説明

充電インフラ情報提供システム、充電インフラ情報提供装置、制御方法、及びプログラム

【課題】電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供すること。
【解決手段】電気自動車Vの利用者に対して充電インフラSの情報を提供する充電インフラ情報提供装置110を備え、充電インフラ情報提供装置110は、所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラSの情報を優先的に、電気自動車Vの利用者の利用者端末170に対して提供する充電インフラ情報提供部を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、充電インフラ情報提供システム、充電インフラ情報提供装置、制御方法、及びプログラムに関する。特に本発明は、電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する充電インフラ情報提供システム、充電インフラ情報提供装置、当該充電インフラ情報提供装置を制御する制御方法、並びに当該充電インフラ情報提供装置用のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、スマートグリッドをはじめとして、スマートメーターやスマートコミュニティ等、スマートという言葉が多用されている。実世界における社会基盤システムである電力ネットワークの今後を展望してみると、現在は大型発電所から工場、オフィス、家庭へといったスター型構造をしているが、風力発電、太陽電池、燃料電池、蓄電池の進歩、発展、それを後押しする地球温暖化防止に向けた政策によって、急速に分散化、双方向化、個人化が進むことが予想される。
【0003】
非特許文献1に記載の研究開発は、電力ネットワークと情報ネットワークの統合による新たな超分散型エネルギー社会基盤の構築を目指してエネルギーの情報化というアイデアを提唱している。より具体的に説明すると、非特許文献1に記載の研究開発は、家庭内に複数の動力源が設置された場合、各電源からの電力を区別し、量的な省エネだけでなく、二酸化炭素発生量の低減を考慮したエネルギー・マネージメントを行うことを提唱している。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】松山 隆司「<大学の研究・動向>エネルギーの情報化:電力ネットワークと情報ネットワークの統合」、Cue:京都大学電気関係教室技術情報誌、京都大学電気関係教室・洛友会、平成22年3月、第23号、p.3−8
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の研究開発によれば、各電力源からの電力には、その電力源に関する情報が紐付けられて供給されるため、その情報を参照することによって、電力源の違いによる様々なエネルギー・マネージメントを実現することができるものと考えられる。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の研究開発は、電気自動車の充電インフラを対象にして、電力源の違いによるエネルギー・マネージメントを行うことについては提唱していない。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によると、電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する充電インフラ情報提供システムであって、電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する充電インフラ情報提供装置を備え、充電インフラ情報提供装置は、所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラの情報を優先的に、電気自動車の利用者の利用者端末に対して提供する充電インフラ情報提供部を有する。
【0008】
充電インフラ情報提供装置は、各充電インフラにて電気自動車に給電された電力量の情報と、当該電力の属性情報とに基づいて、各充電インフラにおける所定の属性の電力供給への貢献を評価する貢献評価部を更に有し、充電インフラ情報提供装置の充電インフラ情報提供部は、貢献評価部が評価した結果に基づいて、所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラの情報を優先的に提供してよい。
【0009】
充電インフラ情報提供装置は、各充電インフラにて電気自動車に給電された電力量の情報と、当該電力の属性情報とが対応付けられて逐次格納される給電情報格納部を更に有し、充電インフラ情報提供装置の貢献評価部は、給電情報格納部に格納されている情報に基づいて、各充電インフラにおける所定の属性の電力供給への貢献を評価してよい。
【0010】
複数の充電インフラにそれぞれ設けられて、充電インフラの充電器から電気自動車に給電される電力に関する情報を管理する複数の充電インフラ装置を更に備え、各充電インフラ装置は、充電器から電気自動車に給電された電力量の情報と、当該電力の属性情報とを含む給電データを、充電インフラ情報提供装置へ送信する給電データ送信部を有し、充電インフラ情報提供装置は、各充電インフラ装置からそれぞれ送信された給電データを受信する給電データ受信部を更に有し、充電インフラ情報提供装置の給電情報格納部には、給電データ受信部が受信した給電データに含まれている電力量の情報と、属性情報とが対応付けられて逐次格納されてよい。
【0011】
各充電インフラ装置は、充電インフラに設けられた商用電源から充電器に供給される電力の属性情報を取得する属性情報取得部を更に有し、商用電源から充電器に供給された電力が電気自動車に給電された場合、各充電インフラ装置の給電データ送信部は、電気自動車に給電された電力量の情報と、属性情報取得部が取得した電力の属性情報とを含む給電データを送信してよい。
【0012】
各充電インフラ装置は、充電インフラに設けられた分散型電源から充電器に供給される電力の属性情報を生成する属性情報生成部を更に有し、分散型電源から充電器に供給された電力が電気自動車に給電された場合、各充電インフラ装置の給電データ送信部は、電気自動車に給電された電力量の情報と、属性情報生成部が生成した電力の属性情報とを含む給電データを送信してよい。
【0013】
本発明の第2の形態によると、電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する充電インフラ情報提供装置であって、所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラの情報を優先的に、電気自動車の利用者の利用者端末に対して提供する充電インフラ情報提供部を備える。
【0014】
本発明の第3の形態によると、電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する充電インフラ情報提供装置を制御する制御方法であって、所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラの情報を優先的に、電気自動車の利用者の利用者端末に対して提供する充電インフラ情報提供段階を備える。
【0015】
本発明の第4の形態によると、電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する充電インフラ情報提供装置用のプログラムであって、充電インフラ情報提供装置を、所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラの情報を優先的に、電気自動車の利用者の利用者端末に対して提供する充電インフラ情報提供部として機能させる。
【0016】
なおまた、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。
【発明の効果】
【0017】
以上の説明から明らかなように、この発明は、電気自動車に対して所定の属性の電力を積極的に供給するように、充電インフラの事業者の意識を向けさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】一実施形態に係る充電インフラ情報提供システム100の利用環境の一例を示す図である。
【図2】充電インフラ情報提供装置110のブロック構成の一例を示す図である。
【図3】給電情報格納部114に格納されている情報の一例をテーブル形式で示す図である。
【図4】充電インフラ情報格納部115に格納されている情報の一例をテーブル形式で示す図である。
【図5】充電インフラ装置130aのブロック構成の一例を示す図である。
【図6】属性情報格納部135に格納される情報の一例をテーブル形式で示す図である。
【図7】充電インフラ情報提供装置110、充電インフラ装置130、電力会社装置150、及び車載器170の動作シーケンスの一例を示す図である。
【図8】充電インフラ情報提供装置110、及び充電インフラ装置130をコンピュータ等の電子情報処理装置で構成した場合のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0020】
図1は、一実施形態に係る充電インフラ情報提供システム100の利用環境の一例を示す。充電インフラ情報提供システム100の利用環境には、複数の充電インフラSa、b、c、・・・(以下、充電インフラSと総称する。)、複数の電力会社Ea、b、c、・・・(以下、電力会社Eと総称する。)、及び複数の電気自動車Va、b、c、・・・(以下、電気自動車Vと総称する。)が存在していることを想定している。充電インフラ情報提供システム100は、電気自動車Vの利用者に対して充電インフラSの情報を提供するシステムである。より具体的に説明すると、充電インフラ情報提供システム100は、所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラSの情報を優先的に、電気自動車Vの利用者に対して提供する。ここで、属性とは、例えば、その電力が如何なる発電方式によって発電されたのかを示す情報である。発電方式には、再生可能エネルギーを利用する発電方式と、枯渇性エネルギーを利用する発電方式とに大別される。再生可能エネルギーとしては、風力、太陽光、水力、及びバイオマス等のエネルギーが挙げられる。枯渇性エネルギーとしては、石油、天然ガス、オイルサンド、メタンハイドレート、ウラン等のエネルギーが挙げられる。また、貢献とは、充電インフラSが所定の属性の電力を優先的に採用する行為を指し、具体的には再生可能エネルギーのような環境負荷の低いエネルギーを枯渇性エネルギーに代えて優先的に採用することである。
【0021】
充電インフラ情報提供システム100は、充電インフラ情報提供装置110、及び複数の充電インフラ装置130a、b、c、・・・(以下、充電インフラ装置130と総称する。)を備える。充電インフラ情報提供装置110と、各充電インフラ装置130は、それぞれ通信回線Nに接続される。また、通信回線Nには、複数の電力会社装置150a、b、c、・・・(以下、電力会社装置150と総称する。)、及び複数の車載器170a、b、c、・・・(以下、車載器170と総称する。)が接続される。ここで、通信回線Nは、インターネット等のコンピュータネットワーク、通信事業者のコアネットワーク、及び種々のローカルネットワークを含む。なおまた、車載器170は、この発明における「利用者の利用者端末」の一例であってよい。
【0022】
充電インフラ情報提供装置110は、電気自動車Vの利用者に対して充電インフラSの情報を提供する装置である。より具体的に説明すると、充電インフラ情報提供装置110は、各充電インフラ装置130からそれぞれ送信された給電データを受信する。この給電データには、充電インフラSの充電器から電気自動車Vに給電された電力量の情報と、その電力の属性情報とが含まれる。そして、充電インフラ情報提供装置110は、充電インフラ装置130から受信した給電データに含まれている電力量の情報と、属性情報とを対応付けて、給電情報データベースに逐次格納する。そして、充電インフラ情報提供装置110は、給電情報データベースに格納されている情報に基づいて、各充電インフラSにおける所定の属性の電力供給への貢献を評価する。ここで、貢献の評価方法は、所定の属性の電力供給量の絶対値を参照して評価する方法や、所定の属性の電力供給量の相対値を参照して評価する方法が考えられる。絶対値を参照する評価方法は、例えば、充電スタンドSaが所定の属性の電力を10(kW)供給しており、充電スタンドSbが所定の属性の電力を20(kW)供給しているような場合、充電スタンドSaよりも充電スタンドSbの方が所定の属性の電力供給に貢献していると評価する。一方、相対値を参照する評価方法は、例えば、充電スタンドSaが100(kW)の様々な属性の電力を供給し、その中で所定の属性の電力を10(kW)供給しており、充電スタンドSbが400(kW)の様々な属性の電力を供給し、その中で所定の属性の電力を20(kW)供給しているような場合、様々な属性の電力のうち、充電インフラSaが所定の属性の電力を供給している割合は10(%)となり、充電インフラSbが所定の属性の電力を供給している割合は5(%)となるので、充電スタンドSbよりも充電スタンドSaの方が所定の属性の電力供給に貢献していると評価する。そして、充電インフラ情報提供装置110は、その評価結果に基づいて、所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラSの情報を優先的に、電気自動車Vの利用者の車載器170に対して提供する。なおまた、給電情報データベースは、この発明における「給電情報格納部」の一例であってよい。
【0023】
充電インフラ装置130は、充電インフラSに設けられて、その充電インフラSの充電器から電気自動車に給電される電力に関する情報を管理する装置である。より具体的に説明すると、充電インフラSには、商用電源や、太陽光発電システム、蓄電池等の充電器用の電源が設けられているものとする。また、充電インフラSの事業者は、契約した電力会社Eによって発電された系統電力を買電するものとする。そして、買電された系統電力は、商用電源を介して充電器に供給されるものとする。また、太陽光発電システムによって発電された電力は、蓄電池に充電されるものとする。そして、充電器には、蓄電池が放電された電力が供給されるものとする。即ち、充電器には、商用電源からの系統電力が供給されたり、蓄電池からの電力が供給されたりするものとする。充電インフラSに商用電源が設けられている場合、充電インフラ装置130は、商用電源から充電器に供給される系統電力の属性情報を示すデータを取得する。系統電力の属性情報は、例えば、各電力会社Eの電力会社装置150から提供されるものとする。そして、商用電源から充電器に供給された電力が電気自動車に給電された場合、充電インフラ装置130は、電気自動車に給電された電力量と、電力会社装置150から受信したデータによって示される電力の属性情報とを含む給電データを、充電インフラ情報提供装置110へ送信する。また、充電インフラSに太陽光発電システム、及び蓄電池が設けられている場合、充電インフラ装置130は、太陽光発電システムによって発電された電力の属性情報を生成する。そして、蓄電池から充電器に供給された電力が電気自動車に給電された場合、充電インフラ装置130は、電気自動車に給電された電力量と、生成した電力の属性情報とを含む給電データを、充電インフラ情報提供装置110へ送信する。なおまた、太陽光発電システム、及び蓄電池は、この発明における「分散型電源」の一例であってよい。
【0024】
電力会社装置150は、各電力会社Eによって運用される装置である。より具体的に説明すると、電力会社装置150は、電力会社Eが供給している系統電力の属性情報を提供する装置である。
【0025】
車載器170は、電気自動車Vに搭載される装置である。より具体的に説明すると、車載器170は、充電インフラ情報提供装置110からの充電インフラSの情報の提供を受ける。
【0026】
なおまた、本実施形態においては、説明が煩雑になることを防ぐことを目的として、充電インフラ情報提供システム100が一の充電インフラ情報提供装置110を備える構成について説明する。しかしながら、充電インフラ情報提供システム100は、複数の充電インフラ情報提供装置110を備えてよい。
【0027】
図2は、充電インフラ情報提供装置110のブロック構成の一例を示す。充電インフラ情報提供装置110は、給電データ受信部111、貢献評価部112、充電インフラ情報提供部113、給電情報格納部114、及び充電インフラ情報格納部115を有する。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0028】
給電データ受信部111は、各充電インフラ装置130からそれぞれ送信された給電データを受信する。
【0029】
貢献評価部112は、各充電インフラSにて電気自動車Vに給電された電力量の情報と、その電力の属性情報とに基づいて、各充電インフラSにおける所定の属性の電力供給への貢献を評価する。より具体的に説明すると、貢献評価部112は、給電情報格納部114に格納されている情報に基づいて、各充電インフラSにおける所定の属性の電力供給への貢献を評価する。
【0030】
充電インフラ情報提供部113は、所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラSの情報を優先的に、電気自動車Vの車載器170に対して提供する。より具体的に説明すると、充電インフラ情報提供部113は、貢献評価部112が評価した結果に基づいて、所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラSの情報を優先的に提供する。
【0031】
図3は、給電情報格納部114に格納される情報の一例をテーブル形式で示す。給電情報格納部114には、充電インフラID(identifier)、枯渇性エネルギー(kW)、及び再生可能エネルギー(kW)の各情報が対応付けられて格納される。ここで、枯渇性エネルギー(kW)には、原子力(kW)、火力(kW)、及びその他(kW)の各情報が対応付けられて格納される。また、再生可能エネルギー(kW)には、太陽光(kW)、風力(kW)、及びその他(kW)の各情報が対応付けられて格納される。
【0032】
充電インフラIDは、各充電インフラSを一意に識別するための識別符号である。原子力(kW)は、充電インフラIDによって識別される充電インフラSにおいて、所定期間中に電気自動車Vに対して供給された電力量のうち、原子力発電によって発電された電力量の情報である。火力(kW)は、充電インフラIDによって識別される充電インフラSにおいて、所定期間中に電気自動車Vに対して供給された電力量のうち、火力発電によって発電された電力量の情報である。枯渇性エネルギー(kW)のその他(kW)は、充電インフラIDによって識別される充電インフラSにおいて、所定期間中に電気自動車Vに対して供給された電力量のうち、原子力発電、及び火力発電以外の枯渇性エネルギーを利用した発電方式によって発電された電力量の情報である。太陽光(kW)は、充電インフラIDによって識別される充電インフラSにおいて、所定期間中に電気自動車Vに対して供給された電力量のうち、太陽光発電によって発電された電力量の情報である。風力(kW)は、充電インフラIDによって識別される充電インフラSにおいて、所定期間中に電気自動車Vに対して供給された電力量のうち、風力発電によって発電された電力量の情報である。再生可能エネルギー(kW)のその他(kW)は、充電インフラIDによって識別される充電インフラSにおいて、所定期間中に電気自動車Vに対して供給された電力量のうち、太陽光発電、及び風力発電以外の再生可能エネルギーを利用した発電方式によって発電された電力量の情報である。
【0033】
図4は、充電インフラ情報格納部115に格納されている情報の一例をテーブル形式で示す。充電インフラ情報格納部115には、充電インフラID、充電インフラ名、及び住所の各情報が対応付けられて格納されている。
【0034】
充電インフラIDは、各充電インフラSを一意に識別するための識別符号である。充電インフラ名は、充電インフラIDによって識別される充電インフラSの名称である。住所は、充電インフラIDによって識別される充電インフラSの場所である。
【0035】
図5は、充電インフラ装置130aのブロック構成の一例を示す。充電インフラ装置130aは、属性情報取得部131a、属性情報生成部132a、給電量データ受信部133a、給電データ送信部134a、及び属性情報格納部135aを有する。
【0036】
なおまた、充電インフラ装置130a以外の充電インフラ装置130b、c、・・・も、充電インフラ装置130aが有する構成要素と同じ構成要素を有する。以後の説明では、充電インフラ装置130が有する構成要素がいずれの充電インフラ装置130の構成要素であるかを区別する場合には、各構成要素を有する充電インフラ装置130と同じ添え字(a、b、c、・・・)を各構成要素の末尾に付して区別する。例えば、属性情報取得部131a、属性情報取得部131b、及び属性情報取得部131cは、それぞれ充電インフラ装置130a、充電インフラ装置130b、及び充電インフラ装置130cの構成要素であることを示す。
【0037】
また、以後の説明において、添え字が付されていない構成要素の機能及び動作は、同じ符号が付されたいずれの構成要素の機能及び動作を示す。例えば、属性情報取得部131で説明された機能及び動作は、属性情報取得部131a、属性情報取得部131b、属性情報取得部131c、・・・の機能及び動作を示す。以下、各構成要素の機能及び動作を説明する。
【0038】
属性情報取得部131は、充電インフラSに設けられた商用電源から充電器に供給される電力の属性情報を取得する。
【0039】
属性情報生成部132は、充電インフラSに設けられた太陽光発電システムにより発電されて蓄電池から充電器に供給される電力の属性情報を生成する。
【0040】
給電量データ受信部133は、商用電源から充電器に給電される電力量を示すデータを、電力量計から受信する。また、給電量データ受信部133は、蓄電池から充電器に給電される電力量を示すデータを、電力量計から受信する。
【0041】
給電データ送信部134は、充電器から電気自動車に給電された電力量の情報と、その電力の属性情報とを含む給電データを、充電インフラ情報提供装置110へ送信する。より具体的に説明すると、商用電源から充電器に供給された電力が電気自動車Vに給電された場合、給電データ送信部134は、電気自動車Vに給電された電力量の情報と、属性情報取得部131が取得した電力の属性情報とを含む給電データを送信する。また、太陽光発電システムにより発電されて蓄電池から充電器に供給された電力が電気自動車Vに給電された場合、給電データ送信部134は、電気自動車Vに給電された電力量の情報と、属性情報生成部132が生成した電力の属性情報とを含む給電データを送信する。
【0042】
図6は、属性情報格納部135に格納される情報の一例をテーブル形式で示す。属性情報格納部135には、電源、枯渇性エネルギー(%)、及び再生可能エネルギー(%)の各情報が対応付けられて格納される。枯渇性エネルギー(%)には、原子力(%)、火力(%)、及びその他(%)の各情報が対応付けられて格納される。また、再生可能エネルギー(%)には、太陽光(%)、風力(%)、及びその他(%)の各情報が対応付けられて格納される。
【0043】
電源は、充電器に電力を供給する電力源を示す情報である。原子力(%)は、電源から供給される電力量のうち、原子力発電により発電された電力の占める割合である。火力(%)は、電源から供給される電力量のうち、火力発電により発電された電力の占める割合である。枯渇性エネルギー(%)のその他(%)は、電源から供給される電力量のうち、原子力発電、及び火力発電以外の枯渇性エネルギーを利用した発電方式により発電された電力の占める割合である。太陽光(%)は、電源から供給される電力量のうち、太陽光発電により発電された電力の占める割合である。風力(%)は、電源から供給される電力量のうち、風力発電により発電された電力の占める割合である。再生可能エネルギー(%)のその他(%)は、電源から供給される電力量のうち、太陽光発電、及び風力発電以外の再生可能エネルギーを利用した発電方式により発電された電力の占める割合である。
【0044】
図7は、充電インフラ情報提供装置110、充電インフラ装置130、電力会社装置150、及び車載器170の動作シーケンスの一例を示す。この動作シーケンスは、所定の属性の電力供給への貢献の評価として、太陽光発電により発電された電力供給量の絶対値を参照して評価し、太陽光発電により発電された電力の供給への貢献に大きく寄与した充電インフラSの情報を優先的に、電気自動車Vの車載器170に対して提供する動作を示すものである。なおまた、この動作シーケンスは、図1から図6を共に参照する。
【0045】
充電インフラSには、商用電源が電力源として設けられているものとする。そして、商用電源には、充電インフラSの事業者が契約している電力会社Eにおいて発電された系統電力が供給されるものとする。そして、各電力会社Eは、自社において発電した系統電力の属性情報を公開しているものとする。例えば、各電力会社Eは、自社において発電した系統電力の属性情報を、電力会社装置150によりWWW(World Wide Web)公開しているものとする。その場合、充電インフラ装置130の属性情報取得部131は、電力会社装置150により公開されている系統電力の属性情報を取得する(S101)。例えば、複数種類の発電方式により発電された電力が混ざり合って系統電力として供給されている場合、系統電力の属性情報は、各発電方式により発電された電力量の割合を示す情報とされる。そして、属性情報取得部131は、取得した系統電力の属性情報を、属性情報格納部135に格納する(S102)。このようにして、充電インフラ装置130の属性情報格納部135には、図6に示すような、契約している電力会社Eにおいて発電されて商用電源から充電器に供給される系統電力の属性情報が格納されることになる。
【0046】
また、充電インフラSには、太陽光発電システムと蓄電池が電力源として更に設けられている場合がある。その場合、充電インフラ装置130の属性情報生成部132は、太陽光発電システムにより発電されて蓄電池から充電器に供給される電力の属性情報を生成する(S103)。例えば、属性情報生成部132は、電力の属性情報として、太陽光発電100(%)であることを示す情報を生成する。そして、属性情報生成部132は、生成した電力の属性情報を、属性情報格納部135に格納する(S104)。このようにして、属性情報格納部135には、図6に示すような、太陽光発電システムにより発電されて蓄電池から充電器に供給される電力の属性情報が格納されることになる。
【0047】
充電器から電気自動車Vに給電される電力は、商用電源、又は蓄電池から供給されることになる。ここで、充電スタンドSには、商用電源から充電器に供給される電力量を測定する第1の電力量計と、蓄電池から充電器に供給される電力量を測定する第2の電力量計とが設けられているものとする。商用電源から充電器に電力が供給されると、第1の電力量計は、供給された電力量を測定して、その測定値を示す給電量データを、充電インフラ装置130へ送信する。同様に、蓄電池から充電器に電力が供給されると、第2の電力量計は、供給された電力量を測定して、その測定値を示す給電量データを、充電インフラ装置130へ送信する。充電インフラ装置130の給電量データ受信部133は、第1の電力量計、又は第2の電力量計から送信された給電量データを受信すると(S105)、その給電量データによって示される電力量の測定値の情報と、測定を行った電力量計を示す情報とを含むデータを、給電データ送信部134へ送る。
【0048】
充電インフラ装置130の給電データ送信部134は、給電量データ受信部133から送られたデータを受け取ると、属性情報格納部135に格納されている情報を読み出す。例えば、給電量データ受信部133から受け取ったデータに、電力量の測定を行った電力量計が第1の電力量計であることを示す情報が含まれている場合、給電データ送信部134は、電源「商用電源」に対応付けられて格納されている属性情報を読み出す。また、給電量データ受信部133から受け取ったデータに、電力量の測定を行った電力量計が第2の電力量計であることを示す情報が含まれている場合、給電データ送信部134は、電源「太陽光発電システム」に対応付けられて格納されている属性情報を読み出す。そして、給電データ送信部134は、充電インフラIDと、給電量データ受信部133から受け取ったデータに含まれている電力量の測定値の情報と、属性情報格納部135から読み出した属性情報とを含む給電データを、充電インフラ情報提供装置110へ送信する(S106)。
【0049】
各充電インフラSの充電インフラ装置130は、充電インフラSにて電気自動車Vへの給電が成される度に、上述したステップS101からステップS106のような処理を繰り返す。
【0050】
充電インフラ情報提供装置110の給電データ受信部111は、充電インフラ装置130から送信された給電データを受信すると、その都度、給電データに含まれている情報に基づいて、充電インフラSにて電気自動車Vに給電された電力量の情報と、その電力の属性情報とを対応付けて給電情報格納部114に格納する(S107)。例えば、充電インフラID「Sa」、電力量「10(kW)」、及び太陽光「100(%)」なる情報が給電データに含まれていた場合、給電データ受信部111は、給電情報格納部114に格納されている情報のうち、充電インフラID「Sa」に対応付けられて格納されている各情報の値に対して、原子力「0(kW)」、火力「0(kW)」、枯渇性エネルギーのその他「0(kW)」、太陽光「10(kW)」、風力「0(kW)」、再生可能エネルギーのその他「0(kW)」をそれぞれ加算した値を格納する。このようにして、給電情報格納部114には、充電インフラSにて電気自動車Vへの給電が成される度に、その充電インフラSにて給電された各属性の電力量の情報が積算されて格納されることになる。
【0051】
このようにして給電情報格納部114に格納されている情報が更新されると、充電インフラ情報提供装置110の貢献評価部112は、給電情報格納部114に格納されている情報に基づいて、各充電インフラSにおける所定の属性の電力供給への貢献を評価する(S108)。この例の場合、貢献評価部112は、再生可能エネルギーを利用した発電方式により発電された電力供給への貢献を評価する。この例の場合、貢献評価部112は、各充電インフラIDに対応付けられている太陽光(kW)の絶対値を評価する。そして、貢献評価部112は、評価結果として、太陽光(kW)の絶対値が大きい方から順に、所定数の充電インフラIDを示すデータを、充電インフラ情報提供部113へ送る。
【0052】
充電インフラ情報提供装置110の充電インフラ情報提供部113は、貢献評価部112から送られたデータを受け取ると、充電インフラ情報格納部115に格納されている情報を読み出す。例えば、充電インフラ情報提供部113は、貢献評価部112受け取ったデータによって示される各充電インフラIDに対応付けられて格納されている充電インフラ名と住所を読み出す。そして、充電インフラ情報提供部113は、読み出した各情報を、例えば、WWW公開して車載器170に提供する(S109)。
【0053】
このようにして、車載器170は、充電インフラ情報提供装置110により公開されている充電インフラSの情報を取得することができるようになる。この情報によっては、太陽光発電により発電された電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラSの情報が優先的に紹介される。当然、紹介された充電インフラSは、集客力の増加を見込める。そこで、充電インフラSの事業者には、電気自動車Vの利用者に対して、自社の充電インフラSを紹介してもらおうとすれば、太陽光発電により発電された電力を積極的に供給しようとする意識が働くものと推測される。
【0054】
以上説明したように、充電インフラ情報提供システム100は、電気自動車Vに対して所定の属性の電力を積極的に供給するように、充電インフラSの事業者の意識を向けさせることができる。
【0055】
図8は、充電インフラ情報提供装置110、及び充電インフラ装置130をコンピュータ等の電子情報処理装置で構成した場合のハードウェア構成の一例を示す。充電インフラ情報提供装置110、及び充電インフラ装置130は、CPU(Central Processing Unit)周辺部と、入出力部と、レガシー入出力部とを備える。CPU周辺部は、ホスト・コントローラ801により相互に接続されるCPU802、RAM(Random Access Memory)803、グラフィック・コントローラ804、及び表示装置805を有する。入出力部は、入出力コントローラ806によりホスト・コントローラ801に接続される通信インターフェース807、ハードディスクドライブ808、及びCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ809を有する。レガシー入出力部は、入出力コントローラ806に接続されるROM(Read Only Memory)810、フレキシブルディスク・ドライブ811、及び入出力チップ812を有する。
【0056】
ホスト・コントローラ801は、RAM803と、高い転送レートでRAM803をアクセスするCPU802、及びグラフィック・コントローラ804とを接続する。CPU802は、ROM810、及びRAM803に格納されたプログラムに基づいて動作して、各部の制御をする。グラフィック・コントローラ804は、CPU802等がRAM803内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得して、表示装置805上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ804は、CPU802等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
【0057】
入出力コントローラ806は、ホスト・コントローラ801と、比較的高速な入出力装置であるハードディスクドライブ808、通信インターフェース807、CD−ROMドライブ809を接続する。ハードディスクドライブ808は、CPU802が使用するプログラム、及びデータを格納する。通信インターフェース807は、ネットワーク通信装置891に接続してプログラム又はデータを送受信する。CD−ROMドライブ809は、CD−ROM892からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808、及び通信インターフェース807に提供する。
【0058】
入出力コントローラ806には、ROM810と、フレキシブルディスク・ドライブ811、及び入出力チップ812の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM810は、充電インフラ情報提供装置110、及び充電インフラ装置130が起動時に実行するブート・プログラム、あるいは充電インフラ情報提供装置110、及び充電インフラ装置130のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ811は、フレキシブルディスク893からプログラム又はデータを読み取り、RAM803を介してハードディスクドライブ808、及び通信インターフェース807に提供する。入出力チップ812は、フレキシブルディスク・ドライブ811、あるいはパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置を接続する。
【0059】
CPU802が実行するプログラムは、フレキシブルディスク893、CD−ROM892、又はIC(Integrated Circuit)カード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。記録媒体に格納されたプログラムは圧縮されていても非圧縮であってもよい。プログラムは、記録媒体からハードディスクドライブ808にインストールされ、RAM803に読み出されてCPU802により実行される。CPU802により実行されるプログラムは、充電インフラ情報提供装置110を、図1から図7に関連して説明した給電データ受信部111、貢献評価部112、充電インフラ情報提供部113、給電情報格納部114、及び充電インフラ情報格納部115として機能させ、充電インフラ装置130を、図1から図7に関連して説明した属性情報取得部131、属性情報生成部132、給電量データ受信部133、給電データ送信部134、及び属性情報格納部135として機能させる。
【0060】
以上に示したプログラムは、外部の記憶媒体に格納されてもよい。記憶媒体としては、フレキシブルディスク893、CD−ROM892の他に、DVD(Digital Versatile Disk)又はPD(Phase Disk)等の光学記録媒体、MD(MiniDisk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークあるいはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスク又はRAM等の記憶媒体を記録媒体として使用して、ネットワークを介したプログラムとして提供してもよい。
【0061】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0062】
100 充電インフラ情報提供システム
110 充電インフラ情報提供装置
111 給電データ受信部
112 貢献評価部
113 充電インフラ情報提供部
114 給電情報格納部
115 充電インフラ情報格納部
130 充電インフラ装置
131 属性情報取得部
132 属性情報生成部
133 給電量データ受信部
134 給電データ送信部
135 属性情報格納部
150 電力会社装置
170 車載器
801 ホスト・コントローラ
802 CPU
803 RAM
804 グラフィック・コントローラ
805 表示装置
806 入出力コントローラ
807 通信インターフェース
808 ハードディスクドライブ
809 CD−ROMドライブ
810 ROM
811 フレキシブルディスク・ドライブ
812 入出力チップ
891 ネットワーク通信装置
892 CD−ROM
893 フレキシブルディスク
E 電力会社
N 通信回線
S 充電インフラ
V 電気自動車

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する充電インフラ情報提供システムであって、
電気自動車の利用者に対して前記充電インフラの情報を提供する充電インフラ情報提供装置
を備え、
前記充電インフラ情報提供装置は、
所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラの情報を優先的に、電気自動車の利用者の利用者端末に対して提供する充電インフラ情報提供部
を有する充電インフラ情報提供システム。
【請求項2】
前記充電インフラ情報提供装置は、
前記各充電インフラにて電気自動車に給電された電力量の情報と、当該電力の属性情報とに基づいて、前記各充電インフラにおける所定の属性の電力供給への貢献を評価する貢献評価部
を更に有し、
前記充電インフラ情報提供装置の充電インフラ情報提供部は、前記貢献評価部が評価した結果に基づいて、所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラの情報を優先的に提供する
請求項1に記載の充電インフラ情報提供システム。
【請求項3】
前記充電インフラ情報提供装置は、
前記各充電インフラにて電気自動車に給電された電力量の情報と、当該電力の属性情報とが対応付けられて逐次格納される給電情報格納部
を更に有し、
前記充電インフラ情報提供装置の貢献評価部は、前記給電情報格納部に格納されている情報に基づいて、前記各充電インフラにおける所定の属性の電力供給への貢献を評価する
請求項2に記載の充電インフラ情報提供システム。
【請求項4】
複数の前記充電インフラにそれぞれ設けられて、前記充電インフラの充電器から電気自動車に給電される電力に関する情報を管理する複数の充電インフラ装置
を更に備え、
前記各充電インフラ装置は、
前記充電器から電気自動車に給電された電力量の情報と、当該電力の属性情報とを含む給電データを、前記充電インフラ情報提供装置へ送信する給電データ送信部
を有し、
前記充電インフラ情報提供装置は、
前記各充電インフラ装置からそれぞれ送信された給電データを受信する給電データ受信部
を更に有し、
前記充電インフラ情報提供装置の給電情報格納部には、前記給電データ受信部が受信した給電データに含まれている電力量の情報と、属性情報とが対応付けられて逐次格納される
請求項3に記載の充電インフラ情報提供システム。
【請求項5】
前記各充電インフラ装置は、
前記充電インフラに設けられた商用電源から前記充電器に供給される電力の属性情報を取得する属性情報取得部
を更に有し、
前記商用電源から前記充電器に供給された電力が電気自動車に給電された場合、前記各充電インフラ装置の給電データ送信部は、電気自動車に給電された電力量の情報と、前記属性情報取得部が取得した電力の属性情報とを含む給電データを送信する
請求項4に記載の充電インフラ情報提供システム。
【請求項6】
前記各充電インフラ装置は、
前記充電インフラに設けられた分散型電源から前記充電器に供給される電力の属性情報を生成する属性情報生成部
を更に有し、
前記分散型電源から前記充電器に供給された電力が電気自動車に給電された場合、前記各充電インフラ装置の給電データ送信部は、電気自動車に給電された電力量の情報と、前記属性情報生成部が生成した電力の属性情報とを含む給電データを送信する
請求項4に記載の充電インフラ情報提供システム。
【請求項7】
電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する充電インフラ情報提供装置であって、
所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラの情報を優先的に、電気自動車の利用者の利用者端末に対して提供する充電インフラ情報提供部
を備える充電インフラ情報提供装置。
【請求項8】
電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する充電インフラ情報提供装置を制御する制御方法であって、
所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラの情報を優先的に、電気自動車の利用者の利用者端末に対して提供する充電インフラ情報提供段階
を備える制御方法。
【請求項9】
電気自動車の利用者に対して充電インフラの情報を提供する充電インフラ情報提供装置用のプログラムであって、前記充電インフラ情報提供装置を、
所定の属性の電力供給への貢献に大きく寄与した充電インフラの情報を優先的に、電気自動車の利用者の利用者端末に対して提供する充電インフラ情報提供部
として機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−69229(P2013−69229A)
【公開日】平成25年4月18日(2013.4.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−208969(P2011−208969)
【出願日】平成23年9月26日(2011.9.26)
【出願人】(000006208)三菱重工業株式会社 (10,378)
【Fターム(参考)】