説明

充電システム

【課題】 複数の充電スタンドを制御するための充電制御装置が不要となり、システムの設置スペースを大幅に低減させることができるとともに、個々の充電スタンドが故障したり、メンテナンスをする際に、他の充電スタンドの動作を確保することのできる充電システムを提供する。
【解決手段】 車室3に駐車した車両1の充電を行う複数の充電スタンド6と、充電スタンド6に設けられステータス情報を相互に通信するための通信部19と、を備え、各充電スタンド6のうちの1つの充電スタンド6を親充電スタンド6に設定するとともに、その他の充電スタンド6を子充電スタンド6に設定し、親充電スタンド6が動作不能となった場合に、子充電スタンド6を親充電スタンド6に切り換えるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は充電システムに係り、特に、複数の充電スタンドを制御するための充電制御装置が不要となり、システムの設置スペースを大幅に低減させることができるとともに、個々の充電スタンドが故障したり、メンテナンスをする際に、他の充電スタンドの動作を確保することを可能とした充電システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、電気自動車が普及しつつあり、電気自動車に対する充電システムが開発されてきている。このような充電システムにおいては、電気自動車を駐車場に駐車させた際に、車両に対して充電することが行われている。
【0003】
このような駐車場においては、駐車場に複数の車室が設置されており、これら各車室に充電スタンドを設置することにより、車室に駐車した複数の電気自動車に対して充電を行うことができるようになっている。この場合に、従来から、例えば、給電コントローラにより、車両の1つが充電器の1つに接続されるとともに、切替回路が電力供給線を充電器に接続させているときに、他の車両が他の充電器に新たに接続された場合、給電条件記憶部において他の車両に割り当てられた優先度が給電条件記憶部において最初の車両に割り当てられた優先度よりも高ければ、切替回路による電力供給線の接続先を他の充電器に切り換え、複数の車両に対して充電の切り換えを行うことができるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−36096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術においては、給電コントローラにより切替回路に接続された各充電器による充電を切り換えるようにしているので、各充電器を制御することから、給電コントローラおよび切替回路が必要となる。そのため、給電コントローラなどを設置するためのスペースを確保する必要があるという問題を有している。また、給電コントローラが故障したり、メンテナンスする場合には、すべての充電器を停止させる必要があるという問題を有している。
【0006】
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、複数の充電スタンドを制御するための充電制御装置が不要となり、システムの設置スペースを大幅に低減させることができるとともに、個々の充電スタンドが故障したり、メンテナンスをする際に、他の充電スタンドの動作を確保することのできる充電システムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記目的を達成するために、請求項1の発明に係る充電システムは、電気車両を駐車可能とした駐車場に設置される車室と、
前記車室に駐車した車両の充電を行う複数の充電スタンドと、
前記充電スタンドに設けられステータス情報を相互に通信するための通信部と、を備え、
前記各充電スタンドのうちの1つの充電スタンドを親充電スタンドに設定するとともに、その他の充電スタンドを子充電スタンドに設定し、前記親充電スタンドが動作不能となった場合に、前記子充電スタンドを親充電スタンドに切り換えるように制御することを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記親充電スタンドと前記子充電スタンドとは、所定の周期で、前記通信部を介して通信し、
前記子充電スタンドは、前記親充電スタンドとの通信を行うことができない場合に、親充電スタンドが動作不能であると判断することを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、電気車両を駐車可能とした駐車場に設置される車室と、
前記車室に駐車した車両の充電を行う複数の充電スタンドと、
前記充電スタンドに設けられステータス情報を相互に通信するための通信部と、を備え、
前記各充電スタンドは、前記通信部により相互に通信しながら、前記ステータス情報に基づいて独立して制御することを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明は、請求項3において、前記各充電スタンドは、所定の周期で、前記通信部を介して通信し、
前記各充電スタンドのうち通信することができない前記充電スタンドがあった場合に、他の前記充電スタンドは、通信することができない充電スタンドが動作不能であると判断して、当該充電スタンドを除いて制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明によれば、各充電スタンドのうちの1つの充電スタンドを親充電スタンドに設定するとともに、その他の充電スタンドを子充電スタンドに設定し、親充電スタンドが動作不能となった場合に、子充電スタンドを親充電スタンドに切り換えるように制御するようにしているので、確実に、充電動作を確保することができ、しかも、複数の充電スタンドを制御するための充電制御装置が不要となり、システムの設置スペースを大幅に低減させることができる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、親充電スタンドと子充電スタンドとが、所定の周期で通信部を介して通信し、子充電スタンドにより、親充電スタンドとの通信を行うことができない場合に、親充電スタンドが動作不能であると判断するようにしているので、親充電スタンドが動作不能になったことを適正に判断することができ、子充電スタンドを親充電スタンドに切り換えて、適正な充電制御を行うことができる。
【0013】
請求項3に係る発明によれば、各充電スタンドにより、通信部により相互に通信しながら、ステータス情報に基づいて独立して制御するようにしているので、確実に、充電動作を確保することができ、しかも、複数の充電スタンドを制御するための充電制御装置が不要となり、システムの設置スペースを大幅に低減させることができる。
【0014】
請求項4に係る発明によれば、各充電スタンドが、所定の周期で通信部を介して通信し、各充電スタンドのうち通信することができない充電スタンドがあった場合に、他の充電スタンドにより、通信することができない充電スタンドが動作不能であると判断して、当該充電スタンドを除いて制御するようにしているので、適正な充電制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明に係る充電システムの第1実施形態を示す概略構成図である。
【図2】本発明に係る充電システムの第1実施形態における充電開始までの動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明に係る充電システムの第1実施形態における充電動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る充電システムの第1実施形態における情報送信の例を示す説明図である。
【図5】本発明に係る充電システムの第2実施形態における充電動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る充電システムの第2実施形態における情報送信の例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1は本発明に係る充電システムの実施形態を示す概略図である。図1に示すように、本実施形態の充電システムは、例えば、電気自動車などのバッテリの電力で走行する車両1を駐車させるため、駐車場2に設置されるものであり、この駐車場2は、複数の車室3を備えている。
【0018】
また、充電システムは、図示しない外部電源からの電力が供給される分電盤4を備えており、分電盤4には、漏電遮断器5が設置されている。また、充電システムは、駐車場2の各車室3に設置された充電スタンド6を備えており、充電スタンド6には、各種制御を行う充電制御部7が設けられている。各充電スタンド6には、車室に駐車した車両1の電源プラグ8が差し込まれるコンセント9が設けられている。本実施形態においては、コンセント9部分には、コンセント9部分を被覆するカバー部材10が設けられており、さらに、コンセント9部分には、充電制御部7の制御信号により、カバー部材10を閉状態に保持するロック機構11が設けられている。このロック機構11は、コンセント9に電源プラグ8が差し込まれた状態で、カバー部材10を閉状態に保持するものである。なお、カバー部材10を設けない場合には、ロック機構11として、コンセント9に差し込まれた電源プラグ8が抜けないように保持する機構で構成するようにしてもよい。
【0019】
また、充電スタンド6には、コンセント9に電気的に接続された電力開閉器12が設けられており、電力開閉器12は、電源幹線13との接続を開閉するスイッチであり、分電盤4からの電源幹線13が漏電遮断器14を介して接続されている。また、充電スタンド6には、コンセント9に送られる電流値を検出する電流センサ15が設けられており、充電スタンド6には、コンセント9に供給される電圧値を検出する電圧検知部16が設けられている。
【0020】
さらに、充電スタンド6には、例えば、充電時間の設定などの充電予約を行うためのキー入力部17が設けられており、充電制御部7は、キー入力部17により入力された充電時間に基づいて、電力開閉器12をON、OFF動作させるように構成されている。そして、電力開閉器12がON動作されると、電源幹線13とコンセント9とを接続してコンセント9に電源が供給されるように構成されている。さらに、充電スタンド6には、例えば、充電受付などの所定の案内表示を行う表示部18が設けられており、この表示部18は、例えば、案内表示の確認操作やキャンセル操作などの案内にしたがった操作を行うことができるように構成されている。さらに、充電スタンド6には、各充電スタンド6の間で情報の送受信を行うための通信部19が配設されており、充電スタンド6には、メモリが配設されている。
【0021】
また、本実施形態においては、各充電スタンド6のうち1つの充電スタンド6が親充電スタンド6に設定されるように構成されており、その他の充電スタンド6が子充電スタンド6に設定されるように構成されている。そして、親充電スタンド6は、各子充電スタンド6の充電制御を総括して行うように構成されている。すなわち、親充電スタンド6と、各子充電スタンド6とは、互いに、所定のステータス情報およびデータ情報を送受信可能とされており、これらステータス情報およびデータ情報は、メモリにステータステーブルとして記録されるように構成されている。そして、親充電スタンド6は、各子充電スタンド6のステータス情報に基づいて各子充電スタンド6の制御を行うように構成されている。ここで、ステータス情報としては、例えば、自己の充電スタンド6が充電中であるか、充電待機中であるか、故障中であるか、メンテナンス中であるかといった情報がある。また、データ情報としては、充電時における充電電流値、電圧値、電力量、充電時間、充電残時間などがある。
【0022】
そして、本実施形態においては、親充電スタンド6が故障などにより動作不能になった場合には、他の子充電スタンド6のうちの1つが親充電スタンド6に再設定されるように構成されている。このとき、親充電スタンド6となる子充電スタンド6は、親充電スタンド6に設定される順序をあらかじめ設定しておくようにしてもよいし、例えば、充電予約されている子充電スタンド6を親充電スタンド6に設定するようにしてもよい。その後は、新たに設定された親充電スタンド6が各子充電スタンド6の充電制御を行うように構成されている。
【0023】
次に、本実施形態の充電予約の動作について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
【0024】
本実施形態においては、まず、駐車場2の利用者が車両1の充電を希望する場合は、充電スタンド6のカバー部材10を開いて、コンセント9に、車両1の電源プラグ8を差し込んだ後(ST1)、充電スタンド6において、利用者が、キー入力部17を操作して、充電予約受付の入力を行う(ST2)。
【0025】
続いて、充電開始画面が表示部18に表示され、確認を選択すると(ST3)、充電制御部7によりロック機構11を動作させてカバー部材10をロックさせる(ST4)。そして、ロック機構11のロックが完了しない場合には(ST5)、カバー部材10の確認画面を表示部18に表示させ(ST7)、ロック機構11のロックが完了した場合は、充電が開始される(ST6)。
【0026】
なお、充電開始画面によりキャンセルを選択すると(ST8)、充電を行わずに終了する。
【0027】
次に、本実施形態における充電中の動作について、図3に示すフローチャートおよび図4を参照して説明する。なお、図3においては、図中左側が親充電スタンド6の制御を示し、図中右側が子充電スタンド6の制御を示している。また、本実施形態においては、親充電スタンド(A)6、子充電スタンド(B〜D)6が設置されている場合を例にして説明する。この例は、同時に充電することができる車両台数が1台の場合であるが、同時に充電することができる車両台数は、設定により複数台に設定することも可能である。
【0028】
まず、親充電スタンド(A)6と、子充電スタンド(B、C、D)6との間では、所定の周期で通信部19を介して通信を行い、親充電スタンド(A)6と各子充電スタンド(B、C、D)6との間で、通信が可能な状態で(ST17)、例えば、子充電スタンド(B)6により充電予約が行われた場合には(ST18)、図4(a)に示すように、充電予約情報が子充電スタンド(B)6から親充電スタンド(A)6に送られる(ST19)。そして、親充電スタンド(A)6は、子充電スタンド(B)6から充電予約情報が送られたら(ST10:YES)、他に充電中の充電スタンド6が存在していない場合は(ST11:NO)、子充電スタンド(B)6に充電許可信号を送信するとともに、その他の子充電スタンド(C、D)6に子充電スタンド(B)6が充電中である旨のステータス情報を送信する(ST12)。その後、親充電スタンド(A)6は、子充電スタンド(B)6に充電開始指示を送る(ST13)。そして、子充電スタンド(B)6は、親充電スタンド(A)6から充電開始指示が送られたら(ST20:許可)、充電を開始する(ST21)。
【0029】
また、子充電スタンド(B)6が充電中に、例えば、子充電スタンド(C)6により、充電予約が行われると(ST10)、図4(b)に示すように、子充電スタンド(C)6から充電予約情報が親充電スタンド(A)6に送られ(ST19)、親充電スタンド(A)6は、現在、子充電スタンド(B)6が充電中であるので、子充電スタンド(C)6に充電待機指示を送るとともに、子充電スタンド(B)6および子充電スタンド(D)6には、子充電スタンド(C)6が充電待機中である旨のステータス情報が送られる(ST16)。
【0030】
そして、子充電スタンド(B)6の充電が完了したら、子充電スタンド(B)6は、親充電スタンド(A)6に充電完了を通知する(ST22)。そして、親充電スタンド(A)6が充電完了を受信したら(ST14)、充電待機中の子充電スタンド(C)6に充電許可信号を送信し(ST15)、子充電スタンド(C)6の充電が開始される(ST21)。
【0031】
一方、親充電スタンド6と、子充電スタンド(B、C、D)6との間で、所定の周期で通信を行うものであるが、図4(c)、(d)に示すように、親充電スタンド(A)6と通信ができなくなった場合は(ST17:NO)、子充電スタンド6は、親充電スタンド(A)6が故障したと判断し(ST23)、次に親充電スタンド6になるべき子充電スタンド6を親充電スタンド6として設定する(ST24)。その後は、新たに設定された親充電スタンド6に対して充電予約などの情報を送信する。
【0032】
以上述べたように、本実施形態においては、充電スタンド6のうち1つの充電スタンド6を親充電スタンド6に設定するとともに、他の充電スタンド6を子充電スタンド6に設定し、親充電スタンド6により各子充電スタンド6の充電制御を行い、親充電スタンド6が動作不能になった場合には、子充電スタンド6のうちの1つを親充電スタンド6に設定して充電制御を行うようにしているので、確実に、充電動作を確保することができ、しかも、複数の充電スタンド6を制御するための充電制御装置が不要となり、システムの設置スペースを大幅に低減させることができる。
【0033】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
【0034】
本実施形態においては、前記第1実施形態のように、各充電スタンド6に親充電スタンド6を設定せずに、各充電スタンド6により、すべての充電スタンド6のステータス情報およびデータ情報を共有することにより、各充電スタンド6が独立して充電制御を行うようにしたものである。なお、充電スタンド6の構成は、図1に示すものと同様であるので、本第2実施形態においても図1を参照して説明する。
【0035】
次に、本実施形態における充電中の動作について、図5に示すフローチャートおよび図6を参照して説明する。なお、本実施形態においては、充電スタンド(A〜D)6が設置されている場合を例にして説明する。
【0036】
まず、各充電スタンド6の間で、通信が可能な状態で(ST30)、例えば、充電スタンド(B)6により充電予約が行われた場合には(ST31)、図6(a)に示すように、充電予約情報が充電スタンド(B)6から他の充電スタンド(A、C、D)6に送られ、充電スタンド(B)6は、ステータス情報に基づいて他に充電中の充電スタンド6が存在しているか否か判断し、他に充電中の充電スタンド6がない場合は(ST32:NO)、充電スタンド(B)6は、他の充電スタンド(A、C、D)6に充電スタンド(B)6が充電中である旨のステータス情報を送信し(ST33)、充電スタンド(B)6は充電を開始する(ST34)。
【0037】
また、充電スタンド(B)6が充電中に、例えば、充電スタンド(C)6により、充電予約が行われると(ST31)、図6(b)に示すように、充電予約情報が充電スタンド(C)6から他の充電スタンド(A、B、D)6に送られ、充電スタンド(C)6は、ステータス情報に基づいて他に充電中の充電スタンド6が存在しているか否か判断し(ST32)、この場合は、充電スタンド(B)6が充電中であるので、充電スタンド(C)6は、他の充電スタンド(A、B、D)6に充電スタンド(C)6が充電待機中である旨のステータス情報を送信する(ST37)。
【0038】
そして、充電スタンド(B)6の充電が完了したら(ST35)、充電完了の通知を行い、充電中ステータスをクリアする(ST36)。そして、待機中の充電スタンド(C)6は、充電を開始し、他の充電スタンド(A、B、D)6に充電中である旨のステータス情報を送信し、充電スタンド(C)6は充電を開始する。
【0039】
なお、本実施形態においては、各充電スタンド6の充電制御を統括する親充電制御スタンドを設定するものではないので、いずれかの充電スタンド6が故障した場合でも、各充電スタンド6により独立して充電制御を続行することが可能である。そして、充電スタンド(A)6が故障などにより動作不能であると判断した場合は(ST38)、充電スタンド(A)6を除いて制御するものである(ST39)。
【0040】
以上述べたように、本実施形態においては、各充電スタンド6の間でステータス情報を送信し、このステータス情報に基づいて、各充電スタンド6により独立して充電制御を行うようにしているので、確実に、充電動作を確保することができ、しかも、複数の充電スタンド6を制御するための充電制御装置が不要となり、システムの設置スペースを大幅に低減させることができる。
【0041】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0042】
1 車両
2 駐車場
3 車室
4 分電盤
5 漏電遮断器
6 充電スタンド
7 充電制御部
8 電源プラグ
9 コンセント
10 カバー部材
11 ロック機構
12 電力開閉器
13 電源幹線
14 漏電遮断器
15 電流センサ
16 電圧検知部
17 キー入力部
18 表示部
19 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気車両を駐車可能とした駐車場に設置される車室と、
前記車室に駐車した車両の充電を行う複数の充電スタンドと、
前記充電スタンドに設けられステータス情報を相互に通信するための通信部と、を備え、
前記各充電スタンドのうちの1つの充電スタンドを親充電スタンドに設定するとともに、その他の充電スタンドを子充電スタンドに設定し、前記親充電スタンドが動作不能となった場合に、前記子充電スタンドを親充電スタンドに切り換えるように制御することを特徴とする充電システム。
【請求項2】
前記親充電スタンドと前記子充電スタンドとは、所定の周期で、前記通信部を介して通信し、
前記子充電スタンドは、前記親充電スタンドとの通信を行うことができない場合に、親充電スタンドが動作不能であると判断することを特徴とする請求項1に記載の充電システム。
【請求項3】
電気車両を駐車可能とした駐車場に設置される車室と、
前記車室に駐車した車両の充電を行う複数の充電スタンドと、
前記充電スタンドに設けられステータス情報を相互に通信するための通信部と、を備え、
前記各充電スタンドは、前記通信部により相互に通信しながら、前記ステータス情報に基づいて独立して制御することを特徴とする充電システム。
【請求項4】
前記各充電スタンドは、所定の周期で、前記通信部を介して通信し、
前記各充電スタンドのうち通信することができない前記充電スタンドがあった場合に、他の前記充電スタンドは、通信することができない充電スタンドが動作不能であると判断して、当該充電スタンドを除いて制御することを特徴とする請求項3に記載の充電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−99126(P2013−99126A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240034(P2011−240034)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(000004651)日本信号株式会社 (720)
【Fターム(参考)】