説明

光スプリッタ収納器の取付機構

【課題】作業時間が短く簡単且つ確実に光スプリッタ収納器を壁面に取り付けできる。
【解決手段】光スプリッタ収納器11の取付機構は、壁面9に固定した装着フレームに取り付けたVDSL装置10の側面10aに取付部材12を取り付けた。取付部材12に設けたネジ穴に光スプリッタ収納器11のネジ穴を通してボルトを螺合させることでVDSL装置10に併設して光スプリッタ収納器11を取り付けた。取付部材12は、VDSL装置10の側面10aにボルトで取り付ける連結部材を取付本体の取付片に連結した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、VDSL装置等の各種装置の側部に光スプリッタ収納器を取り付けるようにした光スプリッタ収納器の取付機構に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パソコン等のデジタル機器が広く普及しており、業務用としても一般家庭内においても幅広く使用されている。これに伴い、オフィスや家庭内の各部屋に設けられたデジタル機器をより便利に使用するため、これらを相互接続してネットワークを構築することが行われている。相互接続されたデジタル機器間で送受信される情報は大容量の音声や画像等であり、これらを大量に高速送信させる送信媒体として石英系光ファイバやプラスチック光ファイバ等の光ファイバケーブルが使用されている。
【0003】
例えば、集合住宅やビル等でVDSL装置を使用する場合、光ファイバケーブルは曲げに弱く配線の取り回しが難しいため、光ファイバケーブルを集合住宅や複合ビル等の共用部分まで配線し、その先は光回線終端装置ONU(Optical Network Unit)と集合型回線終端装置・VDSL集合装置(以下、VDSL装置という。)を用いて、各部屋まではメタルケーブル等の電話回線で接続して通信ネットワークを構成する方式が広く用いられている。
【0004】
ONUは、光ファイバ加入者通信網において、パソコンなどの端末機器をネットワークに接続するための装置で、光ファイバの中を流れてきた光の信号を電気信号に変えたり、光ファイバへ送り出す電気信号を光の信号に変えたりする働きをする。集合住宅や複合ビル等の場合、VDSL装置は、光回線終端装置ONUと共にキャビネットに収納され、集合住宅や複合ビル等の共用部分に配置される。このようなVDSL装置の一例として特許文献1に記載されたものが提案されている。
【0005】
ところで、従来のVDSL装置の設備として例えば図9に示すものがある。このVDSL装置1は、集合住宅やビル等の建物の壁面にボルト等で固定されており、外部から配設された光ケーブル2がVDSL装置1に接続されている。そして、VDSL装置1に併設して電源ユニットとして例えばMDFボックス4等が設けられている。
送信される音声や画像等の各種情報は、VDSL装置1で分配され、屋内の各部屋のデジタル機器までブロードバンド回線等の敷設された電話回線を通信速度を保って送信されるようにしている。
ところで、図9に示す壁面設置型のVDSL装置1に併設して、VDSL装置1で用いるVDSL方式とは別方式の光配線方式を備えた光スプリッタ収納器3を設置しようとした場合、既設のVDSL装置1の筐体内部に光スプリッタを配設することはできなかった。そのため、VDSL装置1に隣接する位置に光スプリッタ収納器3を併設して光ケーブル2で接続し、各戸に光ケーブルを配設する必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2007−227686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上述した従来のVDSL方式を採用したVDSL装置1を備えた設備に加えて、別方式である光配線方式の光スプリッタ収納器3をVDSL装置1に併設する設置する場合、VDSL装置1に隣接する壁面に例えばドリル等で穴を開けて取り付け用金物を壁面にボルト止め固定し、更に取り付け用金物に光スプリッタ収納器3を取り付け固定するようにしていた。
そのため、取り付け作業に手間がかかり作業時間が長く煩雑であるという欠点があった。しかも、壁面の材質や強度等によってドリルによる穴開けの作業時間が一層長くかかったり、壁面の一部が老朽化していたり損傷していたりしていると、ドリルによる穴開けや取り付け用金具の取り付けが困難であり、更に光スプリッタ収納器を装着した際の重量に耐えられない可能性もあった。
【0008】
本発明は、このような問題点に鑑み、作業時間が短く簡単且つ確実に光スプリッタ収納器を壁面に取り付けることができるようにした光スプリッタ収納器の取付機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による光スプリッタ収納器の取付機構は、壁面に取り付けられた装置に隣接して光スプリッタ収納器を取り付けるようにした光スプリッタ収納器の取付機構であって、装置の側部に取り付ける取付部材と、該取付部材に設けられていて前記光スプリッタ収納器を取り付ける支持部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、装置の側部に取付部材を取り付け、この取付部材に設けた支持部に光スプリッタ収納器を取り付けることができるため、壁面に穴を開けたり固定具を打ち込んだりする必要がなく短時間の作業で光スプリッタ収納器を設置できる。
なお、支持部としてボルトとネジ穴等、適宜の固定部材を採用できる。
【0010】
また、本発明による光スプリッタ収納器の取付機構において、上述した装置はVDSL装置であることを特徴とする。
本発明によれば、VDSL装置の側部に取付部材を取り付け、この取付部材に設けた支持部に光スプリッタ収納器を取り付けることができるため、光スプリッタ収納器を支持するために壁面に穴を開けたり固定具を打ち込んだりする必要がなく短時間の作業で光スプリッタ収納器を設置できる。
【0011】
また、取付部材は、装置の側部に固定具で取り付ける連結部材と、該連結部材に連結されていて光スプリッタ収納器を取り付ける支持部を備えた取付本体と、を有するようにしてもよい。
取付本体を上下反転させたり90°回転させて連結部材を固定することで、装置のいずれかの側面や上下面に取付部材を選択的に取り付けできる。
【0012】
また、取付本体は、光スプリッタ収納器を取り付け固定する取付本体と連結部材に固定具で連結する取付片とで略L字状に形成されていて、取付本体を上下反転させて取付片に連結部材を固定可能であり、装置の両側のいずれかの側面に選択的に取り付けできるようにしてもよい。
壁面に取り付けた装置に対して、いずれか片側に障害物があっても、反対側に取付本体と連結部材を連結した取付部材を取り付けできる。
【0013】
また、連結部材は略L字状に形成されており、VDSL装置の側面と底面にそれぞれ固定具で取り付けられるようにしてもよい。
取付部材を連結部材の2面でVDSL装置の側面と底面に固定すれば、光スプリッタ収納器はその重量によらず堅固に支持できる。
【0014】
また、取付部材の背面と壁面との間に緩衝材を設けてもよく、地震や風等によって取付部材が壁面に衝突したりして損傷することを防止できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明による光スプリッタ収納器の取付機構によれば、装置やVDSL装置に光スプリッタ収納器を併設する際、装置やVDSL装置に取付部材を連結することで光スプリッタ収納器を取付部材の支持部に取り付けて装置やVDSL装置で支持することができる。そのため、光スプリッタ収納器を壁面に取り付けた装置やVDSL装置に併設して取り付ける場合でも、壁面にドリルでボルト穴を空けたり壁面に固定具で固定したりする必要がないため、短い作業時間で簡単且つ容易に取り付けできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態による取付機構によってVDSL装置に光スプリッタ収納器を取り付けた状態を示す正面図である。
【図2】VDSL装置の側面図である。
【図3】VDSL装置を装着するための装着フレームを壁面に取り付けた斜視図である。
【図4】VDSL装置の下面を示す部分斜視図である。
【図5】取付部材の取付本体と連結部材を示す図であって、(a)は分離状態の正面図、(b)は取付本体と連結部材を連結した取付部材をVDSL装置の左側に装着可能に配置した図、(c)は同じく取付部材をVDSL装置の右側に装着可能に配置した図である。
【図6】壁面に取り付けたVDSL装置の側面に取付部材を固定した図である。
【図7】図6に示すVDSL装置に取付部材の連結部材を装着した状態を下方から見た図である。
【図8】光スプリッタ収納器を取付部材に固定した状態を示す要部正面図である。
【図9】従来技術によるVDSL装置とMDFボックスを壁面に装着した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態による光スプリッタ収納器の取付機構について図1から図8により説明する。
図1は例えば建物の壁面9にVDSL装置10と光スプリッタ収納器11を並列に装着した状態を示す図であり、VDSL装置10の例えば右側の側面には取付部材12がボルトによって固定され、この取付部材12に光スプリッタ収納器11が支持されている。
ここで、VDSL装置10は内部に図示しない電源が収納され、VDSL方式により、外部から接続される光ケーブル2をVDSL装置10で分配して各戸に敷設された電話回線によって情報を各戸に送信する。
これに対し、光スプリッタ収納器11は内部に図示しない光スプリッタが配設され、VDSL装置10と異なる光配線方式により、外部の光ケーブル2が光スプリッタ収納器11内部に設けられた光スプリッタによって複数に分割されて複数の分配された光ケーブルが各戸に延びて敷設されている。
【0018】
以下、VDSL装置10に光スプリッタ収納器11を取り付けるための取付部材12について詳細に説明する。
先ず、図2及び図3において、建物の壁面9にVDSL装置10用の装着フレーム14が例えばボルト16等の固定具によって固定されている。図3に示す装着フレーム14は、例えば略四角形状のフレーム部14aの4つの角部からフレーム部14aに直交する方向にアーム部14b、14cが延在して構成されている。図3において、上側の一対のアーム部14bにはボルト挿通用のスリット15が形成され、下側の一対のアーム部14cはVDSL装置10を着座させるために断面L字状とされている。
そして、装着フレーム14の対向する各一対のアーム部14b、14cの間にVDSL装置10が上側から挿入されて装着されている。図2において、上側のアーム部14bのスリット15を通して固定ボルト16をVDSL装置10の側面10aのネジ穴17aにねじ込むことでVDSL装置10は装着フレーム14に固定されている。
【0019】
また、図2及び図4に示すVDSL装置10は例えば略直方体箱状に形成されており、一方の側面10aには固定用ボルト16をねじ込むためのネジ穴17aが形成されている。このネジ穴17aは後述する取付部材12をボルト16によってVDSL装置10の一方の側面10aにねじ込み固定するためのものである。ネジ穴17aはVDSL装置10の側面10aに対向する側面10bにも対称となる位置に形成されている。
また、図4において、VDSL装置10の下面10cには、両側面10a、10bに近接する位置に雄ねじ18がそれぞれ対称となる位置で外部に突出して固定されている。
【0020】
次に光スプリッタ収納器11の取付部材12について図5によって説明する。
図5(a)において、取付部材12は、光スプリッタ収納器11を固定するための略L字状をなす板状の取付本体19と、取付本体19の折り曲げられた取付片19aにボルト等で着脱可能に固定されて一体化される略L字状に曲げられた連結部材20とで構成されている。取付本体19は平板状の本体部分19bに光スプリッタ収納器11をボルト16で固定するためのネジ穴22が支持部として形成されている。また、本体部分19bに開口21も設けられている。
そして、取付本体19の取付片19aと連結部材20を重ねてボルト等で連結した状態で、共通する例えば2つの挿通孔23が形成され、ボルト16を挿通可能としている。また、連結部材20の取付片19aから外れた位置で折り曲げた折り曲げ片20aはVDSL装置10の底面10cに当接可能であり、底面10cから突出する雄ねじ18を挿通可能な挿通孔25が設けられている。
【0021】
ここで、取付本体19は本体部分19bと同一平面内で180°回転させて使用可能であり、取付本体19の取付片19aが左右何れかにある状態で取付片19aに連結部材20をボルト16等で連結することで、図5(b)、(c)に示すように一体化できる。そして、取付部材12は、図5(b)に示すように連結部材20が取付本体19の右側の取付片19aに連結された状態で、VDSL装置10の左側の側面10bに連結でき、図5(c)に示すように連結部材20が取付本体19の左側に連結された状態で、VDSL装置10の右側の側面10aに連結できる(図1参照)。
【0022】
そして、取付部材12の取付片19aに連結部材20が連結された状態で、図6及び図7に示すように、VDSL装置10の側面10aまたは10bのネジ穴17aに対して取付片19a及び連結部材20に設けた挿通孔23を通してボルト16をねじ込むと共に、VDSL装置10の底面10cの側面10aまたは10b側端部近傍に設けた雄ねじ18に連結部材20の折り曲げ片20aの挿通孔25を嵌挿させてナット24で固定することで、取付部材12をVDSL装置10に連結できる。
なお、図8に示すように、光スプリッタ収納器11の蓋27aを開いた筐体27には適宜数、例えば四隅と上下中央に複数のネジ穴28が形成されており、ボルト16を筐体27のネジ穴28を通して取付部材12の本体部分19bに形成したネジ穴22に螺合させることで(図5,図6参照)、光スプリッタ収納器11を取付部材12に取り付けできる。これらネジ穴28aを支持部とする。
【0023】
本実施形態による光スプリッタ収納器11の取付機構は上述の構成を備えており、次にその取付方法について説明する。
建物の壁面9に予めVDSL装置10が装着フレーム14により取り付けられているものとする。
このVDSL装置10を取り付けるためには、壁面9にドリル等で穴を開けて、図3に示すように装着フレーム14の挿通孔を通してボルト16を穴に螺合して装着フレーム14を固定する。この装着フレーム14にVDSL装置10が上から嵌挿されている。そして、VDSL装置10の両側面10a、10bにおいてネジ穴17aに上部アーム部14bのスリット15を通してボルト16をねじ込み固定している。
【0024】
次に、このような既設のVDSL装置10に対して光スプリッタ収納器11を取り付ける取り付け方法について説明する。
まず、図2に示すVDSL装置10の両側面10a、10bに装着フレーム14の上部アーム部14bをスリット15を通して固定しているボルト16をネジ穴17aから取り外す。そして、例えば図5(c)に示すように取付本体19の左側に配設した取付片19aに連結部材20をボルト止めした取付部材12を選択し、略L字型の連結部材20がVDSL装置10の一方の側面10aと底面10cに当接するように位置決めする。
【0025】
位置決めに際して、連結部材20の折り曲げ片20aの挿通孔25を、図4に示すVDSL装置10の底面10cから突出する雄ねじ18に挿通させて、ナット24を締め込んで折り曲げ片20aを底面10cに固定する。
そして、図6に示すように、取付片19a及び連結部材20の挿通孔23を通して側面10aのネジ穴17aにボルト16を挿通して螺合させる。
こうして、図7に示すように、取付本体19及び連結部材20からなる取付部材12はVDSL装置10の側面10a及び底面10cに連結固定される。
【0026】
この状態で、図8に示すように、光スプリッタ収納器11の筐体27の蓋27aを開き、筐体27の背面に設けた複数のネジ穴28と本体部分19bのネジ穴22にボルト16を螺合させることで、光スプリッタ収納器11を取付本体19に支持できる。こうして、光スプリッタ収納器11をVDSL装置10に併設してVDSL装置10に取付部材12を介して連結して支持できる。
【0027】
なお、上述の取り付け方法では、VDSL装置10の右側に取付部材12を連結して光スプリッタ収納器11を取り付けるようにしたが、これに代えてVDSL装置10の左側に装着することもできる。そのためには、取付部材12として、図5(b)に示すように取付本体19bの右側に取付片19aを位置させて連結部材20を固定したものを、上述の取り付け方法と同一の手順によってVDSL装置10の左側の側面10bに取付部材12を連結し、光スプリッタ収納器11の筐体27をボルト16によって本体部分19bに螺合して固定すればよい。
【0028】
上述のように、本実施形態による光スプリッタ収納器11の取付部材12によれば、VDSL装置10に光スプリッタ収納器11を併設する際、VDSL装置10の側面10a、10bに取付部材12を連結して、取付部材12の取付本体19に光スプリッタ収納器11の筐体27をボルト16でネジ止めして支持できるから、光スプリッタ収納器11を壁面9上でVDSL装置10に併設する場合でも、壁面9にドリル等で穴を空けて固定する必要がないため、従来よりも短い作業時間で簡単且つ容易に取り付けできる。
【0029】
なお、本発明による取付部材12による光スプリッタ収納器11の取付機構は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない限り適宜の変更を採用することができる。
例えば、本実施形態による光スプリッタ収納器11の取付部材12では、取付本体19の裏面と壁面9との間に耐候性のゴムやバネ等の弾性部材を緩衝材として配設してもよい。これによって取付部材12が壁面9に接触することを回避できて振動を防止できる。
【0030】
また、上述の実施形態による取付部材12では、VDSL装置10の側面10a、10bにネジ穴17aを設けて、底面10cに雄ねじ18を突出させて取付部材12の連結部材20とボルト16及びナット24によって固定するようにしたが、本発明はこのような構成に限定されることなく、側面10a、10bに雄ねじ18を突出させ、底面10cにネジ穴17aを設けて取付部材12を固定するようにしてもよい。或いは、側面10a、10bと底面10cに対して共に雄ねじ18またはネジ穴17aのいずれかを設けてナット24またはボルト16によって固定してもよい。
また、VDSL装置10の側面10a、10b及び底面10cと取付部材12とを固定する固定具はボルト16とナット24に限らず適宜の部材を採用できる。
【0031】
また、上述の実施形態では、取付部材12としてそれぞれ略L字状の板材からなる取付本体19と連結部材20をボルト16等で着脱可能に連結して構成したが、連結部材20を用いずに取付本体19だけで取付部材12を構成して、この場合、取付片19aを連結部材としてVDSL装置10の側面10a、10bに取り付けるようにしてもよい。この場合でも、左右の側面10a,10bに取り付けることができる。
【0032】
なお、上述の実施形態では、VDSL装置10の左右の側面10a、10bに取付部材12を介して光スプリッタ収納器11を取り付けるように構成したが、側面10a、10bに限定されることなく上下面に取付部材12を介して光スプリッタ収納器11を取り付けるようにしてもよい。或いは、VDSL装置10の両側面10a,10bに同時に取り付け部材12と光スプリッタ収納器11を取り付けても良い。本明細書では、これら左右側面や上下面を含めて側部というものとする。
また、本発明は、光スプリッタ収納11及び取付部材12は必ずしもVDSL装置10に取り付け固定する構成に限定されるものではなく、VDSL装置10に代えて他の適宜の装置、例えば電源装置や電源ユニットやその他の設置機器等に連結するようにしてもよい。
また、装着フレーム14に取付部材12を固定してもよい。
【符号の説明】
【0033】
2 光ケーブル
9 壁面
10 VDSL装置
10a、10b 側面
10c 底面
11 光スプリッタ収納器
12 取付部材
14 装着フレーム
16 ボルト(固定具)
17a ネジ穴(固定具)
18 雄ねじ(固定具)
19 取付本体
19a 取付片
19b 本体部分
20 連結部材
21 開口(支持部)
23,25 挿通孔
24 ナット(固定具)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に取り付けられた装置に隣接して光スプリッタ収納器を取り付けるようにした光スプリッタ収納器取付機構であって、
前記装置の側部に取り付ける取付部材と、該取付部材に設けられていて前記光スプリッタ収納器を取り付ける支持部とを備えたことを特徴とする光スプリッタ収納器の取付機構。
【請求項2】
前記装置はVDSL装置である請求項1に記載された光スプリッタ収納器の取付機構。
【請求項3】
前記取付部材は、前記装置の側部に固定具で取り付ける連結部材と、該連結部材に連結されていて前記光スプリッタ収納器を取り付ける前記支持部を備えた取付本体と、を有する請求項1または2に記載された光スプリッタ収納器の取付機構。
【請求項4】
前記取付本体は、前記光スプリッタ収納器を取り付け固定する支持部を有する本体部分と前記連結部材に固定具で連結する取付片とで略L字状に形成されていて、前記取付本体を上下反転させて前記取付片に連結部材を固定可能であり、前記装置の両側のいずれかの側面に選択的に取り付けできるようにした請求項1乃至3のいずれか1項に記載された光スプリッタ収納器の取付機構。
【請求項5】
前記連結部材は略L字状に形成されており、前記VDSL装置の側面と底面にそれぞれ固定具で取り付けられるようにした請求項3または4に記載された光スプリッタ収納器の取付機構。
【請求項6】
前記取付部材の背面と壁面との間に緩衝材を設けた請求項1乃至4のいずれか1項に記載された光スプリッタ収納器の取付機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−115906(P2013−115906A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−259286(P2011−259286)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(399040405)東日本電信電話株式会社 (286)
【Fターム(参考)】