説明

光ケーブル接続部収納ボックス

【課題】
心線余長の収納作業が簡単な光ケーブル接続部収納ボックスを提供する。
【解決手段】
背面板14から立ち上がって光ファイバ心線50a、52aの余長収納部32A、32Bを囲む壁のうち、対向する平行な一対の壁16bと24a、24bの対向面に、前記背面板14との間隔が徐々に大きくなるように斜めに張り出した当該壁の長さ方向に細長い張り出し片34a、34bと36a、36bを一体に形成する。他の対向する一対の壁16c、16dには張り出し片を形成しない。円形に輪取りした光ファイバ心線50aを長円形に変形させて張り出し片34aと36aの間に入れ、解放するだけで、光ファイバ心線50aが弾性反発力で張り出し片34aと36aの裏側に潜り込む。光ファイバ心線52aも同様にして簡単に収納できる。光ファイバ心線50a、52aの輪取り径の許容範囲が広く、作業がやりやすい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ファイバ心線数の少ない光ケーブル、特に単心光ケーブルの心線接続部を収納するのに好適な光ケーブル接続部収納ボックスに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば光ファイバ通信網のユーザー宅などに設置されて、ユーザー宅内に配線された屋内光ケーブルと局側の屋外光ケーブル(ドロップケーブル等)との接続部を収納する従来の光ケーブル接続部収納ボックスは、ボックス本体内に、光ケーブルの心線接続部とその余長を収納する余長収納ケースを組み込んで、カバーを被せる構造となっている。屋内光ケーブル及び屋外光ケーブルは単心又は2心であるが、接続に際しては、端部の外被を剥いで光ファイバ心線を露出させ、心線を接続した後、両光ケーブルの心線接続部と心線余長をボックス本体内の余長収納ケースに収納するようにしている。
【0003】
また余長収納ケースは、収納した光ファイバ心線の飛び出しを防止するため、周壁の上端縁付近から内側に向けて、少なくとも四方から底板と平行に爪状の飛び出し防止片を形成し、かつ光ファイバ心線の最小曲げ径を規制するため、底板に曲げ径規制用のガイドを突設した構造となっている(特許文献1、2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平7−72491号公報
【特許文献2】特開2000−56141号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のこの種の光ケーブル接続部収納ボックスは、余長収納ケースの周壁に、四方から内向きに飛び出し防止片が形成され、かつ背面板に曲げ半径規制用ガイドが設けられているため、光ファイバ心線の余長を収納する場合には、光ファイバ心線を曲げ半径規制用ガイドと干渉しない周長で輪取りした上で、輪取りした光ファイバ心線を四方から内向きに張り出している飛び出し防止片の下側へ潜らせる必要があり、余長収納作業が面倒であるという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、心線余長の収納作業が簡単な光ケーブル接続部収納ボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスは、第一の光ケーブルと第二の光ケーブルの、光ファイバ心線の接続部及び余長を収納するものであって、
背面板から立ち上がって光ファイバ心線の余長収納部を囲む壁のうち、対向する平行な一対の壁の対向面に、前記背面板との間隔が徐々に大きくなるように斜めに張り出した当該壁の長さ方向に細長い張り出し片が一体に形成され、他の対向する一対の壁には張り出し片が形成されていない、
ことを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスは、より具体的には、
背面板及びこの背面板の周辺から立ち上がる周壁を有するボックス本体と、このボックス本体の前面開口部を覆うカバーとからなり、
前記ボックス本体は、その周壁の下壁部に設けられた第一の光ケーブルの導入部及び第二の光ケーブルの導入部と、前記周壁の一方の側壁部とその側壁部と平行に前記背面板から立ち上がる1条又は2条以上の仕切壁とによって形成された1つ又は2つ以上の接続部収納部と、前記周壁の他方の側壁部、上壁部、下壁部及び前記他方の側壁部と対向する仕切壁とによって囲まれた余長収納部とを有し、
前記他方の側壁部の前記仕切壁と対向する面には、前記背面板との間隔が徐々に大きくなるように斜めに張り出した当該側壁部の長さ方向に細長い張り出し片が一体に形成され、かつ前記仕切壁の前記他方の側壁部と対向する面にも、前記背面板との間隔が徐々に大きくなるように斜めに張り出した当該仕切壁の長さ方向に細長い張り出し片が一体に形成されており、前記周壁の上壁部及び下壁部には張り出し片が形成されていない、
ことを特徴とするものである。
【0009】
本発明において、仕切壁は、その長さ方向中間部に手指が入る程度の間隔をおいて上部仕切壁と下部仕切壁とに分離され、上部仕切壁と下部仕切壁の各々に張り出し片が形成されており、かつ、背面板の長さ方向中間部には余長収納部を上下に分ける中間片が突設され、この中間片よりも上の領域が一方の光ケーブルの光ファイバ心線の余長収納部、下の領域が他方の光ケーブルの光ファイバ心線の余長収納部となっている、ことが好ましい。
【0010】
また本発明において、張り出し片はボックス本体の前面側に膨らむように湾曲しており、張り出し片の先端縁は背面板とほぼ平行方向に向いている、ことがより好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、余長収納部を囲む壁のうち対向する平行な一対の壁(例えば側壁部と仕切壁)の対向面には張り出し片が形成され、他の対向する一対の壁(例えば上壁部と下壁部)には張り出し片が形成されていないため、光ファイバ心線の余長収納作業を次のように簡単に行うことができる。すなわち、光ファイバ心線の余長を適当な大きさでほぼ円形に輪取りした後、輪を両側から手指でつまんで長円形に変形させながら、両側の張り出し片の間から余長収納部に入れ、解放するだけで、光ファイバ心線が弾性反発力で円形に戻ろうとして両側の張り出し片の裏側に入り込む。この際、張り出し片は背面板との間隔が徐々に大きくなるように斜めに張り出しているため、円形に戻ろうとする光ファイバ心線の輪は、張り出し片の内面に沿って背面板側に移動し、背面板に近い位置に納まるようになる。このため光ファイバ心線の収納状態が安定し、ボックス本体外への飛び出しを確実に防止できる。また張り出し片は壁の長さ方向に細長く形成されているため、輪取り径が多少変動しても、また収納位置が多少ずれても、光ファイバ心線の輪は張り出し片の長さ方向のどこかで抱えられる状態となる。このため輪取り径の許容範囲が広く、余長収納作業がやりやい。
【0012】
また、仕切壁を上部仕切壁と下部仕切壁に分離し、その各々に張り出し片を設けると共に、背面板の長さ方向中間部に中間片を突設しておくと、一方の光ケーブルの心線余長と他方の光ケーブルの心線余長を上下に分けて収納することができるので、心線余長が錯綜するのを防止できると共に、心線余長の出し入れを容易に行うことができる。また上部仕切壁と下部仕切壁の間に手指が入る程度の間隔を設けておくと、接続部収納部への光ファイバ心線接続部の収納、収納された接続部の取り出しを容易に行うことができる。
【0013】
また、張り出し片をボックス本体の前面側に膨らむように湾曲させ、張り出し片の先端縁を背面板とほぼ平行方向に向けておくと、光ファイバ心線の輪が背面板に近い位置に納まりやすくなると共に、光ファイバ心線の飛び出しをより確実に防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1は本発明の一実施形態を示す。この光ケーブル接続部収納ボックスは、前面に開口するボックス本体10と、このボックス本体10の前面開口部を覆うカバー12とから構成される。
【0015】
ボックス本体10は、図2及び図3に示すように、縦長の背面板14と、この背面板14の周辺から立ち上がる周壁16を有している。周壁16は、平行する一対の側壁部16a、16bと、上下に対向する上壁部16c、下壁部16dとを有している。
下壁部16dには、第一の光ケーブル例えば屋外光ケーブルの導入部18Aと、第二の光ケーブル例えば屋内光ケーブルの導入部18Bが形成されている。屋内光ケーブル導入部18Bは、図4に示すように、前面側に開口する上下方向の溝で構成され、溝の幅は開口部側で広く、奥の方で狭くなっている。また溝幅の狭い部分の内面には光ケーブルの外被に食い込んで光ケーブルの引き抜けを防止する爪片20が形成されている。屋外光ケーブル導入部18Aも同様の構成である。
【0016】
また、右側の側壁部16aの近くには、背面板14から当該側壁部16aと平行に2条の仕切壁22、24が立ち上がっている。右側の側壁部16aと仕切壁22の間は光ファイバ心線のコネクタ接続部を収納する比較的幅の広い収納部26となっており、2条の仕切壁22と24の間は光ファイバ心線のメカニカルスプライス部(又は融着接続部)を収納する比較的幅の狭い収納部28となっている。また2条の仕切壁22、24はそれぞれ長さ方向中間部で上部仕切壁22a、24aと下部仕切壁22b、24bとに分離され、上部仕切壁22a、24aと下部仕切壁22b、24bとの間にはそれぞれ手指が入る程度の間隔Sが設けられている。この間隔Sは接続部収納部26又は28への心線接続部の収納、取り出しを容易にするためのものである。また上部仕切壁22aの下端部22cにはコネクタ接続部の脱出を防止する爪が形成されている。一方、下部仕切壁22cの上端部22dには、メカニカルスプライス部(又は融着接続部)の脱出を防止するため、ばね弾性を有する壁が手前側と背面板14側に分けて形成されている。このように弾性壁を二つに分けて形成しておけば、メカニカルスプライス部(又は融着接続部)を二段重ねに収納したときに、両方とも確実に保持することができる。
【0017】
なお、この実施形態では、仕切壁を2条設けて、2つの接続部収納部26、28を形成したが、仕切壁を1条にして接続部収納部を1つにすることもできる。
【0018】
また、左側の側壁部16bと、これに対向する仕切壁24と、上壁部16cと、下壁部16dとで囲まれた領域は光ファイバ心線の余長収納部となっている。背面板14の長さ方向中間部には余長収納部を上下に分ける中間片30が突設され、この中間片30よりも上の領域が一方の光ケーブルの光ファイバ心線の余長収納部32A、下の領域が他方の光ケーブルの光ファイバ心線の余長収納部32Bとなっている。
【0019】
また、左側の側壁部16bの仕切壁24と対向する面には、当該側壁部16bの高さ方向中間部から背面板14との間隔が徐々に大きくなるように斜めに張り出した張り出し片34a、34bが一体に形成されている。この張り出し片34a、34bは、仕切壁24a、24bとほぼ同じ長さになるように、側壁部16bに沿って細長く形成されている。張り出し片34a、34bは上下に分離されているが、一連続のものであってもよい。また仕切壁24a、24bの前記左側の側壁部16bと対向する面にも、当該仕切壁24の高さ方向中間部から背面板14との間隔が徐々に大きくなるように斜めに張り出した張り出し片36a、36bが一体に形成されている。この張り出し片36a、36bも、仕切壁24a、24bに沿って細長く形成されている。これらの張り出し片34、36は、図3(D)に示すように、ボックス本体10の前面側に膨らむように湾曲しており、張り出し片34、36の先端縁は背面板14とほぼ平行方向に向いている。
【0020】
一方、周壁16の上壁部16c及び下壁部16dには上記のような張り出し片は形成されていない。また余長収納部32A、32Bの背面板14は平らで、光ファイバ心線の最小曲げ径を規制するガイドは設けられていない。なお、38はボックス本体10を建物の壁や柱などに固定するためのねじ穴、40はカバー12の下部を押さえる押さえ片、42は背面板14の裏側に形成された補強リブである。補強リブ42のねじ穴38より下の部分(背面板14の下端縁付近)は、下端に近づくほど背面側へ突出するようにテーパーTが付けられている。これは、ボックス本体10を建物の壁にねじで固定する際にボックス本体10が手前側に傾くことなく固定できるようにするためである。
【0021】
次にカバー12の構成を説明する。カバー12は、図5に示すように、前面壁44の背面側に、左右周壁部46a、46b、上部周壁部46a、及び上部背板部48を一体に形成したものである。これにより、カバー12は、ボックス本体10の前面開口部と、上面及び左右両側面と、背面上部とを覆い、ボックス本体10内に雨水等が入らないようにする。
【0022】
次に、以上のように構成された光ケーブル接続部収納ボックスの使用方法を説明する。まずボックス本体10を建物の壁又は柱にねじで固定する。次に図6に示すように、屋外光ケーブル(ドロップケーブル)50及び屋内光ケーブル52の外被を剥ぎ取り、テンションメンバを切断して、それぞれの光ファイバ心線50a、52aを適当長露出させる。次に屋外光ケーブル50の外被端付近を一方の導入部18Aに押し込んで固定し、同様に屋内光ケーブル52の外被端付近を他方の導入部18Bに押し込んで固定する。次に光ファイバ心線50aと52aを適当な接続手段で接続する。図6の例はメカニカルスプライスにより接続した場合である。次にメカニカルスプライス部54を仕切壁22と24の間の接続部収納部28に収納する。
【0023】
次に光ファイバ心線50aの余長を適当な径でほぼ円形に輪取りした後、長円形に変形させながら、張り出し片34aと36aの間から上側の余長収納部32Aに入れて、解放する。すると、光ファイバ心線50aは弾性反発力で円形に広がろうとして、張り出し片34a、36aの裏側へ潜り込む。張り出し片34a、36aは前述のように斜めに形成されているため、張り出し片34a、36aの先端縁付近で解放された光ファイバ心線50aは、図7に示すように張り出し片36aの内面に沿って矢印Pのように移動し(34a側も同様)、背面板14付近に納まる。このため収納状態が安定し、光ファイバ心線50aの飛び出しを防止できる。また光ファイバ心線52aも同様にして下側の余長収納部32Bに収納する。その後、ボックス本体10にカバー12を被せれば、作業終了である。
【0024】
図6(A)は光ファイバ心線の輪取り径が比較的大きい場合、(B)は光ファイバ心線の輪取り径が比較的小さい場合である。このように輪取り径が変動しても、張り出し片が上下方向に細長く形成されているため、光ファイバ心線の輪は張り出し片の長さ方向のどこかで抱えられる状態となり、飛び出しを確実に防止できる。したがって作業者は輪取り径に細かい注意を働かせる必要がなくなり、作業がやりやすくなる。
【0025】
図8は屋外光ケーブル50の光ファイバ心線50aと屋内光ケーブル52の光ファイバ心線52aとをコネクタで接続した場合を示す。コネクタ接続部56は、右側の側壁部16aと仕切壁24の間の接続部収納部26に収納される。それ以外は図6で説明した収納の仕方と同じである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明に係る光ケーブル接続部収納ボックスの一実施形態を示す、(A)は一部切開正面図、(B)は右側面図、(C)は背面図、(D)は底面図。
【図2】図1の光ケーブル接続部収納ボックスを構成するボックス本体の、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は背面図、(D)は底面図。
【図3】(A)は図2(A)のA−A線断面図、(B)は同じくB−B線断面図、(C)は同じくC−C線断面図、(D)は同じくD−D線断面図、(E)は同じくE−E線断面図。
【図4】図2のボックス本体の光ケーブル導入部を拡大して示す、(A)は正面図、(B)は底面図。
【図5】図1の光ケーブル接続部収納ボックスを構成するカバーの、(A)は正面図、(B)は左側面図、(C)は背面図、(D)は底面図、(E)は(A)のE−E線断面図。
【図6】(A)、(B)はそれぞれ図2のボックス本体に光ケーブル接続部を収納した状態を示す正面図。
【図7】図2のボックス本体に光ファイバ心線の余長を収納するときの光ファイバ心線の移動を示す説明図。
【図8】図2のボックス本体に光ケーブル接続部を収納した状態の他の例を示す正面図。
【符号の説明】
【0027】
10:ボックス本体
12:カバー
14:背面板
16:周壁
16a、16b:側壁部
16c:上壁部
16d:下壁部
18A、18B:光ケーブル導入部
22、24:仕切壁
22a、24a:上部仕切壁
22b、24b:下部仕切壁
26、28:接続部収納部
30:中間片
32A、32B:余長収納部
34a、34b、36a、36b:張り出し片
50:屋外光ケーブル
50a:光ファイバ心線
52:屋内光ケーブル
52a:光ファイバ心線
54:メカニカルスプライス部
56:コネクタ接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の光ケーブルと第二の光ケーブルの、光ファイバ心線の接続部及び余長を収納する光ケーブル接続部収納ボックスであって、
背面板から立ち上がって光ファイバ心線の余長収納部を囲む壁のうち、対向する平行な一対の壁の対向面に、前記背面板との間隔が徐々に大きくなるように斜めに張り出した当該壁の長さ方向に細長い張り出し片が一体に形成され、他の対向する一対の壁には張り出し片が形成されていない、
ことを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。
【請求項2】
第一の光ケーブルと第二の光ケーブルの、光ファイバ心線の接続部及び余長を収納する光ケーブル接続部収納ボックスであって、
背面板及びこの背面板の周辺から立ち上がる周壁を有するボックス本体と、このボックス本体の前面開口部を覆うカバーとからなり、
前記ボックス本体は、その周壁の下壁部に設けられた第一の光ケーブルの導入部及び第二の光ケーブルの導入部と、前記周壁の一方の側壁部とその側壁部と平行に前記背面板から立ち上がる1条又は2条以上の仕切壁とによって形成された1つ又は2つ以上の接続部収納部と、前記周壁の他方の側壁部、上壁部、下壁部及び前記他方の側壁部と対向する仕切壁とによって囲まれた余長収納部とを有し、
前記他方の側壁部の前記仕切壁と対向する面には、前記背面板との間隔が徐々に大きくなるように斜めに張り出した当該側壁部の長さ方向に細長い張り出し片が一体に形成され、かつ前記仕切壁の前記他方の側壁部と対向する面にも、前記背面板との間隔が徐々に大きくなるように斜めに張り出した当該仕切壁の長さ方向に細長い張り出し片が一体に形成されており、前記周壁の上壁部及び下壁部には張り出し片が形成されていない、
ことを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。
【請求項3】
請求項2記載の光ケーブル接続部収納ボックスであって、仕切壁は、その長さ方向中間部に手指が入る程度の間隔をおいて上部仕切壁と下部仕切壁とに分離され、上部仕切壁と下部仕切壁の各々に張り出し片が形成されており、かつ、背面板の長さ方向中間部には余長収納部を上下に分ける中間片が突設され、この中間片よりも上の領域が一方の光ケーブルの光ファイバ心線の余長収納部、下の領域が他方の光ケーブルの光ファイバ心線の余長収納部となっている、ことを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載の光ケーブル接続部収納ボックスであって、張り出し片はボックス本体の前面側に膨らむように湾曲しており、張り出し片の先端縁は背面板とほぼ平行方向に向いている、ことを特徴とする光ケーブル接続部収納ボックス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−201703(P2006−201703A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−15797(P2005−15797)
【出願日】平成17年1月24日(2005.1.24)
【出願人】(591199590)株式会社正電社 (34)
【出願人】(399040405)東日本電信電話株式会社 (286)
【出願人】(391009442)株式会社日辰電機製作所 (2)
【Fターム(参考)】