体へのインシュリンの結合を促進することができるが、これは炭水化物及び脂質代謝への効果を高めるために利点となる。栄養補助食品としてのクロムは、アテローム性動脈硬化症、糖尿病、リウマチ及び体重管理に利点がある。
【0058】
銅は食事での他の重要な微量元素である。銅欠損動物において観察される最も一般的な欠陥は貧血である。他の異常としては、増殖機能低下、骨格欠陥、神経系の脱髄及び変性、運動失調、毛又は羊毛の色素及び構造の欠陥、生殖障害及び解離性動脈瘤を含む心臓血管病変があげられる。銅含有金属タンパク質がいくつか単離されており、チロシナーゼ、アスコルビン酸オキシダーゼ、ラッカーゼ、チトクロム・オキシダーゼ、ウリカーゼ、モノアミン・オキシダーゼ、δ−アミノレブリン酸ヒドリダーゼ(hydrydase)及びドーパミン−β−ヒドロキシラーゼがあげられる。銅は、鉄の吸収及び利用、電子伝達、結合組織代謝、リン脂質形成、プリン代謝及び神経系の発生で機能する。銅含有酵素であるフェロキシダーゼI(セルロプラスミン)は、貯蔵されている鉄の動員に必要な工程である、Fe(II)のFe(III)への酸化を達成する。銅含有酵素は、リジンのイプシロン・アミノ基の酸化的脱アミノ化に関与して、エラスチン架橋物質であるデスモシン及びイソデスモシンを生じると考えられる。銅欠乏動物では、動脈エラスチンがより弱く、そして解離性動脈瘤が生じうる。
【0059】
ヨウ素は細胞酸化を制御する甲状腺ホルモン産生に重要である。ヨウ素欠乏疾患は甲状腺腫である。ヨウ素が欠乏した若年者は増殖が抑制され、性的な発育が遅延し、皮膚及び毛髪が、典型的にはザラザラしており、毛髪が薄くなる。重度の欠乏では、クレチン病、意志薄弱(feeble−mindedness)及び聾唖が生じる。食事でヨウ素が十分でない女性では生殖障害が起こり、男性では生殖能力が減少する。
【0060】
鉄はいくつかの重要な金属タンパク質に必須の構成要素である。これらには、ヘモグロビン、ミオグロビン及び多くの酸化還元酵素が含まれる。鉄欠乏では、肝臓、腎臓及び骨格筋におけるチトクロムC並びに腎臓及び心臓におけるコハク酸デヒドロゲナーゼ等のい
くつかの鉄含有酵素の濃度が減少しうる。
【0061】
マンガンは、軟骨及び骨の重要な構成要素であるGAG類、コラーゲン及び糖タンパク質の合成に機能する。マンガンはグリコシルトランスフェラーゼの酵素活性に必要である。本酵素ファミリーは糖をGAG類に連結し、糖を他の糖タンパク質に付加し、硫酸塩をアミノ糖に付加し、糖を他の修飾糖に変換し、糖を脂質に付加するのに関与する。当該機能は、GAG合成(とりわけ、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、カラタン硫酸、ヘパリン硫酸及びデルマチン硫酸)、コラーゲン合成並びに多くの他の糖タンパク質及び糖脂質の機能として現れる。GAG類及びコラーゲンは全ての結合組織の主な構造要素である。これらの合成は結合組織の適切な維持及び修復に必須である。
【0062】
ヒト及び動物におけるマンガン欠乏は、異常な骨増殖、関節の腫脹及び肥大並びに飛節症をおこす。ヒトでのマンガン欠乏は、骨量減少、関節炎及びグルコース利用障害と関連する。マンガン欠乏中、全てのGAGレベルが結合組織で減少し、コンドロイチン硫酸が最も枯渇する。マンガンが欠乏した生物は、マンガンが提供されると迅速にGAG及びコラーゲン合成を正常化する。
【0063】
マンガンはまた、ミトコンドリアにしか存在しないマンガン・スーパーオキシド・ジスムターゼ(MnSOD)の活性にも必要である。マンガン欠乏はMnSODの活性を減少させてミトコンドリア機能障害を導く可能性があり、そのため細胞機能が低下する。マン
ガンはメバロン酸からスクアレンの変換に必要である。ピルビン酸カルボキシラーゼはマンガン金属酵素であり、インシュリンによって抑制でき、炭水化物、脂質及びタンパク質の酸化のためのクエン酸回路並びにグルコース及び脂質の合成で重要である。
【0064】
モリブデンは、肝臓、腎臓、皮膚及び骨で最高の濃度で見られる必須ミネラルである。このミネラルは体が適切に窒素を代謝するのに必要である。モリブデンはまた、酵素、キサンチン・オキシダーゼの極めて重要な構成要素であり、この酵素は、プリンを代謝の正常な副産物である尿酸に変換するのに必要である。モリブデンはまた鉄の体内貯蔵及び増殖等の他の細胞機能も支持する。モリブデンの欠乏は口及び歯茎の障害及び癌に関連する。洗練されて加工された食品が多い食事はモリブデンが欠乏する可能性もあり、動物では、貧血、食欲及び体重の喪失並びに発育不良を生じうる。欠乏はヒトでは直接は観察されていないがモリブデン欠乏が高齢男性で性的不全を導きうることが知られる。
【0065】
セレンは、酸化防止剤に対する防御及び甲状腺ホルモン代謝に関与する酵素の構成要素として機能する必須微量元素である。いくつかの細胞内及び細胞外グルタチオン・ペルオキシダーゼ及びヨードチロシン5’−脱ヨウ素酵素では、セレンはセレノアミノ酸、セレノシステイン(SeCYS)として活性中心に位置する。機能が未知である少なくとも2つの他のタンパク質もまたSeCYSを含有する。SeCYSは、重要な食物型であるが、当該特定のセレン−タンパク質に直接取り込まれるのではなく、その代わり、同時翻訳プロセスはtRNAに結合したSeCYSを生じる。対照的に、セレノ−メチオニンとしてのセレンは一般的なタンパク質合成ではメチオニンと競合するため、多くのタンパク質に非特異的に取り込まれる。したがって、多くの食品に見られるようなSeCYS及びセレノメチオニン両方が消費された場合、組織はしばしば特異的並びに非特異的両方のセレン含有タンパク質を含有する。セレンは主な酸化防止栄養素であり、細胞膜を保護し、フリーラジカル生成を予防し、それにより心臓及び血管の癌及び疾患のリスク低減に関与する。医学的調査によって、セレン摂取が増加すると、乳癌、結腸癌、肺癌及び前立腺癌のリスクが低下することが示されている。セレンはまた、組織弾力性も保持し;酸化を通じた加齢及び組織の硬化を遅延させ;ふけの治療及び予防に寄与する。最近の研究では、いくつかの動物モデルの食事中のセレンが高レベルであれば抗腫瘍形成効果があることが示されている。
【0066】
バナジウムは、甲状腺ホルモン代謝に有益な必須栄養素である。欠乏を予防するのに必要な1日必要量は1日当たり約10〜20マイクログラムである。バナジウム欠乏は、成長遅延、骨欠陥及び脂質代謝改変の起因となりうる。バナジウムは、ある点でインシュリン様効果を発揮し、バナジウムと糖尿病に関しては、かなりの量の研究がされてきた。インシュリン依存性糖尿病では、バナジウムは、疾患を治療するのに必要なインシュリンの量を軽減し、インシュリン非依存性糖尿病では、バナジウムは症状を完全に制御することが知られている。研究により、バナジウムを補給すると細胞内へのグルコース輸送が高まることが示されており、これは、食事によるバナジウム補給がグルコース代謝を改善して糖尿病予防に寄与しうることを示唆する。
【0067】
亜鉛は、多くの重要な金属酵素中に存在することが知られる。これには、炭酸脱水酵素、カルボキシペプチダーゼA及びB、アルコールデヒドロゲナーゼ、グルタミン酸デヒドロゲナーゼ、D−グリセルアルデヒド−3−リン酸デヒドロゲナーゼ、乳酸デヒドロゲナーゼ、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、アルカリホスファターゼ及びアルドラーゼがあげられる。亜鉛が欠乏すると核酸及びタンパク質の合成が障害されることが観察されている。亜鉛がインシュリンの分泌及びホルモンの機能に関与しうる証拠もある。
【0068】
本発明では、ミネラルは、塩化物、硫酸塩等の無機化合物として提供されうる。さらに、いくつかのミネラルは、より生物学的利用能が高い型、例えば当該技術分野で周知のア
ミノ酸キレート中で提供されうる。米国特許第5,292,538号。アミノ酸キレートとして提供可能なミネラルの例としては、カルシウム、マグネシウム、マンガン、亜鉛、鉄、ホウ素、銅、モリブデン及びクロムがあげられる。さらに、ミネラルは深海ミネラルとして提供できる。
【0069】
本明細書に開示する組成物の他の要素としては、少量のブドウ及びラズベリー等の果物フレーバー剤及び着色剤をあげられる。羅漢果(momordica fruit)等の甘味料もまたあげられる。体内への吸収を増進する構成要素、例えば黒コショウ又は四川山椒抽出物も添加できる。安息香酸ナトリウム又はソルビン酸カリウム等の保存剤もまた含んでもよい。脱イオン水等の実質的に純粋な水もまた液体混合物の重要な成分である。
【0070】
1の態様では、栄養補助食品は、栄養ドリンク又は飲料として提供できる。栄養補助食品はまた、乾燥して粉末にし、凍結乾燥又は噴霧乾燥粉末、カプセル又は錠剤として提供できる。ここで、例示的な飲料栄養補助食品を、より詳細に記載する。
【0071】
上記フコイダン含有ピューレから出発して、アカイフルーツ、ブドウ及びブルーベリー等の高酸素ラジカル吸収能(ORAC)を提供するジュース又は濃縮物を添加する。また、ブドウ及びラズベリー等の果物フレーバー剤及び着色剤;深海ミネラル等のミネラル;羅漢果等の甘味料;フレーバーを増進して体内への吸収を増進するための、黒コショウ等のコショウ;安息香酸ナトリウム又はソルビン酸カリウム等の保存剤;及び脱イオン水も混合物に添加する。次に、殺菌又は他の加熱技術により混合物を滅菌する。殺菌(少なくとも87.8℃又は190°F)は、病原性微生物を効果的に除去するが、全ての微生物を除去するには、より高い温度での滅菌が必要でありうる。
【0072】
必要な滅菌を達成する場合、典型的には2つの異なる滅菌プロセスが用いられる。HTST(高温短時間)プロセスを用いる場合、混合物を約85℃(185°F)に約20〜30秒間上昇させることができる。または、超高温(UHT)プロセスは約140.6℃(285°F)に約4〜6秒間混合物の温度を上昇させて行う。どちらのプロセスでも、加熱工程直後少なくとも約21.1〜26.7℃(70〜80°F)の周囲温度に、温度を迅速に低下させる。または、混合物を約4.4℃(40°F)に冷却してもよい。
【0073】
直接又は間接的加熱により混合物の加熱を達成してもよい。例えば、スチームと直接接触させて又は選択した種類の熱交換剤により間接的に、混合物を加熱してもよい。
その後、ホットフィル又はコールドフィル法を用いて容器中に滅菌混合物を注いでもよい。ホットフィル・プロセスでは、産物をまず、殺菌、HTST又はUHT用の温度に加熱する。その後、温度を上昇させて容器内に注ぎ、容器内部のあらゆる微生物を殺菌する。安息香酸ナトリウム及びソルビン酸カリウム等の保存剤が通常用いられる。場合によってレモンジュース又は食用酢等の酸を用いて、通常、pH4.4未満に維持する。充填後、水霧で瓶をゆっくり冷却してもよい。当該技術分野で周知の無菌プロセシング及びパッケージング法により、容器の充填を行う。
【0074】
コールドフィル・プロセスでは、殺菌又は滅菌温度に到達した後、無菌プロセシング及びパッケージング技術を用いて産物を瓶詰めする前にほぼ室温まで直ちに冷却する。直ちに冷却すると、ホットフィル・プロセスで見られるビタミン分解及びフレーバーの変動をより軽減できる。すわなち、コールドフィル・プロセシングではフレーバーはより純粋で新鮮である。酵母、カビ及び細菌の増殖を制御するため、保存剤が通常含まれる。
【0075】
コールドフィル・プロセスは、瓶構造の完全性を損なわないため、高密度ポリエチレン(HDPE)又はポリエチレンテレフタレート(PET)瓶詰めの使用に適合する。瓶は、瓶当たり約660グラムを含有できる500ml瓶でもよい。推奨される投薬量が1日
当たり約22グラムの場合、この大きさだと30日間の十分な飲料を提供するであろう。
【0076】
当該技術分野に周知の方法で、本発明の固体剤形を、粉末、錠剤及びカプセルの形で作製できる。例えば、フコイダン調製物を乾燥させ、他の乾燥成分と共に乾燥フコイダンを混合して粉末を作製してもよい。あるいは、フコイダン調製物を他の成分と混合してもよく、その後混合物を乾燥させて粉末にする。乾燥法の例としては、噴霧乾燥及び凍結乾燥があげられる。その後、液体中に懸濁又は溶解して生じた懸濁物又は溶液を飲むことにより粉末を摂取できる。この目的に用いられる液体の例としては、水、ジュース等があげられる。また、粉末を圧縮して錠剤にするか又はカプセル中に装填してもよい。錠剤又はカプセルは、典型的には水又は他の液体と一緒に嚥下される。また、液体栄養補助食品を当該固体剤形中に被包して摂取してもよい。
【0077】
実施例
以下の実施例では、栄養補助食品に用いるフコイダンピューレ及びフコイダンピューレから調製される栄養補助食品配合物を提供する、海草の調製の例である。当該例は、単なる例示であり、いかなる点においても限定することを意味するものではない。
【0078】
本発明は、その精神又は本質的な特性から逸脱することなく他の特定の型で具現されうる。記載する態様は全ての観点で例示とみなされ、限定とはみなされない。したがって、本発明の範囲は、発明の詳細な説明又は実施例ではなく請求項によって示される。請求項の同等物の意味及び範囲内に属する変更は全てその範囲内に含まれる。
【実施例1】
【0079】
フコイダンピューレ組成物の調製
トンガ産リム・ムイ海草は手で採取し、余分な物質を除去して洗浄し、凍結し、加工工場に輸送された。工場では、凍結海草を融解し、重量測定し、表1に示す条件セットのいずれかで水性緩衝液及び場合によって硫酸と共に、ステンレススチールミキサーに入れた。その後、中程度の剪断ミキサー(プロペラ型)を用いて、50〜75rpmで成分を混合した。混合物を混合しながら、選択した期間(通常、5分間〜8時間)、37℃〜95℃に加熱した。この時点で、加熱は止め、0.5〜10時間混合を続けて熱を消散させて海草の房を微粉にした。その後、冷却した混合物をろ過して、不溶性成分を除去してろ液を覆い、室温で約4〜72時間混合した。生じたピューレのpHは、約pH2.0〜4.0と測定して屈折計は典型的には2〜4のBrix値を示した。その後、部分的に加水分解されたフコイダンを含むピューレを凍結して保存した。加水分解中に硫酸を添加した場合、部分的に加水分解されたフコイダンはスルホン化された。
【0080】
【表1】

【実施例2】
【0081】
フコイダン飲料の調製
実施例1の方法により調製したフコイダンピューレを融解した後、重量部分で量を示す表2及び3に示すように、本発明の他の成分と混合した。当該成分を完全に混合した後、表4に示す条件セットのいずれかで無菌プロセシング及びパッケージング法により、滅菌して瓶詰めした。
【0082】
【表2】

【0083】
【表3】

【0084】
【表4】

【実施例3】
【0085】
実施例1の方法により調製したフコイダンピューレの約70重量部分を、約99重量部分の蒸留水、約20重量部分のコンコード(Concord)ブドウ抽出物、約2重量部分の深海ミネラル、約1重量部分の羅漢果及び約1重量部分の黒コショウ抽出物と混合する。生じた混合物を噴霧乾燥して粉末にして保存及び流通のため、パッケージングする。
【実施例4】
【0086】
粉末をゼラチンカプセル中に被包すること以外は実施例3の方法による。
【実施例5】
【0087】
粉末を、選択した量の希釈剤、結合剤、潤滑剤、崩壊剤、着色剤、フレーバー剤及び甘味料と混合した後に圧縮して錠剤にする以外は、実施例3の方法による。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
0.5〜70重量部分の部分的に加水分解されたフコイダン、30〜99.5重量部分の水、及び0.5〜20重量部分の高ORAC値である栄養補助食品成分を含む、栄養補助食品であって、高ORAC値である栄養補助食品成分がアカイフルーツ濃縮物、スグリ(currant)濃縮物、クロフサスグリ(black currant)濃縮物、マンゴスチン、ノニ(noni)、海棠(aronia)、クコ(wolfberry)、及びそれらの混合物からなる群より選択される、栄養補助食品。
【請求項2】
部分的に加水分解されたフコイダンがスルホン化されている、請求項1の栄養補助食品。
【請求項3】
フコイダンがトンガ産リム・ムイ(limu moui)海草由来であるか、日本産モズク由来であるか、若しくはコンブ海草由来であるか、又はトンガ産リム・ムイ、日本産モズク及びコンブ海草のうちいずれか二種以上に由来するフコイダンの混合物を含む、請求項1または2の栄養補助食品。
【請求項4】
0.01〜2重量部分のミネラルをさらに含む、請求項1から3のいずれかの栄養補助食品。
【請求項5】
0.001〜1重量部分のコショウ抽出物をさらに含む、請求項1から4のいずれかの栄養補助食品。
【請求項6】
0.01〜1重量部分のフレーバー剤をさらに含む、請求項1から5のいずれかの栄養補助食品。
【請求項7】
0.01〜1重量部分の保存剤をさらに含む、請求項1から6のいずれかの栄養補助食品。
【請求項8】
部分的に加水分解されたフコイダンが以下の工程:
(a)選択した量のフコイダン含有海草を水と混合し、pH2.0〜pH4.0に対応する水素イオン濃度に調整して、混合物をもたらし;
(b)混合物の混合を続けながら、選択した期間、混合物を37℃〜95℃に加熱して海草中のフコイダンを部分的に加水分解して、混合物を加熱し;
(c)加熱した混合物を冷却する間、混合を続けながら、周囲温度まで冷却し、混合物冷却し;そして
(d)冷却した混合物を、混合しながら周囲温度で最大72時間インキュベーションして、部分的に加水分解されたフコイダン組成物を得る
を含む方法で作製される、請求項1から7のいずれかの栄養補助食品。
【請求項9】
水素イオン濃度を調整する工程が、硫酸を添加する工程を含み、そして硫酸が、フコイダンの部分的加水分解によって生成された利用可能な反応基をスルホン化し、部分的に加水分解されスルホン化されたフコイダン組成物を生じる、請求項8の栄養補助食品。
【請求項10】
混合物を加熱する工程を、1気圧より高い気圧で行う、請求項8または9の栄養補助食品。
【請求項11】
請求項1から10のいずれかに記載の栄養補助食品を作製する方法であって:
(a)0.5〜70重量部分の部分的に加水分解されたフコイダン組成物を、30〜99.5重量部分の水、およびアカイフルーツ濃縮物、スグリ濃縮物、クロフサスグリ濃縮物、マンゴスチン、ノニ、海棠、クコ、及びそれらの混合物からなる群より選択される0.5〜20重量部分の高ORAC値である栄養補助食品成分と混合して、混合物を生じ;
(b)混合物を滅菌し;そして
(c)滅菌混合物を適切な容器中にパッケージングする
工程を含む、前記方法。
【請求項12】
栄養補助食品を提供するための固体剤形であって、少なくとも0.5重量部分の部分的に加水分解されたフコイダンを含み、そしてさらにアカイフルーツ濃縮物、スグリ濃縮物、クロフサスグリ濃縮物、マンゴスチン、ノニ、海棠、クコ、及びそれらの混合物からなる群より選択される0.5〜20重量部分の高ORAC値である栄養補助食品成分を含む、前記固体剤形。
【請求項13】
部分的に加水分解されたフコイダンがスルホン化されている、請求項12の剤形。
【請求項14】
フコイダンがトンガ産リム・ムイ(limu moui)海草由来であるか、日本産モズク由来であるか、若しくはコンブ海草由来であるか、又はトンガ産リム・ムイ、日本産モズク及びコンブ海草のうちいずれか二種以上に由来するフコイダンの混合物を含む、請求項12または13の剤形。
【請求項15】
0.01〜2重量部分のミネラルをさらに含む、請求項12から14のいずれかの剤形。
【請求項16】
0.001〜1重量部分のコショウ抽出物をさらに含む、請求項12から15のいずれかの剤形。
【請求項17】
剤形が、錠剤、カプセル又は粉末を含む、請求項12から16のいずれかの剤形。

【公開番号】特開2012−110342(P2012−110342A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−23264(P2012−23264)
【出願日】平成24年2月6日(2012.2.6)
【分割の表示】特願2008−502105(P2008−502105)の分割
【原出願日】平成18年3月17日(2006.3.17)
【出願人】(507203571)サクラ プロパティーズ、エルエルシー (2)
【Fターム(参考)】