説明

傾斜搬送用コンベヤベルト

【課題】物品を上らせたり下らせたりする傾斜を有する搬送ラインであっても十分な搬送能力を発揮することができるとともに、搬送面がプーリと接触するようなレイアウトで使用した場合でも騒音の発生の少ない傾斜搬送用コンベヤベルトを提供する。
【解決手段】搬送面3にベルト走行方向に対して斜め方向に形成された波形状の凹凸4を搬送面3の全周にわたって設けており、また、搬送面3にはベルト走行方向の縦溝を設け、前記凹凸4をベルト幅方向に分断した形状となっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はベルトの背面で物品を搬送するのに用いられる搬送用ベルトであり、特に傾斜のついた搬送路を有するところで用いることができる搬送能力の高い傾斜搬送用コンベヤベルトであって、搬送面にプーリが接するようなプーリレイアウトであっても騒音の発生の少ない傾斜搬送用コンベヤベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から荷物を上らせたり下らせたりする傾斜のある搬送ライン等の用途向けのコンベヤベルトとして搬送面に種々のパターンを形成したものが提案されている。搬送面に物品を載せる棚のような突起のついたものもあれば、単に物品とのグリップ力によって搬送するタイプのベルトもある。グリップ力によって搬送するタイプのコンベヤベルトで要求されるのは、ベルトと搬送物との間の高いグリップ力であり、特に上りのラインでは、グリップ力が不足すると物品を運べなくなるという機能故障につながってしまう。表面のグリップ力は、ベルトの使用環境に影響され、ほこりや粉塵などの付着によって経時的に変化する場合もある。
【0003】
搬送面がフラットで材質の摩擦係数等でグリップ力を発揮させるものや、搬送面にパターンを形成することでグリップ力を持たせるものがある。ベルト搬送面におけるパターンとしては、ベルトの走行方向の縦溝を設けたもの、搬送面の成形時に布目を転写した形状を形成したもの、ダイヤモンド形状(四角錐等)のパターンを多数設けたものなどがある。
【0004】
また、搬送面を構成する材質としては、軟質ゴム、ポリウレタン及び軟質ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性エラストマーで、低硬度(40〜70°JIS A)のものが一般的に使用されていた。
【0005】
また、特許文献1には傾斜搬送に用いられるコンベヤベルトとして、搬送面に多数の特許を設けたものが開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2003−312822号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
このようなコンベヤベルトの問題点としては、グリップ力が不足して物品の搬送に支障を来たすことと、騒音が大きさの問題がある。騒音の発生源としては、搬送面がプーリに接触するような、図3に示すようなレイアウトの場合、搬送面にパターンを設けたベルトであるとそのパターンによるピッチノイズ等が発生しやすくなる。ピッチノイズの発生は、ベルトとプーリとの接触が断続的になることによって発生しやすい。
【0008】
搬送面がフラットで材質によってグリップ力をもたせるベルトの場合、搬送面がプーリに接触するようなレイアウトで走行させたとしても騒音の発生はほとんどないが、表面にパターンを設けていないことから材質の摩擦力だけに頼って搬送を行っており、元々グリップ力も大きくないことに加えて、経時的なグリップ力の低下も早いという問題がある。
【0009】
搬送面にベルト走行方向の縦溝を設けたベルトの場合は、ほこりや粉塵等を縦溝内に落とし込んでベルトと物品との間に介在させないようにする効果はあるが、パターンによるグリップ力の向上はあまり大きくなく、搬送面に汚れが付着することによってグリップ力は低下してくる。
【0010】
搬送面にダイヤモンド形状のパターンを設けたベルトの場合は、表面の凹凸で物品を物理的に引っ掛けて搬送することになるので、傾斜であっても搬送能力は高く、経時的な搬送能力の低下は少ないベルトであるということができるが、パターンの凹凸が大きいことと、搬送面がプーリと接触する場合に接触が断続的な接触になってしまうことから発生するピッチノイズは必然的に大きなものとなってしまうという問題がある。
【0011】
そこで、本発明では物品を上らせたり下らせたりする傾斜を有する搬送ラインであっても十分な搬送能力を発揮することができるとともに、搬送面がプーリと接触するようなレイアウトで使用した場合でも騒音の発生の少ない傾斜搬送用コンベヤベルトの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記のような目的を達成するために本発明の請求項1では、ベルト背面が物品を搬送するための搬送面であり、傾斜路にて用いられるコンベヤベルトにおいて、搬送面にベルト走行方向に対して斜め方向に形成された波形状の凹凸を有し、更に搬送面にはベルト走行方向の縦溝を設けてなり、該縦溝によって前記凹凸はベルト幅方向に分断されてなることを特徴とする。
【0013】
請求項2では、ベルト走行方向の任意の位置において、ベルト幅方向のどこかに必ず前記凹凸が存在している請求項1記載の傾斜搬送用コンベヤベルトとしている。
【0014】
請求項3では、波形状の凹凸のベルト走行方向のピッチは4〜8mmの範囲である請求項1〜2のいずれかに記載の傾斜搬送用コンベヤベルトとしている。
【0015】
請求項4では、波形状の凹凸における凸部先端の曲率半径Rは1〜2mmの範囲である請求項1〜3のいずれかに記載の傾斜搬送用コンベヤベルトとしている。
【0016】
請求項5では、凹凸のベルト走行方向に対する角度が15〜75°の範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の傾斜搬送用コンベヤベルトとしている。
【0017】
請求項6では、凹凸のベルト走行方向に対する傾き方向は、縦溝を挟んで反対の向きに設定してなる請求項1〜5のいずれかに記載の傾斜搬送用コンベヤベルトとしている。
【発明の効果】
【0018】
請求項1では、搬送面に波形状の凹凸を設けていることから、物品を物理的に引っ掛けて搬送するような搬送形態を採ることになり、搬送能力は長期にわたって高いレベルで維持することができ、ベルトと搬送物との接触は凸部の先端での線接触となるので搬送面にほこり、粉塵等の汚れが付着したとしてもベルトと物品との間のグリップ力にあまり影響することがない。また、搬送面の凹凸は走行方向に対して斜めの角度を有していることから、ベルトの走行に伴って搬送面に溜まったほこり等をベルトの側方へ排出することができ、また、凹凸を分断する縦溝を設けているの、より搬送物とベルトとの接触が線ではなく面での接触になることを抑止するとともに、ベルト表面のほこり等を排出しやすくなっている。
【0019】
請求項2では、ベルト搬送面に設ける凹凸はベルト走行方向の任意の位置においてベルト幅方向のどこかに必ず設けるとしていることから、搬送面がプーリに接して走行する場合であっても、プーリは常に凹凸の凸部に接触した状態となっており、プーリはとベルト搬送面の凹凸パターンとの間で接触が断続的になることで発生するピッチノイズを下げることができ、ベルトの走行音を大幅に低減することができる。
【0020】
請求項3では、波形状の凹凸パターンのベルト走行方向のピッチを4〜8mmの範囲としていることから、搬送物の搬送能力としては高いものとするとともに、ベルト走行時の騒音も小さなものとすることができる。
【0021】
請求項4では、波形状の凹凸パターンにおける凸部先端の曲率半径Rを1〜2mmの範囲としており、搬送物との間の摩擦力を大きなものすることができる。
【0022】
請求項5では、凹凸パターンのベルト走行方向に対する角度が15〜75°の範囲としており、搬送面にほこりやごみが堆積したときにベルトの側面に排出しやすくなっているとともに、搬送面がプーリと接触する場合にプーリと凸部のどこかが常時接触した状態とすることができるので、搬送面とプーリとが断続的に接触する場合に発生するピッチノイズの発生を低減することができる。
【0023】
請求項6では、凹凸のベルト走行方向に対する傾きを縦溝を挟んで反対の向きにしていることから、ベルトの蛇行を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、添付図面に従って、本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係る傾斜搬送用ベルトの側面図であり、図2は本発明に係る傾斜搬送用ベルトの要部平面拡大図であり、図3は本発明の傾斜搬送用ベルトを用いた搬送面がプーリと接触するレイアウトを示す概要図である。
【0025】
本発明の傾斜搬送用ベルト1はベルト本体2とその背面となる搬送面3に形成した凹凸4とからなっており、凹凸4によって搬送物を搬送する能力を向上させている。
【0026】
凹凸4は図2に示すようなものであり、搬送面3にベルト走行方向に対して斜め方向に形成された波形状の凹凸4を搬送面3の全周にわたって設けており、また、搬送面3にはベルト走行方向の縦溝5を設けている。この縦溝によって前記凹凸4はベルト幅方向には複数に分断されている。
【0027】
凹凸4のベルト走行方向に対して傾斜させているが、そうすることで搬送面の上にほこりや塵が堆積したとしてもベルトの走行に伴ってベルト側面方向へ排出することができて、搬送面の摩擦係数を低下させることなく搬送物の搬送能力を高く保つことができる。
【0028】
また、搬送面に設けた凹凸4をベルトの幅方向のパターンとして場合に、図3に示すような駆動プーリ100とアイドラープーリ101、102およびガイドプーリ103、104の5軸で構成され、搬送面とガイドプーリ103、104が接触するようなレイアウトで使用すると、表面に凹凸のパターンを有する搬送面の場合、搬送面3とガイドプーリ103、104とは凸部の先端のみで接触するため、断続的な接触となってしまい、ベルトの走行に伴ってピッチノイズが発生してしまう。しかし、本発明の傾斜搬送用コンベヤベルト1では搬送面3に設けた凹凸4にはベルト走行方向に対して傾きを持たせており、ベルト幅方向のどこかで常に凸部4aとガイドプーリ103、104とが接触した状態にすることができるので、前記のようなピッチノイズは大幅に低減することができ、ベルト1の走行時の騒音を極力低いものとすることができる。そのために、ベルト走行方向に対する凹凸の傾斜角度θは15〜75°の角度の範囲で設定することが好ましく、それを外れると、ほこりや塵のベルト側面への排出がしにくくなる。
【0029】
また、それに加えてベルト搬送方向に沿った縦溝5を複数設けており、前記波形状の凹凸4はベルト幅方向の途中で前記縦溝5によって分断され、ベルト幅方向に不連続になっている。そうすることによって、凹凸4の凹部4bに溜まったほこりや塵等は凹部から縦溝に容易に排出される。更に、凹凸4を縦溝5によって分断することで、搬送物とベルト搬送面3との接触が、面での接触に近づくのを抑えることができ、搬送面3にほこり等が溜まったときに搬送能力が著しく低下するのを防止することができる。
【0030】
凹凸4は、前記のようにベルト走行方向に対して斜め方向に、傾きを持って形成されており、ベルと走行方向の縦溝5によって複数に分断されているが、凹凸4のベルト走行方向に対する傾きの方向は、前記縦溝5を挟んでその両側で反対の向きの傾きを持たせることが好ましい。例えばベルト全体で凹凸4の傾きの方向が同じであると、走行中にベルトが蛇行してしまう問題が発生しやすく、傾きの方向を反対にすることによって蛇行の発生を防止することができる。更には、凹凸4のピッチをずらせることで更に蛇行防止の効果を高めることができるものである。
【0031】
本発明傾斜搬送用コンベヤベルト1のベルト本体2は、例えば図2に示すような構成のものであり、心体帆布2a、2bとしてはポリエステル繊維、アラミド繊維、ポリアミド繊維などからなる織布が用いられ、その用途に適した心体帆布を所定のプライ数に接着剤22を介在して積層した基材が用いられる。そして、その上面には耐久性に優れたポリウレタン、ポリ塩化ビニル、オレフィン系熱可塑性エラストマー等からなる上カバー層23を積層したものが挙げられる。
【0032】
ベルト本体2の上に形成する凹凸4としてはベルト本体2のカバー層として用いる樹脂と同じポリウレタン、ポリ塩化ビニル、オレフィン系熱可塑性エラストマーといった樹脂やゴムを使用することができる。
【実施例】
【0033】
(実施例)
実施例としては、図1に示すような本発明に含まれる波形状の凹凸をからなる表面パターンを有する傾斜搬送用コンベヤベルトであり、ベルトの全幅が1200mmで、凹凸のベルト走行方向に対する傾き角度は45°とし、凸部先端の曲率半径Rは1.75mmとし、凸部の高さは1.5mm、凹凸の凸部間ピッチを5mmとした。また、ベルト走行方向の縦溝として幅が2mmの溝を複数形成し、縦溝同士の間隔を8mmとした。縦溝を挟んで両側の凹凸のピッチは2mmのズレを持たせている。
【0034】
(比較例1)
比較例1としては、搬送面13に形成する凹凸14の形状を波形状ではなく、図4のような台形の凹凸14を形成した以外は実施例と同じ傾斜搬送用コンベヤベルト11とした。台形の凹凸は凸部の頂面が2mmの幅を有するものとした。ベルト本体12の構成は実施例と同様である。
【0035】
(比較例2)
比較例2としては、図5に示すような搬送面をポリウレタン樹脂で形成し、凹凸を設けることなく縦溝だけを形成した以外は実施例と同じ傾斜搬送用コンベヤベルトとした。ベルト本体12の構成は実施例と同様である。
【0036】
(比較例3)
比較例3としては、図6に示すように搬送面には波形状の凹凸および縦溝を設けておらず、ダイヤモンド型の多数の目を設けた以外は実施例と同じ傾斜搬送用ベルトとした。ベルト本体12の構成は実施例と同様である。
【0037】
(比較例4)
比較例4としては、図7に示すように搬送面には波形状の凹凸および縦溝を設けておらず、格子状の溝を設けた以外は実施例と同じ傾斜搬送用ベルトとした。ベルト本体12の構成は実施例と同様である。
【0038】
(比較例5)
比較例5としては、図8に示すように搬送面には波形状の凹凸および縦溝を設けておらず、布目を転写したパターンを設けた以外は実施例と同じ傾斜搬送用ベルトとした。ベルト本体12の構成は実施例と同様である。
【0039】
以上の実施例および比較例1〜4の傾斜搬送用ベルトを用いて、次のような傾斜搬送試験を行った。図9に示すように、コンベヤベルト上に、10g/cmの荷重になるように調整したダンボール箱Dをおいて、コンベヤ装置の傾斜角度Vを上げていき、ベルト速度20m/minでダンボールが滑り落ちることなく搬送できる最大の傾斜角度θを測定した。
【0040】
ベルトの搬送面をそのままオリジナルの状態で使用したときと、ほこりがある場合を想定してタルクからなるパウダーを意図的に付着させた状態で使用したときと2水準にて試験を行った。
【0041】
更に、ベルトの搬送面がプーリと接触したときに発生する騒音を測定するために、次に説明するような騒音測定試験を行った。図10に示すような4軸のレイアウトで表面にパターンを有する搬送面がプーリに接触するように傾斜搬送用コンベヤベルトを装着した。ベルトの幅は100mmとし、このときのプーリ径はφ50mm、張力は4.0N/mm、速度は120m/minとした。騒音の測定は4軸の中央でベルトの端部から100mmの位置に騒音計Sを設置し、Aスケールで全騒音を測定した。なお、このときの暗騒音は63〜64dB、ベルトを装着せずに測定したモータ音は69〜70dBであった。以上の試験結果を表1に示す。
【0042】
【表1】

【0043】
実施例の波形状では、オリジナルの状態での最大傾斜角度が最も大きい結果となった。また、実施例と類似した形状であるが凸部が台形で先端が面となり面接触である比較例1と実施レイトを比較すると、タルクを付着させた状態において最大傾斜角度に差が生じており、実施例の形状がほこりやチリの付着に対して有利であることがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明の傾斜搬送用コンベヤベルトは、傾斜路において搬送物を上昇、下降搬送するような用途に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明に係る傾斜搬送用コンベヤベルトの部分側面図である。
【図2】本発明に係る傾斜搬送用コンベヤベルトの部分平面図である。
【図3】搬送面がプーリに接触するレイアウトを示す概要図である。
【図4】比較例1に係るコンベヤベルトの部分側面図である。
【図5】比較例2に係るコンベヤベルトの部分側面図である。
【図6】比較例3に係るコンベヤベルトの部分側面図である。
【図7】比較例4に係るコンベヤベルトの部分側面図である。
【図8】比較例5に係るコンベヤベルトの部分側面図である。
【図9】傾斜搬送試験のレイアウトを示す概要図である。
【図10】騒音測定試験のレイアウトを示す概要図である。
【符号の説明】
【0046】
1 傾斜搬送用コンベヤベルト
2 ベルト本体
3 搬送面
4 凹凸
5 縦溝
11 傾斜搬送用コンベヤベルト
12 ベルト本体
13 搬送面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベルト背面が物品を搬送するための搬送面であり、傾斜路にて用いられるコンベヤベルトにおいて、搬送面にベルト走行方向に対して斜め方向に形成された波形状の凹凸を有し、更に搬送面にはベルト走行方向の縦溝を設けてなり、該縦溝によって前記凹凸はベルト幅方向に分断されてなることを特徴とする傾斜搬送用コンベヤベルト。
【請求項2】
ベルト走行方向の任意の位置において、ベルト幅方向のどこかに必ず前記凹凸が存在している請求項1記載の傾斜搬送用コンベヤベルト。
【請求項3】
波形状の凹凸のベルト走行方向のピッチは4〜8mmの範囲である請求項1〜2のいずれかに記載の傾斜搬送用コンベヤベルト。
【請求項4】
波形状の凹凸における凸部先端の曲率半径Rは1〜2mmの範囲である請求項1〜3のいずれかに記載の傾斜搬送用コンベヤベルト。
【請求項5】
凹凸のベルト走行方向に対する角度が15〜75°の範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の傾斜搬送用コンベヤベルト。
【請求項6】
凹凸のベルト走行方向に対する傾き方向は、縦溝を挟んで反対の向きに設定してなる請求項1〜5のいずれかに記載の傾斜搬送用コンベヤベルト。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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